JP5641887B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法に関し、特にテレシネ映像信号の検出を行う画像処理装置及びその制御方法に関する。
フィルム撮影された映画など、フレームレート24Hz(24フレーム/秒)の映像を、テレビジョンフォーマットの30フレーム/秒(フィールドレート60Hz)の映像に変換することを、テレシネ変換という。例えば、テレシネ変換として代表的な2−3プルダウン方式は、24Hz映像の連続した2フレームを、60Hz映像の連続した5フィールドに置き換えることにより、24Hzの映像を60Hzの映像に変換する方式である。24Hz映像の1フレーム目を60Hz映像の2フィールドで読み出し、2フレーム目を60Hz映像の3フィールドで読み出す。
テレシネ変換された60Hz映像(以下、シネマ映像)には、60Hzの動きがあるテロップなどのスーパーインポーズ画像や、60Hzで変化するランダムノイズ(以下、ノイズ)が含まれる場合がある。ランダムノイズは、例えばテレシネ変換によって発生しうる。
ここで、スーパーインポーズ画像が追加されたシネマ映像を検出し、インタレース−プログレッシブ(IP)変換など、シネマ映像に対して適用する予め定められた画像処理(シネマ処理)を行うと、スーパーインポーズ画像部分に画質低下が発生する。この画質低下はコーミングノイズと呼ばれる。シネマ処理におけるIP変換とは、シネマ映像作成時のプルダウンシーケンスにあわせて前後フィールドより補間してインタレース映像からプログレッシブ映像を生成するものである。スーパーインポーズ画像での画質低下を防止するため、特許文献1では、1フレーム画像をシネマ映像部とスーパーインポーズ画像部に領域分割し、シネマ映像部にはシネマ処理を適用し、スーパーインポーズ画像部にはシネマ処理を適用しない。
また、フレーム間の相関からシネマ映像の自動検出を行うことが知られているが、ノイズを含んだシネマ映像は、非シネマ映像と誤判定がされる場合がある。そのため、特許文献2では、シネマ映像に含まれるノイズが多い時は、フレーム間が相関していると判定され易くなるように判定用の閾値を変更することで、ノイズが含まれる場合でもシネマ映像の検出精度を向上させることが開示されている。
特開2005−12498号公報 特開平10−93930号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、スーパーインポーズ画像を含んだシネマ映像において、シネマ処理される領域とされない領域との境界で、処理の違いが視認できてしまうという問題がある。
また、特許文献2の方法では、ノイズがあるシネマ映像の検出精度は向上するが、ノイズがある非シネマ映像をシネマ映像と誤検出する確率も増加してしまう。両者はトレードオフの関係にあり、適切な判定用の閾値を設定することは困難であった。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、スーパーインポーズ画像の画質低下の抑制と、シネマ映像の検出精度の向上を実現する画像処理装置及びその制御方法の提供を目的とする。
上述の目的は、フィールド単位の入力映像の各フィールドを複数のブロックに分割する分割手段と、複数のブロックの各々について、入力映像がテレシネ変換されたシネマ映像であるかどうかを検出する検出手段と、入力映像の所定数の連続するフィールドに対する検出手段による検出結果に応じて、複数のブロックを、シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する分類手段と、分類手段による分類の結果に基づいて、シネマ映像に対して適用する予め定められた画像処理であるシネマ処理を、入力映像の全画面に対して適用するか否かを決定する決定手段と、決定手段の決定に従って、入力映像に対してシネマ処理又はシネマ処理とは異なる画像処理を適用する画像処理手段と、を有し、決定手段は、複数のブロックのうち、分類手段によってシネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在する場合には、シネマ処理の適用を決定することを特徴とする画像処理装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、スーパーインポーズ画像の画質低下の抑制と、シネマ映像の検出精度の向上を実現することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図。 図1の画面分割部における分割方法の例を示す図。 図1の統計量取得部におけるヒストグラム取得方法の例を示す図。 図1の統計量取得部103の機能構成例を示すブロック図。 2−3プルダウン方式によるシネマ映像のフィールドシーケンスと、統計量取得部がヒストグラムを取得するフィールド画像の組み合わせを示す図。 同一画像間の差分ヒストグラムと、異なる画像間の差分ヒストグラムの例を示す図。 本発明の第1の実施形態におけるシネマ処理決定部の動作を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施形態におけるシネマ処理決定部の動作を説明するためのフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置及びその制御方法を、その好適かつ例示的な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置100の機能構成例を示すブロック図である。画像処理装置100は、画面分割部102、統計量取得部103、検出率算出部104、検出率分類部105、シネマ処理決定部106、及び画像処理部107を有する。なお、これら各部の1つ以上は、CPUがソフトウェアを実行することにより実施されてもよいし、専用のハードウェア(ASICなど)によって実施されてもよい。
画面分割部102は、入力映像101の1フレームを複数のブロックに分割する。本実施形態では図2に示すように、水平方向に4等分、垂直方向に2等分して、8ブロックに分割する。このように、画面分割部102は、各ブロックの水平、垂直のサイズが等しくなるように1フレームを分割する。図2に示す例では、1フレームの水平画素数は2048画素、垂直画素数は1080画素であるため、各ブロックの水平サイズは512画素、垂直サイズは540画素である。なお、均等に分割できない場合は、各ブロックのサイズができるだけ等しくなるように分割してもよい。
統計量取得部103は、画面分割部102で分割されたブロック毎にフレーム差分ヒストグラムを取得する。図3に、統計量取得部103の構成例を示す。フレームメモリ302により、入力映像101を1フレーム遅延させる。差分算出部303は画素信号301とフレームメモリ302の出力より、同位置の画素毎に差分値を算出する。ヒストグラム取得部304は、差分算出部303が算出した差分値を、画面分割部102から供給される分割情報に基づいてブロック毎に分類し、ヒストグラムを取得(作成)する。ヒストグラムは図4に示すように、フレーム差分値ごとの度数分布を示す。なお、度数を算出するフレーム差分値の幅は、適宜定めることができる。
検出率算出部104は、統計量取得部103が作成したヒストグラムに基づいて、シネマ映像の検出率をブロック毎に算出する。ここでは、シネマ映像の検出が2−3プルダウンの検出であるとして説明する。ただし、2−2プルダウンなど他のテレシネ変換の検出であってもよい。図5は、2−3プルダウン方式によるシネマ映像の構成例を示す図である。このように、インターレス信号において1フィールド毎に映像が切り替わっており、同一映像(映像A,C,E)が連続する3フィールドと、同一映像(映像B,D)が連続する2フィールドが交互含まれている。ここで1フレーム=2フィールドである。
このようなフィールド単位のシネマ映像において、1フレーム期間ずれた(1フィールドおき)のフィールド映像の差分は、(1)〜(11)に示すフィールドの組み合わせで算出される。図5からわかるように、(1)、(6)、(11)の組み合わせは同一映像のフィールドからなり、残りは異なる映像のフィールドの組み合わせからなる。このように、1フレーム期間ずれた(1フィールドおき)のフィールド映像が、5回に1回、同一映像フィールドの組み合わせ、4回は異なる映像フィールドの組み合わせが連続する映像シーケンスを検出することで、2−3プルダウン方式のシネマ映像を検出する。このような、2−3プルダウン方式に特徴的な映像シーケンスを以下、5フィールドシーケンスという。なお、5フィールドシーケンスは図5の(1)〜(5)のように、先頭に同一映像フィールドの組み合わせがくる場合だけではなく、(2)〜(6)、(3)〜(7)、(4)〜(8)、(5)〜(9)のような並びであってもよい。つまり、異なる映像のフィールドの組み合わせの4回連続と、同一映像フィールドの繰り返しが1回というシーケンスの繰り返しが検出できればよい。
このように、本実施形態では、フィールド単位の入力映像について、1フィールド置きの2フィールド間の差分値のヒストグラムをブロック毎に求め、差分値の度数分布からシネマ映像に特定のフィールドシーケンスをブロック毎に検出する。
1フレームごとの映像が同一か異なるかの判定は、統計量取得部103が作成したヒストグラムを用いて行う。2つの同一映像に対するフレーム差分のヒストグラムは、映像間の相関が高いため、フレーム差分値が小さい領域に度数が集中する図6(a)のような度数分布となる。図6(a)はフレーム差分値0に度数が集中する分布であり、フレーム差がほとんど無いことが分かる為、同一映像と判定できる。
一方、異なる2つの映像に対するフレーム差分のヒストグラムは、図6(b)のような度数分布となる。図6(b)はフレーム差分値が大きい領域に度数が集中する分布となっており、フレーム差が大きい為、差異画像と判定できる。
検出率算出部104は、所定数の連続するフィールド映像(本実施形態では60フィールドとする)に対し、5フィールドシーケンスが検出された回数によって検出率を算出する。検出率算出部104は、ブロック毎に検出率を算出する。例えば、5フィールドシーケンスが連続する60フィールドの区間で検出された回数が12回なら100%、0回検出されれば0%とする。また、3回ならば25%として、9回ならば75%とする。なお、連続する60フィールドにおいて、すべて同一映像のフィールドの組み合わせが検出された場合には、検出率は0%とせずに静止画と判定し、静止画を表す特定の値(例えば「静」)とする。
例えば、シネマ映像でありながら検出率0%を示すブロックは、5フィールドシーケンスでは無いスーパーインポーズ画像であることが考えられる。また、25%や75%の検出率が発生する場合、ノイズの影響により同一映像と判定できないシーケンスがある程度含まれていることが考えられる。
なお、本実施形態ではシネマ映像の検出率を算出する所定数の連続するフィールド映像として60フィールドの場合を例示したが、検出率の精度を上げる為に60フィールドより多くのフィールドに対して算出しても良い。また、検出スピードを上げる為に60フィールド未満のフィールドに対して算出しても良い。
検出率分類部105は、検出率算出部104でブロック毎に算出した検出率を例えば3段階の度合(ランク)に分類する。本実施形態では検出率分類部105は、検出率100%〜81%を「高」、80%〜20%を「中」、19%〜0%を「低」とする。なお、検出率「静」は「中」に分類する。このように、シネマ映像である可能性が高いと判断されるブロックは度合「高」に、シネマ映像である可能性が低いと判断されるブロックは度合「低」に、どちらか判別が難しいブロックは度合「中」にそれぞれ分類される。なお、検出率の範囲と度合との関係の対応づけは検出方法などに依存するため、実験などによる経験的な基準によって適宜決定することができる。
シネマ処理決定部106は、検出率分類部105が分類したブロック毎の検出率の度合の組み合わせにより、全画面に対するシネマ処理のOn/Off(適用/不適用)を決定する。決定方法を図7のフローチャートを用いて説明する。
ブロック毎の検出率度合「高」、「中」、「低」が、検出率分類部105からシネマ処理決定部106に入力される(S701)。シネマ処理決定部106は、度合「低」のブロックが1つ以上存在するか判定する(S702)。存在する場合、シネマ処理決定部106は、全画面シネマ処理をOffと決定する(S704)。
一方、度合が「低」のブロックが存在しない場合、シネマ処理決定部106は、度合が「高」のブロックが1つ以上存在するか判定する(S703)。存在する場合、シネマ処理決定部106は、全画面シネマ処理をOnと決定する(S705)。S703にて度合「高」のブロックが存在しない場合、すべてのブロックが度合「中」である為、シネマ処理決定部106は全画面シネマ処理をOffに決定する(S704)。
度合「低」のブロックが存在する場合、例えば、シネマ映像にスーパーインポーズ画像が追加された映像であることが考えられる。そのため、シネマ処理(特にIP変換)を行うことによるスーパーインポーズ画像の画像低下を防止するため、シネマ処理をOffと決定する。また、全画面単位でシネマ処理の適用をOn、Offするため、ブロック単位でOn、Offさせた場合に生じる処理境界の問題は発生しない。
度合「高」のブロックが存在しない場合、すべてのブロックの検出率の度合が「中」である。この場合、ノイズなどの要因により、シネマ映像かどうかの判定が難しい映像であると判断できる。この場合、非シネマ映像をシネマ映像と誤検出してしまうと、画質低下が大きくみえてしまうため、画質低下を発生させないことを優先し、やはりシネマ処理をOffに決定する。
度合「低」のブロックが存在せず、かつ度合「高」のブロックが存在する映像は、スーパーインポーズ画像を含まず、かつシネマ映像ブロックが1つ以上ある映像である。この場合、シネマ処理決定部106は全画面に対するシネマ処理をOnにする。その理由は、ノイズによりシネマ映像判定が難しい度合「中」のブロックが存在しても、シネマ映像である確率が高い、度合「高」のブロックが1つでもあれば、全画面がシネマ映像である可能性が高い為である。
画像処理部107は、シネマ処理決定部106の決定に従い、入力映像に対して画像処理を適用する。本実施形態ではシネマ映像に対して適用する予め定められた画像処理(シネマ処理)の一例として、IP変換を行うものとする。画像処理部107は、シネマ処理Onの場合、5フィールドシーケンスの位相に応じて前後フィールドより補間を行う。例えば、図5の4フィールド目の映像BをIP変換する場合、3フィールド目の映像Aではなく、5フィールド目の映像Bを使用して補間を行う。また、5フィールド目の映像Bについては、4フィールド目の映像Bを使用して補間を行う。2フィールド目の映像Aの補間は、1フィールド目か3フィールド目の映像Aを用いる。このような補間方法によりフリッカーの無いIP変換が可能になる。また、シネマ処理Offの場合、画像処理部107は、シネマ処理とは異なる画像処理の一例として、動き適応型のIP変換を行う。動き適応型のIP変換とは、画面内で動きがあるところはフィールド内補間を行い、動きがないところはフィールド間補間を行うものである。
なお、本実施形態においては、度合「低」のブロックが1つあればシネマ処理をOffとしたが、予め定められた数もしくは割合存在する場合にシネマ処理をOffと決定してもよい。同様に、度合「高」のブロックについても、予め定められた数もしくは割合存在する場合にシネマ処理をOnと決定してもよい。例えばブロックの数が多い場合や、検出率を求めるフィールド数が少ない場合、度合「高」や「低」のブロックが1つだけ存在することによりシネマ処理のOn、Offを決定するよりも、ある程度の割合(数)の存在をもって決定した方が信頼性が高くなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、各フィールド映像を複数のブロックに分割し、ブロック毎にシネマ映像かどうか検出する。そして、所定の期間における検出結果に基づいて、各ブロックを、シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する。そして、シネマ映像である可能性が最も高い度合いや、最も低い度合いに分類されたブロックの割合または数により、全画面を対象としたシネマ処理の適用(On)、不適用(Off)を決定する。具体的には、シネマ映像でないという可能性が最も高い度合に分類されたブロックが所定割合又は所定数存在する場合にシネマ処理の適用を決定する。これにより、スーパーインポーズ画像を含んだシネマ映像に対する画質低下を抑制しつつ、ノイズによるシネマ映像の誤判定を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、第1の実施形態に係る画像処理装置と、検出率分類部105とシネマ処理決定部106の動作のみが異なるため、これらの動作についてのみ説明する。
第1の実施形態では、検出率算出部104において検出率「静」を出力した場合、検出率分類部105はそのブロックを度合「中」に分類したが、本実施形態では度合「静」に分類する。すなわち、本実施形態における検出率分類部105は「高」「中」「低」「静」の4つの度合(レベル)に各ブロックを分類する。
そして、シネマ処理決定部106は、この4段階の度合の組み合わせに応じてシネマ処理のOn、Offを決定する。この決定方法を図8のフローチャートを用いて説明する。図8において、図7と同じ処理には同じ参照数字を付して説明を省略する。図8では、S806とS807が新たに追加されているので、この追加処理について重点的に説明する。
S806においてシネマ処理決定部106は、度合「中」に分類されたブロックが1つ以上存在する場合は、シネマ処理をOffに決定する。上述の通り、度合「中」に分類されるブロックは、ノイズの影響を受けている可能性があり、シネマ映像の判定が難しい。そのため、誤検出によるシネマ処理の適用によって画質低下を発生させないことを優先し、シネマ処理決定部106はシネマ処理をOffに決定する。なお、ブロック毎にシネマ処理のOn、Offを決定すると上述の通り処理を適用したブロックと適用しないブロックの境界が見えてしまうため、全画面単位でシネマ処理のOn、Offを決定する。
S806において度合「中」に分類されたブロックが存在しない場合は、すべてのブロックが度合「静」に分類されている。これは画面全体が、シネマ映像検出期間(本実施形態では連続する60フィールド)において静止画であることを示している。この場合、シネマ処理決定部106は、静止画になる直前の決定結果を保持する(S807)。これは、静止画の場合はシネマ映像かどうかの判定ができないためである。直前の決定結果を保持することで、例えば動画中に静止画が挿入されているような映像において、動画に戻った際に、元の動画と同様のシネマ処理をすぐに適用することが可能になる。
(その他の実施形態)
上述したシネマ映像の検出方法は、2−3プルダウン方式でテレシネ変換されたシネマ映像の検出方法の一例であったが、本発明はシネマ映像のテレシネ変換方法やシネマ映像の検出方法には依存しない。シネマ映像の検出と検出率の算出をブロック単位で行うことができれば、シネマ映像の検出方法は公知の任意の方法を採用しうる。
例えば、複数のテレシネ変換方法に対応するため、異なる複数の方法でシネマ映像の検出を行うようにし、その中の1つによる検出結果を用いるようにしてもよい。例えば、検出率の度合が「高」に分類されるブロックが最も多い検出結果を用いたり、「中」に分類されるブロックが最も少ない検出結果を用いるなど、状況に応じた条件で1つの検出結果を選択することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. フィールド単位の入力映像の各フィールドを複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記複数のブロックの各々について、前記入力映像がテレシネ変換されたシネマ映像であるかどうかを検出する検出手段と、
    前記入力映像の所定数の連続するフィールドに対する前記検出手段による検出結果に応じて、前記複数のブロックを、前記シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する分類手段と、
    前記分類手段による分類の結果に基づいて、前記シネマ映像に対して適用する予め定められた画像処理であるシネマ処理を、前記入力映像の全画面に対して適用するか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段の決定に従って、前記入力映像に対して前記シネマ処理又は前記シネマ処理とは異なる画像処理を適用する画像処理手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類手段によって前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在する場合には、前記シネマ処理の適用を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類手段によって前記シネマ映像である可能性が最も低い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在する場合には、前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックの数によらず、前記シネマ処理の不適用を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類手段によって前記シネマ映像である可能性が最も低い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在せず、かつ前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在しない場合には、前記シネマ処理の不適用を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記分類手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて静止画と判断されるブロックについては、静止画であることを示す度合に分類し、
    前記決定手段は、前記複数のブロックの全てが前記静止画であることを示す度合に分類されている場合には、前記複数のブロックの全てが前記静止画であることを示す度合に分類される直前の決定結果を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記検出手段が、前記シネマ映像に特徴的なフィールドシーケンスを有するかどうかを前記ブロック毎に検出することにより、前記入力映像が前記シネマ映像であるかどうかを前記ブロック毎に検出し、
    前記分類手段は、前記所定数の連続するフィールドについて、前記検出手段が前記フィールドシーケンスを検出した回数に応じて、前記複数のブロックを、前記シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出手段が、前記入力映像の各フィールドについて、1フレーム期間ずれたフィールドとの画素の差分値のヒストグラムから、前記各フィールドと前記1フレーム期間ずれたフィールドが同一映像フィールドか否かを判定することにより、前記入力映像のフィールドシーケンスを検出し、当該検出したフィールドシーケンスが前記シネマ映像に特徴的なフィールドシーケンスを有するかどうかを前記ブロック毎に検出することにより、前記入力映像が前記シネマ映像であるかどうかを前記ブロック毎に検出することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  7. 分割手段が、フィールド単位の入力映像の各フィールドを複数のブロックに分割する分割工程と、
    検出手段が、前記複数のブロックの各々について、前記入力映像がテレシネ変換されたシネマ映像であるかどうかを検出する検出工程と、
    分類手段が、前記入力映像の所定数の連続するフィールドに対する前記検出手段による検出結果に応じて、前記複数のブロックを、前記シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する分類工程と、
    前記分類工程における分類の結果に基づいて、決定手段が、前記シネマ映像に対して適用する予め定められた画像処理であるシネマ処理を、前記入力映像の全画面に対して適用するか否かを決定する決定工程と、
    前記決定工程における決定に従って、画像処理手段が、前記入力映像に対して前記シネマ処理又は前記シネマ処理とは異なる画像処理を適用する画像処理工程と、を有し、
    前記決定工程において前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類手段によって前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在する場合には、前記シネマ処理の適用を決定することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. 前記決定工程において前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類工程によって前記シネマ映像である可能性が最も低い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在する場合には、前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックの数によらず、前記シネマ処理の不適用を決定することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置の制御方法。
  9. 前記決定工程において前記決定手段は、前記複数のブロックのうち、前記分類工程によって前記シネマ映像である可能性が最も低い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在せず、かつ前記シネマ映像である可能性が最も高い度合いに分類されたブロックが予め定められた数もしくは割合存在しない場合には、前記シネマ処理の不適用を決定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の画像処理装置の制御方法。
  10. 前記分類工程において前記分類手段は、前記検出工程の検出結果に基づいて静止画と判断されるブロックについては、静止画であることを示す度合に分類し、
    前記決定工程において前記決定手段は、前記複数のブロックの全てが前記静止画であることを示す度合に分類されている場合には、前記複数のブロックの全てが前記静止画であることを示す度合に分類される直前の決定結果を保持することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  11. 前記検出工程において前記検出手段は、前記シネマ映像に特徴的なフィールドシーケンスを有するかどうかを前記ブロック毎に検出することにより、前記入力映像が前記シネマ映像であるかどうかを前記ブロック毎に検出し、
    前記分類工程において前記分類手段は、前記所定数の連続するフィールドについて、前記検出工程が前記フィールドシーケンスを検出した回数に応じて、前記複数のブロックを、前記シネマ映像である可能性に応じた複数の度合のいずれかに分類する、ことを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  12. 前記検出工程において前記検出手段は、前記入力映像の各フィールドについて、1フレーム期間ずれたフィールドとの画素の差分値のヒストグラムから、前記各フィールドと前記1フレーム期間ずれたフィールドが同一映像フィールドか否かを判定することにより、前記入力映像のフィールドシーケンスを検出し、当該検出したフィールドシーケンスが前記シネマ映像に特徴的なフィールドシーケンスを有するかどうかを前記ブロック毎に検出することにより、前記入力映像が前記シネマ映像であるかどうかを前記ブロック毎に検出することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置の制御方法。
  13. 請求項乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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