JP2009267908A - クロックシフト用遅延ライン回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロックの周波数が高周波の場合でも、遅延時間の変更時に、出力されるクロックにグリッチを発生させることがないクロックシフト用遅延ライン回路を提供する。
【解決手段】直列に接続されたインバータ−マルチプレクサ型の複数の遅延セルが、所定数の遅延セルを含む複数の遅延ブロックに分割され、折り返し場所の遅延セルを切り替えて、クロックを、折り返し場所の遅延セルに対応する時間遅延する遅延ライン部と、クロックの折り返し場所の遅延セルが、どの遅延ブロックに含まれているのかを検出する第1の検出部と、各々の遅延ブロックから出力される遅延信号およびクロックに応じて、クロックが、どの遅延ブロックまで伝搬しているのかを検出する第2の検出部と、第1および第2の検出部により検出された遅延ブロックが一致するか否かを検出する第3の検出部とを備えている。遅延ライン回路では、第3の検出部により一致が検出された場合に折り返し場所の遅延セルを切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御信号により指定される折り返し場所の遅延セルに対応する所定の時間クロックを遅延する、インバータ−マルチプレクサ型のクロックシフト用遅延ライン回路に関するものである。
図7は、従来のクロックシフト用遅延ライン回路の構成を表す一例の回路図である。同図に示す遅延ライン回路50は、折り返し場所の遅延セルを切り替えることにより、クロックCLKINを折り返し場所に対応する所定の時間遅延してクロックCLKOUTとして出力する、インバータ−反転マルチプレクサ型のものである。遅延ライン回路50は、直列に接続された複数のインバータ54と、各々のインバータ54に対応して設けられた反転マルチプレクサ56とによって構成されている。
ここで、初段のインバータ54にはクロックCLKINが入力されている。各々の反転マルチプレクサ56の入力端子0には、対応するインバータ54への入力信号が入力され、入力端子1には、後段の反転マルチプレクサ56の出力信号が入力されている。最終段の反転マルチプレクサ56の入力端子1は電源に接続され、初段の反転マルチプレクサ56からはクロックCLKOUTが出力されている。また、各々の反転マルチプレクサ56の選択制御端子には制御信号SEL<m>(mは0以上の整数)が入力されている。
クロックCLKINは、直列に接続された複数のインバータ54によって伝搬され、インバータ54の遅延時間に相当する時間ずつ遅延される。反転マルチプレクサ56では、制御信号SEL<m>がローレベルの場合、入力端子0への入力信号、すなわち、対応するインバータ54への入力信号が出力される。一方、制御信号SEL<m>がハイレベルの場合、入力端子1への入力信号、すなわち、後段の反転マルチプレクサ56の出力信号が出力される。
つまり、遅延ライン回路50では、反転マルチプレクサ56を利用することにより、直列に接続された複数のインバータ54の途中でクロックCLKINを折り返し、クロックCLKINを所定の時間だけ遅延してクロックCLKOUTとして出力できる。クロックCLKINが通過する遅延セル(インバータ54+反転マルチプレクサ56)の段数、すなわち遅延時間は、制御信号SEL<m>により、クロックCLKINの折り返し場所を切り替えることで変更することができる。
クロックCLKINの折り返し場所の指定は、制御信号SEL<m>により、反転マルチプレクサ56の経路を選択することで行う。折り返し場所以降の全ての反転マルチプレクサ56では経路0を有効にし、折り返し場所よりも前の全ての反転マルチプレクサ56では経路1を有効にする。例えば、左側から3段目の反転マルチプレクサ56でクロックCLKINを折り返す場合、1,2段目の反転マルチプレクサ56では経路1を有効にし、3段目以降の全ての反転マルチプレクサ56では経路0を有効にする。
ところで、遅延ライン回路50では、直列に接続された複数のインバータ54からなる遅延ライン中の状態が固定されていない時に、制御信号SEL<m>により、クロックCLKINの折り返し場所を切り替える(遅延時間を変更する)と、クロックCLKOUTにグリッチが発生するという問題がある。すなわち、以下の(i)ないし(ii)の場合にはグリッチが発生する。
(i)切替後の折り返し場所が偶数個目のインバータの出力であるときに、入力されるクロックCLKINのレベルと、切替後の折り返し場所のクロックのレベルが異なる場合、あるいは、
(ii)切替後の折り返し場所が奇数個目のインバータの出力であるときに、入力されるクロックCLKINのレベルと、切替後の折り返し場所のクロックのレベルが同じである場合。
これに対し、例えば、特許文献1が提案されている。特許文献1には、外部制御された遅延量だけ入力信号をn段階(nは自然数)に遅延させて出力信号として導出する可変遅延バッファ回路であって、CMOS回路を構成するMOSトランジスタの縦属接続段数が互いに異なるn個のクロックドインバータ回路を、制御回路により外部制御信号に応じて択一的に有効状態に設定し、この有効状態に設定されたクロックドインバータ回路に入力信号を入力しクロックドインバータ回路から出力信号を導出するようにした可変遅延バッファ回路が開示されている。
特開2001−102910号公報
上述する特許文献1の可変遅延バッファ回路では、最も遅延時間が小さい遅延セルの出力と、最も遅延時間が大きい遅延セルの出力が等しいことを検出することにより、遅延ラインの状態が固定されていることを確認している。しかし、この方法では、遅延ラインが多くの遅延セルからなる場合、クロックCLKINの周波数が高周波になると対応できないという問題がある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解消し、クロックの周波数が高周波の場合であっても、遅延時間の変更時に、出力されるクロックにグリッチを発生させることがないクロックシフト用遅延ライン回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、クロックを、折り返し場所の遅延セルに対応する所定の時間遅延する、インバータ−マルチプレクサ型のクロックシフト用遅延ライン回路であって、
直列に接続されたインバータ−マルチプレクサ型の複数の遅延セルが、所定数の前記遅延セルを含む複数の遅延ブロックに分割され、第2の制御信号により折り返し場所の遅延セルを切り替えることにより、前記クロックを、前記折り返し場所の遅延セルに対応する時間遅延する遅延ライン部と、
第1の制御信号に応じて、前記クロックの折り返し場所の遅延セルが、どの遅延ブロックに含まれているのかを検出し、第1の検出信号を出力する第1の検出部と、
各々の前記遅延ブロックから出力される、前記クロックを前記所定数の遅延セルによる遅延時間ずつ遅延した遅延信号および前記クロックに応じて、当該クロックが、どの遅延ブロックまで伝搬しているのかを検出し、第2の検出信号を出力する第2の検出部と、
前記第1および第2の検出信号に応じて、前記第1および第2の検出部により検出された遅延ブロックが一致するか否かを検出し、第3の検出信号を出力する第3の検出部と、
前記第3の検出信号がイネーブル状態の場合に前記第1の制御信号を保持し、前記第2の制御信号として出力する保持回路とを備えていることを特徴とするクロックシフト用遅延ライン回路を提供するものである。
本発明によれば、クロックの折り返し場所を切り替える際、切替後の折り返し場所以前の遅延ラインの状態が固定されていることを確認し、固定されている間に制御信号の更新を有効にするので、折り返し場所の切替時におけるグリッチの発生を確実に防止できる。
また、遅延ライン回路は、遅延ライン部における、複数の遅延セルを所定数(偶数)の遅延セルずつに分けて、それぞれ、複数の遅延セルを含む複数の遅延ブロックで構成されている。このように遅延ライン部を複数の遅延ブロックに分割することによって、遅延ライン部を制御する遅延制御部、第1〜第3の検出部、およびフリップフロップの回路規模を削減できるというメリットがある。
さらに、入力されるクロックのパルス幅は、入力されるクロックから切替後の折り返し場所を含む遅延ブロックの最後のインバータの出力までの遅延時間以上あればよく、折り返し場所までの遅延セルの段数が少ない時は高周波のクロックにも対応できる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のクロックシフト用遅延ライン回路を詳細に説明する。
図1は、本発明のクロックシフト用遅延ライン回路の構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示すクロックシフト用遅延ライン回路10は、折り返し場所の遅延セルを切り替えることにより、クロックCLKINを折り返し場所に対応する所定の時間遅延してクロックCLKOUTとして出力する。遅延ライン回路10は、遅延ライン部12と、遅延制御部14と、第1、第2および第3の検出部16、18、20と、16個のフリップフロップ22とによって構成されている。
遅延ライン部12は、制御信号X<7:0>およびY<7:0>により指定(決定)される折り返し場所に応じて、クロックCLKINを所定の時間遅延してクロックCLKOUTとして出力する、インバータ−反転マルチプレクサ型の遅延ラインである。また、遅延ライン部12は、制御信号X<7:0>およびY<7:0>に関わらず、クロックCLKINを一定の時間(後述する遅延ブロックの、直列に接続された8個のインバータ24による遅延時間)ずつ遅延した遅延信号IN<0>〜IN<7>を出力する。
遅延ライン部12は、図2に示すように、直列に接続された8個の遅延ブロックIX0〜IX7によって構成されている。クロックCLKINは初段の遅延ブロックIX0に入力され、クロックCLKOUTは初段の遅延ブロックIX0から出力されている。全ての遅延ブロックIX0〜IX7には制御信号X<7:0>が入力され、各々の遅延ブロックIX0〜IX7には、それぞれ、制御信号Y<0>〜Y<7>が入力されている。各々の遅延ブロックIX0〜IX7からは、それぞれ、遅延信号IN<0>〜IN<7>が出力されている。
ここで、図中、左端の構成要素を初段(1段目)と呼び、右側の構成要素に向かうに従って2〜8段目と呼ぶものとする。右端の構成要素が最終段(8段目)である。
各々の遅延ブロックIX0〜IX7は、図3に示すように、それぞれ、直列に接続された8個のインバータ24と、各々のインバータ24に対応して設けられた8個の反転マルチプレクサ26と、各々の反転マルチプレクサ26に対応して設けられた8個のNAND回路28および8個のNOR回路30とによって構成されている。つまり、遅延ライン部12には、合計64段の遅延セル(インバータ24および反転マルチプレクサ26)が設けられている。
なお、初段の遅延ブロックIX0には、初段の反転マルチプレクサ26に対応するNOR回路30は設けられていないが、初段のNOR回路30を設け、その一方の反転入力端子をグランドに接続する構成とすることもできる。
例えば、初段の遅延ブロックIX0において、8個のNAND回路28の一方の入力端子には制御信号Y<0>が入力され、他方の入力端子には、それぞれ、制御信号X<0>〜X<7>が入力されている。
また、7個のNOR回路30の一方の反転入力端子には前段のNOR回路30の出力信号が入力され、他方の反転入力端子には、それぞれ、2〜8段目のNAND回路28の出力信号が入力されている。ただし、初段の遅延ブロックIX0には、初段のNOR回路30が設けられていないので、2段目のNOR回路30の一方の反転入力端子には、初段のNAND回路28の出力信号が入力されている。
8個の反転マルチプレクサ26の入力端子0には、対応するインバータ24への入力信号(クロックCLKINおよび1〜7段目のインバータ24の出力信号)が入力され、入力端子1には、それぞれ、後段の反転マルチプレクサ26の出力信号が入力されている。初段の反転マルチプレクサ26の選択入力端子には、初段のNAND回路28の出力信号が入力され、2〜8段目の反転マルチプレクサ26の選択入力端子には、それぞれ、2〜8段目のNOR回路30の出力信号が入力されている。
なお、最終段の反転マルチプレクサ26の入力端子1には、2段目の遅延ブロックIX1の初段の反転マルチプレクサ26の出力信号が入力されている。
また、2段目以降の遅延ブロックIX1〜IX7には、初段の反転マルチプレクサ26に対応する初段のNOR回路30が設けられている。遅延ブロックIX1〜IX7の初段のNOR回路30の一方の反転入力端子には、前段の遅延ブロックIX0〜IX6の最終段のNOR回路30の出力信号が入力され、他方の入力端子には、初段のNAND回路28の出力信号が入力されている。
最終段の遅延ブロックIX7の最終段の反転マルチプレクサ26の入力端子1は電源に接続されている。また、遅延ブロックIX0〜6の最終段のインバータ24の出力は、それぞれ、次段の遅延ブロックIX1〜IX7の初段のインバータ24に入力されている。
続いて、遅延制御部14は、クロックCLKINの折り返し場所、すなわち、クロックCLKINが入力されてからクロックCLKOUTが出力されるまでの遅延時間を制御するための制御信号Pre_X<7:0>およびPre_Y<7:0>を出力する。制御信号Pre_Y<7:0>は折り返し場所の遅延ブロックを指定する信号であり、制御信号Pre_X<7:0>は、制御信号Pre_Y<7:0>で指定される遅延ブロックにおける反転マルチプレクサ26の経路(つまり、折り返し場所の反転マルチプレクサ26)を指定する信号である。
遅延制御部14の具体的な回路例は示していないが、遅延制御部14には、例えば、この遅延ライン回路10を搭載する半導体装置の外部ピンや内部回路等から、図1に示すように、クロックCLKINの折り返し場所の遅延セルを指定する設定値が入力されている。遅延制御部14からは、この設定値に応じて生成された制御信号Pre_X<7:0>およびPre_Y<7:0>が出力されている。
第1の検出部16は、制御信号Pre_Y<7:0>に応じて、クロックCLKINの折り返し場所の遅延セルが、8個の遅延ブロックIX0〜IX7のうちのどの遅延ブロックに含まれているのかを検出し、その検出信号PY0〜PY7を出力する。
第1の検出部16は、図4に示すように、7個のEXOR回路32によって構成されている。各々のEXOR回路32の一方の入力端子には、それぞれ、制御信号Pre_Y<0>〜Pre_Y<6>が入力され、他方の入力端子には、それぞれ、制御信号Pre_Y<1>〜Pre_Y<7>が入力されている。制御信号Pre_Y<0>はそのまま検出信号PY0として出力され、各々のEXOR回路32の出力信号は、それぞれ、検出信号PY1〜PY7として出力されている。
第1の検出部16は、制御信号Pre_Y<7:0>のうち、隣接する制御信号Pre_Y同士を比較することによって、クロックCLKINの折り返し場所の遅延セルが、どの遅延ブロックに含まれているのかを検出する。図4の例では、第1の検出部16は、クロックCLKINの折り返し場所の遅延セルが、ハイレベルの検出信号PYに対応する遅延ブロックに含まれていることを検出する。
第2の検出部18は、遅延信号IN<0>〜IN<7>およびクロックCLKINに応じて、クロックCLKINが、8個の遅延ブロックIX0〜IX7のうちのどの遅延ブロック(の最終段のインバータ24の出力信号)まで伝搬しているのかを検出し、その検出信号PI0〜PI7を出力する。
第2の検出部18は、図5に示すように、8個のEXNOR回路34によって構成されている。各々のEXNOR回路34の一方の入力端子には、それぞれ、遅延信号IN<0>〜IN<7>が入力され、他方の入力端子にはクロックCLKINが入力されている。各々のEXNOR回路34の出力信号は、それぞれ、検出信号PI0〜PI7として出力されている。
第2の検出部18は、各々の遅延ブロックIX0〜IX7から出力される遅延信号IN<0>〜IN<7>とクロックCLKINとを比較することによって、クロックCLKINが、どの遅延ブロックまで伝搬しているのかを検出する。図5の例では、第2の検出部18は、クロックCLKINが、ハイレベルとなった検出信号PIに対応する遅延ブロックまで伝搬していることを検出する。
第3の検出部20は、検出信号PY0〜PY7および検出信号PI0〜PI7に応じて、第1の検出部16により検出された遅延ブロックと第2の検出部18により検出された遅延ブロックとが一致するか否かを検出し、その検出信号FF_ENを出力する。つまり、第3の検出部20は、クロックCLKINが、切替後の折り返し場所の遅延セルまで伝搬しているか否かを検出する。
第3の検出部20は、図6に示すように、8個のAND回路36と、1個のOR回路38とによって構成されている。各々のAND回路36の一方の入力端子には、それぞれ、検出信号PY0〜PY7が入力され、他方の入力端子には、それぞれ、検出信号PI0〜PI7が入力されている。全てのAND回路36の出力信号はOR回路38に入力され、OR回路38からは検出信号FF_ENが出力されている。
第3の検出部20は、検出信号PY<0>〜PY<7>と、それぞれ対応する、検出信号PI<0>〜PI<7>との論理積の少なくとも1つがハイレベルになると、第1および第2の検出部16、18により検出された遅延ブロックが一致したことを検出する。図6の例では、第3の検出部20は、8個のAND回路36のうちの1つがハイレベルになると、一致したことを検出する。
フリップフロップ22は、検出信号FF_ENがハイレベル(イネーブル状態)の場合にイネーブル状態となり、クロックCLKの立上りに同期して、制御信号Pre_X<7:0>およびPre_Y<7:0>を保持し、制御信号X<7:0>およびY<7:0>として出力する。言い換えると、フリップフロップ22は、検出信号FF_ENがローレベル(ディスエーブル状態)の場合にディスエーブル状態となり、クロックCLKが立ち上がっても制御信号Pre_X<7:0>およびPre_Y<7:0>は保持されず、制御信号X<7:0>およびY<7:0>は更新されない。
フリップフロップ22は、図1では、16個のフリップフロップをまとめて1つだけを表している。フリップフロップ22のデータ入力端子Dには制御信号Pre_X<7:0>およびPre_Y<7:0>が入力され、イネーブル入力端子ENには検出信号FF_ENが入力され、クロック入力端子にはクロックCLKが入力されている。また、フリップフロップ22からは、制御信号X<7:0>およびY<7:0>が出力されている。
クロックCLKは、クロックCLKINに同期した同じ周波数のクロックであり、例えば、クロックCLKINそのものや、クロックCLKINを所定の時間遅延させたものを使用することができる。
次に、遅延ライン回路10の動作を説明する。
クロックCLKINの折り返し場所の指定は、反転マルチプレクサ26の経路を選択することで行う。折り返し場所以降の全ての反転マルチプレクサ26では経路0が有効とされ、折り返し場所よりも前の全ての反転マルチプレクサ56では経路1が有効とされる。
例えば、4段目の遅延ブロックIX3に含まれる3段目の反転マルチプレクサ26の位置でクロックCLKINを折り返すように設定値が設定された場合、すなわち、クロックCLKINの折り返し場所が切り替えられた場合、4段目の遅延ブロックIX3の3段目以降の全ての反転マルチプレクサ26では経路0が有効とされ、4段目の遅延ブロックIX3の2段目よりも前の全ての反転マルチプレクサ26では経路1が有効とされる。
この場合、遅延制御部14からは、制御信号Pre_X<0:7>=‘LLHHHHHH’、Pre_Y<0:7>=‘LLLHHHHH’が出力される。ここで、‘L’はローレベル、‘H’はハイレベルを表す。なお、図4〜図6には、4段目の遅延ブロックIX3の3段目の反転マルチプレクサ26でクロックCLKINの折り返しを行う場合の論理値が(L)、(H)で示されている。この論理値は、クロックCLKINに立上りエッジが入力され、かつ、制御信号の切替が可能な期間中の場合の値である。
第1の検出部16では、7個のEXOR回路32により、制御信号Pre_Y<0:6>と制御信号Pre_Y<1:7>との比較が行われる。その結果、第1の検出部16からは、制御信号Pre_Y<0:7>=‘LLLHHHHH’に応じて、検出信号PY0〜PY7=‘LLLHLLLL’が出力される。つまり、検出信号PY3だけが‘H’となり、検出信号PY0〜PY2およびPY4〜PY7は‘L’となる。
第2の検出部18では、8個のEXNOR回路34により、クロックCLKINの折り返し場所の切替が行われる前の各々の遅延信号IN<0>〜IN<7>と、クロックCLKINとの比較が行われる。第2の検出部18から出力される検出信号PI0〜PI7は、クロックCLKINのレベルが変化する毎に全て‘L’となり、その後、遅延信号IN<0>〜IN<7>がこの順序で‘H’に変化するに従って、PI0〜PI7の順序で1つずつ‘H’に変化する。
遅延信号IN<3>とクロックCLKINとが同一レベルになると、検出信号PI3(つまり、PI0〜PI3)が‘H’となり、クロックCLKINが4段目の遅延ブロックIX3の最終段のインバータ24の出力まで伝搬したことになる。
第3の検出部20では、8個のAND回路36により、検出信号PI0〜PI7と検出信号PY0〜PY7とのAND(論理積)が取られ、さらに、OR回路38により、全てのAND回路36の出力信号のOR(論理和)が取られ、検出信号FF_ENとして出力される。前述のように、検出信号PY3だけが‘H’であるから、検出信号PI3が‘H’になった時に検出信号FF_ENが‘H’となる。
検出信号FF_ENが‘H’になると、クロックCLKの立上りに同期して、制御信号Pre_X<0:7>およびPre_Y<0:7>が16個のフリップフロップ22に保持され、制御信号X<0:7>およびY<0:7>として出力される。すなわち、制御信号X<0:7>は、制御信号Pre_X<0:7>と同じ値である‘LLHHHHHH’となり、制御信号Y<0:7>は、Pre_Y<0:7>と同じ値である‘LLLHHHHH’となる。
このように、制御信号X<0:7>およびY<0:7>は、クロックCLKINが4段目の遅延ブロックIX3の最終段のインバータ24の出力まで伝搬した後に、切替後の値に更新される。つまり、クロックCLKINが切替後の折り返し場所まで伝搬して、遅延ラインの状態が固定されている間のみフリップフロップ22がイネーブル状態となり、制御信号X<0:7>およびY<0:7>が切替後の値に更新される。これにより、切替時にグリッチが発生することを確実に防止することができる。
続いて、制御信号X<0:7>およびY<0:7>の値が更新されると、1〜3段目の遅延ブロックIX0〜IX2では、全てのNAND回路28およびNOR回路30の出力信号が‘H’となり、全ての反転マルチプレクサ26は経路1が選択される。
また、4段目の遅延ブロックIX3では、3段目の遅延ブロックIX2の最終段のNOR回路30の出力信号が‘H’であるから、1および2段目のNAND回路28およびNOR回路30の出力信号が‘H’となり、3〜8段目のNAND回路28およびNOR回路30の出力信号は‘L’となる。その結果、1および2段目の反転マルチプレクサ26は経路1が選択され、3〜8段目の反転マルチプレクサ26は経路0が選択される。
さらに、5〜8段目の遅延ブロックIX4〜IX7では、4段目の遅延ブロックIX3の最終段のNOR回路30の出力信号が‘L’であるから、NAND回路28の出力信号に関わらず、全てのNOR回路30の出力信号が‘L’となる。その結果、全ての反転マルチプレクサ26は経路0が選択される。
つまり、クロックCLKINは、初段の遅延ブロックIX0の初段のインバータ24から4段目の遅延ブロックIX3の2段目のインバータ24まで伝搬して、4段目の遅延ブロックIX3の3段目の反転マルチプレクサ26で折り返され、さらに、4段目の遅延ブロックIX3の3段目の反転マルチプレクサから初段の遅延ブロックIX0の初段の反転マルチプレクサまで伝搬して、クロックCLKOUTとして出力される。
クロックCLKINの折り返し場所を切り替える際、切替後(新規)の折り返し場所までの遅延ラインの状態が固定されている間に制御信号X<7:0>およびY<7:0>を切り替えれば、折り返し場所の切替時にグリッチは発生しない。
すなわち、折り返し場所では、反転マルチプレクサ26の経路1が無効になっている。従って、折り返し場所以降の遅延セルを通過するクロックCLKINは、折り返し場所の反転マルチプレクサ26によって止められることになり出力には反映されない。そのため、切替後の折り返し場所以降の遅延ラインの状態が固定されているか否かは、グリッチの発生に関与しない。
従って、遅延ラインを、偶数個の遅延セルからなる複数の遅延ブロックに分割した場合、(1)切替後の折り返し場所がどの遅延ブロックに含まれるかを検出し、(2)入力されるクロックCLKINのレベルと、切替後の折り返し場所の遅延セルが含まれる遅延ブロックの最終段のインバータ24の出力信号のレベルが等しいことを検出し、(2)の両者のレベル(論理値)が等しいことが確認できれば、切替後の折り返し場所以前の遅延ラインの状態が固定されているといえる。
(2)が確認できている期間中のみ制御信号X<7:0>およびY<7:0>の更新を有効にすることで、折り返し場所の切替時におけるグリッチの発生を確実に防止することができる。
また、遅延ライン回路10は、遅延ライン部12における、64段(64個)の遅延セルを8段(8個)ずつに分けて、それぞれ、8個の遅延セルを含む8個の遅延ブロックで構成されている。このように遅延ライン部12を複数の遅延ブロックに分割することによって、遅延ライン部12を制御する遅延制御部14、第1〜第3の検出部16,18,20、およびフリップフロップ22の回路規模を削減できるというメリットがある。
入力されるクロックCLKINのパルス幅は、入力されるクロックCLKINと遅延信号IN<0>〜IN<7>が等しいことをもって切替後の折り返し場所までクロックが伝搬したことを検出するためのクロックのパルス幅以上あればよく、折り返し場所までの遅延セルの段数が少ない時は高周波のクロックCLKINにも対応できる。すなわち、入力されるクロックCLKINの周波数が高周波になるに応じてシフトに必要な遅延セルの段数が少なくなる。そのため、高周波の時に、指定可能な折り返し場所までの段数が少ないことは問題にはならない。
なお、遅延セルの段数や遅延ブロックの個数(分割数)は何ら限定されない。インバータの代わりにバッファを使用することができ、反転マルチプレクサの代わりに、出力が反転しないマルチプレクサを使用することもできる。本発明では、これらを総称してインバータ−マルチプレクサ型の遅延ラインと呼ぶ。また、遅延制御部を設けず、制御信号Pre_XおよびPre_Yを直接入力してもよい。
制御信号、検出信号、遅延信号などの各信号の極性は何ら限定されない。また、遅延ライン部、第1〜第3の検出部、フリップフロップの具体的な構成も何ら限定されず、同様の機能を果たすものを使用できる。例えば、フリップフロップは、どのような保持回路であってもよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明のクロックシフト用遅延ライン回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のクロックシフト用遅延ライン回路の構成を表す一実施形態のブロック図である。 図1に示す遅延ライン部の構成を表す概略図である。 図2に示す遅延ブロックの構成を表す概略図である。 図1に示す第1の検出部の構成を表す概略図である。 図1に示す第2の検出部の構成を表す概略図である。 図1に示す第3の検出部の構成を表す概略図である。 従来のクロックシフト用遅延ライン回路の構成を表す一例の回路図である。
符号の説明
10、50 クロックシフト用遅延ライン回路
IX0〜IX7 遅延ブロック
12 遅延ライン部
14 遅延制御部
16、18、20 検出部
22 フリップフロップ
24、54 インバータ
26、56 反転マルチプレクサ
28 NAND回路
30 NOR回路
32 EXOR回路
34 EXNOR回路
36 AND回路
38 OR回路

Claims (1)

  1. クロックを、折り返し場所の遅延セルに対応する所定の時間遅延する、インバータ−マルチプレクサ型のクロックシフト用遅延ライン回路であって、
    直列に接続されたインバータ−マルチプレクサ型の複数の遅延セルが、所定数の前記遅延セルを含む複数の遅延ブロックに分割され、第2の制御信号により折り返し場所の遅延セルを切り替えることにより、前記クロックを、前記折り返し場所の遅延セルに対応する時間遅延する遅延ライン部と、
    第1の制御信号に応じて、前記クロックの折り返し場所の遅延セルが、どの遅延ブロックに含まれているのかを検出し、第1の検出信号を出力する第1の検出部と、
    各々の前記遅延ブロックから出力される、前記クロックを前記所定数の遅延セルによる遅延時間ずつ遅延した遅延信号および前記クロックに応じて、当該クロックが、どの遅延ブロックまで伝搬しているのかを検出し、第2の検出信号を出力する第2の検出部と、
    前記第1および第2の検出信号に応じて、前記第1および第2の検出部により検出された遅延ブロックが一致するか否かを検出し、第3の検出信号を出力する第3の検出部と、
    前記第3の検出信号がイネーブル状態の場合に前記第1の制御信号を保持し、前記第2の制御信号として出力する保持回路とを備えていることを特徴とするクロックシフト用遅延ライン回路。
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