JP2009261065A - 電気車の伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、安価に設置できるとともに、車両間渡り及び併結間渡りにおいて高速且つ信頼性の高い伝送信号による情報の伝送を行う電気車の伝送装置を提供する。
【解決手段】複数の車両により構成された電気車の車両編成内又は他の車両編成との間において情報を伝送する電気車の伝送装置であって、複数の車両の各々に搭載され、高周波の伝送信号を用いて車両情報の授受を行う車両情報装置2と、複数の車両の各々の両端に設けられ、車両情報装置2により生成された伝送信号と赤外線信号との相互変換を行うとともに、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで隣接する車両との間において赤外線信号による送受信を行う赤外線変換器1a,1bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の車両を連結した電気車において、車両間渡り及び併結間渡りで伝送信号による情報の伝送を行う電気車の伝送装置に関する。
従来、鉄道車両等の電気車に搭載された車両情報システムは、鉄道車両の搭載機器の制御や監視機能向上を図るために、車両情報を伝送するための伝送装置を用いて車両編成内や編成間の幹線伝送を行ってきた。
図7は、従来の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車の車両構成を示す図である。なお、図7に示す電気車は、例として5両1編成の電車を示す。車両情報を伝送するための車両情報装置2は、各車両の床下に設置されており、艤装線によりジャンクションボックス3a,3bに接続されている。
幹線伝送を行う艤装線は、ジャンクションボックス3a(あるいは3b)において、他の引き通し線と一緒に束ねられており、車両間渡りの同じ束のジャンパ線により隣の車両のジャンクションボックス3b(あるいは3a)に接続されている。
したがって、いずれかの車両に搭載された車両情報装置2により伝送された車両情報は、ジャンクションボックス3a,3b、及び車両間渡りのジャンパ線を介して、他の車両に搭載された車両情報装置2に伝送される。
一方、図8は、従来の電気車の車両情報装置2を使用する複数の車両により構成された電気車を併結した場合の車両構成を示す図である。同一編成内における構成は、図7の場合と同様である。
図8におけるA編成とB編成の車両間(A編成2号車とB編成1号車との間)は、連結器により併結される。幹線伝送を行う艤装線は、A編成2号車のジャンクションボックス3b(あるいはB編成1号車のジャンクションボックス3a)において、他の引き通し線と一緒に束ねられ、併結間渡りの連結器における電気連結器を介して隣のB編成1号車のジャンクションボックス3a(あるいはA編成2号車のジャンクションボックス3b)に接続されている。
したがって、車両情報装置2により伝送された車両情報は、編成間において連結器による併結部を渡す電線を介して、他の編成車両に搭載された車両情報装置2に伝送される。
特許文献1には、簡便かつ安価に列車引き通し電気制御配線の増加に対応可能な鉄道車両の車両間渡り線装置が記載されている。
この鉄道車両の車両間渡り線装置は、列車編成内あるいは列車編成同士の隣接する車両間で、列車引通し電気制御配線を接続する鉄道車両の車両間渡り線装置において、一方の車両の列車引通し電気制御配線の電圧加圧状態をパラレル−シリアル変換し、他方の車両にシリアル伝送方式で送信し、他方の車両でシリアル−パラレル変換するパラレル−シリアル変換回路を設け、各車両の列車引通し電気制御配線と電源との間に、ソリッドステートリレー等の回路開閉器をそれぞれ挿入し、一方の車両の回路開閉器から発せられてパラレル−シリアル変換されて他方の車両へ伝送される信号によって、他方の車両の回路開閉器を制御して、互いの車両の列車引通し電気制御配線の加圧状態を同一することを特徴とする。
この鉄道車両の車両間渡り線装置によれば、パラレル−シリアル変換回路を設けたので、車間渡り電気連結線が芯数の少ない小型のもので良く、また、列車内電気信号の増減に柔軟に対応できる。さらに、各車両毎に信号の電源が個別に設けてあり、同じ電気信号が各車両を渡っていくわけではないので、電気連結栓の接点が複数箇所入ることによる信頼性の低下を防止できる。また、互いの車両の列車引通し電気制御配線の加圧状態が同一となるように他方の車両の回路開閉器を制御するので、電源電圧の異なる車両同士を連結することができる。
特開平9−226577号公報
しかしながら、近年の車両情報システムでは情報量が多大となり、制御伝送を行うことから、高速伝送化と伝送の信頼性の両方が必須となった。従来の伝送速度が遅い幹線伝送ラインの場合においては、伝送配線の電線の線種は問題とならなかったが、現在の車両情報装置で適用されているような高速伝送においては、伝送配線経路や使用する電線のインピーダンスや高周波特性等の仕様が必要とされるようになった。
特に、車両内を艤装する電線は、電気仕様に合っていれば良いが、車両間渡りのジャンパ線に使用される場合には、車両間ジャンパ用の強度や柔軟性に適合し、電気仕様も満たす特殊電線が必要となる。
また、車両間渡りのジャンパ線は、ジャンクションボックスからジャンパ線を介して隣の車両のジャンクションボックスに至るまでの間において、他の高圧系の信号やサージがのる信号や電源等の引き通し線と束ねられるため、他の信号の影響を受けやすい。
さらに、隣接する車両間や別の編成との併結部において、高速の伝送信号を電線で渡す場合には、連結器部分での高周波信号のインピーダンスの不連続による反射で信号波形が乱れるといった問題や、ジャンパ線や併結部で高周波信号を通し、車両間渡りにも使用できる特殊電線が必要になるといった問題や、高圧の引通線と同じケーブルを通ることによる電気的な影響を受けるといった問題や、併結部の電連での接触部に金属皮膜がはり、電圧の低い伝送信号では接触不良になる等の問題が生じる。
そこで、電波を使用して車両間渡りや併結間渡りにおける伝送ラインを確保することも考えられるが、電気車で使用している保安上の周波数を避ける必要があることや、電波法で定められた規定や使用できる周波数が予め決められており伝送信号がそのまま変換できず、自由に使用することができないという問題がある。さらに、電波を使用した場合においては、当該電波の他の電子機器に対する影響も考慮に入れる必要があり、現状においては電波の使用は制限されている。
新幹線は、高速化及び電気的な影響を受けるのを避けるために光ファイバを使用している。しかしながら、車両間や編成間を光に変換して光ファイバを用いる場合には、光変換モジュールや光ファイバが非常に高価であるという問題があり、さらに光ファイバを損傷しないような配線や取り扱いの注意が必要な上、光量測定などのメンテナンスにも手間がかかる。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、安価に設置できるとともに、車両間渡り及び併結間渡りにおいて高速且つ信頼性の高い伝送信号による情報の伝送を行う電気車の伝送装置を提供することを課題とする。
本発明に係る電気車の伝送装置は、上記課題を解決するために、複数の車両により構成された電気車の車両編成内又は他の車両編成との間において情報を伝送する電気車の伝送装置であって、前記複数の車両の各々に搭載され、高周波の伝送信号を用いて車両情報の授受を行う車両情報装置と、前記複数の車両の各々の両端に設けられ、前記車両情報装置により生成された伝送信号と赤外線信号との相互変換を行うとともに、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで隣接する車両との間において赤外線信号による送受信を行う赤外線変換装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両間渡り及び併結間渡りにおいて赤外線信号による情報の伝送を行うため、光ファイバ等に比して安価に設置できるとともに、高速且つ信頼性の高い伝送信号による情報の伝送を行うことができる。
以下、本発明の電気車の伝送装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例1の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車の車両構成を示す図である。本発明の電気車の伝送装置は、複数の車両により構成された電気車の車両編成内又は他の車両編成との間において情報を伝送するものであり、車両情報装置2と赤外線変換器1a,1bとを備えることにより構成される。
まず、本実施の形態の構成を説明する。図1に示す電気車は、図7に示す電気車と同様に、5両1編成の電車を例として示したものである。車両情報を伝送するための車両情報装置2は、各車両の床下に設置されており、艤装線により赤外線変換器1a,1bに接続されている。この車両情報装置2は、他の車両(同一編成内あるいは他の車両編成内の車両を含む)の車両情報装置2との間で幹線伝送による車両情報の授受を行っている。本発明における車両情報の幹線伝送は、図7に示す従来の場合と異なり、引き通し線の束ねられたジャンクションボックス3a(あるいは3b)を経由せずに、赤外線変換器1a,1bによる赤外線信号の送受信を利用して行われる。
一方、図2は、本発明の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車を併結した場合の車両構成を示す図である。同一編成内における構成は、図1の場合と同様である。
図2におけるA編成とB編成との併結間(A編成2号車とB編成1号車との間)における連結部4は、連結器により併結される。艤装線による幹線伝送は、A編成車両とB編成車両の間の併結間渡りにおいて、図8に示す従来の場合と異なり、A編成2号車のジャンクションボックス3b(あるいはB編成1号車のジャンクションボックス3a)を経由せずに、A編成2号車の赤外線変換器1b及びB編成1号車の赤外線変換器1aを経由し、赤外線信号を利用した送受信により行われる。
車両情報装置2は、複数の車両の各々に搭載され、高周波の伝送信号を用いて車両情報の授受を行う。この車両情報装置2は、例えば、当該車両内の種々の動作状態情報を収集し、あるいは図示されない車両内各機器に動作指令情報を与える。
また、車両情報装置2は、1例として、車両の進行方向に従い、列車の運転や走行、保安等、主として運転手が扱う事項に関する情報信号の入出力の処理や、空調や照明、サービス関係、ドア開閉制御等、車掌が扱う事項に関する情報信号の入出力の処理を行う。
赤外線変換器1a,1bは、本発明の赤外線変換装置に対応し、複数の車両の各々の両端に設けられ、車両情報装置2により生成された伝送信号と赤外線信号との相互変換を行うとともに、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで隣接する車両との間において赤外線信号による送受信を行う。すなわち、赤外線変換器1bは、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで対向する位置に設けられた赤外線変換器1aとの間で、空間を伝送する赤外線信号による情報の送受信を行う。
図3は、赤外線変換器1bの詳細な構成を示すブロック図である。なお、赤外線変換器1aは、赤外線変換器1bと左右の向きが異なるのみであり、全く同じ構成を有する。図3に示すように、赤外線変換器1bは、機器内制御電源12、電圧変換回路14、ノイズフィルタ16、コネクタ18、変換回路20、制御回路22、赤外線LED24、及び赤外線受信モジュール26により構成されている。
ノイズフィルタ16は、コネクタ18を介して供給された車両電源電力のノイズを低減させて出力する。電圧変換回路14は、例えば絶縁型のDC/DCコンバータであり、ノイズフィルタ16により出力された電源電力の電圧を赤外線変換器1b内で使用する電圧に変換して出力する。
機器内制御電源12は、電圧変換回路14により出力された電力に基づき、赤外線変換器1bに電力を供給する。具体的には、機器内制御電源12は、赤外線変換器1b内に搭載された各種回路を動作させるための電力を供給する。この機器内制御電源12は、絶縁型の電圧変換回路14を介すことにより、車両電源から絶縁された構成となっている。
コネクタ18は、車両情報装置2により艤装線を介して出力された伝送信号を変換回路20に伝えるとともに、変換回路20により出力された伝送信号を艤装線を介して車両情報装置2に伝える。また、コネクタ18は、外部より入力される車両電源電力をノイズフィルタ16に出力する。
変換回路20は、本発明の変換部に対応し、赤外線変換器1b内に搭載され、車両情報装置2により生成された伝送信号を自己の赤外線変換器1b内部で使用する電気仕様の内部信号に変換するとともに、入力された内部信号を元の伝送信号に変換する。すなわち、ここでいう内部信号とは、伝送仕様で入力された伝送信号を赤外線変換器1a(あるいは1b)内で使用する電気仕様の信号に変換したものである。
制御回路22は、本発明の制御部に対応し、変換回路20により出力された内部信号に基づき赤外線信号の送信を制御するとともに、受信した赤外線信号に基づき元の内部信号を生成して変換回路20に出力する。
具体的には、制御回路22は、変換回路20により出力された内部信号に基づき、適切な伝送送信を行うために赤外線LED24の赤外線発光を制御する。ここで、赤外線LED24は、本発明の赤外線発光部に対応し、制御回路22の制御に基づき赤外線を発光する。
車両情報装置2により生成される伝送信号は、様々な形式が考えられ、変調がされている場合もあるため、例えば単純に変換回路20により電気的に1と0の形式に変換したのみでは赤外線信号として送信を行うために適切な形式でない場合も存在する。制御回路22は、そのような場合に、変換回路20により伝送信号から変換された内部信号を、赤外線信号による送信を行うために適切な形式にした上で、赤外線LED24の発光を制御するものであり、後述するシリアル/パラレル変換回路も制御回路22の一種と考えることができる。
また、制御回路22は、車両間渡り又は併結間渡りを伝送され赤外線受信モジュール26により受信された赤外線信号に基づき元の内部信号を生成して変換回路20に出力する。ここで、赤外線受信モジュール26は、本発明の赤外線受信部に対応し、空間(本実施例においては車両間渡り又は併結間渡り)を伝送した赤外線信号を受信する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例においては、1例として、図2に示す電気車におけるA編成2号車の車両情報装置2により、運転手あるいは車掌が必要とする情報が伝送信号として生成された場合について説明する。
車両情報装置2は、生成した高周波の伝送信号を艤装線として設けられた電線を介してA編成2号車における赤外線変換器1a及び1bに出力する。
赤外線変換器1bは、機器内制御電源12により供給される電力により動作しており、入力された伝送信号を赤外線信号に変換するとともに、連結部4により併結されたB編成1号車の赤外線変換器1aに対して赤外線信号による送信を行う。
具体的には、車両情報装置2により出力された伝送信号は、コネクタ18を介して赤外線変換器1b内部の変換回路20に入力される。変換回路20は、入力された伝送仕様の伝送信号を赤外線変換器1b内部で使用する電気仕様の内部信号に変換し、制御回路22に出力する。制御回路22は、変換回路20により変換された内部信号に基づき、赤外線信号による適切な伝送送信を行うために赤外線LED24の赤外線発光を制御する。
赤外線は、長距離を渡せないという特徴があるが、車両間や併結した編成の編成間は数メートルしかなく、しかも電気車の形状から、直線の位置に受け側の車両が存在する。これにより、当該電気車の伝送装置は、電線や光ファイバ等の媒体を使用することなく、車両間渡り又は併結間渡りにおいて赤外線に変換することで、電線や光ファイバ等による接続をせずに信号を渡すことが可能となる。また、赤外線は、現在数Mbps程度の信号の送受信が可能であるため、本発明の電気車の伝送装置は、数Mbpsの車両伝送であれば対応が可能である。
B編成1号車の赤外線変換器1a内の赤外線受信モジュールは、A編成2号車の赤外線変換器1b内の赤外線LED24により送信され併結間渡りの空間を伝送した赤外線信号を受信し、B編成1号車の赤外線変換器1a内の制御回路22に出力する。
制御回路22は、赤外線受信モジュール26により受信された赤外線信号に基づき元の内部信号を生成して変換回路20に出力する。変換回路20は、入力された内部信号を元の伝送信号に変換し、コネクタ18を介してB編成1号車の車両情報装置2に出力する。
このようにして、A編成2号車の車両情報装置2により出力された情報は、B編成1号車の車両情報装置2に幹線伝送され、さらには、B編成2号車,3号車の車両情報装置2に伝送される。また、A編成2号車の車両情報装置2から赤外線変換器1aに対して出力された情報も、編成内の車両間渡りを赤外線信号による通信が行われ、A編成1号車の赤外線変換器1bを介して同号車の車両情報装置2に伝送される。
また、当然のことながら、各車両の車両情報装置2、伝送先を指定して特定の車両の車両情報装置2に情報を伝送することも可能である。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る電気車の伝送装置によれば、車両間渡り及び併結間渡りにおいて赤外線信号による情報の伝送を行うため、光ファイバ等に比して安価に設置できるとともに、高速且つ信頼性の高い伝送信号による情報の伝送を行うことができる。
すなわち、当該電気車の伝送装置は、車両間渡りや併結間渡りにおいて赤外線信号を用いた伝送送受信を行うため、電線が不要となり、電線の線種や特性を考える必要がなくなるという利点がある。これにより、併結間渡りの連結器部分の素材の影響による高周波信号のインピーダンスの不連続による反射の問題、ジャンパ線や併結部において高周波信号用の特殊電線が必要となる問題、併結部の電連での接触部に金属皮膜がはり、電圧の低い伝送信号では接触不良になるといった問題が解決される。
また、当該電気車の伝送装置は、車両間渡りにおける伝送の際に電線が不要であるため、従来のようにジャンクションボックス3a,3bを介した車両間渡りのジャンパ線を使用する必要がなく、他の高圧系の信号やサージがのる信号や電源等の引き通し線による影響を避けることができる。
さらに、赤外線による送受信を行うため、電波を使用した際のような混信あるいは特定の周波数に限定されるといった問題も無く、他の電子機器に対する影響も考慮に入れる必要がない。赤外線の特徴として、空間的に広がりにくく直線性があることから、複数平行して渡しても電波のように混信しにくいという利点があるためである。
また、当該電気車の伝送装置は、車両間渡りあるいは併結間渡りにおいて、光ファイバを使用することなく信号を渡すことができるため、光変換モジュールや光ファイバといった高価な設備を必要とせず安価に設置できるとともに、光ファイバ使用時のような光量測定等のメンテナンスも不要である。
図4は、本発明の実施例2の電気車の伝送装置における赤外線変換器1bの詳細な構成を示すブロック図である。図3に示す実施例1の赤外線変換器1bの構成と異なる点は、変換回路20、制御回路22、赤外線LED24、及び赤外線受信モジュールがそれぞれ複数(本実施例においては、それぞれn個)設けられ、平行して赤外線による伝送送受信を行うことができる点と、赤外線を伝送させる空間上の伝送ラインにパイプ28が設けられている点である。
パイプ28は、伸縮性のある筒状の素材でできており、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで対向する赤外線変換装置(赤外線変換器1aあるいは1b)の赤外線発光部(赤外線LED24)と赤外線受信部(赤外線受信モジュール26)との間に設けられ、赤外線信号を自己のパイプ28の内部に通すために、赤外線信号の伝送ライン数と同数(本実施例ではn個)だけ備えられている。
その他の構成は、実施例1の構成と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、車両情報装置2により生成された情報の伝送の流れは、実施例1の電気車の伝送装置と同様である。
各車両の赤外線変換器1a,1bは、車両情報装置2により生成された伝送信号を赤外線信号に変換して送信する際に、マルチチャンネル化した複数の信号を平行して送信する。
具体的には、車両情報装置2により出力された伝送信号は、コネクタ18を介して赤外線変換器1b内部における所定の変換回路20−1〜20−nのいずれかに入力される。本実施例においては、例えば車両情報装置2のみならず、図示されない車両内の機器により出力された各種の伝送信号や、高速の情報信号、画像等のサービス系の高周波信号が赤外線変換器1bに入力されてもよい。
各信号は、それぞれコネクタ18を介して赤外線変換器1b内部における所定の変換回路20−1〜20−nのいずれかに入力され内部信号に変換された後に、制御回路22−1〜22−nを介して、それぞれ赤外線信号により赤外線LED24−1〜24−nから車両間渡り又は併結間渡りを挟んで対向する車両に向けて送信される。本実施例においてはn個の伝送ラインが存在するため、n種類の信号を同時に送信することが可能となる。
上述したように、赤外線は、空間的に広がりにくく直線性があるため、複数平行して渡しても電波のように混信しにくいため、本実施例のように複数の信号を平行して送信するのに向いている。また、赤外線は、障害物で遮断されやすいという特徴がある。したがって、本実施例のように、車両間渡り又は併結間渡りに筒状のパイプ28−1〜28−nを備え、内部に赤外線を通すことにより、狭い範囲に赤外線伝送ラインが集中した場合であっても他の信号に影響を与えることなく伝送することができ、マルチチャンネル化が可能となる。
対向する車両の赤外線変換器1a(あるいは1b)の赤外線受信モジュール26−1〜26−nにより赤外線を受信した後の作用は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係る電気車の伝送装置によれば、実施例1の効果に加え、1信号のみならず、複数の高速信号を混信せずに空間を赤外線で平行して伝送することができ、マルチチャンネル化が可能である。
また、車両間渡り又は併結間渡りにおいて赤外線が伝送する空間に筒状のパイプ28−1〜28−nを備え、各パイプ内部に赤外線を通すので、狭い範囲に赤外線伝送ラインが集中した場合であっても他の信号に影響を与えることなく伝送することができる。さらに、パイプ28−1〜28−nは、赤外線を外部に漏らさないといった機能の他に、パイプ外に存在する物体をパイプ内部の赤外線の伝送ライン上から遠ざける機能も有する。したがって、パイプ28−1〜28−nを備えることで、走行時の粉塵が伝送ライン上に飛び交い、あるいは赤外線LED24の発光部や赤外線受信モジュール26の受信部に付着するのを防止することができる。
図5は、本発明の実施例3の電気車の伝送装置における赤外線変換器1a,1bの詳細な構成を示すブロック図である。図3に示す実施例1の赤外線変換器1bの構成と異なる点は、制御回路22の代わりに制御回路36bと制御回路38bを有する点と、複数(本実施例においては4個)の赤外線LED24b−1〜24b−4と複数(本実施例においては4個)の赤外線受信モジュール26b−1〜26b−4とを有する点である。
また、実施例2と同様に、赤外線変換器1bによる赤外線信号の伝送送信ラインには、パイプ30−1〜30−4が設けられており、逆に赤外線変換器1aによる赤外線信号の伝送送信ラインには、パイプ32−1〜32−4が設けられている。このパイプ30−1〜30−4とパイプ32−1〜32−4とは、実施例2と同様の構成、作用、効果を有するため、重複した説明を省略する。
制御回路36bは、本発明の第1制御部に対応し、変換回路34bにより変換された内部信号に対してシリアル/パラレル変換を行い、パラレル伝送方式による赤外線信号の送信を制御する。赤外線変換器1a内の制御回路36aも同様である。
制御回路38bは、本発明の第2制御部に対応し、受信した赤外線信号に対してパラレル/シリアル変換を行い、シリアル伝送方式による内部信号を変換回路34bに出力する。赤外線変換器1a内の制御回路38aも同様である。
したがって、本実施例において、制御回路36bと制御回路38bとは、本発明の制御部を構成するものである。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、車両情報装置2により生成された情報の伝送の流れは、実施例1の電気車の伝送装置と同様である。
本実施例において、車両情報装置2により出力された伝送信号の艤装線の電線における伝送速度は、赤外線の伝送速度よりも数倍速いものとする。当該伝送信号は、コネクタ18を介して赤外線変換器1b内部の変換回路34bに入力される。変換回路34bは、入力された伝送仕様の伝送信号を赤外線変換器1b内部で使用する電気仕様の内部信号に変換し、制御回路36bに出力する。制御回路36bは、入力された内部信号をシリアル/パラレル変換し、複数の赤外線LED24b−1〜24b−4の赤外線発光を制御してパラレル伝送方式による赤外線信号の伝送送信を行うことにより、伝送量を増加させ、本来赤外線により可能な伝送量である数Mbpsの数倍の伝送信号を渡すことができる。
このように分散された赤外線信号は、赤外線LED24b−1〜24b−4から車両間渡り又は併結間渡りを挟んで対向する車両に向けて送信される。
対向する車両の赤外線変換器1a内の赤外線受信モジュール26a−1〜26a−4は、車両間渡り又は併結間渡りにおけるパイプ30−1〜30−4内部の空間を伝送した赤外線信号を受信し、赤外線変換器1a内の制御回路38aに出力する。
制御回路38aは、赤外線受信モジュール26a−1〜26a−4により受信された赤外線信号に対してパラレル/シリアル変換を行い、元のシリアル伝送方式による内部信号を変換回路34aに出力する。変換回路34aは、入力された内部信号を元の伝送速度の伝送信号に変換し、コネクタ18aを介して車両内の車両情報装置2に出力する。
その他の作用は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。また、赤外線変換器1aから赤外線変換器1bに対して赤外線信号による伝送送信を行う場合も上述した作用と同様である。
上述のとおり、本発明の実施例3の形態に係る電気車の伝送装置によれば、実施例1,2の効果に加え、艤装線の電線における伝送信号の伝送速度が赤外線の伝送速度よりも速い場合であっても、伝送速度を落とすことなく各車両に伝送することができる。車両間渡り、連結部に設置される赤外線変換器1a,1bは、現在の赤外線の伝送速度では数Mbpsまでの伝送を行うことができるが、本実施例における電気車の伝送装置は、赤外線変換前にシリアル/パラレル変換を行い、パラレルで赤外線伝送を行った後に、再びパラレル/シリアル変換することで伝送量を増やし、本来赤外線で伝送できる数Mbpsの数倍の伝送速度を実現することができる。
図6は、本発明の実施例4の電気車の伝送装置における赤外線変換器1a,1bの詳細な構成を示すブロック図である。図5に示す実施例3の赤外線変換器1bの構成と異なる点は、制御回路56b及び制御回路58bの機能が実施例3における制御回路36b及び制御回路38bと異なる点と、ノイズフィルタ及び電圧変換回路をそれぞれ2つ備えて電源が2重化されている点と、故障検知回路44bを備えている点である。
また本実施例においては、3つの赤外線LED60b−1〜60b−3と3つの赤外線受信モジュール62b−1〜62b−3とを備え、各々の伝送ラインに計6本のパイプ64−1〜64−3,66−1〜66−3が設けられている。このパイプ64−1〜64−3とパイプ66−1〜66−3とは、実施例2,3と同様の構成、作用、効果を有するため、重複した説明を省略する。
制御回路56bは、本発明の第3制御部に対応し、変換回路54bにより変換された内部信号に基づき複数(本実施例においては3つ)の同一赤外線信号の平行送信を制御する。赤外線変換器1a内の制御回路56aも同様である。
制御回路58bは、本発明の第4制御部に対応し、平行して送信された複数の赤外線信号のうち所定数以上の信号が同一であるか否かを判定し、その判定結果に基づき受信した赤外線信号に対する故障検知を行うとともに、故障を検知しなかった場合に受信した赤外線信号に基づき元の内部信号を生成する。本実施例においては、制御回路58bは、平行して送信された3つの赤外線信号のうち2つ以上の信号が同一であるか否かに基づき、当該赤外線信号の信頼性を判断して故障検知を行う。赤外線変換器1a内の制御回路58aも同様である。
また、制御回路58bは、判定結果に基づいて判断した故障箇所の情報を付加した内部信号を変換回路54bに出力する。ここで、故障箇所の情報とは、例えば、対向する赤外線変換器1a内の3つの赤外線LED60a−1〜60a−3のうち、赤外線発光が行われていない等の理由により故障していると考えられる赤外線LEDに関する情報等である。
なお、本実施例において、制御回路56bと制御回路58bとは、本発明の制御部を構成するものである。
赤外線変換器1b内部に備えられたノイズフィルタ50b,52bは、いずれもコネクタ40bを介して供給された車両電源電力のノイズを低減させて出力する。
2つの電圧変換回路46b,48bは、本発明の電力供給部に対応し、ノイズフィルタ50b,52bにより出力された電源電力の電圧を赤外線変換器1b内で使用する電圧に変換して出力することにより、電力を供給する。このように、電源を2重化することにより、冗長性を持たせることができる。
なお、本実施例において、電圧変換回路は2つ設けられているが、複数であれば必ずしも2つに限らず、ノイズフィルタとセットでそれぞれ3つずつ、あるいは4つずつ備えることにより、電源を3重化、4重化するといったことも可能である。
故障検知回路44bは、本発明の故障検知部に対応し、複数(本実施例においては2つ)の電圧変換回路の各々(46b,48b)に対する故障検知を行い、正常な電圧変換回路により供給された電力を選択して出力することにより、赤外線変換器1bに電力供給を行う。具体的には、故障検知回路44bは、選択した電力を機器内制御電源42bに出力し、機器内制御電源42bに赤外線変換器1b内に搭載された各種回路を動作させるための電力を供給させる。なお、故障検知回路44bは、電圧変換回路がいずれも正常である場合には、所定の電圧変換回路により出力された電力を選択して出力するものとする。
また、故障検知回路44bは、故障した電圧変換回路(46b又は48b)あるいはノイズフィルタ(50b又は52b)の故障情報を生成する。例えば、故障検知回路44bは、電圧変換回路46b,48bにより出力された電圧を測定し、出力された電圧値が所定の値に達していない電圧変換回路を故障と判断し、故障と考えられる電圧変換回路に関する故障情報を生成する。
制御回路58bは、故障検知回路44bにより生成された故障情報を付加した内部信号を変換回路54bに出力する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、車両情報装置2により生成された情報の伝送の流れは、これまでの実施例の電気車の伝送装置と同様である。
車両情報装置2により出力された伝送信号は、コネクタ40bを介して赤外線変換器1b内部の変換回路54bに入力される。変換回路54bは、入力された伝送仕様の伝送信号を赤外線変換器1b内部で使用する電気仕様の内部信号に変換し、制御回路56bに出力する。制御回路56bは、変換回路54bにより変換された内部信号に基づき3つの同一赤外線信号の平行送信を制御する。すなわち、制御回路56bは、同一の赤外線信号を3パラに分けて、3つの赤外線LED60b−1〜60b−3の赤外線発光を制御して車両間渡り又は併結間渡りを3パラで伝送送信する。
対向する車両の赤外線変換器1a内の赤外線受信モジュール62a−1〜62a−3は、車両間渡り又は併結間渡りにおけるパイプ64−1〜64−3内部の空間を伝送した赤外線信号を受信し、赤外線変換器1a内の制御回路58aに出力する。
制御回路58aは、平行して送信され赤外線受信モジュール62a−1〜62a−3により受信された3本の赤外線信号のうち2本以上の信号が同一であるか否かを判定するとともに、2本以上の信号が同一である場合にのみ正常であると判断し、当該同一の信号を採用して元の内部信号を生成して変換回路54aに出力する。したがって、1本の信号が故障した場合においても、本発明の電気車の伝送装置は、伝送を継続することができる。変換回路54aは、入力された内部信号を元の伝送信号に変換し、コネクタ40aを介して車両内の車両情報装置2に出力する。
なお、制御回路58aは、故障箇所を確定することができる場合には、故障箇所の赤外線信号を採用せず、故障箇所以外の赤外線信号のみを採用することもできる。
2本以上の信号が同一でない(すなわち、全ての信号がばらばらである)場合には、制御回路58aは、故障であると判断し、故障検知(例えば赤外線LED60b−1〜60b−3のうち発光(動作)していないLEDが存在するか否かあるいは受信側の赤外線受信モジュールにおいて受光に失敗したか等)を行う。その後、制御回路58aは、判定結果に基づいて判断した故障箇所の情報を付加した内部信号を変換回路54aに出力する。なお、制御回路58aは、2本の信号が同一であっても、1本の信号がその他2つの信号と同一でない場合には、当該1本の信号を故障情報として変換回路54aに出力することもできる。
変換回路54aは、入力された故障情報を含む内部信号も正常の場合と同様に元の伝送信号に変換し、コネクタ40aを介して車両内の車両情報装置2に出力する。
コネクタ40bを介して供給された車両電源電力は、赤外線変換器1b内部に備えられたノイズフィルタ50b,52bによりノイズ低減が行われ、それぞれ電圧変換回路46b,48bに出力される。
2つの電圧変換回路46b,48bは、ノイズフィルタ50b,52bにより出力された電源電力の電圧を赤外線変換器1b内で使用する電圧に変換して故障検知回路44bに出力する。故障検知回路44bは、2つの電圧変換回路の各々(46b,48b)に対する故障検知を行い、正常な電圧変換回路により供給された電力を選択して機器内制御電源42bに出力する。また、機器内制御電源42bは、赤外線変換器1b内に搭載された各種回路を動作させるための電力を供給する。
故障検知回路44bは、電圧変換回路46b,48bの故障を検知した場合には、故障と考えられる電圧変換回路に関する故障情報を生成して制御回路58bに出力する。
制御回路58bは、故障検知回路44bにより生成された故障情報を付加した内部信号を変換回路54bに出力する。変換回路54bは、入力された故障情報を含む内部信号を伝送信号に変換し、コネクタ40bを介して車両内の車両情報装置2に出力する。
車両情報装置2に入力された電源あるいは赤外線送受信部の故障情報等は、図示されない表示部等に表示されることにより、運転手や技術者に伝えられる。
その他の作用は、これまでの実施例と同様であり、重複した説明を省略する。また、赤外線変換器1aから赤外線変換器1bに対して赤外線信号による伝送送信を行う場合も上述した作用と同様である。
上述のとおり、本発明の実施例4の形態に係る電気車の伝送装置によれば、実施例1乃至3の効果に加え、同一赤外線信号を3パラに分けて車両間渡り又は併結間渡りを伝送させ、2本以上が同一であることを確認して信号を採用することにより、冗長性を向上して伝送の信頼性を上げることができる。また、赤外線の発光部や受光部の故障の影響、及び赤外線で伝送する空間での障害物の影響を排除することができる。
また、受光側の赤外線変換器は、発光側の信号に基づき故障検知を行うので、故障箇所の赤外線信号を採用せずに正常箇所の赤外線信号のみを採用して正常な伝送を行うことができるとともに、故障箇所を伝送データに盛りこんで送信することで、早期修理に結びつけ、赤外線の寿命に対する問題を克服することができる。
さらに、赤外線変換器の電源を2重化することで、電源の故障検知を行うとともに、電源故障時には、正常な電源を用いて機能を継続することができる。さらに、電源の故障情報を伝送データに盛り込んで送信するため、早期修理に結びつけることができるとともに、赤外線変換器としての信頼性を向上し、変換器を介在したことによる信頼性への影響を克服することができる。
したがって、赤外線信号送受信部あるいは電源の故障時において、本実施例の電気車の伝送装置は、故障部の位置を明確にして伝送データに載せるため、メンテナンスが簡便である。
本発明に係る電気車の伝送装置は、複数の車両により構成された鉄道車両等の電気車において、車両間あるいは併結間を跨って各種情報の伝送処理を行う電気車の伝送装置に利用可能である。
本発明の実施例1の形態の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車の車両構成を示す図である。 本発明の実施例1の形態の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車を併結した場合の車両構成を示す図である。 本発明の実施例1の形態の電気車の伝送装置における赤外線変換器の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の形態の電気車の伝送装置における赤外線変換器の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3の形態の電気車の伝送装置における赤外線変換器の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4の形態の電気車の伝送装置における赤外線変換器の詳細な構成を示すブロック図である。 従来の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車の車両構成を示す図である。 従来の電気車の伝送装置を使用する複数の車両により構成された電気車を併結した場合の車両構成を示す図である。
符号の説明
1a,1b 赤外線変換器
2 車両情報装置
3a,3b ジャンクションボックス
4 連結部
12 機器内制御電源
14 電圧変換回路
16 ノイズフィルタ
18 コネクタ
20 変換回路
22 制御回路
24 赤外線LED
26 赤外線受信モジュール
28,30,32 パイプ
34a,34b 変換回路
36a,36b シリアル/パラレル変換回路
38a,38b パラレル/シリアル変換回路
40a,40b コネクタ
42a,42b 機器内制御電源
44a,44b 故障検知回路
46a,46b,48a,48b 電圧変換回路
50a,50b,52a,52b ノイズフィルタ
54a,54b 変換回路
56a,56b,58a,58b 制御回路
60a,60b 赤外線LED
62a,62b 赤外線受信モジュール
64,66 パイプ

Claims (8)

  1. 複数の車両により構成された電気車の車両編成内又は他の車両編成との間において情報を伝送する電気車の伝送装置であって、
    前記複数の車両の各々に搭載され、高周波の伝送信号を用いて車両情報の授受を行う車両情報装置と、
    前記複数の車両の各々の両端に設けられ、前記車両情報装置により生成された伝送信号と赤外線信号との相互変換を行うとともに、車両間渡り又は併結間渡りを挟んで隣接する車両との間において赤外線信号による送受信を行う赤外線変換装置とを備えることを特徴とする電気車の伝送装置。
  2. 前記赤外線変換装置は、
    前記車両情報装置により生成された伝送信号を自己の赤外線変換装置内部で使用する電気仕様の内部信号に変換するとともに、入力された前記内部信号を元の伝送信号に変換する1以上の変換部と、
    前記変換部により出力された内部信号に基づき赤外線信号の送信を制御するとともに、受信した赤外線信号に基づき元の内部信号を生成して前記変換部に出力する1以上の制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の電気車の伝送装置。
  3. 前記制御部は、
    前記変換部により変換された内部信号に対してシリアル/パラレル変換を行い、パラレル伝送方式による赤外線信号の送信を制御する第1制御部と、
    受信した赤外線信号に対してパラレル/シリアル変換を行い、シリアル伝送方式による内部信号を前記変換部に出力する第2制御部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の電気車の伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記変換部により変換された内部信号に基づき複数の同一赤外線信号の平行送信を制御する第3制御部と、
    平行して送信された複数の赤外線信号を受信した際に、受信した複数の赤外線信号のうち所定数以上の信号が同一であるか否かを判定し、その判定結果に基づき受信した赤外線信号に対する故障検知を行うとともに、故障を検知しなかった場合に受信した赤外線信号に基づき元の内部信号を生成する第4制御部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の電気車の伝送装置。
  5. 前記第4制御部は、判定結果に基づいて判断した故障箇所の情報を付加した内部信号を前記変換部に出力することを特徴とする請求項4記載の電気車の伝送装置。
  6. 電力を供給する複数の電力供給部と、
    前記複数の電力供給部の各々に対する故障検知を行い、正常な電力供給部により供給された電力を選択して出力することにより前記赤外線変換装置に電力供給を行うとともに、故障した電力供給部の故障情報を生成する故障検知部とを備え、
    前記第4制御部は、前記故障検知部により生成された故障情報を付加した内部信号を前記変換部に出力することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電気車の伝送装置。
  7. 前記赤外線変換装置は、前記車両情報装置により生成された伝送信号を赤外線信号に変換して送信する際に、マルチチャンネル化した複数の信号を平行して送信することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の電気車の伝送装置。
  8. 前記車両間渡り又は前記併結間渡りを挟んで対向する前記赤外線変換装置の赤外線発光部と赤外線受信部との間に設けられ、赤外線信号を通すために赤外線信号の伝送ライン数と同数の筒状のパイプを備えることを特徴とする請求項1乃至は請求項7のいずれか1項記載の電気車の伝送装置。
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