JP2009264417A - 密封装置 - Google Patents

密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009264417A
JP2009264417A JP2008111442A JP2008111442A JP2009264417A JP 2009264417 A JP2009264417 A JP 2009264417A JP 2008111442 A JP2008111442 A JP 2008111442A JP 2008111442 A JP2008111442 A JP 2008111442A JP 2009264417 A JP2009264417 A JP 2009264417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slinger
sealing device
dust
lip
protective cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008111442A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kanzaki
剛 神前
Naoto Kobayashi
直人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2008111442A priority Critical patent/JP2009264417A/ja
Publication of JP2009264417A publication Critical patent/JP2009264417A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

【課題】ダストや泥水等に対する耐性を向上させる保護カバーを設けた密封装置において、高速回転時にトルクが上昇することなくシール性を確保する。
【解決手段】回転側部材6に取り付けられるスリンガ1と、前記スリンガ1に摺動可能に密接されるシールリップ24,25を有し静止側部材5に取り付けられる密封装置本体2と、前記スリンガ1を外側から包囲するように静止側に配置された保護カバー3とを備え、この保護カバー3に前記スリンガ1と摺動可能に密接されるダストリップ41が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等に用いられ、ダストや泥水等の侵入を防止する密封装置に関する。
ダストや泥水等の侵入を防止するのに用いられる密封装置としては、図4に示されるようなものが知られている。図4は、この種の密封装置の典型的な従来技術を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
この密封装置100は、回転軸200に固定されてこの回転軸200と一体に回転する回転側密封要素110と、軸外周のハウジング300側に固定された非回転の静止側密封要素120とを備える。
このうち回転側密封要素110は、スリーブ111a及びその外部A側の端部から外径側へ展開した外向き鍔部111bからなる金属製の内環111と、前記スリーブ111aの内周面に一体に設けられて回転軸200の外周面に適当な締め代をもって密嵌される内周固定シール部112と、前記外向き鍔部111bにおける外部A側に一体に設けられて互いに同心の円周方向へ延びる複数のダストリップ113〜115とを備える。内周固定シール部112及びダストリップ113〜115は、ゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で互いに連続して形成されている。
静止側密封要素120は、外周筒部121a及びその内部B側の端部から内径側へ延びる内向き鍔部121bを有する金属製の外環121と、この外環121における前記外周筒部121aの外部A側の端部から外径側へ凸の断面略U字形に屈曲形成された固定フランジ部121cに外径端部がカシメ固定された金属製の保護カバー122と、前記外環121の外周筒部121aの外周面に一体に設けられてハウジング300の内周面に適当な締め代をもって密嵌される外周固定シール部123と、前記外環121の内向き鍔部121bにおける内径部に一体に設けられた複数のシールリップ124,125と、これらシールリップ124,125に嵌着されたガータスプリング126,127とを備える。外周固定シール部123及びシールリップ124,125は、ゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で互いに連続して形成されている。
上記構成の密封装置100は、回転側密封要素110の複数のダストリップ113〜115が、静止側密封要素120の保護カバー122に摺動可能に密接され、また、静止側密封要素120のシールリップ124,125が、回転側密封要素110における内環111のスリーブ111aの外周面に摺動可能に密接されることによって、多段の密封摺動部を形成し、外部Aからの泥水や土埃等の侵入を遮断すると共に、内部Bのオイルやグリース等の外部Aへの漏洩を防止するものである(例えば下記の特許文献参照)。
特開2000−193097号公報 実開昭64−55371号公報
しかしながらこの種の密封装置100によれば、回転側密封要素110が回転軸200と共に回転するのに伴って、ダストリップ113〜115が遠心力を受けて開こうとすることにより、保護カバー122に対する摺動面圧が上昇し、このため高速回転時にトルクが増大し、摩耗も促進されてしまうといった問題が指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ダストや泥水等に対する耐性を向上させる保護カバーを設けた密封装置において、高速回転時にトルクが上昇することなくシール性を確保することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係る密封装置は、回転側部材に取り付けられるスリンガと、前記スリンガに摺動可能に密接されるシールリップを有し静止側部材に取り付けられる密封装置本体と、前記スリンガを外側から包囲するように静止側に配置された保護カバーとを備え、この保護カバーに前記スリンガと摺動可能に密接されるダストリップを設けたものである。
本発明に係る密封装置によれば、外部の泥水やダスト等がスリンガと密封装置本体のシールリップとの摺動部へ侵入するのを、非回転の保護カバーに設けられたダストリップと回転側のスリンガとの摺動によって確実に遮断するため、ダストや泥水等に対する耐性が向上し、しかも遠心力によってダストリップとスリンガの摺動面圧が上昇することはないので、高速回転時のトルクの増大や、ダストリップの摩耗も有効に防止される。
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、第一の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。なお、以下の説明では、各図における下方が内径側である。
図1に示される密封装置は、軸受の内輪6の外周に取り付けられてこの内輪6と一体に回転されるスリンガ1と、軸受の外輪5の内周に取り付けられる密封装置本体2と、この密封装置本体2における後述のサイドリップ24とスリンガ1との摺動部を軸受外部A側から包囲するように配置された保護カバー3と、この保護カバー3の内径端部に設けられたダストシール4とを備える。なお、外輪5は請求項1に記載された静止側部材に相当し、内輪6は請求項1に記載された回転側部材に相当し、軸受外部A側は請求項1に記載された外側に相当する。
スリンガ1は、金属板の打ち抜きプレスなどにより製作されたものであって、先端が軸受内部B側を向いたスリーブ11及びその軸受外部A側の端部から外径側へ円盤状に展開した外向きフランジ12からなる断面略L字形を呈する。
密封装置本体2は、外径筒部21a及びその軸受内部B側の端部から内径側へ延びる内向きフランジ21bからなり金属板の打ち抜きプレスなどにより製作された断面略L字形の補強環21と、この補強環21に一体に成形された外周固定シール部22、弾性層23、サイドリップ24、ラジアルリップ25及びグリースリップ26とを備える。外周固定シール部22、弾性層23、サイドリップ24、ラジアルリップ25及びグリースリップ26は、ゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で互いに連続して形成されている。なお、サイドリップ24及びラジアルリップ25は請求項1に記載されたシールリップに相当する。
密封装置本体2における外周固定シール部22は、補強環21の外径筒部21aの先端外周に位置して形成され、軸受の外輪5の内周面に、径方向に適宜圧縮された状態で密嵌されることによって、外輪5との間を密封すると共に、この外輪5に対する密封装置本体2の固定力を発現するものである。また、弾性層23は、外周固定シール部22から連続して、補強環21の内面を覆うように形成されている。
密封装置本体2におけるサイドリップ24は、補強環21の内向きフランジ21bの内径部から軸受内部Bと反対側へ向けて、先端が大径となるような円錐筒状をなして延び、その先端部がスリンガ1における外向きフランジ12の内側面に摺動可能に密接されている。また、サイドリップ24の内周側に形成されたラジアルリップ25は、前記内向きフランジ21bの内径部から軸受外部A側へ向けて、先端が小径となるような円錐筒状をなして延び、先端部がスリンガ1のスリーブ11の外周面に摺動可能に密接されている。
密封装置本体2におけるグリースリップ26は、ラジアルリップ25より軸受内部B側に形成されていて、軸受内部Bに封入された不図示のグリースの一部を保持するものである。
保護カバー3は、金属板の打ち抜きプレスあるいは合成樹脂などにより製作されたものであって、外径筒部31と、その軸受外部A側の端部から、スリンガ1の外向きフランジ12より軸受外部A側を内径側へ延びる内向きフランジ32とからなる。外径筒部31の外周面には、円周方向へ連続又は断続し密封装置本体2における弾性層23に対する適当な締め代を有する嵌合突部31aが形成されている。
ダストシール4は、保護カバー3における内向きフランジ32の内径端部32aにゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で一体に成形されたものであって、先端が小径となるような円錐筒状をなして延び、先端部がスリンガ1の外向きフランジ12の外側面における内径寄りの位置に摺動可能に密接されるダストリップ41を有する。
以上のように構成された密封装置は、軸受の内輪6と一体回転するスリンガ1の外向きフランジ12と、軸受の外輪5に取り付けられた非回転の密封装置本体2のサイドリップ24との摺動部S1において、遠心力による外向きフランジ12の振り切り作用によって、軸受外部Aから飛来するダストや泥水等の侵入を阻止するものである。また、ダストや泥水等が、前記摺動部S1をその内周側へ僅かに通過しても、これらはスリンガ1のスリーブ11とラジアルリップ25の摺動部S2においてシールされるので、軸受内部Bへ侵入することはできず、外向きフランジ12の遠心力による振り切り作用によって、サイドリップ24の外周側へ押し戻される。
また、保護カバー3はスリンガ1及び密封装置本体2を外側から包囲してこれを保護するものであって、その内径端部32aに設けられたダストシールのダストリップ41がスリンガ1の外向きフランジ12の外側面に摺動可能に密接されているので、軸受外部Aから飛来するダストや泥水等は、スリンガ1と密封装置本体2のサイドリップ24との摺動部S1側へ侵入ことができず、したがって、サイドリップ24及びラジアルリップ25の耐久性が向上する。ダストリップ41が内径側を向いているので、ダストシール4の内径側から遠心力によって外径方向へ侵入しようとするダストや泥水等を確実に阻止することができる。
次に図2は、本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。この第二の形態において先に説明した第一の形態と異なるところは、ダストシール4が、複数(図示の例では内外周二段)のダストリップ41,42を有することにある。その他の部分は、基本的に第一の形態(図1)と同様である。
詳しくは、ダストシール4は、その基部4aが保護カバー3における内向きフランジ32の中腹部の内側面から内径端部32aにかけての部分に一体的に設けられていて、そこから互いに同心的に延びる内周側のダストリップ41及び外周側のダストリップ42は、いずれも先端が小径となるような円錐筒状をなし、先端部がスリンガ1の外向きフランジ12の外側面に摺動可能に密接される。
したがって、この第二の形態によれば、基本的には第一の形態(図1)と同様の効果を奏することができ、特に、ダストシール4が、複数のダストリップ41,42を有することによってダストや泥水等に対する一層優れたシール性を奏する。
次に図3は、本発明に係る密封装置の第三の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。この第三の形態において先に説明した第一の形態(図1)と異なるところは、スリンガ1のスリーブ11が、保護カバー3の内周側を軸受外部Aへ向けて延び、密封装置本体2のラジアルリップ25が軸受の内輪6の外周面と摺動可能に密接されるようになっている点にある。また、ダストシール4は、先端部がスリンガ1の外向きフランジ12の外側面に摺動可能に密接される、第二の形態(図2)と同様のダストリップ41,42のほか、その内径側にあって先端がスリンガ1のスリーブ11の外周面に摺動可能に密接されるダストリップ43を有する。その他の部分は、基本的に第一の形態(図1)と同様である。
以上のように構成された第三の形態も、基本的には第一の形態(図1)と同様の効果を奏することができる。しかもこの形態によれば、ダストシール4がスラスト方向の面圧を生じるダストリップ41,42のほか、ラジアル方向の面圧を生じるダストリップ43を有するので、ダストや泥水等に対する一層優れたシール性を奏する。また、軸受外部Aのダストや泥水等が、軸受の内輪6とスリンガ1のスリーブ11との嵌合面を通じてスリンガ1より内側へ僅かに侵入するようなことがあっても、これらは、軸受の内輪6とラジアルリップ25の摺動部においてシールされるので、軸受内部Bへ侵入することはできず、外向きフランジ12の遠心力による振り切り作用によって、サイドリップ24の外周側へ排出される。
本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 本発明に係る密封装置の第三の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 密封装置の典型的な従来技術を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
符号の説明
1 スリンガ
2 密封装置本体
21 補強環
24 サイドリップ(シールリップ)
25 ラジアルリップ(シールリップ)
3 保護カバー
4 ダストシール
41〜43 ダストリップ
5 外輪(静止側部材)
6 内輪(回転側部材)
A 軸受外部(外側)
B 軸受内部

Claims (1)

  1. 回転側部材に取り付けられるスリンガと、前記スリンガに摺動可能に密接されるシールリップを有し静止側部材に取り付けられる密封装置本体と、前記スリンガを外側から包囲するように静止側に配置された保護カバーとを備え、この保護カバーに前記スリンガと摺動可能に密接されるダストリップを設けたことを特徴とする密封装置。
JP2008111442A 2008-04-22 2008-04-22 密封装置 Pending JP2009264417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008111442A JP2009264417A (ja) 2008-04-22 2008-04-22 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008111442A JP2009264417A (ja) 2008-04-22 2008-04-22 密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009264417A true JP2009264417A (ja) 2009-11-12

Family

ID=41390524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008111442A Pending JP2009264417A (ja) 2008-04-22 2008-04-22 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009264417A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205008A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受装置
JP2008032067A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205008A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受装置
JP2008032067A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017038751A1 (ja) 密封装置
WO2009130933A1 (ja) 密封装置
JP5170369B2 (ja) 密封装置
JP2007064459A (ja) 密封装置
WO2018110626A1 (ja) 密封装置
KR20070089141A (ko) 밀봉장치
JP2009041708A (ja) 密封装置
JP5892312B2 (ja) 密封装置
JP5896115B2 (ja) 密封装置
JP2012057729A (ja) オイルシール構造
JP2017190804A (ja) 密封装置
JP4735798B2 (ja) 密封装置
JP4735801B2 (ja) 密封装置
JP2006342828A (ja) 密封装置
JP2010014143A (ja) 密封装置
CA2454085A1 (en) Seal assembly
JP2009002425A (ja) 密封装置
JP2007292192A (ja) 密封装置
JP5311044B2 (ja) 密封装置
JP2009264417A (ja) 密封装置
JP4502120B2 (ja) 密封装置
JP6000833B2 (ja) 密封装置
JP2009097607A (ja) オイルシール
JP4605377B2 (ja) 密封装置
JP6290843B2 (ja) 密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130206