JP2009265688A - 動き検出装置 - Google Patents

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昌稔 住吉
Kazuhiko Yamauchi
和彦 山内
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敬宏 西田
Tomomasa Otsuki
智雅 大月
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Abstract

【課題】動きの検出漏れを抑制し、動き検出を高精度に行うことができる動き検出装置を提供することである。
【解決手段】動き検出装置50は、動き検出回路10とエリアフィルタ20とエッジ判定回路30とを備える。動き検出回路10は、入力映像信号の動きを画素ごとに検出する。エリアフィルタ20は、動き検出回路による画素ごとの動き有無の検出結果を入力し、注目画素を含む周辺画素について動き有り画素と動き無し画素の数につき多数決判定を行って、各画素につき動画か静画かを再判定して出力する。エッジ判定回路30は、入力映像信号の注目画素を含む周辺画素を用いてエッジの有無を判定する。このエッジ判定回路30によるエッジ有無の判定結果に基づき、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオフ又はオンに制御可能にし、或いはエリアフィルタ20の判定基準(閾値)を変更可能にしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、動き検出回路とエリアフィルタを組み合わせた動き検出装置に係り、特にエッジのある部分で動き検出に誤判定を生じる不具合を改善した動き検出装置に関する。
従来、テレビジョン信号の受信装置においては、動き検出回路とエリアフィルタを組み合わせてより確かな動き検出を行えるようにした動き検出装置がある(例えば、特許文献1及び2参照)。
これらの一般的な動き検出装置では、入力される映像信号の現フレームの信号と1又は2フレーム前の信号とのフレーム間の差信号を動き検出信号としており、その差信号は映像のエッジ部分では大きな信号となるので、コアリング回路(特許文献1)や除算器(特許文献2)で信号振幅を小さくした後、エリアフィルタに供給している。
エリアフィルタは端的に言えば多数決回路であり、前段の動き検出回路の検出結果を再検定するためのものである。例えば、縦横3×3のブロックにおいて注目画素とその周辺画素について前段の動き検出回路での検出結果として、注目画素が静画でその周辺画素が動画であれば、動画の画素数が計数され、計数値と設定閾値(例えば5個)が比較されて、注目画素はノイズ等による誤検出出力であるとして多数決判定で動画から静画へと補正される。同様に、前段の動き検出回路の検出結果として、注目画素が動画でその周辺画素が静画であれば、動画の画素数が計数され、閾値(5個)と比較されて、注目画素はノイズ等による誤検出出力であるとして多数決判定で動画から静画へと補正される。
このようにエリアフィルタには、広い領域で起こる画像の動きに対してノイズ等により単発的に発生する誤検出出力を除去する効果がある一方で、注目画素がエッジのある部分(例えば絵柄の輪郭部分)の一部であって動画画素と検出されている場合にエリアフィルタの多数決判定処理に基づいて動画画素を静画と補正してしまう問題があった。
特開平5−174148号公報 特開平7−193763号公報
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、動きの検出漏れを抑制し、動き検出を高精度に行うことができる動き検出装置を提供することを目的とするものである。
本願発明の一態様によれば、入力映像信号の動きを画素ごとに検出する動き検出回路と、この動き検出回路の画素ごとの動き有無の検出結果を入力し、注目画素を含む周辺画素について動き有りと動き無しの画素数につき多数決判定を行って、各画素につき動画か静画かを再判定して出力するエリアフィルタと、前記入力映像信号の注目画素を含む周辺画素を用いて線要素であるエッジの有無を判定するエッジ判定回路とを具備し、このエッジ判定回路によるエッジ有無の判定結果に基づき、前記エリアフィルタの判定結果の出力を制御可能にすることを特徴とする動き検出装置が提供される。
本発明によれば、動きの検出漏れを抑制し、動き検出を高精度に行うことができる動き検出装置を提供することができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1乃至図14を参照して本発明の実施形態を説明する前に、従来技術の問題点を図16を参照して具体的に説明する。
動き検出回路は、図16(a)に示すようにソース映像(Nフレーム目)と1フレーム前の映像(N-1フレーム目)との差分を取り、図16(b)のように動き有り(動画)/動き無し(静画)の判定を行う。つまり、差分値が大きいと、前フレームから変化があったと判断し、動画と判定し、差分値が小さいと、前フレームと同様の絵だと判断し、静画と判定する。
ここで、●の画素値=200、○の画素値=0とすると、注目画素のNフレームとN-1フレームとの差分値は200となり、動画判定を行う閾値(例えば、動画判定レベル=150)と比較した場合、差分値200≧閾値150となるため、動画と判定される。例えば3×3のブロックにおいては、注目画素の周りの画素((3×3)−1個)についても同様の判定処理を行う。
エリアフィルタは前述したように多数決回路であり、前段の動き検出回路によって例えば注目画素とその周辺画素について動画及び静画と判定された個数をカウントする。これによって、注目画素が、周りの画素の状態と比較して、特異点か否かを判定する。ここでは、注目画素は動画と判定されているが、注目画素と周りの画素とを比較する場合、動画と判定されているのが3個あり、静画と判定されている画素が6個ある。そのため、動画と多数決判定される閾値設定(動画の数5以上)であるとした場合、図16(a)のように注目画素が線要素をなすエッジの一部であり動画と判定すべき画素であっても周りの画素を含めた多数決判定により、注目画素を図16(c)のように静画と判定し補正してしまう。実際この例では動画と判定したいが、静画と判定されるため、誤判定となる。
そこで、本発明の実施形態では、エリアフィルタの誤検出を防ぐため、以下の装置を提案する。例えば、エッジのある部分ではエリアフィルタの判定に誤りを生じるので、エッジ部分ではエリアフィルタの判定出力を用いずに前段の動き検出回路の出力を用いるように構成する。或いは、エッジ部分ではエリアフィルタの判定基準である閾値を下げるように変更する制御を行う。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の動き検出装置のブロック図を示している。
図1に示す動き検出装置50は、入力映像信号の動きを画素ごとに検出する動き検出回路10と、この動き検出回路10による画素ごとの動き有無の検出結果を入力し、注目画素を含む周辺画素について動き有り画素と動き無し画素の数につき多数決判定を行って、各画素につき動画か静画かを再判定して出力するエリアフィルタ20と、入力映像信号の注目画素を含む周辺画素を用いて線要素であるエッジの有無を判定するエッジ判定回路30とを備え、このエッジ判定回路30によるエッジ有無の判定結果に基づき、例えば選択回路40を用いてエリアフィルタ20の判定結果の出力をオフ又はオンに制御可能に構成したものである。
エリアフィルタ20は、動き検出回路10からの画素毎の動き検出結果を入力し、計数する動画画素計測部21と、この動画画素計測部21で計測した注目画素を中心とする所定領域(範囲)(例えば縦横3×3)内での全画素(9個)のうちの動画画素数を、多数決判定するための閾値(例えば動画画素数5)と比較し、動画画素数が閾値より少ない数(例えば3個)であれば、注目画素を静画と再判定し、動画画素数が閾値(5個)以上であれば、注目画素を動画と再判定する比較部22とを備えている。エリアフィルタ20には、外部の閾値発生部23から多数決(動画)判定用の閾値が供給される。
エッジ判定回路30は、注目画素及び周辺画素を用いて、隣接画素同士の差分をとり、映像を特徴づける線要素を抽出するエッジ検出回路31と、このエッジ検出回路31のエッジ検出出力を画素ごとに閾値と比較し、そのエッジ検出出力が有効か否か(言い換えれば、一定レベル以上の画素値を有しているか否か)を判定する有効性判定回路32と、この有効性判定回路32による有効性判定で有効と判定された画素に対して、線要素をなすエッジの一部であるか否かのエッジ相関性を判定し、このエッジ相関性の有無を出力する相関性判定回路33とを備えている。
なお、第1の実施形態では、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオフ又はオンに制御可能とするための手段として、エッジ判定回路30によるエッジ有無の判定結果に基づき、動き検出回路10の動き検出結果を出力するか又はエリアフィルタ20の判定結果を出力するかを選択する選択回路40を設けた構成としている。即ち、エッジ判定回路30によりエッジ有りの判定のときは動き検出回路10の動き検出結果出力を選択することによって、エリアフィルタ20の判定結果出力をオフにするのと等価(同等)にし、エッジ無しの判定のときはエリアフィルタ20の判定結果出力を選択することによって、エリアフィルタ20の判定出力をオンにするのと等価にしている。
このような構成では、エッジ判定に関しては、エッジ判定回路30にはエッジ検出回路31に追加して有効性判定回路32及び相関性判定回路33が設けられて、エッジ判定をより正確に行えるようにしている。また、動き判定に関しては、動き検出回路10とエリアフィルタ20の構成に追加して、選択回路40を設けているので、エッジ有りを判定したときには、エリアフィルタの判定出力を用いないようにすることで、エリアフィルタ20での誤判定(動きの検出漏れ)を防いでより正確な動き判定を行うことができる。
図2は図1における動き検出回路10の構成例のブロック図を示している。
図2に示す動き検出回路10は、フレームメモリを有し、入力映像信号を1フレーム遅延して前フレームの映像信号を出力する1フレーム遅延回路11と、現フレームの映像信号と前フレームの映像信号とを減算する減算器12と、この減算器12の差分出力の絶対値をとる絶対値回路13と、絶対値回路13の出力を画素単位で閾値と比較し、動画か静画かを示す動き検出信号を出力する比較回路14とを備えている。比較回路14は、差分絶対値が閾値以上であれば、動画であるとして‘1’を出力し、閾値より小さければ、静画であるとして‘0’を出力する。
この構成により、フレーム間での画像の動きを画素単位で検出し、注目画素が動画か静画かを検出できる。
図3は図1におけるエッジ判定回路30内のエッジ検出回路31及び有効性判定回路32の構成例のブロック図を示している。図4は図3の動作を説明する図である。
図3に示すエッジ検出回路31は、映像信号を1画素遅延させるレジスタとしてのフリップフロップ(FFと略記)311と、注目画素の信号とFF311からの1画素前の信号とを減算し、画素間の差分を出力する減算器312とを備えている。ここで、エッジとは、現画素である注目画素と隣接画素である1画素前の信号とで画素値間に差があれば、その差があるところをエッジという。
また、有効性判定回路32は、エッジ検出回路31の差分出力を入力し、その絶対値を得る絶対値回路321と、絶対値回路321の差分絶対値出力(エッジ出力)を画素単位で閾値と比較し、エッジ自体が有効か無効かを判定する比較回路322とを備えている。
この構成においては、図4(a)に示す入力映像信号がエッジ検出回路31に入力され、エッジ検出回路31からは図4(b)に示すようなエッジ検出信号が出力される。そして、このエッジ検出信号は有効性判定回路32に入力され、有効性判定回路32内の絶対値回路321からは図4(c)に示すような絶対値信号が出力される。この絶対値信号は、さらに、比較回路322で閾値と比較されて、閾値以上であれば有効画素であるとして‘1’を出力し、閾値より小さければ、無効画素であるとして‘0’を出力する。つまり、閾値判定によって、絶対値0の近傍にノイズ状の交流成分かぜ重畳していても無効と判定される。
なお、エッジ検出回路31及び有効性判定回路32では、図4(b)及び(c)に示すようにエッジ検出信号及び絶対値信号は例えば8ビットの信号であるとしている。
図5は図1におけるエッジ判定回路30内の相関性判定回路33の動作例を説明する図を示している。
相関性判定回路33では、図5に示すように、前段の有効性判定回路32で判定された有効画素の1つを注目画素としてその周辺画素と画素値同士を比較することによって、その有効画素と隣接する他の画素間で差分がない状態であれば、画素間に相関性が有ると判定し、差分がある状態であれば、画素間に相関性が無いと判定する。この結果、図5では、3×3のブロックについて、注目画素を中心として左下の画素から右上の画素にかけて相関性が有る線状のエッジが形成されていることが分かる。有効性判定結果を面上の注目画素を中心として所定領域(範囲)で他の画素との相関の有り無しを判定することによって、エッジの存在を確認することができる。
以上のように、エッジ判定回路30による判定の結果、画面上の所定領域(範囲)でエッジ部分があることが判明したときには、その注目画素に関しては、選択回路40は動き検出回路10の動き検出結果を、エリアフィルタ20を通すことなくそのまま最終の動き検出信号として出力する。これによって、エリアフィルタ20の多数決判定による不具合の影響を回避することができる。一方、画面上の所定領域(範囲)でエッジ部分がないことが判明したときには、その注目画素に関しては、選択回路40はエリアフィルタ20を通した多数決判定結果を最終の動き検出信号として出力できる。
以上述べた図1の動き検出装置の動作を、図6及び図7を参照して説明する。
図6は図1の動き検出装置の動作を分かり易く説明する説明図であり、図7は図1の動き検出装置の動作を説明するフローチャートを示している。
図6はエッジ部分を有する現在のソース画像(Nフレーム目)を入力データとする動き検出装置の動作を示している。この入力データは動き検出回路10に入力されると同時にエッジ検出回路31に入力される。動き検出回路10は前後のフレーム間での差分をとり、フレーム間でのデータの動きを画素ごとに検出するのに対して、エッジ検出回路31では現フレーム内での前後の画素間での差分をとり、差分があるところをエッジとして検出する点で異なっている。
図6(a)は入力データに対するエッジ検出回路31によるエッジ検出結果を示し、図6(b)はエッジ検出結果に対する有効性判定結果を示している。有効性判定では、例えば、閾値を30とし、エッジ検出結果のエッジとして判定される画素のレベルを200とし、エッジとして判定されない画素のレベルを15とし、エッジ検出された3つの画素が有効性判定結果の有効画素として判定されている。図6(c)は有効性判定後の相関性判定結果を示している。図5及び図6(c)に示すように注目画素とそれに隣接する画素との間の差分をとり、差分がない状態のときに画素間に相関性有りとする。図6(d)は図6(c)の有効性判定結果を用いたエリアフィルタの動作を示している。図6(d)では、エリアフィルタ20の多数決判定を受けない場合(フィルタ判定出力をオフにした状態)を示している。
次に、図7のフローチャートに沿って動作の流れを説明する。
現在のソース映像(Nフレーム目)の注目画素に対し、エッジ検出を行う(ステップS1)。エッジ検出は注目画素及び周辺画素を用いて行う。エッジ検出は画像を特徴づける線要素を抽出する。
エッジ検出結果に対し、有効性判定を行う(ステップS2)。有効性判定とは、エッジ出力結果に対し、そのエッジ出力結果が有効か否かを判定するための閾値と比較し、閾値以上なら、有効画素と、それ以外なら無効画素と判定する。
有効性判定結果を次段処理の相関性判定に出力する。有効判定は次段処理である相関性判定時の候補数を削減することで誤検出を防ぐことを目的としている。
相関性判定は有効性判定で有効と判定されたエッジ(画素)に対して、相関性を判定する(ステップS3)。
相関性判定は、例えば、注目画素とその周りの画素との差分値を求め、ある閾値以下なら相関性があると判断する。
また、同時に方向性なども周辺画素から判断し、相関性の有/無を判定する。
図6(c)の相関性判定の図では、斜め方向に相関性があることが分かり、注目画素は相関性つまり特徴ある線要素の一部であると判断する。その判定結果をエリアフィルタ20の後段の選択回路40に出力する。
選択回路40はこの相関性有無の結果を用いてエリアフィルタ20の判定結果の出力のオン/オフを制御する。この例では、相関性有りと判定されているため、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオフにし(ステップS4)、動き検出回路10の動き検出結果を選択してそのまま出力する。
有効性判定で有効画素がなければ、或いは、相関性判定で注目画素と隣接する画素との間で相関性がなければ、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオン(選択)してそのまま出力する(通常のフィルタ動作を行う)(ステップS5)。
第1の実施形態によれば、エッジ部分での動きの誤判定を防ぎ、動き検出を高精度に行うことができる。
[第2の実施形態]
図8は本発明の第2実施形態の動き検出装置のブロック図を示している。
図8に示す動き検出装置50Aは、入力映像信号の動きを画素ごとに検出する動き検出回路10と、この動き検出回路10による画素ごとの動き有無の検出結果を入力し、注目画素を含む周辺画素について動き有り画素と動き無し画素の数につき多数決判定を行って、各画素につき動画か静画かを再判定して出力するエリアフィルタ20と、入力映像信号の注目画素を含む周辺画素を用いてエッジの有無を判定するエッジ判定回路30とを備え、 このエッジ判定回路30によるエッジ有無の判定結果に基づき、エリアフィルタ20の判定基準である閾値を変更可能に構成したものである。
エリアフィルタ20の構成は、図1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
エリアフィルタ20には、閾値発生部23Aから多数決(動画)判定用の閾値が供給される。第2の実施形態では、閾値発生部23Aから発生される判定基準としての閾値は、エッジ判定回路30からのエッジ有無の判定結果に従って、変更可能とされている。即ち、エッジ有りの判定のときは閾値を低くして動画判定を得易くし、エッジ無しの判定のときは閾値を高くして動画判定を得難くしている。
エッジ判定回路30の構成は、図1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図9は図8の動作を説明するフローチャートである。
図9において図7と同じステップには同一符号を付してある。
先ず、現在のソース映像(Nフレーム目)の注目画素に対し、エッジ検出を行う(ステップS1)。次に、エッジ検出結果に対し、有効性判定を行う(ステップS2)。そして、有効性判定で有効と判定されたエッジ(画素)に対して、相関性を判定する(ステップS3)。
ステップS3で相関性有りと判定されていれば、エリアフィルタ20を閾値を下げて動作し(ステップS4-1)、ステップS3で相関性がなければ、エリアフィルタ20を通常の閾値で動作する(通常のフィルタ動作を行う)(ステップS5-1)。
具体的に説明すると、例えば、エリアフィルタ20の閾値が通常は5とされているのを、エッジ有りが判定されたときには閾値を2に下げるように変更(制御)することにより、図6(a)(或いは図16(b))の状態で多数決判定が行われても動画数が3であるので、多数決判定は動画とされ、ブロック(3×3)の中心の注目画素は動画のままとなり、図16(c)のように誤判定されることなく、図6(d)と同じ状態の正常な判定を行うことができる。
第2の実施形態によれば、後述の図14に示すような動き判定結果に応じて動画と静画の混合率を変えて補間画像を生成する動き適応型のプログレッシブ変換装置に、本実施形態の動き検出装置を適用する場合には、最終の動き検出信号(動画/静画判定出力)を例えば0〜7の3ビットで表現して動画寄り/静画寄りといった混合率を操作できるようにすることが可能である。このような場合に、多ビット表現の動き判定結果に応じて動画用補間と静画用補間画像の混合率を適応的に変えて補間画像を生成するには、エリアフィルタ20の多数決(動き)判定用の閾値をエッジ判定の有無に対して何段階かに変更可能にすれば、実現することができる。即ち、速い動きの動画であるほど、動画の混合率を高めた補間画像を生成し、遅い動きの動画であるほど、静画の混合率を高めた補間画像を生成するように、エッジの有無に応じて適宜に変えた混合率を設定することが可能となる。
これに対して、第1の実施形態の場合は、動画‘1’か静画‘0’かの判定信号に応じて、混合回路(図14参照)で動画用補間画像と静画用補間画像との2つの入力のどちらか一方の画素のみを選択して出力するようにするしかなく、2つの画像の画素を適宜に混合(ブレンド)した補間画像を生成することができない。
[第3の実施形態]
図10は本発明の第3実施形態の動き検出装置のブロック図を示している。
この第3の実施形態に示す動き検出装置50Bは、図1の第1の実施形態に対応したものであるが、第1の実施形態と異なる点は、インタレースの入力映像信号を垂直2倍伸張回路34を通してエッジ判定回路30に供給する構成としたことである。エッジ判定回路30は、垂直2倍伸張した映像信号の補間画素を含む周辺画素を用いてエッジの有無を判定する。エッジ判定回路30の構成は、図1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
垂直2倍伸張回路34は、入力映像信号として供給されるインタレース画像の映像信号を垂直方向に並ぶ水平走査ライン間に補間画素を生成することによって垂直補間ラインを生成し、垂直方向に走査ラインを2倍にした擬似プログレッシブ変換を行うものである。この垂直2倍伸張回路34にてプログレッシブ変換された映像信号がエッジ判定回路30に入力されることによって、エッジ判定回路30は垂直2倍伸張した映像信号の補間画素を含む周辺画素を用いてエッジの有無を判定することになり、エッジ判定回路30でのエッジ判定がより正確になる利点がある。エッジ判定がより正確になれば、動き検出回路10,エリアフィルタ20及び選択回路40で構成される動き判定回路の動き判定も誤判定なくより正確な動き判定となり、結果として正確な最終の動き検出信号を出力することが可能となる。
垂直2倍伸張回路34以外の構成は、図1と同様である。
図11は図10の動作を説明するフローチャートである。
図11において図7と同じステップには同一符号を付してある。
先ず、現在のインタレースのソース映像(Nフレーム目)に対し、垂直2倍伸張を行ってプログレッシブ画像を生成し、生成したプログレッシブ画像の注目画素に対し、エッジ検出を行う(ステップS1)。次に、エッジ検出結果に対し、有効性判定を行う(ステップS2)。そして、有効性判定で有効と判定されたエッジ(画素)に対して、相関性を判定する(ステップS3)。
ステップS3で相関性有りと判定されていれば、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオフにし(ステップS4)、動き検出回路10の動き検出結果をそのまま出力し、ステップS3で相関性がなければ、エリアフィルタ20の判定結果の出力をオンのまま出力する(通常のフィルタ動作を行う)(ステップS5)。
第3の実施形態によれば、エッジ判定回路30の前段に垂直2倍伸張回路34を設けたので、エッジ判定回路30でのエッジ判定がより正確になり、結果として動き判定もより正確になり、正確な最終動き検出信号を出力することができる。
[第4の実施形態]
図12は本発明の第4実施形態の動き検出装置のブロック図を示している。
この第4の実施形態に示す動き検出装置50Cは、図8の第2の実施形態に対応したものであるが、第2の実施形態と異なる点は、インタレースの入力映像信号を垂直2倍伸張回路34を通してエッジ判定回路30に供給する構成としたことである。
垂直2倍伸張回路34の構成は、図10と同様であるので、説明を省略する。
垂直2倍伸張回路34以外の構成は、図8と同様である。
図13は図12の動作を説明するフローチャートである。
図13において図9と同じステップには同一符号を付してある。
先ず、現在のインタレースのソース映像(Nフレーム目)に対し、垂直2倍伸張を行ってプログレッシブ画像を生成し、生成したプログレッシブ画像の注目画素に対し、エッジ検出を行う(ステップS1)。次に、エッジ検出結果に対し、有効性判定を行う(ステップS2)。そして、有効性判定で有効と判定されたエッジ(画素)に対して、相関性を判定する(ステップS3)。
ステップS3で相関性有りと判定されていれば、エリアフィルタ20を閾値を下げて動作し(ステップS4-1)、ステップS3で相関性無しと判定されれば、エリアフィルタ20を通常の閾値で動作する(通常のフィルタ動作を行う)(ステップS5-1)。
第4の実施形態によれば、図8の第2の実施形態と同様な効果が得られる。
[第5の実施形態]
図14は本発明の第5の実施形態の動き適応型のプログレッシブ変換装置のブロック図を示している。第5の実施形態は、第1乃至第4のいずれかの実施形態の動き検出装置が適用される動き適応型のプログレッシブ変換装置を示している。
図14に示す動き適応型のプログレッシブ変換装置100は、インタレースの入力映像信号が供給される第1乃至第4のいずれか1つの実施形態の動き検出装置50,50A,50B又は50Cと、インタレース画像が動画像である場合には、同一フィールド内の隣接走査線上の画素を用いて補間走査線を生成するフィールド内補間回路60と、インタレース画像が静止画像である場合には、一方のフィールド走査線を隣接する他方のフィールド走査線の間にはめ込み、補間走査線を生成するフィールド間補間回路70と、動き検出装置50,50A,50B又は50Cからの動画/静画判定結果に応じて、フィールド内補間回路60からのプログレッシブ動画信号とフィールド間補間回路70からのプログレッシブ静画信号とをそれぞれ混合率α,1−α(但し、0≦α≦1)で互いに混合する混合回路80とを備えている。
このような構成のプログレッシブ変換装置では、動画の傾向が強い画素であれば、混合率αを比較的高く設定することにより、動画寄りの画素を生成でき、静画の傾向が強い画素であれば、混合率αを比較的低く設定することにより、静画寄りの画素を生成できる。つまり、画素の動き判定出力に適応した補間画素を生成することができる。
第5の実施形態によれば、エリアフィルタを用いた動き検出においてエッジ部分の誤判定を無くした信頼性の高い動き検出装置を用いて、動き適応型のプログレッシブ変換装置を構成することが可能となる。
[第5の実施形態]
図15は本発明の第6の実施形態の3次元ノイズリダクション装置のブロック図を示している。第6の実施形態は、第1乃至第4のいずれかの実施形態の動き検出装置が適用される3次元ノイズリダクション装置を示している。この3次元ノイズリダクション装置は現フレームの信号と1フレーム前の信号とのフレーム差分信号をノイズとして検出し現フレームの信号から除去するものである。
図15に示す3次元ノイズリダクション装置200は、入力映像信号が供給される第1乃至第4のいずれか1つの実施形態の動き検出装置50,50A,50B又は50Cと、フレームメモリを有し、入力映像信号を1フレーム遅延する1フレーム遅延回路90と、入力映像信号と1フレーム遅延回路90からの1フレーム前の映像信号とのフレーム差分信号を算出する減算器91と、減算器91で得られたフレーム差分信号にゲインとして係数Kを乗算するもので、係数Kが動き検出装置50の動き判定結果に応じて変更される係数器92と、係数Kを乗算されたフレーム差分信号をノイズ信号として入力映像信号から減算(除去)する減算器93とを備えている。
このような構成の3次元ノイズリダクション装置では、動き検出装置50からの動き判定結果に応じて係数器92の係数Kを変えることによってノイズ量を増減し、このノイズ量を現在の入力映像信号から引き算することによって入力映像信号のノイズを減少させることができる。具体的には、動き検出装置50の動き判定結果が静画であれば、ゲインである係数Kを大きくして入力映像信号から減じるフレーム差分量(ノイズ量)を多くし、動き判定結果が動画であれば、係数Kを小さくして入力映像信号から減じるフレーム差分量少なくする。これは、動画の場合におけるフレーム差分信号には画像の動きによる差分信号が多く含まれるので、ノイズとして扱われるフレーム差分量を小さくする必要があるからである。
なお、動き検出装置50内の動き検出用のフレーム遅延回路(図2の符号11参照)をフレーム遅延回路90で兼用する構成としてもよい。その際には、動き検出装置50内のフレーム遅延回路を省略し、フレーム遅延回路90から図15の点線にて示すように1フレーム遅延信号(1フレーム前の映像信号)を動き検出装置50内に供給する構成とすればよい。
第6の実施形態によれば、エリアフィルタを用いた動き検出においてエッジ部分の誤判定を無くした信頼性の高い動き検出装置を用いて、動きに適応してノイズ量を調整可能な3次元ノイズリダクション装置を構成することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の動き検出装置を示すブロック図。 図1における動き検出回路の構成例を示すブロック図。 図1におけるエッジ判定回路内のエッジ検出回路及び有効性判定回路の構成例を示すブロック図。 図3の動作を説明する波形図。 図1におけるエッジ判定回路内の相関性判定回路の動作例を説明する図。 図1の動き検出装置の動作を分かり易く説明する説明図。 図1の動き検出装置の動作を説明するフローチャート。 本発明の第2実施形態の動き検出装置を示すブロック図。 図8の動作を説明するフローチャート。 本発明の第3実施形態の動き検出装置を示すブロック図。 図10の動作を説明するフローチャート。 本発明の第4実施形態の動き検出装置を示すブロック図。 図12の動作を説明するフローチャート。 本発明の第5の実施形態の動き適応型のプログレッシブ変換装置を示すブロック図。 本発明の第6の実施形態の3次元ノイズリダクション装置を示すブロック図。 従来技術の問題点を説明する説明図。
符号の説明
10…動き検出回路
20…エリアフィルタ
21…動画画素計測部
22…比較部
23,23A…閾値発生部
30…エッジ判定回路
31…エッジ検出回路
32…有効性判定回路
33…相関性判定回路
40…選択回路
50,50A,50B,50C…動き検出装置

Claims (5)

  1. 入力映像信号の動きを画素ごとに検出する動き検出回路と、
    この動き検出回路の画素ごとの動き有無の検出結果を入力し、注目画素を含む周辺画素について動き有りと動き無しの画素数につき多数決判定を行って、各画素につき動画か静画かを再判定して出力するエリアフィルタと、
    前記入力映像信号の注目画素を含む周辺画素を用いて線要素であるエッジの有無を判定するエッジ判定回路とを具備し、
    このエッジ判定回路によるエッジ有無の判定結果に基づき、前記エリアフィルタの判定結果の出力を制御可能にすることを特徴とする動き検出装置。
  2. 前記エッジ判定回路の前段に設けられ、前記入力映像信号に対して垂直補間を行い、垂直2倍伸張した映像信号を生成する垂直2倍伸張回路をさらに具備し、
    前記エッジ判定回路は、前記垂直2倍伸張した映像信号の補間画素を含む周辺画素を用いてエッジの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の動き検出装置。
  3. 前記エッジ判定回路は、
    注目画素及び周辺画素を用いて、映像を特徴づける線要素を抽出するエッジ検出回路と、
    このエッジ検出回路のエッジ検出出力を閾値と比較し、そのエッジ検出出力が有効か否かを判定する有効性判定回路と、
    この有効性判定回路の有効性判定で有効と判定された画素に対して、エッジの一部であるか否かのエッジ相関性の有無を判定して出力する相関性判定回路と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の動き検出装置。
  4. 前記エッジ判定回路によるエッジ有無の判定結果に従って、前記エリアフィルタの判定出力と前記動き検出回路の動き検出出力とのいずれか一方の出力を選択する選択回路を設けて、前記エッジ判定回路にてエッジ有り判定のときは前記エリアフィルタの判定出力を選択して出力し、前記エッジ判定回路にてエッジ無し判定のときは前記動き検出回路の動き検出出力を選択して出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の動き検出装置。
  5. 前記エッジ判定回路によるエッジ有無の判定結果に従って、前記エリアフィルタにおける多数決判定のための判定基準を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の動き検出装置。
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