JP2009265986A - 車載器用表示情報制限装置及び車載用電子装置 - Google Patents

車載器用表示情報制限装置及び車載用電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乗車している者に応じて表示内容を制限する車載器用表示情報制限装置及びそれを搭載した車載用電子装置を提供する。
【解決手段】表示情報を表示情報記憶部10に記憶させ、携帯端末32から送信され、車載端末34で受信される本人確認情報から乗車している者を特定する。そして、制御部40において、特定した者が1人の場合、当該特定した者が、表示情報記憶部10に所有者であるとして記憶されている表示情報のみを抽出し、表示装置20に表示し、特定した者が複数ある場合には、当該特定した複数の者のうち、表示情報記憶部10に所有者として記憶されているか否かを判定し、所有者であると判定した場合には、表示情報記憶部10に所有者であるとして記憶されている表示情報を抽出し、さらに、抽出した表示情報のうち、特定された複数の者のうち所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみを表示装置20に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、氏名や電話番号といった電話帳情報や過去に行ったことがある地点などの情報の表示機能を有する車載器において、車両に乗車する人の違いによって、表示内容を制限して表示する車載器用表示情報制限装置及びそれを搭載した車載用電子装置に関する。
従来、カーナビゲーション装置など電話帳リストを表示する車載用電子機器がある。そのような電子装置では、複数の使用者により電話帳リストが共有されるような場合、電話帳リストが第三者に見られないようにするため、パスワードを入力させ、そのパスワードと一致する車載用電子機器利用者を特定することが一般的に行われている。
また、利用者に音声を入力させ、その声紋により利用者であることを特定したり、指紋を入力させ、その指紋により利用者であることを特定したりする技術もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002ー82740号公報
ところが、上記パスワードを入力させる場合には、わざわざ画面にパスワードを入力させる必要があるため利用者にとっては煩わしさがある。さらに、声紋や指紋を用いる方法では、声紋や指紋を入力するためのインターフェースを追加したり、音声認識や画像認識のための処理を行ったりする必要があり、装置構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、簡易な構成で、車両に乗車している者に応じて表示内容を制限する車載器用表示情報制限装置及びそれを搭載した車載用電子装置を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の車載器用表示情報制限装置(5:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、表示情報記憶手段(10)、表示手段(20)、乗員特定手段(30)及び表示制限手段(40)を備えている。
表示情報記憶手段(10)は、複数の表示情報を記憶し、表示手段(20)は、表示情報記憶手段(10)に記憶された表示情報を表示する。また、乗員特定手段(30)は、車両に乗車する者が誰であるかを特定し、表示制限手段(40)は、表示情報記憶手段(10)に記憶された表示情報を表示手段(20)で表示する際に所定の制限を加えて表示する。
また、複数の表示情報は、当該表示情報の所有者情報及びその所有者ごとに表示を許可してよい者の情報を含み、表示制限手段(40)は、乗員特定手段(30)で特定した者が1人の場合、当該特定した者が、表示情報記憶手段(10)に所有者であるとして記憶されている表示情報のみを抽出し、表示手段(20)に表示する。
さらに、表示制限手段(40)は、乗員特定手段(30)で特定した者が複数ある場合には、当該特定した複数の者のうちいずれかの者が、表示情報記憶手段(10)に所有者として記憶されているか否かを判定し、所有者であると判定した場合は、表示情報記憶手段(10)に所有者であるとして記憶されている表示情報を抽出し、さらに、抽出した表示情報のうち、特定された複数の者のうち所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみを表示手段(20)に表示する。
このようにすると、車両に乗車した者が1人の場合には、その人が所有者である表示情報のみが表示手段(20)に表示される。また、車両に乗車した者が複数ある場合には、複数の者のうちいずれかの者が、表示情報記憶手段(10)に所有者として記憶されているか否かを判定し、所有者であると判定した場合は、表示情報記憶手段(10)に所有者であるとして記憶されている表示情報を抽出し、さらに、抽出した表示情報のうち、特定された複数の者のうち所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみを表示手段(20)に表示する。
つまり、乗車した者が複数の場合、表示情報の所有者がいるかいないかが判定され、所有者がいる場合には、その所有者の表示情報のうち、所有者以外の者に表示してよいものだけが表示される。
換言すれば、乗車した者のうち表示情報を表示してよい者には表示がなされ、表示してはいけない者には表示されないので、表示情報を管理することができ、表示情報の漏えいをなくすことができる。
このように、請求項1に記載の車載器用表示情報制限装置(5)によれば、簡易な構成で、車両に乗車している者に応じて表示内容を制限する車載器用表示情報制限装置(5)とすることができる。
なお、「表示情報」とは、人の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報や過去に行ったことがある地点、あるいはカーナビゲーション装置の経路案内情報などの過去の行動情報などを意味している。
ところで、乗車する者を特定するための操作、例えば、パスワードの入力や指紋入力あるいは声紋認識のための音声入力といった操作が必要でなければ乗車する者にとって便利である。
そこで、請求項2に記載のように、乗員特定手段(30)は、車両に乗車する者が携帯し、本人確認情報を出力する携帯端末(32)と、車両に搭載され、携帯端末(32)から送信される本人確認情報を受信し、受信した本人確認情報に基づいて、携帯端末(32)を携帯する者が誰であるかを特定する車載端末(34)と、を備えるようにするとよい。
このようにすると、人が乗車した際に、携帯端末(32)から車載端末(34)に送信される本人確認情報で携帯端末(32)を携帯している者が誰であるかを特定することができる。
例えば、乗車した際に携帯端末(32)から車載端末(34)に対して自動的に本人確認情報が送信されるようになっていれば、乗車した者は何の操作をすることもなく表示を許可されている者が誰であるかが特定される。したがって、乗車した者にとって利便性の高い車載器用表示情報制限装置(5)とすることができる。
さらに、乗車する者が複数いる場合には、各人に対し表示を許可する情報と表示を許可しない情報とが混在することになる。このような場合、請求項3に記載のように、表示制限手段(40)は、車載端末(34)で特定された者が複数ある場合において、さらに、所有者以外の者が複数ある場合には、その複数の所有者以外の者のすべてに表示を許可してよいとして記憶されている表示情報のみを表示手段(20)に表示するとよい。
このようにすると、乗車する者が複数の場合には、すべての者が、表示を許可するとして記憶されている場合、そのすべての者に対して表示を許可する旨の表示許可情報を有する表示情報のみが表示手段(20)に表示される。
つまり、携帯端末(32)を携帯している者のすべてに対して表示が許可されている表示情報のみが表示されるので、例えば、各人の個人情報などが漏えいすることがないので都合がよい。
ところで、情報表示機能を備えた車載用電子機器において表示情報として特に表示制限を必要とする情報は、個人情報であることが多い。そこで、請求項4に記載のように、表示情報記憶手段(10)に記憶される表示情報を個人情報とすると、個人情報の漏えいがないので都合がよい。
特に、請求項5に記載のように、個人情報は、氏名、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号のうち何れかであると、特に個人を特定する情報が漏えいすることがなくなるので都合がよい。
ところで、携帯端末(32)と車載端末(34)の間の本人確認情報の送受信は車室内で行われるので、短距離にしか電波が届かない送受信方式であれば、本人確認情報が外部に漏えいする可能性が低くなる。
そこで、請求項6に記載のように、乗員特定手段(30)の携帯端末(32)と車載端末(34)とは、スペクトル拡散型のパケット通信方式を適用した近距離ディジタル通信方式により情報の送受信を行うようにするとよい。
このようにすると、スペクトル拡散のパケット通信方式により本人確認情報の秘匿性が高くなり、さらに近距離ディジタル情報通信手段により、電波が遠距離まで到達しないため、情報の漏えいを防止することができる。
さらに、例えば、スペクトル拡散型のパケット通信方式を適用した近距離ディジタル通信方式として、ブルートゥース(商標)を用いれば、標準化された通信方式によって簡易に本人確認を行うことができる。
請求項7に記載の車載用電子装置(1)は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の車載器用表示情報制限装置(5)を備えたことを特徴とする。このような車載用電子装置(1)では、請求項1〜請求項6の何れかに記載の車載器用表示情報制限装置(5)の特徴を有する車載用電子装置(1)とすることができる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用されたカーナビゲーション装置1の概略の構成を示すブロック図である。
カーナビゲーション装置1は、図1に示すように、位置検出器50、地図データ入力器60、操作スイッチ群62、外部メモリ64及び音声出力装置66、制御部40及び車載器用表示情報制限装置5を備えている。なお、制御部40は、カーナビゲーション装置1の全体の制御及び車載器用表示情報制限装置5の制御を併せて実行するため、その各々にて制御部40が有する機能を説明する。
位置検出器50は、いずれも周知の地磁気センサ52、ジャイロスコープ54、距離センサ56及びGPS受信機58を有している。これらのセンサ等52,54,56,58は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補間しながら車両の位置を検出できるように構成されている。なお、精度によっては前述したセンサのうちの一部で構成してもよく、さらに図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車輪センサを用いてもよい。
地図データ入力器60は、位置検出の精度向上のため、いわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、メモリカード、HDD装置等の媒体を用いてもよい。
操作スイッチ群62は、運転者などの使用者が、カーナビゲーション装置1を操作するためのスイッチ類であり、例えば、表示装置20と一体となったタッチスイッチ若しくはメカニカルスイッチ等が用いられる。
外部メモリ64は、HDD装置やメモリスティックなどであり、音声出力装置66から出力される音声データやカーナビゲーション装置1の各種設定に用いる運転者の個人情報など種々のデータが記憶されている。
音声出力装置66は、図示しないスピーカ、オーディオアンプなどから構成される。出力する音声は、外部メモリ64に記憶されているデータ、又は、制御部40により合成されたものである。
また、音声出力装置66は、カーナビゲーション装置1の構成装置としては省略することもできる。その場合、例えば、車両本体のオーディオ機器など他の装置が備えている音声出力装置を利用してもよい。
制御部40は、操作スイッチ群62を介して目的地が入力されると、現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に選択して誘導経路を算出し、後述する表示装置20に表示する、いわゆる経路案内機能を備えている。
このような自動的に最適経路を算出する手法としては、ダイクストラ法等の公知の方法が用いられている。
車載器用表示情報制限装置5は、表示情報記憶部10、表示装置20、乗員特定部30及び制御部40を備えている。
表示情報記憶部10は、複数の表示情報を記憶するものであり、ハードディスク装置やメモリスティックあるいはUSBメモリのような記憶装置である。表示情報記憶部10に記憶される複数の表示情報は、当該表示情報の所有者情報及びその所有者ごとに表示を許可してよい者の情報を含んだ個人情報個人情報であり、特定の人の氏名及び電話番号である。なお、表示情報記憶部10は、カーナビゲーション装置1の外部メモリ64と共有してもよい。
図2及び図3に表示情報記憶部10に記憶される表示情報の例を示す。図2は、誰が情報の所有者であるか及び誰が表示を許可された者であるか(図2中では「同乗者」として示す。)の一例を示す図である。また、図3は、特定の所有者(本第1実施形態では「A」さん)が所有する表示情報を誰に表示してよいかを示す情報の一例である。
本第1実施形態では、「A」さんの所有する表示情報として、特定の人の氏名及び電話番号が記憶されるとともに、その情報を誰に表示してよいかの情報も記憶されている。例えば、図3において、No.001の山本太郎さんの情報は、CさんとDさんにのみ表示許可がされ、No.002の田中五郎さんの情報は、Bさん、Cさん及びDさんに表示が許可されている。
表示装置20は、表示情報記憶部10に記憶された表示情報を表示するものであり、液晶ディスプレイやCRTディスプレイを備えた表示装置である。
乗員特定部30は、車両に乗車する者が誰であるかを特定するものであり、携帯端末32と車載端末34とから構成される。
携帯端末32は、車両に乗車する人が携帯するものであり、本人確認情報を出力し、車載端末34は、車両に搭載され、携帯端末32から送信される本人確認情報を受信し、受信した本人確認情報に基づいて、携帯端末32を携帯する人が表示情報記憶部10に表示を許可するとして記憶されている否かを特定する。
具体的には、携帯端末32及び車載端末34は、ブルートゥース(商標)などのスペクトル拡散型のパケット通信方式を適用した近距離ディジタル通信方式の通信を行う、図示しないICチップやアンテナを内蔵している。
携帯端末32からは、携帯端末32を携帯している人の本人確認情報として、例えば、当該本人が「A」であることを示す「A」パケットを車載端末34に送信する。
車載端末34は、複数の携帯端末32から本人確認情報(「A」パケット)の送信があった場合、受信したパケットの情報である「A」さんが、予め表示情報記憶部10に記憶されている人であるか否かを特定する。
制御部40は、表示情報記憶部10に記憶された表示情報を表示装置20で表示する際に所定の制限を加えて表示するものであり、図示しないCPU、ROM、RAM及びI/Oを備えており、以下の(ア)〜(エ)に示す処理を実行する。
(ア)乗員特定部30で特定した者が1人の場合、当該特定した者が、表示情報記憶部10に所有者であるとして記憶されている表示情報のみを抽出し、表示装置20に表示する。
(イ)乗員特定部30で特定した者が複数ある場合には、当該特定した複数の者のうち、表示情報記憶部10に所有者として記憶されているか否かを判定する。
(ウ)所有者であると判定した場合には、表示情報記憶部10に所有者であるとして記憶されている表示情報を抽出する。
(エ)さらに、抽出した表示情報のうち、特定された複数の者のうち所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみを表示装置20に表示する
(制御部40における表示処理)
次に、制御部40で実行される表示処理について図4に基づき説明する。図4は、表示処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す表示処理では、乗員特定部30で特定された人が2人であり、1人が表示情報の所有者(「A」さん)、他の1人が同乗者(「B」さん)である場合について説明する。
表示処理では、図4に示すように、S100において、携帯端末32から本人確認情報が取得される。本第1実施形態の場合、所有者「A」さんと同乗者「B」さんの本人確認情報(「A」パケット及び「B」パケット)が取得される。
続くS105では、S100において取得された本人確認情報から所有者が特定される。続くS110では、S105において特定された所有者が「A」さんであるか否かが判定される。そして、所有者「A」さんが記憶された人であると判定された場合(S110:Yes)、処理がS115へ移行され、記憶された人でないと判定された場合(S110:No)、処理が終了される。
S115では、S100において取得された本人確認情報から同乗者が特定され、続くS120では、S115において同乗者が特定されたか否かが判定される。そして、同乗者が特定された、つまり、同乗者がいると判定された場合(S120:Yes)、処理がS125へ移行され、同乗者が特定されなかった場合、つまり、同乗者がいないと判定された場合(S120:No)、処理がS130へ移行される。
S125では、S115で特定された同乗者が「B」さんであるか否かが判定される。そして、同乗者が「B」さんであると判定された場合(S125:Yes)、処理がS130へ移行され、同乗者が「B」さんでないと判定された場合(S125:No)、処理が終了される。
S130では、「B」さんに見せてよい表示情報が抽出される。つまり、図3に示す個人情報のうち表示許可者として、「B」が記載されている情報である、No.002,003、005〜009の表示情報が抽出される。
S135では、図3に示すすべての表示情報又はS115において抽出された表示情報が表示装置20に表示されて処理が終了される。つまり、同乗者がいない場合には、図2に示す表示情報がすべて表示され、「B」さんが同乗したいる場合には、図3に示す表示情報のうち「B」さんに表示してよい表示情報のみが表示される。
(カーナビゲーション装置1の特徴)
以上のようなカーナビゲーション装置1では、車両に乗車した者が1人の場合には、その人が所有者である表示情報のみが表示装置20に表示される。また、車両に乗車した者が複数ある場合には、複数の者のうち、表示情報記憶部10に所有者として記憶されている者の表示情報のうち、所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみが表示装置20に表示される。
つまり、乗車した者のうち表示情報を表示してよい者には表示がなされ、表示してはいけない者には表示されないので、表示情報を管理することができ、表示情報の漏えいをなくすことができる。
このように、カーナビゲーション装置1によれば、車両に乗車している者に応じて表示内容を制限するカーナビゲーション装置とすることができる。
また、人が乗車した際に、携帯端末32から車載端末34に送信される本人確認情報で携帯端末32を携帯している者が誰であるかを特定することができる。したがって、乗車した者にとって利便性の高いカーナビゲーション装置1とすることができる。
さらに、情報表示機能を備えたカーナビゲーション装置1において、表示情報を氏名及び電話番号を表示情報記憶部10に記憶しているので、個人を特定する情報が漏えいすることがなくなるので都合がよい。
また、携帯端末32と車載端末34の間の本人確認情報の送受信は、スペクトル拡散型のパケット通信方式を適用した近距離ディジタル通信方式である、ブルートゥース(商標)を用いているので、標準化された通信方式によって簡易な構成で本人確認を行うことができる。
しかも、ブルートゥース(商標)を用いているので、電波が遠距離まで到達せず、車室内程度しか到達しないので、氏名や電話番号といった個人情報の漏えいを防止することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態として乗車する者が複数いる場合について説明する。カーナビゲーション装置1の構成は第1実施形態のものと同じであるので、その構成についての説明を省略し、制御部40における表示処理について図5に基づいて説明する。
第2実施形態における表示処理では、携帯端末32が3個以上あった場合、受信したすべての本人確認情報に基づいて、各携帯端末32を携帯しているすべての人が表示情報記憶部10に表示を許可するとして記憶されている否かを特定している。
図5は、第2実施形態における表示処理の流れを示すフローチャートである。第2実施形態における表示処理では、図5に示すように、S200において、携帯端末32から本人確認情報が取得される。本第2実施形態の場合、「A」さん〜「E」さんの本人確認情報(「A」パケット〜「E」パケット)が取得される。
続くS205では、S200において取得された本人確認情報から所有者(「A」さん)が特定される。続くS210では、S205において所有者が特定されたか否かが判定される。
そして、所有者が表示情報記憶部10に記憶された人であると判定された場合(S210:Yes)、処理がS215へ移行され、記憶された人でないと判定された場合(S210:No)、処理が終了される。
S215では、S200において取得された本人確認情報から同乗者が特定され、続くS220では、S215において同乗者が特定されたか否かが判定される。そして、同乗者が特定された、つまり、同乗者がいると判定された場合(S220:Yes)、処理がS225へ移行され、同乗者が特定されなかった場合、つまり、同乗者がいないと判定された場合(S220:No)、処理がS235へ移行される。
S225では、S215で特定された同乗者が1人であるか否かが判定される。そして、同乗者が1人であると判定された場合(S225:Yes)、処理がS230へ移行され、同乗者が1人でないと判定された場合(S225:No)、処理がS240へ移行される。
S230では、S215で特定された同乗者に見せてよい表示情報が抽出される。例えば、S215で特定された同乗者が「B」さんの場合、図3に示す個人情報のうち表示許可者として、「B」が記載されている情報である、No.002,003、005〜009の表示情報が抽出される。
S240及び続くS245では、S215において特定されたすべての同乗者に表示が許可されたデータが抽出される。つまり、S215において3人の同乗者が特定された場合、例えば、図3において「B」、「C」、「D」さんが特定された場合には、まず1人目の同乗者「B」さんに表示許可された表示情報が抽出される。
そして、その抽出された表示情報のうち「C」さんに表示許可された表示情報が抽出され、さらに「D」さんに表示許可された表示情報が抽出される。結局、図3中、No.002,003,005,008,009が抽出される。
S235では、すべての表示情報あるいはS230又はS240で抽出された表示情報が表示装置20に表示され、表示処理が終了される。
このようにすると、同乗者がいない場合には、すべての表示情報が表示され、同乗者が1人の場合には、その同乗者にのみ見せよい表示情報が表示され、乗車する者が複数の場合には、そのすべての者に対して表示を許可する旨の表示許可情報を有する表示情報のみが表示装置20に表示される。
つまり、乗車する者が複数の場合には、携帯端末32を携帯している者のすべてに対して表示が許可されている表示情報のみが表示されるので、表示してはいけない個人情報などが漏えいすることがないので都合がよい。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、個人情報として、氏名、電話番号としたが、個人情報として、住所、生年月日、メールアドレスなどを加えてもよい。
また、上記実施形態では、表示情報として個人情報を用いたが、個人情報以外に、死傷者が過去に行ったことがある地名、またそこまでのルートなどであってもよい。
カーナビゲーション装置1の概略の構成を示すブロック図である。 誰が情報の所有者であるか及び誰が表示を許可された者であるかの一例を示す図である。 各特定の人の所有する表示情報を誰に表示してよいかを示す情報の一例である。 第1実施形態における表示処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における表示処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…カーナビゲーション装置、5…車載器用表示情報制限装置、10…表示情報記憶部、20…表示装置、30…乗員特定部、32…携帯端末、34…車載端末、40…制御部、50…位置検出器、52…地磁気センサ、54…ジャイロスコープ、56…距離センサ、58…GPS受信機、60…地図データ入力器、62…操作スイッチ群、64…外部メモリ、66…音声出力装置。

Claims (7)

  1. 複数の表示情報を記憶する表示情報記憶手段と、
    前記表示情報記憶手段に記憶された表示情報を表示する表示手段と、
    車両に乗車する者が誰であるかを特定する乗員特定手段と、
    前記表示情報記憶手段に記憶された表示情報を前記表示手段で表示する際に所定の制限を加えて表示する表示制限手段と、
    を備え、
    前記複数の表示情報は、当該表示情報の所有者情報及びその所有者ごとに表示を許可してよい者の情報を含み、
    前記表示制限手段は、
    前記乗員特定手段で特定した者が1人の場合、当該特定した者が前記表示情報記憶手段に所有者であるとして記憶されている表示情報のみを抽出し、前記表示手段に表示し、
    前記乗員特定手段で特定した者が複数ある場合には、
    当該特定した複数の者のうちのいずれかの者が、前記表示情報記憶手段に所有者として記憶されているか否かを判定し、所有者であると判定した場合は、前記表示情報記憶手段に所有者であるとして記憶されている表示情報を抽出し、さらに、抽出した表示情報のうち、前記特定された複数の者のうち前記所有者以外の者が、表示を許可してよいとして記憶されている情報のみを前記表示手段に表示することを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  2. 請求項1に記載の車載器用表示情報制限装置において、
    前記乗員特定手段は、
    前記車両に乗車する者が携帯し、本人確認情報を出力する携帯端末と、
    前記車両に搭載され、前記携帯端末から送信される本人確認情報を受信し、前記受信した本人確認情報に基づいて、前記携帯端末を携帯する者が誰であるかを特定する車載端末と、
    を備えていることを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  3. 請求項2に記載の車載器用表示情報制限装置において、
    前記表示制限手段は、
    前記車載端末で特定された者が複数ある場合において、さらに、前記所有者以外の者が複数ある場合には、その複数の所有者以外の者のすべてに表示を許可してよいとして記憶されている前記表示情報のみを前記表示手段に表示することを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車載器用表示情報制限装置において、
    前記表示情報記憶手段に記憶される前記表示情報は、個人情報であることを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  5. 請求項4に記載の車載器用表示情報制限装置において、
    前記個人情報は、
    氏名、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号のうち何れかであることを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  6. 請求項2〜請求項5の何れかに記載の車載器用表示情報制限装置において、
    前記乗員特定手段の携帯端末と前記車載端末とは、スペクトル拡散型のパケット通信方式を適用した近距離ディジタル通信方式により情報の送受信を行うことを特徴とする車載器用表示情報制限装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の車載器用表示情報制限装置を備えたことを特徴とする車載用電子装置。
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US8452349B2 (en) 2011-07-29 2013-05-28 Denso Corporation In-vehicle apparatus
JP2020027379A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 本田技研工業株式会社 個人識別装置および個人識別方法

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