JP2009267787A - 構図判定装置、構図判定方法、プログラム - Google Patents

構図判定装置、構図判定方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】必要とする構図判定結果がより的確に得られるようにする。
【解決手段】取り込んだ画像データに基づく画像内から検出した被写体ごとに、選別パラメータ(被写体距離、画像内サイズ、実サイズのいずれか)を求め、この選別パラメータが所定の条件を満たしているとする被写体を、構図判定のために本来必要となる必要被写体であるとして選別する。そして、構図判定は、これらの選別された必要被写体のみを対象として行うようにされる。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像データの画内容が有する構図についての判定を行うようにされた装置である、構図判定装置とその方法に関する。また、このような装置が実行するプログラムに関する。
例えば、鑑賞者に良い印象を与えることのできる写真を撮影するためのテクニック的な一要素として、構図設定が挙げられる。ここでいう構図は、フレーミングともいわれるもので、例えば写真としての画枠内における被写体の配置状態をいう。
良好な構図とするための一般的、基本的な手法はいくつかあるものの、一般のカメラユーザが良い構図の写真を撮影することは、写真撮影に関する充分な知識、技術を持っていない限り、決して簡単なことではない。このことからすると、例えば良好な構図の写真画像を手軽で簡単に得ることのできる技術が求められることになる。
例えば特許文献1には、自動追尾装置として、一定時間間隔の画像間の差を検出して、画像間の差の重心を算出し、この重心の移動量、移動方向から被写体画像の撮像画面に対する移動量、移動方向を検出して撮像装置を制御し、被写体画像を撮像画面の基準領域内に設定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、自動追尾装置として、人物を自動追尾する場合に、人物の顔が画面中央となるように画面上の人物像全体の面積に対してその人物上の上側から20%の面積となる位置を画面中央にして追尾することによって人物の顔を確実に撮影しながら追尾できるようにした技術が開示されている。
これらの技術構成を構図決定の観点から見れば、人物としての被写体を自動的に探索して、撮影画面において或る決まった構図でその被写体を配置させることが可能となる。
また、特許文献3には、認識対象の被写体の基準被写体距離に対して許容範囲に収まる被写体距離の被写体を、上記認識対象の被写体とともに主要被写体に指定する構成、また、検出された顔領域のサイズが閾値以上である被写体を、認識対象の被写体とともに主要被写体に指定する構成が記載されている。
特開昭59−208983号公報 特開2001−268425号公報 特開2007−282118号公報
本願発明としては、1つの例として、或る被写体を対象に構図判定を行うものとした場合において、構図判定には不要であるとして扱われるべき被写体が対象に含まれることなく、適切に排除されるようにして、本来必要な被写体のみを対象とした構図判定が行われるようにすることを目的とする。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、構図判定装置として次のように構成する。
つまり、取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、この被写体検出手段により検出される被写体ごとに、その実寸に相当するものとしてみることのできる実サイズを検出する被写体実サイズ検出手段と、この被写体実サイズ検出手段により検出された実サイズが、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、この被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段とを備える。
また、構図判定装置として次のようにも構成する。
つまり、取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、この被写体検出手段により検出される被写体ごとの、画像内サイズを検出する被写体サイズ検出手段と、この被写体サイズ検出手段により検出された画像内サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、この被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段とを備える。
また、構図判定装置として次のようにも構成する。
つまり、取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、被写体検出手段により検出される被写体ごとの被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、この被写体距離検出手段により検出された被写体距離が必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、この被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段とを備える。
上記各構成によっては、画像データから検出した被写体ごとについての、選別パラメータ(実サイズ、画像内サイズ、若しくは被写体距離)を検出したうえで、この選別パラメータが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別を行う。そして、この判別結果に基づいて、被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別し、この選別した必要被写体のみを対象とする構図判定を行うようにされる。これにより、本願発明によっては、検出される被写体において、必要被写体には該当しないと推定されるものについては除外され、必要被写体に該当すると推定されるもののみを対象として構図判定処理が行われることになる。
このようにして本発明は、構図判定には本来不要とされる被写体を適切に排除して、必要な被写体のみを対象とした的確な構図判定が行われるものである。
以降、本願発明を実施するための最良の形態(以降、実施形態という)についての説明を行っていくのであるが、その説明に際しては、「構図」、「画枠」、「画角」、「撮像視野角」なる語を用いることとする。
「構図」は、フレーミングともいわれるもので、例えば画枠内における被写体の配置状態をいう。
「画枠」は、例えば画像が嵌め込まれるようにしてみえる一画面相当の領域範囲をいい、一般には縦長若しくは横長の長方形としての外枠形状を有する。
「画角」は、ズーム角などともいわれるもので、撮像装置の光学系におけるズームレンズの位置によって決まる画枠に収まる範囲を角度により表したものである。一般的には、撮像光学系の焦点距離と、像面(イメージセンサ、フィルム)のサイズによって決まるものとされているが、ここでは、焦点距離に対応して変化し得る要素を画角といっている。
「撮像視野角」は、定位置に置かれた撮像装置により撮像して得られる画像の画枠に収まる範囲について、上記の画角に加え、パン(水平)方向における振り角度と、チルト(垂直)方向における角度(仰角、俯角)により決まるものをいう。
例えば、構図は、画像視野角によって決まる画枠内に収まる被写体の配置状態を指すものとなる。
本実施形態は、構図判定を行うようにして構成される装置あるいはシステムとなるが、本実施形態の構成を説明するのに先立ち、例えば撮像により得られた被写体を対象として、自動的に構図の調整を行うこととした場合を考えてみる。なお、ここでの被写体は、人であることとする。
例えば、撮像によって得られた画像から或る数の人としての被写体が検出されたとする。すると、構図判定処理としては、画枠内において、これらの検出された全ての被写体が収まるようにされたうえで、これらの被写体の配置が画枠内において適切となるような最適構図を判定するようにされる。
上記のような構図判定処理にあたって、人としての被写体検出は、例えば顔検出の技術を適用することができる。しかし、顔検出技術を単純に用いただけでは次のような不都合が生じ得る。
例えば、撮像により得られた画像の画枠内において、現実の人である被写体だけではなく、その近くに置いてある顔写真なども存在するような場合を考えてみる。この場合には、単純に顔検出のみにより被写体検出を行った場合には、構図判定の対象となる被写体として、現実の人だけではなく、上記の顔写真の顔の部分も検出することになる。
この場合において、本来求められる最適構図としては、顔写真については除外して、現実の人の被写体のみが画枠内にて適切に収まるように考慮したものとなる。しかし、実際には、顔写真も被写体として検出したことに基づいて、現実の人と顔写真とが画枠内にて適切に収まるように考慮した構図判定結果が得られることになってしまう。
また、例えばレストランで或るテーブルに座っている二人を被写体として構図判定を行おうとする場合を考えてみる。この場合には、現実の人であっても、例えば他のテーブルに座っている人であるとか、レストラン内で立っている店員などの周囲の無関係な人については、構図判定の対象から外すべきことになる。しかし、この場合においても、単純に顔検出技術を利用して被写体検出を行ったのでは、これらの周囲の無関係な人も構図判定対象の被写体として検出されることになり、結果、本来望む構図が得られないことになってしまう。
そこで、本実施形態としては、以降説明するようにして、構図判定には不要な被写体と必要な被写体とが混在するような状況においても、必要な被写体のみを対象とする的確な構図判定が行われるようにする技術構成を提案するものである。
図1は、第1の実施形態としての構図判定についての基本構成例を示す図である。
この図には、構図判定を実行する部位として構図判定ブロック200が示されている。この構図判定ブロック200は、画像データを取り込んで構図判定を実行するものとされており、図示するようにして、被写体検出処理部201、被写体距離検出部202A、構図判定処理部203から成るものとしている。
被写体検出処理部201は、取り込んだ画像データを利用して被写体検出処理を実行する部位とされる。
ここでの被写体検出処理は、先ず画像データの画内容から、人としての被写体を弁別して検出する処理をいうものであり、ここでの検出結果として得られる情報(検出個別被写体情報)は、人としての被写体の数と、個々の被写体(個別被写体)ごとについての画枠内での位置情報(例えば画枠内の位置であれば画素のマトリクスの下でのX座標、Y座標により表現できる)、及び個別被写体ごとについての画像(画枠)内におけるサイズ(占有面積)などとなる。
上記被写体検出処理の具体的手法としては、顔検出の技術を用いることができる。この顔検出の方式、手法はいくつか知られているが、本実施形態においてはどの方式を採用するのかについては特に限定されるべきものではなく、検出精度や設計難易度などを考慮して適当とされる方式が採用されればよい。
そして、この場合の被写体検出処理部201は、上記検出個別被写体情報の集合から成る情報を検出被写体情報として出力する。
また、この被写体検出処理部201が実行する被写体検出処理は、画像信号処理として実現することができる。例えば画像信号処理をDSP(Digital Signal Processor)により実行するように構成する場合、この被写体検出処理は、DSPに与えるプログラム、インストラクションにより実現できる。
被写体距離検出部202Aは、上記被写体検出処理部201により検出された個別被写体(検出個別被写体)ごとについての被写体距離を検出し、その検出情報(被写体距離情報)を出力するための部位となる。
ここでの被写体距離とは、被写体検出処理部201に入力される画像を撮像装置により撮像して得たとされるときの、撮像装置における光学系において撮像光が入射するとされる位置(撮像位置ということにする)から被写体までの直線距離をいう。なお、より厳密には、例えば撮像装置における光学系(レンズ)の前側主点から被写体までの直線距離とみなすこともできる。
この被写体距離検出部202Aの実際としては、例えば撮像装置において自動焦点調整制御(オートフォーカス制御)のために構成を利用することができる。
ちなみに、オートフォーカス制御としては、コントラスト方式と測距方式とが知られている。コントラスト方式は、例えばフォーカスレンズの位置を移動させながら、そのときに撮像により得られる画像における被写体部分の領域の輝度レベル差(コントラスト)がピークとなるフォーカスレンズの位置を探索する。この探索されたフォーカスレンズの位置が合焦状態に対応する。本実施形態における被写体距離は、フォーカスレンズの位置から求めることができる。
また、測距方式としては、アクティブ方式とパッシブ方式とが知られている。
アクティブ方式は、測距装置側から被写体側に投光を行って得られた反射光の入射位置を検出し、この検出情報に基づいて被写体までの距離を測定する。なお、被写体側に照射する光としては、可視光のほか、赤外線光を利用できる。また、光のほかに、超音波、電波なども使用できる。
また、パッシブ方式として、例えば位相差検出方式は、被写体の像を複数の光学系を用いて、それぞれ異なる水平位置に結像させる。被写体像が結像される位置にはそれぞれラインセンサが配置されており、これらのラインセンサにより結像光に応じた信号が得られる。従って、これらのラインセンサも、同一水平軸に沿って配置される。これらのラインセンサは、例えば視野内における或る高さの1水平ラインの結像光を検出して検出信号を出力する。このようにしてラインセンサから得られた信号に基づいて、光学系ごとに対応する像についての相互の位相差を検出する。この位相差の検出には、ラインセンサから得られた信号を利用した所定の演算(相関演算)を実行する。そして、この検出結果に基づいて被写体までの距離が測定される。
本実施形態において、被写体距離検出部202Aを実際に構成するのにあたっては、上記した方式のいずれも採用することができる。
一例として、コントラスト方式に基づくのであれば、被写体距離検出部202Aとしては、コントラスト方式に基づいたオートフォーカス制御に必要となる機構部及び信号処理部を有して構成することになる。つまり、例えば撮像装置におけるフォーカスレンズとこれを駆動する駆動機構部、及び上記撮像装置により撮像して得られる画像データ(撮像画像データ)についてのコントラストを検出する信号処理機能と、この検出結果に応じてフォーカスレンズ駆動のための制御を上記駆動機構部に対して行うことのできる制御機能とを有するものとして構成する。
そのうえで、被写体検出部201に入力される画像データとしては、そのときに上記撮像装置により撮像して得られる撮像画像データとし、被写体距離検出部202Aは、被写体検出部201からの検出被写体情報とともに、上記撮像画像データを入力するようにする。
被写体距離検出部202Aは、入力した撮像画像データにより得られる画枠内の画像において、入力した検出被写体情報が示す検出個別被写体ごとの位置に対応する部分画像領域を先ず特定する。そして、しかるべきタイミングで、フォーカスレンズを所定の範囲において動かすようにして駆動しながら、そのときに得られる上記部分画像領域ごとのコントラストを検出していき、各部分画像領域ごとに検出したコントラストがピークとなるフォーカスレンズ位置の情報を得る。このようにして得たフォーカスレンズ位置ごとに被写体距離を求める。なお、光学的な原理に基づいて被写体距離はフォーカスレンズ位置から一義的に求めることができる。このようにして、被写体距離検出部201は、検出個別被写体ごとの被写体距離の情報を得ることができる。
この場合の構図判定処理部203は、被写体検出処理部201から出力される検出被写体情報と、被写体距離検出部202Aから出力される、検出個別被写体ごとの被写体距離の情報(被写体距離情報)とを取り込んで入力する。そして、これらの情報を利用して、最終的に、構図判定に本来必要な被写体(必要被写体)のみを判定対象として最適構図を判定する、構図判定処理を実行する。
なお、構図判定処理部203としての構図判定の処理は、例えばCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現できる。つまり、ソフトウェアにより実現できる。また、必要に応じて、ソフトウェア若しくはハードウェアによる画像信号処理を併用する構成とされてもよい。
図2は、第1の実施形態としての構図判定ブロック200についての他の基本構成例を示している。
この図に示す構成は、上記図1に示した構成を基としたうえで、図1においては構図判定処理部203が行うべきものとなる必要被写体を選別する処理を、被写体選別処理部204として抜き出したものとしてみることができる。
つまり、この場合においては、先ず、図1と同様に、被写体検出処理部201が取り込んだ画像データに基づいて被写体検出処理を行って検出被写体情報を出力し、被写体距離検出部202Aも、被写体検出処理部201により検出された個別被写体(検出個別被写体)ごとの被写体距離を検出し、被写体距離検出情報を出力する。
そのうえで、この場合においては、上記検出被写体情報と被写体距離検出情報を、被写体選別処理部204が入力する。
被写体選別処理部204は、検出被写体情報と被写体距離検出情報を利用して、被写体検出処理部201により検出された個別被写体のうちから、構図判定のためには不要とされる被写体(不要被写体)は除外して、必要被写体を選別するための処理(選別処理)を実行する。そして、被写体選別処理部204は、この被写体選別処理によって必要被写体であるとして選別された個別被写体ごとについての検出個別被写体情報を、構図判定処理部203に出力する。
構図判定処理部203は、被写体選別処理部204から出力される必要被写体であるとして選別された個別被写体ごとについての検出個別被写体情報に基づいて構図判定処理を実行する。つまり、必要被写体のみを対象とした構図判定処理が行われる結果となる。
図3のフローチャートは、上記図1又は図2に示した第1の実施形態に対応する構図判定ブロック200が実行するものとされる処理の手順例を示している。
なお、この図に示す処理手順例は、あくまでも一例であり、図4に示す構図判定ブロック200が実行する処理手順は、これに限定されるべきではない。図4としては、あくまでも、結果的に、構図判定処理部203が、被写体検出処理部201からの検出被写体情報と、被写体距離検出部202A(選別パラメータの検出部)からの被写体距離検出情報(選別パラメータの情報)とに基づいて必要被写体のみを対象として最適構図を判定するようにさればよい。この点については、以降説明する第2の実施形態、及び第3の実施形態についても同様である。
また、ここで述べている、図1、図2におけるブロック構成と図3のステップとの対応関係は、順当に考えられる1つの例であって、それ以外の対応が採られてよい。この点についても、以降において説明するブロック図とフローチャートとの関係において、同様である。
ステップS101においては、先ず、被写体検出処理部201が画像データの取り込み(入力)を実行する。
ステップS102、S103は、被写体検出処理部201が実行する手順となる。
被写体検出処理部201は、ステップS102により上述の被写体検出処理を実行し、ステップS103により、その検出結果である検出被写体情報を出力する。
ステップS104は、被写体距離検出部202Aが、被写体検出処理部201により検出した個別被写体(検出個別被写体)ごとの被写体距離を検出し、被写体距離検出情報を出力する手順となる。検出個別被写体ごとの被写体距離を検出するための構成例は、例えば先に述べたものとなる。
ステップS105では、被写体選別処理、即ち、検出個別被写体のうちから必要被写体を選別する処理を実行する。この被写体選別処理は、図1の対応では構図判定処理部203が実行し、図2との対応では被写体選別処理部204が実行する。
図4は、上記ステップS105としての被写体選別処理の手順例を示している。
ステップS201においては、先ず、初期設定として、選別対象とする検出個別被写体の順番を示す変数nについて1を代入する。
ステップS202においては、現在の変数nについて個別被写体総数を越えたか否かについて判別することとしている。ここでの個別被写体総数とは、被写体検出処理部201により検出された個別被写体(検出個別被写体)の総数をいうものであり、被写体検出処理部201から取り込んだ検出被写体情報から分かる。
ステップS202において否定の判別結果が得られた場合には、選別が行われていない検出個別被写体が未だ残っている、ということになる。そこでこの場合には、ステップS203に進む。
ステップS203においては、n番目の個別被写体について検出された被写体距離Dnと、予め設定した下限閾値Dmin、上限閾値Dmaxとについて、
Dmin<Dn<Dmax
の条件(条件式)が成立するか否かについて判別する。
ここで、ステップS203において肯定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体は、撮像装置にて撮像しているとされる位置(撮像位置)から近すぎもせず、遠すぎもせず、構図を決める際の主体として有効な被写体として撮像されるのに適切な距離の範囲に在るということを意味する。ここでは、このような適切な被写体距離の範囲に在る検出個別被写体を必要被写体として扱うものとする。つまり、Dmin<Dn<Dmaxの条件を満たす検出個別被写体は、必要被写体であるものとして推定される。
そして、ステップS203において肯定の判別結果が得られた場合にはステップS204に進んで、このn番目の検出個別被写体を必要被写体、即ち、構図判定の対象とすべき対象個別被写体として設定する。この処理の実際としては、例えば、このn番目の検出個別被写体についての検出個別被写体情報を、構図判定処理部203が実行する構図判定処理のために出力するものとなる。
この後、ステップS205にて変数nについてインクリメントしたうえでステップS202に進む。
また、ステップS203において否定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体は、撮像位置から一定以上遠い距離に在る(Dn≧Dmax)、もしくは一定以内の近い距離に在る(Dmin≧Dn)ということになる。
被写体が撮像位置から一定以上に遠い距離に在るということは、構図内において主体となる被写体として扱うには被写体距離が遠すぎるということを意味している。
具体例として、レストランなどにおいて、本来の被写体が客として座っているテーブルとは違う他のテーブルに座っている客であるとか、後で立っている店員などが個別被写体として検出された場合に、この個別被写体が、撮像位置から一定以上に遠い距離に在るものとして判断される。
また、被写体が撮像位置から一定以内の近い距離に在るということも、構図内において主体となる被写体として扱うには被写体距離が遠すぎるということを意味している。これは、例えば撮像視野内において、本来の被写体よりもはるか手前において、例えば顔写真などがあるような状況を挙げることができる。この場合、顔写真に対応して検出された個別被写体が、撮像位置から一定以内の近い距離に在るものとして判定される。
そして、このようにして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS204をスキップしてステップS205に進む。これにより、今回のn番目の検出個別被写体は、必要被写体(対象個別被写体)として設定されないことになる。つまり、構図判定処理のために、その検出個別被写体情報は構図判定処理部203に対して出力されない。ステップS205では変数nをインクリメントしたうえで、ステップS202に戻る。
このようにして、図4に示す被写体選別処理では、検出個別被写体ごとに、被写体距離が適正範囲内に在るか否かについての判定が行われ、適正範囲内に在るものについて、必要被写体、つまり、対象個別被写体として設定(選別)するものである。
そして、全ての検出個別被写体を対象とする選別の処理が行われたとすると、ステップS202において肯定の判別結果が得られることとなって、この図に示す処理を抜け、図3のステップS105に進むことになる。
なお、被写体検出処理部201の検出結果として、個別被写体が1つも検出されない場合がある。この場合には、最初のステップS202にて肯定の判別結果が得られることとなって、図3のステップS105に進むことになる。このとき、結果的に、対象個別被写体の設定数は0となる。
説明を図3に戻す。
ステップS105としての被写体選別処理を実行した後は、ステップS106以降の手順を実行する。ここではステップS106、及びステップS107の手順を構図判定処理部203が実行するものとしてみることができる。
ステップS106においては、被写体選別処理により出力された検出個別被写体情報に基づいて、被写体選別処理の結果として、設定された対象個別被写体が1以上有るか否かについて判別することとしている。
ここで否定の判別結果が得られた場合には、構図判定の対象となるべき個別被写体が無かったということになるので、ステップS101に戻る。
これに対して肯定の判別結果が得られた場合には、構図判定の対象となるべき個別被写体が存在することになるので、ステップS107に進む。
次に、構図判定処理部203は、ステップS107としての処理を実行する。
ステップS107では、上記ステップS106により設定された対象個別被写体の検出被写体情報を利用して、所定のアルゴリズムにより構図判定のための処理を実行する。
なお、構図判定のアルゴリズムについての例、また、構図判定の結果の利用例などについては後述する。
上記第1の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての実際例を、図5、図6により模式的に示す。
先ず、図5には、被写体検出処理により検出された被写体(個別被写体)のうちで、撮像位置から一定以上遠い距離に被写体が存在する場合を示している。
ここで、図5(a)には、破線により検出画枠300Aが示されている。この検出画枠300Aは、被写体検出処理部201が入力する画像データの画像に応じた画枠である。そして、この検出画枠300A内にて、被写体検出処理部201により、図のようにして被写体(個別被写体)1、2、3が検出されたものとする。なお、ここでは、被写体については、例えば顔検出に基づいて得られるものとした検出枠に相当する矩形形状の枠により示している。
また、図5(b)(c)(d)に、それぞれ、コントラスト方式に基づいて検出された被写体1、2、3の各被写体距離D1、D2、D3を示す。これらの図は、被写体1、2、3が検出された部分画像領域ごとについて、フォーカスレンズを移動させていくことで検出されるコントラストの変化が縦軸に示されている。横軸は、フォーカスレンズの位置に応じて決まる被写体距離を示している。
ここで、図5においては、被写体1の被写体距離D1が上限閾値Dmax以上であり、被写体2、3の被写体距離D2、D3については、下限閾値Dminより大きく、かつ、上限閾値Dmax未満の適切な範囲内であるとする。
この場合、被写体選別処理によっては、対象個別被写体(必要被写体)として被写体2、3が選別されることになる。
そして、その後の構図判定処理としては、被写体2、3のみを対象として被写体1は除外して構図判定を行うことになる。例えば図5(a)においては、構図判定の結果を、判定構図画枠300Bと被写体1、2、3との関係により示している。判定構図画枠300Bとは、構図判定の結果として得られる画像に応じた画枠となる。
この判定構図画枠300B内においては、被写体2、3がほぼ中央となるようにして配置されているが、これは被写体2、3を対象として扱って構図を判定したことを意味する。これに対して被写体1は、例えばこの図では、その一部分のみが判定構図画枠300B内にかかっているが、これは、被写体1が構図判定の対象として除外されていることを表している。
次に、図6は、撮像位置から一定以内の距離に被写体が存在する場合を示している。
図6(a)に示すようにして、ここでも、検出画枠300Aにおいて、3つの被写体1、2、3が検出されたものとしている。また、図6(b)(c)(d)に、コントラスト方式に基づいて検出された被写体1、2、3の各被写体距離D1、D2、D3が示される。
この場合には、被写体1の被写体距離D1が下限閾値Dmin以下であるのに対して、被写体2、3の被写体距離D2、D3については、下限閾値Dminより大きく、かつ、上限閾値Dmax未満の適切な範囲内にあるものとする。
すると、この場合においても、被写体選別処理によって、被写体2,3のみが対象個別被写体として選別され、構図判定処理としては、被写体1を除外し、被写体2,3のみを対象として行うことになる。
この構図判定処理の結果は、図6(a)における判定構図画枠300Bと、各被写体1、2、3との関係によって示されている。
この場合にも、判定構図画枠300Bにおいては、そのほぼ中央にて被写体2,3が配置されている。これに対して、被写体1は判定構図画枠300Bからほぼ外れている。
なお、これら図5、図6において示される構図判定後の画枠(判定構図画枠300B)における被写体の配置、サイズなどは、あくまでも構図判定対象として選別された被写体(対象個別被写体)のみを対象として構図判定が行われるのだということを示しているのに過ぎない。具体的な構図判定のアルゴリズムなどについては、後述する。
また、あくまでも一例であるが、実用を考慮した実値として、下限閾値Dminについては30cm程度、上限閾値Dmaxについては5m程度とすることが考えられる。
図7は、第2の実施形態としての構図判定のための基本構成例を示している。
この図に示される構図判定ブロック200は、被写体検出処理部201、被写体サイズ検出部202B、及び構図判定処理部203から成るものとしている。この構成は、例えば第1の実施形態に対応する図1において、被写体距離検出部202Aが被写体サイズ検出部202Bに置き換わったものとしてみることができる。
この構成においても、第1の実施形態と同様にして、被写体検出処理部201は、取り込んだ画像データを利用して被写体検出処理を実行し、検出被写体情報を出力する。
被写体サイズ検出部202Bは、被写体検出処理部201からの検出被写体情報を取り込んで、検出個別被写体ごとの画像内におけるサイズを検出する。
なお、先にも述べたように、検出個別被写体ごとの画像内におけるサイズは、被写体検出処理部201による被写体検出処理が顔検出に基づくようなものである場合には、この被写体検出処理の段階で得ることが可能である。この場合、被写体サイズ検出部202Bは、被写体検出処理部201に含まれるものとして考えることができる。あるいは、被写体サイズ検出部202Bについて、被写体検出処理部201から入力した検出被写体情報から、検出個別被写体ごとのサイズの情報を抜き出して取得するような構成とすることも考えられる。
もちろん、例えば、検出個別被写体の画像内のサイズが得られないような被写体検出処理のアルゴリズムの場合には、被写体サイズ検出部202Bが例えば画像データを入力して、改めて検出個別被写体ごとのサイズを検出するように構成することになる。この際、被写体サイズ検出部202Bがサイズ検出にあたって、検出個別被写体ごとの位置の情報を外部から取得する必要があれば、検出被写体情報における検出個別被写体ごとの位置情報を利用できる。
いずれにせよ、被写体サイズ検出部202Bは、被写体検出処理部201により検出された個別被写体ごとの画面内におけるサイズの情報(被写体サイズ情報)を取得し、これを構図判定処理部203に出力するようにされる。
この場合の構図判定処理部203は、被写体検出処理部201からの検出被写体情報と、被写体サイズ検出部202Bからの被写体サイズ情報を取り込んで入力し、これらの情報を利用して、最終的に、対象個別被写体(必要被写体)のみを判定対象とする構図判定処理を実行する。
図8は、第2の実施形態としての構図判定ブロック200についての他の基本構成例を示している。
この図に示す構成は、上記図7においては構図判定処理部203が行うべきものとなる必要被写体を選別する処理を、被写体選別処理部204として抜き出したものとしてみることができる。
この場合の被写体選別処理部204は、被写体検出処理部201からの検出被写体情報と、被写体サイズ検出部202Bからの被写体サイズ情報とを入力する。そして、これらの情報を利用して、検出個別被写体のうちから、必要被写体に対応する対象個別被写体を選別し、これらの対象個別被写体ごとに対応する検出個別被写体情報を、構図判定処理部203に出力する。
そして、構図判定処理部203は、第1の実施形態と同様、被写体選別処理部204から出力される対象個別被写体ごとの検出個別被写体情報に基づき、対象個別被写体(必要被写体)のみを対象とした構図判定処理を行う。
図9のフローチャートは、上記図7又は図8に示した第2の実施形態に対応の構図判定ブロック200が実行するものとされる処理の手順例を示している。
ステップS301〜S303は、図3のステップS101〜S103と同様にして、被写体検出処理部201が画像データを取り込んで被写体検出処理を実行し、検出被写体情報を出力する。
ステップS304は、被写体サイズ検出部202Bにより、先の説明のようにして、検出個別被写体ごとの画像内におけるサイズの情報を取得し、被写体サイズ情報として出力する処理となる。
ステップS305では、被写体選別処理を実行する。この被写体選別処理も、図7の対応では構図判定処理部203が実行し、図8との対応では被写体選別処理部204が実行する。
図10は、ステップS305としての被写体選別処理の手順例を示している。
ステップS401は、先の図4のステップS201と同様にして、選別対象とする検出個別被写体の順番を示す変数nについて1を代入する手順となる。また、ステップS402は、図4のステップS202と同様に、現在の変数nについて個別被写体総数を越えているか否かを判別する手順となる。ここで否定の判別結果が得られれば、ステップS403に進む。
ステップS403においては、n番目の検出個別被写体について検出されたサイズSnと、下限閾値K1とについて、Sn>K1の条件(条件式)が成立するか否かについて判別する。
ここで、下限閾値K1は、必要被写体であるとして推定するには小さすぎるとされる被写体のサイズに基づいて決められている。従って、Sn>K1の条件式が成立して肯定の判別結果が得られる場合とは、そのn番目の個別被写体は、必要被写体として扱える程度のサイズを有しているということになる。そこで、この場合には、ステップS404に進んで、このn番目の検出個別被写体を対象個別被写体(必要被写体)として設定することとして、その検出個別被写体情報を構図判定処理のために出力するものである。ステップS404の後は、ステップS405により変数nをインクリメントしてステップS402に戻る。
また、ステップS403にて否定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体は、必要被写体として推定できる程度までに大きなサイズではない、ということになる。この場合には、ステップS404をスキップしてステップS405に進んだうえでステップS402に戻る。
このようにして、ステップS403以降の手順は、個別被写体総数分繰り返される。そして、ステップS402にて肯定の判別結果が得られると、図に示す処理を抜けることになる。
この図10に示される被写体選別処理では、検出個別被写体ごとに、その画像内におけるサイズが、必要被写体として推定できる程度の大きさを有しているものを対象個別被写体(必要被写体)として設定(選別)するものである。
説明を図9に戻す。
ステップS305の被写体選別処理を実行した後は、ステップS306、またステップS307の手順を実行する。
これらステップS306、S307の手順は、先の図3の場合のステップS106、S107と同様の処理を構図判定処理部203が実行するものとなる。
上記した第2の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての実際例を図12により模式的に示す。
図12(a)に示すようにして、ここでは、被写体検出処理によって、検出画枠300Aにおいて、3つの被写体1、2、3が検出されたものとしている。
また、被写体1、2、3ごとに検出された画像内のサイズは、被写体に対応する枠内において、それぞれ、S1、S2、S3として示している。ここでは、被写体1のサイズS1は下限閾値K1以下であるが、被写体2、3のサイズS2、S3については、それぞれ、下限閾値K1を越えているものとする。
この場合、被写体選別処理によっては、被写体2,3のみが対象個別被写体(必要被写体)として選別されることになる。そして、構図判定処理としては、被写体1を除外し、被写体2,3のみを対象として行うことになる。
この構図判定処理の結果を、図12(a)における判定構図画枠300Bと、各被写体1、2、3との関係によって示す。このように、判定構図画枠300Bにおいては、そのほぼ中央にて被写体2,3が配置されているのに対して、被写体1は判定構図画枠300Bから外れている。つまり、被写体検出処理により検出された被写体1,2,3のうち、被写体2,3のみを必要被写体として構図判定を行っている。
ところで、図10に示した被写体選別処理では、検出個別被写体のサイズSnについて、下限閾値K1のみとの比較を行っており、上限閾値との比較を行っていない。これは、検出個別被写体のサイズが大きいぶんには構わないものとして、必要被写体として扱おうという意図からである。
しかし、場合によっては、逆に、画面(画枠)内にて一定以上に大きな被写体が存在する場合、このような被写体のほうを必要被写体から除外することのほうが好ましい状況もあると考えられる。
そこで、ステップS305の被写体選別処理として、一定以上に大きなサイズの検出個別被写体のほうを必要被写体から除外するように構成した手順例を図11に示す。
図11におけるステップS501、S502、S504、S505は、図10のステップS401、S402、S404、S405と同様となる。
そして、ステップS503においては、n番目の検出個別被写体のサイズSnと上限閾値K2(K1<K2)とについて、Sn<K2の条件(条件式)が成立するか否かについて判別することとしている。上限閾値K2は、必要被写体として扱う(推定する)には大きすぎるとされる被写体のサイズを基にして設定される。
ここで、上記Sn<K2が成立するとして肯定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体のサイズSnには、必要被写体として推定できる一定以下の適正なサイズにあるということになるので、ステップS504に進むことになる。これに対して、否定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体は、ステップS504をスキップしてステップS505に進む。
図13は、上記図11に示した被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定の実際例を模式的に示している。
図13(a)では、被写体検出処理によって、検出画枠300Aにおいて、2つの被写体1、2が検出されたものとしている。被写体1、2ごとに検出された画像内のサイズは、被写体に対応する枠内において、それぞれ、S1、S2として示している。そして、ここでは、被写体1のサイズS1は上限閾値K2以上であるが、被写体2のサイズS2については、上限閾値K2未満であるものとする。この場合、被写体選別処理によっては、被写体2のみが対象個別被写体として選別され、構図判定処理としては、被写体1を除外し、被写体2のみを対象として行うことになる。
この構図判定処理の結果は、図13(a)における判定構図画枠300Bと、各被写体1、2との関係によって示す。この場合の判定構図画枠300Bにおいては、そのほぼ中央にて被写体2が或る程度に拡大されたサイズで配置されている。これに対して、被写体1は判定構図画枠300Bから外れている。これは即ち、被写体検出処理により検出された被写体1,2のうち、被写体2のみを必要被写体として構図判定を行っている結果を示したものとなる。
なお、この図13(a)では、検出画枠300Aと判定構図画枠300Bの大きさが異なっている。これは、構図判定の結果として、検出画枠300Aとしての画像を撮像していたときよりも、画角を狭く(ズーム倍率を大きく)変更したことを表している。
また、被写体サイズに基づいた被写体選別処理として、上記の下限閾値K1より小さいサイズの被写体と、上限閾値K2より大きなサイズの被写体との両者を必要被写体から排除するようにして構成することもできる。
つまり、例えば図11のステップS503において( )内に示すようにして、n番目の検出個別被写体のサイズSn、下限閾値K1、上限閾値K2とについて、
K1<Sn<K2
の条件が成立するか否かについて判別し、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS504に進み、否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS504をスキップしてステップS505に進むようにすればよい。このような選別処理であれば、検出個別被写体のうちから必要被写体を選別するのにあたり、被写体として推定するには小さすぎるものと大きすぎるものとの両者を排除することができる。
また、実際の撮像装置においては、画角(ズーム倍率)を可変するズームレンズを備えることが通常である。画角が変更されれば、撮像により得られる画像の画枠内における被写体のサイズも変化する。そこで、例えば図10、図11のステップS403、S503において、可変された画角に応じて下限閾値K1、上限閾値K2を可変することが考えられる。
一具体例としては、ステップS403、S503での判別処理にあたり、下限閾値K1、上限閾値K2については標準画角(ズーム倍率値=1)のときに対応させて設定しておく。そして、ズーム制御によって得られる画角の情報をズーム倍率値Zに換算して取り込み、ステップS403では、Sn>K1・Zの条件式が成立するか否かを判別し、ステップS503では、Sn<K2・Zの条件式が成立するか否かを判別するようにして構成する。また、ステップS403では、条件式をSn/Z>K1とし、ステップS503ではSn/Z<K2としてもよい。このことから理解されるように、ズーム倍率値Zを用いたこれらの条件式は、ズーム可変に応じて変化する画像内サイズSnについて、閾値(下限閾値K1、上限閾値K2)との比較が適正に行われるようにして補正しているものとしてみることができる。
図14は、第3の実施形態としての構図判定のための基本構成例を示している。
この図に示される構図判定ブロック200は、図示するようにして、被写体検出処理部201、被写体距離検出部202A、被写体サイズ検出部202B、構図判定処理部203、及び被写体実サイズ算出部205を有して成るものとしている。
被写体検出処理部201では、これまでの実施形態と同様の被写体検出処理を実行して、検出被写体情報を被写体距離検出部202A、被写体サイズ202B、構図判定処理部203にそれぞれ出力する。
被写体距離検出部202Aは、先に述べた第1、第2の実施形態と同様にして、検出個別被写体ごとの被写体距離を検出して被写体距離情報を出力する。また、被写体サイズ検出部202Bは、先に述べた第2の実施形態と同様にして、検出個別被写体ごとの画像内のサイズを検出して被写体サイズ情報を出力する。
被写体実サイズ算出部205は、上記被写体距離検出部202A、被写体サイズ検出部202Bから出力される、検出個別被写体ごとの被写体距離情報、被写体サイズ情報を取り込んで、検出個別被写体ごとに対応した「実サイズ」を求め、検出個別被写体ごとの実サイズの情報(被写体実サイズ情報)を出力する。
なお、ここでの被写体実サイズ算出部205は、「実サイズ」としては、検出個別被写体が現実に有するとされる実寸サイズにほぼ正確な値を求めることもできるが、後述のようにして、例えば検出個別被写体の被写体距離とサイズとに基づき、実寸に相当するものとしてみることのできる値であって、より簡易に扱える値を求めるようにすることもできる。
この場合の構図判定処理部203は、被写体検出処理部201からの検出被写体情報と、被写体実サイズ検出部205からの被写体実サイズ情報を取り込んで入力し、これらの情報を利用して、最終的に、対象個別被写体(必要被写体)のみを判定対象とする構図判定処理を実行する。
図15は、第3の実施形態としての構図判定ブロック200についての他の基本構成例を示すもので、上記図14においては構図判定処理部203が行うべきものとなる必要被写体を選別する処理を、被写体選別処理部204として抜き出した構成となる。
この場合の被写体選別処理部204は、被被写体検出処理部201からの検出被写体情報と、被写体実サイズ検出部205からの被写体実サイズ情報とを入力し、これらの情報を利用して、検出個別被写体のうちから、対象個別被写体(必要被写体)を選別し、これらの対象個別被写体ごとに対応する検出個別被写体情報を、構図判定処理部203に出力する。構図判定処理部203は、上記被写体選別処理部204からの対象個別被写体ごとの検出個別被写体情報に基づき、対象個別被写体(必要被写体)のみを対象とした構図判定処理を行う。
図16のフローチャートは、上記図14又は図15に示した第3の実施形態に対応の構図判定ブロック200が実行するものとされる処理の手順例を示している。
ステップS601〜S603は、例えば図3のステップS101〜S103などと同様にして、被写体検出処理部201が画像データを取り込んで被写体検出処理を実行し、検出被写体情報を出力する。
ステップS604においては、被写体距離検出部202Aにより、検出個別被写体ごとの被写体距離を検出して、被写体距離情報を出力する。
ステップS605においては、被写体サイズ検出部202Bにより、検出個別被写体ごとの画像内におけるサイズの情報を取得し、被写体サイズ情報として出力する。
なお、ここではフローチャートによる表記の都合上、ステップS604、S605は、順次的な処理として示されているが、図14、図15との対応では、同時的に併行して実行すべき処理として考えてよい。
ステップS606は、被写体実サイズ算出部205が、検出個別被写体ごとの実サイズを算出して求める処理となる。先に述べたように、実サイズとして、実寸サイズに相当するものとして扱うことのできる値(簡易値)を求めることができる。この簡易値としての実サイズの求め方の一例としては次のようになる。
被写体実サイズ算出部205は、ステップS604により得られた被写体距離情報と、ステップS605により得られた被写体サイズ情報を取り込む。被写体距離情報には検出個別被写体ごとの被写体距離が示され、被写体サイズ情報には検出個別被写体ごとの画像内のサイズの情報が示されている。また、ここでは画像内のサイズの情報は、その検出個別被写体が検出された部分画像領域の垂直画素数であるものとする。つまり、ここでは画像内のサイズについて、検出個別被写体が検出された部分画像領域の面積とするのではなく、一次元方向における長さに相当する量としているものである。なお、垂直画素数に代えて、例えば水平画素数としてもよい。
そこで被写体実サイズ算出部205は、n番目の検出個別被写体の実サイズSrnについて、同じn番目の検出個別被写体の被写体距離をDn、サイズ(垂直画素数)をFynとして、
Srn=Dn・Fyn・・・(式1)
により求めるようにされる。
上記式(1)により求められる実サイズSrnは、被写体距離と、サイズとしての垂直画素数を乗算したものであり、これによっては、現実の検出個別被写体の実寸サイズに一義的に対応するSrnの数値が求められることになる。つまり、実寸サイズに相当するものとして扱うことのできる値(簡易値)が得られるものである。また、上記(式1)により求められる実サイズSrnは、基準として設定した被写体距離(例えば1m)のときに撮像して得られるとされる検出個別被写体についての画像内のサイズ(垂直画素数)に統一するための演算であるとしてもみることができる。
なお、実サイズSrnについては、
Srn=sprt(Dn^2・Sn)・・・(式2)
により求めることも可能である。なお、上記(式2)において、Dnはn番目の検出個別被写体について検出された被写体距離を示し、Snは、面積として検出されたn番目の検出個別被写体の画像内サイズを示す。また、Sprtは平方根であることを示し、^はべき乗であることを示す。
また、先にも述べたように、現実の検出個別被写体の実寸サイズにほぼ対応した実サイズSrnを得ようとすることも可能である。このためには、例えば説明を簡単にするために画角が固定であるとして、上記の被写体距離Dn(m)、サイズ(垂直画素数)Fynとともに、撮像画像の垂直画素数py、基準として設定した被写体距離(例えば1mとする)に対応する撮像画像の画枠垂直方向の実寸サイズSyをパラメータとして利用することで、例えば下記の演算により求めることができる。
Srn=Sy・{(Dn・Fyn)/py}・・・(式3)
ステップS607は被写体選別処理となる。この被写体選別処理は、図14の対応では構図判定処理部203が実行し、図15との対応では被写体選別処理部204が実行する。
図17は、上記ステップS607としての被写体選別処理の手順例を示している。
この図において、ステップS701、S702、S704、S705は、例えば図4におけるステップS201、S202、S204、S205と同様となる。
ステップS703においては、ステップS606により求められた、n番目の検出個別被写体の実サイズSrn、上限閾値Kmax、下限閾値Kminとについて、
Kmax>Srn>Kmin
の条件が成立するか否かについて判別する。
ここで、上限閾値Kmaxは、通常の被写体ではあり得ないとされる程度に大きい実サイズを考慮して設定され、下限閾値Kminは、通常の被写体ではあり得ないとされる程度に小さい実サイズを考慮して設定される。
従って、実サイズSrnが上記のKmax>Srn>Kminの条件を満たしている場合、その実サイズSrnは、通常の被写体として考えられる程度の適切な範囲に収まっている、ということがいえる。このことは、その実サイズSrnに対応する検出個別被写体は、必要被写体として推定できるということを意味する。
そこで、本実施形態としては、ステップS703にて肯定の判別結果が得られた場合には、n番目の検出個別被写体について、ステップS704により、対象個別被写体として設定するようにされる。
これに対して、実サイズSrnが上記のKmax>Srn>Kminの条件を満たさない場合としては、Srn≧Kmax、若しくはSrn≦Kminが成立する場合となる。つまり、その実サイズSrnは、通常の被写体として想定できる範囲を外れて、これより小さい、あるいは大きい値を有していることになる。これは、その実サイズSrnに対応する検出個別被写体は、必要被写体としては推定されるべきでない、ということを意味する。
そこで、ステップS703にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS704をスキップしてステップS705に進むようにされる。
このようにして、図17に示される被写体選別処理では、検出個別被写体ごとに、その画実サイズが、必要被写体として推定できる程度の適切な範囲に収まっているものを対象個別被写体(必要被写体)として設定(選別)するものである。
説明を図16に戻す。
ステップS607の被写体選別処理を実行した後は、ステップS608、またステップS609の手順を実行する。
これらステップS608、S609の手順は、先の図3の場合のステップS106、S107と同様の処理を構図判定処理部203が実行するものとなる。
図20及び図21は、上記図16及び図17に示した被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定の実際例を模式的に示している。
先ず、図20により、実サイズが必要被写体として推定できない程度に小さいものを除外して構図判定を行った例を示す。
図20(a)では、被写体検出処理によって、検出画枠300Aにおいて、3つの被写体1、2、3が検出されたものとしている。被写体1、2、3ごとに検出された画像内のサイズは、ここでは、例えば顔検出に基づいて検出された被写体に対応する矩形の検出枠の垂直画素数により表すものとする。この垂直画素数によるサイズについては、被写体1はFy1、被写体2はFy2、被写体3はFy3として示している。また、図20(b)(c)(d)には、コントラスト方式に基づいて検出された被写体1、2、3の各被写体距離D1、D2、D3を示している。
ここで、先ず、被写体1、2、3ごとに検出された被写体距離D1、D2、D3は、ほぼ同じとみてよい値の範囲に収まっているものとする。
また、一方のサイズについては、被写体2,3のサイズFy2,Fy3は、その被写体距離D2、D3と照らし合わせてみて必要被写体として推定できるような適切なサイズであるのに対して、被写体1のサイズFy1は、その被写体距離D1と照らし合わせてみると、必要被写体として推定するのには小さすぎるサイズであるとする。
そして、この図20に示される被写体1、2、3ごとに求めた実サイズSr1、Sr2、Sr3を図17のステップS703にて判別したところ、実サイズSr1については、Sr1≦Kminとなって、Kmax>Sr1>Kminが成立せずに否定の判別結果が得られたものとする。これに対して、実サイズSr2については、Kmax>Sr2>Kminが成立し、実サイズSr3についても、Kmax>Sr3>Kminが成立したものとする。この場合、被写体選別処理の結果としては、被写体2、3が必要被写体(対象個別被写体)として選別され、被写体1については除外されることになる。そして、構図判定処理としては、被写体1を除外し、被写体2,3のみを対象として行う。
この構図判定処理の結果は、図20(a)における判定構図画枠300Bと、各被写体1、2、3との関係によって示される。判定構図画枠300Bにおいては、そのほぼ中央にて被写体2,3が配置されている。これに対して、被写体1は判定構図画枠300Bから外れている。
また、図21により、実サイズが必要被写体として推定できない程度に大きいものを除外して構図判定を行った例を示す。
図21(a)においても、被写体検出処理によって、検出画枠300Aにおいて、3つの被写体1、2、3が検出されたものとしている。被写体1、2、3ごとに検出された画像内のサイズ(垂直画素数)は、ここでも、それぞれFy1、Fy2、Fy3として示している。また、図21(b)(c)(d)には、コントラスト方式に基づいて検出された被写体1、2、3の各被写体距離D1、D2、D3を示している。
ここでも、先ず、被写体1、2、3ごとに検出された被写体距離D1、D2、D3は、ほぼ同じとみてよい値の範囲に収まっているものとする。
また、サイズについては、被写体2,3のサイズFy2,Fy3は、その被写体距離D2、D3と照らし合わせてみて必要被写体として推定できるような適切なサイズであるのに対して、被写体1のサイズFy1は、その被写体距離D1と照らし合わせてみると、必要被写体として推定するのには大きすぎるサイズであるとする。
そして、この図21に示される被写体1、2、3ごとに求めた実サイズSr1、Sr2、Sr3を図17のステップS703にて判別したところ、実サイズSr1については、Sr1≧Kmaxとなって、Kmax>Sr1>Kminが成立せずに否定の判別結果が得られたものとする。これに対して、実サイズSr2については、Kmax>Sr2>Kminが成立し、実サイズSr3についても、Kmax>Sr3>Kminが成立したものとする。
この場合も、被写体選別処理の結果としては、被写体2、3が必要被写体(対象個別被写体)として選別され、被写体1については除外されることになる。そして、構図判定処理としては、被写体1を除外し、被写体2,3のみを対象として行う。
この構図判定処理の結果は、図20(a)における判定構図画枠300Bと、各被写体1、2、3との関係によって示される。判定構図画枠300Bにおいては、そのほぼ中央にて被写体2,3が配置されている。これに対して、被写体1は判定構図画枠300Bから外れている。なお、この図21(a)では、検出画枠300Aと判定構図画枠300Bの大きさが異なっている。これも、図13(a)と同様に、構図判定の結果として、検出画枠300Aとしての画像を撮像していたときよりも、画角を狭く(ズーム倍率を大きく)変更したことを表している。
ここで、ステップS703の処理にて用いられる上限閾値Kmax、下限閾値Kminの具体例を挙げておく。なお、説明を簡単で分かりやすいものとすることの便宜上、画角に対応するズーム倍率は固定されているものとする。
図22(a)(b)は、ともに被写体距離=1mの位置にある被写体1、2を撮像して得られた画像とする。この画像の画枠300は、垂直方向が240px、水平方向が320pxであるとする。この画枠300内に存在する被写体1、2の画像内サイズ(垂直画素数)を比較すると、被写体1のほうが160pxと大きく、被写体2の方が40pxと小さい。ここでは、先ず、被写体距離=1mを基準とする。そのうえで、この基準の被写体距離=1により撮像したとする被写体の画像内サイズが、160px以上のものと、40px以下のものを必要被写体から除外することとする。
これらの被写体は、被写体距離=1により撮像したときに、画像内での垂直方向におけるサイズが、画枠垂直方向に対して2/3(=160/240)以上となるような被写体、また、画枠垂直方向に対して1/6(=40/240)以下となるような被写体であることになる。このような被写体は、必要被写体として適正な範囲の実寸サイズから外れているものであり、写真、ポスターなどである可能性が高く、必要被写体からは除外すべきものとして扱う。
これに応じて、上限閾値Kmax、下限閾値Kminの具体値として、それぞれ、Kmax=160、Kmin=40を設定することになる。
この場合、ステップS703において利用するKmax>Srn>Kminの条件式は、実際には160>Srn>40であることになる。
なお、前述のように、実サイズSrnは、例えば被写体距離Dn(m)と、画像内サイズ(垂直画素数)Fynの乗算(Dn・Fyn)により表される。
上記の条件式によると、被写体1の実サイズSr1は、D1・Fy1=1×160=160となり、ステップS703においては、否定の判別結果が得られる。つまり、必要被写体からは除外される。また、被写体2の実サイズSr2は、D2・Fy2=1×40=40となり、ステップS703においては、これも否定の判別結果が得られ、必要被写体からは除外される。
このようにして、上限閾値Kmax=160、下限閾値Kmin=40を設定することにより、「被写体距離=1により撮像したとする被写体の画像内サイズが、160px以上のものと、40px以下のものを必要被写体から除外する」という規則に適ったステップS703の処理結果が得られているものである。
また、図22(c)は、図22(a)と同じ上限閾値Kmaxに対応する被写体1を被写体距離=2mに位置させた状態で撮影して得られる画像の様子を示したものとされる。この場合の被写体距離は、図22(a)の場合に対して2倍となっているので、画枠300内の被写体1の画像内サイズ(垂直画素数)は、図22(a)の160pxに対して1/2の80pxとなる。
また、図22(d)は、図22(b)と同じ下限閾値Kminに対応する被写体2を被写体距離=2mに位置させた状態で撮影して得られる画像の様子を示したものとされる。この場合にも、画枠300内の被写体2の画像内サイズ(垂直画素数)は、図22(a)の40pxに対して1/2の20pxとなる。
今回の規則設定「被写体距離=1により撮像したとする被写体の画像内サイズが、160px以上のものと、40px以下のものを必要被写体から除外する」に従えば、飛車距離=2mで撮像した被写体については、図22(c)に示される80px以上のサイズの被写体、及び図22(d)に示される20px以下のサイズの被写体が必要被写体から除外されることになる。
例えば、図22(c)に示す被写体1について、ステップS703により判定することとした場合には、実サイズSr1については、Sr1=D1・Fy1=2×80=160が得られることとなる。また、図22(c)に示す被写体2について、ステップS703により判定することとした場合には、実サイズSrnについては、Sr2=D2・Fy2=2×20=40が得られることとなる。
上記の計算により得られる被写体1、2の実サイズSrnからも理解されるようにして、実際のステップS703の処理によっては、図22(c)に示す被写体1より大きなサイズの被写体、若しくは図22(d)の被写体2より小さなサイズの被写体はいずれも否定の判別結果が得られることとなって、上記の規則設定のとおりに必要被写体からは除外される。
また、この第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、被写体選別処理に際しては、検出個別被写体についての画像内のサイズの情報を利用する。このことから、第3の実施の形態における被写体選別処理としても、被写体検出処理部201が入力する画像データを撮像して得るための撮像装置の画角(ズーム倍率)の変更に対応させるアルゴリズムの構成とすることが考えられる。
撮像装置の画角(ズーム倍率)の変更に対応させた被写体選別処理を、図18のフローチャートに示す。この図に示す手順も、図17と同様に、図16のステップS607として実行されるものとなる。
図18において、ステップS801、S802、S804、S805は、図17のステップS701、S702、S704、S705と同じ処理となる。
そして、ステップS803においては、そのときに撮像装置にて設定されている画角に対応して求められるズーム倍率値Zの値を取り込むこととして、
Kmax>Srn/Z>Kmin
の条件が成立するか否かについて判別するようにする。なお、この場合の上限閾値Kmax、下限閾値Kminは、ズーム倍率が1倍、つまりZ=1のときに対応して設定する。
この条件式であれば、ズーム倍率の変更にかかわらず、常に、実サイズは、ズーム倍率値Z=1とされるときの値に補正され、常に、適正に上限閾値Kmax、下限閾値Kminと比較させることが可能となる。これにより、この被写体選別のアルゴリズムを採用した構図判定を、ズーム(画角変更)機能を有する撮像装置を利用する場合にも適用することが可能になる。
なお、例えば上記の条件式についてKmax・Z>Srn>Kmin・Zとしてもよい。
また、既に現状においては、顔認識技術の発達により、顔として検出した部分画像領域における特徴量などの情報から、その被写体としての人物の顔が大人、子供(さらには赤ちゃん)のいずれであるのかを相応に高い精度で判定できるようになっている。
一般に、大人と子供では顔の大きさは異なる。つまり、被写体としてみたときには、同じ被写体距離であっても、検出される画像内サイズは相当に異なるものとなる。従って、第2の実施形態、若しくは第3の実施形態のようにして、選別パラメータに画像内サイズの要素を含むものについては、大人・子供の判定結果を加味して被写体選別を実行することで、さらに、本実施形態の被写体選別の精度を高めることが可能になる。
そこで、第3の実施形態に大人・子供の判定結果を応用した被写体選別のアルゴリズムを適用した場合の構成例について説明しておくこととする。
先ず、図14若しくは図15における被写体検出処理部201によっては、被写体検出を実行する過程において、所定の大人・子供判定のためのアルゴリズムに従った処理により、検出個別被写体ごとに、その属性の1つとして、それが大人・子供のいずれであるのかについても判定(属性判定)するように構成する。そして、被写体検出処理部201は、大人・子供の判定結果に基づき、検出個別被写体ごとの検出個別被写体情報について、それが大人・子供のいずれであるのかを示す属性情報(大人・子供属性情報)を持たせるようにする。
なお、属性判定に対応する図14、図15のブロック構成の態様としては、例えば、属性判定のためのブロック(属性判定処理部)を、被写体検出処理部201とは個別に設けるものとして示すこともできる。この場合には、例えば、属性判定処理部は、被写体検出処理部201からの検出被写体情報が示す個別被写体ごとに、入力される画像データにおいて、その顔が検出された部分画像領域を対象にして属性判定処理を実行し、例えば大人と子供のいずれであるのかを認識する。そして、この認識結果に応じて大人、子供のいずれかであることを示す属性情報を生成し、これを検出被写体情報の検出個別被写体情報の情報に付加するような構成を想定できる。
そのうえで、図14、図15に示す第3の実施形態としての構図判定ブロック200における被写体選別処理部203は、例えば図19のフローチャートに示される処理を実行する。
この図において、ステップS901、S902、S905、S906は、例えば図17のステップS701、S702、S704.S705と同様となる。
この場合、ステップS902において否定の判別結果が得られた場合には、ステップS903の手順を実行する。
ステップS903では、n番目の検出個別被写体に対応する検出個別被写体情報における大人・子供属性情報を参照して、大人、子供のいずれであるのかを認識し、その認識結果に基づいて属性係数Anを設定する。
なお、属性係数Anは、予め、大人、子供に応じてそれぞれ異なる値が設定されている。大人に対応する属性係数Anと子供に対応する属性係数Anとでは、子供のほうが大きな値を設定するようにされる。
続くステップS904においては、図16のステップS606により得られた実サイズSrnと、上記ステップS903により得られた属性係数Anとを利用して、
Kmax>Srn・An>Kmin
の条件(条件式)が成立するか否かについて判別し、成立する場合にはステップS905により、n番目の検出個別被写体を必要被写体(対象個別被写体)として設定するが、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS905の手順をスキップしてステップS906に進めることとする。
ここで、最も簡単な例の1つとして、大人に対応する属性係数An=1とし、子供に対応する属性係数An=1.5を設定しているとする。これは、平均的に、子供の顔の検出枠の縦(垂直)、横(水平)のサイズをそれぞれ1.5倍すると大人の顔の検出枠のサイズと同等になるという根拠を想定したものである。
この場合、Kmax>Srn・An>Kminの条件式は、大人に対応してはKmax>Srn>Kminとなり、子供に対応してはKmax>1.5・Srn>Kminとなる。つまり、この場合においてステップS904において用いられる条件式におけるSrn・Anの項は、子供の顔の実サイズを、大人の顔の実サイズに変換、正規化することで、同じ上限閾値Kmax、下限閾値Kminを使用できるようにしたものである。従って、ステップS904において用いる条件式(一般式)としては、例えば、Kmax/An>Srn>Kmin/Anとしてもよい。
上記の説明から分かるように、ステップS904の条件式は、大人に対応する場合には、図17と同様になるので、ここでの説明は省略し、子供に対応する場合について説明する。
n番目の検出個別被写体が子供であることに対応して、条件式がKmax>1.5・Srn>Kminとされたうえで、先ず、1.5・Srn≧Kmaxとなって否定の判別結果が得られる場合には、その子供である検出個別被写体の実サイズは、通常想定されるサイズよりも大きいということになる。これは、例えば、比較的大きく引き延ばされた子供の顔写真、ポスターなどを個別被写体として検出したような場合を考えることができる。
また、1.5・Srn≦Kminとなって否定の判別結果が得られる場合には、その子供である検出個別被写体の実サイズは、通常想定されるサイズよりも小さいということになる。これは、大人の場合に準じて、やはり、非常に小さなサイズの子供の顔写真などが個別被写体として検出された場合を考えることができる。
このようにして、ステップS904によっては、サイズの異なる子供と大人が混在して個別被写体として検出される状況であっても、此に対応して実サイズに基づく被写体選別処理が適切に行われる。
図23は、上記第3の実施形態として、大人・子供判定の結果を加味した被写体選別と、これに応じた構図判定についての模式的な例を示している。また、この説明にあたっては、先の図22において挙げた上限閾値Kmax、下限閾値Kminの具体値を用いる。つまり、上限閾値Kmax=160、下限閾値Kmin=40を設定しているものとする。また、属性係数Anについては、上記と同様に、大人に対応しては1、子供に対応しては1.5であることとする。
この図においては、先ず、検出画枠300Aにおいて、被写体1、2の2つの被写体が検出されている。この場合の検出画枠300Aは、その水平・垂直サイズが、それぞれ320px、240pxとしている。
被写体1は、対応する検出個別被写体情報の大人・子供属性情報により子供であることが示されているものとする。これに対して被写体2は、対応する検出個別被写体情報の大人・子供属性情報により大人であることが示されているものとする。
また、被写体1、2について検出された被写体距離は、ともに1mであるとする。また、画像内サイズ(垂直画素数)は、被写体1、2ともに120pxと検出されたものとする。
この場合には、被写体1、2はいずれも同じ被写体距離ではあるが、それぞれが大人、子供であるので、本来(いずれも現実の人)であれば、その実サイズ異なることに応じて画像内サイズも異なってくるべきである。しかし、検出された画像内サイズは、ともに120pxとされて、同じ画像内サイズになっている。ここで、画枠垂直サイズが240pxであるのに対してその1/2である120pxとなるサイズは、例えば現実の大人としては一般的な実寸の被写体を撮像したときに得られるものとする。すると、子供である被写体1のほうは、現実の人としては、例外的に大きいことになる。これは、ここでは、例えば被写体1が比較的大きめに引き延ばされた写真などであることが原因であるとする。このような写真などの被写体は、必要被写体からは排除すべきものとされる。
このような場合において、先ず、ステップS904により被写体1について判定する際には、
Sr1・An=D1・Fy1・An=1×120×1.5=180
となる。すると、1.5・Srnの項の値は180となって、上限閾値Kmax=160より大きいこととなり、ステップS904において否定の判別結果が得られる。つまり、例えば子供の顔写真などであることが推定される被写体1は、必要被写体(対象個別被写体)として設定されることなく除外される。
これに対して、次にステップS904により被写体2について判定する際には、
Sr2・An=D2・Fy2・An=1×120×1=120
となり、Kmax>Srn・An>Kminが成立するので、肯定の判別結果が得られることになる。従って、この大人の被写体1は、必要被写体(対象個別被写体)として設定され、構図判定処理に用いられることになる。
このときの構図判定処理の結果は、図23において判定構図画枠300Bと、被写体1,2の位置関係により示される。この図に示すようにして、判定構図画枠300Bにおいては、大人である被写体2が適当な画像内サイズにより、ほぼ中央に位置するようにして配置されている。これに対して子供である被写体1は、構図判定から除外されたことに応じて、ここでは、判定構図画枠300Bから外れている。
なお、この図の場合においても、構図判定の結果として、被写体2の画像内サイズを大きくするためにズーム倍率は高く設定されているものであり、このために、図における判定構図画枠300Bは、相対的に検出画枠300Aよりも小さいものとして示されている。確認のために述べておくと、現実の検出画枠300Aと判定構図画枠300Bもサイズとしては、320px×240pxで変わらない。また、判定構図画枠300Bにおいて存在する被写体2のサイズ(垂直画素数)は、ズーム倍率に応じて、120pxよりも多い所定値となる。
また、フローチャートの図示などによる説明は省略するが、属性係数Anを利用した被写体選別は、図18に示した、ズーム倍率を考慮した被写体選別にも応用できる。この場合には、例えば図18のステップS803の処理に先立って、大人・子供の判定結果に応じた属性係数Anを設定したうえで、ステップS803において、Kmax>Srn・An/Z>Kmin(Zはズーム倍率値)が成立するか否かを判別するように構成すればよい。
なお、大人・子供判定の結果を加味した被写体選別処理は、画像内サイズのみを選別パラメータとして利用する第2の実施形態にも適用できる。
即ち、この場合にも、被写体検出処理部201による被写体検出処理の際に、検出個別被写体ごとに大人、子供の属性判定を行って、検出個別被写体情報ごとに大人・子供属性情報を含める。これとともに、例えば図10のステップS403を実行するのに先立って、大人・子供の属性に応じた属性係数Anを求める。そして、ステップS403においては、面積として表されるサイズSnについて、Sn>K1・An^2(^はべき乗であることを示す)が成立するか否かについて判定するようにされる。なお、面積によるサイズSnに代えて、例えば垂直(又は水平)画素数Fynとするのであれば、Fyn>K1・Anが成立するか否かについて判定する。図11のステップS503の場合についても、これに準ずる。
また、上記の例では、説明を簡単で分かりやすいものとすることの都合上、大人・子供の2分岐による判定を行うこととしたが、例えば現在では、大人、子供、赤ちゃんのようにして、さらに分岐して判定することも可能とされている。そこで、本実施形態としても、例えば大人、子供、赤ちゃんの3分岐で判定するようにしたうえで、この判定結果に応じて異なる3つの属性係数Anを設定して被写体選別処理を実行させるようにすることが可能である。
また、上記の例では、人のみを対象としているが、例えば被写体検出処理の段階で、例えば人とともに、犬、猫の動物などの弁別を行いながら被写体を検出し、被写体検出処理においては、これらの人、動物の種類などに応じて設定した属性係数Anを用いて、人、動物ごとに必要被写体の選別処理が行えるようにすることも可能である。このことから、属性係数Anに応じて判定する被写体の属性というのは、被写体としての存在についての実寸での大きさの違いに関連したものであるということができる。
これまでに説明した第1例〜第3例による構図判定ブロック200の構成、つまり、実施形態としての基本的な構図判定の構成によっては、検出個別被写体の被写体距離、画像内サイズ、及び実サイズのいずれかを利用して必要被写体の選別を行うこととしている。なお、被写体距離、画像内サイズ、及び実サイズについては、一括して、「選別パラメータ」ともいうことにする。
上記のように選別パラメータとしての被写体距離、画像内サイズ、実サイズに基づいて被写体を選別することによっては、例えば、被写体距離が極端に近かったり遠かったりする被写体であるとか、通常範囲を超えて画像内サイズ、若しくは実サイズが大きかったり小さかったりする被写体が必要被写体から除外される。このことから、選別パラメータを利用した被写体選別は、選別パラメータとして得られた値が、必要被写体に対応して適正であるとして設定された値(範囲値)に該当するものである否かを判別しているといえる。
そして、上記の被写体選別処理によっては、必要被写体として適正、適当なもののみが的確に選別されることとなり,その結果、例えば構図判定装置として、これまでよりも性能的に優れ、また、より使い易いものを提供できる。
そして、これまでに述べた本実施形態の構図判定のための構成は、多様な装置、システムなどに適用できる。そこで続いては、本実施形態の構図判定の構成を適用した装置例、システム構成例をいくつか挙げていくこととする。
先ずは、本実施形態の構図判定を、デジタルスチルカメラと、このデジタルスチルカメラが取り付けられる雲台とからなる撮像システムに適用したものについて説明する。この本実施形態に対応する撮像システムによっては、構図判定により判定した構図に合わせて静止画の撮像記録が可能とされる。
図24は、本実施形態に対応する撮像システムの外観構成例を、正面図により示している。
この図に示されるように、本実施形態の撮像システムは、デジタルスチルカメラ1と雲台10とから成る。
デジタルスチルカメラ1は、本体正面側のパネルに設けられているレンズ部3によって撮像して得られる撮像光に基づいて静止画像データを生成し、これを内部に装填されている記憶媒体に記憶させることが可能とされている。つまり、写真として撮影した画像を、静止画像データとして記憶媒体に記憶保存させる機能を有する。このような写真撮影を手動で行うときには、ユーザは、本体上面部に設けられているシャッター(レリーズ)ボタンを押し操作する。
雲台10には、上記デジタルスチルカメラ1を固定するようにして取り付けることができる。つまり、雲台10とデジタルスチルカメラ1は、相互の取り付けを可能とするための機構部位を備えている。
そして、雲台10においては、取り付けられたデジタルスチルカメラ1を、パン方向(水平方向)とチルト方向との両方向により動かすためのパン・チルト機構を備える。
雲台10のパン・チルト機構により与えられるデジタルスチルカメラ1のパン方向、チルト方向それぞれの動き方は例えば図25(a)(b)に示されるものとなる。図25(a)(b)は、雲台10に取り付けられているとされるデジタルスチルカメラ1を抜き出して、それぞれ、平面方向、側面方向より見たものである。
先ずパン方向については、デジタルスチルカメラ1の本体横方向と図25(a)に示される直線X1とが同じ向きとなる位置状態を基準にして、例えば回転軸Ct1を回転中心として回転方向+αに沿った回転が行われることで、右方向へのパンニングの動きが与えられる。また、回転方向−αに沿った回転が行われることで、左方向へのパンニングの動きが与えられる。
また、チルト方向については、デジタルスチルカメラ1の本体縦方向が垂直方向の直線Y1と一致する位置状態を基準にして、例えば回転軸Ct2を回転中心として回転方向+βへの回転が行われることで、下方向へのパンニングの動きが与えられる。また、回転方向−βへの回転が行われることで、上方向へのパンニングの動きが与えられる。
なお、図25(a)(b)に示される、±α方向、及び±β方向のそれぞれにおける最大可動回転角度については言及していないが、被写体の捕捉の機会をできるだけ多くするべきことを考慮するのであれば、できるだけ最大可動回転角度を大きく取ることが好ましいことになる。
図26は、本実施形態に対応する撮像システムの内部を、機能動作ごとに対応したブロック構成により示している。
この図において、デジタルスチルカメラ1は、撮像ブロック61、構図判定ブロック62、パン・チルト・ズーム制御ブロック63、及び通信制御処理ブロック64を備えて成るものとされている。
撮像ブロック61は、撮像により得られた画像を画像信号のデータ(撮像画像データ)として出力する部位であり、撮像のための光学系、撮像素子(イメージセンサ)、及び撮像素子から出力される信号から撮像画像データを生成する信号処理回路などを有して成る部位である。
構図判定ブロック62は、撮像ブロック61から出力される撮像画像データを取り込んで入力し、この撮像画像データを基にして構図判定のための処理を実行する。この構図判定ブロック62としては、先に第1〜第3の実施形態として図1、図2、図7、図8、図14、図15に示した構図判定ブロック200のいずれかを適用することができる。即ち、この構図判定ブロック62は、撮像画像データの画像内において存在する被写体のうちから、必要被写体とされたもののみを対象とした構図判定を実行する。
パン・チルト・ズーム制御ブロック63は、構図判定ブロック62から入力した構図判定結果の情報が示す撮像画像の構図となる撮像視野角を得るためのパン・チルト・ズーム制御(構図制御)を実行する。
つまり、判定結果が示す構図となる撮像方向をデジタルスチルカメラ1が向くための、雲台10のパン・チルト機構についての移動量を求め、この求めた移動量に応じた移動を指示するパン・チルト制御信号を生成する。
また、判定結果が示す構図となる画角を得るためのズーム位置を求め、このズーム位置となるようにして、撮像ブロック61が備えるとされるズーム機構を制御する。
通信制御ブロック64は、雲台10側に備えられる通信制御ブロック71との間で所定の通信プロトコルに従って通信を実行するための部位となる。上記パン・チルト・ズーム制御ブロック63が生成したパン・チルト制御信号は、通信制御ブロック64の通信により、雲台10の通信制御ブロック71に対して送信される。
雲台10は、例えば図示するようにして、通信制御ブロック71、及びパン・チルト制御処理ブロック72を有している。
通信制御ブロック71は、デジタルスチルカメラ1側の通信制御ブロック64との間での通信を実行するための部位であり、上記のパン・チルト制御信号を受信した場合には、このパン・チルト制御信号をパン・チルト制御処理ブロック72に対して出力する。
パン・チルト制御処理ブロック72は、ここでは図示していない雲台10側のマイクロコンピュータなどが実行する制御処理のうちで、パン・チルト制御に関する処理の実行機能に対応するものとなる。
このパン・チルト制御処理ブロック72は、入力したパン・チルト制御信号に応じて、ここでは図示していないパン駆動機構部、チルト駆動機構部を制御する。これにより、判定された構図に応じた水平視野角と垂直視野角を得るためのパンニング、チルティングが行われる。
また、構図判定ブロック62により被写体が検出されないときには、パン・チルト・ズーム制御ブロック63は、例えば指令に応じて被写体探索のためのパン・チルト・ズーム制御を行うことができるようになっている。
上記図26に示した構成のデジタルスチルカメラ1と雲台10から成る撮像システムについて、ここでは一例として、人を構図判定対象の被写体(以降は単に被写体という)として扱うこととしたうえで、この被写体を探索するとともに、被写体の存在が検出されたのであれば、この被写体が写っている画像として最適とされる構図(最適構図)が得られるように(フレーミングが行われるように)して雲台10のパン・チルト機構を駆動する。そして、最適構図が得られたタイミングで、そのときの撮像画像データを記憶媒体に記録(撮像記録)させることが可能とされる。
図29は、上記図26に示した撮像システムによる撮像記録のための手順例を示すフローチャートである。
この図では、先ず、構図判定ブロック64が、ステップS1001により、撮像画像データを取り込む。
次のステップS1002においては、構図判定ブロック62により、被写体検出処理、選別パラメータの検出、及び被写体選別処理を実行する。これらの処理については、第1〜第3の実施形態において述べたとおりに、被写体検出処理部201、被写体距離検出部202A、被写体サイズ検出部202B、実サイズ検出部205、被写体選別処理部204、構図判定処理部203などが必要に応じて適宜実行するものとなる。
ステップS1003においては、構図判定ブロック62における構図判定処理部203が、ステップS1002による被写体選別処理の結果として、対象個別被写体(必要被写体)が有るか否かについての判別を行う。
構図判定処理部203は、上記ステップS1002における被写体選別処理に応じて出力される、選別された検出個別被写体の検出個別被写体情報の取り込みを行うが、その結果として、有効な検出個別被写体情報が1つも存在しない場合には、対象個別被写体(現実被写体)は残っていないということになる。これに対して、有効な検出個別被写体情報が存在しているのであれば、対象個別被写体は有るということになる。
ステップS1003にて否定の判別結果が得られた場合には、あらためて被写体検出を行う必要から、ステップS1001に戻るべきことになるが、この場合の構図判定ブロック62としては、ステップS1008により、被写体探索のためのパン・チルト・ズーム制御を指示した上で、ステップS1001に戻るようにされる。つまり、この場合のステップS1001〜S1003の手順は、被写体探索時において得られる撮像画像データを基にして被写体検出を実行するものとなる。
これに対して、ステップS1003にて少なくとも1つの個別被写体が検出されたことで肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS1004以降の手順に進む。
ステップS1004は、構図判定処理部203が、被写体選別処理部211から取り込んだ対象個別被写体の検出個別被写体情報に基づいて構図判定処理を実行し、その判定結果の情報をパン・チルト・ズーム制御ブロック63に送信する。
ステップS1005は、パン・チルト・ズーム制御ブロック63における処理となる。つまり、パン・チルト・ズーム制御ブロック63は、構図判定結果に応じた撮像視野角が得られるようにするための制御、即ち構図合わせのためのパン・チルト・ズーム制御を実行する。
上記ステップS1005による構図合わせの制御が開始されて以降においては、ステップS1006により、実際にそのときの撮像画像データの画像として得られている構図が、ステップS1007により判定した構図と同じであるみなされる状態(例えば一定以上の近似度となる状態)となったか否か(構図がOKであるか否か)を判別することとしている。なお、この判別は、例えば構図判定処理部203において、構図判定結果を出力した後に得られる対象個別被写体の検出個別被写体情報の位置情報の変化などを検出することで実現できる。
ここで、例えば何らかの原因で、必要なだけのパン・チルト・ズームの移動、駆動を行わせたとしても構図がOKにはならなかった場合には、ステップS1006にて否定の判別結果が出力される。この場合には、ステップS1008を経たうえでステップS1001に戻ることで、被写体探索を再開させることとしている。
これに対して、ステップS1006において構図がOKになったとの判別結果が得られた場合には、ステップS1007により、レリーズ動作、つまり、そのときに得られている撮像画像データを静止画として記録する動作の実行を指示する。このレリーズ指示の処理も、例えばここでは、構図判定処理部203が実行するものとして捉えればよい。
なお、撮像記録の指示(レリーズ動作の指示)は、例えば図26の構成の下では、パン・チルト・ズーム制御ブロック63が、構図合わせのためのパン・チルト・ズーム制御が完了したタイミングでもって、例えば撮像ブロック61などのしかるべき部位に対して行うようにされればよい。あるいは、構図判定ブロック62において、撮像画像データの画像において得られている実際の構図と、判定した最適構図との近似度が一定以上になったと判断したタイミングで、レリーズの指示が行われるようにしてもよい。
このように、図26の撮像システムでは、デジタルスチルカメラによるいわゆる写真撮影を行うのにあたり、先ず、探索された被写体について最適構図を決定(判定)して撮影記録を行うという動作が自動的に実行される。これにより、ユーザ自身が構図を判断して撮影を行わなくとも、相応に良質な写真の画像を得ることが可能になる。また、このようなシステムでは、誰かがカメラを持って撮影する必要が無くなるので、その撮影が行われる場所に居る全員が被写体となることができる。また、被写体となるユーザが、カメラの視野角範囲に入ろうと特に意識しなくとも、被写体が収まった写真が得られることになる。つまり、その撮影場所に居る人の自然な様子を撮影する機会が増えるものであり、これまでにはあまりなかった雰囲気の写真を多く得ることができる。
そのうえで、上記の撮像システムは、先に説明した第1〜第2の実施形態としての構図判定を行うようにされていることで、例えば顔写真であるとか、本来の被写体としたい人物などの対象の周囲に存在する、他の被写体としたくない対象を適切に除外して、必要被写体のみを対象とする適切な構図を持つ画像の撮像記録が可能となっているものである。
図28は、上記図26に示した本実施形態対応の撮像システムについての変形例を示している。
この図では、先ず、デジタルスチルカメラ1において、撮像ブロック61により得られる撮像画像データを、通信制御処理ブロック64から雲台10側の通信制御ブロック71に対して送信するようにされている。
この図においては、雲台10の構成として通信制御処理ブロック71、パン・チルト制御処理ブロック72、及び構図判定ブロック73が示されている。
通信制御処理ブロック71により受信された撮像画像データは、構図判定ブロック73に対して出力される。この構図判定ブロック73も、先に第1〜第3の実施形態として図1、図2、図7、図8、図14、図15に示した構図判定ブロック200のいずれかの構成が適用されるもので、入力した撮像画像データを基として必要被写体のみを対象とする構図判定処理を実行する。そして、この場合には、構図判定結果に基づいて、例えば、図26のパン・チルト・ズーム制御ブロック63のようにして、判定された構図が得られる撮像方向とするためのパン機構部とチルト機構部の移動量を求め、この移動量を指示するパン・チルト制御信号をパン・チルト制御処理ブロック72に対して出力する。これにより、構図制御処理ブロック73にて判定した構図が得られるようにしてパンニング、チルティングが行われる。
このようにして、図28に示す撮像システムは、デジタルスチルカメラ1から雲台10に撮像画像データを送信させることとして、雲台10側により、取り込んだ撮像画像データに基づく構図判定とこれに応じたパン・チルト制御(構図制御)とを実行するようにして構成しているものである。また、この図28に示す構成においては、撮像視野角の制御(構図制御)として、ズーム(画角)制御を行っていないが、これは、実施形態のもとでは、構図制御として、パン・チルト・ズームの各制御が必須ではないことを示している。例えば、条件・状況に応じては、パン制御のみ、チルト制御のみ、あるいはズーム制御のみによっても、判定された構図に応じた構図制御を実現できるものである。
図29は、本実施形態に対応する撮像システムについての他の変形例としての構成例を示している。なお、この図において、図28と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
このシステムにおいては、雲台10側において撮像ブロック75が備えられる。この撮像ブロック75は、例えば図26、図28の撮像ブロックと同様に、撮像のための光学系と撮像素子(イメージセンサ)を備えて、撮像光に基づいた信号(撮像信号)を得るようにされているとともに、この撮像信号から撮像画像データを生成するための信号処理部から成る。
撮像ブロック75により生成される撮像画像データは、構図判定ブロック73に出力される。
なお、撮像ブロック75が撮像光を取り込む方向(撮像方向)は、例えば雲台10に載置されるデジタルスチルカメラの撮像方向とできるだけ一致するようにして設定することが好ましい。
この場合の構図判定ブロック73、及びパン・チルト制御処理ブロック72は、上記図28と同様にして、構図判定処理と、この構図判定結果に応じたパン・チルト機構の駆動制御を実行する。
但し、この場合の構図判定ブロック73は、デジタルスチルカメラ1にレリーズ動作を実行させるタイミング(撮像ブロック75からの撮像画像データの画像について、判定構図が得られたとするタイミング)に対応しては、通信制御処理ブロック71経由でデジタルスチルカメラ1に対して、レリーズ指示信号を送信させる。デジタルスチルカメラ1では、レリーズ指示信号が受信されることに応じてレリーズ動作を実行し、そのときに撮像ブロック75により得られているとされる撮像画像データを基とした画像データの撮像記録を実行する。
このようにして他の変形例では、構図判定及び構図制御に関して、レリーズ動作自体に関する以外の全ての制御・処理を雲台10側で完結して行うことができる。
なお、上記の説明では、パン制御、チルト制御に関しては、雲台10のパン・チルト機構の動きを制御することにより行うこととしているが、雲台10に代えて、例えば、デジタルスチルカメラ1の光学系部(21)に対しては、反射鏡により反射された撮像光が入射されるようにしたうえで、撮像光に基づいて得られる画像についてパンニング・チルティングされた結果が得られるようにして上記反射光を動かす構成を採用することも考えられる。
また、デジタルスチルカメラ1の撮像素子(イメージセンサ22)から画像として有効な撮像信号を取り込むための画素領域を水平方向と垂直方向にシフトさせるという制御を行うことによっても、パンニング・チルティングが行われるのと同等の結果を得ることができる。この場合には、雲台10若しくはこれに準ずる、デジタルスチルカメラ1以外のパン・チルトのための装置部を用意する必要が無く、デジタルスチルカメラ1単体により本実施形態としての構図制御を完結させることが可能となる。
また、画角制御(ズーム制御)についても、ズームレンズの駆動に代えて、撮像画像データから一部画像領域を切り出すという画像処理を実行することによって実現可能である。
また、デジタルスチルカメラ1の光学系部におけるレンズの光軸を水平・垂直方向に変更することのできる機構を備えて、この機構の動きを制御するように構成しても、パンニング・チルティングを行うことが可能である。
続いては、本実施形態(第1〜第3の実施形態)の構図判定の構成を、上記撮像システム以外に適用した例について挙げていく。
先ず、図30は、実施形態としての構図判定を、デジタルスチルカメラなどの撮像装置単体に対して適用したもので、例えば撮像モード時において撮像装置により撮像している画像が、判定結果に応じた適正な構図になったときに、このことを表示によってユーザに通知しようとするものである。
このために撮像装置が備えるべき構成として、ここでは構図判定ブロック81、通知制御処理ブロック82、表示部83を示している。ここでの構図判定ブロック81が、図1、図2、図7、図8、図14、図15に示した第1〜第3の実施形態における構図判定ブロック200としてのいずれかの構成を採るものとされる。
例えばユーザは、撮像装置を撮像モードに設定したうえで、撮像装置を手に持っており、いつでもレリーズ操作(シャッターボタン操作)を行えば撮像画像の記録が行える状況にあるものとする。
このような状態の下、構図判定ブロック81では、先ず、そのときに撮像して得られる撮像画像データを取り込んで、本実施形態に対応する一連の構図判定の処理を実行して、最適構図を判定する。
そのうえで、さらに、この場合の構図判定ブロック81としては、そのときに実際に得られている撮像画像データの画内容の構図と、判定された最適構図との一致性、類似度を求めるようにされる。そして、例えば類似度が一定以上になったときに、実際に撮影して得られている撮像画像データの画内容が最適構図になったと判定する。なお、例えば実際においては、撮像画像データの画内容の構図と最適構図とが一致したとみなされる程度の、所定以上の類似度が得られたら、最適構図と判断するようにしてアルゴリズムを構成することが考えられる。また、ここでの一致性、類似度をどのようにして求めるのかについては多様なアルゴリズムを考えることができるので、ここでは、その具体例については特に言及しない。
このようにして撮像画像データの画面内容が最適構図になったことの判定結果の情報は通知制御処理ブロック82に対して出力される。通知制御処理ブロック82は、上記の情報の入力に応じて、現在において撮像されている画像が最適構図であることをユーザに通知するための所定態様による表示が表示部83にて行われるように表示制御を実行する。なお、通知制御処理ブロック82は、撮像装置が備えるマイクロコンピュータ(CPU)などによる表示制御機能と、表示部83に対する画像表示を実現するための表示用画像処理機能などにより実現される。なお、ここでの最適構図であることのユーザへの通知は、電子音、若しくは合成音声などをはじめとした音により行われるように構成してもよい。
また、表示部83は、例えば本実施形態のデジタルスチルカメラ1の表示部33に対応するもので、例えば撮像装置における所定位置に対してそのディスプレイパネルが表出するようにして設けられ、撮影モード時にはいわゆるスルー画といわれる、そのときに撮像されている画像が表示されることが一般的である。従って、この撮像装置の実際にあっては、表示部83において、スルー画に対して重畳される態様で最適構図であることを通知する内容の画像が表示されることになる。ユーザは、この最適構図であることを通知する表示が現れたときにレリーズ操作を行うようにされる。これにより、写真撮影の知識や技術に長けていないようなユーザであっても、良好な構図の写真撮影を簡単に行うことが可能になる。
また、図31も、上記図30と同様にデジタルスチルカメラなどの撮像装置単体に対して実施形態の構図判定の構成を適用したものとなる。
先ず、この図に示す構成においては、図30と同様に、構図判定ブロック81により、入力される撮像画像データを基にして最適構図を判定する処理を実行するとともに、その後のタイミングにおいて得られる撮像画像データの画内容が上記の最適構図であるか否かを判定するようにされる。そして、最適構図になったことを判定すると、このことをレリーズ制御処理ブロック84に対して通知する。
レリーズ制御処理ブロック84は、撮像画像データを記録するための制御を実行する部位とされ、例えば撮像装置が備えるマイクロコンピュータが実行する制御などにより実現される。上記の通知を受けたレリーズ制御処理ブロック84は、そのときに得られている撮像画像データが、例えば記憶媒体に記憶されるようにして画像信号処理、記録制御処理を実行する。
このような構成であれば、例えば最適な構図の画像が撮像されたときには、自動的にその撮像画像の記録が行われるようにした撮像装置を得ることができる。
なお、上記図30及び図31の構成は、例えばスチルカメラの範疇であれば、例えば図1により示されるような構成のデジタルスチルカメラに適用できるほか、銀塩フィルムなどに撮像画像を記録するいわゆる銀塩カメラといわれるものにも適用し得る。この場合には、例えば銀塩カメラにおいて、光学系により得られた撮像光を分光して取り入れるイメージセンサと、このイメージセンサからの信号を入力して処理するデジタル画像信号処理部などを設けることになる。
図32は、実施形態の構図判定の構成をデジタルスチルカメラなどの撮像装置に適用した構成の一例である。この図に示す撮像装置100は、図示するようにして、構図判定ブロック101、メタデータ作成処理ブロック102、ファイル作成処理ブロック103を備える。ここでは、構図判定ブロック101が、先の第1〜第3の実施形態における図1、図2、図7、図8、図14、図15のいずれかに示した構図判定ブロック200の構成を有するものとなる。
ここでは図示していない撮像ブロックにより撮像して得られる撮像画像データは、撮像装置100内の構図判定ブロック101、ファイル作成処理ブロック103とに対して入力することとしている。なお、この場合において、撮像装置100内に入力された撮像画像データは、例えばレリーズ操作などに応じて記憶媒体に記憶されるべきこととなった撮像画像データであり、ここでは図示していない、撮像ブロックでの撮像により得られた撮像信号を基に生成されたものである。
先ず構図判定ブロック101では、不要被写体(静止被写体)を除外した必要被写体を対象とする構図判定を行う。そのうえで、この場合の構図判定処理としては、さらに、この構図判定結果に基づき、入力された撮像画像データの全画像領域において、判定された最適構図が得られるとされる所定の縦横比による画像部分(最適構図の画像部分)がどこであるのかを特定する処理を実行する。そして、特定した最適構図の画像部分を示す情報を、メタデータ作成処理ブロック102に対して出力する。
メタデータ作成処理ブロック102では、入力された情報に基づいて、対応する撮像画像データから最適構図を得るために必要な情報から成るメタデータ(構図編集メタデータ)を作成し、ファイル作成処理ブロック103に対して出力する。この構図編集メタデータの内容としては、例えば、対応する撮像画像データとしての画面においてトリミングする画像領域部分がどこであるのかを示し得る位置情報などとなる。
この図に示す撮像装置100では、撮像画像データについて、所定形式による静止画像ファイルとして管理されるようにして記憶媒体に記録するものとされる。これに対応して、ファイル作成処理ブロック103は、撮像画像データを、静止画像ファイル形式に変換(作成)する。
ファイル作成処理ブロック103は、先ず、入力される撮像画像データについて、画像ファイル形式に対応した画像圧縮符号化を行い、撮像画像データから成るファイル本体部分を作成する。これとともに、メタデータ作成処理ブロック102から入力された構図編集メタデータを、所定の格納位置に対して格納するようにしてヘッダ及び付加情報ブロックなどのデータ部分を作成する。そして、これらファイル本体部分、ヘッダ、付加情報ブロックなどから静止画像ファイルを作成し、これを出力する。これにより、図示するようにして、記憶媒体に記録すべき静止画像ファイルとしては、撮像画像データとともにメタデータ(構図編集メタデータ)が含まれる構造を有したものが得られることになる。
図33は、上記図32の装置により作成された静止画像ファイルについて編集を行う編集装置の構成例を示している。
図に示す編集装置110は、静止画像ファイルのデータを取り込んで、先ずメタデータ分離処理ブロック111に入力する。メタデータ分離処理ブロック111は、静止画像ファイルのデータから、ファイル本体部分に相当する撮像画像データとメタデータとを分離する。分離して得られたメタデータについてはメタデータ解析処理ブロック112に対して出力し、撮像画像データについてはトリミング処理ブロック113に対して出力する。
メタデータ解析処理ブロック112は、取り込んだメタデータを解析する処理を実行する部位とされる。そして、解析処理として、構図編集メタデータについては、その内容である最適構図を得るための情報から、すくなくとも、対応の撮像画像データを対象としてトリミングを行う画像領域を特定する。そして、この特定された画像領域のトリミングを指示するトリミング指示情報をトリミング処理ブロック113に対して出力する。
トリミング処理ブロック113は、先の図32のトリミング処理ブロック91と同様に、メタデータ分離処理ブロック111側から入力した撮像画像データから、上記メタデータ分離処理ブロック112から入力されるトリミング指示情報が示す画像部分を抜き出すための画像処理を実行し、抜き出した画像部分を1つの独立した画像データである、編集撮像画像データとして出力する。
上記図32、図33に示される撮像装置と編集装置から成るシステムによれば、例えば撮影などにより得たオリジナルの静止画像データ(撮像画像データ)はそのまま無加工で保存しておけるようにしたうえで、このオリジナル静止画像データからメタデータを利用して、最適構図となる画像を抜き出す編集が行えることになる。また、このような最適構図に対応した抜き出し画像部分の決定は、自動的に行われるものであり、ユーザにとっては、非常に編集が簡単になる。
なお、図33に示す編集装置としての機能は、例えばパーソナルコンピュータなどにインストールされる画像データ編集のためのアプリケーションであるとか、画像データを管理するアプリケーションにおける画像編集機能などで採用することが考えられる。
図34は、ビデオカメラなどとしての動画像の撮影記録が可能な撮像装置に、実施形態の構図判定の構成を適用した例である。
この図に示す撮像装置120には、動画像データが入力される。この動画像データは、例えば同じ撮像装置120が有するとされる撮像部により撮像を行って得られる撮像信号に基づいて生成されるものである。この動画像データは、撮像装置120における構図判定ブロック122、及びファイル作成・記録処理ブロック124に対して入力される。
この場合の構図判定ブロック122は、先の図1、図2、図7、図8、図14、図15のいずれかに示した構図判定ブロック200の構成により、入力されてくる動画像データの画像について、必要被写体のみを対象とする構図判定を行って最適構図を求める。そのうえで、さらに、上記動画像データの画像の実際に構図について、判定した最適構図との差違を比較することにより、良否判定を行う。例えば後述する構図判定の具体例との対応では、構図判定により、最適構図に対応した、画像内の対象個別被写体の占有率(サイズ)、被写体間距離などのパラメータが求められる。そこで、上記の比較の際には、これらの最適構図に対応するパラメータと、動画像データの画像において現に得られているパラメータとを比較すればよい。
そして、この比較結果として双方のパラメータが一定以上の類似度を有していれば良好な構図であると判定され、上記類似度が一定以下であれば、良好な構図ではないと判定される。
構図判定ブロック122は、上記のようにして動画像データについて良好な構図が得られていると判定したときには、メタデータ作成処理ブロック123に対して、動画像データにおいて、今回、上記の良好な構図が得られていると判定した画像区間(良好構図画像区間)がどこであるのかを示す情報(良好構図画像区間指示情報)を出力する。良好構図画像区間指示情報)は、例えば動画像データにおける良好構図画像区間としての開始位置と終了位置を示す情報などとされる。
この場合のメタデータ作成処理ブロック123は、次に説明する動画像記録処理ブロック124により記憶媒体にファイルとして記録される動画像データについての、各種所要のメタデータを生成するものとされる。そのうえで、上記のようにして構図判定ブロック122から良好構図画像区間指示情報を入力した場合には、入力された良好構図画像区間指示情報が示す画像区間が良好な構図であることを示すメタデータを生成し、動画像記録処理ブロック124に対して出力する。
動画像記録処理ブロック124は、入力された動画像データについて、所定形式による動画像ファイルとして管理されるようにして記憶媒体に記録するための制御を実行する。そして、メタデータ作成処理ブロック123からメタデータが出力されてきた場合には、このメタデータが、動画像ファイルに付随するメタデータに含められるようにして記録されるようにするための制御を実行する。
これにより、図示するようにして、記憶媒体に記録される動画像ファイルは、撮像により得られたとする動画像データに、良好な構図が得られている画像区間を示すメタデータが付随された内容を有することになる。
なお、上記のようにしてメタデータにより示される、良好な構図が得られている画像区間は、或る程度の時間幅を有する動画像による画像区間とされてもよいし、動画像データから抜き出した静止画像によるものとされてもよい。また、上記のメタデータに代えて、良好な構図が得られている画像区間の動画像データ若しくは静止画像データを生成して、これを動画像ファイルに付随する副次的な画像データ(或いは動画像ファイルと独立したファイル)として記録する構成も考えられる。
また、図34に示されるようにして、撮像装置120に対して構図判定ブロック122を備える構成では、構図判定ブロック122により良好構図画像区間であると判定された動画像の区間のみを動画像ファイルとして記録するように構成することも考えられる。さらには、構図判定ブロック122により良好構図であると判定された画像区間に対応する画像データを、データインターフェースなどを経由して外部機器に出力するような構成も考えることができる。
また、図32の撮像装置100に対応する装置としては、図33に示した編集装置以外に、図35に示す印刷装置130を考えることができる。
この場合には、印刷装置130が、印刷すべき画像として、静止画像ファイルを取り込むこととされている。この静止画像ファイルは、例えば撮像装置100により生成して記録されたものを含み、図示するようにして、静止画としての画像データの実体と、メタデータとを有する構造を持っている。従って、このメタデータは、図32、図33に示した静止画像ファイルにおけるものと同意義の内容の構図編集メタデータを含んでいるものである。
このようにして取り込んだファイルは、メタデータ分離処理ブロック131が入力する。メタデータ分離処理ブロック131は、図33のメタデータ分離処理ブロック111と同様にして、静止画像ファイルのデータから、ファイル本体部分に相当する画像データと、これに付随するメタデータとを分離する。分離して得られたメタデータについてはメタデータ解析処理ブロック132に対して出力し、画像データについてはトリミング処理ブロック133に対して出力する。
メタデータ解析処理ブロック132は、取り込んだメタデータについて、図33のメタデータ分離処理ブロック111と同様の解析処理を実行し、トリミング処理ブロック133に対してトリミング指示情報を出力する。
トリミング処理ブロック133は、図33におけるトリミング処理ブロック113と同様にして、メタデータ分離処理ブロック131より入力した画像データから、上記メタデータ分離処理ブロック132から入力されるトリミング指示情報が示す画像部分を抜き出すための画像処理を実行する。そして、この抜き出した画像部分から生成した印刷用の形式の画像データを、印刷用画像データとして、印刷制御処理ブロック134に出力する。
印刷制御処理ブロック134は、入力された印刷用画像データを利用して、ここでは図示していない印刷機構を動作させるための制御を実行する。
このような動作により、印刷装置130によっては、入力した画像データの画内容から、最適構図が得られているとされる画像部分が自動的に抜き出されて、1枚の画として印刷されることになる。
続いては、本実施形態の構図判定を適用した装置、システムについてのより具体的な構成例について説明する。この説明にあたっては、先に図24、図25、及び図26により説明したシステム構成のデジタルスチルカメラ1と雲台10から成る撮像システムを例に挙げることとする。
先ず、図36により、デジタルスチルカメラ1についてのより実際的な内部構成例をブロックとして示す。
この図において、先ず、光学系部21は、例えばズームレンズ、フォーカスレンズなども含む所定枚数の撮像用のレンズ群、絞りなどを備えて成り、入射された光を撮像光としてイメージセンサ22の受光面に結像させる。
また、光学系部21においては、上記のズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りなどを駆動させるための駆動機構部も備えられているものとされる。これらの駆動機構部は、例えば制御部27が実行するとされるズーム(画角)の変更制御、自動焦点調整制御、自動露出制御などのいわゆるカメラ制御によりその動作が制御される。
イメージセンサ22は、上記光学系部21にて得られる撮像光を電気信号に変換する、いわゆる光電変換を行う。このために、イメージセンサ22は、光学系部21からの撮像光を光電変換素子の受光面にて受光し、受光された光の強さに応じて蓄積される信号電荷を、所定タイミングにより順次出力するようにされる。これにより、撮像光に対応した電気信号(撮像信号)が出力される。なお、イメージセンサ22として採用される光電変換素子(撮像素子)としては、特に限定されるものではないが、現状であれば、例えばCMOSセンサやCCD(Charge Coupled Device)などを挙げることができる。また、CMOSセンサを採用する場合には、イメージセンサ22に相当するデバイス(部品)として、次に述べるA/Dコンバータ23に相当するアナログ−デジタル変換器も含めた構造とすることができる。
上記イメージセンサ22から出力される撮像信号は、A/Dコンバータ23に入力されることで、デジタル信号に変換され、信号処理部24に入力される。
信号処理部24では、A/Dコンバータ23から出力されるデジタルの撮像信号について、例えば1つの静止画 (フレーム画像)に相当する単位で取り込みを行い、このようにして取り込んだ静止画単位の撮像信号について所要の信号処理を施すことで、1枚の静止画に相当する画像信号データである撮像画像データ(撮像静止画像データ)を生成することができる。
上記のようにして信号処理部24にて生成した撮像画像データを画像情報として記憶媒体(記憶媒体装置)であるメモリカード40に記録させる場合には、例えば1つの静止画に対応する撮像画像データを信号処理部24からエンコード/デコード部25に対して出力するようにされる。
エンコード/デコード部25は、信号処理部24から出力されてくる静止画単位の撮像画像データについて、所定の静止画像圧縮符号化方式により圧縮符号化を実行したうえで、例えば制御部27の制御に応じてヘッダなどを付加して、所定形式に圧縮された撮像画像データの形式に変換する。そして、このようにして生成した撮像画像データをメディアコントローラ26に転送する。メディアコントローラ26は、制御部27の制御に従って、メモリカード40に対して、転送されてくる撮像画像データを書き込んで記録させる。この場合のメモリカード40は、例えば所定規格に従ったカード形式の外形形状を有し、内部には、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶素子を備えた構成を採る記憶媒体である。なお、画像データを記憶させる記憶媒体については、上記メモリカード以外の種別、形式などとされてもよい。
また、本実施形態としての信号処理部24は、先の説明のようにして取得される撮像画像データを利用して、被写体検出としての画像処理を実行することも可能とされている。本実施形態における被写体検出処理がどのようなものであるのかについては後述する。
また、デジタルスチルカメラ1は信号処理部24にて得られる撮像画像データを利用して表示部33により画像表示を実行させることで、現在撮像中の画像であるいわゆるスルー画を表示させることが可能とされる。例えば信号処理部24においては、先の説明のようにしてA/Dコンバータ23から出力される撮像信号を取り込んで1枚の静止画相当の撮像画像データを生成するのであるが、この動作を継続することで、動画におけるフレーム画像に相当する撮像画像データを順次生成していく。そして、このようにして順次生成される撮像画像データを、制御部27の制御に従って表示ドライバ32に対して転送する。
表示ドライバ32では、上記のようにして信号処理部24から入力されてくる撮像画像データに基づいて表示部33を駆動するための駆動信号を生成し、表示部33に対して出力していくようにされる。これにより、表示部33においては、静止画単位の撮像画像データに基づく画像が順次的に表示されていくことになる。これをユーザが見れば、そのときに撮像しているとされる画像が表示部33において動画的に表示されることになる。つまり、スルー画が表示される。
また、デジタルスチルカメラ1は、メモリカード40に記録されている撮像画像データを再生して、その画像を表示部33に対して表示させることも可能とされる。
このためには、制御部27が撮像画像データを指定して、メディアコントローラ26に対してメモリカード40からのデータ読み出しを命令する。この命令に応答して、メディアコントローラ26は、指定された撮像画像データが記録されているメモリカード40上のアドレスにアクセスしてデータ読み出しを実行し、読み出したデータを、エンコード/デコード部25に対して転送する。
エンコード/デコード部25は、例えば制御部27の制御に従って、メディアコントローラ26から転送されてきた撮像画像データから圧縮静止画データとしての実体データを取り出し、この圧縮静止画データについて、圧縮符号化に対する復号処理を実行して、1つの静止画に対応する撮像画像データを得る。そして、この撮像画像データを表示ドライバ32に対して転送する。これにより、表示部33においては、メモリカード40に記録されている撮像画像データの画像が再生表示されることになる。
また、表示部33に対しては、上記のモニタ画像や撮像画像データの再生画像などとともに、ユーザインターフェイス画像も表示させることができる。この場合には、例えばそのときの動作状態などに応じて制御部27が必要なユーザインターフェイス画像としての表示用画像データを生成し、これを表示ドライバ32に対して出力するようにされる。これにより、表示部33においてユーザインターフェイス画像が表示されることになる。なお、このユーザインターフェイス画像は、例えば特定のメニュー画面などのようにモニタ画像や撮像画像データの再生画像とは個別に表示部33の表示画面に表示させることも可能であるし、モニタ画像や撮像画像データの再生画像上の一部において重畳・合成されるようにして表示させることも可能である。
制御部27は、例えば実際においてはCPU(Central Processing Unit)を備えて成るもので、ROM28、RAM29などとともにマイクロコンピュータを構成する。ROM28には、例えば制御部27としてのCPUが実行すべきプログラムの他、デジタルスチルカメラ1の動作に関連した各種の設定情報などが記憶される。RAM29は、CPUのための主記憶装置とされる。
また、この場合のフラッシュメモリ30は、例えばユーザ操作や動作履歴などに応じて変更(書き換え)の必要性のある各種の設定情報などを記憶させておくために使用する不揮発性の記憶領域として設けられるものである。なおROM28について、例えばフラッシュメモリなどをはじめとする不揮発性メモリを採用することとした場合には、フラッシュメモリ30に代えて、このROM28における一部記憶領域を使用することとしてもよい。
操作部31は、デジタルスチルカメラ1に備えられる各種操作子と、これらの操作子に対して行われた操作に応じた操作情報信号を生成してCPUに出力する操作情報信号出力部位とを一括して示している。制御部27は、操作部31から入力される操作情報信号に応じて所定の処理を実行する。これによりユーザ操作に応じたデジタルスチルカメラ1の動作が実行されることになる。
雲台対応通信部34は、雲台10側とデジタルスチルカメラ1側との間での所定の通信方式に従った通信を実行する部位であり、例えばデジタルスチルカメラ1が雲台10に対して取り付けられた状態において、雲台10側の通信部との間での有線若しくは無線による通信信号の送受信を可能とするための物理層構成と、これより上位となる所定層に対応する通信処理を実現するための構成とを有して成る。
図37は、雲台10の構成例をブロック図により示している。
先に述べたように、雲台10は、パン・チルト機構を備えるものであり、これに対応する部位として、パン機構部53、パン用モータ54、チルト機構部56、チルト用モータ57を備える。
パン機構部53は、雲台10に取り付けられたデジタルスチルカメラ1について、図25(a)に示したパン(横)方向の動きを与えるための機構を有して構成され、この機構の動きは、パン用モータ54が正逆方向に回転することによって得られる。同様にして、チルト機構部56は、雲台10に取り付けられたデジタルスチルカメラ1について、図25(b)に示したチルト(縦)方向の動きを与えるための機構を有して構成され、この機構の動きは、チルト用モータ57が正逆方向に回転することによって得られる。
制御部51は、例えばCPU、ROM、RAMなどが組み合わされて形成されるマイクロコンピュータを有して成り、上記パン機構部53、チルト機構部56の動きをコントロールする。例えば制御部51がパン機構部53の動きを制御するときには、パン機構部53に必要な移動量と移動方向に対応した制御信号をパン用駆動部55に対して出力する。パン用駆動部55は、入力される制御信号に対応したモータ駆動信号を生成してパン用モータ54に出力する。このモータ駆動信号によりパン用モータ54が、例えば所要の回転方向及び回転角度で回転し、この結果、パン機構部53も、これに対応した移動量と移動方向により動くようにして駆動される。
同様にして、チルト機構部56の動きを制御するときには、制御部51は、チルト機構部56に必要な移動量と移動方向に対応した制御信号をチルト用駆動部58に対して出力する。チルト用駆動部58は、入力される制御信号に対応したモータ駆動信号を生成してチルト用モータ57に出力する。このモータ駆動信号によりチルト用モータ57が、例えば所要の回転方向及び回転角度で回転し、この結果、チルト機構部56も、これに対応した移動量と移動方向により動くようにして駆動される。
通信部52は、雲台10に取り付けられたデジタルスチルカメラ1内の雲台対応通信部34との間で所定の通信方式に従った通信を実行する部位であり、雲台対応通信部34と同様にして、相手側通信部と有線若しくは無線による通信信号の送受信を可能とするための物理層構成と、これより上位となる所定層に対応する通信処理を実現するための構成とを有して成る。
ここで、図26に示した撮像システムの構成と、図36、図37に示したデジタルスチルカメラ1、雲台10の構成との対応は、例えば次のようになる。なお、ここで述べる対応は、あくまでも順当に考えられるものの1つとして捉えられるべきものであり、ここで述べる以外の対応の態様も採り得るものである。
図26のデジタルスチルカメラ1における撮像ブロック61は、例えば図36における光学系部21、イメージセンサ22、A/Dコンバータ23、及び信号処理部24において撮像画像データを得るまでの信号処理段から成る部位が対応する。
図26のデジタルスチルカメラ1における構図判定ブロック62は、例えば図36の信号処理部24における被写体検出(ここでは大人・子供判定などの属性判定処理も含むものとする)、静止検出、被写体選別、マスキングなどを始めとする所要の処理に対応する画像信号処理機能と、制御部(CPU)27が実行するものとされる構図判定に関連する所要の処理機能が対応する。
なお、先にも述べたように、光学系部21においては、ズームレンズと、これを駆動する駆動機構部を備える。そして、制御部27は、ズーム制御のために、光学系部21から、現在のズームレンズの位置を示すズーム位置情報を取り込むようにされている。先の第2、第3の実施形態における被写体選別処理においてズーム倍率値Zを条件式に与える際には、制御部27が上記のようにして取り込んだズーム位置情報からズーム倍率値Zを求めることができる。
図26のパン・チルト・ズーム制御処理ブロック63は、例えば図36における制御部27がパン・チルト・ズーム制御のために実行する処理機能が対応する。
図26のデジタルスチルカメラ1における通信制御処理ブロック64は、例えば図36における雲台対応通信部34と、この雲台対応通信部34を利用する通信のために制御部27が実行する処理機能が対応する。
図26の雲台10における通信制御ブロック71は、例えば図37における通信部52と、この通信部を利用した通信のために制御部51が実行する処理が対応する。
図26のパン・チルト制御処理ブロック72は、例えば図37における制御部51が実行する制御処理のうちで、パン・チルト制御に関する処理の実行機能に対応するもので、入力される制御信号に応じてパン機構部53、チルト機構部56の動きをコントロールするための信号をパン用駆動部55、チルト用駆動部58に対して出力する。
続いては、これまでに述べてきた実施形態の撮像システム(デジタルスチルカメラ1、雲台10)による構図判定処理、及び構図合わせの制御(構図制御)についてのより具体的な例について、説明していくこととする。なお、ここで挙げる例は、あくまでも一例である。構図判定のアルゴリズム、制御の実際については多様に考えることができるからである。
先ず、図38を参照して、被写体検出処理部201が実行するとされる被写体検出処理のより具体的な例を挙げておく。なお、ここでは顔検出を基とした被写体検出を行うことを前提とする。
ここで、被写体検出処理部201が、図38(a)に示す画内容の撮像画像データを取り込んだとする。この撮像画像データの画内容としては、人としての被写体が1つ存在した画を撮影して得られたものである。また、図38(a)(及び図38(b))には、1画面をマトリクス状に区切った状態を示しているが、これは、撮像画像データとしての画面が、所定数による水平・垂直画素の集合から成るものであることを模式的に示している。
図38(a)に示す画内容の撮像画像データを対象に被写体検出(顔検出)を行うことによっては、図において示される1つの個別被写体SBJの顔が検出されることになる。即ち、顔検出処理によって1つの顔が検出されることを以て、ここでは1つの個別被写体が検出されることとしている。そして、このようにして個別被写体を検出した結果としては、個別被写体の数、向き、位置、画像内のサイズの情報を得るようにされる。
個別被写体数に関しては、例えば顔検出により検出された顔の数を求めればよい。図38(a)の場合には、検出される顔が1つであるから、個別被写体数としても1であるとの結果が得られる。
また、個別被写体ごとの位置情報としては、先に述べたように、画枠内の位置情報、また絶対位置情報となるが、これらの位置情報が具体的に示すものとしては、個別被写体SBJの重心であることとする。
例えば、撮像画像の画枠内における個別被写体SBJの重心Gとしては、先にも述べたように、(X,Y)により表現されることになる。なお、確認のために、この場合の重心G(X,Y)の基準となる撮像画像データの画面上のX,Y原点座標P(0,0)は、例えば図39に示すようにして、画面サイズに対応したX軸方向(水平方向)の幅(水平画サイズ)Cxの中間点と、Y軸方向(垂直方向)の幅(垂直画サイズ)Cyの中間点との交点であることとしている。
また、この重心Gについての個別被写体の画像内における位置の定義であるとか、重心Gをどのようにして設定するのかについては、例えばこれまでに知られている被写体重心検出方式を採用することができる。
また、個別被写体ごとのサイズについては、例えば顔検出処理により顔部分であるとして特定、検出される部分領域の水平又は垂直方向の画素数を求めればよい。若しくは、水平画素数×垂直画素数に対応した面積相当の数値を求めるようにしてもよい。なお、本実施形態においては、このサイズは、被写体サイズ検出部202Bとしての機能によって求めるべきものとなる。
また、個別被写体ごとの顔方向に関しては、先にも述べたように、顔検出処理に基づいて、例えば左、右の何れであるのかが検出されることになる。
さらに、例えば顔認識技術などを応用して、検出された顔の特徴量などを求めることにより、大人・子供判定などを行って大人・子供属性情報を得ることも可能になる。
また、図38(b)に示す撮像画像データを取り込んで被写体検出処理部201が被写体検出処理を実行したとされると、先ずは、顔検出により2つの顔の存在することが特定されることになるので、個別被写体数については2であるとの結果が得られることになる。ここでは、2つの個別被写体のうち、左側を個別被写体SBJ0、右側を個別被写体SBJ1として識別性を持たせている。また、個別被写体SBJ0、SBJ1ごとに求めた重心の座標については、それぞれ、G0(X0,Y0)、G1(X1,Y1)として示されている。
また、このようにして、2以上の個別被写体が検出される場合には、これら複数の個別被写体をひとまとまりの被写体(総合被写体)としてみた場合の重心である、総合被写体重心Gt(Xg,Yg)を求めるようにされる。
この総合被写体重心Gtをどのようにして設定するのかについては、いくつか考えることができるが、ここでは、最も簡易な例として、検出された複数の個別被写体のうちで、画面の左端と右端の両端に位置する個別被写体の重心を結ぶ線分上の中間点を総合被写体重心Gtとして設定した場合を示している。この総合被写体重心Gtは、例えば後述するようにして構図制御において利用することができる情報であり、個別被写体の重心の情報が取得されれば演算により求められる情報である。従って、総合被写体重心Gtについては、被写体検出処理部201により求め、これを検出情報として出力することとしてもよいが、構図制御処理ブロック62が、検出情報として取得した個別被写体の重心の位置を示す情報のうちから、左右両端に位置する個別被写体の重心に関する情報を利用して求めるようにしてもよい。
なお、ほかには例えば、複数の個別被写体のサイズに応じて重み付け係数を与え、この重み付け係数を利用して、例えばサイズの大きな個別被写体に総合被写体重心Gtの位置が近くなるように配慮した設定手法も考えることができる。
また、個別被写体のサイズについては、例えば個別被写体SBJ0、SBJ1ごとに、その検出された顔が占有するとされる画素数を求めることとすればよい。
そして、本実施形態としては、上記のようにして検出した個別被写体(検出個別被写体)について、先に説明したようにして、必要被写体と不要被写体(静止被写体)との間での選別を行い、必要被写体として選別したものを、構図判定対象に適う対象個別被写体として設定する。
続いては、図40〜図42を参照して、本実施形態における第1例としての構図制御により得られる構図についての説明を行う。
確認のために、ここでの構図制御とは、構図判定処理と、この構図判定処理により判定した最適構図となるように構図合わせを行うための制御処理とを合わせていう。
図40には、被写体検出処理、被写体選別処理の結果として、撮像画像データの画枠内において、1つの対象個別被写体SBJs0の存在が検出された場合を示している。
なお、例えばこの図に示される画枠内においては、実際には、不要被写体として検出された個別被写体が存在している可能性があるが、ここでは、例えば図を見やすくすることの便宜などを考えて、ここでの不要被写体の図示は省略している。
また、本実施形態にあっては、デジタルスチルカメラ1を取り付けた雲台10を通常に設置した場合には、横長の画像が撮像されるようにしてデジタルスチルカメラ1の向きが設定される。従って、第1例や後述する第2例の構図制御にあっては、撮像により横長の画像が得られることを前提とする。
上記図40に示したようにして1つの対象個別被写体が検出された場合には、まず、この対象個別被写体SBJs0の撮像画像データの画像内における占有率が、最適とみなされる所定値となるように対象個別被写体のサイズを変更する。例えば、対象個別被写体が検出された段階において、この対象個別被写体の画像内における占有率が上記の所定値より小さい場合、対象個別被写体の占有率が所定値にまで大きくなるように画角を狭くしていくズーム制御を実行させる。また、対象個別被写体の画像内における占有率が所定値より大きい場合には、対象個別被写体の占有率が所定値にまで小さくなるように画角を広くしていくズーム制御を実行させる。このようなズーム制御により、構図として先ずは、対象個別被写体が1つの場合における被写体サイズが適正となるようにされる。つまり、先ずは構図として、被写体の最適サイズを判定し、この最適サイズとなるようにして構図合わせを行うものである。
次に、対象個別被写体が1つの場合における画面上での被写体の位置(被写体位置)は、次のようにして調整する。
構図判定としてこの被写体位置の判定に関しては、検出された顔方向の情報を利用する。この図40の場合の対象個別被写体SBJs0は、顔方向が左であるとして検出されているものとする。このとき、この図40に示される画内容の画面を実際に見たとした場合、これを見る者からは、画面において、対象個別被写体SBJs0の顔が左側を向いているようにして見えることになる。ちなみに、この対象個別被写体SBJs0としての実際の人物自身は、現実には、撮像を行った撮像装置と相対する方向を正面として、これより右側を向いていることになる。
また、この被写体位置調整にあたっては、画像中の原点座標P(0,0)を通過する垂直線、即ちY軸線と一致する直線であって、被写体位置調整の基準線となる画像領域分割線Ldを仮想的に設定する。
そして、この場合のようにして顔方向が左であると検出された場合には、対象個別被写体SBJs0の重心Gが、上記画像領域分割線Ldに対応する位置(X=0)から、水平オフセット量Δxで表される右方向への移動量に従って移動させた位置(水平シフト位置)となるのが最適構図であると判定する。そして、この位置に上記重心Gを配置させるための構図合わせを行う。このためには、重心Gが、上記水平シフト位置にくるようにして、雲台10のパン機構を駆動させる制御を実行する。
一般に、被写体を画面の中央に位置させた構図は、良くない構図の典型とされている。むしろ、例えば三分割法であるとか黄金率法などに代表されるようにして、或る規則に従って被写体の位置を画面中央からずらした方が、良い構図が得られるものとされている。本実施形態としては、このような構図決定の手法に従い、先ずは、画面水平方向における個別被写体SBJの位置(重心G)について、画面中央に対して一定量(水平オフセット量Δx)だけ移動させるようにしているものである。
そのうえで、さらに、本実施形態では、図40に例示するように、対象個別被写体の顔方向が左であれば、その重心Gの水平方向における位置について、Y軸線に沿った画像領域分割線Ldにより2分割される左右の画像領域(分割領域)のうちで、顔方向が示す「左」とは反対側の「右」側の画像領域に在るようにさせることで、画面においては、検出被写体SBJの顔が向いている方向である左側において空間が得られるようにしている。このような構図とすることで、例えば、顔方向が左であるとされる対象個別被写体SBJsの重心Gを、左右方向における画面中央に対応させた(一致させた)被写体位置とする場合や、画像領域分割線Ldに対して左方向の画像領域とするような場合と比較して、より良好な構図を得ることができる。
本実施形態における水平オフセット量Δxとしての実値を決定するアルゴリズムについては多様に考えられるが、ここでは、三分割法に基づいて行うものとしている。三分割法は、最も基本的な構図設定手法の1つであり、方形の画面を垂直方向と水平方向のそれぞれに沿って三等分する仮想線上に被写体を位置させることにより良好な構図を得ようとするものである。
例えば、図40は、水平画枠サイズCxを三等分するようにされた画面縦方向に沿った2本の仮想線のうち、右側の仮想線上において重心Gが位置するようにして、水平オフセット量Δxが設定されているものである。これにより、個別被写体の顔方向に応じた水平方向における被写体位置として最適とされる構図の1つが得られることになるわけである。
また、図示による説明は省略するが、1つの対象個別被写体SBJsについて、顔方向について右であることが検出されている場合には、図40に示される位置に対して、画像領域分割線Ldを基準にして線対称となる水平位置に対象個別被写体SBJsの重心Gが位置するようにされる。つまり、この場合の水平オフセット量Δxとしては、図40の場合の実値の正/負を反転した値が設定され、この水平オフセット量Δxに基づいたパン制御が行われる。
また、図41(a)のように、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1の存在が検出された場合には、構図制御として、先ず、対象個別被写体SBJs0、SBJs1の画像部分の集合から成るとされる総合被写体画像部分のサイズ(例えば画面全体に対する被写体画像部分の占有率としても捉えることができる)について、例えば対象個別被写体数が2である場合に対応して最適であるとして設定(判定)された値となるようにして調整(ズーム制御)を行う。
なお、上記の総合被写体画像部分をどのようにして定義してそのサイズを求めるのかについてはいくつか考えられるが、例えば、検出された複数の対象個別被写体ごとの画像部分のサイズを足し合わせるようにして求めることができる。あるいは、検出された複数の個別被写体が全て含まれるようにして仮想的に描いた線により囲まれる画像部分のサイズとして求めることも考えられる。
また、これら2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1についての水平方向における被写体位置に関しては、これら2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1ごとの顔方向の情報を利用する。
この図41(a)に示される2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1の顔方向は、何れも左であると検出されているものとする。つまり、2つある対象個別被写体の全ての顔方向が同一とされており、これらの顔方向がこの場合には左とされているものである。
この場合には、図40に示した1つの対象個別被写体SBJsの顔方向が左であった場合に準じて、画面左側に空間ができるように、対象個別被写体SBJs0、SBJs1から成る総合被写体画像部分を、顔方向が示す「左」とは反対となる、画像領域分割線Ldの右側に寄せて位置させるようにする。つまり、この被写体配置が最適構図であるとしてこの場合には判定されているものである。このためには、例えば図示しているように、右側に所定量ずらすための水平オフセット量Δxを設定した上で、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1から成る総合被写体画像部分の重心である、総合被写体重心Gtについて、画像領域分割線Ldである原点座標P(0,0)を通過する垂直線(Y軸線)から水平オフセット量Δxだけ移動した位置にくるように、パン制御を行うようにされる。
また、図示はしていないが、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1の顔方向が何れも右で同一である場合には、図41(a)の位置に対して、画像領域分割線Ldを基準にして線対称となる位置(Y軸線に対して左側の画面領域において同じ水平オフセット量Δxの絶対値分移動した位置)に総合被写体重心Gtが在る状態を最適構図として判定するので、この状態となるようにしてパン制御を行うことになる。
ただし、このように対象個別被写体が複数である場合において、対象個別被写体数が1の場合のときに最適とされる水平オフセット量Δxを与えたとすると、右(あるいは左)に寄りすぎた印象の構図となりやすい。そこで、図41(a)に示されるように対象個別被写体数が2の場合においては、水平オフセット量Δxについては、図40に示した対象個別被写体数が1の場合よりも小さい値(絶対値)を所定規則によって設定(判定)することとしている。
また、図41(b)には、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1について検出された顔方向が、それぞれ左、右となっている場合の例を示している。なお、これは、個別被写体数が2である場合において、それぞれの顔方向が同一ではない場合の一例を示している。
この場合の水平方向における総合被写体画像部分の位置については、図示するようにして、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1の総合被写体重心Gtが、画像領域分割線Ld上に位置する状態が最適構図であると判定し、この状態となるようにして調整(パン制御)を行う。
これにより得られる構図では、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1から成る総合被写体画像部分は、水平方向において画面のほぼ中央に位置することとなる。しかし、被写体が複数とされて、かつ、これらの被写体が同一の方向を向いていないような画の場合、総合被写体画像部分が中央にきたとしても、その構図は相応に良好なものとなる。
また、図42においては、3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2が検出された場合を示している。
この場合の構図制御としても、先ず、対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2から成る総合被写体画像部分のサイズについて、個別被写体数が3である場合に対応して最適であるとして設定された値となるようにして調整(ズーム制御)を行う。
そのうえで、総合被写体画像部分の水平方向における位置については、この場合にも、各個別被写体ごとに検出された顔方向の情報を利用することになる。図42においては、3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2の顔方向が全て左で同一であるものとする。
この場合には、図41(a)の場合に準じて、対象個別被写体SBJs0、SBJs1から成る画像領域部分を画像領域分割線Ldよりも右側の画像領域に寄せて位置させるようにして、水平オフセット量Δxの設定(判定)と、これによって決まる(判定される)所要位置への総合被写体重心Gtの移動のためのパン制御を行うようにされる。また、仮に3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2の顔方向が全て右で同一である場合には、総合被写体重心Gtは、図42の位置に対して、画像領域分割線Ldを基準にして線対称となる水平位置に在るようにしてパン制御が行われることになる。
また、このときに設定される水平オフセット量Δxは、図41(a)の対象個別被写体が2つの場合よりも、小さな絶対値を設定するようにされる。これにより、例えば対象個別被写体数が3とされる場合に応じて、水平方向における被写体位置はより最適となって、良好な構図が得られることになる。
また、この第1例の構図制御にあって、3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2の顔方向が全て同一ではなかった場合には、図41(b)に準じて、画像領域分割線Ld(Y軸線)上に総合被写体重心Gtが位置する構図が得られるようにする。
これまでの説明によると第1例の構図制御による水平方向の位置調整は、先ず、対象個別被写体ごとに検出される顔方向に対応させていることが分かる。つまり、最も基本的な制御として、対象個別被写体数が1の場合には、その対象個別被写体で検出された顔方向が左、右の何れであるのかに対応して、その重心G(総合被写体重心Gt)について、画像領域分割線Ld(Y軸線)の右側領域、あるいは左側領域に対して所定量だけずらして位置させる(重心Gの水平オフセットを行う)ようにして、画像内では被写体の向いているほうに空間ができるようにしている。
そして、構図制御として、対象個別被写体数が複数(2以上)の場合には、対象個別被写体の顔方向が全て同一ならば、上記の位置調整に倣い、総合被写体重心Gtの水平オフセットを行うようにされ、全て同一でないならば、水平オフセットを行うことなく、総合被写体重心Gtには画像領域分割線Ldに対応したX座標を与えて、総合被写体画像部分が画面(画枠)内のほぼ中央に在るようにする。
そのうえで、総合被写体重心Gt(重心Gは個別被写体数が1の場合の総合被写体重心Gtとみなす)の水平オフセットを行うのにあたっては、図40〜図42により述べたようにして、水平オフセット量Δxを、対象個別被写体数に応じて変更するものとしている。これにより、画面における総合被写体画像部分の水平方向に沿った位置について、対象個別被写体数に応じた最適な位置が得られるように配慮している。
図43は、上記図40〜図42により説明した第1例としての構図制御に対応して、構図判定ブロック62、パン・チルト・ズーム制御ブロック63が実行するものとされる手順例を示している。なお、この図に示される手順は、図29、図32、図34に示したいずれの構成にも適用できる。
また、この図に示す処理は、DSPとしての信号処理部24、制御部27におけるCPUがプログラムを実行することで実現されるものとしてみることができる。
また、以降のフローチャートの説明においては、これまでに使用してきた「総合被写体重心(Gt)」、及び「総合被写体画像部分」の語句は、検出されている個別被写体数が2以上の場合のみに適用するのではなく、1の場合にも適用する。つまり、例えば図40に示した重心Gが、検出されている個別被写体数が1の場合の個別被写体重心Gtとなるものであり、また、図40の個別被写体SBJのみからなる画像部分が、検出されている個別被写体数が1の場合の総合被写体画像部分となる。
先ず、ステップS1101〜ステップS1106までは、被写体を探索して検出するための手順、及び被写体選別するための手順となり、主に被写体検出処理部201が実行するものとされる。
ステップS1101では、イメージセンサ22からの撮像信号に基づいた撮像画像データを取り込んで取得する。ステップS1102では、上記ステップS1101により取得した撮像画像データを利用して被写体検出処理、及び被写体選別処理を実行する。ここでの被写体検出処理は、これまでの説明のようにして、被写体検出処理部201が実行するものとなる。また、ここでの被写体検出処理では、先にも述べたように、検出個別被写体ごとの顔方向についても検出して、その情報を得るようにされている。また、被写体選別処理は、これまでの説明に従って被写体選別処理部211が実行するものとなる。
ステップS1103では、上記ステップS1102による被写体検出処理、被写体選別処理の結果として、構図判定対象となる必要被写体の存在、即ち対象個別被写体が存在しているか(選別されたか)否かについての判別を行う。ここで対象個別被写体の存在が検出されなかった(選別された対象個別被写体数が0である)として否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1104に進み、被写体探索時に応じた所定の画角(水平・垂直画角)にまで広くするためのズームレンズの移動制御(ズームアウト制御)を実行する。このようにして画角を広くすることで、より広い範囲が撮像されることになるので、それだけ被写体を補足しやすくなる。また、これとともに、ステップS1105により、被写体探索のために雲台10のパン・チルト機構を動かすための制御(パン・チルト制御)を実行する。このときには、被写体検出処理部201がパン・チルト制御のための制御信号を通信制御処理ブロック64に渡し、雲台10の通信部52に対して送信されるようにして制御を行う。
なお、上記被写体探索のためのパン・チルト制御として、雲台10のパン・チルト機構をどのようなパターンで動かすのかについては、例えば探索が効率的に行われることを配慮して決めることとすればよい。
また、ステップS1106においては、モードフラグfについて0を設定(f=0)し、ステップS1101に戻るようにされる。
このようにして、撮像画像データの画内容において少なくとも1つの個別被写体が検出されるまでは、ステップS1101〜ステップS1106の手順が繰り返される。このとき、デジタルスチルカメラ1と雲台10から成るシステムは、被写体探索のために、デジタルスチルカメラ1がパン方向及びチルト方向に動かされている状態となっている。
そして、ステップS1103において対象個別被写体が存在しているとして肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS1107以降の手順に進む。
ステップS1107においては、現在のモードフラグfに設定されている値が何であるのかを判別する。
f==0であると判別された場合には、構図制御として、最初のラフな被写体捕捉モードを実行すべき場合であることを示すものであり、図のようにしてステップS1108から始まる手順を実行する。
ステップS1108においては、総合被写体重心Gtが、撮像画像データの画面(撮像画像データの画内容を表したとするときに得られる画面)における原点座標P(0,0)(図39参照)に位置しているか否かについての判別を行う。ここで、総合被写体重心Gtは、未だ原点座標に位置していないとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1109により、総合被写体重心Gtが原点座標に位置するようにして、雲台10のパン・チルト機構を動かすための制御を実行し、ステップS1101に戻る。このようにして、個別被写体の存在が検出されている状態での最初の構図制御の手順である捕捉モードは、総合被写体重心Gtを、先ずは初期の基準位置である原点座標に対して位置させるようにして雲台10のパン・チルト機構を制御することで、検出された対象個別被写体が写っているとされる画像領域を画面内の中央に位置させようとするものである。
なお、上記ステップS1109としてのパン・チルト制御を実際に行うのにあたってのアルゴリズムの一例をここで示しておく。
モードフラグf==0の状態で個別被写体が検出される状態では、被写体検出処理部201は、下記の(数1)により示される演算を行って、パン方向における必要移動量Spanとチルト方向における必要移動量Stiltを求めるようにされる。下記の(数1)において、nは選別された対象対象個別被写体数を示し、P(Xi,Yi)は0番からn−1番までの番号が与えられた対象個別被写体のうちのi番目の対象個別被写体の重心のX,Y座標を示す。確認のために、図39に示したように、この場合における原点座標(0,0)は、画面における水平方向における中点と垂直方向における中点との交点となる。
Figure 2009267787
例えばステップS1108では、上記のようにして求められる必要移動量Span,Stiltの絶対値が所定値(厳密には0となるが、0より大きな値とされてもよい)以内であるか否かを判別することを以て、総合被写体重心Gtが原点座標Pに在るか否かと同等の判別を行うことができる。そして、ステップS1109においては、必要移動量Span,Stiltの絶対値が所定値以内となるようにしてパン・チルト制御を実行するようにされる。なお、このときのパン・チルト制御に際してのパン機構部53、チルト機構部56の速度は一定としても良いのであるが、例えば、必要移動量Span,Stiltが大きくなるのに応じて速度を高くしていくなどして可変させることが考えられる。このようにすれば、パンニングあるいはチルティングによる必要移動量が大きくなったときも、比較的短時間で総合被写体重心Gtを原点座標に近づけることが可能になる。
そして、ステップS1108において、総合被写体重心Gtが原点座標に位置したとして肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS1110によりモードフラグfについて1を設定(f=1)してステップS1101に戻る。このステップS1110によりモードフラグfについて1が設定された状態は、構図制御における最初の手順である捕捉モードは完了し、次の第1の構図の調整制御(構図調整モード)を実行すべき状態であることを示す。
そして、モードフラグf==1とされて第1の構図調整モードを実行すべき場合には、ステップS1107からステップS1111に進むことになる。第1の構図調整モードは、検出された個別被写体数と個別被写体ごとの顔方向の組み合わせに応じた最適構図を得るためズーム(画角)調整とパン制御を行うものである。なお、画角調整とパン制御によっては画面(画枠)内における個別被写体のサイズや個別被写体の位置が変化する結果を生じる。
ステップS1111においては、現在において設定されている対象個別被写体数がいくつであるかを判別し、1であればステップS1112から始まる手順を実行する。
ステップS1112においては、検出されている対象個別被写体数が1であることに対応した目標被写体サイズを設定する。ここでの目標被写体サイズとは、画面における総合被写体画像部分のサイズとして構図的に最適であるとみなされるものをいい、例えば図40との対応では、「(1つの)対象個別被写体SBJs0の撮像画像データの画面内における占有率が、最適とみなされる所定の範囲値」に相当する。
ステップS1113においては、対象個別被写体のサイズがOKであるか否かについて判別する。対象個別被写体のサイズがOKである状態とは、そのときに検出されている対象個別被写体のサイズが、上記ステップS1112により設定された目標被写体サイズとなっている状態である。ステップS1113において否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1114に進み、対象個別被写体のサイズが目標被写体サイズとなるようにズームレンズの駆動制御(ズーム制御)を実行し、ステップS1101に戻る。
なお、このときには、総合被写体重心Gtの水平方向(左右方向)における位置に関しては、ステップS1109にて設定されたX座標(X=0)に対応する位置を維持するようにしてズーム制御を行うようにされる。これにより、対象個別被写体を左右方向においてほぼ中央に位置させた状態を維持することができる。また、被写体探索動作の実行時においては、ステップS1104によりズームアウト制御が行われるので、ステップS1114としてのズーム制御に際してはズームイン制御となる場合が多いと考えられる。しかし、何らかの原因で、そのときに検出された個別被写体のサイズが、目標被写体サイズよりも大きくなっている状態に応じてステップS1113にて否定の判別結果が得られた場合、ステップS1114ではズームアウトを実行させて、実際の対象個別被写体のサイズが目標被写体サイズとなるように制御することになる。
そして、ステップS1113において肯定の判別結果が得られたのであればステップS1115以降の手順に進むようにされる。
ステップS1115においては、水平オフセット量Δxを設定する。
ここで、本実施形態における第1例の構図制御にあっては、水平オフセット量Δxについては、下記の(式4)により求めるものとする。
θx=D×(Cx/6)/n・・・(式4)
上記(式4)において、Dは、顔方向若しくは複数の顔方向の組み合わせ(関係性)に基づいて、+1、−1、0のいずれかが設定される係数である。Cxは、水平画サイズを示す。Cx/6の項は、三分割法に基づいて得られる縦方向に沿った仮想線のX座標に対応したものである。nは、選別(設定)されている対象個別被写体数を示す。
ステップS1115に至った場合、検出されている対象個別被写体数は1であるので、n=1とになる。また、顔方向は、左か右の何れか一方となる。係数Dは、顔方向が左である場合には+1となり、右である場合には−1となる。
すると、選別された1つの対象個別被写体の顔方向が左である場合には、θx=−Cx/6となる。この水平オフセット量Δxは、原点座標P(0,0)を通過する垂直線(画像領域分割線Ld:Y軸線)から、Cx/6だけ右に移動した垂直線の位置を示すことになるが、この垂直線の位置は、ちょうど、三分割法に従った2本の仮想線のうち、右側にある仮想線と同じになる。
一方、選別された1つの対象個別被写体の顔方向が右である場合には、水平オフセット量Δx=Cx/6となり、原点座標P(0,0)を通過する垂直線(画像領域分割線Ld:Y軸線)から、Cx/6だけ左に移動した垂直線の位置を示すことになる。そして、この垂直線の位置は、ちょうど、三分割法に従った2本の仮想線のうち、左側にある仮想線と同じになる。
ステップS1116においては、総合被写体重心Gt(この場合には、対象個別被写体数が1なので、図40の重心Gと総合被写体重心Gtは同じになる)が、上記ステップS1115により設定された水平オフセット量Δxに対応するX座標上に位置しているか否かの判別処理を行う。ここで否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1117に進む。
ステップS1117では、水平オフセット量Δxに対応するX座標上に総合被写体重心Gtが位置する状態となるようにパン制御を実行し、ステップS1101に戻る。
そして、上記ステップS1117の制御により、水平オフセット量Δxに対応するX座標上に総合被写体重心Gtが位置する状態に至ったとされると、ステップS1116にて肯定の判別結果が得られることになる。このようにしてステップS1116にて肯定の判別結果が得られたときには、対象個別被写体(SBJ)の重心は、図40により示したようにして、その顔方向に応じて、画像領域分割線Ldから水平オフセット量Δxだけ左又は右に移動した位置にあることになる。
ステップS1116において肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1118に進み、モードフラグfについて2を設定してステップS1101に戻る。このモードフラグf==2となっている状態は、後の説明からも理解されるように、第1の構図調整が完了して、次の第2の構図調整モードを実行したうえでレリーズ動作を実行すべきであることを示す。
また、ステップS1111において、検出されている対象個別被写体数が2以上であると判別した場合には、ステップS1119から始まる手順を実行する。
ステップS1119においては、目標被写体サイズを設定する処理を行う。対象個別被写体数が2以上とされる場合、最適構図を得るための目標被写体サイズは、例えば対象個別被写体数に応じて異なってくるものとされる。そこで、ステップS1119においては、ステップS1102において検出された個別被写体数に応じた所定の目標被写体サイズを設定する。また、確認のために述べておくと、対象個別被写体数が2以上の場合の目標被写体サイズは、検出されている全ての個別被写体から成る総合被写体画像部分を対象としたものとなる。
ステップS1120においては、対象個別被写体のサイズがOKであるか否かについて判別する。つまり、このときの対象個別被写体についての検出情報から求められる総合被写体画像部分のサイズが、上記ステップS1120により設定された目標被写体サイズとなっているか否かについて判別する。
ステップS1120において否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1121に進む。ステップS1121においては、ステップS1114に準じて、このとき検出されている対象個別被写体の総合被写体画像部分のサイズが、ステップS1119により設定された目標被写体サイズとなるようにズームレンズの駆動制御(ズーム制御)を実行し、ステップS1101に戻る。
これに対して、ステップS1120において肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1122に進む。
ステップS1122では、複数の対象個別被写体ごとに検出された顔方向について、これらが全て同一であるか否かの判別処理を行う。
先ず、ステップS1122において肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1123以降の手順を実行する。ステップS1123においては、先に述べた(式4)により水平オフセット量Δxを設定する。
この場合には、(式4)における係数Dには、検出されている同一の顔方向が、左、右の何れを示しているのかに応じて、+1と−1のいずれかが代入される。また、nには、検出されている対象個別被写体数に応じた2以上の数が代入されることになる。このことからも理解されるように、(式4)によっては、対象個別被写体数が多くなるのに応じて、求められるθxの絶対値は小さくなる。つまり、図40、図41(a)、図42によっても説明したように、対象個別被写体数が多くなるのに応じて、総合被写体画像部分の左右における画像領域分割線Ldからのオフセット量は少なくなっていくようにされる。
これに対して、ステップS1122において、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1124により、水平オフセット量Δx=0を設定する。
なお、このステップS1124の処理にあっても、(式4)による演算を行うことで、θx=0を設定することができる。つまり、ステップS1122にて否定の判別結果が得られた場合(即ち複数の顔方向が同一でない場合)には、ステップS1124にて、係数Dについて0を代入して(式4)の演算を行うようにアルゴリズムを構成するものである。
ステップS1123、又はステップS1124の手順を実行した後は、ステップS1125以降の手順に進む。
ステップS1125、S1126、S1127では、先に説明したステップS1116、S1117、S1118と同様にして、総合被写体重心Gtが、ステップS1123又はステップS1124により設定された水平オフセット量Δxに対応するX座標上に位置する状態に至るまでパン制御を実行する。この制御により、複数の対象個別被写体の顔方向が同一である場合には、その数に応じた水平オフセット量Δx分だけ、左又は右方向に総合被写体画像部分(総合被写体重心Gt)が移動された状態が得られていることになる。この状態に至ると、ステップS1125にて肯定の判別結果が得られることとなって、ステップS1127によりモードフラグfについて2を設定し、ステップS1101に戻る。
このようにして、モードフラグfについて2が設定された状態では、構図制御として、図40〜図42により説明した、対象個別被写体数に応じたサイズ調整と、これらの対象個別被写体ごとの顔方向若しくはその組み合わせに応じた水平方向における位置調整までの手順が完了した状態であることになる。そこで、ステップS1107にてモードフラグfが2であると判別された場合には、ステップS1128以降の手順により、第2の構図調整モードを実行する。
例えば、図40〜図42での構図制御の説明にあっては、その説明を簡単なものとするために、画面上下方向における対象個別被写体の重心の位置をどのようにして設定するのかについては言及していないが、実際においては、画面の中央から例えば或る必要量だけ上方向に移動(オフセット)させたほうが、より良い構図となる場合がある。そこで、本実施形態の構図制御の実際としては、最適構図としてより良好なものが得られるようにして総合被写体重心Gtの縦(垂直)方向のオフセット量も設定することとしている。このための手順が、第2の構図調整モードとなるものであり、ステップS1128及び次に説明するステップS1129として実行される。
ステップS1128では、総合被写体重心Gt(対象個別被写体が1つの場合はその対象個別被写体の重心Gとなる)の位置について、画面上の原点座標Pを通過する水平直線(X軸)から所定の垂直オフセット量Δyだけオフセットしている状態にあるか否か(重心オフセットがOKであるか否か)を判別する。
ステップS1128にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1129により、設定された垂直オフセット量Δyだけ重心がオフセットされるようにして、雲台10のチルト機構が動くようにチルト制御を実行し、ステップS1101に戻る。そして、ステップS1128において肯定の判別結果が得られた段階では、総合被写体画像部分の水平方向における位置と、垂直方向における位置との双方について、最適構図に対応したものが得られている、さらに、総合被写体画像部分のサイズも最適構図に対応したものが得られていることになる。即ち、最適構図が得られている状態となる。
なお、このステップS1128、S1129に対応した垂直オフセット量Δyの実値をどのようにして設定するのかについては、いくつかの手法が考えられることから、ここでは特に限定されるべきものではない。最も簡単な設定の1つとしては、例えば三分割法に基づいて、縦方向における中心位置から、垂直画サイズCyの1/6に相当する長さの値を与えることが考えられる。もちろん、例えば対象個別被写体数であるとか、顔方向及びその組み合わせに応じた異なる値を所定の規則に従って設定するように構成することも考えられる。
そして、ステップS1128により肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1130から始まる、レリーズ動作に対応した処理手順を実行する。ここでのレリーズ動作とは、これまでにも述べてきているように、そのときに得られている撮像画像データを、静止画像データとして記憶媒体(メモリカード40)に記憶させるための動作をいう。つまり、手動によるシャッター操作を行っている場合では、このシャッター操作に応答して、そのときに得られていた撮像画像データを静止画像データとして記憶媒体に対して記録する動作にあたる。
ステップS1130においては、現在においてレリーズ動作を実行可能な条件を満たしているか否かを判別する。条件としては例えば、合焦状態にあること(オートフォーカス制御が有効に設定されている場合)、雲台10のパン・チルト機構が停止状態にあること、などを挙げることができる。
上記ステップS1130で否定の判別結果が得られた場合には、処理をステップS1101へ戻す。これにより、レリーズ動作を実行できる条件が満たされる状態となるのを待機することができる。そして、ステップS1130において肯定の判別結果が得られると、ステップS1131によりレリーズ動作を実行する。このようにして、本実施形態では、最適構図の撮像画像データを記録することができる。
レリーズ動作が終了したとされると、ステップS1132により所要のパラメータについて初期設定を行う。この処理により、モードフラグfについては初期値の0が設定される。また、ズームレンズの位置も、予め設定された初期位置に戻される。
そして、ステップS1132の処理を実行した後は処理をステップS1101へ戻す。このようにして処理をステップS1132からステップS1101へ戻すことにより、被写体を探索し、この探索により検出されることとなった対象個別被写体の向いている方向と対象個別被写体数に応じた最適構図を得て撮像記録(レリーズ動作)を行うという動作が、自動的に繰り返し実行されることになる。
なお、上記図43の場合におけるレリーズ動作は、撮像画像から静止画像を記録媒体に記録する動作となるものであるが、本実施形態におけるレリーズ動作は、より広義には、上記の静止画像を記録媒体に記録することを含め、例えば撮像画像から必要な静止画像データを取得することを指す。従って、例えば本実施形態のデジタルスチルカメラ1により、データインターフェースなどを経由して他の記録装置などに伝送するために、撮像画像から静止画像データを取得するような動作も、レリーズ動作となるものである。
これまでに述べた図43の手順では、先ず、ステップS1108、S1109により、先の(数1)で求められる必要移動量Span,Stiltに基づいて、1以上の対象個別被写体の総合被写体重心Gtを画面における原点座標Pに位置させるという、捕捉のためのパン・チルト制御を行うこととしている。そして、次の段階として、対象個別被写体数、及び対象個別被写体ごとに検出される顔方向の関係性(同一であるか否か)に基づき、水平オフセット量Δxを求め、総合被写体重心Gtについて、原点座標Pを通過する垂直線(画像領域分割線Ld:Y軸線)を基準に、水平オフセット量Δxに対応する距離だけ、左若しくは右方向に移動させるためのパン制御を行う。さらに、設定された垂直オフセット量Δyが示す移動量に基づいて、総合被写体重心Gtについて、原点座標Pを通過する水平直線(X軸)を基準に、垂直オフセット量Δyに対応する距離だけ、上方向(若しくは下方向)に移動させるためのチルト制御を行う。
このことからすると、図43の手順におけるパン・チルト制御は、
Figure 2009267787
により必要移動量Span,Stiltを求めたうえで、必要移動量Spanに対応した画面内での移動量を得るためのパン機構の制御と、必要移動量Stiltに対応した画面内での移動量を得るためのチルト機構の制御とを行っているものである、ということがいえる。
続いては、本実施形態における第2例としての構図制御について説明する。
第2例の構図制御に対応する事例として、図44には、3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2が選別された状態を示している。これらの対象個別被写体のうち、対象個別被写体SBJs0、SBJs2について検出されている顔方向は左であるのに対して、対象個別被写体SBJs1について検出されている顔方向は右であるものとする。この場合、全ての対象個別被写体の顔方向が同一にはなっていないので、第1の構図制御の場合であれば、図41(b)などで説明したように、総合被写体重心Gtは、原点座標Pを通過する垂直線(画像領域分割線Ld:Y軸線)上に在るように構図が設定される。
しかし、3つの対象個別被写体のうちで、例えば過半数を占める2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs2が同じ方向を向いている(顔方向が同一である)ということは、残る1つの対象個別被写体SBJs1の顔方向に対応して向いているとする反対方向よりも、これら2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs2が向いているとする先に、何かしら重要性の高いものが存在している可能性が高いということがいえる。このような考え方に基づけば、これら2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs2の顔方向が示す先の画面領域に空間を設けることのほうが良い構図となる可能性が高いといえる。この場合であれば、2つの対象個別被写体SBJs0、SBJs2の顔方向が左であるとして検出されているので、画面において、3つの対象個別被写体SBJs0、SBJs1、SBJs2から成る総合被写体画像部分を画像領域分割線Ldよりも右側の画像領域に寄せて良い構図を得ようとするものである。
そこで、第2例の構図制御としては、複数の個別被写体ごとに検出される顔方向の関係性として、同一となる顔方向の数が、対象個別被写体の全体数における所定割合以上を占めるときには、この同一となる顔方向を基準顔方向とする。この基準顔方向は、例えば複数の対象個別被写体群の総体を1つの対象個別被写体としてみた場合において、画面内にて向いているとする方向を指すものといえる。そして、この基準顔方向に基づいて、水平オフセット量Δxを求めて設定するようにされる。このような構図制御により、図44の場合には、原点座標Pを通過する垂直線よりも右側に総合被写体重心Gtが位置するようにして構図が設定されることになる。
また、ここでは図示しないが、上記の所定割合以上を占めるだけの、同一の顔方向数が得られていない状態、即ち上記の基準顔方向が決定できなかった場合、本実施形態としては、総合被写体画像部分が左右方向においてほぼ中央に位置する構図を設定することのほうが好ましいとの考えにたつものとする。そこで、この場合には、水平オフセット量Δxについては0を設定することとする。
図45は、上記した第2例の構図制御に対応して図5に示した被写体検出処理部201、構図制御処理ブロック62、及び通信制御処理ブロック64が実行するものとされる手順例を示している。
この図45に示される手順のうちで、ステップS1221−1、S1222−2を除くステップS1201〜S1232までの手順は、図43におけるステップS1101〜S1132までの手順と、それぞれ同じとなる。
そして、ステップS1221−1とこれに続くステップS1222−2は、ステップS1222において否定の判別結果が得られた場合において実行すべき手順として挿入されている。つまり、ステップS1222−1、S1222−2は、対象個別被写体数が複数の場合であって、先ずは、総合被写体画像部分のサイズ調整が完了した段階において、これらの個別被写体の顔方向の関係性として、全ての顔方向が同一ではなかった場合に実行されるものである。
ステップS1222−1では、基準顔方向を決定するための処理を実行する。
このためには、例えば、先にも述べたように、検出されている複数の対象個別被写体ごとの顔方向の関係性として、同一の顔方向を持つ対象個別被写体の組のうちで、その組を成す対象個別被写体数が、全ての対象個別被写体数における所定割合以上を示すものがあるかどうかについて判断し、このような対象個別被写体の組があれば、この組の対象個別被写体の顔方向を、有効な基準顔方向として決定するようにされる。また、このような対象個別被写体の組が無ければ、基準顔方向も無いものとする決定を行うようにされる。
なお、上記の所定割合について、実際にどのような値を設定するのかについては、実際における対象個別被写体数及び対象個別被写体ごとの顔方向の関係性との対応で、どのような構図が適当となるのかを考慮したうえで、適宜決定されて良い。また、この所定割合としての値は、基本的には固定の1つの値が設定されればよいが、例えば、決定された対象個別被写体数などに応じて、異なる所定値が設定されるようにされてもよい。
さらに、基準顔方向決定処理のためのアルゴリズムとしては、上記以外にも考えることができる。例えば、全ての対象個別被写体数における割合は考慮せずに、単に、同一の顔方向を持つ対象個別被写体の組のうちで、対象個別被写体数が最多の組の顔方向を、有効な基準顔方向として決定するような処理も考えることができる。この場合には、例えば同一の顔方向を持つ各組を成す対象個別被写体数が同じであるようなときに、基準顔方向は無いものとしての決定が行われることになる。
ステップS1222−2においては、上記ステップS1222−1の顔方向決定処理の結果として、有効な基準顔方向が決定されたか否かについての判別を行う。
ここで、肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1223に進む。この場合のステップS1223においては、ステップS1222−1にて決定された基準顔方向に基づいて係数Dを決定して、水平オフセット量Δxを求めて設定する。
一方、ステップS1222−2において否定の判別結果が得られた場合には、先のステップS1222−1にて、左若しくは右を示す有効な基準顔方向を決定することができなかったことになる。そこで、この場合には、ステップS1224に進むことで、水平オフセット量Δxについては0を設定する。このようにして、ステップS1222−1、S1222−2を挿入することで、図44により説明したような第2例の構図制御が実現されることになるものである。
なお、先の図43及び上記図45に示される手順では、構図判定の処理としてみることのできる手順と、その判定結果に応じた構図合わせの制御(構図制御)のための手順が入り組んだものになっており、また、ステップによっては、構図判定と構図合わせの制御とを同時的に行っているようなものもあるが、これは、図43及び図45に示す手順が、実際に応じた具体的なものとされていることによる。あくまでも実施形態の基本的な概念は、これまでに説明してきた構図判定ブロック200、あるいは構図判定ブロック62などに示した構図判定の構成を適用したものとして捉えられるべきものである。つまり、実施形態の撮像システムでは、対象個別被写体の数に応じて最適とみなされる構図を判定、決定し、この判定した構図の撮像画像データが実際に得られる(反映される)ようにして、ズーム制御、及びパン・チルト制御を適宜実行しているものであるとみることができる。
また、図38以降により説明した構図判定、構図制御の具体例にあっては、顔方向の検出は、左、右の2段階による検出であることを前提としていたが、実際においては、例えば左、右に加えて、正面もあるようにして顔方向検出処理を構成する場合もあると考えられる。この場合にも、本願発明に基づいた構図制御は有効に適用できる。
例えば図40のようにして1つの対象個別被写体が検出された場合において、さらに顔方向については正面であることが検出された場合であるが、1つには、水平方向における被写体位置を、画面のほぼ中央に位置させる(重心Gがほぼ画像領域分割線Ld(Y軸線)上に在るようにする)ことが考えられる。しかし、このような構図は、良くない構図の代表的なものとされることが多い。そこで、検出される個別被写体が1つである場合において、顔方向が正面の場合には、図40と同様の構図、若しくは、図40の構図に対して画像領域分割線Ldを基準に線対称となるような構図とするようにして水平オフセット量Δxを決定することも考えられる。このようにすれば、三分割法に則った良好な構図が得られる。
また、2以上の対象個別被写体が検出されている場合に、例えば全ての対象個別被写体の顔方向が正面を示している、あるいは基準顔方向が正面である場合には、(式4)の係数Dを0に設定したうえでの水平オフセット量θを求めるようにして構成することが考えられる。
また、顔方向として上下方向についても検出可能とされている場合には、この上下方向における顔方向の検出結果に応じて、本願発明に基づいた構図制御を行うことも可能である。この場合には、水平方向に沿った画像領域分割線Ld(例えば原点座標を通過する水平方向の線(X軸線)とすることができる)を基準にして、上下方向での総合被写体重心Gtの移動を行うことになる。
さらに、顔方向について、左右方向と上下方向とを合成した斜め方向の検出も可能とされているときには、この斜め方向が検出された顔方向に応じた構図制御も行うことが可能である。この場合には、検出された斜めの顔方向に直交して画面を横切る線((例えば原点座標を通過する線)を画像領域分割線Ldとして設定し、この画像領域分割線Ldにより分割された画像領域の何れか一方の側に総合被写体重心Gtを移動させるようにすることが考えられる。
さらに、例えば、顔方向について、左右方向(あるいは上下方向)において、例えば2段階、若しくは3段階よりも多い段階により、向きの検出を行えるようにされている場合には、このようにして検出された向きの段階(度合い)に応じて水平オフセット量Δx(若しくは垂直オフセット量Δy)を可変するようなアルゴリズムを採用することが考えられる。
また、基準線の通過する基準点は、この場合には、図39にて示したように、画面における原点座標としているが、この基準点の位置については、例えばより良好な構図を得ることなどを目的として、原点座標以外の位置が設定されても良いものである。
また、先に図24〜図35により説明した例は一部であって、本願発明による構図判定を適用できる装置、システム、アプリケーションソフトウェアなどはほかにも考えられる。
また、これまでの実施形態の説明にあっては、被写体(対象個別被写体)は、人であることを前提としているが、例えば、人以外の動物を被写体とするような場合にも、本願発明を適用することが考えられる。
また、本願発明のもとで判定される構図(最適構図)は、必ずしも、三分割法などの構図設定手法に対して、対象個別被写体の数の要素を加味する手法によって決定された構図に限定されるものではない。例えば一般的には良くないとされる構図であっても、構図の設定次第では、ユーザがおもしろみを感じたり、かえって良いと感じるような場合もあると考えられる。従って、本願発明のもとで判定される構図(最適構図)としては、実用性、エンタテイメント性などを考慮して任意に設定されればよく、実際においては特に制限はない。
また、先に述べた第1〜第3の実施形態においては、例えば顔写真であったり、また、通常の被写体距離範囲や、サイズ(画像内サイズ、若しくは実サイズ)範囲から外れる被写体を不要被写体であるとみなして排除して、通常の被写体距離範囲やサイズ範囲にあるとされる被写体を必要被写体であるとみなすこととしている。
しかし、これまでの説明から自明なように、本願発明に基づいては、先の第1〜第3の実施形態により不要被写体として扱っていた被写体のほうを必要被写体であるとみなして構図判定の対象として選別するように構成することも当然に可能である。先の第1〜第3実施形態における必要被写体を選別することは、即ち、同じ第1〜第3実施形態において不要被写体として扱っていた被写体も選別しているものとしてみることができるからである。そして、このような構成も、本願発明に基づく構図判定の構成として各種の装置に適用できるものであり、その用途によって有用となるものである。
また、このことに関して、本願発明に基づく構図判定としては、例えばユーザ操作や、所定の機器の動作条件などに基づいた判別に応じて、構図判定の対象とする被写体を、必要被写体と不要被写体とで切り換えられるようにする構成も考えることができる。
また、これまでにも述べてきたように、本願に基づく構成における少なくとも一部は、CPUやDSPにプログラムを実行させることで実現できる。
このようなプログラムは、例えばROMなどに対して製造時などに書き込んで記憶させるほか、リムーバブルの記憶媒体に記憶させておいたうえで、この記憶媒体からインストール(アップデートも含む)させるようにしてDSP対応の不揮発性の記憶領域やフラッシュメモリ30などに記憶させることが考えられる。また、USBやIEEE1394などのデータインターフェース経由により、他のホストとなる機器からの制御によってプログラムのインストールを行えるようにすることも考えられる。さらに、ネットワーク上のサーバなどにおける記憶装置に記憶させておいたうえで、デジタルスチルカメラ1にネットワーク機能を持たせることとし、サーバからダウンロードして取得できるように構成することも考えられる。
本願発明の第1の実施形態に対応する構図判定についての基本構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に対応する構図判定についての他の基本構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の構図判定ブロックが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 図3における被写体選別処理の手順例を示すフローチャートである。 第1の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての実際例を模式的に示す図である。 第1の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての他の実際例を模式的に示す図である。 第2の実施形態に対応する構図判定についての基本構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に対応する構図判定についての他の基本構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の構図判定ブロックが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 図9における被写体選別処理の手順例を示すフローチャートである。 図9における被写体選別処理の他の手順例を示すフローチャートである。 第2の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての実際例を模式的に示す図である。 第2の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての他の実際例を模式的に示す図である。 第3の実施形態に対応する構図判定についての基本構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態に対応する構図判定についての他の基本構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態の構図判定ブロックが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 図16における被写体選別処理の手順例を示すフローチャートである。 図16における被写体選別処理の他の手順例を示すフローチャートである。 図16における被写体選別処理のさらに他の手順例を示すフローチャートである。 第3の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての実際例を模式的に示す図である。 第3の実施形態としての被写体選別のアルゴリズムに応じた構図判定についての他の実際例を模式的に示す図である。 第3の実施形態における上限閾値Kmax、下限閾値Kminの具体値例に応じた、画枠サイズと被写体の画像内サイズとの関係例を示す図である。 第3の実施形態において、大人・子供判定の結果を反映した被写体選別処理行うこととした場合の実際例を模式的に示す図である。 実施形態の構図判定ブロックを適用した、実施形態としての撮像システムを構成する、デジタルスチルカメラと雲台とを示す図である。 実施形態の撮像システムの動作として、雲台に取り付けられたデジタルスチルカメラのパン方向及びチルト方向に沿った動きの例を模式的に示す図である。 実施形態の撮像システムについての内部システム構成例を示すブロック図である。 図24〜図26による撮像システムが実行するとされる撮像記録のための手順例を示すフローチャートである。 実施形態の撮像システムについての他の内部システム構成例を示すブロック図である。 実施形態の撮像システムについての他の内部システム構成例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 撮像システム以外の実施形態の構図判定ブロックについての適用例を示すブロック図である。 実施形態の撮像システムを構成するデジタルスチルカメラの内部構成例を示すブロック図である。 実施形態の撮像システムを構成する雲台の内部構成例を示すブロック図である。 個別被写体の具体的な検出の仕方とともに、検出個別被写体の重心と、複数の個別被写体の総合被写体重心の求め方の例を説明する図である。 撮像画像データの画枠内に設定した原点座標を説明する図である。 第1例の構図制御における、検出された個別被写体数が1である場合の構図制御例を模式的に示す図である。 第1例の構図制御における、検出された個別被写体数が2である場合の構図制御例を模式的に示す図である。 第1例の構図制御における、検出された個別被写体数が3である場合の構図制御例を模式的に示す図である。 第1例の構図制御のための処理手順例を示すフローチャートである。 第2例の構図制御における、検出された個別被写体数が3である場合の構図制御例を模式的に示す図である。 第2例の構図制御のための処理手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタルスチルカメラ、2 シャッターボタン、3 レンズ部、10 雲台、21 光学系、22 イメージセンサ、23 A/Dコンバータ、24 信号処理部、25 エンコード/デコード部、26 メディアコントローラ、27 制御部、28 ROM、29 RAM、30 フラッシュメモリ、31 操作部、32 表示ドライバ、33 表示部、34 雲台対応通信部、40 メモリカード、51 制御部、52 通信部、53 パン機構部、54 パン用モータ、55 パン用駆動部、56 チルト機構部、57 チルト用モータ、58 チルト用駆動部、61・75 撮像ブロック、62・73・81・101 構図判定ブロック、63 パン・チルト・ズーム制御ブロック、64・71 通信制御処理ブロック、72 パン・チルト制御処理ブロック、82 通知制御処理ブロック、83 表示部、84 レリーズ制御処理ブロック、100 撮像装置、102 メタデータ作成処理ブロック、103 ファイル作成処理ブロック、111・131 メタデータ分離処理ブロック、112・132 メタデータ解析処理ブロック、113・133 トリミング処理ブロック、123 メタデータ作成処理ブロック、124 動画像記録処理ブロック、134 印刷制御処理ブロック、201 被写体検出処理部、202 被写体距離検出部、202B 被写体サイズ検出部、205 被写体実サイズ検出部、203 構図判定処理部、204 被写体選別処理部、300 画枠、300A 検出画枠、300B 判定構図画枠

Claims (14)

  1. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、
    上記被写体検出手段により検出される被写体ごとに、その実寸に相当するものとしてみることのできる実サイズを検出する被写体実サイズ検出手段と、
    上記被写体実サイズ検出手段により検出された実サイズが、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、
    上記被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段と、
    を備える構図判定装置。
  2. 上記被写体検出手段により検出される被写体ごとの被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、上記被写体検出手段により検出される被写体ごとの上記画像内における被写体のサイズである画像内サイズを検出する被写体サイズ検出手段とをさらに備え、
    上記被写体実サイズ検出手段は、
    上記被写体検出手段により検出される被写体ごとに、上記被写体距離と上記画像内サイズを少なくとも利用して上記実サイズを求めることにより、実サイズの検出を行うようにされている、
    請求項1に記載の構図判定装置。
  3. 上記被写体選別手段は、
    上記被写体距離及び上記画像内サイズを少なくとも利用して求められた上記実サイズについて、撮像により上記画像データを得るための撮像装置において設定されているズーム倍率値を利用して補正したうえで、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別を行うようにされている、
    請求項2に記載の構図判定装置。
  4. 上記被写体検出手段は、
    検出する被写体ごとに、その実寸での大きさの違いに関連した所定の属性の判定を行うようにされているとともに、
    上記被写体選別手段は、
    上記被写体距離及び上記画像内サイズを少なくとも利用して求められた上記実サイズについて、上記判定された属性に応じた係数を利用して補正したうえで、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別を行うようにされている、
    請求項2又は請求項3に記載の構図判定装置。
  5. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとに、その実寸に相当するものとしてみることのできる実サイズを検出する被写体実サイズ検出手順と、
    上記被写体実サイズ検出手順により検出された実サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    を実行する構図判定方法。
  6. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとに、その実寸に相当するものとしてみることのできる実サイズを検出する被写体実サイズ検出手順と、
    上記被写体実サイズ検出手順により検出された実サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    を構図判定装置に実行させるプログラム。
  7. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、
    上記被写体検出手段により検出される被写体ごとの、上記画像内サイズを検出する被写体サイズ検出手段と、
    上記被写体サイズ検出手段により検出された上記画像内サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、
    上記被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段と、
    を備える構図判定装置。
  8. 上記被写体選別手段は、
    上記画像内サイズについて、撮像により上記画像データを得るための撮像装置において設定されているズーム倍率値を利用して補正したうえで、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別を行うようにされている、
    請求項7に記載の構図判定装置。
  9. 上記被写体検出手段は、
    検出する被写体ごとに、その実寸での大きさの違いに関連した所定の属性の判定を行うようにされているとともに、
    上記被写体選別手段は、
    上記画像内サイズについて、上記判定された属性に応じた係数を利用して補正したうえで、必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別を行うようにされている、
    請求項7又は請求項8に記載の構図判定装置。
  10. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとの、上記画像内サイズを検出する被写体サイズ検出手順と、
    上記被写体サイズ検出手順により検出された上記画像内サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    を実行する構図判定方法。
  11. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとの、上記画像内サイズを検出する被写体サイズ検出手順と、
    上記被写体サイズ検出手順により検出された上記画像内サイズが必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    構図判定装置に実行させるプログラム。
  12. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手段と、
    上記被写体検出手段により検出される被写体ごとの被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
    上記被写体距離検出手段により検出された被写体距離が必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手段により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手段と、
    上記被写体選別手段により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手段と、
    を備える構図判定装置。
  13. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとの被写体距離を検出する被写体距離検出手順と、
    上記被写体距離検出手順により検出された被写体距離が必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    を実行する構図判定方法。
  14. 取り込んだ画像データに基づく画像内における被写体を検出する被写体検出手順と、
    上記被写体検出手順により検出される被写体ごとの被写体距離を検出する被写体距離検出手順と、
    上記被写体距離検出手順により検出された被写体距離が必要被写体に対応して適正であるとされる値であるか否かの判別に基づいて、上記被写体検出手順により検出される被写体から必要被写体を選別する被写体選別手順と、
    上記被写体選別手順により選別された必要被写体のみを対象として構図を判定する構図判定手順と、
    を構図判定装置に実行させるプログラム。
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