JP2009266463A - 面状照明装置とこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

面状照明装置とこれを用いた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ファイバの入射側において異なる波長のレーザ光をファイバに入射するときに、異なる波長のレーザ光に対して異なるNAの光学系を入射側に構成するという簡便な構成により出射光が面状に照明する領域に色むらを生じない面状照明装置およびそれを用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】波長の異なる複数のレーザ光を出射するレーザ光源と、前記複数のレーザ光を一方の端部から入射して他方の端部から出射光として出射するファイバと、前記出射光を面状の照明光に変換する透過光学部材と、を備えた面状照明装置において、前記複数のレーザ光が、その異なる波長に対して異なるNAにより前記一方の端部から前記ファイバに入射した。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶テレビなどの非自発光型表示装置に用いられるレーザ光源を使用した高輝度の面状照明装置とそれを用いた画像表示装置に関する。
液晶表示装置は、液晶分子の配向による電気光学効果を利用して背面から照射される光の透過量を制御することにより画像を表示する方式であり、一般的には蛍光表示管などにより構成されるバックライトユニットと呼ばれる面状の照明装置を必要とする。近年、このような液晶表示装置は大画面化が進み、50型サイズ以上のテレビジョン用のディスプレイ装置まで実用化されてきている。しかしながら、大型化に伴い消費電力も増加してきていることから、低消費電力化などを実現する技術開発が望まれている。
このような低消費電力化の要望に対応するために、発光効率の良い光源として発光ダイオードやレーザを使用することが検討され、発光ダイオードを光源とする面状照明装置はすでに実用化もされている。
例えば、投射型表示装置において高輝度放電ランプの代わりにマトリクス状に配置された複数のレーザ光源と、このレーザ光源の発光点に対応したカップリング光学系、光ファイバアレイおよび集光光学系などから構成されるRGB光を発生する照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような照明装置により、光利用効率が向上し、放熱が容易な小型の投射型表示装置を実現しようとしている。
また、複数の発光素子から出力される光が、これらの発光素子に対して1:1に対応する複数の光ファイバの入射端に入射し導光されて出射端から外部へ出射され、レンズを介して照射対象物に照射される。このときに、複数の光ファイバを所定の方向に並べれば照射される領域も所定の方向に長い形状となるが、この形状を出射端側に設けられたレンズにより面状に変えることができる面状照明装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような構成により、発光素子から出力された光を効率よく照射対象物に照射することができる照明装置を実現しようとしている。
特開2001−281599号公報 特開2006−185839号公報
ところで、上記で説明した従来技術においては、レーザ光源や発光素子およびファイバを使用することにより照明装置における光の利用効率を向上し、低消費電力化が図られている。
図8にこのような従来の面状照明装置の模式的な概略構成図を示す。図8に示す面状照明装置1は、赤色レーザ光(R光)2R、緑色レーザ光(G光)2Gおよび青色レーザ光(B光)2Bをそれぞれ出射するレーザ光源3R、3Gおよび3Bからなるレーザ光源3を備えている。そして、波長の異なるレーザ光2R、2G、2Bは、集光レンズ4R、4G、4Bにて集光されて、それぞれファイバ5R、5G、5Bにカップリングされ、ファイバ5R、5G、5Bは1本のミキシングファイバ6にまとめられる。そして、このミキシングファイバ6の中でレーザ光2R、2G、2Bは、混合された後にミキシングファイバ6の一方の端部6aから所定のNAで広がりながら出射光7として出射し、レンズ7aでスクリーン8の所定の範囲を面状に照明する。この時に、レーザ光2R、2G、2BがファイバのNA以下の同じNAで集光されながらファイバ5R、5G、5Bにカップリングして入射すると、バンドルファイバ6の出射側端部6aから出射するレーザ光2R、2G、2Bは同じNAで出射光7として出射されることになる。したがって、出射光7を、レンズ7aを経由してスクリーン8へ照射すると、レンズ7aが通常使用される色収差補正を施していないレンズであれば、硝材の屈折率の波長分散により各レーザ光2R、2G、2Bに対して屈折角が異なり、スクリーン8上の照射範囲8R、8G、8Bが波長により異なり、結果的にスクリーン8上の照明に色むらを生じることが分かった。尚、図8では理解のために各波長のレーザ光2R、2G、2Bの照明範囲を誇張して描いてある。
しかしながら、先行特許文献1、2により示された照明装置においては、複数の波長からなる複数のレーザ光を使用してファイバから出射する出射光により面状の照明を行う場合に、各波長による照明位置が異なることにより発生する色むらなどの課題については考慮されておらず、示唆もされていない。
本発明は上記課題を解決するもので、異なる波長のレーザ光をファイバで混合する時に、異なる波長のレーザ光に対して異なるNAでファイバに入射するという簡便な構成により出射光が面状に照明する領域に色むらを生じない面状照明装置およびそれを用いた液晶表示装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の面状照明装置は、波長の異なる複数のレーザ光を出射するレーザ光源と、上記複数のレーザ光を一方の端部から入射して他方の端部から出射光として出射するファイバと、上記出射光を面状に照明する照明光に変換する透過光学 部材とを備えた面状照明装置において、上記複数のレーザ光が、その異なる波長に対して異なるNAにより上記一方の端部から前記ファイバに入射されている構成からなる。
このような構成とすることにより、面状の照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置を実現することができる。また、光源にレーザ光源を使用しているので色再現性がよく高輝度で低消費電力の面状照明装置を実現することもできる。
また、レーザ光源は、少なくとも赤色、緑色および青色レーザ光をそれぞれ出射する光源を含み、NAは赤色、緑色および青色レーザ光の波長が長くなるにつれて大きくなっている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、面状の照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置を実現することができる。
また、レーザ光源は、少なくとも赤色、緑色および青色レーザ光をそれぞれ出射する光源を含み、NAは赤色、緑色および青色レーザ光の波長が長くなるにつれて小さくなっている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、面状の照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置を実現することができる。
また、レーザ光源とファイバの一方の端部との間にさらに複数のレンズを備え、複数のレーザ光のうちの少なくともいずれかのレーザ光は、複数のレンズによりNAを調整することにより一方の端部に入射されている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、色むらをさらに高精度に無い状態にすることができる。また、面状照明装置からの照明光により表示された画像を見て、この画像の色むらを高精度に無い状態にすることもできる。また、光源の出射拡がり角やレンズの焦点距離がばらついたとしても、適正に照明領域を確保することができ、歩留まりの向上にもつながるため、低コストに製造することができる。
また、半導体レーザのような縦方向と横方向の光源の拡がり角が違う光源を用いた場合には、出射したレーザ光を略真円に変換した後に、ファイバに入射する構成としてもよい。こうすることで、ファイバから出射したNAを均一にすることができる。
また、出射したレーザ光を略真円に変換するには、二枚のアナモルフィックレンズを用いてもよい。こうすることで簡便にファイバから出射したNAを均一にすることができる。
また、ファイバは、単一のファイバからなる構成としてもよい。このような構成とすることにより、簡単な構成によりファイバに入射するレーザ光をファイバから出射する照明光として使用することができる。
また、ファイバは複数本のファイバをバンドルしたバンドルファイバと、このバンドルファイバをさらに単一のファイバに接続した構成としてもよい。こうすることで、特別な光学系を用いずに波長の異なるレーザ光を簡便に混合することができる。
また、本発明の画像表示装置は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト照明装置とを備え、このバックライト照明装置の光源に上記記載の面状照明装置を用いた構成からなる。
このような構成とすることにより、画像に色むらが生じず色再現性に優れた画像表示装置を実現することができる。さらに、レーザ光を効率的に利用しているので高輝度で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
本発明の面状照明装置は、照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置を実現することができる。また、光源にレーザ光源を使用しているので色再現性がよく高輝度で低消費電力の面状照明装置を実現することもできる。
また、本発明の面状照明装置をバックライト照明装置として用いることにより、画像に色むらが生じず色再現性に優れ、高輝度で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置10の模式的な概略構成図を示す。なお、図1においては面状照明装置10の各部分はそれぞれの構成を理解しやすくするために分離して配置しているように示しているが、実際の構成においては図示しないベースプレート上や縁枠内などに設置して全体を一体的に固定している。
本面状照明装置10は、波長の異なる複数のレーザ光12R、12G、12Bを出射するレーザ光源13R、13G、13Bと、これらをファイバに入射するための集光レンズ14R、14G、14Bと、これらレーザ光を導光するファイバ15R、15G、15Gとミキシングファイバ16と、ミキシングファイバ16の出射端部16aからの出射光17を照明光21R、21G、21Bに変換してスクリーン18に照明するためのレンズ19から成立している。
ここでレーザ光源13は、少なくとも赤(R)光12Rを出射するレーザ光源13R、緑(G)光12Gを出射するレーザ光源13G、および青(B)光12Bを出射するレーザ光源13Bを含むレーザ光源であり、他のレーザ光源(図示せず)を含んでいてもよい。
レーザ光源13R、13G、13Bから出射したレーザ光12R、12G、12Bは、集光レンズ14R、14G、14Bによりファイバ15R、15G、15Bの各入射端部に対して異なるNAで入射され、各ファイバ内を伝搬しながらミキシングファイバ16内で混合され、出射端部16aから出射される。ここで、各レーザ光12R、12G、12Bの各ファイバ15R、15G、15Bに入射するNAは、ファイバ15R、15G、15B、ミキシングファイバ16のNAを超えないNAで入射されている。尚、各ファイバ15R、15G、15Bのコア径は各光源の大きさに依存し、結合ロスが生じなければ同じ径でも構わないし違う径でも構わない。この時、異なるNAで入射した各レーザ光12R、12G、12Bは、NAが保存されたままファイバ15R、15G、15B、と16内を混合されながら伝搬し、出射端部16aから異なるNAのまま出射されることになる。図1では、12R、12G、12Bの順にNAが小さくなる様にしてあり、出射端部16aから出射するレーザ光も、12R、12G、12Bの順に小さいNAで出射することになる。出射光17はレンズ19で照明光21R、21G、21Bに拡大されながら、スクリーン18に到達する。この時、出射光17はそれぞれの波長に応じたレンズ19の屈折率で屈折されることになる。一般に、光学ガラスの屈折率は長波長ほど小さいため、照明光21Rの屈折角は小さく、照明光21Bの屈折角は大きく屈折されることになる。よって、各ファイバ15R、15G、15Bに入射するNAを適当なNAに調整することにより、各照明光21R、21G、21Bのスクリーン上の照明領域18R、18G、18Bを同じにすることが出来る。すなわち、ファイバに入射する各波長のレーザ光のNAを、レンズ19の屈折率分散に応じて違う値に設定することにより、スクリーン上で色ムラなく照明することが出来る。
また、光源に半導体レーザを用いた場合、一般にその出射角は製造時のばらつきによりある範囲でばらつくことになるが、本構成においては、各ファイバ15R、15G、15Bに入射するNAを適当なNAに調整することにより、それらの製造ばらつきに依存せずに、同一の照明領域18R、18G、18Bを得る事が可能になり、露光領域のばらつかない安定した品質の照明を得る事が出来る。また、光源にレーザ光源を使用しているので色再現性がよく高輝度で低消費電力の面状照明装置10を実現することもできる。
なお、本実施例において、ミキシングファイバ16の光軸20からのそれぞれの照明光21R、21G、21Bで照明されるスクリーン19上の照明領域19R、19G、19Bの端部までの距離をL(LR、LG、LB)mmとする。この時、出射端部16aからスクリーン18までの距離を、例えばD=100mmとし、レーザ光12R、12G、12Bの波長を各650nm、532nm、450nmとし、さらにレンズ19を焦点距離−3.2mmの平凹樹脂レンズ(ZEONEX 330R)として、出射端部16aからいずれも同じNA=0.2で出射させるように、ファイバ15R、15G、15Bに入射するNAを調整した場合、LR、LG、LBはそれぞれ75.6、76.4、77.4mmとなる。したがって、それぞれの照明光21R、21G、21Bで照明されるスクリーン18上の照明領域18R、18G、18Bが少しずつ異なるので、照明端部で色むらが生じることとなり問題である。そこで、レーザ光12R、12Gおよび12Bに対して、出射端部16aから出射されるNAが例えば0.1954、0.1947、0.1940となる様に、ファイバ15R、15G、15Bに入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAを調整することにより、照明領域の長さは各波長ともL=LR=LG=LB=70mmとすることができ、スクリーン18上の面状の照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置10を実現することができる。
この様に、長波長ほど屈折率が小さく、かつ凹レンズの様にレンズのパワーが負のレンズを用いて照明する場合、ファイバ15R、15G、15Bに入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAは、その順に小さくすればよく、逆に凸レンズの様にレンズのパワーが正のレンズを用いて照明する場合、ファイバ15R、15G、15Bに入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAは、図2に示す面上照明装置11の様に12R、12G、12Bの順に大きくすればよい。
図3に本実施の形態1にかかる他の面状照明装置25の模式的な概略構成図を示す。図1の面状照明装置10と異なり、ファイバは単一のファイバ29からなる。ファイバ29への入射側においてレーザ光源13R、13G、13Bから異なるNAにより出射されるレーザ光12R、12G、12Bはそれぞれレンズ26R、26G、26Bによりコリメートされたのちにダイクロイックミラー27a、27bにより1つのレーザ光にまとめられる。ここで、ダイクロイックミラー27a、27bは、ガラス基板に誘電体多層膜が形成された、波長帯域を制限して反射、透過するミラーである。ダイクロイックミラー27aは、レーザ光12Gを中心とした波長帯域は反射し、レーザ光12G以外の可視光、例えばレーザ光12Rおよび12Bは透過するミラーである。同様に、ダイクロイックミラー27bは、レーザ光12Bを中心とした波長帯域は反射し、レーザ光12B以外の可視光、例えばレーザ光12Rおよび光12Gは透過するミラーである。
このようにして1つの光軸にまとめられたレーザ光は、集光レンズ28により絞られてファイバ29に入射する。このとき、ファイバ29に入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAは、ファイバ14のNAを超えないとする。図1と同様にファイバ29の他方の出射端部29aから、この入射側のNAに対応してそれぞれの波長のレーザ光が出射光17として出射する。この時、レンズ19の屈折率が長波長ほど小さい場合、ファイバ29に入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAを12R、12G、12Bの順に小さくしておき、照明領域18R、18G、18Bが同じになるようにファイバ29に入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAを調整することで、色むらの無い均一な画像面状照明装置を実現することが出来る。
尚、ここでは、レンズ19として凹レンズを用いて説明したが、凸レンズを用いたとしても、ファイバ29に入射する各レーザ光12R、12G、12BのNAを、図2に示す面上照明装置11の様に12R、12G、12Bの順に大きくすればよい。
尚、ここで、ファイバへの集光に用いた集光レンズ14R、14G、14B、28は、球面レンズでも構わないが、非球面レンズを用いることで、球面収差の補正された高精度なフォーカスを達成することができ、特にコア径の細いファイバに対しても高精度にカップリングすることが出来る。
図4は、ファイバ15sの一方の端部に入射する入射側の光学系を模式的に示す概略構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)の32で示す矢印から見た側面図である。また、図5はファイバ15sの一方の端部に入射する入射側の他の光学系を模式的に示す概略構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)の33で示す矢印から見た側面図である。
上で述べた様に、ファイバから出射するレーザ光のNAはファイバに入射するレーザ光のNAに依存するため、ファイバに入射するレーザ光の断面プロファイルを楕円形状ではなく真円形状にしてファイバに入射するレーザ光のNAを縦、横方向で同一にしておくと、出射NAが均一になり使いやすい。
レーザ光源のうちR光源およびB光源は半導体レーザを使用することが多い。一般的に半導体レーザは、半導体基板上に形成された多層構造の薄膜からなる導波路の端面から光ビームを出射するのでビーム形状は真円ではなく楕円であることがほとんどである。このようなレーザ光を真円にするためには、図4(a)および(b)に示すように半導体レーザ35から出射されたレーザ光12sを、2枚のアナモルフィックレンズ31(31a、31b)により楕円のビーム形状の互いに直行する2つの方向を最終的に真円のビーム形状になるように整形される。そして、真円のビーム形状の平行光に整形されたレーザ光12sは集光レンズ14sにより集光されてファイバ15sに入射される。また図5の様に、図4とは異なり、図示しない半導体レーザから出射され、楕円のまま平行に変換されたレーザ光12tを2枚のアナモルフィックレンズ34(34a、34b)により真円にビーム形状を整形しつつ集光し、ファイバ15sの一方の端部から入射している。こうすることで、レーザ光源から出射されるレーザ光のビームの形状が縦と横とで異なる楕円形状のビームであったとしても、ファイバ15sに入射するレーザのNAを、縦方向、横方向ともに同一にすることが出来るため、ファイバ15sから出射するNAの分布を滑らかにすることが出来る。
図6は、ファイバ15sの一方の端部に入射する入射側の他の光学系を模式的に示す概略構成図である。前述の通り、通常ファイバに入射する際の結像レンズは一枚の非球面レンズを用いることで、高精度にファイバコア径以下に集光することができる。しかしこの場合、入射するNAは光源からの出射NAや平行ビーム径に依存した固定値となるため、本実施例の様に、入射するNAに所定の精度が必要な場合、ファイバに入射するNAが調整できるようになっていることが望ましい。図6に示すように複数の集光レンズ14M、14Uの位置を矢印の方向36a、36bに沿って調整することで、レーザ光12uのファイバ入射NAを調整することが可能になる。こうすることで、照明領域を図示していない他の波長の光源照射範囲と比較しながら、最適なNAを調整することが可能になり、製造適正の向上に繋がる。また、図示していない光源の出射拡がり角やレンズの焦点距離がばらついたとしても、適正に照明領域を確保することができ、歩留まりの向上にもつながるため、低コストに製造することが可能になる。
図7は本発明の画像表示装置を示す概略断面図で、上記面状照明装置をバックライト照明装置として用いた液晶表示装置の構成を示す断面図である。ここでは、例えば面状照明装置10を使用した液晶表示装置100について説明する。
図7に示すように、液晶表示装置100は、液晶表示パネル101と、この液晶表示パネル101を背面側から照明するためのバックライト照明装置としての面状照明装置10とを備えている。
ここで液晶表示パネル101は、透過型または半透過型構成で、例えばTFTアクティブマトリクス型構成からなり、表示領域には図7に示すように赤色画素部(Rサブピクセル)105R、緑色画素部(Gサブピクセル)105Gおよび青色画素部(Bサブピクセル)105Bを1つの画素105とする多数の画素が設けられており、TFTにより駆動される。そして、2枚のガラス基板102、104の間に液晶層103が設けられている。106は出射側偏光フィルムであり、107は入射側偏光フィルムである。この液晶表示パネル101は従来から使用されている構成であるので、さらなる構成についての説明は省略する。
ところで、面状照明装置10(バックライト照明装置)から出射する照明光21はR光照明光21R、G光照明光21GおよびB光照明光21Bを合波した光である。この照明光21が、本発明の面状照明装置10を使用すると照明光21の波長に関係なく液晶表示パネル101の背面側の同一の照射範囲18R、18G、18Bに照射される。
このような構成とすることにより、画像に色むらが生じず色再現性に優れた画像表示装置100を実現することができる。またこのような構成とすることにより、色再現範囲が広く、高輝度で、かつ高画質の液晶表示装置(画像表示装置)を実現することができる。また、レーザ光源は発光効率が高いので、低消費電力化も可能である。さらに、直線偏光のレーザ光を出射するレーザ光源と偏波面保存光ファイバとを使用してレーザ光の偏光面を保存する構成とすれば、面状照明装置10側の入射側偏光フィルム107を不要にすることもできるので、コストダウンが図れるとともに光利用効率を大幅に改善することができる。
本発明の面状照明装置は、面状の照射領域のいずれの位置においても色むらのない均一な面状照明装置を実現することができる。また、光源にレーザ光源を使用しているので色再現性がよく高輝度で低消費電力の面状照明装置を実現することもできる。
また、本発明の面状照明装置をバックライト照明装置として用いることにより、画像に色むらが生じず色再現性に優れ、高輝度で低消費電力の画像表示装置を実現することができるので有用である。
本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置の模式的な概略構成図 本発明の実施の形態1にかかる他の面状照明装置の模式的な概略構成図 本発明の実施の形態1にかかる他の面状照明装置の模式的な概略構成図 (a)本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置におけるファイバの一方の端部に入射する入射側の光学系を模式的に示す概略構成の上面図(b)本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置におけるファイバの一方の端部に入射する入射側の光学系を模式的に示す概略構成において、32で示す矢印から見た側面図 (a)本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置におけるファイバの一方の端部に入射する入射側の他の光学系を模式的に示す概略構成の上面図(b)本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置におけるファイバの一方の端部に入射する入射側の他の光学系を模式的に示す概略構成において、33で示す矢印から見た側面図 本発明の実施の形態1にかかる面状照明装置におけるファイバの一方の端部に入射する入射側の他の光学系を模式的に示す概略構成図 本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置を示す概略断面図 従来の面状照明装置の模式的な概略構成図
符号の説明
1,10,11,25 面状照明装置
2R,2G,2B,12R,12G,12B,12s,12t,12u レーザ光
3R,3G,3B,13R,13G,13B,13s レーザ光源
4R,4G,4B,14R,14G,14B,28,14s,14U,14M 集光レンズ
5R,5G,5B,15R,15G,15B,29,15s ファイバ
6,16 ミキシングファイバ
7,17 出射光
8,18 スクリーン
8R,8G,8B,18R,18G,18B 照明領域
16a,29a 出射端部
19,22 レンズ
20 光軸
21R,21G,21B 照明光
26R,26G,26B レンズ
27a,27b ダイクロイックミラー
31a,31b,34a,34b アナモルフィックレンズ
35 半導体レーザ
100 液晶表示装置
101 液晶表示パネル
102,104 ガラス基板
103 液晶層
105 画素
105R 赤色画素部(Rサブピクセル)
105G 緑色画素部(Gサブピクセル)
105B 青色画素部(Bサブピクセル)
106 出射側偏光フィルム
107 入射側偏光フィルム

Claims (9)

  1. 波長の異なる複数のレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記複数のレーザ光を一方の端部から入射して他方の端部から出射光として出射するファイバと、
    前記出射光を面状の照明光に変換する透過光学部材と、を備えた面状照明装置において、
    前記複数のレーザ光が、その異なる波長に対して異なるNAにより前記一方の端部から前記ファイバに入射されていることを特徴とする面状照明装置。
  2. 前記複数のレーザ光は、少なくとも赤色、緑色および青色レーザ光をそれぞれ出射する光源を含み、前記NAは前記赤色、緑色および青色レーザ光の波長が長くなるにつれて大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
  3. 前記複数のレーザ光は、少なくとも赤色、緑色および青色レーザ光をそれぞれ出射する光源を含み、前記NAは前記赤色、緑色および青色レーザ光の波長が長くなるにつれて小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
  4. 前記複数のレーザ光と前記ファイバの前記一方の端部との間にさらに複数の集光レンズを備え、前記複数のレーザ光のうちの少なくともいずれかのレーザ光は、前記複数の集光レンズによりファイバに入射するNAを調整可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の面状照明装置。
  5. 前記複数のレーザ光の内いずれか一つは半導体レーザであり、前記半導体レーザから出射したレーザ光を略真円に変換した後、前記ファイバに入射したことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の面状照明装置。
  6. 前記半導体レーザからの出射光は2枚のアナモルフィックレンズで略真円に変換されていることを特徴とする請求項5に記載の面状照明装置。
  7. 前記ファイバは、単一のファイバからなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の面状照明装置。
  8. 前記ファイバは、ファイバを複数本バンドルしたバンドルファイバと、前記バンドルファイバはさらに単一のファイバに接続された構成であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の面状照明装置。
  9. 液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト照明装置とを備え、このバックライト照明装置の光源に請求項1から8のいずれか1項に記載の面状照明装置を用いたことを特徴とする画像表示装置。
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