JP2004034784A - 高速通信連結器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、100Mbps程度の高速データ通信の信頼性が高く、省人的で、保守点検に要するコストが低く自動的に高性能の通信を確立する高速通信連結器を提供することにある。
【解決手段】本発明は、鉄道車両の連結部分において、回線1及び2の近赤外線投受光器15,16よりなる車両1投受光ユニットを有する連結器12と、回線1及び2の近赤外線投受光器15′,16′よりなる車両2投受光ユニットを有する連結器12′とが対向して密に結合されて連結され、近赤外線投受光器15と近赤外線投受光器15′との間、および近赤外線投受光器16と近赤外線投受光器16′との間をそれぞれ間隙を設けた疎結合として通信を行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明は、鉄道車両の連結部分において、回線1及び2の近赤外線投受光器15,16よりなる車両1投受光ユニットを有する連結器12と、回線1及び2の近赤外線投受光器15′,16′よりなる車両2投受光ユニットを有する連結器12′とが対向して密に結合されて連結され、近赤外線投受光器15と近赤外線投受光器15′との間、および近赤外線投受光器16と近赤外線投受光器16′との間をそれぞれ間隙を設けた疎結合として通信を行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉄道車両の連結部分において、光学式非接触で高速(例えば100Mbps程度)のデータ通信を行う高速通信連結器に係り、低コストでかつ、外部からの妨害を受けず、信頼性が高い高速通信連結器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の鉄道車両の連結器を示す構成図である。図において、41,41′は鉄道車両、42,42′は車両連結器、43,43′は電気連結器、44,44′は車輪である。すなわち、鉄道車両41と41′は車両連結器42と42′により機械的に連結される。また、電気連結器43と43′の連結により鉄道車両41と41′間で電気的に接続される。
【0003】
図7は図6の車両連結器および電気連結器を示す斜視図である。図において、42は車両連結器、43は電気連結器、44は案内ピン、45は接続端子、46は可動結合部、47は接続部、48は案内ピン挿入穴、49は連結部である。すなわち、車両連結器42の連結部49を相手の車両連結器42′の連結部に連結することにより2両の鉄道車両41と41′を機械的に連結する。電気連結器43は案内ピン44が相手の電気連結器43′の案内ピン挿入穴に挿入嵌合されることにより結合され、この場合、接続部47の複数の接続端子45が相手の電気連結器43′のコネクタに嵌合し電気的に接続される。尚、車両41の電気連結器43はスムーズに別車両41′の電気連結器43′と結合できるように、可動結合部46で左右に結合できる構造になっている。
【0004】
従来の電気連結器の電気的結合方式では機械的構造に頼っているため次のような問題があり、100Mbps程度の高速データ通信を連結した車両で行う事は困難であった。
【0005】
▲1▼車両走行に伴う振動により電気接続端子45の接触不良が発生し接続の信頼性に欠ける。このためデータ誤りが多く高速通信が困難であった。
【0006】
▲2▼車両を連結するとき電気的に接続が完全に行われているか人手により確認する必要がある。このため自動化が困難となり多大な経費を要していた。
【0007】
▲3▼接続端子45の嵌合不良で接続端子45が破損するなど定期的な保守が必要となっていた。
【0008】
図8は従来の電波による車両間通信方式を示す構成説明図である。図において、51,51′は鉄道車両、52,52′は通信制御部、53,53′は送受信アンテナ部、54,54′は車両連結部、55,55′は車輪である。すなわち、車両連結部54,54′により連結された鉄道車両51,51′間において、通信制御部52,52′により制御された電波信号が送受信アンテナ部53,53′間で送受信される。
【0009】
図8に示す機械的電気連結方式の代わりに車両間を電波による通信で結合させる方式では、100Mbpsの広帯域で通信を行うためミリ波を用いるが、次の問題があり実用化が困難であった。
【0010】
(1)車両の振動により水晶振動子の発振周波数が変動し100Mbpsでの正常な変復調が得られず車両停止時のみしか通信が出来ない。
【0011】
(2)通信領域に人などが立ち入った場合には電波が遮断されて通信が困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、100Mbps程度の高速データ通信の信頼性が高く、省人的で、保守点検に要するコストが低く自動的に高性能の通信を確立する高速通信連結器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の高速通信連結器は、鉄道車両の連結部分において、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両1投受光ユニットを有する連結器と、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両2投受光ユニットを有する連結器とが対向して密に結合されて連結され、車両1投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器との間、および車両1投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器との間をそれぞれ間隙を設けた疎結合として通信を行うことを特徴とするものである。
【0014】
電気連結器の接続端子の代わりに近赤外線投受光器を設置する方式とする。このように近赤外線投受光器を配置することで、非接触でかつ外部からの外乱の影響を受けない通信システムを構築する事ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態例を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態例に係る連結器を示す斜視図である。図において、10連結部、11は車両連結器、12は光学式非接触高速通信(100BASE)連結器、13は近赤外線連結部、14は案内ピン、15は回線1の近赤外線投受光器、16は回線2の近赤外線投受光器、17は可動結合部、18は案内ピン挿入穴である。
【0017】
図2は本発明の実施形態例に係る連結前の連結器を示す概略構成図であり、図3は本発明の実施形態例に係る連結後の連結器を示す概略構成図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して説明する。すなわち、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12に対向して光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′が配置され、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′は光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と同様に構成され、14′は案内ピン、15′は回線1の近赤外線投受光器、16′は回線2の近赤外線投受光器、18′は案内ピン挿入穴である。前記車両連結器11の連結部10を相手の車両連結器の連結部に連結することにより2両の鉄道車両を機械的に連結する。光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12,12′は案内ピン14,14′が相手の光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′,12の案内ピン挿入穴18′,18にそれぞれ対応して挿入嵌合されることにより結合される。この場合、回線1の近赤外線投受光器15と15′間、回線2の近赤外線投受光器16と16′間には間隙が設けられる疎結合の形で通信が行われる。尚、回線1の近赤外線投受光器15,15′、回線2の近赤外線投受光器16,16′はお互いの光軸を合わせるため、可動結合部17,17′(連結器12′の可動結合部17′は図示せず)で前後左右に結合できる構造になっている。
【0018】
案内ピン14,14′で嵌合が行われた場合、対向して設けられた回線1の近赤外線投受光器15と15′、回線2の近赤外線投受光器16と16′はそれぞれ光学的に結合されるが、案内ピン14,14′で嵌合されているので、振動による光軸の偏移の影響を受ける事が軽減され安定した通信が行える。
【0019】
図3に示すように、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と12′が密に結合された状態で、外部の影響を遮断し光学的に接続され通信が行われる。
【0020】
図4(a),(b)は本発明の実施形態例に係る光学式非接触高速通信(100BASE)連結器の防塵対策を示す構成説明図であり、図4(a)は連結前の状態、図4(b)は連結後の状態を示す。図において、20は連結部挿入嵌合穴、21,21′は防塵フード、22,22′は防塵部である。すなわち、図4(b)に示すように、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と12′の連結時にはお互いの連結器12と12′が嵌合するので嵌合した状態で連結器12と12′の外周に設けた防塵部22,22′により外部からの防塵対策を行っている。しかし、図4(a)に示すように、連結以前には近赤外線投受光器15,15′、16,16′が露出するため防塵フード21,21′により塵埃の進入を防ぐ。防塵フード21,21′の動作としては対向する連結器12,12′に設けた案内ピン14,14′により連結時に防塵フード21,21′が押され回転動作する仕組みである。
【0021】
尚、近赤外線投受光器15,15′、16,16′のガラス面の汚れ防止のためワイパーを設け連結時及び定時、通信制御部より制御できる構造とする。
【0022】
図5は本発明の実施形態例に係る2回線の近赤外線投受光器を示す構成説明図である。図において、15,15′は回線1の近赤外線投受光器、16,16′は回線2の近赤外線投受光器、32,32′は回線1の投光ドライバ、33,33′は回線1の受光ユニット、34,34′は回線1の投受光制御ユニット、35,35′は回線2の投光ドライバ、36,36′は回線2の受光ユニット、37,37′は回線2の投受光制御ユニットである。
【0023】
車両1投受光ユニットは回線1の近赤外線投受光器15および回線2の近赤外線投受光器16より構成され、車両2投受光ユニットは回線1の近赤外線投受光器15′および回線2の近赤外線投受光器16′より構成される。投光ドライバ32,32′,35,35′は近赤外線発光素子とそれを駆動するドライバーで構成され、受光ユニット33,33′,36,36′は近赤外線受光素子とフォトダイオードで構成される。投受光制御ユニット34,34′,37,37′は投光ドライバ32,32′,35,35′と受光ユニット33,33′,36,36′を管理するLAN制御部でありCSMA/CD方式の100BASE−TXの制御を行い別に設けられたスイッチングハブを経由して車両に搭載されたパソコンと接続される。
【0024】
すなわち、投受光制御ユニット34,34′,37,37′でそれぞれ対応して制御される投光ドライバ32,32′,35,35′と受光ユニット33,33′,36,36′間でそれぞれ対応して近赤外線を用いた高速のデータ通信(100Mbps)が行われる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、鉄道車両の連結部分において、非接触で高速のデータ通信を行うことを可能とする。しかも、低コストでかつ、外部からの妨害を受けず、信頼性が高い連結器の通信を行う事が出来る。
【0026】
従来の欠点であった車両走行に伴う振動により電気接続端子間の接触不良による信頼性の問題や、連結するときの人為的な確認の改善や自動化への対応が可能で、定期的な保守を不要とすることが可能となる。
【0027】
又、光学式の場合の欠点であった、大雨、大雪などの悪天候時に雨粒、雪片などで遮光された場合や、投受光部面が泥や埃、雪などで汚れた場合の問題も克服でき、ミリ波を用いる場合の、振動により水晶振動子の発振周波数が変動し高速のデータ通信での正常な変復調が得られないという問題が克服できる。
【0028】
又、これらは比較的少ない人員で確認が行われ、しかも、比較的低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る連結器を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態例に係る連結前の連結器を示す概略構成図である。
【図3】本発明の実施形態例に係る連結後の連結器を示す概略構成図である。
【図4】本発明の実施形態例に係る光学式非接触高速通信(100BASE)連結器の防塵対策を示す構成説明図である。
【図5】本発明の実施形態例に係る2回線の近赤外線投受光器を示す構成説明図である。
【図6】従来の鉄道車両の連結器を示す構成図である。
【図7】図6の車両連結器および電気連結器を示す斜視図である。
【図8】従来の電波による車両間通信方式を示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 連結部
11 車両連結器
12 光学式非接触高速通信(100BASE)連結器
13 近赤外線連結部
14 案内ピン
15 回線1の近赤外線投受光器
16 回線2の近赤外線投受光器
17 可動結合部
18 案内ピン挿入穴
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉄道車両の連結部分において、光学式非接触で高速(例えば100Mbps程度)のデータ通信を行う高速通信連結器に係り、低コストでかつ、外部からの妨害を受けず、信頼性が高い高速通信連結器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の鉄道車両の連結器を示す構成図である。図において、41,41′は鉄道車両、42,42′は車両連結器、43,43′は電気連結器、44,44′は車輪である。すなわち、鉄道車両41と41′は車両連結器42と42′により機械的に連結される。また、電気連結器43と43′の連結により鉄道車両41と41′間で電気的に接続される。
【0003】
図7は図6の車両連結器および電気連結器を示す斜視図である。図において、42は車両連結器、43は電気連結器、44は案内ピン、45は接続端子、46は可動結合部、47は接続部、48は案内ピン挿入穴、49は連結部である。すなわち、車両連結器42の連結部49を相手の車両連結器42′の連結部に連結することにより2両の鉄道車両41と41′を機械的に連結する。電気連結器43は案内ピン44が相手の電気連結器43′の案内ピン挿入穴に挿入嵌合されることにより結合され、この場合、接続部47の複数の接続端子45が相手の電気連結器43′のコネクタに嵌合し電気的に接続される。尚、車両41の電気連結器43はスムーズに別車両41′の電気連結器43′と結合できるように、可動結合部46で左右に結合できる構造になっている。
【0004】
従来の電気連結器の電気的結合方式では機械的構造に頼っているため次のような問題があり、100Mbps程度の高速データ通信を連結した車両で行う事は困難であった。
【0005】
▲1▼車両走行に伴う振動により電気接続端子45の接触不良が発生し接続の信頼性に欠ける。このためデータ誤りが多く高速通信が困難であった。
【0006】
▲2▼車両を連結するとき電気的に接続が完全に行われているか人手により確認する必要がある。このため自動化が困難となり多大な経費を要していた。
【0007】
▲3▼接続端子45の嵌合不良で接続端子45が破損するなど定期的な保守が必要となっていた。
【0008】
図8は従来の電波による車両間通信方式を示す構成説明図である。図において、51,51′は鉄道車両、52,52′は通信制御部、53,53′は送受信アンテナ部、54,54′は車両連結部、55,55′は車輪である。すなわち、車両連結部54,54′により連結された鉄道車両51,51′間において、通信制御部52,52′により制御された電波信号が送受信アンテナ部53,53′間で送受信される。
【0009】
図8に示す機械的電気連結方式の代わりに車両間を電波による通信で結合させる方式では、100Mbpsの広帯域で通信を行うためミリ波を用いるが、次の問題があり実用化が困難であった。
【0010】
(1)車両の振動により水晶振動子の発振周波数が変動し100Mbpsでの正常な変復調が得られず車両停止時のみしか通信が出来ない。
【0011】
(2)通信領域に人などが立ち入った場合には電波が遮断されて通信が困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、100Mbps程度の高速データ通信の信頼性が高く、省人的で、保守点検に要するコストが低く自動的に高性能の通信を確立する高速通信連結器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の高速通信連結器は、鉄道車両の連結部分において、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両1投受光ユニットを有する連結器と、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両2投受光ユニットを有する連結器とが対向して密に結合されて連結され、車両1投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器との間、および車両1投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器との間をそれぞれ間隙を設けた疎結合として通信を行うことを特徴とするものである。
【0014】
電気連結器の接続端子の代わりに近赤外線投受光器を設置する方式とする。このように近赤外線投受光器を配置することで、非接触でかつ外部からの外乱の影響を受けない通信システムを構築する事ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態例を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態例に係る連結器を示す斜視図である。図において、10連結部、11は車両連結器、12は光学式非接触高速通信(100BASE)連結器、13は近赤外線連結部、14は案内ピン、15は回線1の近赤外線投受光器、16は回線2の近赤外線投受光器、17は可動結合部、18は案内ピン挿入穴である。
【0017】
図2は本発明の実施形態例に係る連結前の連結器を示す概略構成図であり、図3は本発明の実施形態例に係る連結後の連結器を示す概略構成図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して説明する。すなわち、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12に対向して光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′が配置され、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′は光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と同様に構成され、14′は案内ピン、15′は回線1の近赤外線投受光器、16′は回線2の近赤外線投受光器、18′は案内ピン挿入穴である。前記車両連結器11の連結部10を相手の車両連結器の連結部に連結することにより2両の鉄道車両を機械的に連結する。光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12,12′は案内ピン14,14′が相手の光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12′,12の案内ピン挿入穴18′,18にそれぞれ対応して挿入嵌合されることにより結合される。この場合、回線1の近赤外線投受光器15と15′間、回線2の近赤外線投受光器16と16′間には間隙が設けられる疎結合の形で通信が行われる。尚、回線1の近赤外線投受光器15,15′、回線2の近赤外線投受光器16,16′はお互いの光軸を合わせるため、可動結合部17,17′(連結器12′の可動結合部17′は図示せず)で前後左右に結合できる構造になっている。
【0018】
案内ピン14,14′で嵌合が行われた場合、対向して設けられた回線1の近赤外線投受光器15と15′、回線2の近赤外線投受光器16と16′はそれぞれ光学的に結合されるが、案内ピン14,14′で嵌合されているので、振動による光軸の偏移の影響を受ける事が軽減され安定した通信が行える。
【0019】
図3に示すように、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と12′が密に結合された状態で、外部の影響を遮断し光学的に接続され通信が行われる。
【0020】
図4(a),(b)は本発明の実施形態例に係る光学式非接触高速通信(100BASE)連結器の防塵対策を示す構成説明図であり、図4(a)は連結前の状態、図4(b)は連結後の状態を示す。図において、20は連結部挿入嵌合穴、21,21′は防塵フード、22,22′は防塵部である。すなわち、図4(b)に示すように、光学式非接触高速通信(100BASE)連結器12と12′の連結時にはお互いの連結器12と12′が嵌合するので嵌合した状態で連結器12と12′の外周に設けた防塵部22,22′により外部からの防塵対策を行っている。しかし、図4(a)に示すように、連結以前には近赤外線投受光器15,15′、16,16′が露出するため防塵フード21,21′により塵埃の進入を防ぐ。防塵フード21,21′の動作としては対向する連結器12,12′に設けた案内ピン14,14′により連結時に防塵フード21,21′が押され回転動作する仕組みである。
【0021】
尚、近赤外線投受光器15,15′、16,16′のガラス面の汚れ防止のためワイパーを設け連結時及び定時、通信制御部より制御できる構造とする。
【0022】
図5は本発明の実施形態例に係る2回線の近赤外線投受光器を示す構成説明図である。図において、15,15′は回線1の近赤外線投受光器、16,16′は回線2の近赤外線投受光器、32,32′は回線1の投光ドライバ、33,33′は回線1の受光ユニット、34,34′は回線1の投受光制御ユニット、35,35′は回線2の投光ドライバ、36,36′は回線2の受光ユニット、37,37′は回線2の投受光制御ユニットである。
【0023】
車両1投受光ユニットは回線1の近赤外線投受光器15および回線2の近赤外線投受光器16より構成され、車両2投受光ユニットは回線1の近赤外線投受光器15′および回線2の近赤外線投受光器16′より構成される。投光ドライバ32,32′,35,35′は近赤外線発光素子とそれを駆動するドライバーで構成され、受光ユニット33,33′,36,36′は近赤外線受光素子とフォトダイオードで構成される。投受光制御ユニット34,34′,37,37′は投光ドライバ32,32′,35,35′と受光ユニット33,33′,36,36′を管理するLAN制御部でありCSMA/CD方式の100BASE−TXの制御を行い別に設けられたスイッチングハブを経由して車両に搭載されたパソコンと接続される。
【0024】
すなわち、投受光制御ユニット34,34′,37,37′でそれぞれ対応して制御される投光ドライバ32,32′,35,35′と受光ユニット33,33′,36,36′間でそれぞれ対応して近赤外線を用いた高速のデータ通信(100Mbps)が行われる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、鉄道車両の連結部分において、非接触で高速のデータ通信を行うことを可能とする。しかも、低コストでかつ、外部からの妨害を受けず、信頼性が高い連結器の通信を行う事が出来る。
【0026】
従来の欠点であった車両走行に伴う振動により電気接続端子間の接触不良による信頼性の問題や、連結するときの人為的な確認の改善や自動化への対応が可能で、定期的な保守を不要とすることが可能となる。
【0027】
又、光学式の場合の欠点であった、大雨、大雪などの悪天候時に雨粒、雪片などで遮光された場合や、投受光部面が泥や埃、雪などで汚れた場合の問題も克服でき、ミリ波を用いる場合の、振動により水晶振動子の発振周波数が変動し高速のデータ通信での正常な変復調が得られないという問題が克服できる。
【0028】
又、これらは比較的少ない人員で確認が行われ、しかも、比較的低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る連結器を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態例に係る連結前の連結器を示す概略構成図である。
【図3】本発明の実施形態例に係る連結後の連結器を示す概略構成図である。
【図4】本発明の実施形態例に係る光学式非接触高速通信(100BASE)連結器の防塵対策を示す構成説明図である。
【図5】本発明の実施形態例に係る2回線の近赤外線投受光器を示す構成説明図である。
【図6】従来の鉄道車両の連結器を示す構成図である。
【図7】図6の車両連結器および電気連結器を示す斜視図である。
【図8】従来の電波による車両間通信方式を示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 連結部
11 車両連結器
12 光学式非接触高速通信(100BASE)連結器
13 近赤外線連結部
14 案内ピン
15 回線1の近赤外線投受光器
16 回線2の近赤外線投受光器
17 可動結合部
18 案内ピン挿入穴
Claims (1)
- 鉄道車両の連結部分において、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両1投受光ユニットを有する連結器と、回線1の近赤外線投受光器及び回線2の近赤外線投受光器よりなる車両2投受光ユニットを有する連結器とが対向して密に結合されて連結され、車両1投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線1の近赤外線投受光器との間、および車両1投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器と車両2投受光ユニットの回線2の近赤外線投受光器との間をそれぞれ間隙を設けた疎結合として通信を行うことを特徴とする高速通信連結器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002192480A JP2004034784A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 高速通信連結器 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009261065A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Toshiba Corp | 電気車の伝送装置 |
WO2013139923A3 (de) * | 2012-03-21 | 2014-09-12 | Schleifring Und Apparatebau Gmbh | Schienenfahrzeugkupplungseinrichtung mit kontaktlosem stecker |
US9124020B2 (en) | 2011-10-18 | 2015-09-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Jumper connector |
JP2015196490A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | コイト電工株式会社 | 鉄道車両用の光学式連結器 |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192480A patent/JP2004034784A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009261065A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Toshiba Corp | 電気車の伝送装置 |
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