JP2007074439A - 映像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 字幕の重畳されたプルダウン映像に対して、シネマモードIP変換の適用を除外する対象領域を最小限に抑え、高画質化を実現可能な映像処理装置を提供する。
【解決手段】 インタレース方式で入力される現入力映像IN1がプルダウン映像であるかを判定するプルダウン判定回路2aと、現入力映像IN1及び1フレーム期間前の入力映像の同一表示座標上のそれぞれの輝度を画素単位で一定値と比較して一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、現入力映像IN1と1フレーム期間前の入力映像間の同一座標上の輝度レベル変化を検出する検出回路3aと、現入力映像IN1がプルダウン映像である場合に、輝度レベル変化が検出された現入力映像IN1の字幕画素に対して動き適応型IP変換を実行し、残る画素に対してシネマモードIP変換を実行する変換回路1とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 インタレース方式で入力される現入力映像IN1がプルダウン映像であるかを判定するプルダウン判定回路2aと、現入力映像IN1及び1フレーム期間前の入力映像の同一表示座標上のそれぞれの輝度を画素単位で一定値と比較して一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、現入力映像IN1と1フレーム期間前の入力映像間の同一座標上の輝度レベル変化を検出する検出回路3aと、現入力映像IN1がプルダウン映像である場合に、輝度レベル変化が検出された現入力映像IN1の字幕画素に対して動き適応型IP変換を実行し、残る画素に対してシネマモードIP変換を実行する変換回路1とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は映像処理装置に関し、特にインタレース方式の入力映像をプログレッシブ方式に変換する映像処理装置に関する。
インタレース方式の入力映像をプログレッシブ方式に変換する手法として、動き適応型順次走査線変換(以下において、順次走査線変換を「IP変換」という。)及びシネマモードIP変換が知られている。シネマモードIP変換は、フレームレートが24フレーム/秒である映画素材から、2−3プルダウンによって、フレームレートが30フレーム/秒であるインタレース映像信号に変換された「プルダウン映像」に適用される。2−3プルダウンは、あるフィルムから2フィールドを生成し、次のフィルムから3フィールドを生成することを繰り返す処理である。プルダウン映像は、シネマモードIP変換により、元のフィルムのコマが復元されるよう前後のフィールドが合成されて1フレーム分の画像が順次生成される。
また、映画番組等ではプルダウン映像の映画本編に字幕が多重されている場合が多い。30フレーム/秒のフレームレートのインタレース映像である字幕が、プルダウン映像の字幕本編に多重されている場合、字幕のフレームレートが映画本編のプルダウンシーケンスに一致しないこととなる。この結果、スクロール字幕等の動きを有する字幕において、字幕が走査線方向に櫛状に乱れる現象が生じることがある。上記問題に鑑みて、入力映像がプルダウン映像であり、字幕が検出された場合に、字幕の存在する領域に対してライン単位でシネマモードIP変換の適用を除外する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、字幕の存在する領域をライン単位でシネマモードIP変換の適用を除外する手法においては、シネマモードIP変換の適用を除外する対象が大きく、字幕のない箇所をシネマモードIP変換しないことによる映画本編の画質劣化や、字幕境界の画質の差が目立つなどの弊害ある。即ち、従来のシネマモードIP変換方式では、プルダウン映像を入力として最適な処理をして高画質なプログレッシブ映像を得ることができるが、映像に字幕、特に動きを有する字幕が重畳された場合、字幕部分に画質劣化を起こすという欠点がある。また、字幕の重畳されたシネマモード映像に対してシネマモードIP変換を適用した場合に高画質な映像を得ることができない。
特開2002−57993号公報
本発明は、字幕の重畳されたプルダウン映像に対してシネマモードIP変換の適用を除外する対象領域を最小限に抑え、高画質化を実現可能な映像処理装置を提供する。
本発明の一態様は、インタレース方式で入力される現入力映像がプルダウン映像であるかを判定するプルダウン判定回路と、現入力映像と現入力映像の1フレーム期間前の入力映像間のそれぞれの輝度レベルを画素単位で一定値と比較して一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、現入力映像及び1フレーム期間前の入力映像間の同一座標上の輝度レベル変化を検出する検出回路と、現入力映像がプルダウン映像である場合に、輝度レベル変化が検出された現入力映像の字幕画素に対してフィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理を実行し、残る画素に対してシネマモード順次走査線変換処理を実行する変換回路とを備える映像処理装置であることを要旨とする。
本発明によれば、変化のない字幕を重畳された映像に対しては常時シネマモードIP変換処理をして高画質な映像を提供すると共に、変化のある字幕を重畳された映像に対しては、シネマモードIP変換の適用を除外する対象領域を最小限に抑え、高画質化を実現可能な映像処理装置を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2実施形態を説明する。以下の第1及び第2実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る映像処理装置は、図1に示すように、変換回路1、プルダウン判定回路2a、検出回路3a、及びスイッチ回路SWを備える。プルダウン判定回路2aは、インタレース方式で入力される現入力映像IN1がプルダウン映像であるかを判定する。ここで、「プルダウン映像」とは、2−3プルダウン等によりフレームレートが変換された映像を意味する。検出回路3aは、現入力映像IN1及び現入力映像IN1の1フレーム期間前の入力映像のそれぞれの輝度を画素単位で一定値と比較して一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、現入力映像IN1及び1フレーム期間前の入力映像の同一表示座標上のそれぞれの字幕画素の表示映像上でのレベル変化を検出する。「字幕画素」とは表示映像上で字幕の一部となる画素を意味する。変換回路1は、現入力映像IN1がプルダウン映像である場合に、レベル変化が検出された現入力映像IN1の字幕画素に対してフィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理(動き適応型IP変換)を行い、残る画素に対してシネマモード順次走査線変換処理(IP変換)を行う。「動き適応型IP変換」とは、画像の静止領域では前後のフィールド情報を用いて飛び越された走査線を補間し、動領域では上下の走査線情報を用いて走査線補間し、それらを画像の動き量に応じて切替える手法を意味する。即ち、画像の動き情報に応じてフィールド間補間とフィールド内補間を切替える方法である。「シネマモードIP変換」とは、画像の静動に関わらず元のフィルムのコマを復元するように常にフィールド間で走査線補間を行う方法である。
本発明の第1実施形態に係る映像処理装置は、図1に示すように、変換回路1、プルダウン判定回路2a、検出回路3a、及びスイッチ回路SWを備える。プルダウン判定回路2aは、インタレース方式で入力される現入力映像IN1がプルダウン映像であるかを判定する。ここで、「プルダウン映像」とは、2−3プルダウン等によりフレームレートが変換された映像を意味する。検出回路3aは、現入力映像IN1及び現入力映像IN1の1フレーム期間前の入力映像のそれぞれの輝度を画素単位で一定値と比較して一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、現入力映像IN1及び1フレーム期間前の入力映像の同一表示座標上のそれぞれの字幕画素の表示映像上でのレベル変化を検出する。「字幕画素」とは表示映像上で字幕の一部となる画素を意味する。変換回路1は、現入力映像IN1がプルダウン映像である場合に、レベル変化が検出された現入力映像IN1の字幕画素に対してフィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理(動き適応型IP変換)を行い、残る画素に対してシネマモード順次走査線変換処理(IP変換)を行う。「動き適応型IP変換」とは、画像の静止領域では前後のフィールド情報を用いて飛び越された走査線を補間し、動領域では上下の走査線情報を用いて走査線補間し、それらを画像の動き量に応じて切替える手法を意味する。即ち、画像の動き情報に応じてフィールド間補間とフィールド内補間を切替える方法である。「シネマモードIP変換」とは、画像の静動に関わらず元のフィルムのコマを復元するように常にフィールド間で走査線補間を行う方法である。
シネマモードIP変換の場合には、画像の静動に関わらず、常に現在のフィールド画像と前後いずれか所定のフィールド画像だけを用いて、理想的な走査線補間が可能となる。これに対して動き適応型IP変換においては、元のフィルムのコマを復元するようなフィールド対の情報を検知しないのでプルダウン映像の処理では画質が劣化する場合がある。
第1実施形態に係る映像処理装置は、字幕すべてが画質劣化を起こすのではなく、移動しない字幕や表示したままの字幕では画質劣化が起こらない点を考慮して、変化を有する字幕画素のみをシネマモードIP変換から除外する。即ち、第1実施形態に係る映像処理装置は、字幕変化画素(点)の変化の一瞬のみをシネマモードIP変換の除外対象としている。
また、プルダウン判定回路2aは、現入力映像IN1がプルダウン映像である場合、例えばハイレベルのプルダウン判定信号S1を出力し、現入力映像IN1がプルダウン映像でない場合、例えばロウレベルのプルダウン判定信号S1を出力する。スイッチ回路SWは、検出回路3aからの切替制御信号S2に応じて、プルダウン判定回路2aからのプルダウン判定信号S1を変換回路1に伝達するか否か切替える。スイッチ回路SWは、例えば、検出回路3aからの切替制御信号S2がハイレベル時に非導通状態となり、ロウレベル時に導通状態となる。スイッチ回路SWが非導通状態である場合、選択回路13にはロウレベルのIP変換方式選択信号S3が供給される。
更に、変換回路1は、動き適応型IP変換回路11、シネマモードIP変換回路12、及び選択回路13を備える。動き適応型IP変換回路11は現入力映像IN1に対して動き適応型IP変換を実行する。シネマモードIP変換回路12は現入力映像IN1に対してシネマモードIP変換を実行する。選択回路13は、スイッチ回路SWにより供給されるIP変換方式選択信号S3に応じて、動き適応型IP変換回路11及びシネマモードIP変換回路12の各出力のいずれかを選択する。選択回路13は、例えば、スイッチ回路SWにより伝達されるIP変換方式選択信号S3がハイレベル時にシネマモードIP変換回路12を選択し、IP変換方式選択信号S3がロウレベル時に動き適応型IP変換回路11を選択する。
検出回路3aは、詳細には図2に示すように、フレーム遅延回路31、第1比較器32、第2比較器33、輝度レベル変化検出回路34、及び制御信号生成回路35を備える。第1比較器32は、現入力映像IN1の輝度を画素単位で第1基準値TH1と比較して字幕画素を検出する。フレーム遅延回路31は、現入力映像IN1を1フレーム分遅延させる。第2比較器33は、遅延した(1フレーム期間前の)入力映像IN2の輝度を画素単位で第2基準値TH2と比較して字幕画素を検出する。
尚、第1基準値TH1及び第2基準値TH2は、例えば互いに等しい値に設定される。第1比較器32が字幕画素を検出した場合、例えばハイレベルの字幕画素検出信号D1が出力される。第2比較器33が字幕画素を検出した場合、例えばハイレベルの字幕画素検出信号D2が出力される。
更に、輝度レベル変化検出回路34は、現入力映像IN1と、1フレーム期間前の入力映像IN2のそれぞれの輝度の差分値を画素単位で算出し、差分値に応じて字幕画素の輝度レベル変化を検出する。輝度レベル変化検出回路34が輝度レベル変化を検出した場合、例えば、ハイレベルのレベル変化画素検出信号D3が出力される。
制御信号生成回路35は、第1比較器32が字幕画素を検出し、且つ輝度レベル変化検出回路34により(字幕画素の)輝度レベル変化が検出された場合に切替制御信号S2を生成する。同様に制御信号生成回路35は、第2比較器33が字幕画素を検出し、且つ輝度レベル変化検出回路34により(字幕画素の)輝度レベル変化が検出された場合に切替制御信号S2を生成する。
また、フレーム遅延回路31は、フィールド遅延回路311及びフィールド遅延回路312を備える。フィールド遅延回路311及びフィールド遅延回路312のそれぞれは、1フィールド分の現入力映像IN1を保持・遅延する。
輝度レベル変化検出回路34は、減算器341、絶対値算出回路342、及び輝度レベル変化検出用比較器343を備える。減算器341は、現入力映像IN1と、1フレーム分遅延した入力映像IN2のそれぞれの輝度を差分処理する。絶対値算出回路342は、減算器341が算出した差分値の絶対値を求める。輝度レベル変化検出用比較器343は、減算器341が算出した差分値の絶対値を輝度レベル変化検出用基準値TH3と比較し、比較結果に応じて輝度レベル変化画素を検出する。
制御信号生成回路35は、例えば、第1AND回路351、第2AND回路352、及びOR回路353を備える。第1AND回路351は、第1比較器32及び輝度レベル変化検出用比較器343の各出力をAND演算する。第1比較器32及び輝度レベル変化検出用比較器343の各出力がハイレベルのとき、即ち現入力映像IN1に字幕画素が検出され、且つ、検出された字幕画素が1フレーム前の同一位置に存在しないとき、ハイレベルの字幕変化検出信号A1が出力される。
第2AND回路352は、第2比較器33及び輝度レベル変化検出用比較器343の各出力をAND演算する。第2比較器33及び動き検出用比較器343の各出力がハイレベルのとき、即ち1フレーム期間前の入力映像IN2に字幕画素が検出され、且つ、検出された字幕画素が現入力映像IN1の同一位置に存在しないとき、ハイレベルの字幕変化検出信号A2が出力される。
OR回路353は、字幕変化検出信号A1及びA2の少なくとも一方が生成される場合にハイレベルの切替制御信号S2を生成し、生成した切替制御信号S2を図1に示すスイッチ回路SWに供給する。
尚、現入力映像IN1は、例えばテレビジョン放送の受信装置、光ディスク再生装置、又は磁気式再生装置(ビデオテープレコーダ)等から供給される。選択回路13からの出力映像信号OUTは、例えば液晶ディスプレイ・パネル(LCD)又はプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)等のフラット・パネル等に伝達される。
次に、図3に示すタイムチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係る映像処理装置の動作例を説明する。但し、映像処理装置に対し、図3の時刻t3〜t6の期間にプルダウン映像が入力され、時刻t3〜t6の期間以外の期間においてプルダウン映像でない通常の映像信号が入力される場合を例に説明する。また、図3の時刻t1〜t2及びt4〜t5の各期間において動きを有する字幕画素が検出される場合について説明する。
(A)図3(b)に示すように、図1に示す検出回路3aは、図3の時刻t1〜t2の期間において字幕変化を検出してハイレベルの切替制御信号S2を生成する。一方、図3の時刻t3までの期間においては、現入力映像IN1として通常の映像信号が入力されているため、図1に示すプルダウン判定回路2aは、図3(a)に示すように、ロウレベルのプルダウン判定信号S1を出力する。この結果、スイッチ回路SWからのIP変換方式選択信号S3は、図3(c)の時刻t3までの期間においてロウレベルに保たれる。したがって、図3(d)に示すように、時刻t3までの期間においては、選択回路13の出力映像信号OUTとしては、動き適応型IP変換された映像信号が出力される。
(B)図3の時刻t3において、現入力映像IN1としてプルダウン映像が入力されると、図3(a)に示すように、プルダウン判定回路2aはハイレベルのプルダウン判定信号S1を出力する。時刻t3ではスイッチ回路SWが導通状態であるため、図3(c)に示すように、スイッチ回路SWからのIP変換方式選択信号S3はハイレベルとなる。よって、図3(d)に示すように、選択回路13の出力映像信号OUTとしては、シネマモードIP変換された映像信号が出力される。
(C)図3の時刻t4〜t5の期間において、動きを有する字幕画素が検出されると、図3(b)に示すように切替制御信号S2が動きを有する字幕画素のみハイレベルとなる。この結果、スイッチ回路SWが非導通状態となり、図3(c)に示すように、スイッチ回路SWからのIP変換方式選択信号S3がロウレベルとなる。スイッチ回路SWからのIP変換方式選択信号S3がロウレベルとなると、図3(d)に示すように、選択回路13の出力映像信号OUTとしては、シネマモードIP変換された映像信号が出力される。
(D)図3の時刻t6において、現入力映像IN1としてプルダウン映像が入力されなくなると、図3(a)に示すプルダウン判定信号S1がロウレベルとなり、スイッチ回路SWからのIP変換方式選択信号S3も図3(c)に示すようにロウレベルとなる。よって、選択回路13の出力映像信号OUTとしては、動き適応型IP変換された映像信号が出力される。
このように、本発明の第1実施形態に係る映像処理装置によれば、映画画面の大部分は高画質化のためシネマモードIP変換を保ったまま、画質劣化を引き起こす(領域的、時間的)一部の字幕画素の画質劣化を防いで、違和感のない良好な映像を得ることができる。また、プルダウン映像上に重畳された通常ビデオ字幕の画質劣化、例えば字幕スクロールが櫛状に表示されて文字の判読が困難になることや字幕の出現又は消滅時に字幕が一瞬すだれ状になることを回避できる。
(第1実施形態の変形例)
本発明の第1実施形態の変形例に係る映像処理装置として、図4に示すように、検出回路3bが、積分回路36及び第3比較器37を更に備える構成でも良い。即ち、第1実施形態の変形例においては、単一画素の情報のみでなく、積分して周囲画素の情報を集めてから判定する構成を採用する。
本発明の第1実施形態の変形例に係る映像処理装置として、図4に示すように、検出回路3bが、積分回路36及び第3比較器37を更に備える構成でも良い。即ち、第1実施形態の変形例においては、単一画素の情報のみでなく、積分して周囲画素の情報を集めてから判定する構成を採用する。
また、積分回路36は、OR回路353が出力する切替制御信号S2aを積分する。第3比較器37は、積分回路36による積分結果を第3基準値TH4と比較し、積分回路36が積分した切替制御信号が、第3基準値TH4よりも大きい場合に切替制御信号S2bを出力する。
字幕にはある程度の大きさがあるために、第1実施形態の変形例に係る映像処理装置によれば、周囲画素の情報を考慮してIP変換方式の切替制御を行うので、より高精度にIP変換方式の切替制御を行うことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る映像処理装置は、図5に示すように、スイッチ回路SWに代えてシーケンス判定回路5を備える点が図1と異なる。プルダウン判定回路2bが、プルダウン映像のプルダウンシーケンスを示すシーケンス信号S4を更に生成する点が図1と異なる。ここで、「プルダウンシーケンス」とは、例えば2−3プルダウンの場合、あるフィルムから生成された2フィールドの画像うちの最初のフィールドのタイミング、及び次のフィルムから生成された3フィールドの画像のうちの最初のフィールドのタイミングのそれぞれを意味する。即ち、プルダウンされた信号に対して、元のフィルムのコマの切り替わり目を表す。
本発明の第2実施形態に係る映像処理装置は、図5に示すように、スイッチ回路SWに代えてシーケンス判定回路5を備える点が図1と異なる。プルダウン判定回路2bが、プルダウン映像のプルダウンシーケンスを示すシーケンス信号S4を更に生成する点が図1と異なる。ここで、「プルダウンシーケンス」とは、例えば2−3プルダウンの場合、あるフィルムから生成された2フィールドの画像うちの最初のフィールドのタイミング、及び次のフィルムから生成された3フィールドの画像のうちの最初のフィールドのタイミングのそれぞれを意味する。即ち、プルダウンされた信号に対して、元のフィルムのコマの切り替わり目を表す。
また、シーケンス判定回路22は、検出回路3aが出力する切替制御信号S2と、シーケンス信号S4に基づいて、字幕画素の輝度レベル変化のタイミングがプルダウンシーケンスに一致するか判定し、字幕画素の位置変化のタイミングがプルダウンシーケンスに一致しない場合に変換回路1に対して動き適応型IP変換を実行させる。
このように、字幕画素の輝度レベルがプルダウン映像のシーケンスに一致せずに変化する場合にシネマモードIP変換処理を適用することで字幕画質劣化が発生することを考慮し、字幕画素の位置変化タイミングがプルダウンシーケンスに一致するか否かを判定する構成である。
次に、図6に示すタイムチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る映像処理装置の動作例を説明する。但し、説明の簡略化のため、図3(a)に示す各フィルムイメージが輝度の低い画像であり、各フィルムイメージの下部領域の広い範囲に字幕が多重される場合を例に説明する。また、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致している場合について説明する。尚、図6(d)に示す「シーケンスID」は、2つのフィルムイメージから2−3プルダウンにより生成された5つのフィールド単位で割り当てる識別子(ID)である。
(A)図6の時刻t1〜t3の期間においては、図6(a)に示すように映画素材のフィルムAに字幕が多重されていない。よって、図6(c)に示す現入力映像IN1の輝度レベルは、図6(f)に示すように低い値となる。
(B)図6の時刻t3〜t4の期間において、図5に示す検出回路3aは、現入力映像IN1の字幕を検出する。更に、検出回路3aは、検出された字幕が、1フレーム期間前の入力映像IN2中にも存在するか判定する。時刻t1〜t2の期間に字幕が存在しないので、図6(g)に示すように、検出回路3aはハイレベルの切替制御信号S2を生成する。切替制御信号S2は、図5に示すシーケンス判定回路5に供給される。
シーケンス判定回路5は、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致するか否か判定する。図6(e)及び(g)に示すように、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致している(画素単位で切替制御信号S2が現フィールドと次フィールドハイレベルになることが、シーケンス信号S4のハイレベル期間から始まる)ので、ロウレベルのIP変換方式選択信号S3を選択回路13に供給する。この結果、選択回路13は、動き適応型IP変換回路11を選択せずにシネマモードIP変換回路12を選択する。
(C)図6の時刻t4〜t5の期間において、検出回路3aは、現入力映像IN1の字幕を検出する。更に、検出回路3aは、検出された字幕が、1フレーム期間前の入力映像IN2中にも存在するか判定する。この場合、時刻t2〜t3の期間に字幕が存在しないので、図6(g)に示すように、検出回路3aは字幕変化を検出してハイレベルの切替制御信号S2を生成する。しかし、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致しているので、シーケンス判定回路5は、ロウレベルのIP変換方式選択信号S3を生成する。よって、選択回路13は、動き適応型IP変換回路11を選択せずにシネマモードIP変換回路12を選択する。
次に、図7に示すタイムチャートを参照して、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致していない場合の動作例を説明する。図7(b)に示すプルダウン映像には、図7(d)に示すように、プルダウンシーケンスと非同期に字幕が重畳されている。
(A)図7の時刻t1〜t4の期間においては、図7(b)及び(c)に示すように、プルダウン映像に字幕が多重されていない。よって、図7(d)に示す現入力映像IN1の輝度レベルは、図7(g)に示すように低い値となる。
(B)図7の時刻t4〜t5の期間において、図5に示す検出回路3aは、現入力映像IN1の字幕を検出する。更に、検出回路3aは、検出された字幕が、1フレーム期間前の入力映像IN2中にも存在するか判定する。時刻t2〜t3の期間に字幕が存在しないので、図7(h)に示すように、検出回路3aはハイレベルの切替制御信号S2を生成する。切替制御信号S2は、図5に示すシーケンス判定回路5に供給される。
シーケンス判定回路5は、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致するか否か判定する。図7(f)及び(h)に示すように、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致していない(画素単位で切替制御信号S2が現フィールドと次フィールドハイレベルになることが、シーケンス信号S4のローレベル期間から始まる)ので、図7(i)に示すように、ハイレベルのIP変換方式選択信号S3を選択回路13に供給する。この結果、選択回路13は、ハイレベルのIP変換方式選択信号S3によって動き適応型IP変換回路11を選択する。
(C)図7の時刻t5〜t6の期間において、検出回路3aは、現入力映像IN1の字幕を検出する。更に、検出回路3aは、検出された字幕が、1フレーム期間前の入力映像IN2中にも存在するか判定する。この場合、時刻t3〜t4の期間に字幕が存在しないので、図7(h)に示すように、検出回路3aは字幕変化を検出してハイレベルの切替制御信号S2を生成する。更に、字幕変化のタイミングが、プルダウンシーケンスに一致していないので、シーケンス判定回路5は、ハイレベルのIP変換方式選択信号S3を生成する。よって、選択回路13は、IP変換方式選択信号S3がハイレベルの期間において動き適応型IP変換回路11を選択する。
上述したように、本発明の第2実施形態に係る映像処理装置によれば、プルダウン映像に字幕画素の位置変化が検出されても、字幕画素の位置変化のタイミングがプルダウンシーケンスに一致する場合はシネマモードIP変換を行うように制御できる。即ち、字幕画素の輝度レベル変化が検出され、且つ、輝度レベル変化のタイミングがプルダウンシーケンスに則っていない場合にのみ例外的に動き適応型IP変換を実行する。したがって、字幕画質の劣化を最小限に抑えることができる。例えば、字幕も映画本編である映像、即ち映画本編フィルム上に焼き付けられた字幕を有する映像を変換したプルダウン映像に対しては常にシネマモードIP変換を適用して高画質な映像を得ることができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は第1及び第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は第1及び第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態に係る映像処理装置の説明においては、IP変換方式の切替制御にスイッチ回路SWを利用する一例を説明したが、スイッチ回路SWに代えて、同等の論理を実現する論理回路によりIP変換方式の切替制御を行っても良い。或いは、選択回路13にスイッチ回路SWの機能を実行させる構成でも良い。また、それぞれのIP変換処理結果を混合する構成でも良い。
第1及び第2実施形態での各基準値TH1,TH2,TH3,TH4を画面の平均輝度レベルや画面全体の動きの程度を表す量等に応じて適宜変更しても良い。
更に、第1及び第2実施形態に係る映像処理装置は、同一の半導体チップ上にモノリシックに集積化して半導体集積回路として構成可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…IP変換回路
2a,2b…判定回路
3a,3b…検出回路
21…プルダウン判定回路
22…シーケンス判定回路
31…フレーム遅延回路
32…第1比較器
33…第2比較器
34…輝度レベル変化検出回路
35…制御信号生成回路
36…積分回路
37…第3比較器
2a,2b…判定回路
3a,3b…検出回路
21…プルダウン判定回路
22…シーケンス判定回路
31…フレーム遅延回路
32…第1比較器
33…第2比較器
34…輝度レベル変化検出回路
35…制御信号生成回路
36…積分回路
37…第3比較器
Claims (5)
- インタレース方式で入力される現入力映像がプルダウン映像であるかを判定するプルダウン判定回路と、
前記現入力映像と前記現入力映像の1フレーム期間前の入力映像間のそれぞれの輝度レベルを画素単位で一定値と比較して前記一定値以上の輝度を有する画素を字幕画素として検出し、前記現入力映像及び前記1フレーム期間前の入力映像間の同一座標上の輝度レベル変化を検出する検出回路と、
前記現入力映像がプルダウン映像である場合に、前記輝度レベル変化が検出された前記現入力映像の字幕画素に対してフィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理を実行し、残る画素に対してシネマモード順次走査線変換処理を実行する変換回路
とを備えることを特徴とする映像処理装置。 - 前記検出回路は、
前記現入力映像の輝度を前記一定値としての第1基準値と画素単位で比較して、前記現入力映像の字幕画素を検出する第1比較器と、
前記現入力映像を1フレーム分遅延させて、前記1フレーム期間前の入力映像を出力するフレーム遅延回路と、
前記1フレーム期間前の入力映像の輝度を前記一定値としての第2基準値と画素単位で比較して、前記1フレーム期間前の入力映像の字幕画素を検出する第2比較器と、
前記現入力映像と、前記1フレーム期間前の入力映像のそれぞれの輝度の差分値を画素単位で算出し、前記差分値に応じて前記輝度レベル変化を検出する輝度レベル変化検出回路
とを備えることを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。 - 前記第1比較器により前記現入力映像の字幕画素が検出され、且つ前記輝度レベル変化が検出された場合に前記変換回路に対して前記フィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理を実行させる制御信号を生成し、前記第2比較器により前記1フレーム期間前の入力映像の字幕画素が検出され、且つ前記輝度レベル変化が検出された場合に前記制御信号を生成する制御信号生成回路を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の映像処理装置。
- 前記検出回路は、
前記制御信号を積分する積分回路と、
積分された前記制御信号を第3基準値と比較する第3比較器
とを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の映像処理装置。 - 前記現入力映像がプルダウン映像である場合に、前記輝度レベル変化のタイミングが前記プルダウン映像のプルダウンシーケンスに一致するか判定し、前記輝度レベル変化のタイミングが前記プルダウンシーケンスに一致しない場合にのみ前記変換回路に対して前記フィールド内順次走査線変換処理を含む走査変換処理を実行させるシーケンス判定回路を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の映像処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2005259904A JP2007074439A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 映像処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010092631A1 (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-19 | パナソニック株式会社 | 映像処理装置 |
JP2012235419A (ja) * | 2011-05-09 | 2012-11-29 | Jvc Kenwood Corp | 映像信号処理装置及び映像信号処理方法 |
US8334931B2 (en) | 2009-04-23 | 2012-12-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method for performing correction processing on input video |
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2005
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