JP2009263975A - 目隠し用格子構造体及び住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】 敷地外部側Yからの視線を十分に遮ることができるとともに、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しが良く、採光性の高い目隠し用格子構造1及び住宅を提供する。
【解決手段】 目隠し用格子構造1は、一対の枠材3の間に複数の棒材7を配置し、住宅の敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮る目隠し用格子構造体1において、前記棒材7は、前記住宅内部方向Xが前記敷地外部方向Yよりも幅広に形成されるとともに、互いに隣り合う前記縦材7の間隙を形成する面は光反射性シート10を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、住宅の敷地外部から住宅内部への視線を遮る目隠し用格子構造体及びこの目隠し用格子構造体を具備する住宅に関する。
従来より、窓や戸口等の住宅の開口部において、光や風を取り入れつつ外部側からの視線を遮るために、細い角材で形成された棒材を、鉛直方向を長手方向として複数本設置し、ほぼ水平な上枠および下枠により挟持する格子構造体を用いることが知られている(例えば非特許文献1)。そして隣接する棒材相互の間隙を狭くすることで、住宅の敷地外部から住宅内部への視線を遮りつつ、採光性及び通風性を確保することができる。
また、このような格子構造体において、より強度が必要な場合には、格子の目を形成する縦及び横の桟の断面形状を逆台形状に形成する発明が提案されている(例えば特許文献1)。
冨永りょう、「Digi Style 京都 知る学ぶ京都 京の町家 第7回 京町家のデザイン その1 格子と町並み」、[online]、平成20年3月24日検索、大平印刷株式会社、インターネット〈URL:http://www.digistyle-kyoto.com/study/culture/machiya/machiya07.html〉 特開平10−6408号公報
ところで、上述のような格子構造体は、住宅の敷地外部側からの視線をより効果的に遮るために棒材の間隔を狭めると、住宅内部側からの見通しや採光性が悪くなるので問題である。一方、棒材の間隔を広げると、敷地外部側からの視線を十分に遮ることができず、プライバシーが侵害される虞がある。
そこで本発明は、住宅の敷地外部からの視線を十分に遮ることができるとともに、住宅内部から敷地外部への見通しが良く、採光性に優れた目隠し用格子構造体及び住宅を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の目隠し用格子構造体は、互いに距離をあけて略平行に配置された一対の枠材の間に、互いに略平行に配置された複数の棒材からなる格子体を具備し、住宅の敷地外側から当該住宅内部への視線を遮る目隠し用格子構造体において、前記棒材は、その断面形状における前記住宅内部側が前記敷地外部側よりも幅広に形成されるとともに、隣り合う前記棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有することを特徴としている。
請求項2記載の目隠し用格子構造体は、前記棒材は、その断面形状が前記住宅内部側を下底とし、前記敷地外部側を上底とする台形に形成されることを特徴としている。
請求項3に記載の目隠し用格子構造体は、互いに距離をあけて略平行に配置された一対の枠材の間に、複数の互いに略平行に配置された第1の棒材と、該第1の棒材に交差するように互いに略平行に複数配置された第2の棒材と、からなる格子体を具備し、住宅の敷地外側から当該住宅内部への視線を遮る目隠し用格子構造体において、前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材は、その断面形状における前記住宅内部側が前記敷地外部側よりも幅広に形成されるとともに、隣り合う前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有することを特徴としている。
請求項4に記載の目隠し用講師構造体は、前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材は、その断面形状が前記住宅内部側を下底とし、前記敷地外部側を上底とする台形に形成されることを特徴としている。
請求項5記載の住宅は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、前記住宅の窓を覆う面格子、前記住宅の窓を開閉する格子窓、又は前記住宅の戸口を開閉する戸板、であって、前記面格子、前記格子窓、及び前記戸板の少なくともいずれかを備えることを特徴としている。
請求項6記載の住宅は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、前記住宅の敷地境界を隔てるフェンスであって、前記フェンスを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の目隠し用格子構造体によると、棒材はその断面形状が住宅内部側が住宅の敷地外部側よりも幅広に形成されるので、互いに隣り合う棒材の間隙は敷地外部側に広がって形成されることとなる。したがって、住宅内部から敷地外部を見る場合には、比較的広い視界を得ることができ、敷地外部を見通すことができるが、敷地外部から住宅内部を見る場合には視界が狭くなり視線を遮ることができる。
また、隣り合う前記棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有するので、外光は棒材の間隙から直接住宅内部に入射する他に、棒材の間隙を形成する面に当った外光の一部が住宅内部に反射して入射するので、より効果的に住宅内部に光を取り入れることができる。また、棒材の間隙を形成する面に当った外光の他の部分は反射して住宅の敷地外部側に跳ね返ることとなるので、敷地外部から住宅内部を見た場合に棒材が他の部分に比べて明るく反射しているため、棒材よりも暗い住宅内部を見通すことを抑止することができる。
請求項2に記載の目隠し用格子構造体によると、棒材の断面が住宅内部側を下底とし、敷地外部側を上底とする台形に形成されている。すなわち、互いに隣接する棒材の間隙は、敷地外部側に広がって形成されるので、外光をよりいっそう受け入れ易い形状とすることができる。
請求項3に記載の目隠し用格子構造体によると、請求項1に記載の目隠し用格子構造体と同様に、第1の棒材及び/又は第2の棒材はその断面形状が住宅内部側が住宅の敷地外部側よりも幅広に形成されるので、互いに隣り合う第1の棒材及び/又は第2の棒材の間隙は敷地外部側に広がって形成されることとなり、住宅内部から敷地外部を見る場合には、比較的広い視界を得ることができ、敷地外部を見通すことができるが、敷地外部から住宅内部を見る場合には視界が狭くなり視線を遮ることができる。
また、隣り合う第1の棒材及び/又は第2の棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有するので、外光は第一の棒材及び第2の棒材の間隙から直接住宅内部に入射する他に、この間隙を形成する面に当った外光の一部が住宅内部に反射して入射し、より効果的に住宅内部に光を取り入れることができる。また、間隙を形成する面に当った外光の他の部分は反射して住宅の敷地外部側に跳ね返ることとなるので、敷地外部から住宅内部を見た場合に第1の棒材及び/又は第2の棒材が他の部分に比べて明るく反射しているため、比較的暗い住宅内部を見通すことを抑止することができる。
請求項4に記載の目隠し用格子構造体によると、請求項2に記載の目隠し用格子構造体と同様に、第1の棒材及び/又は第2の棒材の断面が住宅内部側を下底とし、敷地外部側を上底とする台形に形成されている。すなわち、互いに隣接する第1の棒材及び/又は第2の棒材の間隙は、敷地外部側に広がった平面状に形成されるので、外光をよりいっそう受け入れ易い形状とすることができる。
請求項5記載の住宅によると、請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、住宅の窓を覆う面格子、住宅の窓を開閉する格子窓、又は住宅の出入り口を開閉する戸板であって、住宅には、これらの面格子、格子窓、及び戸板の少なくともいずれかが備わるので、住宅内部から住宅の敷地外部への見通しに優れるとともに、敷地外部から住宅内部への視線を遮ることができ、採光性に優れた住宅とすることができる。
請求項6記載の住宅によると、請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、住宅敷地の境界線を隔てるフェンスであって、住宅には、このフェンスが備わるので、住宅内部から住宅の敷地外部への見通しに優れるとともに、敷地外部から住宅内部への視線を遮ることができる。
この発明における目隠し用格子構造体1の第1の実施形態として、面格子2について図1から図4を参照しつつ説明する。面格子2は、図1及び図2に示すように、上枠3a及び下枠3bからなる一対の枠材3と、左右一対の側枠4と、上枠3a及び下枠3bの間に、鉛直方向を長手方向として、所定の間隔を開けて設けられた複数の棒材7からなる格子体6と、左右の側枠4からそれぞれ住宅内部側Xに突出して、目隠し用格子構造体1を支持しつつ、例えばビス8などによって、住宅100の外壁101に固定される固定部9と、を備えており、住宅100の外側から窓102を覆った状態で、当該窓102の窓枠103の側縁近傍の外壁101に固定部9を固定するものである。なお、この面格子2は、例えば木製、樹脂製、金属製などの種々の材料で形成することができる。また、この面格子2を構成する枠材3、側枠4、棒材7、及び固定部9は、例えば溶接や螺子を用いて螺着するなどの種々の方法により組み立てることができる。なお、図2においては、面格子2は、窓枠103から独立して設けられるものであるが、住宅100の窓枠103と一体に形成されるものであっても良く、この場合でも、住宅100の窓102を覆うことができる。
格子体6を構成する棒材7は、住宅内部側の面7bの幅を広く、敷地外部側の面7aの幅を狭く形成した断面台形に形成されており、互いに隣り合う棒材7の間隙を形成する対向面には、例えば光透過性の高い樹脂に銀などの可視光線の反射率が高い金属をメッキした光反射性シート10が貼着されている。このようにして複数の棒材7が配置されることにより、互いに隣り合う棒材7の間隙は、住宅内部側Xから敷地外部側Yに向かって広がって形成される。なお、光反射性シート10は、金属をメッキした樹脂製に限定されるものではなく、棒材7にそのまま可視光の反射率が高い金属をメッキするものや、ガラス等の光透過性物質に可視光の反射率が高い金属をメッキするものなど、可視光をよく反射できる種々の光反射性シート10を用いることができる。
このように面格子2を上述のような構成とすることで、隣り合う棒材7相互の間隙は、住宅内部側Xから敷地外部側Yに向かって広がって形成されるので、図3(a)に示すように住宅内部側Xから敷地外部側Yを見た場合の視界E1が広く、図3(b)に示すように敷地外部側Yから住宅内部側Xを見た場合の視界E2が狭い。したがって、住宅内部側Xから敷地外部側Yは見通し易くなる一方、敷地外部側Yから住宅内部側Xを見通しにくくなるので、外部の者が住宅内部側Xを覗き見ることを抑制することができるとともに、住宅100の居住者が住宅内部側Xから敷地外部側Yを見通すことができる。
また、このように互いに隣り合う棒材7の間隙が住宅内部側Xから敷地外部側Yに向かって広がっていることで、図4に示すように、広い角度から侵入する外光L1、L2を住宅内部側Xに取り込むことができる。特に、棒材7の間隙を形成する対向面に光反射性シート10を貼着することで、棒材7の光反射性シート10に当った外光L2が反射して、その一部が住宅内部側Xに侵入するので、より多くの外光L1、L2を住宅内部側Xに取り入れることができ、住宅100内部を明るくすることができる。また、棒材7の間隙を形成する対向面に当った外光L2、L3のうち、住宅内部側Xに侵入しなかった外光L3は敷地外部側Yに反射される。したがって、敷地外部側Yから住宅内部側Xを見ると、棒材7の間隙を形成する対向面が明るく見えるので、棒材よりも暗い住宅内部側Xを敷地外部側Yから見通すことがより困難となる。
なお、棒材7の反射性シートが貼着された面と、住宅内部側の面7bとの間の角度は住宅100の窓102の方角、相互に隣接する棒材7の間の距離、及び住宅デザイン全体との調和等の観点から任意に設計することができる。また、本実施形態において、棒材7の横断面形状は等脚台形に形成されているがこれに限定されるものではなく、例えば図5(a)に示すように、住宅100の東側Eの窓102に取付ける面格子2にあっては、南東から入射する太陽光をより多く住宅100内に取り入れることができるように、棒材7の南側の面10aの住宅内部側の面7bに対する角度A1をより大きく、北側の面10bの住宅内部側の面7bに対する角度A2をより小さくすることもできる。このようにすると、南東側から入射した太陽光をより多く南側の面10aに当てることができるとともに、南側の面10aに当った光をより多く住宅内部側Xに取り入れることができる。また、例えば図5(b)に示すように、道路に対面しない窓102に取付ける面格子2にあっては、道路方向からの視界E3をより効果的に遮るために、棒材7の道路方向の面10cの住宅内部側の面7bに対する角度A3をより小さくし、道路方向と反対側の面10dの住宅内部側の面7bに対する角度A4をより大きくすることもできる。
また、棒材7の断面形状は台形に限定されるものではなく、図6(a)に示すように、住宅内部側の面7bを平面とする断面半楕円形、図6(b)に示すように、住宅内部側の面7bを平面とする断面半円形であっても良い。これらの場合は、棒材7の円弧面部分に光反射性シート10を貼着する。更に、棒材7は、図6(c)に示すように、住宅内部側の面7bを平面として、敷地外部側Yに尖った断面三角形であってもよく、更には、図6(d)に示すように、互いに隣り合う棒材7の間隙を形成する面が複数の細かな段によって形成されるものであっても良い。いずれの形状のものとしても、互いに隣り合う棒材7の間隙は住宅内部側Xから敷地外部側Yに向かって広がって形成されることとなるので、敷地外部側Yから住宅内部側Xが見通しにくく、住宅内部側Xから敷地外部側Yが見通し易くなる。また、互いに隣り合う棒材7の間隙を形成する面に光反射性シート10を貼着しているので、外光をより多く取り入れることができる。
なお、本実施形態において、面格子2は、上枠3a及び下枠3bの一対の枠材3と左右一対の側枠4とを備えるものであるが、これに限定されるものではなく、左右一対の側枠4を備えない構成とすることもできる。すなわち、図7に示すように、上枠3a及び下枠3bの間に所定の間隔を開けて複数の棒材7を設置し、上枠3a及び下枠3bの両端からそれぞれ住宅100の外壁101に固定される固定部9を突出させる構成としても良い。このように構成しても、住宅100の外側から窓102を覆った状態で、当該窓102の窓枠103の側縁近傍の外壁101に固定部9を固定することができ、上述の実施形態の場合と同様に、敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮ることができるとともに、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しを確保することができる。
また、、本実施形態において面格子2は、敷地外部側Yから住宅100の窓102を覆うように構成したが、これに限定されるものではなく、住宅内部側Xから住宅100の窓102を覆うように構成してもよい。このような場合にも図8に示すように、複数も受けられた棒材7の断面形状を、住宅内部側を幅広に、敷地外部側Yを幅狭に形成することで、より多くの外光を住宅100内部に取り入れつつ、敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮ることができるとともに、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しを確保することができる。
また、本実施形態においては面格子2の格子体6を構成する棒材7は、上枠3a及び下枠3bの間に鉛直方向を長手方向として、略平行に複数配置されるものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図9(a)に示すように、水平方向を長手方向として複数配置されるものでも良い。すなわち、一対の枠材3を構成する右枠3c及び左枠3dに棒材7の両端をそれぞれ固定して、棒材7の断面形状を住宅内部側Xが幅広で、敷地外部側Yが幅狭な台形に形成してもよい。
また、格子体6は、複数の棒材7を平行に配置するもののみならず、例えば図9(b)(c)に示すように、互いに略平行に配置された第1の棒材71と第2の棒材72とを交差するように配置したものであっても良い。すなわち、図9(b)に示すように、鉛直方向を長手方向として複数の第1の棒材71を上枠3a及び下枠3bに両端を固定しつつ配置し、この第1の棒材71と略直交するように第2の棒材72を水平方向を長手方向として複数配置するものであっても良い。この場合、第1の棒材71及び第2の棒材72のいずれか一方又は双方が、住宅内部側Xを幅広に、敷地外部側Yを幅狭に形成することで、上述の実施形態の面格子2と同様に、より多くの外光を住宅100内部に取り入れつつ、敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮ることができるとともに、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しを確保することができる。同様に、図9(c)に示すように、第1の棒材71及び第2の棒材72を互いに交差するように傾斜させて複数は位置するものであっても良い。この場合も第1の棒材71及び第2の棒材72のいずれか一方又は双方が、住宅内部側Xを幅広に、敷地外部側Yを幅狭に形成することで、上述の効果を奏することができる。
なお、上述のいずれの実施形態においても、棒材7は、互いに隣接する棒材7相互の間隙を形成する面に光反射性シート10を貼付するものであり、第1の棒材71及び第2の棒材のいずれか一方又は双方も同様に、間隙を形成する面に光反射シート10を貼付するものである。
次に、本発明の目隠し用格子構造体1の第2の実施形態としての格子戸板11について、図10及び図11を参照しつつ、説明する。なお、第1の実施形態の面格子2と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。格子戸板11は、上枠3a及び下枠3bと左右一対の側枠4と、左右一対の側枠4の間に架け渡される複数の横桟12と、複数の横桟12相互の間、上枠3aと隣接する横桟12との間、及び下枠3bと隣接する横桟12との間に鉛直方向を長手方向としてそれぞれ複数設置される棒材7からなる格子体6と、所定の横桟12と隣接する横桟12との間に取付けられたすりガラス13と、を備えており、住宅100の戸口104を開閉することができるとともに、戸口104を閉じた状態でも通風及び採光を図ることができるものである。
棒材7は、第1の実施形態の面格子2と同様に、その横断面形状が住宅内部側の面7bを下底として敷地外部側の面7aを上底とする台形に形成されており、互いに隣接する棒材7の間隙は、敷地外部側Yが住宅内部側Xよりも幅広になっている。また、棒材7の間隙を形成する対向面には、光反射性シート10が貼着られている。このように構成されることで、格子戸板11は、住宅100の戸口104を閉じた状態のときに、敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮りつつ、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しを確保することができ、また、外光を住宅内部側Xに取り入れることができる。
格子戸板11を用いて住宅100の戸口104を閉じるときには、側枠4に設けられた把持孔14を持って、図9(a)に示すように、格子戸板11の下面に形成されたレールに沿って格子戸板11をスライドさせて、住宅100の戸口104を閉鎖させる。そして、住宅100の戸口104を開くときには、図9(b)に示すように格子戸板11をスライドさせて、戸袋106に収納させることで、戸口104を開く。
なお、本実施形態における格子戸板11は、住宅100の出入り口である戸口104に設けられるものとしたが、本発明の目隠し用格子構造体1はこれに限定されるものではなく、例えば図12及び図13に示すように、住宅100の窓102の窓枠103に嵌め込まれる格子窓15とすることもでき、窓102の窓枠103に沿って格子窓15をスライドすることで窓102を開閉することができる構成としてもよい。また、格子窓の構成は、従来の窓ガラスと格子窓15とを重ねて窓枠103にはめ込んだ窓102であっても良い。このように構成すると、窓ガラス及び格子窓15を閉じた状態、窓ガラスを開けて格子窓15を閉じた状態、窓ガラスを閉じて格子窓15を開けた状態、窓ガラス及び格子窓15を開けた状態など、外部の温度や光の状態などに応じて様々な状態を選択することができる。
また、本実施形態の格子戸板11は、戸袋106に収納される片引き戸として説明したが、これに限定されるものではなく、2枚の格子戸板11がそれぞれスライドして戸口104を開閉することができる引き違い戸や、蝶番などにより格子戸板11を敷地外部側Y又は住宅内部側Xに開く開き戸などの種々の格子戸における格子戸板11として用いることができる。
次に、本発明の目隠し用格子構造体1の第3の実施形態としてのフェンス16について、図14及び図15を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、フェンス16は、住宅100の敷地境界105に沿って設置されるものであり、敷地境界105に複数設置された支柱17に架け渡される上枠3a及び下枠3bと、この上枠3a及び下枠3bの間に複数設置される棒材7と、を備える。
棒材7は、第1の実施形態の面格子2と同様に、その横断面形状が住宅内部側の面7bを下底として敷地外部側の面7aを上底とする台形に形成されており、互いに隣り合う棒材7の間隙は、住宅内部側Xから敷地外部側Yに向かって広がって形成されている。また、棒材7の間隙を形成する対向面には、光反射性シート10が貼着られている。このように構成されることで、フェンス16は、敷地外部側Yから住宅内部側Xへの視線を遮りつつ、住宅内部側Xから敷地外部側Yへの見通しを確保することができる。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
棒材7、第1の棒材71、及び第2の棒材の断面形状の種々の変形例については、図4から図6に示すように、面格子2の変形例についてのみ説明したが、目隠し用格子構造体1の格子戸板11、格子窓15及びフェンス16においても適用することができる。また、棒材7、第1の棒材71、及び第2の棒材からなる格子体6の変形例についても、図9に示すように、面格子2の変形例として説明したが、目隠し用格子構造体1の格子戸板11、格子窓15及びフェンス16のいずれにおいても適用することができる。
また、上述のように目隠し用格子構造体1の実施形態として、面格子2、格子戸板11、格子窓15及びフェンス16について説明したが、目隠し用格子構造体1はこれに限定されるものではなく、一方からの視線を遮りつつ他方からの見通しを確保することができる様々な部材に適用することができる。
なお、上述のような目隠し用格子構造体1は、戸建住宅、集合住宅、その他の人の居住する種々の住宅100において用いることができる。
本発明に係る目隠し用格子構造体1は、例えば窓102や戸口104などの住宅100の開口部に用いられる面格子2、格子戸板11、及び住宅100の敷地境界105に設置されるフェンス16として、好適に用いることができる。
目隠し用格子構造体の第1の実施形態としての面格子を示す一部省略斜視図。 図1のA−A断面を90度回転させて、住宅の窓を覆うように面格子を固定する状態を示す断面図。 (a)は、住宅内部から敷地外部への視線を説明する棒材の拡大断面図、(b)は、敷地外部から住宅内部への視線を説明する棒材の拡大断面図。 敷地外部から住宅内部に侵入する外光を説明する棒材の拡大断面図。 (a)は、別の台形断面形状を有する棒材が外光を受け入れる状態を説明する図、(b)は、別の台形断面形状を有する棒材が敷地外部から住宅内部への視線を遮る状態を説明する図。 棒材の形状が異なる種々の面格子を示す断面図。 左右一対の側枠の無い面格子を示す斜視図。 住宅内部側から住宅の窓を覆う構成の面格子を示す断面図。 (a)は水平方向を長手方向として棒材が配置される場合の面格子を示す斜視図、(b)は水平方向を長手方向として配置される第1の棒材と水平方向を長手方向として配置される第2の棒材とが組み合わさって格子体を形成する場合の面格子を示す斜視図、(c)は互いに交差するように傾斜して第1の棒材及び第2の棒材が配置された場合の面格子を示す斜視図。 目隠し用格子構造体の第2の実施形態としての格子戸板を示す斜視図。 (a)は住宅の戸口を閉じた状態を示す断面図、(b)は住宅の戸口を開いた状態を示す断面図、(c)は(a)の一部拡大断面図。 目隠し用格子構造体の一例としての格子窓の外観を示す斜視図。 窓を閉めた状態の格子窓の形状を示す断面図。 目隠し用格子構造体の第3の実施形態としてのフェンスを示す斜視図。 フェンスの断面形状を示す一部拡大断面図。
符号の説明
1 目隠し用格子構造体
2 面格子
3 一対の枠材
6 格子体
7 棒材
10 光反射性シート
11 格子戸板(戸板)
15 格子窓
16 フェンス
102 窓
104 戸口
105 敷地境界
X 住宅内部側
Y 敷地外部側

Claims (6)

  1. 互いに距離をあけて略平行に配置された一対の枠材の間に、互いに略平行に配置された複数の棒材からなる格子体を具備し、住宅の敷地外側から当該住宅内部への視線を遮る目隠し用格子構造体において、
    前記棒材は、その断面形状における前記住宅内部側が前記敷地外部側よりも幅広に形成されるとともに、隣り合う前記棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有することを特徴とする目隠し用格子構造体。
  2. 前記棒材は、その断面形状が前記住宅内部側を下底とし、前記敷地外部側を上底とする台形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の目隠し用格子構造体。
  3. 互いに距離をあけて略平行に配置された一対の枠材の間に、複数の互いに略平行に配置された第1の棒材と、該第1の棒材に交差するように互いに略平行に複数配置された第2の棒材と、からなる格子体を具備し、住宅の敷地外側から当該住宅内部への視線を遮る目隠し用格子構造体において、
    前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材は、その断面形状における前記住宅内部側が前記敷地外部側よりも幅広に形成されるとともに、
    隣り合う前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材相互の間隙を形成する面は光反射性を有することを特徴とする目隠し用格子構造体。
  4. 前記第1の棒材及び/又は前記第2の棒材は、その断面形状が前記住宅内部側を下底とし、前記敷地外部側を上底とする台形に形成されることを特徴とする請求項3に記載の目隠し用格子構造体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、前記住宅の窓を覆う面格子、前記住宅の窓を開閉する格子窓、又は前記住宅の戸口を開閉する戸板であって、
    前記面格子、前記格子窓、及び前記戸板の少なくともいずれかを備えることを特徴とする住宅。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の目隠し用格子構造体が、前記住宅の敷地境界を隔てるフェンスであって、
    該フェンスを備えることを特徴とする住宅。
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