JP2009260005A - 搬送装置、基板処理装置および搬送方法 - Google Patents

搬送装置、基板処理装置および搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の処理室が有するプレート状部材を、変形および破損等が生じることを防止しつつ略鉛直方向に搬送する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】処理室13の本体131を、本体移動機構16により退避用フレーム21へスライド移動させるとともに、搬送用治具233をホットプレート15の上方へ下方移動させ、しかる後に、連結部材235により搬送用治具233とホットプレート15とを連結させる。そしてウインチ234を動作させることによって、スリングSUを巻取り搬送用治具233とともにホットプレート15を吊揚げて、上方へ搬送する。さらに、本体131を処理用フレーム11内へと戻し、ウインチ234を動作させて巻取ったスリングSUを巻戻すことによって、搬送用治具233とともにホットプレート15を下方へ搬送する。
【選択図】図5

Description

基板に対して所定の処理を行う処理室を備えた基板処理装置に関する技術であって、特に処理室の有するプレート状部材の搬送技術に関する。
従来より、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板等の基板に対して所定の処理を行う処理室(例えば加熱処理室、冷却処理室)を備えた基板処理装置が知られている。このような基板処理装置では、フットプリントを削減するために、複数の処理室を垂直方向に積層することが行われている。
近年、処理する基板のサイズが大きくなるにともなって、処理室に備えられる着脱自在なプレート状部材(例えば、処理室の内部に備えられるホットプレート、クールプレート等)も大きくなっているが、これらのプレート状部材を搬送するための技術がいくつか提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、処理室が収納されている収納装置から、処理室を外側へスライドさせ、処理室の交換可能部材(プレート状部材)を上方に設けた2台の吊揚機構によって吊揚げて取り出した後、交換する部材を下へ降ろす搬送方法が提案されている。
特開2005−15171号公報
ところで特許文献1のようにプレート状部材を吊揚げる場合には、2台の吊揚装置を互いに協調させて動作させねばならず、作業効率が低下するという問題があった。そこで、この問題を解決する方法としては、例えば1台の吊揚装置によって搬送を行うことが考えられる。
図12は、プレート状部材115を略鉛直方向に搬送する際の搬送方法を示す一例である。図12に示す方法では、プレート状部材115の複数箇所(例えば4箇所)に、スリングSUが接続されており、それらのスリングSUは、所定の位置(分岐点BP1)で1本になっている。すなわち、この例では、プレート状部材115は、スリングSUによって4点支持されている。そしてスリングSUを上方へ引き揚げることによって、プレート状部材115の姿勢を水平姿勢に維持しつつ、プレート状部材115を上方へ搬送することができる。
ところが、図11に示す方法では、スリングSUとプレート状部材115との接続点に対して、プレート状部材115に内側方向の力(水平方向の力)が作用してしまう。そのため、プレート状部材115に撓みが生じ、変形したり破損したりしてしまうおそれがある。
また、内側方向の力は、スリングSUとプレート状部材115とで形成される角度が浅くなるほど強くなるため、分岐点BP1とプレート状部材115との間の距離を長くなるように設定することで、プレート状部材115に作用する内側方向の力を弱めることができる。しかし、この場合には、プレート状部材115を吊揚げる吊揚機構をより高い位置に設けなければならないという問題も生じる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板の処理室が有するプレート状部材を、変形および破損等が生じることを防止しつつ略鉛直方向に搬送する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板の処理室において使用される略水平姿勢のプレート状部材を略鉛直方向に搬送する搬送装置であって、前記プレート状部材に対応した水平方向のサイズを有する搬送用治具と、前記搬送用治具に2次元的に分散配置されて、前記プレート状部材の複数箇所にそれぞれ連結可能な端部を有する複数の連結部材と、前記搬送用治具を略鉛直方向に吊揚げる吊揚機構とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る搬送装置であって、前記複数の連結部材は、前記プレート状部材の端縁部分に接続される接続端を有することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る搬送装置であって、前記搬送用治具における前記複数の連結部材の配置位置は、前記プレート状部材に規定された複数の接続点の配置位置にそれぞれ対応していることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る搬送装置であって、前記搬送用治具は、底面にキャスターを有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る搬送装置であって、前記吊揚機構は、一方の端部側が前記搬送用治具に接続されるスリングと、前記スリングの他方の端部側から前記スリングを巻取る巻取手段と、略鉛直方向の搬送時における前記搬送用治具の高さよりも上方の位置に配置されるとともに、前記搬送用治具と前記巻取手段との間の位置で前記スリングが掛け渡される滑車とを含み、前記巻取手段は、前記滑車よりも下方の位置に配置されることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る搬送装置であって、前記スリングの前記一方の端部側が複数に分岐して前記搬送用治具の複数箇所に接続されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5または6の発明に係る搬送装置であって、前記巻取手段の操作部が、床面上で操作可能な高さに設けられていることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、着脱自在なプレート状部材を有する処理室を備えた基板処理装置であって、前記基板に対して処理を行う処理位置にて、前記処理室を支持する第1支持構造と、前記第1支持構造に隣接して設けられ、前記処理室が前記第1支持構造から略水平方向に移動されて所定の退避位置に移動した際に、前記退避位置において前記処理室を支持する第2支持構造と、前記退避位置にある前記処理室について、前記プレート状部材を略鉛直方向に搬送する請求項1ないし7のいずれかの発明に係る搬送装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、基板の処理室に着脱自在に設けられた略水平姿勢のプレート状部材を略鉛直方向に搬送する搬送方法であって、前記プレート状部材に対応した水平方向のサイズを有する搬送用治具に2次元的に分散配置された複数の連結部材を、前記プレート状部材の複数箇所にそれぞれ連結する工程と、前記搬送用治具を前記プレート状部材とともに略鉛直方向に吊揚げる工程とを有することを特徴とする。
請求項1ないし9に記載の発明では、搬送用治具に2次元的に分散配置した複数の連結部材を介してプレート状部材の複数箇所を支持することによって、1本のスリングから分岐させた複数のスリング端で直接プレート状部材を複数点で支持する場合に比べて、プレート状部材を支持する力の方向が鉛直方向に近くなり、プレート状部材に作用する水平方向の力を弱めることができる。したがって、搬送の際にプレート状部材が撓むことを抑えることができるため、プレート状部材の変形や破損を防止できる。
また、請求項2に記載の発明では、プレート状部材の中央付近に接続機構を設けずにすむため、基板処理に支障をきたすことを防止できる。
また、請求項3の発明では、搬送用治具における複数の連結部材の配置位置が、プレート状部材に規定された複数の接続点の配置位置にそれぞれ対応していることにより、搬送用治具を吊揚げたときに、プレート状部材には略鉛直方向にのみ力が作用するようになる。したがって、プレート状部材の変形や破損を防止できる。
また、請求項4に記載の発明では、底面にキャスターを備えることによって、床面等における搬送用治具自体の水平搬送を容易に行えることができる。
また、請求項5に記載の発明では、滑車を設けることによって、巻取手段を搬送するプレート状部材よりも上方に配置する必要がなくなる。したがって、プレート状部材の搬送時における巻取手段の落下等の事故を抑制できる。また、巻取手段を下方に配置することができることによって、巻取手段から発生するパーティクルが、周囲に飛散することを容易に防止できるようになる。
また、請求項7に記載の発明では、オペレータが、低い位置で巻取手段を操作できるため、高所で作業することなく、安全にプレート状部材を搬送することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
<1.1. 基板処理装置1の構成および機能>
図1は、本発明に係る第1の実施の形態における基板処理装置1を示す概略斜視図である。なお、図1において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の各図についても同様である。
図1に示すように、基板処理装置1は、主として処理用フレーム11、退避用フレーム21および搬送用フレーム22とを備え、処理用フレーム11の内部に複数の処理室13を略鉛直方向に沿って多段に積層収容する装置である。床面FL上方のX軸方向に延びる搬送路901は、基板90を搬送する搬送ロボット(図示せず)の移動経路となっており、基板処理装置1は、搬送ロボットによって上流側の工程(例えば、レジスト塗布処理工程や現像処理工程等)後の基板90に対して所定の処理を行う。
[処理用フレーム11]
処理用フレーム11は、骨格となるパイプやアングル等の棒状部材を結合して形成された略直方体形状の筺体であり、処理室13を内部の所定位置に支持する支持構造となっている。また、処理用フレーム11の骨格には、外装や棚板となる板状部材が必要に応じて取り付けられる。
[退避用フレーム21]
退避用フレーム21は、処理用フレーム11に隣接して併設され、処理用フレーム11と同様に、骨格となるパイプやアングル等の棒状部材を結合して形成された略直方体形状を有する。なお、退避用フレーム21は、処理室13のメンテナンス時等に設置されてもよいし、あるいは常時設置されていてもよい。また、退避用フレーム21を常時設置する場合には、処理用フレーム11と退避用フレーム21とを、結合した単一のフレーム構造としてもよい。
[処理室13]
処理室13は、有蓋の略直方体形状を有し、主に箱型形状の本体131、本体131と分離可能な(すなわち、処理室13から着脱自在である)上蓋132の各部材を有する。また、処理室13の内部には、着脱自在なホットプレート15が備えられている。なお、上蓋132およびホットプレート15は、ともにプレート状(板状)の部材(プレート状部材)であるが、ホットプレート15等は、基板90を直接的に物理的処理する部材(処理用プレート状部材)として、上蓋132と区別される。また、上蓋132およびホットプレート15は、処理室13においては、水平姿勢(主面が、略水平方向に沿った状態)にて保持されている。
なお、図示を省略するが、処理室13は、図1中(−Y)側の側面に、上下に開閉可能なシャッター構造を有しており、当該シャッターを開放することによって熱処理対象である基板90が搬入される。また、本体131の上蓋132と接触する部分には、処理室の密封性を保つためのパッキン131aが設けられている。 なお、このパッキン131aは、上蓋132側に設けられていてもよい。また、図1では、3台の処理室13を有する基板処理装置1を示しているが、処理室13の数はこれに限られるものではない。
基板処理装置1が基板90を処理するときには、処理室13は、処理用フレーム11の所定位置(以下、「処理位置」と称する。)にて支持され、処理室13のメンテナンス(保全)等を行う際には、処理室13の処理位置ごとに定められた退避用フレーム21の内部の位置(以下、「退避位置」と称する。)にて支持される。なお、詳細は後述するが、本実施の形態における基板処理装置1では、処理室13の本体131と上蓋132とを、それぞれ独立して処理位置と退避位置との間を移動させることができる。次に、この処理室13の移動について、図2および図3を参照しつつ説明する。
図2は、本体131および上蓋132が処理位置PT1,PT2にある状態を示す図である。また、図3は、本体131のみを退避位置PM1に移動させた状態を示す図である。また、図4は、上蓋132のみを退避位置PM2に移動させた状態を示す図である。
図2に示すように、本体131の底面131Bには、基板90が載置された状態で加熱処理を行うホットプレート15が設置されている。また、図示を省略するが、処理室内部には、基板90を昇降するためのリフトピンやその駆動部が設置されている。これら付随物は、本体131とともに移動される。
また、基板処理装置1は、処理位置PT1,PT2と退避位置PM1,PM2との間で、本体131を移動させる本体移動機構16と、上蓋132を移動させる上蓋移動機構17とを備える。本実施の形態における基板処理装置1では、本体移動機構16および上蓋移動機構17により、本体131および上蓋132の少なくとも一方(いずれか一方、またはその両方)を、処理位置と退避位置との間で移動できる。したがって、例えば本体131のみを退避用フレーム21へ移動させて、ホットプレート15の交換を行うことも可能である。
[本体移動機構16]
本体移動機構16は、主に処理用フレーム11の内面に突出した架台161a、退避用フレーム21の内面に突出した架台161b、架台161a,161b上のそれぞれに敷設されるレール162a,162b、本体131の底面131Bの(+Y)側に取り付けられた可動ブロック163、および本体131の底面131Bの(−Y)側に取り付けられた車輪164からなる。
レール162a,162bおよび可動ブロック163は、リニアガイド機構(直線運動案内機構)を構成しており、レール162a,162b上で可動ブロック163をスライド移動させることにより、本体131の移動方向をレール162a,162bの長手方向(X軸方向)に規定することができる。車輪164は、Y軸方向を軸として回転可能であり、本体131の移動を容易にする機能を有する。
基板処理装置1では、本体131の処理位置およびメンテナンス位置における高さが一致するように、処理用フレーム11および退避用フレーム21が構成される。このため、可動ブロック163がスライド移動するレール162a,162bが、ほぼ同一の高さとなるように敷設されるとともに、車輪164の通行場所となる架台161a,161bの隙間や、レール162a,162bの隙間は、本体131の移動を妨げることがないよう、十分小さいものとされる。
なお、上記の例では、本体131の一方側(+Y側)端部を、リニアガイド機構により支持し、他方側(−Y側)端部を、車輪164により支持するものとしたが、これに限られるものではなく、両側端部を車輪で支持したり、あるいは両側端部をリニアガイド機構により支持したりしてもよい。また、可動ブロック163や車輪164の数は、上述の例では2個としているが、これに限られるものではない。
[上蓋移動機構17]
上蓋移動機構17は、処理位置にある処理室13の上蓋132を上方へ移動させたとき(すなわち、処理室13の上部を開放したとき)の開放位置PO(図3参照)から、図4に示す、退避位置PM2との間で上蓋132を移動させる上蓋スライド機構を有する。上蓋スライド機構は、処理用フレーム11内部に支持された一対のレール171a、退避用フレーム21内部に支持された一対のレール171b、上蓋上部に設けられた車輪173、およびエアシリンダ174を備える。
一対のレール171aは、溝型(コの字型)の断面形状を有する棒状部材であり、長手方向がX軸方向となるように水平に支持されている。一対のレール171aは、溝型の開口部が対向するように配置されており、開口部の幅(溝幅)は、車輪173の直径よりも大きくなっている。これらの点は、一対のレール171bについても同様である。また、一対のレール171aは、開口部が対向するように略平行、かつ、略同じ高さを維持しながら鉛直方向に昇降移動させることができる。
本実施の形態では、レール171aとレール171bとの高さが一致した状態で、開放位置POと退避位置PM2との間で、上蓋132のスライド移動が実行される。このスライド移動は、レール171a,171bの溝内部においてY軸方向を軸に回転可能な車輪173を、溝内部の下面と接した状態で回転させることによって実現される。さらに、車輪173の側面には、球弧状の外形を有するガイドボール(図示せず)が車輪から突出するようにして設けられており、当該ガイドボールを溝内部の側面に当接する。これにより、上蓋132のY軸方向の位置が規定され、上蓋132のY軸方向に関する進路ブレを防止することができる。
なお、本実施の形態では、車輪173の数を4個としているが、これに限られるものではなく、上蓋132の重量等に応じて、適宜設計変更が可能である。
エアシリンダ174は、処理用フレーム11に固定されており、一対のレール171aを昇降移動させる機能を有する。詳細には、本体部174aが処理用フレーム11に固定されており、ピストン174bがレール171aに接続されている。そして、与えられる所定のエア信号に応じてピストン174bが鉛直方向に往復運動することによって、レール171aが昇降移動される。エアシリンダ174は、上蓋132が処理用フレーム11の内部にあるときは、上蓋132をレール171aとともに昇降させる機能を有している。もちろん、エアシリンダ174に替えて油圧シリンダや電動シリンダ等が用いられてもよいし、リンク機構等の補助機構を用いた手動動作により上蓋132が昇降されてもよい。
基板処理装置1では、基板90を加熱処理する際に、上蓋132が本体131上に載置された状態から、さらにレール171aの開口部の上面と車輪173とを接触させて上蓋132に対して下方への荷重を加えることによって、パッキン131aと上蓋132とが互いに密着するため、処理室13を密閉することができる。
基板処理装置1においては、上蓋132を処理位置PT2から退避位置PM2へ移動させる場合、レール171aをレール171bと同じ高さに引揚げて本体131と上蓋132とを分離し、上蓋132を開放位置POへ上昇移動させ、その後、上蓋132を退避位置PM2へスライド移動させる。換言すれば、レール171aとレール171bとは、上蓋132のスライド移動機構を形成している。また、レール171aとレール171bとの隙間は、上蓋132のスライド移動を妨げない程度に小さいことが好ましい。次に、退避位置PM1へ移動させた処理室13の本体131が備えるプレート状部材を略鉛直方向に搬送する搬送機構について、説明する。
[搬送用フレーム22]
再び図1に戻って、搬送用フレーム22は、退避用フレーム21の上部に設置されており、処理室13が備えるプレート状部材(ホットプレート15や上蓋132等)を吊揚げるための吊揚機構23の滑車231a,231bが備えられる。搬送用フレーム22の上端の高さは、処理用フレーム11の最上段(処理室13が収納される最も高い位置)よりもさらに上側とされ、最上段に配置された処理室13のプレート状部材についても略鉛直方向に吊揚げることができる。
[吊揚機構23]
図5は、基板処理装置1を示す概略側面図である。基板処理装置1は、プレート状部材を略鉛直方向に吊揚げる吊揚機構23を備える。吊揚機構23は、主として、ポリエステル(あるいは金属)等からなるスリングSUが掛け渡される滑車231a,231b、スリングSUを巻取る単一のウインチ232からなる。なお、基板処理装置1は、吊上機構23によってホットプレート15を略鉛直方向へ搬送する際に、補助的な機能を果たす搬送用治具233および連結部材235を備えている。
滑車231aは、搬送用フレーム22上部中央付近に設けられ、滑車231bは、搬送用フレーム22上部(−X)側に設けられる。そして滑車231a,231bの車輪(回転部分)には、スリングSUが掛け渡されている。また、スリングSUの一方の端部側は、所定の分岐点BP2にて複数(本実施の形態では4本、図7参照)に分岐しており、分岐したスリングSUのそれぞれは、搬送用治具233の上面の端縁部分にアイボルト234を介して接続される。また、スリングSUの他方の端部側は、滑車231bの下方に配置されるウインチ232に接続されており、当該ウインチ232によってスリングSUを他方の端部側から巻取ることが可能となっている。
図5に示すように、ウインチ232は、退避用フレーム21の外側部分であって、滑車231a,231bよりも下方の位置に設置される。そしてオペレータOPが補助器具(例えば床面FL上に組立てられる足場、梯子、脚立等)を使用することなく手元でウインチ232を操作できるようにするために、ウインチ232の操作部232aは、オペレータOPが床面FL上で操作できる高さに設けられている。より具体的には、ウインチ232の操作部232aは、床面FLから約2m以下の高さにウインチ232の制御部が設けられていることが好ましく、床面から約1.5m以下の高さに設けられていることがより好ましい。
このような高さにウインチ232の操作部232aを設けることによって、オペレータOPは、低い位置でウインチ232を操作することができるため、高所作業をする必要がなくなり、安全にホットプレート15を略鉛直方向へ搬送することが可能となっている。
なお、ウインチ232は、退避用フレーム21に常設されている必要はなく、ホットプレート15を搬送する際等に、適宜設置されるようにしてもよい。また、ウインチ232は、必ずしも退避用フレーム21に装着される必要はなく、例えば床面FL上の所定の位置に設置されてもよい。
また、本実施の形態では、ウインチ232は、手動式のものとするが、これに限られるものはなく、電動式のものでもよい。さらに、ウインチ232の本体部分(ドラム等、スリングSUが巻付けられる部分)を床面から高い位置に配置し、操作部232aをオペレータOPが床面上で操作(遠隔操作)できる高さに配置することも可能である。例えば、ウインチ232が手動式の場合は、ウインチ232のドラムの回転機構を床面FL上で操作できるようにしてもよい。また、電動式の場合は、ウインチ232を動作させるスイッチ等を床面FL上で操作できる高さに配置するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態の基板処理装置1では、搬送用フレーム22に滑車231a,231bを設けることによって、ウインチ232を上方(例えば、退避用フレーム22の上部)まで搬送する必要がなくなっている。これにより、処理室13のメンテナンス時(ホットプレート15の搬送時等)におけるウインチ232の落下等の危険もなくすことができる。また、ウインチ232を床面FLに近い高さに配置することが可能となるため、ウインチ232から発生するパーティクルが、周囲に飛散することも容易に防止できるようになる。
[搬送用治具233]
図6は、ホットプレート15と搬送用治具233とを連結した様子を示す側面図である。また、図7は、搬送用治具233を示す上面図である。搬送用治具233は、略矩形の板状形状を有しており、プレート状部材であるホットプレート15に対応した水平方向のサイズを有する。また、図示を省略するが、搬送用治具233の上面および下面の四隅にボルト穴が形成されており、当該ボルト穴を介してアイボルト234あるいは連結部材235が接続される。なお、搬送用治具233は、例えば鉄製のものとされるが、もちろんこれに限られるものではない。
アイボルト234は、頭部のリング構造によって分岐点BP2から分岐したスリングSUと結合することができる。また、アイボルト234は、搬送用治具233の上面に形成されたボルト穴に螺合するネジ山を有しており、当該ボルト部分を介して搬送用治具233と結合される(図7参照)。このようなアイボルト234を介することによって、スリングSUの一方の端部側が、複数に分岐して搬送用治具233の複数箇所(本実施の形態では4箇所)に接続される。
連結部材235は、搬送用治具233において2次元的に分散配置されるとともに、ホットプレート15の複数箇所にそれぞれ連結可能な端部を有している。より具体的には、連結部材235は、搬送用治具233およびホットプレート15に接続可能な端部であるアイボルト235a,235bと、これらを連結する短いスリングSSUとからなり、搬送用治具233とプレート状部材であるホットプレート15とを連結する機能を有する。すなわち、ホットプレート15の鉛直方向の搬送の際には、搬送用治具233は、ホットプレート15の上方に所定の間隔を隔てて配置され、ホットプレート15と連結される(図6参照)。
図8は、搬送用治具233を示す下面図である。搬送用治具233の下面の四隅に形成されたボルト穴を介してアイボルト235aが接続される。この搬送用治具233のボルト穴が形成されている部分は、連結部材235(詳細には、アイボルト235a)が接続される接続点となっている。なお、図8に示すように各接続点を直線で結ぶことにより形成される領域(斜線で示す領域)を、第1接続領域233Rと称する。
図9は、ホットプレート15を示す上面図である。図9に示すように、ホットプレート15の上面四隅には、ボルト穴151が形成されており、当該ボルト穴151を介して連結部材235(詳細には、アイボルト235b)が接続される。すなわち、ボルト穴151は、連結部材235が接続される接続点となっている。なお、図9に示すように、各接続点を直線で結ぶことにより形成される領域(斜線で示す領域)を、第2接続領域15Rと称する。
一般に、ホットプレート15のような処理用プレート状部材では、その中央に基板90が載置され、所定の処理(熱処理等)が行われる。したがって、ホットプレート15の中央付近に接続機構を設けた場合、基板90の処理に支障をきたすおそれがある。これを防止するため、本実施の形態では、ホットプレート15の端縁部分(端縁に沿った所定幅の領域)に含まれる四隅の位置にボルト穴151を設けている。
図6に示すように、本実施の形態では、ホットプレート15を、搬送用治具233を介してスリングSUにより複数点で支持している。これにより、1本のスリングから分岐させた複数のスリングSU端で直接プレート状部材を支持する場合(図12参照)に比べて、スリングSUの分岐点BP2からホットプレート15までの鉛直方向の距離を長くすることなく、プレート状部材(ホットプレート15)を支持する力の方向が鉛直方向に近くなる。したがって、搬送の際にホットプレート15が撓むことを抑えることができるため、ホットプレート15の変形および破損を防止できる。
さらに、搬送用治具233における複数の連結部材235の配置位置は、ホットプレート15上に規定された複数の接続点の配置位置にそれぞれ対応している。より詳細には、本実施の形態では、第1接続領域233Rの範囲と第2接続領域15Rの範囲とが、略同一となるように連結部材235の各接続点の位置が設定されており、搬送用治具233のホットプレート15を上下に対向配置したときに、各接続点が上下に対応している。これにより、搬送用治具233を上方へ吊揚げた際に、ホットプレート15の各接続点で、略鉛直方向には吊揚げの力(図6中、ブロックで示す方向の力)が作用する一方、水平方向に力が作用することを抑制できる。したがって、ホットプレート15に撓みを生じさせることなくホットプレート15を略鉛直方向に搬送することができる。
なお、本実施の形態では、アイボルト234は、搬送用治具233の上面の四隅に接続しているが、接続位置は限られるものではない。ただし、搬送用治具233を宙に吊揚げた際に、搬送用治具233およびホットプレート15の姿勢を水平姿勢に維持できるように、アイボルト234を搬送用治具233上の左右対称の位置に設置することが好ましい。また、アイボルト234にスリングSUを結び付けることによって、アイボルト234とスリングSUとを固定的に接続してもよいが、例えばスリングSUの先端をフック形状等にすることによって、アイボルト234のリング構造に引っかけるようにしてもよい。この点は、アイボルト235a,235bとスリングSSUとの結合においても同様である。このように各部材を非固定的に結合した場合には、分解することが容易となるので、各部材の交換時や搬送時等において有利である。
再び図6に戻って、搬送用治具233は、その下面(底面)に複数(例えば4個)のキャスター236を備えている。キャスター236を備えることによって、床面FL等における搬送用治具233自体の搬送を容易に行うことができる。なお、キャスター236の数量は、搬送用治具233の重量等に応じて適宜変更される。また、キャスター236のサイズは、図6に示すように、ホットプレート15と搬送用治具233とを連結したときに、ホットプレート15とキャスター236の下端とが干渉しない程度の大きさとされる。言い換えれば、キャスター236の鉛直方向の長さが、連結部材235の長手方向の長さよりも短くなるように設定される。
以上が、本実施の形態における基板処理装置1の構成および機能の説明である。
<1.2. 動作>
次に、基板処理装置1の動作(特に、ホットプレート15の搬送動作)について説明する。なお、ここでは、処理用フレーム11内部において多段に積層された複数の処理室13のうち、特定の処理室13内に格納されているホットプレート15をメンテナンスする場合について説明する。
図10は、基板処理装置1によるホットプレート15のメンテナンス時における搬送動作の流れを示す図である。まずオペレータOPは、対象となる特定の処理室13の上蓋132を開放位置POへ上昇させて、本体131と上蓋132とを分離し、しかる後に本体131を処理位置PT1から退避位置PM1へスライド移動させる(ステップS1、図3参照)。なお、この本体131のスライド移動は、手動によって行われてもよいし、モータ等を動力源とする駆動機構により行われてもよい。
次に、オペレータOPは、ウインチ232を動作させることによって、ウインチ232のドラムに巻取られているスリングSUを巻戻し、退避用フレーム21内に待機している搬送用治具233を下降移動させて(図5参照)、本体131に格納されたホットプレート15の上方へ配置させる(ステップS2)。なお、メンテナンス作業毎に、オペレータOPが、搬送用治具233を適宜着脱するようにしてもよい。また、この着脱のために、搬送用治具233は、その下面に設けられたキャスター236を利用して、フロアFL上を水平方向に搬送される。
搬送用治具233をホットプレート15上方の所定位置へ配置させると、オペレータOPは、搬送用治具233の下端に取り付けられた連結部材235のアイボルト235bを、ホットプレート15のボルト穴151に螺合させる。これにより、搬送用治具233とホットプレート15とが、連結部材235により連結される(ステップS3)。
次に、オペレータOPは、ウインチ232を動作させてスリングSUをドラムに巻取ることにより、搬送用治具233を上昇移動させる。これにより、搬送用治具233とともに、ホットプレート15が処理室13から吊揚げられ、上方へ搬送される(ステップS4)。
ステップS4にてホットプレート15が本体131から取り出される(すなわち、ホットプレート15の下端が、本体131の上端よりも上の位置となる)と、オペレータOPは、本体131を退避位置PM1から処理位置PT1へスライド移動させる(ステップS5)。なお、次のステップでホットプレート15を、スライド移動させた本体131が載置されていた架台161bよりも下側へ移動させる場合(例えば、床面FL上にホットプレート15を載置する場合等)には、当該架台161bについても取り除かれる。
本体131をスライド移動させた後、オペレータOPは、ウインチ232を動作させて、ドラムに巻付けたスリングSUを巻戻し、搬送用治具233とともにホットプレート15を下降移動させる(ステップS6)。
そしてオペレータOPは、所定の位置(例えば、架台161b上や床面FL上)にホットプレート15を停止させて、所定のメンテナンス(修理や部品等の交換、洗浄等)を行う(ステップS7)。なお、アイボルト235bをホットプレート15から取り外すことによって、搬送用治具233とホットプレート15との連結を解除するとともに、ウインチ232を動作させることによって、搬送用治具233を上方へ退避させた状態で、ホットプレート15のメンテナンス作業が行われるものとするが、連結状態のままメンテナンス作業が行われてもよい。
メンテナンス作業を終えると、オペレータOPは、搬送用治具233とホットプレート15とを連結部材235により再び連結させる(ステップS8)。そして、オペレータOPは、ウインチ232を動作させることによって、搬送用治具233とともにホットプレート15を、ステップS3にて上方移動させた位置(すなわち、処理対象となっている処理室13の本体131上端よりも上の位置)まで吊揚げて上方移動させる(ステップS9)。
次に、オペレータOPは、処理位置PT1へ移動させていた本体131を再び退避位置PM1へ移動させる(ステップS10)。なお、ステップS5にて架台161bを取り除いた場合には、架台161bを取り付けてから、ステップS10が実行される。
さらにオペレータOPは、ウインチ232を動作させることによって、ホットプレート15を下降移動させる(ステップS11)。そして、ホットプレート15を本体131内部の所定位置へ載置すると、オペレータOPは、アイボルト235bをホットプレート15から取り外し、搬送用治具233とホットプレート15との連結を解除する(ステップS12)。
連結を解除すると、オペレータOPは、搬送用治具233を上方へ退避させるとともに、本体131を退避位置PM1から処理位置PT1へスライド移動させる(ステップS13)。さらにオペレータOPは、再び上蓋132を下降移動させることによって本体131に密着させる。これにより、ホットプレート15のメンテナンス作業が終了する。
以上が、基板処理装置1によるホットプレート15の搬送動作についての説明である。
<2. 第2の実施の形態>
上記実施の形態では、ホットプレート15の搬送動作について説明したが、ホットプレート15に限らず、処理室13を構成するプレート状部材である上蓋132についても搬送することが可能である。
本実施の形態では、板状形状を有する上蓋132を略鉛直方向に搬送する場合について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、適宜同符号を付し、詳細な説明を省略する。
処理室13の上蓋132の上面には、図示を省略するが、ホットプレート15と同様にアイボルト235bが螺合するボルト穴が設けられている(図9参照)。これにより、搬送用治具233と上蓋132とを、連結部材235を介して連結することが可能となっている。このボルト穴を設ける位置について、上蓋132の場合は、中央部分に連結部材235の接続機構を設けたとしても、基板処理に特に影響を及ぼすおそれは少ないので、ボルト穴を設ける位置を四隅とする必要性は少ない。すなわち、使用する搬送用治具233の接続点の位置に応じて、ボルト穴を適宜設ければよい。もちろん、搬送用治具233のサイズを、ホットプレート15の搬送時のものと異ならせることは妨げられない。
また、上蓋132に取り付けられている車輪173は、取り外しが可能とされる。これにより、上蓋132を退避位置PM2に移動させた後(図4参照)、搬送用治具233と連結させることによって、上蓋132を略鉛直方向に搬送することができる。
次に、基板処理装置1による上蓋132の搬送動作について説明する。まずオペレータOPは、処理位置PT2にある上蓋132を開放位置POへ上昇させて、本体131と上蓋132とを分離する。そして、オペレータOPは、上蓋132を退避位置PM2へスライド移動させる。なお、この状態で上蓋132のメンテナンスが実行されてもよいが、例えば上蓋132の交換作業等が必要な場合には、引き続き次の動作が実行される。
すなわち、上蓋132のスライド移動が完了すると、オペレータOPは、連結部材235を上蓋132へ取り付けることによって、あらかじめ待機させていた搬送用治具233と上蓋132とを連結させる。さらにオペレータOPは、車輪173を上蓋132から取り外し、しかる後に、搬送用治具233とともに、上蓋132を吊揚げる。
この後の動作については、ホットプレート15の搬送動作(ステップS2、図10参照)と同様であるため、詳細な説明を省略するが、基板処理装置1では、上蓋132についても、撓むことを抑制しつつ略鉛直方向に搬送することができる。
<3. 第3の実施の形態>
上記実施の形態では、板状形状を有する搬送用治具233を用いてホットプレート15あるいは上蓋132の略鉛直方向の搬送を行うと説明したが、搬送用治具の形状はこのようなものに限られるものではない。
図11は、第3の実施の形態における搬送用治具233aを示す下面図である。図11に示すように、搬送用治具233aは、搬送用治具233と略同一の大きさのフレーム枠の内部に、補強用のフレームが格子状に設けられており、アイボルト235aがその四隅に取り付けられる。
このような搬送用治具233aを搬送用治具233の代わりに用いた場合であっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、搬送用治具233aは搬送用治具233に比べて、重量を軽くすることができる。したがって、オペレータOPは、搬送用治具233に比べて搬送用治具233aの搬送を容易に行うことができる。
<4. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、1本のスリングSUを複数本に分岐させて、搬送用治具233に接続しているが、これに限られるものではなく、例えば複数のスリングSUを分岐させることなく直接搬送用治具233に接続してプレート状部材を略鉛直方向に搬送するようにしてもよい。なお、この場合には、それぞれのスリングSUを掛け渡す滑車231a,231bと、それぞれのスリングSUを巻取る複数のウインチ232とを、基板処理装置1にさらに設ける必要があり、また、プレート状部材を略鉛直方向に搬送する際には、複数のウインチ232を協働して動作させることが必要となる。
また、上記実施の形態では、スリングSUと搬送用治具233とを、あるいは搬送用治具233とホットプレート15、上蓋132とを、アイボルト234,235a,235bを介して接続すると説明したが、接続機構はこれに限られるものではなく、その他の機構(例えば、噛み合わせ機構)によって実現されてもよい。
また、上記実施の形態では、プレート状部材として、主にホットプレート15や上蓋132を搬送する方法について説明したが、これに限られるものではなく、プレート状(板状)形状を有する部材であれば、本発明を適用することができる。例えば、基板処理装置1が熱処理あるいは冷却処理以外の処理を基板に対して行う場合にも、本発明は適用可能である。
さらに、上記実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
本発明に係る第1の実施の形態における基板処理装置を示す概略斜視図である。 本体および上蓋が処理位置にある状態を示す図である。 本体のみを退避位置に移動させた状態を示す図である。 上蓋のみを退避位置に移動させた状態を示す図である。 基板処理装置を示す概略側面図である。 ホットプレートと搬送用治具とを連結した様子を示す側面図である。 搬送用治具を示す上面図である。 搬送用治具を示す下面図である。 ホットプレートを示す上面図である。 基板処理装置によるホットプレートのメンテナンス時における搬送動作の流れを示す図である。 第3の実施の形態における搬送用治具を示す下面図である。 プレート状部材を略鉛直方向に搬送する際の搬送方法を示す一例である。
符号の説明
1 基板処理装置
11 処理用フレーム
13 処理室
131 本体
132 上蓋(プレート状部材)
15 ホットプレート(プレート状部材)
15R 第2接続領域
16 本体移動機構
17 上蓋移動機構
21 退避用フレーム
22 搬送用フレーム
23 吊揚機構
231a,231b 滑車
232 ウインチ
233,233a 搬送用治具
233R 第1接続領域
234,235a,235b アイボルト
236 キャスター
90 基板
BP1,BP2 分岐点
FL 床面
OP オペレータ
SU スリング

Claims (9)

  1. 基板の処理室において使用される略水平姿勢のプレート状部材を略鉛直方向に搬送する搬送装置であって、
    前記プレート状部材に対応した水平方向のサイズを有する搬送用治具と、
    前記搬送用治具に2次元的に分散配置されて、前記プレート状部材の複数箇所にそれぞれ連結可能な端部を有する複数の連結部材と、
    前記搬送用治具を略鉛直方向に吊揚げる吊揚機構と、
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記複数の連結部材は、
    前記プレート状部材の端縁部分に接続される接続端を有することを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の搬送装置であって、
    前記搬送用治具における前記複数の連結部材の配置位置は、前記プレート状部材に規定された複数の接続点の配置位置にそれぞれ対応していることを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送装置であって、
    前記搬送用治具は、底面にキャスターを有することを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の搬送装置であって、
    前記吊揚機構は、
    一方の端部側が前記搬送用治具に接続されるスリングと、
    前記スリングの他方の端部側から前記スリングを巻取る巻取手段と、
    略鉛直方向の搬送時における前記搬送用治具の高さよりも上方の位置に配置されるとともに、前記搬送用治具と前記巻取手段との間の位置で前記スリングが掛け渡される滑車と、
    を含み、
    前記巻取手段は、前記滑車よりも下方の位置に配置されることを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項5に記載の搬送装置であって、
    前記スリングの前記一方の端部側が複数に分岐して前記搬送用治具の複数箇所に接続されることを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項5または6に記載の搬送装置であって、
    前記巻取手段の操作部が、床面上で操作可能な高さに設けられていることを特徴とする搬送装置。
  8. 着脱自在なプレート状部材を有する処理室を備えた基板処理装置であって、
    前記基板に対して処理を行う処理位置にて、前記処理室を支持する第1支持構造と、
    前記第1支持構造に隣接して設けられ、前記処理室が前記第1支持構造から略水平方向に移動されて所定の退避位置に移動した際に、前記退避位置において前記処理室を支持する第2支持構造と、
    前記退避位置にある前記処理室について、前記プレート状部材を略鉛直方向に搬送する請求項1ないし7のいずれかに記載の搬送装置と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  9. 基板の処理室に着脱自在に設けられた略水平姿勢のプレート状部材を略鉛直方向に搬送する搬送方法であって、
    前記プレート状部材に対応した水平方向のサイズを有する搬送用治具に2次元的に分散配置された複数の連結部材を、前記プレート状部材の複数箇所にそれぞれ連結する工程と、
    前記搬送用治具を前記プレート状部材とともに略鉛直方向に吊揚げる工程と、
    を有することを特徴とする搬送方法。
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