JP2009262712A - 車両用容器保持装置構造 - Google Patents

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JP2009262712A JP2008113481A JP2008113481A JP2009262712A JP 2009262712 A JP2009262712 A JP 2009262712A JP 2008113481 A JP2008113481 A JP 2008113481A JP 2008113481 A JP2008113481 A JP 2008113481A JP 2009262712 A JP2009262712 A JP 2009262712A
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Abstract

【課題】主に、設置スペースの確保容易性や構造の複雑化を防止しつつ、飲料容器5に対する保持の安定性や取出性を向上させ得るようにする。
【解決手段】容器側部保持部7が、横フラップ部21と、縦フラップ部22とを有する二枚フラップ構成部23を備え、二枚フラップ構成部23が、横フラップ部21を、下方回動可能に軸支する横フラップ支軸部25を備えると共に、横フラップ部21を、横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段26を備え、二枚フラップ構成部23が、縦フラップ部22を、下方回動可能に軸支する縦フラップ支軸部28を備えると共に、縦フラップ部22を、横フラップ部21の下方回動に伴って下方回動させると共に、横フラップ部21と縦フラップ部22との角度が開いた場合に元の角度に復帰させ得るように付勢可能な角度維持復帰手段29を備えるようにしている。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両用容器保持装置構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内に各種の物入装置が設けられている。そして、このような物入装置の中には、飲料缶やペットボトルやマグカップなどの飲料容器(容器)を保持可能な、カップホルダ装置などの容器保持装置が存在している。このような容器保持装置は、例えば、車室内のインストルメントパネルやセンターコンソールなどの部分に設けられている。
上記容器保持装置には、内部に飲料容器を収容可能な容器収容部と、この容器収容部に収容された飲料容器の側部を保持可能な容器側部保持部とを備えたものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
通常の場合、上記した容器収容部は、その軸線がほぼ上下方向へ向けられると共に、上面に開口部を有するほぼ有底円筒状のものとされている。この容器収容部の内部には、様々な大きさの飲料容器に対応させ得るようにするために、各種の飲料容器の外径よりも大き目の内径寸法を有する容器収容空間が形成されている。即ち、飲料容器の外側面と容器収容部の内壁面との間には、隙間が形成されるようになっている。
そして、上記した容器側部保持部は、通常、容器収容部の内方へ向けて突出する横向待機状態に配設された一枚の可動フラップを備えている。また、容器側部保持部は、可動フラップを、横向待機状態から下方回動可能に軸支する可動フラップ軸支部を備えると共に、可動フラップを、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段を備えている。
このような構成によれば、飲料容器を容器収容部の内部に保持させる場合、飲料容器を上方から開口部内へ挿入して、容器収容部の底面の上に載せるようにする。
この際、飲料容器の底部などによって、可動フラップは、可動フラップ軸支部を中心に横向待機状態から下方回動されることになる。すると、横向状態復帰手段が、可動フラップを、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させるように付勢することにより、横向待機状態への復帰途中の位置で、可動フラップが飲料容器の外側面に弾接し、可動フラップの先端部によって飲料容器の側部が押えられ、保持されることになる。
反対に、容器収容部に保持された飲料容器を取出す場合、飲料容器を上方へ引抜くようにする。
この際、横向状態復帰手段によって、可動フラップが、復帰途中の状態から横向待機状態へと復帰され、最初の横向待機状態に戻される。
特開2003−237452
しかしながら、上記車両用容器保持装置構造には、以下のような問題があった。
即ち、容器側部保持部が、一枚の可動フラップを有するものとされると共に、この一枚の可動フラップが、下方回動された状態で、その先端部によって飲料容器の側部を押えるようにしていたので、飲料容器の側部に対する押え位置が低くなってしまい、飲料容器に対する保持の安定性や、飲料容器の取出性などに改善の余地を有していた。
これに対し、飲料容器のより高い位置を押えることなどによって、上記した保持の安定性や取出性を向上させるようにすることが考えられるが、このようにした場合、容器側部保持部の設置スペースの確保が困難になったり、構造が複雑化したりすることなどが考えられる。
なお、上記した以外にも、本発明に至る過程で新たな問題やその他の問題などが発生することも考えられるが、そのようなものについては、本発明の実施例の中で説明することによって、この欄での記載に代えることができるものとする。但し、必要な場合には、この欄に流用することができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、内部に飲料容器を収容可能な容器収容部と、該容器収容部に収容された飲料容器の側部を保持可能な容器側部保持部とを備えた車両用容器保持装置構造において、前記容器側部保持部が、容器収容部の内方へ向けて突出する横向待機状態に配設された横フラップ部と、容器収容部の内壁面に沿って上側へ延びる上向待機状態に配設された縦フラップ部とを有する二枚フラップ構成部を備え、二枚フラップ構成部が、前記横フラップ部を、横向待機状態から下方回動可能に軸支する横フラップ支軸部を備えると共に、横フラップ部を、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段を備え、二枚フラップ構成部が、前記縦フラップ部を、上向待機状態から下方回動可能に軸支する縦フラップ支軸部を備えると共に、縦フラップ部を、横フラップ部の下方回動に伴って下方回動させると共に、横フラップ部と縦フラップ部との角度が開いた場合に元の角度に復帰させ得るように付勢可能な角度維持復帰手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、上記において、前記二枚フラップ構成部が、前記横フラップ部と縦フラップ部とを、容器収容部の外方へと退避動可能なフラップ退避手段を備えると共に、退避動された横フラップ部と縦フラップ部とを、元の内方位置へ復帰するよう付勢可能な退避フラップ復帰手段を備えたことを特徴としている。
なお、上記は、それぞれ、所要の作用効果を発揮するための必要最小限の構成であり、上記構成の詳細や、上記されていない構成については、それぞれ自由度を有しているのは勿論である。そして、上記構成の記載から読取ることが可能な事項については、特に具体的に記載されていない場合であっても、その範囲内に含まれるのは勿論である。また、上記以外の構成を追加した場合には、追加した構成による作用効果が加わることになるのは勿論である。
請求項1の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、二枚フラップ構成部を構成する二枚の横フラップ部と縦フラップ部とにより、飲料容器の側部の高い位置と低い位置との二箇所をほぼ同時に押えることができるので、飲料容器に対する保持の安定性を向上させることができる。また、横フラップ部と縦フラップ部とを二枚セットにして設けるだけなので、簡単な構造で実現することができると共に、設置スペースも余り必要ないものとすることができる。これにより、開閉可能な蓋部を有する容器保持装置などに対しても、余裕で設置することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、飲料容器の取出時に、横フラップ部や縦フラップ部に、飲料容器などによる(過大な)外力が作用した場合に、退避フラップ復帰手段の付勢力に抗して、横フラップ部および縦フラップ部が、容器収容部の外方へと必要な量だけ退避動されることにより、飲料容器を、引掛かることなく容易に取出し得るようにすることができる。即ち、取出性を向上させることができる。そして、飲料容器が取出されると、退避フラップ復帰手段の付勢力により、横フラップ部および縦フラップ部は、元の内方位置へと復帰されることになる。
本発明は、主に、設置スペースの確保容易性や構造の複雑化を防止しつつ、飲料容器に対する保持の安定性や取出性を向上させ得るようにすることを目的としている。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
なお、以下の実施例は、上記した背景技術や発明が解決しようとする課題などと密接な関係があるので、必要が生じた場合には、互いに、記載を流用したり、必要な修正を伴って流用したりすることができるものとする。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
<構成>まず、構成について説明する。
自動車などの車両には、車室内に各種の物入装置が設けられている。そして、このような物入装置の中には、カップホルダ装置などの容器保持装置が存在している。このような容器保持装置は、例えば、車室内のインストルメントパネルやセンターコンソールなどの部分に設けられている。
例えば、図1、図2に示すように、カップホルダ装置などの容器保持装置1は、ほぼ箱状をした容器保持装置本体2を有している。また、この容器保持装置本体2の上部に対して、開閉可能な蓋体3が設置されたものも存在している。容器保持装置本体2および蓋体3は、それぞれ樹脂製のものなどとされている。
そして、容器保持装置本体2は、内部に飲料容器5を収容可能な容器収容部6と、この容器収容部6に収容された飲料容器5などの容器の側部を保持可能な容器側部保持部7とを備えている。
なお、図1では、容器保持装置本体2は、容器収容部6を複数個備えたものとされている。この場合、容器保持装置本体2は、2個の容器収容部6を、一部が繋がった平面視ほぼ8字状の横2連形状となるように備えている。但し、複数個の容器保持装置本体2の配置などはこれに限るものではない。
また、各容器収容部6に対して、容器側部保持部7は、周方向にほぼ均等に複数箇所設けられている。この場合には、容器側部保持部7は、各容器収容部6の周方向に対して4箇所、斜め方向に対を成すようにクロス配置されている。また、蓋体3が設置されている場合には、容器保持装置本体2には、内部に蓋体3を収容可能な蓋体収容部8を備えたものも存在している。蓋体収容部8は、容器収容部6の背面側に設けられる。
蓋体3および蓋体収容部8については、特に詳細には説明しないが、良く知られたものと同じで良い。また、適用できる構造のものであれば何でも良い。
上記した飲料容器5には、例えば、図2に示すような(小型の)飲料缶11や、図5、図6に示すような(中型の)ペットボトル12や、図7に示すような(大型の)マグカップ13などのような、大きさや形状の異なる各種のものが存在している。なお、ペットボトル12には、その下部に、図示するような、くびれ部12aを有しているものも存在している。
上記した容器収容部6は、それぞれ、その軸線がほぼ上下方向へ向けられると共に、上面に開口部15を有するほぼ有底円筒状のものとされている。この容器収容部6の内部には、様々な大きさの飲料容器5に対応させ得るようにするために、各種の飲料容器5の外径よりも大き目の内径寸法を有する容器収容空間16が形成されている。即ち、飲料容器5の外側面と容器収容部6の内壁面との間には、隙間17が形成されるようになっている。この場合、横2連の容器収容部6は、開口部15の縁部間をほぼ水平なフランジ面部18によって連結するようにしている。また、容器収容空間16は、円筒形状に対して緩やかに上拡がりとなる円錐形状を呈している。
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えている。
(1)図2、図3などに示すように、容器側部保持部7が、容器収容部6の内方へ向けて突出する横向待機状態に配設された横フラップ部21と、容器収容部6の内壁面に沿って上側へ延びる上向待機状態に配設された縦フラップ部22とを有する二枚フラップ構成部23を備えている。
そして、二枚フラップ構成部23が、横フラップ部21を、横向待機状態から下方回動可能に軸支する横フラップ支軸部25を備えている。更に、横フラップ部21を、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段26を備えている。
また、二枚フラップ構成部23が、縦フラップ部22を、上向待機状態から下方回動可能に軸支する縦フラップ支軸部28を備えている。更に、縦フラップ部22を、横フラップ部21の下方回動に伴って下方回動させると共に、横フラップ部21と縦フラップ部22との角度が開いた場合に元の角度に復帰させ得るように付勢可能な角度維持復帰手段29を備えている。
(2)また、上記において、図2、図4に示すように、二枚フラップ構成部23が、横フラップ部21と縦フラップ部22とを、容器収容部6の外方へと退避動可能なフラップ退避手段31を備えている。更に、退避動された横フラップ部21と縦フラップ部22とを、元の内方位置へ復帰するよう付勢可能な退避フラップ復帰手段32を備えている。これらフラップ退避手段31と退避フラップ復帰手段32とによって、飲料容器5に対する容器引出補助機構が構成されている。
なお、フラップ退避手段31と退避フラップ復帰手段32とは、少なくとも1つの二枚フラップ構成部23に対して設けるようにする。この場合には、二対設けられた二枚フラップ構成部23のうちの、片側のものに対して設けられている。特に、蓋体3および蓋体収容部8が設けられている場合には、蓋体収容部8とは反対側の位置に設けられるようにしている。更に、フラップ退避手段31と退避フラップ復帰手段32とを備えた二枚フラップ構成部23に対して、飲料容器5が軽く寄掛り得るようにするために、容器収容部6の底面6aは、水平に対し、当該二枚フラップ構成部23側へ向けて若干(手前下がりに)傾斜されるようにしている。
より具体的には、横フラップ部21は、容器収容部6の内壁面に形成された設置用穴部35(図3参照。以下同様)から、容器収容部6の中心部の方向へ向けて、ほぼ水平な状態、または、水平よりも若干上または下に傾斜させた状態で延びる、短い板状のものなどとされている。なお、横フラップ部21は、想定される最も小さい飲料容器5(例えば、図2の飲料缶11)を容器収容部6へ収容した時に、飲料容器5の側面に対して先端部が僅かに当接するか、或いは、ギリギリ当接しない程度の長さなどとする。横フラップ部21は、好ましくは、樹脂製のものなどとする。
また、縦フラップ部22は、設置用穴部35の位置からほぼ上側へ延びる、短い板状のものなどとされている。縦フラップ部22は、横フラップ部21とほぼ同程度の長さなどとする。但し、容器収容部6の上縁部までの長さを上限とする。縦フラップ部22は、好ましくは、樹脂製のものなどとする。
なお、図3に示すように、容器収容部6の内壁面には、上向待機状態の縦フラップ部22をほぼ面一に収容可能な、縦フラップ部22とほぼ同形状の凹部36aなどを形成させるようにしても良い。同様に、容器収容部6の内壁面には、下方回動状態となった横フラップ部21をほぼ面一に収容可能な、横フラップ部21とほぼ同形状の凹部36bなどを形成させるようにしても良い。
横フラップ支軸部25には、例えば、金属製の支持軸が用いられる。この横フラップ支軸部25は、容器収容部6の外壁面に沿って、周方向、或いは、ほぼ接線方向で且つほぼ水平方向などへ向くように設置される。これに対し、横フラップ部21は、設置用穴部35を通して容器収容部6の外壁面の側へ突出された後端部に、横フラップ支軸部25によって軸支される軸支部37を有している。この軸支部37に形成された軸穴に通された横フラップ支軸部25の両端部は、容器収容部6の外壁面における設置用穴部35の両側縁部近傍に一体的に形成された一対の軸支部38の軸穴に軸支される。軸支部38には、容器収容部6の外壁面に設けられる補強リブなどを利用しても良い。なお、横フラップ支軸部25は、軸支部37の外側面から外方へ一体に延びる樹脂半軸部などとすることもできる。
横向状態復帰手段26には、例えば、トーションスプリングなどの弾性部材が用いられる。この横向状態復帰手段26は、横フラップ支軸部25に外嵌されると共に、その一端部が横フラップ部21(またはその軸支部38。以下同様)に係止され、その他端部が容器収容部6(またはその軸支部38。以下同様)に係止される。なお、横フラップ部21と容器収容部6との間には、横フラップ部21の初期設定位置以上の上方回動を規制するための図示しない上限位置規制用ストッパ部などを設けるようにしても良い。
また、縦フラップ支軸部28には、例えば、金属製の支持軸が用いられる。この場合、縦フラップ支軸部28は、最も構成を簡略化するなどのために、横フラップ支軸部25と共通のものが使用されている。これに対し、縦フラップ部22は、下端部に縦フラップ支軸部28によって軸支される軸支部41を有している。この軸支部41は、設置用穴部35を通して容器収容部6の外壁面の側へ突出状態に配置されることとなる。なお、縦フラップ支軸部28と横フラップ支軸部25とを共通化したことに伴い、横フラップ部21の軸支部37と、縦フラップ部22の軸支部41とは、並例配置されることとなる。この場合、横フラップ部21の軸支部37は、両側部に一対設けられるようにし、縦フラップ部22の軸支部41は、中央部に1個設けられるようにして、一対の軸支部37で軸支部41を挟持するように構成されている。なお、横フラップ支軸部25と縦フラップ支軸部28とは、別軸で構成することができる。例えば、縦フラップ支軸部28は、軸支部41の外側面から外方へ一体に延びる樹脂半軸部などとすることもできる。また、横フラップ支軸部25と縦フラップ支軸部28とは、軸線をズラせて設けるようにすることもできる。
角度維持復帰手段29には、例えば、トーションスプリングなどの弾性部材が用いられる。この角度維持復帰手段29は、縦フラップ支軸部28に外嵌されると共に、その一端部が横フラップ部21に係止され、その他端部が縦フラップ部22(またはその軸支部41。以下同様)に係止される。なお、横フラップ部21と縦フラップ部22との間には、両者の角度が初期設定位置以上に開かないように規制するための図示しない開度規制用ストッパ部などを設けるようにしても良い。
また、図4に示すように、フラップ退避手段31には、傾動アーム45が用いられる。この傾動アーム45は、容器収容部6の外壁面に沿ってほぼ上下方向に配設される。この傾動アーム45は、その下端部を横フラップ支軸部25と平行な支軸46を介して、容器収容部6の外壁面下部に一体的に形成された一対の軸支部47に傾動可能に軸支される。また、傾動アーム45は、その上端部に対し、上記した軸支部38に代えて、横フラップ支軸部25の両端部を軸支するように構成される。なお、傾動アーム45の下端側の軸支部47には、容器収容部6の外壁面に設けられる補強リブなどを利用しても良い。
退避フラップ復帰手段32には、例えば、トーションスプリングなどの弾性部材が用いられる。この退避フラップ復帰手段32は、支軸46に外嵌されると共に、その一端部が傾動アーム45に係止され、その他端部が容器収容部6(または軸支部47。以下同様)に係止される。なお、傾動アーム45と容器収容部6との間には、傾動アーム45が初期設定位置以上に外側に退避しないように規制するための図示しない退避位置規制用ストッパ部などを設けるようにしても良い。この場合、傾動アーム45は、左右一対設けられ、退避フラップ復帰手段32は、一方の傾動アーム45に対して設けられる。なお、左右一対の傾動アーム45は、一枚物のプレート型のものなどとしても良い。
<作用>次に、この実施例の作用について説明する。
飲料容器5を容器収容部6の内部に保持させる場合、飲料容器5を上方から開口部15内へ挿入して、容器収容部6の底面6aの上に載せるようにする。
反対に、容器収容部6に保持された飲料容器5を取出す場合、飲料容器5を上方へ引抜くようにする。
より具体的には、例えば、飲料容器5として、図2のような、(小型の)飲料缶11を保持させる場合、(小型の)飲料缶11は細いため、横フラップ部21の先端部にほとんど触れることなく飲料容器5を容器収容部6内へ挿入することができるので、横フラップ部21は、横向待機状態にほぼ保たれると共に、縦フラップ部22は、上向待機状態にほぼ保たれることとなる。
反対に、(小型の)飲料缶11を取出す場合、横フラップ部21の先端部にほとんど触れることなく飲料容器5を取出すことができるので、横フラップ部21は、ほぼ横向待機状態に保たれると共に、縦フラップ部22は、ほぼ上向待機状態に保たれることとなる。
また、例えば、飲料容器5として、図5のような、下部にくびれ部12aを有する(中型の)ペットボトル12を保持させる場合、飲料容器5の底面などによって、横フラップ部21は、横フラップ支軸部25を中心に横向待機状態から下方回動されることになる。すると、横向状態復帰手段26が、横フラップ部21を、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させるように(上方に)付勢することにより、横向待機状態への復帰途中の位置で、横フラップ部21が飲料容器5の外側面に弾接し、横フラップ部21の先端部によって飲料容器5の側部の低い位置が押えられ、保持されることになる。
この時、角度維持復帰手段29が、横フラップ部21の下方回動に伴って、縦フラップ部22を下方回動させる(下方に付勢する)ことにより、横フラップ部21が飲料容器5の外側面に弾接し、横フラップ部21の先端部によって飲料容器5の側部のより高い位置が押えられ、保持されることになる。これにより、飲料容器5は、上下二箇所の位置で安定して保持されることとなる。
なお、飲料容器5の大きさによっては、角度維持復帰手段29の付勢力に抗して、縦フラップ部22が横フラップ部21に対し上方に若干開かれた状態となる。
また、容器収容部6の底面6aの傾斜により、フラップ退避手段31と退避フラップ復帰手段32とを備えた二枚フラップ構成部23に対して、飲料容器5が軽く寄掛る(負荷を掛ける)こととなるため、当該二枚フラップ構成部23では、フラップ退避手段31と退避フラップ復帰手段32とを備えていない反対側の二枚フラップ構成部23と比べて、縦フラップ部22の開きが若干大きくなる。
反対に、図6に示すように、(中型の)ペットボトル12を取出す場合、横向状態復帰手段26によって、横フラップ部21が、復帰途中の状態から横向待機状態へと復帰され、最初の横向待機状態に戻される。同様に、角度維持復帰手段29によって、縦フラップ部22が、上向待機状態に戻されると共に、横フラップ部21との間が元の角度に戻される。
この際、(中型の)ペットボトル12の下部のくびれ部12aなどに対して、上方に付勢力が作用している横フラップ部21の先端が引掛かるおそれがあるが、この場合には、退避フラップ復帰手段32の付勢力に抗してフラップ退避手段31(傾動アーム45)が、対応する二枚フラップ構成部23の横フラップ部21と縦フラップ部22とを、容器収容部6の外方へと退避動させることにより、上記した横フラップ部21の先端の引掛かりを防止することができる。
退避動された横フラップ部21と縦フラップ部22とは、容器収容部6の取出後などに、退避フラップ復帰手段32の付勢力によって元の内方位置へと復帰される。
そして、例えば、飲料容器5として、図7のような、(大型)マグカップ13を保持させる場合、図5とほぼ同様の作動が生じるが、図5の場合に比べて、縦フラップ部22の開きがより大きなものとなる。また場合により、フラップ退避手段31および退避フラップ復帰手段32が、この段階で作動する場合もある。
反対に、(大型)マグカップ13を取出す場合も、図6とほぼ同様の作動が生じることとなる。
そして、この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)内部に飲料容器5を収容可能な容器収容部6と、容器収容部6に収容された飲料容器5の側部を保持可能な容器側部保持部7とを備えた車両用容器保持装置構造において、容器側部保持部7が、容器収容部6の内方へ向けて突出する横向待機状態に配設された横フラップ部21と、容器収容部6の内壁面に沿って上側へ延びる上向待機状態に配設された縦フラップ部22とを有する二枚フラップ構成部23を備え、二枚フラップ構成部23が、横フラップ部21を、横向待機状態から下方回動可能に軸支する横フラップ支軸部25を備えると共に、横フラップ部21を、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段26を備え、二枚フラップ構成部23が、縦フラップ部22を、上向待機状態から下方回動可能に軸支する縦フラップ支軸部28を備えると共に、縦フラップ部22を、横フラップ部21の下方回動に伴って下方回動させると共に、横フラップ部21と縦フラップ部22との角度が開いた場合に元の角度に復帰させ得るように付勢可能な角度維持復帰手段29を備えたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、二枚フラップ構成部23を構成する二枚の横フラップ部21と縦フラップ部22とにより、飲料容器5の側部の高い位置と低い位置との二箇所をほぼ同時に押えることができるので、飲料容器5に対する保持の安定性を向上させることができる。また、横フラップ部21と縦フラップ部22とを二枚セットにして設けるだけなので、簡単な構造で実現することができると共に、設置スペースも余り必要ないものとすることができる。これにより、開閉可能な蓋部を有する容器保持装置1などに対しても、余裕で設置することができるようになる。
(2)上記において、二枚フラップ構成部23が、横フラップ部21と縦フラップ部22とを、容器収容部6の外方へと退避動可能なフラップ退避手段31を備えると共に、退避動された横フラップ部21と縦フラップ部22とを、元の内方位置へ復帰するよう付勢可能な退避フラップ復帰手段32を備えたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、飲料容器5の取出時に、横フラップ部21や縦フラップ部22に、飲料容器5などによる(過大な)外力が作用した場合に、退避フラップ復帰手段32の付勢力に抗して、横フラップ部21および縦フラップ部22が、容器収容部6の外方へと必要な量だけ退避動されることにより、飲料容器5を、引掛かることなく容易に取出し得るようにすることができる。即ち、取出性を向上させることができる。そして、飲料容器5が取出されると、退避フラップ復帰手段32の付勢力により、横フラップ部21および縦フラップ部22は、元の内方位置へと復帰されることになる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
本発明の実施例にかかる車両用容器保持装置構造の平面図である。 図1の縦断面図である。 図2の二枚フラップ構成部の背面図である。 図2のフラップ退避手段を備えた二枚フラップ構成部の背面図である。 下部にくびれ部を有するペットボトルを収容した状態を示す作動図である。 図5の取出状態を示す作動図である。 マグカップを収容した状態を示す作動図である。
符号の説明
5 飲料容器
6 容器収容部
7 容器側部保持部
21 横フラップ部
22 縦フラップ部
23 二枚フラップ構成部
25 横フラップ支軸部
26 横向状態復帰手段
28 縦フラップ支軸部
29 角度維持復帰手段
31 フラップ退避手段
32 退避フラップ復帰手段

Claims (2)

  1. 内部に飲料容器を収容可能な容器収容部と、該容器収容部に収容された飲料容器の側部を保持可能な容器側部保持部とを備えた車両用容器保持装置構造において、
    前記容器側部保持部が、容器収容部の内方へ向けて突出する横向待機状態に配設された横フラップ部と、容器収容部の内壁面に沿って上側へ延びる上向待機状態に配設された縦フラップ部とを有する二枚フラップ構成部を備え、
    二枚フラップ構成部が、前記横フラップ部を、横向待機状態から下方回動可能に軸支する横フラップ支軸部を備えると共に、横フラップ部を、下方回動状態から横向待機状態へと復帰させ得るように付勢可能な横向状態復帰手段を備え、
    二枚フラップ構成部が、前記縦フラップ部を、上向待機状態から下方回動可能に軸支する縦フラップ支軸部を備えると共に、縦フラップ部を、横フラップ部の下方回動に伴って下方回動させると共に、横フラップ部と縦フラップ部との角度が開いた場合に元の角度に復帰させ得るように付勢可能な角度維持復帰手段を備えたことを特徴とする車両用容器保持装置構造。
  2. 前記二枚フラップ構成部が、前記横フラップ部と縦フラップ部とを、容器収容部の外方へと退避動可能なフラップ退避手段を備えると共に、退避動された横フラップ部と縦フラップ部とを、元の内方位置へ復帰するよう付勢可能な退避フラップ復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用容器保持装置構造。
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