JP2009258161A - マイクロミラーデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動の際のギャップ量の変動が抑えられたマイクロミラーデバイスを提供する。
【解決手段】マイクロミラーデバイス100は、マイクロミラーチップ110と電極基板130と中間スペーサー150と複数の接合部材170とを有している。中間スペーサー150は、チップ110と基板130とに接して配置されており、マイクロミラーチップ110と電極基板130との間隔を一定に維持している。中間スペーサー150は複数の貫通孔154を有し、接合部材170は貫通孔154の中にそれぞれ配置され、マイクロミラーチップ110と電極基板130とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している。中間スペーサー150はこれを貫通する複数の吸引孔156を有し、電極基板130はこれを貫通する複数の吸引孔134,136を有している。吸引孔136と吸引孔156は互いに空間的につながっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可動ミラーを有するマイクロミラーデバイスに関する。
特開2005−316043号公報は、可動ミラー部を有するマイクロミラーデバイスのひとつを開示している。このマイクロミラーデバイスは、マイクロミラーチップと電極側基板がはんだバンプによって接続されており、はんだバンプの熱溶融時の変形量を制御することにより、マイクロミラーチップと電極側基板の間隔(以下、ギャップ量)が所望な距離に調節される。
特開2005−316043号公報
しかし、マイクロミラーチップと電極側基板とがはんだバンプのみで局所的に固定されており、マイクロミラーチップの固定フレームの大部分は拘束されてない。そのため、可動ミラー部を静電引力などで駆動する際に、剛性不足により固定フレームが変形し、結果としてギャップ量が変動する「ミラー可動不良」が発生し、所望のミラー駆動特性が得られないことがある。
本発明の目的は、駆動の際のギャップ量の変動が抑えられたマイクロミラーデバイスを提供することである。
本発明は、ある観点によれば、マイクロミラーデバイスに向けられている。本発明によるマイクロミラーデバイスは、マイクロミラーチップと、電極基板と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している複数の接合部材と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材とを有している。前記中間部材は、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延び、その中に前記接合部材がそれぞれ配置される複数の貫通孔を有している。マイクロミラーデバイスはまた、前記中間部材に対して前記マイクロミラーチップと前記電極基板の少なくとも一つを吸着させるための吸引吸着手段とを有している。
本発明による別のマイクロミラーデバイスは、マイクロミラーチップと、電極基板と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続するとともに機械的に接合する複数の接合部材と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材とを有している。この前記中間部材は、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、その中に前記接合部材が配置される複数の貫通孔と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、外部空間とも空間的につながっている少なくとも一つの第一の吸引孔とを有している。
本発明は、別の観点によれば、マイクロミラーチップと、電極基板と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している複数の接合部材と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材とを有し、前記中間部材が、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延び、その中に前記接合部材がそれぞれ配置される複数の貫通孔を有しているマイクロミラーデバイスの製造方法に向けられている。この製造方法は、前記中間部材に対して前記マイクロミラーチップと前記電極基板の少なくとも一つを吸着させる吸着工程と、前記吸着工程に並行して前記接合部材に熱と荷重を加える工程とを含んでおり、これにより、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とが電気的に接続されるとともに機械的に接合される。
本発明によれば、駆動の際のギャップ量の変動が抑えられたマイクロミラーデバイスが提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
まず、図1と図2を参照しながら本実施形態のマイクロミラーデバイスについて説明する。図1は、本実施形態のマイクロミラーデバイスの分解斜視図であり、図2は、図1に示したマイクロミラーデバイスのII-II線に沿った接合断面を示している。
(構成)
マイクロミラーデバイス100は、マイクロミラーチップ110と、電極基板130と、中間スペーサー150と、複数の接合部材170とを有している。
マイクロミラーチップ110は、中間スペーサー150に支持される支持部112と、支持部112に対して移動可能な可動ミラー114と、支持部112と可動ミラー114とを機械的に接続している一対のヒンジ部116とを有している。可動ミラー114とヒンジ部116は同じ厚さ(10〜20mm)で、支持部112は、可動ミラー114とヒンジ部116と比較して同じ厚さまたは多少厚くてもよい。可動ミラー114は支持部112に対して一対のヒンジ部116の中心を通る軸周りに揺動し得る。
中間スペーサー150は、マイクロミラーチップ110と電極基板130とに接してマイクロミラーチップ110と電極基板130との間に配置されており、マイクロミラーチップ110と電極基板130との間隔(ギャップ量)を一定に維持している。中間スペーサー150は、表面の平坦度が良く、マイクロミラーチップ110および電極基板130と熱膨張係数が近い材質で作られている。
中間スペーサー150は、マイクロミラーチップ110と電極基板130とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びている複数の貫通孔154を有している。接合部材170は、貫通孔154の中にそれぞれ配置され、マイクロミラーチップ110と電極基板130とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している。
電極基板130は、可動ミラー114を可動させる一対の駆動電極132を有している。中間スペーサー150は、可動ミラー114の揺動を許す開口152を有している。可動ミラー114と駆動電極132は、中間スペーサー150の開口152の内側に位置し、中間スペーサー150の厚さで決まる所定の間隔をおいて互いに対向している。
また中間スペーサー150は、マイクロミラーチップ110と電極基板130とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びている複数の吸引孔156を有している。吸引孔156は線対称に配置されている。例えば、吸引孔156は、中間スペーサー150の開口152の中心を通り、可動ミラー114の揺動軸(一対のヒンジ部116の中心を通る軸)に平行な軸に対して線対称に配置されている。
また、電極基板130は、中間スペーサー150に対向する面とその反対側の面との間に延びている複数の吸引孔134,136とを有している。吸引孔134,136は、それぞれ、線対称に配置されている。例えば、吸引孔134,136は、一対の駆動電極132の中心を通る軸に対して線対称に配置されている。吸引孔136の個数は吸引孔156の個数と等しく、図2に示すように、吸引孔136と吸引孔156は互いに整列しており、空間的につながっている。
マイクロミラーデバイス100の製造時、電極基板130の吸引孔134,136は、図示しない減圧吸引装置に接続され、減圧吸引される。吸引孔134の内部が減圧吸引されることにより、中間スペーサー150に対して電極基板130が吸着される。また、吸引孔136と吸引孔156との内部とが減圧吸引されることにより、中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110が吸着される。つまり、吸引孔134は、中間スペーサー150に対して電極基板130を吸着させるための吸引吸着手段の一部を構成している。また吸引孔136と吸引孔156は、中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110を吸着させるための吸引吸着手段の一部を構成している。
中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110と電極基板130とが吸着されている間に、接合部材170に熱と荷重とが加えられる。これにより、マイクロミラーチップ110と電極基板130とが接合部材170によって電気的に接続されるとともに機械的に接合される。
すなわち、マイクロミラーデバイス100の製造方法は、中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110と電極基板130の少なくとも一つを吸着させる吸着工程と、吸着工程に並行して接合部材170に熱と荷重を加える工程とを含んでおり、これにより、マイクロミラーチップ110と電極基板130とが電気的に接続されるとともに機械的に接合される。
吸着工程は、電極基板130に、中間スペーサー150に対向する面とその反対側の面との間に延びる吸引孔134を設ける工程と、吸引孔134の内部を減圧吸引する工程とを含んでおり、これにより、中間スペーサー150に対して電極基板130が吸着される。
吸着工程はさらに、電極基板130に、中間スペーサー150に対向する面とその反対側の面との間に延びる吸引孔136を設ける工程と、中間スペーサー150に、マイクロミラーチップ110と電極基板130とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びる吸引孔156を設ける工程と、吸引孔136と吸引孔156の内部を減圧吸引する工程とを含んでおり、これにより、中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110が吸着される。
(作用)
電極基板130の一対の駆動電極132の一方に電圧を印加すると、電圧が印加された駆動電極132とマイクロミラーチップ110の可動ミラー114との間に静電引力が発生し、印加電圧の大きさに応じた角度だけ可動ミラー114が揺動軸周りに傾斜する。可動ミラー114は、電圧が印加された駆動電極132の側が駆動電極132に近づき、その反対側が駆動電極132から離れる。このとき、可動ミラー114を支持しているヒンジ部116を経由して支持部112に応力が発生する。その結果、揺動軸を基準にして駆動電極132に近づいた可動ミラー114の側の支持部112の部分は、電極基板130に近づく方向に力を受け、一方、その反対側の支持部112の部分は、電極基板130から離れる方向に力を受ける。しかし、駆動電極132に近づいた可動ミラー114の側の支持部112の部分は、中間スペーサー150によって面で支持されるため、電極基板130に近づく変位を生じない。また、その反対側の支持部112の部分は、接合部材170によって機械的に接合されているため、電極基板130から離れる変位を生じない。従って、駆動の際の支持部112と電極基板130との間隔の変動が抑えられる。
(効果)
このように、本実施形態のマイクロミラーデバイス100では、駆動の際のマイクロミラーチップ110と電極基板130との間隔すなわちギャップ量の変動が小さく抑えられる。
また本実施形態では、電極基板130に設けられた吸引孔156によって中間スペーサー150に対して電極基板130が、電極基板130と中間スペーサー150にそれぞれ設けられた吸引孔136と吸引孔156によって中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110がそれぞれ独立に吸着される。これは、マイクロミラーチップ110と中間スペーサー150と電極基板130を積層した状態で同一方向から独立に吸着しながら実装することを可能にする。その結果、実装時における部材間の密着性が向上するのでギャップ量の精度が向上しやすい。
本実施形態では、電極基板130は複数の吸引孔134を有しているが、中間スペーサー150に対して電極基板130が十分に吸着されさえすれば、吸引孔134の個数は一つであってもよい。つまり、電極基板130は少なくとも一つの吸引孔134を有していればよい。同様に、電極基板130と中間スペーサー150は共に複数の吸引孔136と複数の吸引孔156を有しているが、中間スペーサー150に対してマイクロミラーチップ110が十分に吸着されさえすれば、吸引孔136と吸引孔156の個数は一つずつであってもよい。つまり、電極基板130は少なくとも一つの吸引孔136を有し、中間スペーサー150は少なくとも一つの吸引孔156を有していればよい。
<第二実施形態>
次に、図3と図4を参照しながら本実施形態のマイクロミラーデバイスについて説明する。図3は、本実施形態のマイクロミラーデバイスの分解斜視図であり、図4は、図3に示したマイクロミラーデバイスのIV-IV線に沿った接合断面を示している。
(構成)
マイクロミラーデバイス200は、マイクロミラーチップ210と、電極基板230と、中間スペーサー250と、複数の接合部材270とを有している。
マイクロミラーチップ210は、中間スペーサー250に支持される支持部212と、支持部212に対して移動可能な複数の可動ミラー214と、各可動ミラー214と支持部212とを機械的に接続している一対のヒンジ部216とを有している。複数の可動ミラー214は列をなして配置されている。支持部212と可動ミラー214とは同一の厚さを有している。可動ミラー214とヒンジ部216は同じ厚さ(10〜20mm)で、支持部212は、可動ミラー214とヒンジ部216と比較して同じ厚さまたは多少厚くてもよい。可動ミラー214は支持部212に対して一対のヒンジ部216の中心を通る軸周りに揺動し得る。
中間スペーサー250は、マイクロミラーチップ210と電極基板230とに接してマイクロミラーチップ210と電極基板230との間に配置されており、マイクロミラーチップ210と電極基板230との間隔(ギャップ量)を一定に維持している。中間スペーサー250は、表面の平坦度が良く、マイクロミラーチップ210および電極基板230と熱膨張係数が近い材質で作られている。
中間スペーサー250は、マイクロミラーチップ210と電極基板230とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びている複数の貫通孔254を有している。接合部材270は、貫通孔254の中にそれぞれ配置され、マイクロミラーチップ210と電極基板230とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している。
電極基板230は、各可動ミラー214を可動させる一対の駆動電極232を有している。
中間スペーサー250は、可動ミラー214の揺動を許す開口252を有している。可動ミラー214と駆動電極232はいずれも、中間スペーサー250の開口252の内側に位置している。各対の駆動電極232は、中間スペーサー250の厚さで決まる所定の間隔をおいて各可動ミラー214に対向している。
また中間スペーサー250は、吸引孔256はマイクロミラーチップ210と電極基板230とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びている複数の吸引孔256を有している。吸引孔256は線対称に配置されている。例えば、吸引孔256は、中間スペーサー250の開口252の中心を通り、複数の可動ミラー214の中心を通る軸に平行な軸に対して線対称に配置されている。
中間スペーサー250はまた、吸引孔256を互いに空間的につないでいるともに、外部空間とも空間的につないでいる吸引溝258を有している。吸引溝258は中間スペーサー250に形成された吸引口260で終端している。
マイクロミラーデバイス200の製造時、中間スペーサー250の吸引口260は、吸引溝258の露出部分と共に、図示しない減圧吸引装置に接続され、減圧吸引される。吸引口260と吸引溝258を介して吸引孔256の内部が減圧吸引されることにより、中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板130とが吸着される。つまり、吸引孔256と吸引溝258と吸引口260は、中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板230を吸着させるための吸引吸着手段の一部を構成している。図3と図4においては、吸引溝258を中間スペーサー250のマイクロミラーチップ210(と対向する)側に設けることを開示しているが、電極基板230(と対向する)側に設けてもよい。
中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板230とが吸着されている間に、接合部材270に熱と荷重とが加えられる。これにより、マイクロミラーチップ210と電極基板230とが接合部材270によって電気的に接続されるとともに機械的に接合される。
つまり、マイクロミラーデバイス200の製造方法は、中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板230の少なくとも一つを吸着させる吸着工程と、吸着工程に並行して接合部材270に熱と荷重を加える工程とを含んでおり、これにより、マイクロミラーチップ210と電極基板230とが電気的に接続されるとともに機械的に接合される。
吸着工程は、中間スペーサー250に、マイクロミラーチップ210と電極基板230とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びる吸引孔256を設ける工程と、中間スペーサー250に、吸引孔256を互いに空間的につなぐとともに、外部空間とも空間的につなぐ吸引溝258を設ける工程と、吸引溝258を介して吸引孔256の内部を減圧吸引する工程とを含んでおり、これにより、中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板230とが吸着される。
(作用)
電極基板230のいずれか一対の駆動電極232の一方に電圧を印加すると、その一対の駆動電極232と対向している可動ミラー214と電圧が印加された駆動電極232との間に静電引力が発生し、その可動ミラー214は印加電圧の大きさに応じた角度だけ揺動軸周りに傾斜する。このとき、その傾斜した可動ミラー214を支持しているヒンジ部216を経由して支持部212に応力が発生する。その結果、その傾斜した可動ミラー214を取り囲んでいる支持部112の部分のうち、揺動軸を基準にしてその傾斜した可動ミラー214の駆動電極232に近づいた側に位置する部分は電極基板230に近づく方向に力を受け、一方、揺動軸を基準にしてその傾斜した可動ミラー214の駆動電極232から離れた側に位置する部分は電極基板230から離れる方向に力を受ける。しかし、傾斜した可動ミラー214を取り囲んでいる支持部112の部分のうち駆動電極232に近づいた可動ミラー214の側の部分は、中間スペーサー250によって面で支持されるため、電極基板230に近づく変位を生じない。また、傾斜した可動ミラー214を取り囲んでいる支持部112の部分のうち駆動電極232から離れた可動ミラー214の側の部分は、接合部材270によって機械的に接合されているため、電極基板230から離れる変位を生じない。従って、駆動の際の支持部212と電極基板230との間隔の変動が抑えられる。
(効果)
このように、本実施形態のマイクロミラーデバイス200では、駆動の際のマイクロミラーチップ210と電極基板230との間隔すなわちギャップ量の変動が小さく抑えられる。
また本実施形態では、中間スペーサー250に対して電極基板230とマイクロミラーチップ210を吸着するために必要な吸引孔256と吸引溝258と吸引口260とが中間スペーサー250だけに設けられている。このため、第一実施形態とは異なり、電極基板230には吸引孔が設けられていない。これは、第一実施形態に比べて、電極基板230に形成される配線の自由度を高め、また配線密度の向上も容易にする。
本実施形態では、中間スペーサー250は複数の吸引孔256を有しているが、中間スペーサー250に対してマイクロミラーチップ210と電極基板230とが十分に吸着されさえすれば、吸引孔256の個数は一つであってもよい。つまり、中間スペーサー250は少なくとも一つの吸引孔256を有していればよい。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明の第一実施形態のマイクロミラーデバイスの分解斜視図である。 図1に示したマイクロミラーデバイスのII-II線に沿った接合断面を示している。 本発明の第二実施形態のマイクロミラーデバイスの分解斜視図である。 図3に示したマイクロミラーデバイスのIV-IV線に沿った接合断面を示している。
符号の説明
100…マイクロミラーデバイス、110…マイクロミラーチップ、112…支持部、114…可動ミラー、116…ヒンジ部、130…電極基板、132…駆動電極、134…吸引孔、136…吸引孔、150…中間スペーサー、152…開口、154…貫通孔、156…吸引孔、170…接合部材、200…マイクロミラーデバイス、210…マイクロミラーチップ、212…支持部、214…可動ミラー、216…ヒンジ部、230…電極基板、232…駆動電極、250…中間スペーサー、252…開口、254…貫通孔、256…吸引孔、258…吸引溝、260…吸引口、270…接合部材。

Claims (16)

  1. マイクロミラーチップと、
    電極基板と、
    前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している複数の接合部材と、
    前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材であり、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延び、その中に前記接合部材がそれぞれ配置される複数の貫通孔を有する中間部材と、
    前記中間部材に対して前記マイクロミラーチップと前記電極基板の少なくとも一つを吸着させるための吸引吸着手段とを有している、マイクロミラーデバイス。
  2. 前記吸引吸着手段は、前記電極基板に設けられた少なくとも一つの吸引孔を含み、前記吸引孔は、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  3. 前記吸引吸着手段は、前記中間部材に設けられた少なくとも一つの第一の吸引孔と、前記電極基板に設けられた複数の第二の吸引孔とを含み、前記第一の吸引孔は前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、前記第二の吸引孔は、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びており、前記複数の第二の吸引孔の一部は前記第一の吸引孔と空間的につながっている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  4. 前記吸引吸着手段は、前記中間部材に設けられた少なくとも一つの吸引孔を含み、前記吸引孔は前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  5. 前記吸引吸着手段は、前記電極基板に設けられた複数の吸引孔を含み、前記吸引孔は、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びており、前記吸引孔は線対称に配置されている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  6. 前記吸引吸着手段は、前記中間部材に設けられた複数の第一の吸引孔と、前記電極基板に設けられた複数の第二の吸引孔とを含み、前記第一の吸引孔は前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、前記第二の吸引孔は、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びており、前記複数の第二の吸引孔の一部は前記第一の吸引孔と空間的につながっており、前記第一の吸引孔と前記第二の吸引孔とはそれぞれ線対称に配置されている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  7. 前記吸引吸着手段は、前記中間部材に設けられた複数の吸引孔を含み、前記吸引孔は前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、前記吸引孔は線対称に配置されている、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  8. 前記マイクロミラーチップは、前記中間部材に支持される支持部と、前記支持部に対して移動可能な可動ミラーと、前記支持部と前記可動ミラーとを機械的に接続しているヒンジ部とを有し、
    前記電極基板は、前記可動ミラーを可動させる駆動電極を有している、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  9. 前記マイクロミラーチップは、前記中間部材に支持される支持部と、前記支持部に対して移動可能な複数の可動ミラーと、各可動ミラーと前記支持部とを機械的に接続しているヒンジ部とを有し、前記複数の可動ミラーは列をなして配置されており、前記支持部と前記可動ミラーとは同一の厚さを有している、請求項1に記載のマイクロミラーデバイス。
  10. マイクロミラーチップと、電極基板と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続しているとともに機械的に接合している複数の接合部材と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材とを有し、前記中間部材が、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延び、その中に前記接合部材がそれぞれ配置される複数の貫通孔を有しているマイクロミラーデバイスの製造方法であって、
    前記中間部材に対して前記マイクロミラーチップと前記電極基板の少なくとも一つを吸着させる吸着工程と、前記吸着工程に並行して前記接合部材に熱と荷重を加える工程とを含み、これにより、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とが電気的に接続されるとともに機械的に接合される、マイクロミラーデバイスの製造方法。
  11. 前記吸着工程は、前記電極基板に、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びる吸引孔を設ける工程と、前記吸引孔の内部を減圧吸引する工程とを含み、これにより、前記中間部材に対して前記電極基板が吸着される、請求項10に記載のマイクロミラーデバイスの製造方法。
  12. 前記吸着工程は、前記中間部材に、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びる吸引孔を設ける工程と、前記吸引孔の内部を減圧吸引する工程とを含み、これにより、前記中間部材に対して前記マイクロミラーチップと前記電極基板とが吸着される、請求項10に記載のマイクロミラーデバイスの製造方法。
  13. 請求項10〜請求項12のいずれか一つに記載の製造方法により製造されるマイクロミラーデバイス。
  14. マイクロミラーチップと、
    電極基板と、
    前記マイクロミラーチップと前記電極基板とを電気的に接続するとともに機械的に接合する複数の接合部材と、
    前記マイクロミラーチップと前記電極基板とに接して前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間に配置されて前記マイクロミラーチップと前記電極基板との間隔を一定に維持している中間部材とを有し、
    前記中間部材は、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、その中に前記接合部材が配置される複数の貫通孔と、前記マイクロミラーチップと前記電極基板とにそれぞれ対向する二つの面の間に延びており、外部空間とも空間的につながっている少なくとも一つの第一の吸引孔とを有している、マイクロミラーデバイス。
  15. 前記電極基板は、前記中間部材に対向する面とその反対側の面との間に延びている第二の吸引孔と第3の吸引孔とを有し、前記第二の吸引孔は前記第一の吸引孔と空間的につながっている、請求項14に記載のマイクロミラーデバイス。
  16. 前記中間部材は、前記第一の吸引孔を外部空間と空間的につないでいる吸引溝を有している、請求項14に記載のマイクロミラーデバイス。
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JP2010197714A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Canon Inc 光偏向装置、それを備えた光学走査装置、画像形成装置及び光偏向装置の組み立て方法

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