JP2009266439A - 大気圧プラズマ発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電管の破損やプラズマ発生量低下による放電管の交換を容易に行うことができ、また交換後のプラズマ再現性の良好な大気圧プラズマ発生装置を提供する。
【解決手段】アンテナ3に高周波電力を供給し、アンテナ3の近傍に配置した放電管7の一端7aからガス9を供給して誘導結合型のプラズマを発生し、放電管7の他端7bからプラズマを噴出する大気圧プラズマ発生装置1において、基板2と、基板2上に配設された平板状の導体からなる波状形態のアンテナ3と、放電管7を保持する放電管保持部8とを備え、放電管7がアンテナ3の近傍に配置されるように放電管保持部8を基板2に対して着脱可能に装着した。
【選択図】図1

Description

本発明は、大気圧プラズマ発生装置に関し、特に基板上に平板状のアンテナを配置し、アンテナの近傍に放電管を配設したコンパクトな構成の大気圧プラズマ発生装置に関するものである。
従来、真空プラズマ発生装置や大気圧プラズマ発生装置は装置が大型であるため、ロボットに搭載して稼動させるような装置に適用することは不可能であったが、近年、大気圧近傍でマイクロ誘導結合プラズマジェットを生成する小型のマイクロプラズマジェット発生装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、本明細書における大気圧近傍とは、大気圧を含む近傍で、具体的な圧力で言うと、500〜1500mmHgの範囲を言う。
このマイクロプラズマジェット発生装置は、図8に示すように、基板31と、基板31上に配設された波状形態のマイクロアンテナ32と、マイクロアンテナ32の近傍に配設された放電管33とを備えたプラズマチップ30を用い、放電管33の一端からガス供給手段34にてガスを供給するとともに、高周波電源(図示せず)にてマイクロアンテナ32に対してVHF帯(30〜500MHz)の高周波電力を供給することによって、大気圧にて小電力で放電管33内の微小空間に良好に安定したプラズマPを発生させ、マイクロプラズマジェットとして吹き出させるものである。なお、マイクロアンテナ32と高周波電源(図示せず)との間には、マイクロアンテナ32からの反射波を調整し、反射波によってマイクロアンテナ32への投入電力が低下するのを防止してプラズマを安定して効率的に発生するための整合回路(図示せず)が接続される。
ところで、大気圧プラズマ発生装置の実際の適用に際しては、X−Y−Z方向に移動可能な移動装置に大気圧プラズマ発生装置を搭載し、放電管33の先端から吹き出したプラズマPを被処理物表面に照射してプラズマ処理を行う(具体的には例えばガラスエポキシ基板やガラス基板に酸素プラズマを照射して親水性を向上させたり、水素プラズマを照射して撥水性を向上させる処理を行う)が、上記特許文献1に開示された構成では、基板31に放電管33を形成しており、かつ吹き出すプラズマPの長さは数mm程度であるため、プラズマPを被処理物表面に照射してプラズマ処理する際に、基板31と被処理物表面との間の間隔を十分に確保することができず、被処理物表面の周辺部と干渉してしまう場合が多く、実際のプラズマ処理に適用するのが困難であるという課題があった。
そこで、本出願人はこのような問題の解消を図った大気圧プラズマ発生装置を先に提案している(例えば、特許文献2参照)。その大気圧プラズマ発生装置41は、図9〜図11に示すように、第1の基板42上に複数巻きの波状形態のアンテナ46を配設し、この第1の基板42のアンテナ46を配設した一側半部の領域上に第2の基板43を配置し、第2の基板43上に第3の基板44を配置して積層基板45を構成し、アンテナ46を第1の基板42と第2の基板43の間に挟まれた状態で積層基板45に内蔵させ、第2の基板43の下面形成した収容溝47に放電管48を収容配置して構成されている。
また、第1の基板42の他側端中央に、高周波電源(図示せず)に接続するコネクタ51が配設されてコネクタ51とアンテナ46が配線52にて接続されている。配線52の途中にロード側の可変コンデンサ53とターン側の可変コンデンサ54を配設して整合回路が構成されている。また、この整合回路には、ロード側の可変コンデンサ53とアンテナ46との間にインダクタンス素子55を、ターン側の可変コンデンサ54とアンテナ46との間に固定コンデンサ56を配設し、アンテナ46に対する印加電力の定在波の位相を調整設定する位相回路が包含されている。
前記インダクタンス素子55は、図11(a)に示すように、アンテナ46を挟んでいる第2の基板43の上面に渦巻き状の導体を配置して平面状に構成され、かつ渦巻き状のインダクタンス素子55の両端が、図11(b)に示すように、第2の基板43を貫通して形成された配線穴57a、57bを通して下面側に延出され、下面に設けられた接続部58a、58bに連続されるとともに、第1の基板42上に配設されたアンテナ46の一端に設けられた接続部59aと可変コンデンサ53に接続された配線52の先端の接続部59bが、第1の基板42上に第2の基板43を積層して配置したときに接続部58a、58bに重なるように配設されており、第1の基板42と第2の基板43を圧接状態で積層したとき、接続部58aと59a、58bと59bが互いに電気的に接続されるように構成されている。
この特許文献2に記載の構成によれば、第1及び第2の基板42、43とは別体の放電管48を第2の基板43に形成した収容溝47に収容配置しているので、放電管48を積層基板45の端面から所定長突出させて配置することで、被処理表面にプラズマを確実に照射することができ、特許文献1の課題の解消を図ることができる。
特許第3616088号明細書 特開2007−305308号公報
しかしながら、放電管48は誘電体で構成する必要があるとともに、発生するプラズマの温度は数千度と非常に高い温度になるため、そのような高温に対する耐熱性が必要であり、そのためセラミックス製のものが使用されているが、セラミックス製の放電管48は周辺の部材に不測に接触した場合に簡単に破損してしまい、破損した場合、特許文献2に記載の構成では放電管48を交換するのが困難で、復旧に多大な手間と時間を要するという問題がある。
また、放電管48の中で長時間、例えば4000時間放電させると、放電管の内面に汚れが発生し、その結果プラズマの発生量が下がってしまい、プラズマ処理の能力が大きく低下してしまうため、放電管48の交換が必要になるが、その場合にも上記のような問題がある。また、放電管48を交換した場合に、放電管48を同じ位置に配置するのが困難で、発生するプラズマの再現性が良くないという問題もある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、放電管の破損やプラズマ発生量低下による放電管の交換を容易に行うことができ、また交換後のプラズマ再現性の良好な大気圧プラズマ発生装置を提供することを目的とする。
本発明の大気圧プラズマ発生装置は、アンテナに高周波電力を供給し、アンテナ近傍に配置した放電管に一端からガスを供給して誘導結合型のプラズマを発生し、放電管の他端からプラズマを噴出する大気圧プラズマ発生装置において、基板と、基板上に配設された平板状の導体からなる波状形態のアンテナと、放電管を保持する放電管保持部とを備え、放電管保持部を基板に対して着脱可能にかつ放電管がアンテナの近傍に配置されるように装着したものである。
この構成によれば、基板に対して放電管を保持した放電管保持部を着脱可能に装着するようにしているので、放電管が破損したり、プラズマの発生量が低下したりして放電管を交換する必要が生じたときに、基板に対して放電管保持部を取り外して新たな放電管保持部を装着することで、容易かつ作業性良く放電管を交換できるとともに、放電管保持部の装着時にその位置を規制することで交換後においても高いプラズマ再現性を確保することができる。
また、放電管保持部を基板上に螺着若しくは基板間に挟持固定して基板に装着すると、放電管保持部を基板に対して容易にかつ作業性良く着脱することができる。
また、放電管保持部の基板に対する装着時に放電管保持部の位置を規制する位置規制部を設けると、放電管保持部の高い位置精度を容易に確保することができ、交換後のプラズマ再現性をより簡単に確保することができる。
また、放電管の他端を放電管保持部の端面から突出させると、基板や放電管保持部と被処理物表面との間に距離を確保しながら発生したプラズマを被処理物表面に照射することができるので、被処理物表面の周辺の部材との干渉が発生する恐れなく、プラズマ処理を行うことができる。
また、放電管保持部には、放電管の他端が内部で開口する混合ガス空間を設け、混合ガス空間内に反応性ガスを含む混合ガスを供給するガス供給口を設けると、放電管で発生したプラズマが混合ガス空間内に吹き出し、この混合ガス空間内に供給されている反応性ガスを含む混合ガスに衝突することでプラズマが一挙に展開し、この反応性ガスを含む混合ガスの全体がプラズマ化して二次プラズマが発生し、混合ガス空間から吹き出すので、この二次プラズマを被処理物表面に向けて照射することで、被処理物表面を効率的にプラズマ処理することができる。
また、アンテナは、厚さが高周波電流が流れる導体表面からの深さδの2倍以上であり、δはδ=(2/ωμσ)/2(式中、ωは高周波角周波数、μは透磁率、σは金属の導電率である)で与えられたものであるのが好適である。
本発明の大気圧プラズマ発生装置によれば、基板に対して放電管を保持した放電管保持部を着脱可能に装着するようにしているので、放電管が破損したり、プラズマの発生量が低下したりして放電管を交換する必要が生じたときに、基板から放電管保持部を取り外して新たな放電管保持部を装着することで、容易かつ作業性良く放電管を交換できるとともに、放電管保持部の装着時にその位置を規制することで交換後においても高いプラズマ再現性を確保することができる。
以下、本発明の大気圧プラズマ発生装置の各実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の大気圧プラズマ発生装置の第1の実施形態について,図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の大気圧プラズマ発生装置1は、波状形態のアンテナ3と、位相回路としての機能も併せ持つ整合回路4と、高周波電源11(図4参照)と接続するためのコネクタ5とが上面に配置された基板2と、基板2上のアンテナ3の配置部を除いて整合回路4とコネクタ5上を覆う被覆基板6と、誘電体から成り、一端7aからガス9が供給され、発生したプラズマを他端7bから吹き出す放電管7と、放電管7を保持するとともに放電管7がアンテナ3の近傍位置でアンテナ3の中心線と平行となるように配置する放電管保持部8とを備え、放電管保持部8が基板2に対して着脱可能に装着されている。放電管7の他端7bは、放電管保持部8の端面よりも適当長さ突出されている。放電管7に供給されるガス9は、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガス、又はその不活性ガスに反応性ガスを混合した混合ガスなどである。また、基板2、被覆基板6及び放電管保持部8の材質としては、熱伝導性の高いアルミナ、サファイヤ、アルミナイトライド、シリコンナイトライド、窒化ホウ素、及び炭化ケイ素などが好適である。
アンテナ3は、平板状の金属材料にて構成されるとともに中心線を上下方向にした複数巻きの波状形態に形成され、かつ基板2の図1〜図3における左右方向の一側部に配置されている。コネクタ5は基板2の他側縁に配設され、整合回路4は基板2の他側部、すなわちアンテナ3とコネクタ5の間に配設されている。基板2の一側部は、矩形状に区画形成したアンテナ配置部位10を除いて凹陥部11にて構成され、基板2の他側部及びアンテナ配置部位10上面と凹陥部11との間の段部にて放電管保持部8の装着位置を規制する位置規制部12が構成されている。
基板2のコネクタ5が配置されている他側部には高周波電圧のグランド側が接続されるグランド電極13が配設されている。整合回路4は、コネクタ5の高圧端子5aとアンテナ3の一端3aとの間に配置したインダクタンス素子14と、コネクタ5のグランド端子が接合されたグランド電極13とアンテナ3の他端3bとの間に配置したターン側のコンデンサ素子15と、コネクタ5の高圧端子5aとグランド電極13との間に配置したロード側のコンデンサ素子16にて構成されている。
インダクタンス素子14は、平板状の金属材料から成るとともにアンテナ3の中心を通る中心線aと直交する方向の仮想線を中心線bとする複数巻きの波状形態に構成され、かつアンテナ3とインダクタンス素子14とが一体的にかつ連続して形成されている。一方、コンデンサ素子15は立体形状のもので一体化は不可能であるため、その両端電極がグランド電極13とアンテナ3の他端3bに半田付けされ、同様にコンデンサ素子16の両端電極が、インダクタンス素子14のアンテナ3側とは反対の端部14aとグランド電極13に半田付けされている。
アンテナ3及びインダクタンス素子14を構成する金属材料としては、比抵抗値の低い金属、例えば銅(比抵抗:17.2nΩm(20℃)、温度係数:0.004/℃)、銀(比抵抗:16.2nΩm(20℃)、温度係数:0.004/℃)、金(比抵抗:24.0nΩm(20℃)、温度係数:0.0034/℃)、アルミニウム(比抵抗:28.2nΩm(20℃)、温度係数:0.004/℃)等の金属薄板ないし金属箔を打ち抜き加工したり、切断加工したりして構成したものが好適であるが、銅が最も好適である。また、その厚さは、高周波電流が流れる表面からの深さδの2倍以上、3倍以下のものが好適である。ここで、高周波電流が流れる導体表面からの深さδは、δ=(2/ωμσ)/2(式中、ωは高周波の角周波数、μは透磁率、σは導電率である)で与えられる。具体例を示すと、高周波電流の周波数が100MHzの場合で、100μm程度の厚さのものが好適である。
放電管保持部8は、基板2の一側部の凹陥部11上に配置されるとともに位置規制部12に係合して位置規制されており、その状態で放電管保持部8の上下の角部に形成されたボルト穴17に挿通した締結ボルト18を基板2に形成したねじ穴19に螺合して着脱可能に装着固定されている。
以上の構成の大気圧プラズマ発生装置1によれば、基板2に対して放電管7を保持した放電管保持部8を着脱可能に装着するようにしているので、放電管7が破損したり、プラズマ発生時間が、例えば4000時間以上のように長時間となって放電管7の内面に汚れが発生してプラズマの発生量が低下した場合など、放電管7を交換する必要が生じたときに、締結ボルト18を緩めて基板2から放電管保持部8を取り外し、新たな放電管保持部8を装着して締結ボルト18にて締結固定することで、容易かつ作業性良く放電管7の交換を完了することができ、大気圧プラズマによるプラズマ処理工程の中断時間を大幅に短縮でき、生産性向上に大きな効果を発揮する。
また、放電管保持部8を基板2に装着する時に、基板2の位置規制部12に放電管保持部8を係合させることで放電管保持部8の位置が規制され、その状態で締結ボルト18にて締結固定することで、放電管保持部8の位置精度を容易に確保することができ、交換後においてもプラズマ再現性をより確保することができる。
また、放電管7の他端7bを放電管保持部8の端面から適当長さ突出させ、基板2と被覆基板6と放電管保持部8から成るブロックから放電管7の先端が突出するようにしているので、このブロックと被処理物表面(図示せず)との間に距離を確保しながら放電管7の他端7bから吹き出したプラズマを被処理物表面(図示せず)に効果的に照射することができ、被処理物表面の周辺の部材との干渉が発生する恐れなく、プラズマ処理を行うことができる。
また、本実施形態では、アンテナ3と整合回路4を構成するインダクタンス素子14が基板2上に一体的にかつ連続して形成された平板状の導体にて構成されているので、アンテナ3とインダクタンス素子14を別体にて構成した場合に設けざるを得ない接続部が存在しないため、接続部での大きな接続抵抗によって発熱を生じるとことがなく、発熱による不具合の発生を効果的に防止することができ、また一体となったアンテナ3とインダクタンス素子14を銅板等の金属材料の打ち抜きやエッチング加工にて容易かつ安価に製造することができる。
また、整合回路4を構成する各素子を、アンテナ3及びその延長幅よりも外側の一側方に配設し、インダクタンス素子14を、アンテナ3の中心線aと直交する方向の仮想線を中心線bとする波状形態に構成しているので、整合回路4を構成する各素子がアンテナ3の一側方に配置されていることで配線がアンテナ3の中心線aと交差せず、かつインダクタンス素子14を波状形態に構成していることで容易にかつコンパクトで形成できるとともにインダクタンス素子14とアンテナ3の中心線a、bが直交しているので両者で発生する高周波電界の間で相互に影響を与え合う恐れがない。
また、整合回路4を、コネクタ5の高圧端子5aとアンテナ3の一端3aとの間に配置したインダクタンス素子14と、グランド電極13とアンテナ3の他端3bとの間に配置したターン側のコンデンサ素子15と、コネクタ5の高圧端子5aとグランド電極13との間に配置したロード側のコンデンサ素子16にて構成しているので、基板2上に必要最少の素子を配置した構成でありながらコネクタ5に電源を接続するだけでアンテナ3に対するプラズマ発生電力を供給することができるので、大気圧プラズマ発生装置1の装置構成の大幅なコンパクト化を図ることができる。
なお、以上の説明では、基板2上に放電管保持部8を着脱可能に装着するのに、締結ボルト18にて螺着するようにした例を示したが、これに限定されるものでなく、放電管保持部8の厚さを薄く構成するとともに、被覆基板6を基板2の全面と対向する大きさに形成し、放電管保持部8を基板2と被覆基板6との間で挟持固定するようにしても良い。この場合、基板2と被覆基板6とは締結ボルトにて締結固定しても、その他の固定具にて固定するようにしても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について,図5〜図7を参照して説明する。なお、本実施形態の説明においては、上記第1の実施形態と共通の構成要素については同一の参照符号を付して説明を省略し、主として相違点についてのみ説明する。
第1の実施形態においては、放電管保持部8の下端から放電管7の下端を適当長突出させている構成を示したが、本実施形態においては、図5〜図7に示すように、放電管保持部8の下部に下面開放の混合ガス空間20が設けられ、放電管保持部8の下部外側面に混合ガス空間20内に不活性ガスと反応性ガスの混合ガス22を供給するガス供給口21が形成されている。放電管7の他端7bは、混合ガス空間20の内部の上部位置で開口されており、放電管7内で発生して他端7bから吹き出したプラズマが、混合ガス空間20内の混合ガス22に衝突するように構成されている。
この構成によると、放電管7で発生したプラズマが混合ガス空間20内に吹き出し、この混合ガス空間20内に供給されている不活性ガスと反応性ガスの混合ガス22に衝突することでプラズマが一挙に展開し、この混合ガス22の全体がプラズマ化した二次プラズマが発生し、混合ガス空間20の下端開口の全面から略均一に吹き出すので、この二次プラズマ中のプラズマ化した反応性ガスを広い面積の被処理物表面に向けて照射してプラズマ処理することができ、かつ二次プラズマは寿命が長いために混合ガス空間20の下端開口と被処理物表面との間に距離があっても被処理物表面を効率的にプラズマ処理することができる。
具体例を示すと、放電管7の内径を0.8mm、混合ガス空間20の内径を5mmとし、放電管7に供給するガス9として不活性ガスであるアルゴンガスを50sccmの流量で供給し、ガス供給口21から混合ガス空間20に供給する混合ガス22として、不活性ガスであるアルゴンガス又はヘリウムガス(流量500sccm)と反応性ガスである酸素ガス又は水素ガス(流量50sccm)の混合ガスを用いることで、被処理物表面を効率的にプラズマ処理することができた。なお、混合ガス22については、不活性ガスと反応性ガスを事前に所定の割合で混合し、その混合ガスを供給する混合ガス貯蓄タンクより供給してもよい。
本発明の大気圧プラズマ発生装置によれば、基板に対して放電管を保持した放電管保持部を着脱可能に装着するようにしているので、放電管が破損したり、プラズマの発生量が低下したりして放電管を交換する必要が生じたときに、基板から放電管保持部を取外して新たな放電管保持部を装着することで、容易かつ作業性良く放電管を交換できるとともに、放電管保持部の装着時にその位置を規制することで交換後においても高いプラズマ再現性を確保することができるので、各種大気圧プラズマ発生装置、特に各種装置に搭載する小型の大気圧プラズマ発生装置に好適に利用することができる。
本発明の大気圧プラズマ発生装置の第1の実施形態の放電管保持部を取外した状態の斜視図。 同実施形態の放電管保持部を取付けた状態の下面図。 同実施形態の基板の平面図。 同実施形態の回路構成図。 本発明の大気圧プラズマ発生装置の第2の実施形態の放電管保持部を取外した状態の斜視図。 図5のA部詳細正面図。 同実施形態の放電管保持部を取付けた状態の下面図。 第1の従来例の大気圧プラズマ発生装置の斜視図。 第2の従来例の大気圧プラズマ発生装置の正面図。 同従来例の大気圧プラズマ発生装置の第1の基板の平面図。 同従来例の大気圧プラズマ発生装置の第2の基板を示し、(a)は上面図、(b)は下面図。
符号の説明
1 大気圧プラズマ発生装置
2 基板
3 アンテナ
6 被覆基板
7 放電管
7a 一端
7b 他端
8 放電管保持部
9 ガス
12 位置規制部
18 締結ボルト
20 混合ガス空間
21 ガス供給口
22 混合ガス

Claims (6)

  1. アンテナに高周波電力を供給し、アンテナ近傍に配置した放電管に一端からガスを供給して誘導結合型のプラズマを発生し、放電管の他端からプラズマを噴出する大気圧プラズマ発生装置において、基板と、基板上に配設された平板状の導体からなる波状形態のアンテナと、放電管を保持する放電管保持部とを備え、放電管保持部を基板に対して着脱可能にかつ放電管がアンテナの近傍に配置されるように装着したことを特徴とする大気圧プラズマ発生装置。
  2. 放電管保持部は、基板上に螺着若しくは基板間に挟持固定して基板に装着したことを特徴とする請求項1記載の大気圧プラズマ発生装置。
  3. 放電管保持部の基板に対する装着時に放電管保持部の位置を規制する位置規制部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の大気圧プラズマ発生装置。
  4. 放電管の他端は、放電管保持部の端面から突出させたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の大気圧プラズマ発生装置。
  5. 放電管保持部には、放電管の他端が内部で開口する混合ガス空間を設け、混合ガス空間内に反応性ガスを含む混合ガスを供給するガス供給口を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の大気圧プラズマ発生装置。
  6. アンテナは、厚さが高周波電流が流れる導体表面からの深さδの2倍以上であり、δはδ=(2/ωμσ)/2(式中、ωは高周波角周波数、μは透磁率、σは金属の導電率である)で与えられたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の大気圧プラズマ発生装置。
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