JP2009262867A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容部材内のガスによる移動部材の移動の制限を抑制する。
【解決手段】ウェビング巻取装置10では、シリンダ64内へガスが供給されて、ピストン70及び第1シール部材76が上側へ移動されることで、ピストン70のリーク穴80からシールピン86が離脱されると、ガスがリーク穴80を介してピストン70の第1シール部材76より上側へ抜けることができる。このため、フォースリミッタ機構が作動される際には、ピストン70の下側への移動のガスによる制限が抑制されることで、ピニオン56の引出方向への回転の制限を抑制できて、ウェビング18のスプール16からの引き出しの制限を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動部材が移動されることで巻取部材が回転されるウェビング巻取装置に関する。
ウェビング巻取装置(シートベルト巻取装置)としては、車両の緊急時に、シリンダ内にガスが供給されることで、ピストンが一側へ移動されて、巻取軸がベルト巻取方向へ回転されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このウェビング巻取装置では、上述の如くピストンが一側へ移動された後に、ベルトが引き出されて、巻取軸がベルト引出方向へ回転されることで、ピストンが他側へ移動される。
ここで、このようなウェビング巻取装置では、上述の如くピストンが他側へ移動される際に、シリンダ内のガスによってピストンの他側への移動が制限されることを抑制できるのが好ましい。
特開2002−274325公報
本発明は、上記事実を考慮し、収容部材内のガスによって移動部材の他側への移動が制限されることを抑制できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、車両の乗員に装着されるウェビングが巻き取られ、巻取方向へ回転されることで前記ウェビングが巻き取られると共に、前記ウェビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取部材と、受圧部が設けられ、一側へ移動されることで前記巻取部材が巻取方向へ回転されると共に、前記巻取部材が引出方向へ回転されることで他側へ移動される移動部材と、前記移動部材が収容され、車両の緊急時にガスが供給されることで前記移動部材が前記受圧部においてガスの圧力を受けて一側へ移動可能にされた収容部材と、前記移動部材に設けられると共に、前記移動部材の移動方向に沿って配置された配置部位が設けられ、前記移動部材における前記受圧部の一側と他側とでガスの通過を可能にする通過部と、前記収容部材側に設けられると共に、前記通過部の配置部位に配置されて前記通過部を閉鎖し、前記移動部材が一側へ移動された際に前記通過部の閉鎖が解除される閉鎖部と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記巻取部材の回転と前記移動部材の移動とが連動する際に常に前記閉鎖部による前記通過部の閉鎖が解除される。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、車両の乗員に装着されるウェビングが巻取部材に巻き取られると共に、受圧部が設けられた移動部材が収容部材に収容されている。
車両の緊急時に、収容部材にガスが供給されることで、移動部材が、受圧部においてガスの圧力を受けて、一側へ移動されると、巻取部材が巻取方向へ回転されることで、ウェビングが巻取部材に巻き取られて、ウェビングによる乗員の拘束力が増加される。
その後、乗員によってウェビングが巻取部材から引き出されて、巻取部材が引出方向へ回転されると共に、移動部材が他側へ移動されると、ウェビングから乗員に過大な荷重が作用することが抑制される。
ここで、移動部材に設けられた通過部が、移動部材における受圧部の一側と他側とでガスの通過を可能にしている。さらに、通過部に設けられた配置部位が、移動部材の移動方向に沿って配置されており、収容部材側に設けられた閉鎖部が、通過部の配置部位に配置されて、通過部を閉鎖している。このため、収容部材にガスが供給された際に、移動部材が、受圧部においてガスの圧力を受けて、一側へ移動することができ、ウェビングによる乗員の拘束力を増加させることができる。
さらに、移動部材が一側へ移動された際に、閉鎖部による通過部の閉鎖が解除される。このため、乗員によってウェビングが巻取部材から引き出されて移動部材が他側へ移動される際に、収容部材内のガスが移動部材における受圧部の他側から一側へ通過部を介して通過することができ、収容部材内のガスによって移動部材の他側への移動が制限されることを抑制できて、ウェビングから乗員に過大な荷重が作用することを抑制できる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置では、巻取部材の回転と移動部材の移動とが連動する際に、常に、閉鎖部による通過部の閉鎖が解除される。このため、乗員によってウェビングが巻取部材から引き出される際に、収容部材内のガスによって移動部材の他側への移動が制限されることを良好に抑制できて、ウェビングから乗員に過大な荷重が作用することを良好に抑制できる。
図1には、本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置10が車両前後方向一側から見た側面図にて示されており、図2には、ウェビング巻取装置10が車両前後方向他側から見た側面図にて示されている。さらに、図3には、ウェビング巻取装置10が車幅方向外側から見た断面図にて示されており、図4には、ウェビング巻取装置10が車幅方向外側かつ車両前後方向一側から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車幅方向内側を矢印INで示し、車両前後方向一側を矢印LOで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係るウェビング巻取装置10には、断面U字形板状のフレーム12が設けられており、フレーム12には、車幅方向外側の背板12Aと、車両前後方向一側の脚板12Bと、車両前後方向他側の脚板12Cと、が設けられている。フレーム12は、背板12Aにおいて、車両に固定されており、これにより、ウェビング巻取装置10が車両に設置されている。
フレーム12には、脚板12Bと脚板12Cとの間において、巻取部材としての略円筒状のスプール16が回転可能に配置されており、スプール16の中心軸は車両前後方向に平行に配置されている。スプール16には、長尺帯状のウェビング18(ベルト)が基端側から巻き取られており、ウェビング18は、フレーム12から上側へ延出されて、車両のシート(図示省略)に着座した乗員に装着されている。また、スプール16が巻取方向(図1及び図2の矢印A方向)へ回転されることで、ウェビング18がスプール16に巻き取られると共に、ウェビング18がスプール16から引き出されることで、スプール16が引出方向(図1及び図2の矢印B方向)へ回転される。
スプール16内には、中心軸に沿って、フォースリミッタ機構20を構成するエネルギー吸収部材としてのトーションシャフト22が挿入されており、トーションシャフト22の脚板12C側の他端は、スプール16から突出されて、フレーム12の脚板12C外側へ突出されている。
スプール16の脚板12B側には、係合部材としてのスリーブ24が設けられている。
スリーブ24のスプール16側部分には、筒状の挿入部24Aが設けられており、スリーブ24は、挿入部24Aにおいてスプール16内に回転不能に嵌入されて、スプール16に一体回転可能に装着されている。挿入部24A内には、トーションシャフト22の一端(脚板12B側端)が回転不能に挿入されており、スリーブ24は、トーションシャフト22と一体に回転可能にされている。
スリーブ24には、挿入部24Aのスプール16とは反対側において、略円柱状の係合部24Bが設けられており、係合部24Bは、フレーム12の脚板12B外側に突出されると共に、外周面の摩擦係数が高くされている。スリーブ24には、係合部24Bのスプール16とは反対側において、略円柱状の突出部24Cが設けられており、突出部24Cは、係合部24Bから突出されている。
スプール16の脚板12C側には、ロック機構26が設けられており、ロック機構26には、保持部材としてのベースロック28が設けられている。
ベースロック28のスプール16側部分には、略円筒状の装着部28Aが設けられており、ベースロック28は、装着部28Aにおいてスプール16内に抜け止めされた状態で嵌入されて、スプール16に回転可能に装着されている。
ベースロック28のスプール16とは反対側部分には、略円柱状の保持部28Bが設けられている。保持部28Bのスプール16とは反対側の面には、凹状の収容部30が形成されており、収容部30は、保持部28Bの周方向に延伸されると共に、一端が保持部28Bの外周面から開放されている。
ベースロック28には、トーションシャフト22の他端近傍が回転不能に貫通されており、ベースロック28は、トーションシャフト22と一体に回転可能にされている。
ベースロック28(保持部28B)の収容部30には、ロック部材としての略円弧形平板状のロックプレート32が移動(スライド)可能に収容されており、ロックプレート32の一端には、ロック歯32Aが形成されている。ロックプレート32のスプール16とは反対側の面には、円軸状のガイドピン32Bが設けられており、ガイドピン32Bは、ロックプレート32から突出されている。
フレーム12の脚板12Cには、ロック部としての略円状のラチェット孔34が貫通形成されており、ラチェット孔34の外周には、ラチェット歯34A(内歯)が形成されている。また、ラチェット孔34の内部には、ベースロック28の保持部28Bが配置されている。
ベースロック28(保持部28B)のスプール16とは反対側の面には、略円板状のロックカバー36が一体回転可能に取り付けられており、ロックカバー36は、保持部28B(収容部30を含む)を被覆すると共に、収容部30におけるロックプレート32(ガイドピン32Bを含む)の移動を許可している。また、ロックカバー36には、トーションシャフト22の他端が貫通されている。
ロックカバー36のスプール16とは反対側には、略有底円筒状のVギヤ38が設けられており、Vギヤ38は、トーションシャフト22の他端が貫通されて、トーションシャフト22に追従回転可能に支持されている。Vギヤ38には、屈曲形状のガイド孔38Aが貫通形成されており、ガイド孔38Aの一端には、ロックプレート32のガイドピン32Bが挿通されている。また、Vギヤ38の外周面には、ラチェット歯38Bが形成されている。
Vギヤ38の下側には、加速度センサ40が設けられており、加速度センサ40には、断面L字形板状のセンサハウジング42が設けられている。センサハウジング42の下側部分の上面には、球面形凹状の載置部42Aが形成されており、載置部42A上には、球状のボール44が載置されている。センサハウジング42の上側部分には、センサレバー46が基端において回動可能に支持されており、センサレバー46は、ボール44の上側に載置されている。
車両の緊急時(衝突時(急減速時))には、ボール44が載置部42A上を転動されて上側へ移動され、センサレバー46が上側へ回動されることで、センサレバー46がVギヤ38のラチェット歯38Bに噛合して、Vギヤ38の引出方向への回転が規制可能にされている。
Vギヤ38の引出方向への回転が規制された状態において、乗員によってウェビング18を介してスプール16が引出方向へ僅かに回転されると、Vギヤ38に対するベースロック28(保持部28B)の引出方向への回転によって、ロックプレート32のガイドピン32BがVギヤ38のガイド孔38Aの一端から他端へ移動されて、ロックプレート32が収容部30内を移動されることで、ロックプレート32のロック歯32Aがラチェット孔34外周のラチェット歯34Aに噛合される。さらに、乗員によってウェビング18を介してスプール16が移動されることで、ロック歯32Aとラチェット歯34Aとの噛合位置の略反対側において、ベースロック28の保持部28Bがラチェット孔34外周のラチェット歯34Aに食い込む。これにより、ベースロック28の引出方向への回転がロックされて、スプール16の引出方向への回転が規制可能にされている(スプール16の巻取方向への回転は許可される)。
ベースロック28の引出方向への回転がロックされた状態において、乗員からウェビング18へフォースリミッタ荷重以上の荷重が作用した際には、フォースリミッタ機構20が作動されて、ウェビング18からスプール16へ作用する引出方向への回転力によって、トーションシャフト22が一端と他端近傍との間において引出方向へ捩れ変形されることで、スプール16及びスリーブ24が引出方向へ回転可能にされている。
ロックカバー36、Vギヤ38及び加速度センサ40は、樹脂製箱状のセンサホルダ48に収容されており、センサホルダ48は、樹脂製箱状のセンサカバー52に収容されている。センサカバー52及びセンサホルダ48は、一体にされて、フレーム12の脚板12Cに固定されており、センサホルダ48は、トーションシャフト22の他端を回転可能に支持している。
フレーム12の脚板12B外側には、ラック&ピニオン方式によるプリテンショナ機構54が設けられている。
図5に詳細に示す如く、プリテンショナ機構54には、回転部材としてのピニオン56が設けられており、ピニオン56には、スリーブ24の係合部24B及び突出部24Cが回転可能に貫通されている。ピニオン56の脚板12Bとは反対側部分には、歯車58が設けられており、歯車58は、突出部24Cの外周に配置されている。ピニオン56の脚板12B側部分には、有底筒状のクラッチ部60が設けられており、クラッチ部60内には、係合部24Bが配置されている。
クラッチ部60の内周面には、所定数(本実施の形態では3つ)の凹部60Aが形成されており、所定数の凹部60Aは、クラッチ部60の周方向へ等間隔で配置されると共に、それぞれ深さが引出方向へ向かうに従い徐々に浅くされている。凹部60A内には、巻取方向側部分において、クラッチ部材としての円軸状のローラ62が収容されており、ローラ62の外周面は、摩擦係数が大きくされている。
ピニオン56の下側には、収容部材としての有底円筒状のシリンダ64が設けられており、シリンダ64は、上下方向に沿って配置されている。シリンダ64は、フレーム12の脚板12Bに固定されており、シリンダ64の上端は、ピニオン56の下側近傍において開口されている。
シリンダ64内の下端(底部)は、略円筒状の連通筒66の一端内に連通されており、連通筒66の他端には、ガス発生装置68が固定されている。ガス発生装置68は、連通筒66の他端を閉塞しており、車両の緊急時には、プリテンショナ機構54が作動されることで、ガス発生装置68が高圧のガスを瞬時に発生して連通筒66を介してシリンダ64内の下端に供給可能にされている。
シリンダ64内には、移動部材を構成するピストン70が設けられており、ピストン70は、シリンダ64内を上下方向へ移動可能にされている。
ピストン70の下端近傍には、外形円状のフランジ部72が設けられており、フランジ部72は、シリンダ64の内周面に比し、径が僅かに小さくされている。ピストン70の下端には、受圧部を構成する円柱状の円柱部74が設けられており、円柱部74は、フランジ部72の直下に配置されると共に、フランジ部72に比し径が小さくされている。
円柱部74の外周面には、移動部材の受圧部を構成するシール部材としての環状の第1シール部材76が嵌合されており、第1シール部材76は、弾性及びシール性を有している。第1シール部材76は、弾性変形された状態で、円柱部74の外周面及びフランジ部72の下面とシリンダ64の内周面とに接触されており、第1シール部材76は、ピストン70(円柱部74)とシリンダ64との間をシールしている。
ピストン70には、フランジ部72の上側において、矩形柱状のラック78が設けられており、ラック78の背板12A側部分には、下部を除く部分において、ラック歯78Aが形成されている。ラック78は、シリンダ64から突出されており、ラック78の先端は、ピニオン56の歯車58の下側近傍に配置されている。
車両の緊急時に、ピストン70の円柱部74及び第1シール部材76が、ガス発生装置68からシリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスの圧力(内圧)を下側から受けて、ピストン70及び第1シール部材76が上側へ移動されると、ピストン70のラック78(ラック歯78A)がピニオン56の歯車58に噛合されて、ピニオン56が巻取方向へ回転可能にされている。また、第1シール部材76がピストン70とシリンダ64との間をシールすることで、シリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスがピストン70とシリンダ64との間を介してピストン70の第1シール部材76より下側から上側へ抜ける(通過する)ことが抑制される。
図6(A)に詳細に示す如く、ピストン70の下部には、通過部としてのリーク穴80(通過孔)が形成されており、リーク穴80には、配置部位としての断面円状の配置孔82が設けられている。配置孔82は、ピストン70の中心軸位置において、上下方向(ピストン70の軸方向及び移動方向)へ延伸されており、配置孔82は、ピストン70の下面(円柱部74の下面)から下側へ開放されている。配置孔82の下端には、拡径部82Aが形成されており、拡径部82Aは、配置孔82の他の部位に比し、径が大きくされている。リーク穴80には、連通部位としての断面円状の連通孔84が設けられており、連通孔84は、ピストン70のラック78部分において水平に延伸されている。連通孔84は、配置孔82に連通されると共に、ピストン70の外周面(ラック78の外周面)から開放されており、これにより、リーク穴80がピストン70の第1シール部材76より上側と下側とを連通している。
シリンダ64内の下面(底面)には、閉鎖部としての円軸状のシールピン86が一体に設けられており、シールピン86は、シリンダ64内の下面から、上方へ延出されている。シールピン86は、ピストン70の配置孔82内に挿入(嵌合)されており、シールピン86は配置孔82をシール(閉鎖、閉塞)すると共に、ピストン70はシールピン86に対し上下方向へ移動可能にされている。
ピストン70における配置孔82の拡径部82A内には、移動部材の受圧部を構成する閉鎖シール部材としての環状の第2シール部材88が嵌合されており、第2シール部材88は、弾性及びシール性を有している。第2シール部材88は、弾性変形された状態で、拡径部82Aの外周面及び上面とシールピン86の外周面とに接触されており、第2シール部材88は、ピストン70(配置孔82の外周)とシールピン86との間をシールしている。
このため、車両の緊急時に、シリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスがピストン70のリーク穴80(配置孔82及び連通孔84)を介してピストン70の第1シール部材76より下側から上側へ抜ける(通過する)ことが抑制される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、車両の緊急時(衝突時)に、ロック機構26の加速度センサ40において、ボール44が載置部42A上を転動されて上側へ移動され、センサレバー46が上側へ回動されることで、センサレバー46がVギヤ38のラチェット歯38Bに噛合して、Vギヤ38の引出方向への回転が規制される。
Vギヤ38の引出方向への回転が規制された状態において、乗員によってウェビング18を介してスプール16が引出方向へ僅かに回転されると、Vギヤ38に対するベースロック28(保持部28B)の引出方向への回転によって、ロックプレート32のガイドピン32BがVギヤ38のガイド孔38Aの一端から他端へ移動されて、ロックプレート32が収容部30内を移動されることで、ロックプレート32のロック歯32Aがフレーム12のラチェット孔34外周のラチェット歯34Aに噛合される。さらに、乗員によってウェビング18を介してスプール16が移動されることで、ロック歯32Aとラチェット歯34Aとの噛合位置の略反対側において、ベースロック28の保持部28Bがラチェット孔34外周のラチェット歯34Aに食い込む。これにより、ベースロック28の引出方向への回転がロックされて、スプール16の引出方向への回転が規制される(スプール16の巻取方向への回転は許可される)ことで、ウェビング18のスプール16からの引き出しが規制されて、ウェビング18が乗員を拘束する。
さらに、車両の緊急時には、プリテンショナ機構54が作動されることで、ガス発生装置68が高圧のガスを瞬時に発生して連通筒66を介してシリンダ64内の下端に供給する。
プリテンショナ機構54では、ピストン70(円柱部74)とシリンダ64との間を第1シール部材76がシールする。さらに、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)にシリンダ64のシールピン86が挿入されると共に、ピストン70(配置孔82の外周)とシールピン86との間を第2シール部材88がシールする。
このため、ガス発生装置68からシリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスの圧力を、ピストン70の円柱部74、第1シール部材76及び第2シール部材88が下側から受けて、ピストン70、第1シール部材76及び第2シール部材88が上側へ移動される。これにより、ピストン70のラック78(ラック歯78A)がピニオン56の歯車58に噛合されて、ピニオン56が巻取方向へ回転される。
ピニオン56が巻取方向へ回転された際には、ピニオン56のクラッチ部60内のローラ62が、ピニオン56の巻取方向への回転力によって、クラッチ部60の凹部60Aの巻取方向側部分から引出方向側部分に移動されて、クラッチ部60(凹部60Aの底面)とスリーブ24(係合部24Bの外周面)との間に噛み込まれて(係合されて)、ピニオン56とスプール16とが一体回転可能にされる。これにより、ピニオン56と一体にスプール16が巻取方向へ回転されて、スプール16にウェビング18が巻き取られることで、ウェビング18による乗員の拘束力が増加される。
その後、乗員からウェビング18へフォースリミッタ荷重以上の荷重が作用した際には、フォースリミッタ機構20が作動されて、ウェビング18からスプール16へ作用する引出方向への回転力によって、トーションシャフト22が一端と他端近傍との間において引出方向へ捩れ変形されることで、スプール16及びスリーブ24が引出方向へ回転されて、ウェビング18がスプール16から引き出される。したがって、ウェビング18から乗員に過大な荷重(フォースリミッタ荷重以上の荷重)が作用することが抑制される。
フォースリミッタ機構20が作動される際には、スリーブ24が引出方向へ回転されることで、スリーブ24と一体にピニオン56が引出方向へ回転されて、ピストン70のラック78(ラック歯78A)のピニオン56(歯車58)への噛合によって、ピストン70が下側へ移動される。
ここで、図6(A)に示す如く、プリテンショナ機構54が作動される際において、ピストン70が上側へ所定距離(ストローク)移動されるまでは、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)にシリンダ64のシールピン86が挿入されると共に、ピストン70(配置孔82の外周)とシールピン86との間を第2シール部材88がシールして、ピストン70の第1シール部材76より上側と下側とがピストン70のリーク穴80を介して連通されない。
このため、ピストン70の円柱部74、第1シール部材76及び第2シール部材88が、ガス発生装置68からシリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスの圧力を、下側から充分に受けることができ、ピストン70が、ピニオン56を巻取方向へ回転させてスプール16にウェビング18を充分に巻き取るために必要な移動エネルギー(ウェビング18による乗員の拘束力を充分に増加させるために必要な移動エネルギー)を、得ることができる。
さらに、図6(B)に示す如く、ピストン70が上側へ所定距離を越えて移動された際には、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)からシリンダ64のシールピン86が離脱されて、ピストン70の第1シール部材76より上側と下側とがピストン70のリーク穴80を介して連通される。このため、ガス発生装置68からシリンダ64内の下端へ供給された高圧のガスがピストン70のリーク穴80を介してピストン70の第1シール部材76より下側から上側へ抜けることができる。
これにより、フォースリミッタ機構20が作動される際においては、ウェビング18のスプール16からの引き出しによってピストン70の下側への移動が開始される際から、シリンダ64内に残留するガス(第1シール部材76より下側のガス)の圧力(内圧)によってピストン70の下側への移動が制限されることが抑制される。したがって、ピニオン56の引出方向への回転が制限されることが抑制されて、ウェビング18のスプール16からの引き出しが制限されることが抑制されることで、ウェビング18から乗員に過大な荷重が作用することを良好に抑制することができる(当該ガスの圧力によってウェビング18から乗員に作用する荷重が増加することを抑制することができる)。
なお、本実施の形態において、ピストン70のラック78(ラック歯78A)がピニオン56の歯車58に噛合されて、ピストン70の上下方向への移動とピニオン56の回転とが連動される際には、常に、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)からシリンダ64のシールピン86が離脱されて、ピストン70のフランジ部72より上側と下側とがピストン70のリーク穴80を介して連通される構成としてもよい。
この場合、フォースリミッタ機構20が作動される際において、ピニオン56の引出方向への回転にピストン70の下側への移動が連動される際には、常に、ピストン70の第1シール部材76より上側と下側とがピストン70のリーク穴80(配置孔82及び連通孔84)を介して連通される。したがって、シリンダ64内に残留するガス(第1シール部材76より下側のガス)の圧力によってピストン70の下側への移動が制限されることを良好に抑制できる。
その後、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)にシリンダ64のシールピン86が挿入されると共に、ピストン70(配置孔82の外周)とシールピン86との間を第2シール部材88がシールして、ピストン70の第1シール部材76より上側と下側とがピストン70のリーク穴80を介して連通されなくなると、常に、ピストン70のラック78(ラック歯78A)がピニオン56の歯車58に噛合しないため、ピニオン56の引出方向への回転にピストン70の下側への移動が連動されない。したがって、シリンダ64内に残留するガス(第1シール部材76より下側のガス)の圧力によってピニオン56の引出方向への回転が制限されることを良好に抑制できる。
以上により、ウェビング18から乗員に過大な荷重が作用することを一層良好に抑制することができる。
また、本実施の形態では、シールピン86をシリンダ64に設けた構成としたが、シールピン86がピストン70の上下方向への移動と共に移動しない構成であれば、シールピン86をシリンダ64以外のものに設けた構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、シールピン86がシリンダ64に対し移動不能にされた構成としたが、シールピン86がシリンダ64に対し移動可能にされた構成としてもよい。
この場合、例えば、車両の緊急状態が予知された際(例えば車両の衝突が予知された際)に、予知された車両の緊急状態(例えば車両の衝突速度)に応じて、ピストン70のリーク穴80内(配置孔82内)へのシールピン86の挿入量を変更する構成としてもよい。これにより、プリテンショナ機構54が作動される際におけるウェビング18のスプール16への巻取荷重及びフォースリミッタ機構20が作動される際におけるウェビング18のスプール16からの引出荷重を調整することができる。
本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す車両前後方向一側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す車両前後方向他側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す車幅方向外側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す車幅方向外側かつ車両前後方向一側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す上方から見た断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す車両前後方向一側から見た断面図であり、(A)は、プリテンショナ機構の作動前を示す図であり、(B)は、プリテンショナ機構の作動後を示す図である。
符号の説明
10 ウェビング巻取装置
16 スプール(巻取部材)
18 ウェビング
64 シリンダ(収容部材)
70 ピストン(移動部材)
74 円柱部(受圧部)
76 第1シール部材(移動部材、受圧部)
80 リーク穴(通過部)
82 配置孔(配置部位)
86 シールピン(閉鎖部)
88 第2シール部材(移動部材、受圧部)

Claims (2)

  1. 車両の乗員に装着されるウェビングが巻き取られ、巻取方向へ回転されることで前記ウェビングが巻き取られると共に、前記ウェビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取部材と、
    受圧部が設けられ、一側へ移動されることで前記巻取部材が巻取方向へ回転されると共に、前記巻取部材が引出方向へ回転されることで他側へ移動される移動部材と、
    前記移動部材が収容され、車両の緊急時にガスが供給されることで前記移動部材が前記受圧部においてガスの圧力を受けて一側へ移動可能にされた収容部材と、
    前記移動部材に設けられると共に、前記移動部材の移動方向に沿って配置された配置部位が設けられ、前記移動部材における前記受圧部の一側と他側とでガスの通過を可能にする通過部と、
    前記収容部材側に設けられると共に、前記通過部の配置部位に配置されて前記通過部を閉鎖し、前記移動部材が一側へ移動された際に前記通過部の閉鎖が解除される閉鎖部と、
    を備えたウェビング巻取装置。
  2. 前記巻取部材の回転と前記移動部材の移動とが連動する際に常に前記閉鎖部による前記通過部の閉鎖が解除される請求項1記載のウェビング巻取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015155264A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 株式会社東海理化電機製作所 ウェビング巻取装置
KR101596769B1 (ko) * 2015-03-25 2016-02-23 주식회사 우신세이프티시스템 폴 부재의 이탈이 방지되는 시트벨트용 리트랙터

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