JP2009261052A - 瞬低補償装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列型インバータに直列型インバータを組み合わせた瞬低補償装置において、瞬低発生時における、直列型インバータによる電圧補償制御と並列型インバータによるスイッチ電流を零にする制御との干渉を防ぐ。
【解決手段】瞬低を検出すると、並列型インバータを動作させる電流制御指令S2を電圧指令値Vrefpとして出力して並列型インバータから負荷に定格電流を供給してスイッチに流れる電流を零にすると共に、直列型インバータを動作させる電圧制御指令S4を電圧指令値Vrefsとして出力して直列型インバータから負荷に補償電圧を供給する。このとき、電圧制御指令S4の値を漸減して直流型インバータの電圧値を下げることにより、直列型インバータによる電圧補償制御と、並列型インバータによるスイッチ電流を零にする制御との干渉を防ぎ、これにより負荷電圧のオーバーシュートを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、並列型インバータに直列型インバータを組み合わせた構成を備えた瞬低補償装置に関するものである。
電力系統においては、系統に接続されている負荷が急変したり、系統に落雷が作用して短時間の系統遮断が発生すること等を原因として、瞬時電圧低下(以下「瞬低」と称する)が発生することがある。
一方、IT関連機器などの負荷では、電力系統に瞬低が発生すると、機器の停止や誤動作等の障害が発生する恐れがある。
このため、瞬低に起因して機器の停止や誤動作等を防止する目的で、一般に電力系統には、瞬低補償装置が備えられている。
ここで、並列型インバータに直列型インバータを組み合わせた瞬低補償装置の回路構成を、図4を参照して説明する。
図4に示すように、系統電源1を含む電力系統L1には、高速スイッチ2を介して負荷3が接続されている。高速スイッチ2と負荷3との間には出力トランス4が備えられている。
並列型インバータ5は、電力ラインL2を介して負荷3に並列に接続されており、直列型インバータ6は、出力トランス4を介して負荷3に直列に接続されている。
並列型インバータ5及び直列型インバータ6の直流側には、共通の直流充電部7が接続されている。
電力系統L1のうち、高速スイッチ2から見て系統電源1側には、電圧検出器11と電流検出器12が介装されている。電圧検出器11は系統電圧VSを検出して出力し、電流検出器12は系統電流ISを検出して出力する。
電力系統L1のうち、出力トランス4と負荷3との間には、電圧検出器13と電流検出器14が介装されている。電圧検出器13は負荷電圧VLを検出して出力し、電流検出器14は負荷電流ISを検出して出力する。
並列型インバータ5の交流側には、電流検出器15が備えられており、電流検出器15は、並列型インバータ5に入出力するインバータ電流Iinvを検出して制御部100に出力する。
制御シーケンサ20は、系統電圧VS及び系統電流ISを受けて、スイッチ信号Soや、ゲイン信号g1〜g4を出力する。
制御シーケンサ20の動作状態や、スイッチ信号So及びゲイン信号g1〜g4の出力タイミングや機能は後述する。
制御部100は、系統電圧VS、負荷電圧VL、負荷電流IL,インバータ電流Iinv,ゲイン信号g1〜g4,図示しない基準電圧発生器により生成した基準電圧Vrefを受けて、並列型インバータ5に対してゲート制御信号GPを送り、直列型インバータ6に対してゲート制御信号GSを送る。
制御部100の詳細構造や動作状態、更にはゲート制御信号GP,GSの信号状態については後述する。
このような瞬低補償装置の動作の概要を先に説明する。なお、詳細動作は後述する。
系統電圧VSの正常時(瞬低が発生していない時)には、制御シーケンサ20からはスイッチ信号Soが出力されて高速スイッチ2が導通状態となり、系統電源1から負荷3に電力が供給される。
この正常時においては、高効率化を図る場合には、並列型インバータ5及び直列型インバータ6のスイッチングを行わない待機状態としている。なお、並列型インバータ5による直流充電部7への充電は、充電電圧が不足したときには行っている。
また、並列型インバータ5による高調波電流の補償や、直列型インバータによる電圧歪み補償といった補償機能を持たせる場合もある。
瞬低が発生した時には、直流充電部7に蓄積された直流電力を使用して、直列型インバータ6で電圧低下を補償しながら、制御シーケンサ20がスイッチ信号Soの出力を停止して高速スイッチ2を遮断する。
また同時に、並列型インバータ5で交流電流を出力して、負荷3へ電力を供給する。
ここで、従来技術にかかる制御部100の構成を図5を参照して説明する。
図5に示すように、制御部100は、加算部101〜103と、PWM(Pulse Width Modulation)変調器104,105と、高調波補償指令部110と、電流制御指令部120と、電圧制御指令部130と、電圧制御指令部140を有している。
高調波補償指令部110と、電流制御指令部120と、電圧制御指令部130は、並列型インバータ5に対する指令を生成する制御ブロックである。
一方、電圧制御指令部140は、直列型インバータ6に対する指令を生成する制御ブロックである。
高調波補償指令部110は、高調波抽出部111と、減算部112と、電流制御部113と、乗算部114を有している。
高調波抽出部111は、負荷電流ILの高調波成分を抽出し、減算部112は、前記高調波成分とインバータ電流Iinvとの偏差を出力し、電流制御部113は前記偏差を比例・積分(PI)し高調波補償指令S1を出力する。
乗算部114は、高調波補償指令S1に、ゲインg1を乗算した電圧指令値Vref1を出力する。なお、ゲインg1の大きさは、後述するように制御状態に応じて、制御シーケンサ20により可変制御されている。
高調波補償指令S1は、負荷から発生する高調波を抑制する(打ち消す)補償電流を出力するように、並列型インバータ5を動作させる指令である。
電流制御指令部120は、減算部121と、電流制御部122と、乗算部123を有している。
減算部121は、負荷電流ILとインバータ電流Iinvとの偏差を出力し、電流制御部122は前記偏差を比例・積分(PI)演算し電流制御指令S2を出力する。
乗算部123は、電流制御指令S2に、ゲインg2を乗算した電圧指令値Vref2を出力する。なお、ゲインg2の大きさは、後述するように制御状態に応じて、制御シーケンサ20により可変制御されている。
電流制御指令S2は、負荷3に対して定格電流を供給するように、並列型インバータ5を動作させる指令である。
このように、並列型インバータ5が負荷3に対して定格電流を供給すると、系統電源1から高速スイッチ2及び出力トランス4を介して負荷3に向かって流れる電流の供給が停止され、結果として、高速スイッチ2を流れる電流を0にすることができる。
電圧制御指令部130は、減算部131と、電圧制御部132と、乗算部133を有している。
減算部131は、負荷電圧VLと基準電圧Vrefとの偏差を出力し、電圧制御部132は前記偏差を比例・積分(PI)演算し電圧制御指令S3を出力する。
乗算部133は、電圧制御指令S3に、ゲインg3を乗算した電圧指令値Vref3を出力する。なお、ゲインg3の大きさは、後述するように制御状態に応じて、制御シーケンサ20により可変制御されている。
電圧制御指令S3は、負荷3に定格電圧を供給するように、並列型インバータ5を動作させる指令である。
電圧制御指令部140は、減算部141と、電圧制御部142と、乗算部143を有している。
減算部141は、系統電圧VSと基準電圧Vrefとの偏差を出力し、電圧制御部142は前記偏差を比例・積分(PI)演算し電圧制御指令S4を出力する。
乗算部143は、電圧制御指令S4に、ゲインg4を乗算した電圧指令値Vrefsを出力する。なお、ゲインg4の大きさは、後述するように制御状態に応じて、制御シーケンサ20により可変制御されている。
電圧制御指令S4は、瞬低発生時において、瞬低に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力するように、直列型インバータ6を動作させる指令である。
加算部101,102は、並列型インバータ5の指令S1〜S3に基づく電圧指令値Vref1〜Vref3を加算して電圧指令値Vref0とする。加算部103は、電圧指令値Vref0に基準電圧Vrefを加えて並列型インバータの電圧指令値Vrerpを出力する。
PWM変調器104は、並列型インバータの電圧指令値VrefpをPWM変調してゲート制御信号GPを生成し、このゲート制御信号GPに応じて並列型インバータ5が動作する。
PWM変調器105は、直列型インバータ6の電圧制御指令S4に基づく電圧指令値VrefsをPWM変調してゲート制御信号GSを生成し、このゲート制御信号GSに応じて直列型インバータ6が動作する。
ここで、図6を参照して、制御部100と制御シーケンサ20の動作、ならびに、瞬低補償装置の全体的な動作を説明する。
図6において、時点t1は実際に瞬低が発生した時であり、時点t2は制御シーケンサ20が瞬低を検出した時であり、時点t3は高速スイッチ2が遮断された時を示す。
図6において、時点t2よりも前の期間、つまり瞬低が検出される前の期間では、図6には示していないが、制御シーケンサ20は、値が1となっているゲイン信号g1のみを出力しゲイン信号g2〜g4は出力しない(ゲイン信号g2〜g4の値を0とする)。
ゲイン信号g1が1となり、ゲイン信号g2,g3が0であるため、並列型インバータの電圧指令値Vrefpは、高調波補償指令S1に基づく電圧指令値Vref1のみを有することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrefp(=電圧指令値Vref1)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
この結果、並列型インバータ5は、負荷3から発生する高調波を抑制する(打ち消す)補償電流を出力しアクティブフィルタとしての高調波補償動作が行われる。
制御シーケンサ20は、系統電圧VSを監視しており、その電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出し、しかも、この瞬低検出レベル以下となっている状態が、予め設定した「瞬低継続時間Tc」に渡り継続したときに、瞬低が発生したと検出する。
なお、瞬低継続時間Tcを設定しているのは、瞬低の誤検出を防止するためである。
図6において時点t1において瞬低が発生すると、制御シーケンサ20は、時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において系統電圧VSが瞬低検出レベル以下になったことを検出し、この瞬低検出レベル以下になったことを検出した時点から瞬低継続時間Tcが経過した時点t2まで、瞬低検出レベル以下となっている状態が継続したら瞬低が発生したと検出する。
つまり実際に瞬低が発生した時点t1から、「Td+Tc」の時間が経過した時点t2において、瞬低が発生したと検出する。
このようにして瞬低が発生したと検出した時点t2から高速スイッチ2に流れる電流が0になったことを検出する時点t3までのスイッチ遮断動作時間taにおいて、制御シーケンサ20は、値が1となっているゲイン信号g2,g4を出力し、ゲイン信号g1,g3は出力しない(ゲイン信号g1,g3の値を0とする)。
ゲイン信号g2が1となり、ゲイン信号g1,g3が0であるため、並列型インバータの電圧指令値Vrefpは、電流制御指令S2に基づく電圧指令値Vref2のみを有することとなり、この電圧指令値Vrefp(=Vref2)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電流を供給し、その結果、高速スイッチ2に流れる電流を短時間で0にすることができる。
またゲイン信号g4が1となり、電圧制御指令値S4に基づく直列型インバータの電圧指令値VrefsをPWM変調したゲート制御信号GSにより直列型インバータ6が動作する。
このため、直列型インバータ6は、瞬低に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力する。
制御シーケンサ20は、系統電流ISを監視しており、その電流値が0になったことを検出したら(時点t3)、値が1となっているゲイン信号g3を出力し、ゲイン信号g1,g2,g4は出力しない(ゲイン信号g1,g2,g4の値を0とする)。
また同時に、制御シーケンサ20は、系統電流ISの電流値が0になったことを検出した時点t3において、スイッチ信号Soの出力を停止し、高速スイッチ2を遮断する。このとき、高速スイッチ2に流れる電流は0となっているため、高速スイッチ2を遮断してもサージの発生を抑制することができる。
またゲイン信号g3が1となり、ゲイン信号g1,g2が0であるため、並列型インバータの電圧指令値値Vrefpは電圧制御指令S3に基づく電圧指令値Vref3のみを有することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrep(=電流制御指令値Vref3)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電圧を供給する。
特許第3894195号 特開2006−187089号
しかし上記従来技術では、以下に示すような2つの問題がある。
第1の問題は、次の通りである。
電圧制御指令S4に基づき直列型インバータ6が瞬低に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力する制御と、電流制御指令S2に基づき並列型インバータ5が定格電流を出力して高速スイッチ2に流れる電流を0にする制御とが干渉し、瞬低検出後(時点t2後)に負荷電圧VLがオーバーシュートを起こして異常上昇してしまうという問題がある(図7参照)。
これは、高速スイッチ2に流れる系統電流ISを0にするには、並列型インバータ5は、「系統電圧VS」+「直列型インバータ電圧V1」以上の電圧を出力する必要があるためである。
このように瞬低発生時に直列型インバータ6で系統電圧の電圧低下をすべて補償すると、並列型インバータ5は、系統電圧VSよりも大きな電圧を出力する必要があり、負荷3には瞬低発生前の系統電圧VSよりも大きな電圧がかかるという問題が発生する。
この問題は、ゲイン信号g4の値を減少させて、直列型インバータ6による補償電圧を低下させることで改善できる。しかし、このようにゲイン信号g4の値を減少させると、瞬低発生直後の負荷電圧VLの落ち込みが更に大きくなってしまう(図7参照)。
第2の問題は次の通りである。
並列型インバータ5による高調波電流の補償や、直列型インバータによる電圧歪み補償
を常時行うようにした場合には、直列型インバータ6による電圧歪み補償により、瞬低継続時間Tcにおいても、瞬低による系統電圧VSの落ち込みを補償することができる。
しかし、高効率化のため、正常時においてインバータ5,6のスイッチング動作を行わずに待機状態とする場合には、瞬低が実際に発生した時点t1から、高速スイッチ2が遮断される時点t3までに、「検出遅れ時間Td」と「瞬低継続時間Tc」と「スイッチ遮断動作時間Ta」とを加えた時間が必要である。
このように、瞬低が実際に発生した時点t1から高速スイッチ3が遮断される時点t3までに、長い時間が必要であるため、瞬低継続時間Tcにおいて電圧低下を補償することができず、図7に示すように、負荷電圧VLの波形に急激な落ち込み(急激な電圧低下)が発生するという問題がある。
一方、瞬低継続時間Tcを短くすると、瞬低を誤検出し瞬低補償装置が誤動作する可能性が高くなる。
本発明は、上記従来技術に鑑み、上述した第1と第2の問題を解消した瞬低補償装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
前記負荷に並列に接続された並列型インバータと、
出力トランスを介して前記負荷に直列に接続された直列型インバータと、
前記電力系統の系統電圧と系統電流を監視しており、前記スイッチの開閉制御をするとともに、ゲイン信号(g2,g3,g4)を出力する制御シーケンサと、
前記並列型インバータを動作させるゲート制御信号(GP)と、前記直列型インバータを動作させるゲート制御信号(GS)を出力する制御部とを有し、
前記制御部は、
負荷電流と、前記並列型インバータに入出力するインバータ電流との偏差から、前記負荷に対して定格電流を供給するように前記並列型インバータを動作させる電流制御指令(S2)を生成し、この電流制御指令(S2)にゲイン信号(g2)を乗算した電圧指令値(Vref2)を出力する電流制御指令部と、
負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記負荷に対して定格電圧を印加するように前記並列型インバータを動作させる電圧制御指令(S3)を生成し、この電圧制御指令(S3)にゲイン信号(g3)を乗算した電圧指令値(Vref3)を出力する第1の電圧制御指令部と、
系統電圧と基準電圧との偏差から、瞬低発生に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力するように前記直列型インバータを動作せる電圧制御指令(S4)を生成し、この電圧制御指令(S4)にゲイン信号(g4)を乗算した電圧指令値(Vrefs)を出力する第2の電圧制御指令部と、
前記電流制御指令部から出力される電圧指令値(Vref2)と、前記第1の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vref3)と基準電圧とを加算した電圧指令値(Vrefp)を基に、前記ゲート制御信号(GP)を生成する第1の変調器と、
前記第2の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vrefs)を基に、前記ゲート制御信号(GS)を生成する第2の変調と、を有し、
前記制御シーケンサは、
監視していた系統電圧の電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となり、しかもこの状態が予め設定した瞬低継続時間に渡り継続したら、値が一定のゲイン信号(g2)と、時間の経過と共に値が減少するゲイン信号(g4)を出力すると共に、ゲイン信号(g3)は出力せず、
監視していた系統電流の電流値が零になったら、値が一定のゲイン信号(g3)を出力し、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g4)は出力せず、更に、前記スイッチを遮断する制御を行う、
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、
負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
前記負荷に並列に接続された並列型インバータと、
出力トランスを介して前記負荷に直列に接続された直列型インバータと、
前記電力系統の系統電圧と系統電流を監視しており、前記スイッチの開閉制御をするとともに、ゲイン信号(g2,g3,g4)を出力する制御シーケンサと、
前記並列型インバータを動作させるゲート制御信号(GP)と、前記直列型インバータを動作させるゲート制御信号(GS)を出力する制御部とを有し、
前記制御部は、
負荷電流と、前記並列型インバータに入出力するインバータ電流との偏差から、前記負荷に対して定格電流を供給するように前記並列型インバータを動作させる電流制御指令(S2)を生成し、この電流制御指令(S2)にゲイン信号(g2)を乗算した電圧指令値(Vref2)を出力する電流制御指令部と、
負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記負荷に対して定格電圧を印加するように前記並列型インバータを動作させる電圧制御指令(S3)を生成し、この電圧制御指令(S3)にゲイン信号(g3)を乗算した電圧指令値(Vref3)を出力する第1の電圧制御指令部と、
系統電圧と基準電圧との偏差から、瞬低発生に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力するように前記直列型インバータを動作せる電圧制御指令(S4)を生成し、この電圧制御指令(S4)にゲイン信号(g4)を乗算した電圧指令値(Vrefs)を出力する第2の電圧制御指令部と、
前記電流制御指令部から出力される電圧指令値(Vref2)と、前記第1の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vref3)と基準電圧とを加算した電圧指令値(Vrefp)を基に、前記ゲート制御信号(GP)を生成する第1の変調器と、
前記第2の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vrefs)を基に、前記ゲート制御信号(GS)を生成する第2の変調と、を有し、
前記制御シーケンサは、
監視していた系統電圧の電圧値が一瞬でも予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出したら、ゲイン信号(g4)を出力すると共に、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g3)は出力せず、
監視していた系統電圧の電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となり、しかもこの状態が予め設定した瞬低継続時間に渡り継続したら、値が一定のゲイン信号(g2)を出力し、既に出力していたゲイン信号(g4)の値を時間の経過と共に徐々に減少させると共に、ゲイン信号(g3)は出力せず、
監視していた系統電流の電流値が零になったら、値が一定のゲイン信号(g3)を出力し、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g4)は出力せず、更に、前記スイッチを遮断する制御を行う、
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、前記制御シーケンサは、監視していた系統電圧の電圧値が一瞬でも予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出したら、時間の経過と共に値が漸増してから一定値となるゲイン信号(g4)を出力することを特徴とする。
本発明によれば、瞬低発生時における、直列型インバータによる電圧補償制御と、並列型インバータによるスイッチ電流を零にする制御とが干渉することを防ぐことができ、負荷電圧のオーバーシュートを抑えることができる。
また、直列型インバータの瞬低補償を、瞬低発生直後に動作させることができるため、瞬低発生直後の負荷電圧の低下を抑えることかできる。
更に、直列型インバータによる電圧補償制御の立ち上がりを緩やかにすることにより、瞬低発生直後の負荷電圧の低下を更に抑えることかできる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の実施例1を実現する装置構成は、図4に示す瞬低補償装置及び図5に示す制御部100と同じであるが、実施例1では制御シーケンサ20から出力するゲイン信号g1〜g4が、従来技術とは異なっている。
そこで、装置構成自体については説明を省略し、図1を参照して、ゲイン信号g1〜g4のゲイン制御状態を中心にして説明をする。
制御シーケンサ20は、系統電圧VSを監視しており、その電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出し、しかも、この瞬低検出レベル以下となっている状態が、予め設定した「瞬低継続時間Tc」に渡り継続したときに、瞬低が発生したと検出する。
なお、瞬低継続時間Tcを設定しているのは、瞬低の誤検出を防止するためである。
図1において時点t1において瞬低が発生すると、制御シーケンサ20は、時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において系統電圧VSが瞬低検出レベル以下になったことを検出し、この瞬低検出レベル以下になったことを検出した時点から瞬低継続時間Tcが経過した時点t2まで、瞬低検出レベル以下となっている状態が継続したら瞬低が発生したと検出する。
つまり実際に瞬低が発生した時点t1から、「Td+Tc」の時間が経過した時点t2において、瞬低が発生したと検出する。
このようにして瞬低が発生したと検出した時点t2において、制御シーケンサ20は、値が1となっているゲイン信号g2と、値を可変としたゲイン信号g4を出力し、ゲイン信号g1,g3は出力しない(ゲイン信号g1,g3の値を0とする)。
ゲイン信号g2が1となり、ゲイン信号g1,g3が0であるため、並列型インバータ用指令の電圧指令値Vrefpは電流制御指令S2のみを有することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrefp(=電流制御指令S2)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電流を供給し、その結果、高速スイッチ2に流れる電流を短時間で0にすることができる。
ゲイン信号g4の信号値は、瞬低を検出した時点t2では1であるが、その後は信号値を所定の値(負荷電圧VLが異常上昇しないような値)にまで徐々に下げ(この例ではゲイン信号g4の信号値を0.5にまで下げ)、その後はこの下げた値を維持し、時点t3では、ゲイン信号g4の信号値を0にしている。
瞬低を検出した時点t2では、ゲイン信号g4の信号値が1であるため、電圧制御指令部140からは、電圧制御指令値Vref4が電圧指令値Vrefsとして出力され、一定の電圧指令値VrefsをPWM変調したゲート制御信号GSにより直列型インバータ6が動作する。
このため、直列型インバータ6は、基準電圧Vrefに対する系統電圧VSの不足電圧を、全て補償する。この結果、瞬低検出直後(時点t2直後)の負荷電圧VLの電圧低下を抑えることができる。
瞬低を検出した時点t2から高速スイッチ2に流れる電流が0になったことを検出する時点t3までのスイッチ遮断動作時間taにおいて、ゲイン信号g4の値を徐々に下げ、この例ではゲイン信号g4の信号値を0.5にまで下げ、その後はこの下げた値を維持している。
ゲイン信号g4の信号値を0.5にすると、電圧制御指令部140からは、電圧制御指令S4に0.5を掛けた値が電圧指令値Vrefsとして出力され、電圧制御指令S4が半減した電圧指令値VrefsをPWM変調したゲート制御信号GSにより直列型インバータ6が動作する。
このため、直列型インバータ6は、基準電圧Vrefに対する系統電圧VSの不足電圧を、50%だけ補償することになる。
この状態では、「瞬低検出後の系統電圧VS」+「直列型インバータ電圧V1」が、負荷端の電圧VLとなり、この負荷端の電圧VLは、瞬低検出前(時点t2前)の系統電圧VSに対して小さくなる。
この結果、並列型インバータ5は、瞬低前の系統電圧VSよりも大きな電圧を出力しなくても、高速スイッチ2に流れる系統電流ISを0に制御することが可能となる。このため、瞬低検出後(時点t2後)に負荷電圧VLがオーバーシュートを起こすという問題を解消することができる。
つまり、前述した第1の問題を解消することができる。
なお、ゲイン信号g4の信号値をどこまで下げるかは、シミュレーションや実験により、事前に最適な値を求めておく。
制御シーケンサ20は、系統電流ISを監視しており、その電流値が0になったことを検出したら(時点t3)、値が1となっているゲイン信号g3を出力し、ゲイン信号g1,g2,g4は出力しない(ゲイン信号g1,g2,g4の値を0とする)。
また同時に、制御シーケンサ20は、系統電流ISの電流値が0になったことを検出した時点t3において、スイッチ信号Soの出力を停止する(スイッチ信号Soの値を0にする)。
スイッチ信号Soの出力が停止されるため、高速スイッチ2が遮断される。このとき、高速スイッチ2に流れる電流は0となっているため、高速スイッチ2を遮断してもサージの発生を抑制することができる。
またゲイン信号g3が1となり、ゲイン信号g1,g2が0であるため、並列型インバータの電圧指令値Vrefpは電圧制御指令S3のみを有することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrefp(=電流制御指令S3)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電圧を供給する。
次に本発明の実施例2を説明する。実施例2を実現する装置構成は、図4に示す瞬低補償装置及び図5に示す制御部100と同じであるが、実施例2では制御シーケンサ20が出力するゲイン信号g1〜g4が、従来技術とは異なっている。
そこで、装置構成自体については説明を省略し、図2を参照して、ゲイン信号g1〜g4のゲイン制御状態を中心にして説明をする。
実施例2において、制御シーケンサ20は、系統電圧VSを監視しており、その電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを一瞬でも検出したら、値が1となっているゲイン信号g4を出力する。つまり、瞬低が実際に発生した時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において、系統電圧VSが瞬低検出レベル以下になったことを検出して、直ちにゲイン信号g4を出力する。
このとき、ゲイン信号g1,g2,g3は出力しない(ゲイン信号g1,g2,g3の値を0とする)。
このため、電圧制御指令部140からは、時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点から、電圧制御指令S4となる電圧指令値Vrefsが直ちに出力され、この電圧指令値VrefsをPWM変調したゲート制御信号GSにより直列型インバータ6が動作をする。
この結果、直列型インバータ6は、時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点から(瞬低発生とほぼ同時に)、瞬低に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力する。よって、瞬低による電圧低下を早めに抑えることができる。
なお、時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点から、電圧制御指令S4となる電圧指令値Vrefsを出力して直列型インバータ6を動作させる本方式では、瞬低を誤検出する可能性はあるが、たとえ瞬低を誤検出したとしても、直列型インバータ6が動作して電圧一定制御により零電圧が出力されるだけであるため、システムへ悪影響を与えることはない。
また、直列型インバータ6を常時動作させる場合に比べて、効率を高く保つことができる。
この実施例2では、瞬低を一瞬でも検出したら直ちに直列型インバータ6を動作させることにより、負荷電圧VLの落ち込みの発生を迅速に抑えることができ、前述した第2の問題を解決することができる。
制御シーケンサ20は、系統電圧VSを監視しており、その電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出し、しかも、この瞬低検出レベル以下となっている状態が、予め設定した「瞬低継続時間Tc」に渡り継続したとき、つまり実際に瞬低が発生した時点t1から、「Td+Tc」の時間が経過した時点t2になると、実施例1と同様に、値が1となっているゲイン信号g2と、値を可変としたゲイン信号g4を出力し、ゲイン信号g1,g3は出力しない(ゲイン信号g1,g3の値を0とする)。
ゲイン信号g2が1となり、ゲイン信号g1,g3が0であるため、並列型インバータ5は電流制御指令S2のみを出力することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrefp(=電流制御指令S2)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電流を供給し、その結果、高速スイッチ2に流れる電流を短時間で0にすることができる。
ゲイン信号g4の信号値は、時点t2では1であるが、その後は信号値を所定の値(負荷電圧VLが異常上昇しないような値)にまで徐々に下げ(この例ではゲイン信号g4の信号値を0.5にまで下げ)、その後はこの下げた値を維持し、時点t3では、ゲイン信号g4の信号値を0にしている。
ゲイン信号g4の信号値を0.5にすると、電圧制御指令部140からは、電圧制御指令S4に0.5を掛けた値が電圧指令値Vrefsとして出力され、電圧制御指令S4が半減した電圧指令値VrefsをPWM変調したゲート制御信号GSにより直列型インバータ6が動作する。
このため、直列型インバータ6は、基準電圧Vrefに対する系統電圧VSの不足電圧を、50%だけ補償することになる。
この状態では、「瞬低検出後の系統電圧VS」+「直列型インバータ電圧V1」が、負荷端の電圧VLとなり、この負荷端の電圧VLは、瞬低検出前(時点t2前)の系統電圧VSに対して小さくなる。
この結果、並列型インバータ5は、瞬低前の系統電圧VSよりも大きな電圧を出力しなくても、高速スイッチ2に流れる系統電流ISを0に制御することが可能となる。このため、瞬低検出後(時点t2後)に負荷電圧VLがオーバーシュートを起こすという問題を解消することができる。
つまり、前述した第1の問題を解消することができる。
なお、ゲイン信号g4の信号値をどこまで下げるかは、シミュレーションや実験により、事前に最適な値を求めておく。
制御シーケンサ20は、系統電流ISを監視しており、その電流値が0になったことを検出したら(時点t3)、値が1となっているゲイン信号g3を出力し、ゲイン信号g1,g2,g4は出力しない(ゲイン信号g1,g2,g4の値を0とする)。
なお、時点t2から時点t3までの時間を、スイッチ遮断動作時間taとする。
また同時に、制御シーケンサ20は、系統電流ISの電流値が0になったことを検出した時点t3において、スイッチ信号Soの出力を停止する(スイッチ信号Soの値を0にする)。
スイッチ信号Soの出力が停止されるため、高速スイッチ2が遮断される。このとき、高速スイッチ2に流れる電流は0となっているため、高速スイッチ2を遮断してもサージの発生を抑制することができる。
またゲイン信号g3が1となり、ゲイン信号g1,g2が0であるため、並列型インバータの電圧指令値Vrefpは電圧制御指令S3のみを有することとなり、この並列型インバータの電圧指令値Vrefp(=電流制御指令S3)をPWM変調したゲート制御信号GPにより並列型インバータ5が動作する。
このため、並列型インバータ5は、負荷3に定格電圧を供給する。
本発明の実施例3は、実施例2を改良したものである。
実施例2においては、制御シーケンサ20は、系統電圧VSを監視しており、その電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを一瞬でも検出したら、図2に示すように、値が1となっているゲイン信号g4を出力している。つまり、瞬低が実際に発生した時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において、系統電圧VSが瞬低検出レベル以下になったことを検出して、直ちに値が1となっているゲイン信号g4を出力している。
しかし、実施例3では、図3に示すように、瞬低が実際に発生した時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において、系統電圧VSが瞬低検出レベル以下になったことを検出し、ゲイン信号g4を出力しているが、ゲイン信号g4の値を徐々に増加してからその値を1にしている。
他の部分の制御動作状態は実施例2と同様である。
実施例3では、、瞬低が実際に発生した時点t1から検出遅れ時間Tdが経過した時点において、ゲイン信号g4の値を徐々に増加してからその値を1にしているため、電圧補償のために直列型インバータ6を動作させたときの負荷電圧VLの変動を、より一層低下させることができる。
また、瞬低を誤検出した場合でも、直後のゲイン信号g4の値が零であるため、直列型インバータ6は零電圧を出力することになり、誤検出による系統への悪影響を更に小さくすることができる。
本発明の実施例1の動作状態を説明するタイムチャート。 本発明の実施例2の動作状態を説明するタイムチャート。 本発明の実施例3の動作状態を説明するタイムチャート。 瞬低補償装置を示す構成図。 制御装置を示す構成図。 従来の動作状態を説明するタイムチャート。 従来の負荷電圧特性を示すタイムチャート。
符号の説明
1 系統電源
2 高速スイッチ
3 負荷
4 出力トランス
5 並列型インバータ
6 直列型インバータ
7 直流充電部
20 制御シーケンサ
100 制御部
110 高調波補償指令部
120 電流制御指令部
130 電圧制御指令部
140 電圧制御指令部

Claims (3)

  1. 負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
    前記負荷に並列に接続された並列型インバータと、
    出力トランスを介して前記負荷に直列に接続された直列型インバータと、
    前記電力系統の系統電圧と系統電流を監視しており、前記スイッチの開閉制御をするとともに、ゲイン信号(g2,g3,g4)を出力する制御シーケンサと、
    前記並列型インバータを動作させるゲート制御信号(GP)と、前記直列型インバータを動作させるゲート制御信号(GS)を出力する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    負荷電流と、前記並列型インバータに入出力するインバータ電流との偏差から、前記負荷に対して定格電流を供給するように前記並列型インバータを動作させる電流制御指令(S2)を生成し、この電流制御指令(S2)にゲイン信号(g2)を乗算した電圧指令値(Vref2)を出力する電流制御指令部と、
    負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記負荷に対して定格電圧を印加するように前記並列型インバータを動作させる電圧制御指令(S3)を生成し、この電圧制御指令(S3)にゲイン信号(g3)を乗算した電圧指令値(Vref3)を出力する第1の電圧制御指令部と、
    系統電圧と基準電圧との偏差から、瞬低発生に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力するように前記直列型インバータを動作せる電圧制御指令(S4)を生成し、この電圧制御指令(S4)にゲイン信号(g4)を乗算した電圧指令値(Vrefs)を出力する第2の電圧制御指令部と、
    前記電流制御指令部から出力される電圧指令値(Vref2)と、前記第1の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vref3)と基準電圧とを加算した電圧指令値(Vrefp)を基に、前記ゲート制御信号(GP)を生成する第1の変調器と、
    前記第2の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vrefs)を基に、前記ゲート制御信号(GS)を生成する第2の変調と、を有し、
    前記制御シーケンサは、
    監視していた系統電圧の電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となり、しかもこの状態が予め設定した瞬低継続時間に渡り継続したら、値が一定のゲイン信号(g2)と、時間の経過と共に値が減少するゲイン信号(g4)を出力すると共に、ゲイン信号(g3)は出力せず、
    監視していた系統電流の電流値が零になったら、値が一定のゲイン信号(g3)を出力し、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g4)は出力せず、更に、前記スイッチを遮断する制御を行う、
    ことを特徴とする瞬低補償装置。
  2. 負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
    前記負荷に並列に接続された並列型インバータと、
    出力トランスを介して前記負荷に直列に接続された直列型インバータと、
    前記電力系統の系統電圧と系統電流を監視しており、前記スイッチの開閉制御をするとともに、ゲイン信号(g2,g3,g4)を出力する制御シーケンサと、
    前記並列型インバータを動作させるゲート制御信号(GP)と、前記直列型インバータを動作させるゲート制御信号(GS)を出力する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    負荷電流と、前記並列型インバータに入出力するインバータ電流との偏差から、前記負荷に対して定格電流を供給するように前記並列型インバータを動作させる電流制御指令(S2)を生成し、この電流制御指令(S2)にゲイン信号(g2)を乗算した電圧指令値(Vref2)を出力する電流制御指令部と、
    負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記負荷に対して定格電圧を印加するように前記並列型インバータを動作させる電圧制御指令(S3)を生成し、この電圧制御指令(S3)にゲイン信号(g3)を乗算した電圧指令値(Vref3)を出力する第1の電圧制御指令部と、
    系統電圧と基準電圧との偏差から、瞬低発生に伴う電圧低下を補償する補償電圧を出力するように前記直列型インバータを動作せる電圧制御指令(S4)を生成し、この電圧制御指令(S4)にゲイン信号(g4)を乗算した電圧指令値(Vrefs)を出力する第2の電圧制御指令部と、
    前記電流制御指令部から出力される電圧指令値(Vref2)と、前記第1の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vref3)と基準電圧とを加算した電圧指令値(Vrefp)を基に、前記ゲート制御信号(GP)を生成する第1の変調器と、
    前記第2の電圧制御指令部から出力される電圧指令値(Vrefs)を基に、前記ゲート制御信号(GS)を生成する第2の変調と、を有し、
    前記制御シーケンサは、
    監視していた系統電圧の電圧値が一瞬でも予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出したら、ゲイン信号(g4)を出力すると共に、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g3)は出力せず、
    監視していた系統電圧の電圧値が予め設定した瞬低検出レベル以下となり、しかもこの状態が予め設定した瞬低継続時間に渡り継続したら、値が一定のゲイン信号(g2)を出力し、既に出力していたゲイン信号(g4)の値を時間の経過と共に徐々に減少させると共に、ゲイン信号(g3)は出力せず、
    監視していた系統電流の電流値が零になったら、値が一定のゲイン信号(g3)を出力し、ゲイン信号(g2)とゲイン信号(g4)は出力せず、更に、前記スイッチを遮断する制御を行う、
    ことを特徴とする瞬低補償装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御シーケンサは、監視していた系統電圧の電圧値が一瞬でも予め設定した瞬低検出レベル以下となったことを検出したら、時間の経過と共に値が漸増してから一定値となるゲイン信号(g4)を出力することを特徴とする瞬低補償装置。
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