JP2009264245A - 遠心多翼ファン、遠心式送風機および遠心式送風機の製造方法 - Google Patents

遠心多翼ファン、遠心式送風機および遠心式送風機の製造方法 Download PDF

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智則 赤塚
Toshinori Ochiai
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Abstract

【課題】工数の増大を防止し、かつ、遠心多翼ファンの駆動体側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことが可能な、遠心多翼ファン、遠心多翼ファンを用いた遠心式送風機、および、遠心式送風機の製造方法を提供すること。
【解決手段】シロッコファン10を電動モータ20で回転駆動しつつ、シロッコファン10のディスク部14の反モータ側面16に向かってレーザ光を照射し、周状の延在面19とは回転軸との交差角度が異なる突出部17の先端面171からの反射光に基づいて、シロッコファン10の回転状態を検出する。したがって、シロッコファンに光反射テープを貼着したり、シロッコファンのディスク部に貫通孔を設けて、貫通孔のモータ側に反射板を配置したりする必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心多翼ファン、遠心多翼ファンを用いた遠心式送風機、および、遠心多翼ファンを用いた遠心式送風機の製造方法に関する。
従来から、回転機械の回転体の回転バランスを検出する際に、回転体に貼着した光反射テープからの反射光を検出して、回転体の回転周期および基準位相を検出する方法が知られており(例えば、特許文献1参照。)、遠心式送風機を製造する際には、遠心多翼ファンに貼着した光反射テープからの反射光を検出して、遠心多翼ファンの回転状態の検出が行われている。
また、遠心多翼ファンを備える遠心式送風機において、遠心多翼ファンのボス部と複数のブレードとを接続するプレート状の接続部に貫通孔を形成し、遠心多翼ファンの接続部の背面側(ボス部に回転軸を嵌合する駆動体である回転モータ側)に反射板を配置して、貫通孔を通過する反射板からの反射光を検出することで、遠心多翼ファンの回転状態の検出を行う方法も知られている。
特開平7−42793号公報
しかしながら、上記従来技術のうち前者の場合には、遠心多翼ファンに光反射テープを貼着する工程が必要であり、工数が増加するという問題がある。一方、後者の場合には、遠心多翼ファンの回転モータに臨む側の構造、もしくは、遠心多翼ファン構造と回転モータ構造との関係によっては、遠心多翼ファンの接続部の背面側に反射板を配置し難いという問題がある。すなわち、遠心式送風機の遠心多翼ファンのモータ(駆動体)側の構造により制約を受け、回転状態の検出を行い難いという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、工数の増大を防止し、かつ、遠心多翼ファンの駆動体側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことが可能な、遠心多翼ファン、遠心多翼ファンを用いた遠心式送風機、および、遠心式送風機の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
回転軸上に設けられ、回転軸方向の一端側から駆動体(20)の回転出力軸(21)が接続するためのボス部(11)と、
回転軸の周りにボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)と、
ボス部(11)と複数のブレード(12)との間を、回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)と、を備える遠心多翼ファンにおいて、
接続部(14)の駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)は、回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、周方向の一部に形成され延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)と、を有することを特徴としている。
これによると、遠心多翼ファン(10)に駆動体(20)を接続し、遠心多翼ファン(10)を駆動体(20)で回転駆動しつつ、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)反駆動体側表面(16)に向かって光を照射すれば、延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)からの反射光に基づいて、遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することができる。
したがって、遠心多翼ファン(10)に光反射テープを貼着したり、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)の駆動体(20)側に反射板を配置したりする必要がないので、工数の増大を防止でき、遠心多翼ファン(10)の駆動体(20)側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことが可能である。
また、請求項2に記載の発明のように、接続部(14)は、ボス部(11)と複数のブレード(12)の駆動体(20)が配設される側の端部(122)とを接続しており、延在面(19)は回転軸に対して傾斜した傾斜面をなしている遠心多翼ファン(10)とすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、接続部(14)反駆動体側表面(16)に設けられた平面部(171)は、回転軸に直交する面であることを特徴としている。
これによると、回転軸方向から光照射をし、平面部(171)からの反射光に基づいて、容易かつ精度よく遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することができる。
また、請求項4に記載の発明では、平面部(171)は、接続部(14)の反駆動体側表面(16)において延在面(19)から突出する突出部(17)に形成されていることを特徴としている。
これによると、接続部(14)の反駆動体側表面(16)に突出部(17)を設けることで、容易に延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)を形成することができる。
また、請求項5に記載の発明では、突出部(17)は、接続部(14)の反駆動体側表面(16)に1つのみ形成されていることを特徴としている。
これによると、接続部(14)の反駆動体側を流れる気体の突出部(17)による風切り音を抑制することができる。
また、請求項6に記載の発明では、突出部(17)は、接続部(114)の反駆動体側表面(16)に複数形成され、複数の突出部(17)が、回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴としている。
これによると、突出部(17)を設けたことによるアンバランス量の増大を抑制することができる。
また、請求項7に記載の発明では、平面部(181)は、接続部(214)の反駆動体側表面(16)において延在面(19)から陥没する陥没部(18)に形成されていることを特徴としている。
これによると、接続部(214)の反駆動体側表面(16)に陥没部(18)を設けることで、容易に延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(181)を形成することができる。
また、請求項8に記載の発明では、陥没部(18)は、接続部(214)の反駆動体側表面(16)に1つのみ形成されていることを特徴としている。
これによると、接続部(214)の反駆動体側を流れる気体の陥没部(18)による風切り音を抑制することができる。
また、請求項9に記載の発明では、陥没部(18)は、接続部(314)の反駆動体側表面(16)に複数形成され、複数の陥没部(18)が、回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴としている。
これによると、陥没部(18)を設けたことによるアンバランス量の増大を抑制することができる。
また、請求項10に記載の発明では、
回転軸上に設けられたボス部(11)、回転軸の周りにボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)、および、ボス部(11)と複数のブレード(12)との間を回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)を有する遠心多翼ファン(10)と、回転軸方向の一端側からボス部(11)に回転出力軸(21)を接続した駆動体(20)と、を備える遠心式送風機において、
遠心多翼ファン(10)の接続部(14)の駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)は、回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、周方向の一部に形成され延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)とを有することを特徴としている。
これによると、遠心多翼ファン(10)を駆動体(20)で回転駆動しつつ、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)反駆動体側表面(16)に向かって光を照射すれば、延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)からの反射光に基づいて、遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することができる。
したがって、遠心多翼ファン(10)に光反射テープを貼着したり、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)の駆動体(20)側に反射板を配置したりする必要がないので、工数の増大を防止でき、遠心多翼ファン(10)の駆動体(20)側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことが可能である。
また、請求項11に記載の発明では、
回転軸上に設けられたボス部(11)、回転軸の周りにボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)、および、ボス部(11)と複数のブレード(12)との間を回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)を有する遠心多翼ファン(10)と、回転軸方向の一端側からボス部(11)に回転出力軸(21)を接続した駆動体(20)と、を備える遠心式送風機の製造方法であって、
遠心多翼ファン(10)と駆動体(20)とを組付ける組付け工程(91)と、
組付け工程(91)で組付けた遠心多翼ファン(10)と駆動体(20)との組付け体(1A)の駆動体(20)を作動して遠心多翼ファン(10)を回転駆動させ、遠心多翼ファン(10)の回転状態と組付け体(1A)の振動状態とに基づいて組付け体(1A)の回転アンバランス量を検出するアンバランス量検出工程(92)と、
アンバランス量検出工程(92)で検出した回転アンバランス量に応じて、組付け体(1A)の回転アンバランスを補正するアンバランス補正工程(93)と、を備え、
組付け工程(91)では、接続部(11)の駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)が、回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、周方向の一部に形成され延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)とを有する遠心多翼ファン(10)と、駆動体(20)とを組付け、
アンバランス量検出工程(92)では、反駆動体側表面(16)に向かって光を照射し、平面部(171)からの反射光に基づいて、遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することを特徴としている。
これによると、アンバランス量検出工程(92)では、遠心多翼ファン(10)を駆動体(20)で回転駆動しつつ、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)反駆動体側表面(16)に向かって光を照射し、延在面(19)とは回転軸との交差角度が異なる平面部(171)からの反射光に基づいて、遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することができる。
したがって、アンバランス量検出工程(92)で、遠心多翼ファン(10)に光反射テープを貼着したり、遠心多翼ファン(10)の接続部(14)の駆動体(20)側に反射板を配置したりする必要がないので、工数の増大を防止でき、遠心多翼ファン(10)の駆動体(20)側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことが可能である。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明を適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図であり、図2は、遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。また、図3は、遠心式送風機の製造工程の一部を示すフロー図であり、図4は、遠心式送風機のアンバランス量を検出するバランス検査装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の遠心式送風機1は、例えば車両用空調装置等に用いられて車両に搭載されるものであり、遠心多翼ファンであるシロッコファン10と、このシロッコファン10を回転駆動するための駆動体である電動モータ20とを有している。
シロッコファン10は、回転軸上に設けられた円柱形状のボス部11と、回転軸の周りにボス部11から離間して円周状に配設され、それぞれが回転軸方向に延びる複数のブレード12(ファンブレード)と、各ブレード12の図示上方側の一端部121(反モータ側端部)同士を円周状に接続するシュラウドリング13と、ボス部11と複数のブレード12との間を回転軸周りの全周にわたって接続する板状の接続部であるディスク部14とからなっている。
シロッコファン1は、上述したボス部11、ブレード12、シュラウドリング13、および、ディスク部14が樹脂材(例えば、必要に応じてガラス繊維等の補強材を充填したポリプロピレン樹脂)により一体成形されている。そして、シロッコファン10のボス部11には、回転軸方向の一端側である図示下方端部から電動モータ20の円柱形状の回転出力軸21が圧入嵌合されている。
シロッコファン10のディスク部14は、ボス部11の図示下方端部(モータ側端部)と複数のブレード12の図示下方側の他端部122(反モータ側端部)とを接続しており、ディスク部14は、円錐形状の側面部のように、径外方向に向かうほど図示下方側(モータ側)となるような傾斜部となっている。そして、このディスク部14の内側に電動モータ20本体の一部が配設され、遠心式送風機1の体格の小型化に寄与している。
ディスク部14の両面のうち反モータ側面16(反駆動体側表面に相当)には、周方向に延びる延在面19から回転軸方向に突出する円柱形状の突出部17が一体成形されている。そして、突出部17の先端面171は回転軸に直交する円形状の平面となっており、本実施形態における平面部に相当する面である。
ディスク部14が傾斜部であることから、周方向に延びる延在面19は回転軸に対して傾斜する面であり、延在面19と突出部17の先端面171とは、互いに回転軸との交差角度が異なる面であると言える。
また、図2から明らかなように、ディスク部14の反モータ側面16には、突出部17が一箇所にのみ設けられている。すなわち、平面部である突出部17の先端面171は、ディスク部14の反モータ側面16に1つのみ形成されている。
上記構成の遠心式送風機1が作動した際には、すなわち、電動モータ20が作動してシロッコファン10を回転駆動した際には、回転軸方向の図1図示上方側(反モータ側)から吸入した気体(本例では空気)を径外方向に押し出すようになっており、円周状に配設された複数のブレード12の内側では、ほぼディスク部14に沿って気体が流れるようになっている。
次に、上記構成に基づき遠心式送風機1の製造方法について説明する。
図3に示すように、遠心式送風機1を製造する場合には、組付け工程91、アンバランス量検出工程92、アンバランス補正工程93を順次行う。
組付け工程91では、成形したシロッコファン10に電動モータ20の回転出力軸21を圧入嵌合して、シロッコファン10と電動モータ20とを組付け、シロッコファン10と電動モータ20との組付け体1A(図4参照)を製造する。
次に、アンバランス量検出工程92では、組付け工程91で組付けた組付け体1Aを図4に示すバランス検査装置30にセットし、電動モータ20を作動してシロッコファン10を回転駆動させて、シロッコファン10の回転状態と組付け体1Aの振動状態とに基づいて、組付け体1Aの回転アンバランス量を検出する。
図4に示すバランス検査装置30は、組付け体1Aをセットするためのワークセット部31、ワークセット部31にセットされた組付け体1Aの振動状態を測定する振動測定装置32、レーザ光を発射するとともに反射されたレーザ光を受光するプローブであるレーザセンサ33、レーザセンサ33の出力を増幅するとともに回転状態値に変換するためのアンプ34、振動測定装置32からの入力信号とアンプ34からの入力信号とから回転アンバランス量を演算するバランス演算装置35、および、バランス演算装置35による演算結果を表示するバランス測定結果表示器36と、を備えている。
バランス検査装置30では、ワークセット部31の複数の保持ピン部材に組付け体1Aの電動モータ20を保持させるように組付け体1Aをセットし、電動モータ20に電力を供給して電動モータ20を作動させシロッコファン10を回転させる。
レーザセンサ33は、図1に示すように、シロッコファン10の回転軸方向から、ディスク部14の突出部17が形成されている径位置に向かってレーザ光を照射する。照射されたレーザ光は、突出部17の先端面171によって反射されてレーザセンサ33により検出され、突出部17以外の部位においては傾斜する延在面19により回転軸方向とは異なる方向に反射される。したがって、レーザセンサ33は、シロッコファン10が1回転する毎に1回反射光を検出して信号を出力する。出力された信号はレーザセンサ用のアンプ34により処理され回転状態値に変換される。
検出する回転数が所定回転数へ達すると、バランス演算装置35は、アンプ34からの回転状態値であるシロッコファン10の回転周期および基準位相と、振動測定装置32からの振動状態値である組付け体1Aの振動の振幅や位相とから、演算を行い、組付け体1Aの回転アンバランス量を求める。具体的には、バランス演算装置35は、アンバランス重量と位相角を求め、これらをバランス測定結果表示器36に出力して、バランス測定結果表示器36の表示部に表示する。例えば、シロッコファン10のブレード12が配設された径位置において不足する重量と基準位置からの角度とを表示するようになっている。
このようにアンバランス量検出工程92を実行したら、アンバランス補正工程93において、組付け体1Aの回転アンバランスを補正する。具体的には、バランス測定結果表示器36の表示部に表示された結果に基づいて、不足する重量に対応する重量のクリップ状付加ウェイトを、基準位置からの角度にあるブレード12の一端部121やシュラウドリング13に装着し、回転バランスがとれた遠心式送風機1を得る。
上述の構成および製造方法によれば、アンバランス量検出工程92では、シロッコファン10を電動モータ20で回転駆動しつつ、シロッコファン10のディスク部14の反モータ側面16に向かってレーザ光を照射し、周状の延在面19とは回転軸との交差角度が異なる突出部17の先端面171からの反射光に基づいて、シロッコファン10の回転状態を検出することができる。
したがって、アンバランス量検出工程92で、例えば図13に示すように、シロッコファン810に光反射テープ813を貼着したり、例えば図14に示すように、シロッコファン910のディスク部914に貫通孔914aを設けて、貫通孔914aのモータ20側に反射板922を配置したりする必要がないので、工数の増大を防止でき、シロッコファン10の電動モータ20側の構造上の制約を受けることなく回転状態の検出を行うことができる。これにより、アンバランス量検出工程92におけるバランス測定を自動化することが容易である。
例えば図5に示すように、剛性向上や回転軸を水平方向とする設置時の電動モータ被水防止等を目的として、シロッコファン10の電動モータ20側に、リング状のリブ25を設け、シロッコファン10のディスク部14と電動モータ20との間に反射板を挿入できない場合であっても、ディスク部14に設けた突出部17の先端面171により回転状態検出を行うことができる。
また、例えば図6に示すように、シロッコファン10を小型化する等により、周状に配置された複数のブレード12の内径と電動モータ20の外径とが近接し、シロッコファン10のディスク部14と電動モータ20との間に反射板を挿入できない場合であっても、ディスク部14に設けた突出部17の先端面171により回転状態検出を行うことができる。
また、突出部17の先端面171は、回転軸に直交する面であるため、回転軸方向からレーザ光照射をして、先端面171からの反射光に基づいて、容易かつ精度よくシロッコファン10の回転状態を検出することができる。
また、延在面19とは回転軸との交差角度が異なる、レーザ光を反射する反射面となる平面部は、ディスク部14に突出部17を設けることで容易に形成することができる。
また、突出部17は、ディスク部14の反モータ側面16に1つのみ形成されているので、ディスク部14の反モータ側を流れる気体の突出部17による風切り音を抑制することができ、さらに、アンバランス補正工程93においてバランス調整をする際に、角度の基準となる突出部17を視認し易い。
レーザ光を反射する反射面となる平面部をボス部に設ける構成も考えられるが、本実施形態のようにディスク部14に平面部を形成した方が、回転軸から平面部までの距離を確保し易く、回転状態の検出精度を向上することができる。
これに加えて、シロッコファン10のディスク部14に貫通孔を設けないので、回転軸を垂直方向とする設置時に、貫通孔を介して電動モータ20が被水することを防止することもできる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図7および図8に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、突出部17を複数設けた点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図7は、第2の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図であり、図8は、遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。
図7に示すように、本実施形態では、突出部17は、ディスク部114の反モータ側面16に複数(本例では2つ)形成され、図8に示すように、複数の突出部17が、回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔(本例ではそれぞれ180°間隔)で配置されている。これによると、突出部17を設けたことによるアンバランス量の増大を抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図9および図10に基づいて説明する。
本第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、突出部17に代えて陥没部18を設けた点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図9は、第3の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図であり、図10は、遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。
図9に示すように、本実施形態では、ディスク部214の両面のうち反モータ側面16(反駆動体側表面に相当)には、周方向に延びる延在面19から回転軸方向に陥没し、内部に略円柱形状の空間を形成する陥没部18(凹部)が一体成形されている。そして、陥没部18はディスク部214のモータ側面15にまでは貫通しておらず、陥没部18の底面181は回転軸に直交する円形状の平面となっており、本実施形態における平面部に相当する面である。
ディスク部214が傾斜部であることから、周方向に延びる延在面19は回転軸に対して傾斜する面であり、延在面19と陥没部18の底面181とは、互いに回転軸との交差角度が異なる面であると言える。
また、図10から明らかなように、ディスク部214の反モータ側面16には、陥没部18が一箇所にのみ設けられている。すなわち、平面部である陥没部18の底面181は、ディスク部14の反モータ側面16に1つのみ形成されている。
これによると、陥没部18の底面181は、回転軸に直交する面であるため、回転軸方向からレーザ光照射をして、底面181からの反射光に基づいて、容易かつ精度よくシロッコファン10の回転状態を検出することができる。
また、延在面19とは回転軸との交差角度が異なる、レーザ光を反射する反射面となる平面部は、ディスク部214に陥没部18を設けることで容易に形成することができる。
また、陥没部18は、ディスク部214の反モータ側面16に1つのみ形成されているので、ディスク部14の反モータ側を流れる気体の陥没部18による風切り音を抑制することができ、さらに、アンバランス補正工程93においてバランス調整をする際に、角度の基準となる陥没部18を視認し易い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図11および図12に基づいて説明する。
本第4の実施形態は、前述の第3の実施形態と比較して、陥没部18を複数設けた点が異なる。なお、第1の実施形態および第3の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図11は、第4の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図であり、図12は、遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。
図11に示すように、本実施形態では、陥没部18は、ディスク部314の反モータ側面16に複数(本例では2つ)形成され、図12に示すように、複数の陥没部18が、回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔(本例ではそれぞれ180°間隔)で配置されている。これによると、陥没部18を設けたことによるアンバランス量の増大を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、レーザ光を反射する平面部である突出部17の先端部171や陥没部18の底面181は、回転軸に直交する面であったが、平面部は回転軸との交差角度が延在面19と異なるものであれば、回転軸に対して傾斜している面であってもかまわない。
また、上記各実施形態では、シロッコファン10のディスク部14は回転軸に対して傾斜していたが、ディスク部が回転軸に対して直交するシロッコファンであってもかまわない。
また、上記各実施形態では、遠心多翼ファンをシロッコファン10としていたが、これに限定されるものではなく、例えば、ターボファンであってもかまわない。
また、上記各実施形態では、遠心多翼ファンを回転駆動する駆動体は電動モータであったが、これに限定されるものではなく、電動以外のモータであってもよい。
本発明を適用した第1の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第1の実施形態における遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。 遠心式送風機の製造工程の一部を示すフロー図である。 遠心式送風機のアンバランス量を検出するバランス検査装置の概略構成図である。 第1の実施形態における変形例の遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第1の実施形態における変形例の遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第2の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第2の実施形態における遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。 第3の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第3の実施形態における遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。 第4の実施形態における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 第4の実施形態における遠心式送風機の遠心多翼ファンの上面図である。 比較例における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。 比較例における遠心式送風機の構成を示す一部断面図示の側面図である。
符号の説明
1 遠心式送風機
10 シロッコファン(遠心多翼ファン)
11 ボス部
12 ブレード
14、114、214、314 ディスク部(接続部)
16 反モータ側面(反駆動体側表面)
17 突出部
18 陥没部
19 延在面
20 電動モータ(駆動体)
21 回転出力軸
171 先端面(突出部の先端面、平面部)
181 底面(陥没部の底面、平面部)

Claims (11)

  1. 回転軸上に設けられ、前記回転軸方向の一端側から駆動体(20)の回転出力軸(21)が接続するためのボス部(11)と、
    前記回転軸の周りに前記ボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)と、
    前記ボス部(11)と前記複数のブレード(12)との間を、前記回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)と、を備える遠心多翼ファンにおいて、
    前記接続部(14)の前記駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)は、前記回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、前記周方向の一部に形成され前記延在面(19)とは前記回転軸との交差角度が異なる平面部(171)と、を有することを特徴とする遠心多翼ファン。
  2. 前記接続部(14)は、前記ボス部(11)と前記複数のブレード(12)の前記駆動体(20)が配設される側の端部(122)とを接続しており、前記延在面(19)は前記回転軸に対して傾斜した傾斜面をなしていることを特徴とする請求項1に記載の遠心多翼ファン。
  3. 前記平面部(171)は、前記回転軸に直交する面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠心多翼ファン。
  4. 前記平面部(171)は、前記反駆動体側表面(16)において前記延在面(19)から突出する突出部(17)に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠心多翼ファン。
  5. 前記突出部(17)は、前記反駆動体側表面(16)に1つのみ形成されていることを特徴とする請求項4に記載の遠心多翼ファン。
  6. 前記突出部(17)は、前記反駆動体側表面(16)に複数形成され、
    複数の前記突出部(17)が、前記回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴とする請求項4に記載の遠心多翼ファン。
  7. 前記平面部(181)は、前記反駆動体側表面(16)において前記延在面(19)から陥没する陥没部(18)に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠心多翼ファン。
  8. 前記陥没部(18)は、前記反駆動体側表面(16)に1つのみ形成されていることを特徴とする請求項7に記載の遠心多翼ファン。
  9. 前記陥没部(18)は、前記反駆動体側表面(16)に複数形成され、
    複数の前記陥没部(18)が、前記回転軸を中心とする共通の円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴とする請求項7に記載の遠心多翼ファン。
  10. 回転軸上に設けられたボス部(11)、前記回転軸の周りに前記ボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)、および、前記ボス部(11)と前記複数のブレード(12)との間を前記回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)を有する遠心多翼ファン(10)と、
    前記回転軸方向の一端側から前記ボス部(11)に回転出力軸(21)を接続した駆動体(20)と、を備える遠心式送風機において、
    前記接続部(14)の前記駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)は、前記回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、前記周方向の一部に形成され前記延在面(19)とは前記回転軸との交差角度が異なる平面部(171)とを有することを特徴とする遠心式送風機。
  11. 回転軸上に設けられたボス部(11)、前記回転軸の周りに前記ボス部(11)から離間して円周状に配設された複数のブレード(12)、および、前記ボス部(11)と前記複数のブレード(12)との間を前記回転軸の全周にわたって接続する板状の接続部(14)を有する遠心多翼ファン(10)と、前記回転軸方向の一端側から前記ボス部(11)に回転出力軸(21)を接続した駆動体(20)と、を備える遠心式送風機の製造方法であって、
    前記遠心多翼ファン(10)と前記駆動体(20)とを組付ける組付け工程(91)と、
    前記組付け工程(91)で組付けた前記遠心多翼ファン(10)と前記駆動体(20)との組付け体(1A)の前記駆動体(20)を作動して前記遠心多翼ファン(10)を回転駆動させ、前記遠心多翼ファン(10)の回転状態と前記組付け体(1A)の振動状態とに基づいて前記組付け体(1A)の回転アンバランス量を検出するアンバランス量検出工程(92)と、
    前記アンバランス量検出工程(92)で検出した前記回転アンバランス量に応じて、前記組付け体(1A)の回転アンバランスを補正するアンバランス補正工程(93)と、を備え、
    前記組付け工程(91)では、前記接続部(11)の前記駆動体(20)が配設される側とは反対側となる反駆動体側表面(16)が、前記回転軸の周方向に延びる延在面(19)と、前記周方向の一部に形成され前記延在面(19)とは前記回転軸との交差角度が異なる平面部(171)とを有する前記遠心多翼ファン(10)と、前記駆動体(20)とを組付け、
    前記アンバランス量検出工程(92)では、前記反駆動体側表面(16)に向かって光を照射し、前記平面部(171)からの反射光に基づいて、前記遠心多翼ファン(10)の回転状態を検出することを特徴とする遠心式送風機の製造方法。
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