JP2009264326A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフロメータの異常時に、エアフロメータの検出値と推定空気量とのずれを適切に補償した噴射量計算を行う。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、空燃比フィードバック制御や空燃比学習制御などを行う。具体的には、比率学習値記憶手段は、エアフロメータの正常時に、エアフロメータで検出された空気量と推定によって得られた推定空気量との比率を、比率学習値として記憶する。そして、制御手段は、エアフロメータの異常時に、比率学習値と推定空気量とに基づいて得られた空気量を用いて噴射量計算を行い、燃料噴射を実行する。これにより、エアフロメータの異常時に、推定空気量とエアフロメータの検出値(真の空気量)とのずれを適切に補償することができる。したがって、真の空気量に近い値を用いて噴射量を算出することが可能となり、正常時に得られた学習値を有効に利用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御などを行う内燃機関の制御装置に関する。
この種の技術が、例えば特許文献1及び2に記載されている。特許文献1には、エアフロメータの正常時には、エンジン回転数や水温やスロットル開度などの情報に対応付けてエアフロメータの検出値を記憶しておき、エアフロメータの異常時には、エアフロメータの検出値の代わりに、記憶された値(マップ値)を用いて制御を行う技術が提案されている。また、特許文献2には、エアフロメータの異常時に、異常判定前の出力値や推定空気量を用いた制御を行う技術が提案されている。その他にも、本発明に関連のある技術が、特許文献3及び4に記載されている。
特許2535796号公報 特開2006−342748号公報 特開平6−307273号公報 特開平3−115751号公報
しかしながら、上記した特許文献1乃至4に記載されたような技術では、エアフロメータの異常時に、適切な空燃比制御(理論空燃比を精度良く実現するための噴射量計算)を行うことが困難となり、エミッションが悪化してしまう場合があった。これは、エアフロメータの異常時に、排気通路上のセンサを用いた空燃比フィードバック制御を停止したり、空燃比フィードバック制御を実行しても補正量の学習記憶を停止したりすることで、空燃比補正量の学習値はエアフロメータが正常である際に得られた値などを用いることとなり、空燃比制御にずれが生じてしまう場合があったからである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エアフロメータの異常時に、エアフロメータの検出値と推定空気量とのずれを適切に補償した噴射量計算を行うことが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の制御装置は、エアフロメータの正常時に、前記エアフロメータで検出された空気量と推定によって得られた推定空気量との比率を、比率学習値として記憶する比率学習値記憶手段と、前記エアフロメータの異常時に、前記比率学習値記憶手段によって記憶された前記比率学習値と前記推定空気量とに基づいて得られた空気量を用いて噴射量計算を行い、燃料噴射を実行する制御手段と、を備える。
上記の内燃機関の制御装置は、空燃比フィードバック制御や空燃比学習制御などを行うために好適に利用される。具体的には、比率学習値記憶手段は、エアフロメータの正常時に、エアフロメータで検出された空気量と推定によって得られた推定空気量との比率を、比率学習値として記憶する。そして、制御手段は、エアフロメータの異常時に、比率学習値記憶手段によって記憶された比率学習値と推定空気量とに基づいて得られた空気量を用いて噴射量計算を行い、燃料噴射を実行する。つまり、制御手段は、エアフロメータの異常時に、推定空気量を比率学習値によって補正した空気量を用いて噴射量計算を行う。これにより、エアフロメータの異常時に、推定空気量とエアフロメータの検出値(真の空気量)とのずれを適切に補償することができる。したがって、真の空気量に近い値を用いて噴射量を算出することが可能となり、エアフロメータの正常時に得られた学習値(燃料噴射弁や充填効率などの個体差を吸収する学習値)を有効に利用することができる。これにより、エアフロメータの異常時におけるエミッションの悪化などを抑制することが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記比率学習値記憶手段は、空燃比学習制御で用いる学習領域ごとに、前記比率学習値を記憶する。つまり、比率学習値記憶手段は、空燃比学習制御で用いる学習領域と同様の学習領域を用いて、当該学習領域ごとに比率学習値を記憶する。
上記の内燃機関の制御装置において好適には、前記制御手段は、前記エアフロメータの異常時に、空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御の両方の実行を停止する。
また、上記の内燃機関の制御装置において好適には、前記制御手段は、前記エアフロメータの異常時に、空燃比学習制御の実行のみを停止し、空燃比フィードバック制御を実行する。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両50の構成を示す概略図である。なお、図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。
車両50は、主に、吸気通路3と、スロットルバルブ4と、燃料噴射弁5と、エンジン(内燃機関)6と、点火プラグ9と、排気通路10と、エアフロメータ11と、スロットル開度センサ12と、回転数センサ13と、空燃比(A/F)センサ14と、ECU(Engine Control Unit)20と、を有する。エンジン6は、気筒6aや吸気弁7や排気弁8や点火プラグ9などを備えて構成され、例えばガソリンエンジンなどに相当する。なお、図1においては、説明の便宜上、1つの気筒6aのみを示しているが、実際にはエンジン6は複数の気筒6aを有する。また、本発明は、ガソリンエンジンへの適用に限定されず、ディーゼルエンジンにも適用することができる。
吸気通路3には外部から導入された吸気(空気)が通過し、スロットルバルブ4は吸気通路3を通過する吸気の流量を調整する。この場合、スロットルバルブ4はスロットルモータ4aによって開度が調整され、スロットルモータ4aはECU20から供給される制御信号によって制御される。吸気通路3を通過した吸気は、エンジン6における燃焼室6bに供給される。また、燃焼室6bには、燃料噴射弁5によって噴射された燃料が供給される。この場合、燃料噴射弁5は、ECU20から供給される制御信号に応じて、燃料噴射量が制御される。更に、エンジン6の燃焼室6bには、吸気弁7と排気弁8とが設けられている。吸気弁7は、開閉することによって、吸気通路3と燃焼室6bとの導通/遮断を制御する。排気弁8は、開閉することによって、排気通路10と燃焼室6bとの導通/遮断を制御する。
燃焼室6b内では、上記のように供給された吸気と燃料との混合気が、点火プラグ9によって点火されることで燃焼される。この場合、燃焼によってピストン6cが往復運動し、当該往復運動がコンロッド6dを介してクランク軸(不図示)に伝達され、クランク軸が回転する。エンジン6には排気通路10が接続されており、このような燃焼によって生じた排気は排気通路10から排出される。なお、排気通路10上には(詳しくは、空燃比センサ14の下流側の排気通路10上)、排気ガスを浄化可能な触媒(不図示)が設けられている。
車両50に設けられた各センサは、以下のように機能する。エアフロメータ11は、吸気通路3を通過する吸入空気量(以下では、吸入空気量のことを単に「空気量」と表記する。)を検出し、検出した空気量に対応する検出信号をECU20に供給する。なお、以下では、エアフロメータ11が検出した空気量を「エアフロ空気量」と表記する。スロットル開度センサ12は、スロットルバルブ4の開度を検出し、検出した開度に対応する検出信号をECU20に供給する。回転数センサ13は、エンジン6の回転数(エンジン回転数)を検出し、検出したエンジン回転数に対応する検出信号をECU20に供給する。空燃比センサ14は、排気通路10中のガスの空燃比(A/F)を検出し、検出した空燃比に対応する検出信号をECU20に供給する。
ECU20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。ECU20は、車両50内に設けられた各種センサから信号などを取得し、車両50内の構成要素に対して種々の制御を行う。本実施形態では、ECU20は、主として、空燃比センサ14が検出した空燃比に基づいて、空燃比が理論空燃比となるように燃料噴射量を調整する空燃比フィードバック制御を実行する。また、ECU20は、エンジン運転状態を空気量によって複数の学習領域に区切り、空燃比フィードバック制御によって得られた燃料噴射量の補正量(補正率)を、対応する学習領域ごとに学習値として記憶する空燃比学習制御を実行する。
このように、ECU20は、本発明における内燃機関の制御装置に相当する。具体的には、詳細は後述するが、ECU20は、本発明における比率学習値記憶手段及び制御手段として機能する。
[制御方法]
以下で、本実施形態においてECU20が行う制御について、具体的に説明する。
本実施形態では、ECU20は、エアフロメータ11に異常(例えば、断線、ショート、スタックなど)が発生した際においても、適切な噴射量計算が行われるように制御を実行する。具体的には、ECU20は、エアフロメータ11の異常時に、推定空気量とエアフロ空気量とのずれを補償した噴射量計算を行う。詳しくは、ECU20は、エアフロメータ11の正常時、定常運転領域において、エンジン回転数やスロットル開度などから推定される推定空気量とエアフロ空気量との比率を比率学習値として予め記憶しておき、エアフロメータ11の異常時に、このように記憶された比率学習値と推定空気量とから求まる空気量に基づいて噴射量計算を行い、燃料噴射を実行する。つまり、ECU20は、エアフロメータ11の異常時に、推定空気量を比率学習値によって補正した空気量を用いて噴射量計算を行う。
ここで、上記のような本実施形態に係る制御と、エアフロメータ11の異常時に、噴射量計算に用いる空気量をエアフロ空気量から推定空気量に単に切り替える場合(以下、「比較例に係る制御」と呼ぶ。)とを比較して、本実施形態に係る制御による効果について説明する。比較例に係る制御では、エアフロメータ11の異常時に、真の空気量と推定空気量との差異が噴射量の差異として表れてしまい、エミッションが悪化する傾向にあると言える。これに対して、本実施形態に係る制御では、エアフロメータ11の正常時に真の空気量と推定空気量との差異(比率学習値に対応する)を予め学習しているため、エアフロメータ11の異常時においても、より真の空気量に近い値を用いて噴射量を算出すること可能となり、エアフロメータ11の正常時に得られた空燃比学習値(燃料噴射弁5や気筒6aごとの充填効率などの個体差を吸収する学習値)を有効に利用することができる。したがって、本実施形態によれば、エアフロメータ11の異常時におけるエミッションの悪化などを適切に抑制することが可能となる。
(第1実施例)
次に、ECU20が行う制御の第1実施例について説明する。第1実施例では、ECU20は、エアフロメータ11の正常時、定常運転領域において、空燃比学習制御で用いる学習領域ごとに上記した比率学習値を記憶しておき、エアフロメータ11の異常時に、このように記憶された比率学習値と推定空気量とに基づいて得られる空気量を用いて噴射量計算を行う。また、第1実施例では、ECU20は、エアフロメータ11の異常時に、空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御の両方の実行を停止する。
図2は、第1実施例に係る制御処理を示すフローチャートである。当該処理は、ECU20によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU20は、エンジン回転数やスロットル開度などから推定空気量を算出する。この場合、ECU20は、回転数センサ13からエンジン回転数を取得し、スロットル開度センサ12からスロットル開度を取得する。例えば、ECU20は、所定のモデルなどを用いて推定空気量を算出する。そして、処理はステップS102に進む。なお、上記したエンジン回転数やスロットル開度以外にも、吸気弁7及び排気弁8におけるカムリフトやカム位相などもパラメータとして用いて、推定空気量を算出しても良い。これらも、空気量に関わるエンジン制御状態を示すパラメータであるからである。
ステップS102では、ECU20は、エアフロメータ11が正常であるか否かの判定を行う。つまり、ECU20は、エアフロメータ11において断線やショートやスタックなどの異常が生じていないかを判定する。例えば、ECU20は、エアフロメータ11から供給される信号が異常な値を示している場合に、エアフロメータ11が正常ではないと判定する。エアフロメータ11が正常である場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進む。この場合には、ステップS103〜S108の処理が実行される。これに対して、エアフロメータ11が正常でない場合(ステップS102;No)、つまりエアフロメータ11が異常である場合、処理はステップS109に進む。この場合には、ステップS103〜S108の処理は実行されずに、ステップS109の処理のみが実行される。
エアフロメータ11が正常である場合に行われるステップS103〜S108の処理について、まず説明する。ステップS103では、ECU20は、エアフロメータ11で検出された空気量(エアフロ空気量)と、ステップS101で算出された推定空気量との比率(以下、「空気量比率」と呼ぶ。)を算出する。この空気量比率は、「エアフロ空気量/推定空気量」より得られる。そして、処理はステップS104に進む。ステップS104では、ECU20は、ステップS103で算出された空気量比率に対して、なまし処理を行う。具体的には、ECU20は、算出された空気量比率に対して、ノイズを除去する処理を行う。例えば、ECU20は、移動平均処理や中央値検出処理などを行う。そして、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU20は、ステップS104でなまし処理が行われた後の値(比率なまし値)を、比率学習値として記憶する。具体的には、ECU20は、エンジン運転状態に応じて複数の領域に区切られた学習領域において、現在のエンジン運転状態に対応する学習領域に比率学習値を記憶する。この場合、ECU20は、空燃比学習制御で用いる学習領域と同様に区切られた学習領域を用いる。なお、ECU20は、例えばバックアップRAMなどに比率学習値を格納する。以上の処理が終了すると、処理はステップS106に進む。なお、上記では、空燃比学習制御で用いる学習領域と同様に区切られた学習領域を比率学習値に対して用いる例を示したが、空燃比学習制御で用いる学習領域よりも細かく区切られた領域を、比率学習値を記憶させる学習領域として用いても良い。
ステップS106では、ECU20は、エアフロメータ11が正常であるため、エアフロメータ11で検出されたエアフロ空気量を、噴射量計算などの噴射量制御で用いる空気量(以下、「噴射制御用空気量」と呼ぶ。)として設定する。そして、処理はステップS107に進む。
ステップS107では、ECU20は、空燃比センサ14が検出した空燃比に基づいて、空燃比フィードバック制御を実行する。そして、処理はステップS108に進む。ステップS108では、ECU20は、空燃比フィードバック制御によって得られた燃料噴射量の補正量(補正率)を学習領域ごとに記憶する空燃比学習制御を実行する。そして、処理はステップS110に進む。
次に、エアフロメータ11が異常である場合(ステップS102;No)に行われるステップS109の処理について説明する。ステップS109では、ECU20は、上記のようにして記憶された比率学習値を用いて、ステップS101で算出された推定空気量を補正し、当該補正によって得られた空気量を噴射制御用空気量として設定する。具体的には、ECU20は、現在のエンジン運転状態に対応する領域に記憶された比率学習値を取得し、推定空気量に対して当該比率学習値を積算することによって得られた空気量を、噴射制御用空気量として用いる。そして、処理はステップS110に進む。この場合には、エアフロメータ11が異常であるため、ECU20は、上記したような空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御を実行しない、つまりステップS107及びステップS108の処理を実行しない。
ステップS110では、ECU20は、上記のように設定された噴射制御用空気量などを用いて噴射量計算を行う。より具体的には、ECU20は、エアフロメータ11が異常である場合には、ステップS109で設定された噴射制御用空気量を用いると共に、エアフロメータ11が正常である際に得られた学習値を用いて、噴射量計算を行う。また、ECU20は、このように噴射量計算を行う際に、フィードバック量及び学習値の反映も行う。そして、処理はステップS111に進む。ステップS111では、ECU20は、ステップS110で計算された噴射量にて燃料噴射を行う。具体的には、ECU20は、計算された噴射量に対応する制御信号を燃料噴射弁5に対して供給する。そして、処理は当該フローを抜ける。
以上説明した第1実施例によれば、エアフロメータ11の異常時において、推定空気量とエアフロ空気量とのずれを適切に補償することができる。したがって、真の空気量に近い値を用いて噴射量を算出することが可能となり、正常時に得られた空燃比学習値を有効に利用することができる。よって、エアフロメータ11の異常時におけるエミッションの悪化などを抑制することが可能となる。
(第2実施例)
次に、ECU20が行う制御の第2実施例について説明する。第2実施例でも、第1実施例と同様に、エアフロメータ11の正常時に比率学習値を記憶しておき、エアフロメータ11の異常時に、比率学習値と推定空気量とから求まる空気量に基づいて噴射量計算を行う。しかしながら、第1実施例では、エアフロメータ11の異常時に、空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御の両方の実行を停止していたが、第2実施例では、エアフロメータ11の異常時に、空燃比学習制御の実行のみを停止する。つまり、第2実施例では、エアフロメータ11の異常時においても空燃比フィードバック制御を実行する点で、第1実施例と異なる。
こうするのは、推定空気量と比率学習値とから得られる空気量を用いることで、真の空気量に近い空気量を用いて噴射量計算を行うことができ、エアフロメータ11の異常時にも空燃比フィードバック制御を適切に実行することができると考えられるからである。つまり、空燃比フィードバック制御の実行を停止する必要はないと考えられるからである。なお、第2実施例においても、エアフロメータ11の異常時には空燃比学習制御の実行を停止する。こうするのは、比率学習値を用いることで真の空気量に近い空気量が得られるが、あくまで推定値であり、真値ではないので、学習値がずれてしまう可能性があるからである。
図3は、第2実施例に係る制御処理を示すフローチャートである。当該処理も、ECU20によって所定の周期で繰り返し実行される。なお、前述した第1実施例に係る制御処理と同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
第2実施例に係る制御処理では、エアフロメータ11が正常である場合には、第1実施例に係る制御処理と同様の処理が実行され、エアフロメータ11が異常である場合には、第1実施例に係る制御処理と異なる処理が実行される。具体的に異なる部分の処理について説明すると、第2実施例では、ECU20は、比率学習値と推定空気量とから得られた空気量を噴射制御用空気量として設定する処理(ステップS207)を行った後に、空燃比フィードバック制御を実行する(ステップS208)。具体的には、ECU20は、推定空気量と比率学習値とから得られる空気量に基づいて、空燃比フィードバック制御を実行する。この後、ECU20は、エアフロメータ11が正常であるか否かの判定を行い(ステップS209)、エアフロメータ11が正常である場合(ステップS209;Yes)、空燃比学習制御を行い(ステップS210)、エアフロメータ11が異常である場合(ステップS209;No)、空燃比学習制御を行わない。この後、処理はステップS211、S212に進み、ECU20は、前述したステップS110、S111の処理と同様の処理を行う。
以上説明した第2実施例によれば、エアフロメータ11の異常時においても、空燃比フィードバック制御を適切に実行することができる。
本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両の概略構成図を示す。 第1実施例に係る制御処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係る制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
3 吸気通路
4 スロットルバルブ
5 燃料噴射弁
6 エンジン
10 排気通路
11 エアフロメータ
12 スロットル開度センサ
13 回転数センサ
14 空燃比センサ
20 ECU
50 車両

Claims (4)

  1. エアフロメータの正常時に、前記エアフロメータで検出された空気量と推定によって得られた推定空気量との比率を、比率学習値として記憶する比率学習値記憶手段と、
    前記エアフロメータの異常時に、前記比率学習値記憶手段によって記憶された前記比率学習値と前記推定空気量とに基づいて得られた空気量を用いて噴射量計算を行い、燃料噴射を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記比率学習値記憶手段は、空燃比学習制御で用いる学習領域ごとに、前記比率学習値を記憶する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記エアフロメータの異常時に、空燃比フィードバック制御及び空燃比学習制御の両方の実行を停止する請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記エアフロメータの異常時に、空燃比学習制御の実行のみを停止し、空燃比フィードバック制御を実行する請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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