JP2009263049A - 板材ストッカ - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部が抜かれた端材等の板材を効率良く格納でき、かつ前記板材に無理な力をかけずに格納や出し入れ等ができ、しかも不要になった端材を素早く排出することができる板材ストッカを提供する。
【解決手段】 フレーム30と、このフレーム30内の格納位置Aとフレーム30外の進出位置Bとに進退自在な上下複数段のテーブル部材31とを備える。進出位置Bの下方に端材排出部36が位置する。進出位置Bに位置するテーブル部材31に置かれた板材Wを保持する端材保持手段を備える。端材保持手段で板材Wを保持した状態でテーブル部材31をフレーム30内に格納することで、板材Wを端材排出部36に排出する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、板材加工機での加工により内部が抜かれた端材のうち再利用可能なものを一時的に格納しておく板材ストッカに関する。
パンチプレス等の板材加工機では、孔明けや成形等の加工の他に、打抜き等によって素材板材から製品板材を切り取る加工を行う。多くの場合、板材加工機の加工効率重視のために、切り取る製品板材の大きさや形状が異なる場合でも、同寸法の素材板材が使用される。そのため、製品板材の種類によっては、素材板材から製品板材を切り取った後に、まだ他の製品板材に加工することができる部分が残る端材が生じる。従来、このような再利用可能な端材も、有効利用されることなく、廃棄材として処分されていた。
一方、製品板材は、板材搬送装置(例えば特許文献1)により板材加工機外へ搬出され、板材保管庫(例えば特許文献2)に一旦保管されるか、または台車に積載されて次の工程へ運搬される。前記端材は、板材搬送装置で搬送されることも、板材保管庫に保管されることもない。
特開2000−117373号公報 特開平5−306003号公報
上記のように、従来は、再利用可能な端材が有効利用されることなく処分されており、資材の使い方に無駄が多かった。1つの素材板材から複数種の製品板材を切り取るようにすれば上記無駄を無くすことができるが、それは次の理由により難しい。すなわち、板材加工機の加工スケジュールは、中間在庫の増加や製品板材の仕分け作業が煩雑になるのを避けるために、基本的には、後の工程で必要となる順に製品板材を加工するように定められている。このため、必然的に同一の製品板材または同一工程で使用する製品板材を続けて加工することとなり、端材の発生が避けられない。
そこで、板材加工機で生じた再利用可能な端材を一時的に格納しておき、後でこの端材が利用可能となったときに板材加工機に戻して加工することを考えついた。この考えを実現するには、端材を効率良く格納することができる設備が必要である。この設備は、内部が製品板材として抜かれた強度の弱い端材を扱うものであるため、端材が変形しないように格納時や出し入れ時等に端材に無理な力がかからないことが求められる。また、この設備を有効に使用するためには、板材加工機で再利用不可能な端材が生じた場合や、格納してある端材が不要になったときに、これらの端材を素早く排出できることが求められる。
なお、端材の搬送や格納に、製品板材用の板材搬送装置および板材保管庫を利用することも考えられるが、それは、製品板材の搬送や保管に支障がでる、製品板材と端材が混在することによる混乱が生じる等の不都合が懸念される。
この発明の目的は、内部が抜かれた端材等の板材を効率良く格納でき、かつ前記板材に無理な力をかけずに格納や出し入れ等ができ、しかも不要になった端材を素早く排出することができる板材ストッカを提供することである。
この発明の他の目的は、上記板材ストッカにおいて、さらに端材等の板材を効率良く格納することができるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、排出された端材の処分が容易な板材ストッカとすることである。
この発明にかかる板材ストッカは、内部が抜かれた端材等の板材を格納する板材ストッカであって、正面に開口部を有するフレームと、それぞれ前記開口部を介して前記フレーム内の格納位置とフレーム外の進出位置とに進退自在であって、前記板材を載せる載置面を有する上下複数段のテーブル部材と、前記進出位置の下方に位置する端材排出部と、前記進出位置に位置するテーブル部材に置かれた前記板材を保持する端材保持手段とを備え、前記端材保持手段で前記板材を保持した状態で前記テーブル部材を前記フレーム内に格納することで、前記板材を前記端材排出部に排出可能とした。
この構成によると、テーブル部材が格納位置と進出位置とに進退することにより、板材加工機で生じた端材等の板材を、上下複数段のテーブル部材に載せて効率良く格納することができる。後になって、格納されている板材が利用可能となったときに、その板材を板材加工機に戻して加工する。これにより、端材の有効活用ができる。
テーブル部材の載置面に載せられた板材は、下面全体が下から支えられるので、格納時や出し入れ時等に板材に無理な力がかからない。このため、板材が強度の弱い端材であっても、変形しにくい。
また、テーブル部材の進出位置の下方に端材排出部が設けられ、進出位置に位置するテーブル部材に置かれた板材を端材保持手段により保持した状態で、テーブル部材をフレーム内に格納することにより、板材を端材排出部に排出可能であるため、不要になった端材を素早く排出することができる。
この発明において、前記テーブル部材の進出位置で、任意の段のテーブル部材が乗り移り可能な高さと、前記板材を搬入する高さとに停止可能に昇降するエレベータを備えていてもよい。その場合、このエレベータに前記板材保持手段を設けることができる。
上記エレベータが設けられていると、テーブル部材の進退とエレベータの昇降とを組み合わせることにより、板材の格納をより一層効率良く行うことができる。エレベータを備える場合、このエレベータに端材保持手段を設けることにより、エレベータ上のテーブル部材に置かれた端材である板材をそのまま端材排出部に排出することができ、端材の排出を円滑に行える。
前記端材排出部は、車輪付きのボックスとすることができる。
端材排出部が車輪付きのボックスであると、排出された後の端材の処分が容易である。
この発明にかかる板材ストッカは、内部が抜かれた端材等の板材を格納する板材ストッカであって、正面に開口部を有するフレームと、それぞれ前記開口部を介して前記フレーム内の格納位置とフレーム外の進出位置とに進退自在であって、前記板材を載せる載置面を有する上下複数段のテーブル部材と、前記進出位置の下方に位置する端材排出部と、前記進出位置に位置するテーブル部材に置かれた前記板材を保持する端材保持手段とを備え、前記端材保持手段で前記板材を保持した状態で前記テーブル部材を前記フレーム内に格納することで、前記板材を前記端材排出部に排出可能としたため、内部が抜かれた端材等の板材を効率良く格納でき、かつ前記板材に無理な力をかけずに格納や出し入れ等ができ、しかも不要になった端材を素早く排出することができる。
前記テーブル部材の進出位置で、任意の段のテーブル部材が乗り移り可能な高さと、前記板材を搬入する高さとに停止可能に昇降するエレベータを備え、このエレベータに前記板材保持手段が設けられ場合は、さらに端材等の板材を効率良く格納することができる。
前記端材排出部が、車輪付きのボックスである場合は、排出された端材の処分が容易である。
この発明の実施形態を図1〜図6と共に説明する。図1に示すように、この板材加工システムは、板材加工機1と、この板材加工機1に対し板材を搬入搬出する板材搬送装置2と、板材加工機1の左右(X方向)片側に設けた製品板材用の板材ストッカ20と、板材加工機1を挟んで製品板材用の板材ストッカ20と反対側に板材加工機1に隣接して設けた端材用の板材ストッカ3とを備える。
板材加工機1は、ワークテーブル5上の素材板材または端材である板材W(図1)から製品板材W2(図1)を打抜き等によって切り取る機能を備えたものであり、パンチプレスまたはレーザ加工機等からなる。この例では、板材加工機1はパンチプレスであり、ダイ工具(図示せず)に対してパンチ工具(図示せず)を昇降させて加工を行う加工ヘッド7と、この加工ヘッド7に対して板材Wをワークテーブル5上で前後(Y方向)および左右(X方向)に移動させて位置決めする板材位置決め機構8とを備えている。
板材位置決め機構8について説明する。図2に示すように、ワークテーブル5は、固定テーブル5aと可動テーブル5bとからなる。可動テーブル5bは、キャリッジ11と共にレール12上を前後移動する。キャリッジ12にはクロススライド13が左右移動自在に設置され、クロススライド13に複数のワークホルダ14が取付けられている。ワークホルダ14は板材Wの前縁部を挟んで保持するものである。キャリッジ11およびクロススライド13は各軸のサーボモータ15,16により、ボールねじ等の運動変換機構を介して駆動される。
図1に示すように、板材搬送装置2は、板材加工機1に素材板材を搬入、または板材加工機1で加工された製品板材W2を搬出、または搬入および搬出の両方を行う装置である。板材搬出装置2は、板材加工機1と搬入・搬出位置P間に平行に設置された左右方向を向く2本の軌道22と、これら軌道22に沿ってそれぞれ独立して走行自在な走行体23とを備え、各走行体23に板材吸着具24を設けたものである。搬入・搬出位置Pは、板材ストッカ20の設置位置と、板材運搬台車21の停止位置とを含む。
各走行体23は、それぞれ軌道22にガイド部材(図示せず)を介して走行自在に設けられ、サーボモータ等の走行駆動源により自走するものとされている。ガイド部材は、例えば直線転がり軸受やガイドローラ等である。
板材吸着具24は、例えば吸着パッド24aにより板材を吸着保持するものであり、この実施形態では、パッド支持フレーム24bに複数の吸着パッド24aが取付けられている。板材吸着具24は、走行体23に上下動自在に嵌合する上下動部材25に取付けられていて、図示しない昇降駆動源により上下動部材25を上下動させることで昇降させられるようになっている。
2本の軌道22は、両端で互いに連結されて一体とされており、左右一対の前後移動フレーム26に支持されている。これら左右一対の前後移動フレーム26は、いずれも前後移動用レール27に沿って移動自在で、図示しない前後移動駆動源により前後移動させることができる。前後移動駆動源は、例えばサーボモータとその回転を直線に変換するボールねじ等の変換機構等からなる。
製品板材用の板材ストッカ20は、製品板材W2をパレット28上に積層状に載置して保管する装置であり、パレット28を載置する多段の棚20aを有する。板材ストッカ20は、任意の段の棚20aにおいて、パレット28が、前側の貯蔵位置と、その後側の入出庫位置との間で進退可能とされている。板材運搬台車21は、製品板材W2を積層状に積載して次の工程へ運搬する台車である。
端材用の板材ストッカ3は、板材加工機1での加工により内部が抜かれた端材W1(図1)を一時的に保管する装置である。ここで言う端材W1は、素材板材から製品板材W2を切り取った後に、まだ他の製品板材に加工することができる部分Waが残っている再利用可能な端材のことである。図1〜図4に示すように、板材ストッカ3は、フレーム30、上下複数段のテーブル部材31、エレベータ32、テーブル進退駆動機構33、板材搬入搬出機構35、端材排出部36等からなる。
フレーム30は、上下フレーム材30a、前後フレーム材30b、左右フレーム材30c等を直方体形状に組んだものであり、正面に開口部30dを有する。フレーム30には、各段のテーブル部材31を前後に移動自在に支持するレール30eが設けられている。
テーブル部材31は、上面が板材Wを載せる載置面31aとなった板状の部材であり、図5に示すように、載置面31aには複数のボール31bが転動自在に設けられており、載置面31aに載せられた板材Wを前後左右に移動可能に支持する。載置面31aにボール31bを設ける代わりに、載置面31aに多数のブラシ(図示せず)を植え込んで設けても、板材Wを前後左右に移動可能に支持することができる。各テーブル部材31は、前記レール30eに沿って、前記開口部30dを介してフレーム30内の格納位置A(図4)とフレーム30の正面外側の進出位置B(図4)とに進退自在である。テーブル部材31を進退させるテーブル進退駆動機構33については、後で説明する。
エレベータ32は、フレーム30の正面外側に設置され、前側の上下フレーム材30aに沿って昇降する。エレベータ32は、平面形状方形のエレベータ枠32aを備え、このエレベータ枠32aの内側に、前後方向のレール32bが設けられている。エレベータ32のレール32bがフレーム30のレール30eと同じ高さにあるとき、テーブル部材31は両レール30e,32bを互いに乗り移り可能である。エレベータ枠32aの右側縁部には、エレベータ32上のテーブル部材31と板材加工機1のワークテーブル5との間に介在する渡し板32cが設けられている。
図3および図4に示すように、エレベータ32に設けた複数のローラ41が、前側の上下フレーム材30aの前面、背面、および外側面にそれぞれ転接することで、エレベータ32の昇降が案内されている。エレベータ昇降機構42は、フレーム30の上部に設けた昇降駆動モータ43の出力軸43aと左右方向の伝動軸44とをチェーン伝動装置45を介して伝動連結し、さらに伝動軸44の左右端部に設けた爪車46、およびフレーム30の左右の下端部に設けた爪車47にそれぞれリフトチェーン48を掛け、これらリフトチェーン48の両端にエレベータ32の左右両端部をそれぞれ取付けてある。
昇降駆動モータ43が回転すると、左右のリフトチェーン48が軌道上を移動し、それに取付けたエレベータ32が昇降する。エレベータ高さ検出手段49の検出に合わせて昇降駆動モータ43の回転を制御することにより、エレベータ32を、任意の段のテーブル部材31が乗り移り可能な高さと、板材加工機1により板材Wを搬入する所定の高さとに停止させる。この場合、板材Wを搬入する所定の高さは、板材加工機1のワークテーブル5の高さである。エレベータ高さ検出手段49は、例えばフレーム30に設けた被検出体49aと、この被検出体49aを検出する光電センサ等の検出部49bとでなる。
テーブル進退駆動機構33は、テーブル部材31を前記格納位置Aと進出位置Bとに出し入れさせるものであり、軌道51に沿って前後に移動するドロア52を備える。ドロア52は、例えばサーボモータで駆動されるチェーン装置に取付けられている。このドロア52には、テーブル部材31の載置面31aに置かれた板材Wをテーブル部材31に固定する板材固定手段として、複数のドロアグリッパ53が設けられている。ドロアグリッパ53は、図5に示すように上下一対の爪53a,53bを有し、これらの爪53a,53bにより、テーブル部材31の前端部のみを把持すること、または板材Wの前端部とテーブル部材31の前端部を重なり状態で挟んで固定することが可能である。各ドロアグリッパ53は、図示しない開閉駆動源により同時に爪53a,53bの開閉動作を行う。爪53a,53bは上下別々に開閉動作させることが可能である。
また、エレベータ32には、前記ドロアグリッパ53とは別に、複数の排出用グリッパ54が設けられている。ドロアグリッパ53と排出用グリッパ54とは、互いに左右に位置をずらして配置してある。排出用グリッパ54は、再利用不可能な端材や不要になった端材である板材Wを下方の端材排出部36に排出するときに使用する端材保持手段であり、図5に示すように、板材Wの前端部をつかんで保持することが可能な上下一対の爪54a,54bを有する。各排出用グリッパ54は、図示しない開閉駆動源により同時に爪54a,54bの開閉動作を行う。各排出用グリッパ54は、共通の取付軸55に取付けられており、この取付軸55を中心にして回動自在である。取付軸55を支持する支持体56は、軌道57に沿って前後に移動可能である。支持体56が前後に移動することにより、排出用グリッパ54が、進出位置Bにあるテーブル部材31に載せられた板材Wを保持可能な作用位置Cと、この作用位置Cの前方に位置する非作用位置Dとに位置変更される。
端材排出部36は、この実施形態では、車輪36a付きのボックスとされている。この端材排出部36は、エレベータ32の下方の停止位置へ、板材ストッカ3の前方に空けられた空間から出し入れされる。端材排出部36は、車輪付きのものに限らない。
板材搬入搬出機構35は、板材加工機1のワークテーブル5と、エレベータ32上のテーブル部材31との間で板材Wの搬入搬出を行うものである。図3および図6に示すように、板材搬入搬出機構35は、左右方向に設置された案内レール61と、この案内レール61に沿って走行する走行体62と、この走行体62に昇降自在に設けられた板材保持ヘッド63とを備える。走行体62は、案内レール61内に設けたチェーン装置(図示せず)を走行モータ64で駆動して走行する。板材保持ヘッド63は、昇降シリンダ65の駆動により一対のガイドロッド66に案内されて、走行体62に対して昇降する。
板材保持ヘッド63には、板材Wの左端部を挟んで保持する前後一対の搬出用グリッパ67と、板材Wの上面を吸着保持する一対の吸着パッド70とが設けられている。一対の搬出用グリッパ67は、グリッパ取付フレーム68に取付けられており、このグリッパ取付フレーム68ごと前後移動自在である。前後移動は、リニアガイド69に案内されて、図示しない前後移動駆動源により行われる。この搬出用グリッパ67の前後移動は、板材Wの寸法に合わせるために行う。
一対の吸着パッド70は、それぞれパッド取付フレーム71に、後述する位置決め手段75を介して取付けられている。パッド取付フレーム71は、このパッド取付フレーム71の左端部に位置する回動軸72を中心にして旋回自在である。旋回動作は、旋回シリンダ73により行う。旋回により、一対の吸着パッド70がほぼ左右に並んだ位置決め位置Q1と、一対の吸着パッド70が前後に並んだ折り畳み位置Q2とに、吸着パッド70の並びの向きを変更することができる。
前記位置決め手段75は、パッド取付フレーム71に対し垂直軸76回りに回動自在な位置決めシリンダ77と、この位置決めシリンダ77のピストンロッドに取付けたパッド押し当てシリンダ78とを備え、前記パッド押し当てシリンダ78のピストンロッドに吸着パッド70が取付けられている。位置決めシリンダ77は、一対の中立保持スプリング79により、垂直軸76回りの位相が弾性的に中立状態に保持されるようになっている。一対の吸着パッド70が板材保持位置Q1にある状態では、中立状態にある位置決めシリンダ77は前後左右それぞれに45度の角度を向いている。
板材加工機1で生じた端材W1等の板材Wを板材ストッカ3に搬出する場合における板材ストッカ3の動作を説明する。まず、図7(A)のように、エレベータ32を、板材Wを保管する段の高さまで昇降させ、同図(B)のように、その段のテーブル部材31を、テーブル進退駆動機構33により進出位置Bへ進出させ、同図(C)のように、エレベータ32をワークテーブル5と同じ高さに停止させる。テーブル進退駆動機構33によるテーブル部材31の進出位置Bへの進出は、図8に示すように、ドロアグリッパ53によりテーブル部材31の前端部を把持した状態でドロア52を前方へ移動させることで行う。なお、エレベータ32を昇降させるときには、干渉防止のため、板材搬入搬出機構35の吸着パッド70を折り畳み位置Q2に位置させておく。
次に、板材搬入搬出機構35の搬出用グリッパ67でワークテーブル5上の板材Wの左端部を把持すると共に、板材保持位置Q1にある吸着パッド70で前記板材Wの上面を吸着保持し、その状態で板材保持ヘッド63を走行体62により左方向に移動させることで、板材Wをワークテーブル5からエレベータ32上へ引き込む。搬出用グリッパ67および吸着パッド70が板材Wを開放した後、板材保持ヘッド63は、上昇してから右方向へ移動し、エレベータ32の上方を通って元の位置へ戻る。なお、吸着パッド70で板材Wを吸着する際には、パッド押し当てシリンダ78を伸び作動させて、板材Wに対して吸着パッド70を上から押し当てる。
エレベータ32上に引き込まれた板材Wは、図9(A)のように、テーブル部材31の載置面31aに載った状態となる。この状態から、同図(B)のように、ドロアグリッパ53の爪53a,53bを閉じて、板材Wの前端部とテーブル部材31の前端部とを重なり状態で挟んで固定する。そして、ドロア52を後方へ移動させることにより、板材Wを載せたテーブル部材31を格納位置Aに退出させる。板材Wとテーブル部材31とがドロアグリッパ53により固定されているので、退出時にテーブル部材31上の板材Wが位置ずれしない。その後、ドロアグリッパ53が板材Wおよびテーブル部材31を開放し、ドロア52は元の位置へ戻る。格納位置Aでは、テーブル部材31上の板材Wは、板材Wとボール31bとの摩擦力により静止状態に保たれる。
板材ストッカ3の板材Wを板材加工機1に搬入する場合における板材ストッカ3の動作を説明する。まず、図10(A)のように、エレベータ32を、板材Wが保管されている段の高さまで昇降させ、同図(B)のように、その段の板材Wをテーブル部材31ごと、テーブル進退駆動機構33により進出位置Bへ進出させ、同図(C)のように、エレベータ32をワークテーブル5と同じ高さに停止させる。テーブル進退駆動機構33による板材Wおよびテーブル部材31の進出位置Bへの移動は、図9(B)に示すように、ドロアグリッパ53により板材Wの前端部とテーブル部材31の前端部とを重なり状態で挟んで固定し、ドロア52を前方へ移動させることで行う。
次に、板材保持ヘッド63を上昇させた状態で、走行体62を案内レール61の右端部まで走行させ、板材保持ヘッド63を下降させる。そして、搬出用グリッパ67でエレベータ32上の板材Wの左端部を把持すると共に、板材保持位置Q1にある吸着パッド70で前記板材Wの上面を吸着保持し、その状態で走行体62を右方向に走行させることにより、板材Wをエレベータ32上からワークテーブル5上へ押し出す。このとき、搬出用グリッパ67によって板材Wを把持せずに押し出してもよい。
板材Wがワークテーブル5上に押し出されたままの状態では、図11(A)に示すように、板材加工機1のワークテーブル5に対して板材Wの位置がずれている可能性がある。そこで、図11(B)に示すように、搬出用グリッパ67が開いて板材Wを開放した後、位置決めシリンダ77を伸び作動させて、一対の吸着パッド70を前後左右45度の角度で前方かつ左方に突出させる。それにより、板材Wの前端部が板材位置決め機構8のワークホルダ14に押付けられて前後方向の位置決めがなされるとともに、板材Wの左端部がエンドロケータ80に押付けられて左右方向の位置決めがなされる。
板材加工機1にて、製品板材W2を切り取った後に他の製品板材に加工できる部分が残っていない再利用不可能な端材が生じた場合や、板材ストッカ3の各段のテーブル部材31上が端材等でいっぱいとなり、空のテーブル部材31を作る必要が生じた場合は、図12に示す順序で端材を廃棄する。
同図(A)は、エレベータ32上のテーブル部材31に端材である板材Wを載せ、そのエレベータ32を昇降可能範囲の最下端まで下降させたときの状態を示している。この状態から、ドロアグリッパ53の上側の爪53aが板材Wよりも低い位置まで閉じ(同図(B))、排出用グリッパ54が後方へ移動して板材Wの前端部を把持する(同図C))。ドロアグリッパ53と排出用グリッパ54とは互いに左右にずらして配置してあるため、両者53,54が互いに干渉することはない。
そして、ドロア52を後方へ移動させてテーブル部材31のみを後方へ押し出すことにより(同図(D))、板材Wの後端がテーブル部材31から外れた時点で、板材Wの後端側が自重によって落下して端材排出部36に受けられる(同図(E))。このとき、排出用グリッパ54は、取付軸55を中心にして回動する。次いで、排出用グリッパ54が爪54a,54bを開きながら前方へ移動することにより、板材Wの前端部が排出用グリッパ54から外れて、端材排出部36の中に落ち込む(同図(F))。
この板材ストッカ3の構成によると、テーブル部材31が格納位置Aと進出位置Bとに進退し、かつエレベータ32が昇降することにより、板材加工機1で生じた端材等の板材Wを、上下複数段のテーブル部材31に載せて効率良く格納することができる。後になって、格納されている板材Wが利用可能となったときに、その板材Wを板材加工機1に戻して加工することにより、余り材の有効活用ができる。テーブル部材31の載置面31aに載せられた板材Wは、下面全体が下から支えられるので、格納時や出し入れ時等に板材Wに無理な力がかからない。このため、板材Wが強度の弱い端材であっても、変形しにくい。
テーブル進退駆動機構33によりテーブル部材31を格納位置Aと進出位置Bとに進退させる際に、テーブル部材31の載置面31aに置かれた板材Wを板材固定手段であるドロアグリッパ54によりテーブル部材31に固定するため、板材Wが載置面31a上で位置ずれしない。そのため、板材Wを確実に格納できると共に、再利用時に板材Wを板材加工機1へ正確に供給できる。
特に、この実施形態では、板材固定手段を、板材Wの端部とテーブル部材31の端部とを重なり状態で挟んで固定するドロアグリッパ54としたことにより、板材Wがどのような端材であっても、板材Wとテーブル部材31とを確実に固定できる。すなわち、端材は、内部が抜かれているものの、少なくとも端部が残されているため、その残された端部を利用して板材Wとテーブル部材31とを挟んで固定できるからである。
また、この板材ストッカ3は、板材搬入搬出機構35を備えているため、板材ストッカ3と板材加工機1のワークテーブル5との間で板材Wの出し入れを円滑に行える。ワークテーブル5に搬入された板材Wは、板材搬入搬出機構35が有する位置決め機構74により、ワークテーブル5に対して位置決めされるため、板材Wを板材加工機1に正確に供給できる。そのため、板材Wを搬入後、板材加工機1による加工へ迅速に移行できる。
さらに、この板材ストッカ3は、エレベータ32の前方空間が空いているので、その空間側から人手により、エレベータ32上のテーブル部材31の上に板材Wを載せることができる。そのため、素材板材、または板材ストッカ3から一旦排出された端材を、板材ストッカ3側から板材加工機1に搬入したり、板材ストッカ3に保管したりすることが可能である。これにより、板材加工システムの運用範囲が広がる。
さらに、排出用グリッパ54とドロア52との協働で、エレベータ32上のテーブル部材31に載せられている板材Wを、エレベータ32の下方に設置した端材排出部36に排出可能であるため、板材加工機1で生じた再利用不可能な端材や板材ストッカ3の余剰の端材を、いつでも直ぐに排出することができる。この実施形態のように、端材排出部36が車輪36a付きのボックスである場合は、排出された端材の処分が容易である。
この発明の実施形態にかかる板材ストッカを備えた板材加工システムの斜視図である。 同板材加工システムの板材加工機および板材ストッカの平面図である。 同板材ストッカの正面図である。 同板材ストッカの側面図である。 同板材ストッカのテーブル進退駆動機構および排出用グリッパの側面図である。 (A)は同板材ストッカの板材搬入搬出機構の平面図、(B)はそのVIB矢視図である。 板材搬入時のエレベータの動作を示す説明図である。 テーブル部材を格納位置と進出位置とに進退させるときの状態を示す説明図である。 板材およびテーブル部材を格納位置と進出位置とに進退させるときの状態を示す説明図である。 板材格納時のエレベータの動作を示す説明図である。 ワークテーブル上の板材を位置決めする動作の説明図である。 端材である板材を端材排出部に廃棄する動作の説明図である。
符号の説明
1…板材加工機
2…板材搬送装置
3…端材用の板材ストッカ
5…ワークテーブル
7…加工ヘッド
8…板材位置決め機構
20…製品板材用の板材ストッカ
30…フレーム
30d…開口部
31…テーブル部材
32…エレベータ
33…テーブル進退駆動機構
35…板材搬入搬出機構
36…端材排出部
36a…車輪
52…ドロア
53…ドロアグリッパ(板材固定手段)
54…排出用グリッパ(端材保持手段)
67…搬出用グリッパ
70…吸着パッド
75…位置決め手段
A…格納位置
B…進出位置
W…板材
W1…端材

Claims (3)

  1. 内部が抜かれた端材等の板材を格納する板材ストッカであって、
    正面に開口部を有するフレームと、
    それぞれ前記開口部を介して前記フレーム内の格納位置とフレーム外の進出位置とに進退自在であって、前記板材を載せる載置面を有する上下複数段のテーブル部材と、
    前記進出位置の下方に位置する端材排出部と、
    前記進出位置に位置するテーブル部材に置かれた前記板材を保持する端材保持手段とを備え、
    前記端材保持手段で前記板材を保持した状態で前記テーブル部材を前記フレーム内に格納することで、前記板材を前記端材排出部に排出可能とした板材ストッカ。
  2. 前記テーブル部材の進出位置で、任意の段のテーブル部材が乗り移り可能な高さと、前記板材を搬入する高さとに停止可能に昇降するエレベータを備え、このエレベータに前記板材保持手段が設けられた請求項1記載の板材ストッカ。
  3. 前記端材排出部が、車輪付きのボックスである請求項1または請求項2記載の板材ストッカ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113290161A (zh) * 2021-05-14 2021-08-24 遂宁市吉庆船舶制造有限公司 一种船舶生产用具有自动上料功能的钢板校直装置

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