JP2009263064A - 画像形成装置及びその給紙制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動給紙が行なわれているときに、手挿しトレイに記録媒体をセットしても、誤って給送してしまうことがなく、更に画像形成動作を停止させない。
【解決手段】3つの給紙ローラを有し、第1の給紙ローラ12と第2の給紙ローラ13によって給紙カセットからの給紙を行ない、前記第2の給紙ローラ13と第3の給紙ローラ26によって手挿しトレイ25からの給紙を行ない、カセット給紙センサ14の出力と手挿し給紙センサ14の出力によって、前記各給紙ローラの回転方向を変えることにより、給紙カセット2からの給紙中に手挿しトレイ25からの給紙を行なわないように前記第2の給紙ローラ13と第3の給紙ローラ26の回転を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】3つの給紙ローラを有し、第1の給紙ローラ12と第2の給紙ローラ13によって給紙カセットからの給紙を行ない、前記第2の給紙ローラ13と第3の給紙ローラ26によって手挿しトレイ25からの給紙を行ない、カセット給紙センサ14の出力と手挿し給紙センサ14の出力によって、前記各給紙ローラの回転方向を変えることにより、給紙カセット2からの給紙中に手挿しトレイ25からの給紙を行なわないように前記第2の給紙ローラ13と第3の給紙ローラ26の回転を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真プリンタを代表とする画像形成装置の多くは、一般に、連続して印刷させるために複数枚の記録媒体を収納できる媒体カセットを備えており、そこから給紙を行なって印刷している。更に、封筒やハガキなどの記録媒体に印刷するための手挿しトレイを併用して備えているものも普及している。
このような、媒体カセットと手挿しトレイを併用したプリンタは、媒体カセットから給紙された記録媒体を搬送するルートと、手挿しトレイから給紙された記録媒体を搬送するルートが共有されているものが一般的である。
このような電子写真プリンタの場合、媒体カセットから給紙された記録媒体を搬送するルートと、手挿しトレイから給紙された記録媒体を搬送するルートが同じであるため、媒体カセットの記録媒体が搬送ルートを搬送中でも、手挿しトレイから記録媒体を挿し入れすることが可能である。媒体カセットからの記録媒体を搬送中に、操作者が誤って手挿しトレイに記録媒体を入れてしまうと、2つの記録媒体が重送してしまい、トラブルの原因となっていた。
特開平5−27491号公報には、自動給紙が行なわれているときに、誤ってシートが手挿し給紙された場合、装置内部での紙詰まりの発生や転写部、定着器等でのトラブルを未然に防止するため、画像形成装置の画像形成動作を停止させる技術が開示されている。
特開平5−27491号公報
しかしながら、上記特許文献1では、画像形成動作を停止させるものであるため、具体的には、給紙のための搬送ローラの駆動モータの停止をするものであるため、そこまで搬送された記録媒体は人手により取り除かなければならないという問題点があった。また、動作中の画像形成装置の画像形成動作を停止させることには、操作者に不安を与えかねないという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、画像形成装置において、自動給紙が行なわれているときに、手挿しトレイに記録媒体をセットしても、誤って給送してしまうことがなく、更に画像形成動作を停止させることない画像形成装置を提供するものである。
前記課題を解決するために、特許請求の範囲の請求項1記載の発明は、第1の媒体を載置する第1の媒体載置部と、第2の媒体を載置する第2の媒体載置部と、前記第1の媒体又は第2の媒体に画像を形成する画像形成部と、前記第1の媒体を前記画像形成部へ搬送する第1の搬送ローラと、前記第2の媒体を前記画像形成部へ搬送する第2の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラ又は前記第2の搬送ローラと接することにより前記第1の媒体と前記第2の媒体とを選択的に搬送する第3の搬送ローラと、前記第3の搬送ローラの回転方向を制御する制御部を備えた画像形成装置を要旨とする。
本発明によれば、画像形成装置において、自動給紙が行なわれているときに、手挿しトレイに記録媒体をセットしても誤って給送してしまうことがなく、更に画像形成動作を停止することのない画像形成装置を得ることができる。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態に関する画像形成装置としてのプリンタ1全体を示す構成図である。図1において、プリンタ1は、媒体カセット2から記録媒体3を給送するためのカセット給紙機構部30と、手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27(図5参照)を給送するための手挿し給紙機構部35の2つの給紙機構部を有する。更に当該プリンタ1は記録媒体3又は手挿し記録媒体27に画像を形成する画像形成部50と、画像を定着するための画像定着部60を有する。
図1は第1の実施の形態に関する画像形成装置としてのプリンタ1全体を示す構成図である。図1において、プリンタ1は、媒体カセット2から記録媒体3を給送するためのカセット給紙機構部30と、手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27(図5参照)を給送するための手挿し給紙機構部35の2つの給紙機構部を有する。更に当該プリンタ1は記録媒体3又は手挿し記録媒体27に画像を形成する画像形成部50と、画像を定着するための画像定着部60を有する。
プリンタ1のカセット給紙機構部30は、プリンタ1本体から着脱可能な媒体カセット2を有する。媒体カセット2は複数枚の記録媒体3をセットすることが可能となっている。媒体カセット2は外形であるカセットフレーム4に積載プレート5と押付けスプリング6を有する。これによって積載プレート5の上にセットされた記録媒体3は、前記押付けスプリング6の押付け力によって、プリンタ1本体側にある給紙ローラ7に押付けられる。当該給紙ローラ7は回転駆動することによって、積載された記録媒体3の最上位の記録媒体3を給紙する。
記録媒体3の給紙方向には、分離ゴム8−1を貼付けた分離フレーム8−2と、分離スプリング9が設けられる。これは給紙ローラ7で給紙した記録媒体3を1枚ずつ分離するための機構である。更に、記録媒体3を180度反転させる搬送カバー11−1からなる搬送ルート11が形成される。また、後述する制御部10の制御によって回転駆動される第1の搬送ローラとしての搬送ローラ12と、第2の搬送ローラとしての搬送ローラ26と、第3の搬送ローラとしての搬送ローラ13を配置している。当該搬送ローラ12、13、26の前後には給入センサ14と、通過センサ15を有する。
図2はプリンタ1の前記カセット給紙機構部30を示す斜視図である。同図は前記搬送カバー11−1を省略して図示してある。前記給紙ローラ7は前記搬送カバー11−1と共に、前記分離フレーム8−2を通過した記録媒体3を180度反転させる機能を有する。更に、前記給入センサ14は回転軸14−1を中心に回転する構造であり、記録媒体3が通過することによって前記給入センサ14が傾斜させられ、当該記録媒体3の通過を検知する。給紙ローラ7によって給紙された記録媒体3が搬送ローラ12、13に突き当たる位置に到達すると、給入センサ14が傾斜することによって記録媒体3を検知し、制御部10の制御によって、搬送ローラ12、13を回転駆動する。搬送ローラ12、13は記録媒体3を挟持して画像形成部50へ搬送する構成になっている。
更に図1において、画像形成部50には転写ローラ16と感光ドラム17があって、前記通過センサ15が検知したタイミングをもとに制御部10の制御によって画像形成がなされる。そして画像定着部60には、ヒートローラ18とバックアップローラ19があり、形成した画像を定着する。更に定着した記録媒体3を排出するための排出ローラ20、21、22、23を有する。
一方、図3はプリンタ1の前記手挿し給紙機構部35を示す斜視図である。当該手挿し給紙機構部35には、手挿し記録媒体27をセットするために手挿しトレイ25を有する。手挿しトレイ25はプリンタ1本体のメインフレーム24に取り付けてある。手挿しトレイ25を使用しないときは、プリンタ1本体のカバーの役割をしており、手挿しトレイ25を使用するときは、当該手挿しトレイ25を矢印A方向に開いて手挿し用のトレイとして機能する。
当該手挿しトレイ25の搬送ローラ26方向には前記搬送カバー11−1が設けられる。そして、搬送ローラ26の手前には前記給入センサ14が設けられ、操作者により手挿しされる手挿し記録媒体27が前記搬送カバー11−1の上を挿入されることを検知する。
搬送ローラ13、26は手挿し記録媒体27を挟持して画像形成部50へ搬送する構成になっている。前記搬送ローラ12、13、26は、前記記録媒体3の搬送ルート11と手挿し記録媒体27の挿入されるルートとの合流する位置に設けられる。
搬送ローラ13、26は手挿し記録媒体27を挟持して画像形成部50へ搬送する構成になっている。前記搬送ローラ12、13、26は、前記記録媒体3の搬送ルート11と手挿し記録媒体27の挿入されるルートとの合流する位置に設けられる。
前述の通り、記録媒体3は前記給紙ローラ7と前記搬送カバー11−1によって形成される搬送ルート11を給送される。一方、手挿し記録媒体27は前記搬送カバー11−1の上部を給送される。よって、前記給入センサ14は、前記カセット給紙機構部30を給送される記録媒体3の給送と、前記手挿し給紙機構部35を給送される手挿し記録媒体27の給送の両方を検知する。当該給入センサ14は、媒体の通過に従って当該給入センサ14が傾斜する角度の違いによって、両者を区別することができる。
即ち、制御部10は後述するように、給入センサ14が大きく傾斜したことを検知したときは、記録媒体3が給送されたとして、搬送ローラ13の回転方向を矢印c方向(図5参照)に駆動し、給入センサ14が少なく傾斜したことを検知したときは、手挿し記録媒体27が給送されたとして、搬送ローラ13の回転方向を矢印e方向(図7参照)に駆動する。
なお、図3に示すように、搬送ローラ26は手挿しトレイ25からの手挿し記録媒体27を給紙する。当該搬送ローラ26は、前述のカセット給紙のときに使用する前記搬送ローラ13の上部に接し、搬送ローラ13が回ることによって従動回転する。当該搬送ローラ13と搬送ローラ26によって手挿し記録媒体27の給紙動作を行なう。
図4はプリンタ1の制御を示すブロック図である。給入センサ14による媒体検知があると制御部10はローラ駆動部40を駆動する。具体的には、給入センサ14が大きく傾斜したことを検知したときは、制御部10は前記搬送ルート11に媒体カセット2からの記録媒体3が搬送されたと判断し、後述するように搬送ローラ13を図5に示す矢印c方向に回転するよう、ローラ駆動部40を駆動する。一方、給紙センサ14が少なく傾斜したことを検知したときは、制御部10は前記手挿しトレイ25からの手挿し記録媒体27であると判断し、後述するように搬送ローラ13を図7に示す矢印e方向に回転するよう、ローラ駆動部40を駆動する。
更に、通過センサ15からの媒体検知があると制御部10は、記録媒体3又は手挿し記録媒体27に対して画像形成をするよう、画像形成部50を制御して画像形成を行ない、画像定着部60を制御して画像定着を行なう。
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。図5は媒体カセット2からの給紙動作を示す構成図であり、図6は媒体カセット2からの給紙動作を示すフローチャートである。
媒体カセット2の積載プレート5にセットした記録媒体3は、押付けスプリング6の押付け力によって給紙ローラ7へ圧接している。プリンタ1が印刷を実行するときには、制御部10はローラ駆動部40を制御して、給紙ローラ7を矢印aの方向に回転させ、媒体カセット2から記録媒体3を1枚給紙する(S101)。記録媒体3が2枚同時に送られてしまった場合には、分離スプリング9によって給紙ローラ7に押付けている分離フレーム8−2の分離ゴム8−1の摩擦力によって2枚目の記録媒体3の給送は止まるので重送は発生しない。
給紙された記録媒体3は搬送ルート11を通って、搬送ローラ12、13に突き当たる位置まで移動する。前記給入センサ14によってこの記録媒体3の検知が行なわれると(S102)、制御部10は搬送ローラ13を矢印c方向に回転駆動する(S103)。これにより、搬送ローラ12が従動回転し、両方の搬送ローラ12、13は矢印b、cの方向に回転して、記録媒体3を画像形成部50へと送る。
この後、記録媒体3が通過センサ15を通過すると、通過センサ15がこれを検知する(S104)。そうすると制御部10の制御によって画像形成部50が動作し、転写ローラ16と感光ドラム17で画像を形成し(S105)、画像定着部60のヒートローラ18とバックアップローラ19で画像を定着する(S106)。更に定着した記録媒体3を排出ローラ20、21、22、23が排出する(S107)。
このように、媒体カセット2からの給紙動作を行なっているときに、操作者が誤って手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27を挿入してしまった場合、手挿しトレイ25の搬送ローラ26は、手挿し記録媒体27の搬送方向の逆方向である矢印d方向に従動回転しているので、搬送ローラ13、26の回転により、手挿し記録媒体27は搬送することはできない。即ち、前記媒体カセット2から給紙している記録媒体3に印刷を行なっている途中において、操作者が手挿しトレイ25に手挿し記録媒体27をセットしても、間違って給送してしまうことはなくなりトラブルは解消される。
次に、手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27の給紙を行なうときの動作について説明する。図7は手挿しトレイ25からの給紙動作を示す構成図である。図8は手挿しトレイ25からの給紙動作を示すフローチャートである。操作者が手挿しトレイ25を矢印A方向に開けて、当該手挿しトレイ25に手挿し記録媒体27を矢印g方向に向けて、搬送ローラ26、13に突き当てるようにセットする。そうすると給入センサ14は当該手挿し記録媒体27を検知する(S201)。給入センサ14が手挿し記録媒体27を検知すると、制御部10は搬送ローラ13を矢印e方向に回転駆動する(S202)。搬送ローラ13が、手挿し記録媒体27の搬送方向である矢印e方向に回転すると、搬送ローラ26は矢印f方向に従動回転する。
すると搬送ローラ26、13の矢印e、f方向の回転は、前述の媒体カセット2から記録媒体3を給送印刷するときとは反対に回転しているので、前記手挿し記録媒体27を搬送することができる。この後は、前述の媒体カセット2からの給紙動作と同様に、手挿し記録媒体が通過センサ15を通過すると、当該通過センサがこれを検知する(S203)。そうすると、制御部10の制御によって画像形成部が動作する(S204)。当該画像形成部50の転写ローラ16と感光ドラム17で画像を形成し、画像定着部60のヒートローラ18とバックアップローラ19で画像を定着する(S205)。更に定着した手挿し記録媒体27を排出ローラ20、21、22、23が排出する(S206)。
前述の図5の説明において、給入センサ14が媒体カセット2から給送される記録媒体3を検知するとき、前記搬送ローラ12を矢印b方向に、前記搬送ローラ13を矢印c方向に、前記搬送ローラ26を手挿し記録媒体27の搬送方向の逆方向である矢印d方向に回転する場合おいて、前記搬送ローラ13を回転駆動することを説明したが、駆動するローラはこれに限らない。即ち、制御部10は前記搬送ローラ12を回転駆動するようにしてもよい。
同様に図7の説明において、前記給入センサ14が手挿しトレイ25から給送される手挿し記録媒体27を検知するとき、前記搬送ローラ13を矢印e方向に、搬送ローラ26を矢印f方向に回転する場合において、前記搬送ローラ13を回転駆動することを説明したが、駆動するローラはこれに限らない。即ち、制御部10は前記搬送ローラ12を回転駆動することによって、搬送ローラ13と搬送ローラ26を従動回転するようにしてもよい。
更に、媒体カセット2から給送される記録媒体3の検知と、手挿しトレイ25から給送される手挿し記録媒体27の検知を行なうのに、前記給入センサ14が両方を兼用し、前記給入センサ14が傾斜する傾斜角度の違いによって両者を区別することとしたが、これに限らず、夫々異なる給入センサを設けてもよい。即ち、媒体カセット2から給送される記録媒体3の給送を検知する図示しないカセット給紙用給入センサをカセット給紙機構部30、特に搬送ルート11に設ける。一方、手挿しトレイ25から給送される手挿し記録媒体27の給送を検知する図示しない手挿し給紙用給入センサを手挿し給紙機構部35に設ける。前記カセット給紙用給入センサの検知出力があると、図5に示すように制御部10の制御により、前記搬送ローラ12を矢印b方向に、前記搬送ローラ13を矢印c方向に、前記搬送ローラ26を矢印d方向に回転する。更に、前記手挿し給紙用給入センサの検知出力があると、図7に示すように制御部10の制御により、前記搬送ローラ13を矢印e方向に、搬送ローラ26を矢印f方向に回転する。
以上のように第1の実施の形態では、搬送ローラ12、13、26の回転方向を変更することで給紙動作を変更しているので、媒体カセット2から搬送される記録媒体3に対して印刷を行なっている途中に、手挿しトレイ25に手挿し記録媒体27をセットしても、搬送ローラ13、26は手挿し記録媒体27の搬送方向の逆方向に回転しているので、間違って送ってしまうことはなくなりトラブルは解消される。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を付したので、前記第1の実施の形態の説明を援用する。
次に第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を付したので、前記第1の実施の形態の説明を援用する。
図9は第2の実施の形態に関する画像形成装置としてのプリンタ1全体を示す構成図である。同図において、プリンタ1は、媒体カセット2から記録媒体3を給送するためのカセット給紙機構部30と、手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27(図11参照)を給送するための手挿し給紙機構部35の2つの給紙機構部を有する。更に当該プリンタ1は記録媒体3又は手挿し記録媒体27に画像を形成する画像形成部50と、画像を定着するための画像定着部60を有する。
プリンタ1のカセット給紙機構部30には、プリンタ1本体から着脱可能な媒体カセット2を有する。媒体カセット2は複数枚の記録媒体3をセットすることが可能となっている。媒体カセット2は外形であるカセットフレーム4に積載プレート5と押付けスプリング6を有する。これによって積載プレート5の上にセットされた記録媒体3は、前記押付けスプリング6の力によってプリンタ1本体側にある給紙ローラ7に押付けられる。当該給紙ローラ7は回転駆動することによって、積載された記録媒体3の最上位の記録媒体3を給紙する。
記録媒体3の給紙方向に、給紙ローラ7で給紙した記録媒体3を1枚ずつ分離するために、分離ゴム8−1を貼付けた分離フレーム8−2と分離スプリング9を有する。また、記録媒体3を180度反転させる搬送カバー11−1からなる搬送ルート11が形成される。また、制御部10の制御によって回転駆動される搬送ローラ12、13、26を配置している。搬送ローラ13は後述するように前記搬送ローラ12を中心とした遊星機構となっており、中心となる前記搬送ローラ12に接して従動回転しながら、自転する方向によって軸の位置が公転し移動する。
カセット給紙機構部30の構成は前記図2と同様であるので、前記図2の説明を援用する。搬送ローラ12、13の前後には、給入センサ14、通過センサ15があり、給紙ローラ7によって給紙された記録媒体3は搬送ローラ12、13に突き当たる位置に到達すると、給入センサ14が倒れることによって記録媒体3を検知し、制御部10の制御によって、搬送ローラ12、13を回転駆動する。
更に、画像形成部50には転写ローラ16と感光ドラム17があって、通過センサ15が検知したタイミングをもとに制御部10の制御によって画像形成がなされる。そして画像定着部60には、ヒートローラ18とバックアップローラ19があり、形成した画像を定着する。更に定着した記録媒体3を排出するための排出ローラ20、21、22、23を有する。
一方、プリンタ1の手挿し給紙部には、記録媒体3をセットするために手挿しトレイ25を有する。手挿しトレイ25はプリンタ1本体のメインフレーム24に取り付けてある。手挿しトレイ25を使用しないときは、プリンタ1本体のカバーの役割をしており、手挿しトレイ25を使用するときは、当該手挿しトレイ25を矢印A方向に開いて手挿し用のトレイとして機能する。
前述の通り、記録媒体3は前記給紙ローラ7と前記搬送カバー11−1によって形成される搬送ルート11を給送される。一方、手挿し記録媒体27は前記搬送カバー11−1の上部を給送される。よって、前記給入センサ14は、前記カセット給紙機構部30を給送される記録媒体3の給送と、前記手挿し給紙機構部35を給送される手挿し記録媒体27の給送の両方を検知する。当該給入センサ14は、媒体の通過に従って当該給入センサが傾斜する角度の違いによって、両者を区別することができる。
即ち、制御部10は後述するように、給入センサ14が大きく傾斜したことを検知したときは、記録媒体3が給送されたとして、搬送ローラ12の回転方向を矢印b方向(図10参照)に駆動し、給紙センサ14が少なく傾斜したことを検知したときは、手挿し記録媒体27が給送されたとして、搬送ローラ12の回転方向を矢印h方向(図11参照)に駆動する。
なお、前記図3に示すように、搬送ローラ26は手挿しトレイ25からの手挿し記録媒体27を給紙する。当該搬送ローラ26は、前述のカセット給紙のときに使用する前記搬送ローラ13の上部に接し、搬送ローラ13が回ることによって従動回転する。当該搬送ローラ13と搬送ローラ26によって手挿し記録媒体の給紙動作を行なう。
図12は搬送ローラ12、13、26の遊星機構を示す説明図である。搬送ローラ12は搬送ローラ13と常に接している。搬送ローラ12は図示しない駆動源から駆動され正逆両方向に回転可能であり、搬送ローラ13は従動回転することにより、記録媒体3を搬送可能とする。
搬送ローラ13は、その回転軸がプリンタ1のフレーム24−1に形成されたスリット24−2に移動可能に支持されている。当該スリット24−2は前記搬送ローラ12の中心から等距離に形成される円弧状スリットである。従って、搬送ローラ13は搬送ローラ12を中心とした遊星機構となっており、搬送ローラ12が矢印h方向に回転すると、それに従って搬送ローラ13は前記スリット24−2を矢印j方向に公転移動し、その後矢印e方向に自転を開始する。
搬送ローラ13は矢印j方向に公転移動することで、前記搬送ローラ26と接することができ、その結果搬送ローラ26は矢印f方向に従動回転する。その結果搬送ローラ13と搬送ローラ26とによって、前記手挿し記録媒体27を搬送することができる構成となっている。なお、搬送ローラ13がスリット24−2の矢印i方向(図10)にあるときは、搬送ローラ26との間隔が開いており、その間の手挿し記録媒体27を搬送することができない。
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。第2の実施の形態に関するフローチャートは前記第1の実施の形態と同様であるので、図6と図8を援用する。図10は媒体カセット2からの給紙動作を示す構成図である。図10と前記図6において、媒体カセット2の積載プレート5にセットした記録媒体3は、押付けスプリング6の押付け力によって給紙ローラ7へ圧接している。プリンタ1が印刷を実行するときには、給紙ローラ7が矢印aの方向に回転して、媒体カセット2から記録媒体3を1枚給紙する(S101)。記録媒体3が2枚同時に送られてしまった場合には、分離スプリング9によって給紙ローラ7に押付けている分離フレーム8−2の分離ゴム8−1の摩擦力によって2枚目の媒体は止まるので重送は発生しない。
給紙された記録媒体3は搬送ルート11を通って、搬送ローラ12、13に突き当たる位置まで移動する。給入センサ14によってこの記録媒体3が搬送されたことの検知が行なわれると(S102)、制御部10は搬送ローラ12を矢印b方向に回転する(S103)。搬送ローラ12が矢印b方向に回転すると、遊星機構の付いている搬送ローラ13は矢印c方向に回転しながら矢印iの方向に移動する。即ち搬送ローラ13が矢印i方向に移動すると、搬送ローラ13と搬送ローラ26との間隔が開くことになる。しかしながら当該搬送ローラ13は駆動側の搬送ローラ12とは接したままであるため記録媒体3を搬送することができる。こうして前記搬送ローラ12と搬送ローラ13は記録媒体3を搬送し、当該記録媒体3を画像形成部50へと送る。
この後、記録媒体3が通過センサ15を通過すると、通過センサがこれを検知する(S104)。そうすると、制御部10の制御によって画像形成部50が動作し、転写ローラ16と感光ドラム17で画像を形成し(S105)、画像定着部60のヒートローラ18とバックアップローラ19で画像を定着する(S106)。更に、定着した記録媒体3を排出ローラ20,21,22,23は排出する(S107)。
このように、媒体カセット2からの給紙動作を行なっているときに、操作者が誤って手挿しトレイ25から手挿し記録媒体27を挿入してしまった場合、遊星機構によって搬送ローラ13と搬送ローラ26の間隔が開いてしまうため、搬送ローラ26が回転できず手挿し記録媒体27を搬送することはできない。即ち、媒体カセット2から印刷を行なっている途中に、手挿しトレイ25に記録媒体3をセットしても、誤って送ってしまうことはなくなりトラブルは解消される。更に搬送ローラ26が回転しないので手挿し記録媒体27に先端折れなどのダメージを与えることがない。
次に、図11と前記図8を使って手挿しトレイ25から給紙動作を行ったときの動作について説明する。図11は手挿しトレイ25からの給紙動作を示す構成図である。操作者が手挿しトレイ25を矢印A方向に開けて、手挿しトレイ25に手挿し記録媒体27を矢印g方向に向けて、搬送ローラ26、13に突き当てるようにセットする。そうすると給入センサ14は手挿し記録媒体27を検知する(S201)。すると制御部10の制御により、駆動元の搬送ローラ12は矢印h方向に回転するので(S202)、遊星機構の付いている搬送ローラ13は矢印e方向に回転しながら矢印j方向に移動する。そして搬送ローラ13、26が手挿し記録媒体27を挟んだ状態で接触すると、搬送ローラ26は、矢印f方向に回転して手挿し記録媒体27を搬送する。
この後は前述の媒体カセット2からの給紙動作と同様に、手挿し記録媒体27は通過センサ15を通過すると、通過センサ15はこれを検知する(S203)。そうすると、制御部10の制御によって画像形成部50が動作する(S204)。当該画像形成部50の転写ローラ16と感光ドラム17で画像を形成し、画像定着部60のヒートローラ18とバックアップローラ19で画像を定着する(S205)。更に定着した手挿し記録媒体27を排出ローラ20、21、22、23が排出する(S206)。
なお、媒体カセット2から給送される記録媒体3の検知と、手挿しトレイ25から給送される手挿し記録媒体27の検知を行なうのに、前記給入センサ14が両方を兼用し、前記給入センサ14が傾斜する傾斜角度の違いによって両者を区別することとしたが、これに限らず、前記第1の実施の形態と同様、夫々異なる給入センサを設けてもよい。即ち、例えば搬送ルート11に設けた図示しないカセット給紙用給入センサと、手挿し給紙機構部35に設けた図示しない手挿し給紙用給入センサの出力によって、制御部10の制御により、駆動元の搬送ローラ12を矢印b方向又は矢印h方向に回転する。
また、図12によって、搬送ローラ12、13、26の遊星機構を示したが、遊星機構はこれに限らない。即ち、前記搬送ローラ12の回転中心軸からの伸びる2本の腕を回転自在に儲け、当該2本の腕に前記搬送ローラ13を支持することにより遊星機構とするものでもよい。
以上のように第2の実施の形態では、遊星機構の付いた搬送ローラ13によって搬送ローラ13、26を離間させるので、媒体カセット2から印刷を行なっているときに、搬送ローラ26は回転しなくなり、間違って送ってしまうことはなくなりトラブルは解消される、と同時に手挿し記録媒体27に先端折れなどのダメージを与えることがない。
本実施の形態では、画像形成装置を代表してプリンタを用いた説明をしたが、プリンタだけでなくMFPやファクシミリ、複写機においても同様に利用可能である。
1 プリンタ
2 媒体カセット
3 記録媒体
12、13、26 搬送ローラ
14 給入センサ
25 手挿しトレイ
27 手挿し記録媒体
30 カセット給紙機構部
35 手挿し給紙機構部
2 媒体カセット
3 記録媒体
12、13、26 搬送ローラ
14 給入センサ
25 手挿しトレイ
27 手挿し記録媒体
30 カセット給紙機構部
35 手挿し給紙機構部
Claims (6)
- 第1の媒体を載置する第1の媒体載置部と、
第2の媒体を載置する第2の媒体載置部と、
前記第1の媒体又は第2の媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記第1の媒体を前記画像形成部へ搬送する第1の搬送ローラと、
前記第2の媒体を前記画像形成部へ搬送する第2の搬送ローラと、
前記第1の搬送ローラ又は前記第2の搬送ローラと接することにより前記第1の媒体と前記第2の媒体とを選択的に搬送する第3の搬送ローラと、
前記第3の搬送ローラの回転方向を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第3の搬送ローラは、前記第1の媒体載置部からの第1の給紙経路と、前記第2の媒体載置部からの第2の給紙経路とが合流する位置に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記第1の媒体を搬送するとき、前記第3の搬送ローラを、前記第2の媒体が搬送される方向と逆方向に回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第3の給紙ローラは前記第1の給紙ローラを中心として公転する遊星機構であり、
前記制御部は、前記第1の給紙ローラを正逆方向に回転制御することによって前記第3の搬送ローラの回転方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 第1の媒体を載置する第1の媒体載置部からの前記第1の媒体を給紙する第1の媒体給紙工程と
第2の媒体を載置する第2の媒体載置部からの前記第2の媒体を給紙する第2の媒体給紙工程と、
給紙された媒体に画像を形成する画像形成工程とを含み、
前記第1の媒体給紙工程は、第1の給紙ローラと第3の給紙ローラの回転によって給紙を行ない、
前記第2の媒体給紙工程は、第2の給紙ローラと前記第3の給紙ローラの回転によって給紙を行ない、
更に、前記第1の媒体給紙工程中には、前記第2の給紙ローラと前記第3の給紙ローラの回転によって給紙が行なわれないよう制御する制御工程を含むことを特徴とする画像形成装置の給紙制御方法。 - 前記第3の給紙ローラが前記第1の給紙ローラを中心として公転する遊星機構であり、
前記制御工程は、前記第2の給紙ローラと前記第3の給紙ローラを離間させることよって給紙が行なわれないよう制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の給紙制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113369A JP2009263064A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 画像形成装置及びその給紙制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009263064A true JP2009263064A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41389428
Family Applications (1)
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JP2008113369A Withdrawn JP2009263064A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 画像形成装置及びその給紙制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009263064A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013075754A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Brother Industries Ltd | 画像形成装置 |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008113369A patent/JP2009263064A/ja not_active Withdrawn
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