JP2012048090A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】外力に強い構造で倒れ補正を行うこと
【解決手段】レンズ鏡筒は、レンズ6を保持する保持枠2と、レンズ保持枠の面30を固定する固定枠3と、固定枠3と面30との間に設けられた中間リング4と、中間リングとレンズ保持枠を両者間に隙間を形成した状態で固定するネジ7aと、固定枠と中間リングを両者間に隙間を形成した状態で固定するネジ7bと、中間リングとレンズ保持枠の間隔を変化させることによって直線8aの周りにレンズの光軸を傾斜させる調整ビス12aと、固定枠と中間リングの間隔を変化させることによって直線8aとは平行ではない直線8bの周りにレンズの光軸を傾斜させる調整ビス12bと、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ鏡筒は、レンズ6を保持する保持枠2と、レンズ保持枠の面30を固定する固定枠3と、固定枠3と面30との間に設けられた中間リング4と、中間リングとレンズ保持枠を両者間に隙間を形成した状態で固定するネジ7aと、固定枠と中間リングを両者間に隙間を形成した状態で固定するネジ7bと、中間リングとレンズ保持枠の間隔を変化させることによって直線8aの周りにレンズの光軸を傾斜させる調整ビス12aと、固定枠と中間リングの間隔を変化させることによって直線8aとは平行ではない直線8bの周りにレンズの光軸を傾斜させる調整ビス12bと、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒に関する。
レンズ鏡筒の光軸を傾斜させる倒れ補正(チルト補正)によって光軸ずれを調整(調心)することは知られている。例えば、特許文献1は、レンズホルダに設けられた3つの腕部の一つを支点部とし、他の腕部にレンズ鏡筒の取付部材との距離を変更するネジを設け、ネジの進退によってレンズの倒れ補正を独立して行うレンズ鏡筒を開示している。その他の従来技術としては特許文献2がある。
しかしながら、特許文献1は、レンズホルダの重心に対して3つの腕部の固定が片寄り、外力に対する保持力が不十分になりやすい。
そこで、本発明は、外力に強い構造で倒れ補正を行うことが可能なレンズ鏡筒を提供することを例示的な目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持する保持部材と、前記保持部材の、前記レンズの光軸方向と平行ではない面を固定する固定部材と、前記固定部材と前記保持部材の前記面との間に設けられた中間部材と、前記中間部材と前記保持部材の前記面を、その間に隙間を形成した状態で固定する第1固定手段と、前記固定部材と前記中間部材を、その間に隙間を形成した状態で固定する第2固定手段と、前記中間部材と前記保持部材の前記面との間隔を変化させることによって第1直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させる第1傾き調整手段と、前記固定部材と前記中間部材の間隔を変化させることによって前記第1直線とは平行ではない第2直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させる第2傾き調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、外力に強い構造で倒れ補正を行うことが可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例のレンズ鏡筒5の分解斜視図である。レンズ鏡筒5は、レンズ保持枠(保持部材)2、固定部材(固定枠)3、中間リング(中間部材)4、一対のネジ(第1固定手段)7a、一対のネジ(第2固定手段)7b、調整用ビス(第1傾き調整手段)12a、調整用ビス(第2傾き調整手段)12bを有する。
図2は、レンズ鏡筒5を組み立てた状態を示す図であり、図2(a)はレンズ6の光軸に垂直な平面図(またはネジ7aまたは7bの中心線に垂直な平面図)である。また、(b)、(c)がそれぞれ底面側、左側面側から見た部分断面図である。
各図において、1は直交座標系である。直交座標系1において、X方向はレンズ鏡筒の光軸方向(レンズ6の光軸OAまたはそれに平行な方向)である。Y方向、Z方向は光軸に垂直な直交する2方向であり、Y方向が光軸中心から上方向を正とする方向であり、Z方向は物体側から見たときに光軸中心から右方向を正とする方向である。
レンズ保持枠2は、中空円盤形状のベース2aと、レンズ6を保持する中空の円筒部2bを有する。但し、ベース2aの形状は円盤形状に限定されず、レンズ6を保持する部材も円筒部2bのような円筒形状ではなく多角形柱形状でもよい。
ベース2aは、円筒部2bの中心線に平行な直線(即ち、レンズ6の光軸方向又はX方向)に直交する円環面30を表面に有する。円環面30は、レンズ保持枠2が固定枠3と中間リング4に固定される面であるが、この面はレンズ6の光軸方向に必ずしも直交する必要ではなく、非平行であればよい。被固定面がレンズの光軸方向に平行である場合にはレンズ6の径方向の長さが大きくなってレンズ鏡筒が大型になるので、本実施例のような非平行の構成は好ましい。
ベース2aは円筒部2bの端部に結合され、レンズ6の光軸上の任意の位置から等距離の位置に設けられた一対のネジ穴31を有する。即ち、円環面30をそれに垂直な方向から見た場合に円環面30の内円又は外円の中心から等距離の位置に一対のネジ穴31の中心がある。
また、レンズ保持枠2は、後述する呼び込みビス11aに対応するネジ穴(第3ネジ穴)15aを更に有する。
固定枠3は、平板形状を有し、レンズ保持枠2のベース2aの、レンズ6の光軸方向と平行ではない(ほぼ直交する)円環面30を固定する。固定枠3の平板形状は本実施例では円盤形状であり、レンズ保持枠2の円筒部2bが挿入される中央の貫通孔40と、貫通孔40の中心線上の任意の位置から等距離の位置に設けられた一対の貫通孔41と、を有する。貫通孔40には、調整ビス12aが貫通する長孔40aが形成されている
貫通孔40と円筒部2bとの間には倒し調整時に干渉しないように十分な間隙が設けられている。固定枠3を貫通孔40の中心線の方向(−X方向)から見た場合に貫通孔40の中心から等距離の位置に一対の貫通孔41の中心がある。レンズ鏡筒5は、固定枠3と連結するように、不図示の他のレンズ保持枠や撮像素子が配置されており、倒し調整によって、レンズ鏡筒全体の光学性能を調整するようになっている。
貫通孔40と円筒部2bとの間には倒し調整時に干渉しないように十分な間隙が設けられている。固定枠3を貫通孔40の中心線の方向(−X方向)から見た場合に貫通孔40の中心から等距離の位置に一対の貫通孔41の中心がある。レンズ鏡筒5は、固定枠3と連結するように、不図示の他のレンズ保持枠や撮像素子が配置されており、倒し調整によって、レンズ鏡筒全体の光学性能を調整するようになっている。
また、固定枠3は、貫通孔42とネジ切りされた貫通孔14bを更に有する。
中間リング4は、固定枠3とレンズ保持枠2のベース2aの円環面30との間に設けられ、本実施例では円盤形状を有する。中間リング4は、レンズ保持枠2の円筒部2bが挿入される中央の貫通孔50を有する。貫通孔50と円筒部2bとの間には倒し調整時に干渉しないように十分な間隙が設けられている。
また、中間リング4は、貫通孔50の任意の位置から等距離の位置に設けられた一対の貫通孔51と、貫通孔50の任意の位置から等距離の位置に設けられた一対のネジ穴52と、を有する。中間リング4を貫通孔50の中心線の方向(−X方向)から見た場合に貫通孔50の中心から等距離の位置に一対の貫通孔51の中心があり、一対のネジ穴52の中心がある。
更に、中間リング4は、呼び込みビス11aに対応する貫通孔53と、押しビス10に対応するネジ切りされた貫通孔14aと、呼び込みビス11bに対応するネジ穴15bを更に有する。
レンズ保持枠2のベース2aの円環面30と中間リング4は、一対の連結用ネジ(第1ネジ)7aを使用して、直交座標系1におけるY軸方向に平行な直線8a上の2か所で固定される。その際、レンズ保持枠2のベース2aと中間リング4との間には、連結用ネジ7aの固定位置それぞれにおいて、厚さが等しいスペーサー9aが設けられている。これによって、レンズ保持枠2と中間リング4との間は、連結部以外はスペーサー9aの厚さd分だけ離間して隙間が形成される。
なお、レンズ保持枠2のベース2aの円環面30と中間リング4を固定する手段は一対のネジ7aに限定されず、例えば、一つのU字形状を有する固定部材や接着、溶接などほかの固定手段を利用してもよい。
固定枠3と中間リング4は、一対の連結用ネジ(第2ネジ)7bを使用して、直交座標系1におけるZ軸方向に平行な直線8b上の2か所でスペーサー9bを挟むようにして固定される。これによって、固定枠3と中間リング4との間も、連結ネジ7bによる連結部以外はスペーサー9bの厚さd分だけ離間して隙間が形成される。
なお、固定枠3と中間リング4を固定する手段は一対のネジ7bに限定されず、例えば、一つのU字形状を有する固定部材や接着、溶接などほかの固定手段を利用してもよい。
なお、本実施例はスペーサー9bと9aの厚さを同じにしているが、倒し調整に必要な量が確保されれば異なってもよい。
調整ビス12aは、中間リング4とレンズ保持枠2のベース2aと間隔を変化させることによって図2(a)に示す直線(第1直線)8aの周りにレンズ6の光軸OAを傾斜させる。直線8aは、一対の貫通孔51の中心(または一対のネジ穴31またはネジ7aの中心)を結ぶことによって形成される。直線8aはレンズ6の外側(または接線)に形成される。
調整ビス12aは、図2(a)に示すように、光軸中心を通り、直線8aに垂直なZ軸と平行な方向に並んでいる押しビス10aと呼び込みビス11aを有する。押しビス10aは貫通孔14aに挿入されてレンズ保持枠2の円環面30を押圧可能に構成されたネジ(第2ネジ)である。呼び込みビス11aは、貫通孔53を介してネジ穴15aと係合可能に構成されたネジ(第1ネジ)である。
以下、図2(b)及び図3を参照して、押しビス10aと呼び込みビス11aを用いたレンズ保持枠2と中間リング4との間で行う倒し調整の方法について説明する。
図3は、レンズ保持枠2と中間リング4との間の倒し調整を示す図であり、(a)、(b)はそれぞれ、Y軸回りの回転方向矢印13a、13bの方向への倒し調整を行った状態を示す部分断面図である。
調整前に、調整量に対して十分な余裕が得られる状態まで呼び込みビス11aと押しビス10aを緩めておく。図2(b)は、この状態を示している。連結部においては、中間リング4とレンズ保持枠2との間隔はスペーサー9aによって一定に保たれている。また、調整ビス12aの配置位置付近での中間リング4とレンズ保持枠2との間隔daも、スペーサーの厚さdとほぼ等しい状態となっている。
次に、Y軸周り倒し方向矢印13a方向への倒し調整について、図3(a)を用いて説明する。前述したように、押しビス10aは中間リング4に設けられた貫通孔14aに挿入され、レンズ保持枠2の円環面30を押圧可能に配置されている。このため、押しビス10aを締め付けることによってレンズ保持枠2が押され、調整ビス12a配置位置付近での中間リング4とレンズ保持枠2との間隔daが、スペーサー9aの厚さdより大きくなる。
連結部と押しビス10aとの配置位置で、レンズ保持枠2と中間リング4との間隔に差が発生し、直線8aを軸とする方向に、レンズ保持枠2を中間リング4に対して相対的に倒すことができる。この間隔の差を調整することで、レンズ保持枠2の倒し量を調整することができる。
一方、反対方向に倒し調整を行う場合には、呼び込みビス11aを用いて調整を行う。これについて図3(b)を用いて説明する。呼び込みビス11aに対応するネジ穴15aはレンズ保持枠2に設けられておる。このため、呼び込みビス11aを締め付けると、調整ビス12a配置位置付近での中間リング4とレンズ保持枠2との間隔daはスペーサー9aの厚さdより小さくなる。
押しビス10aを用いた時と同様に、連結部と、呼び込みビス11aの配置位置での中間リング4とレンズ保持枠2との間隔に差が発生し、レンズ保持枠2が中間リング4に対して相対的に倒れる状態となる。
以上、レンズ保持枠2を倒す方向によって、調整するビスを変えることによって、直線8aを軸とする方向の倒し調整を行うことができる。
固定枠3と中間リング4との間も、中間リング4とレンズ保持枠2との倒し調整の時と同様の構成によって倒し調整を行う。これを、図2(c)及び図4を参照して説明する。図4は、固定枠3と中間リング4との間の倒し調整を示す図であり、(a)、(b)はそれぞれ、Z軸回りの回転方向矢印16a、16bの方向への倒し調整を行った状態を示す部分断面図である。
調整ビス12bは、図2(a)に示すように、固定枠3と中間リング4の間隔を変化させることによって、直線8aとは平行ではない直線(第2直線)8bの周りにレンズ6の光軸を傾斜させる。直線8bは、一対の貫通孔41の中心(または一対のネジ穴52またはネジ7bの中心)を結ぶことによって形成される。直線8bはレンズ6の外側(または接線)に形成される。
調整ビス12bは、図2(a)に示すように、光軸中心を通り、直線8bに垂直なY軸と平行な方向に並んでいる押しビス10bと呼び込みビス11bを有する。押しビス10bは貫通孔14bに挿入されて中間リング4の表面54を押圧可能に構成されたネジ(第4ネジ)である。呼び込みビス11bは、貫通孔42を介してネジ穴15bと係合可能に構成されたネジ(第3ネジ)である。
この時の調整は、固定枠3と中間リング4との間で行った調整と同様である。即ち、調整前に、調整量に対して十分な余裕が得られる状態まで呼び込みビス11bと押しビス10bを緩めておく。図2(c)は、この状態を示している。その後、調整ネジ配置位置における中間リング4と固定枠3との間隔dbを押しビス10bを用いて広げるか、呼び込みビス11bを用いて縮めることで、直線8bを軸とする方向に倒し調整が可能となる。
以上の構成により、直線8a及び直線8bを軸とする2方向の倒し調整をそれぞれ独立して行うことができるようになる。直線8aと直線8bは直交しているので、これらを組み合わせることで、任意の方向への倒し調整を上下方向、左右方向に分割して容易に行えるようにすることができる。
本実施例では、ネジ7aがレンズ保持枠2と中間リング4を固定し、ネジ7bが固定枠3と中間リング4を固定し、一対のネジ7aが並ぶ直線8aと一対のネジ7bが並ぶ直線8bとは位相が異なっている。そして、直線8aに関してネジ7aとは反対側にある調整ビス12aと、直線8bに関してネジ7bとは反対側にある調整ビス12bによってレンズ6の傾き調整が行われる。このように、レンズ6は6つの固定部によって固定されるので、レンズ鏡筒5は外力に強い倒れ調整を行うことができる。
倒し調整後には、押しビス10a,10bと呼び込みビス11a,11bにおいて、倒し調整に使用しなかった方を締結すると、倒れ調整後の状態から変化しないように固定することができる。これによって、レンズ保持枠2の中心軸を囲む3か所での固定がされた状態になり、倒れ調整後の状態をより強固に維持できるようになる。
不使用調整ビスの固定の際に、押しビス10a,10bと呼び込みビス11a,11bが直線8a、8bに直交する直線上に並んでいないと意図しない力が発生してレンズ保持枠2が意図しない方向に倒れてしまうおそれがある。しかし、この影響が問題にならない場合においては、図5に示すように、押しビス10a,10bと呼び込みビス11a,11bを直線8a、8bと平行に並ぶように配置してもよく、この配置により、レンズ鏡筒5の径方向寸法を小さくすることができる。
また、図6に示すように、連結ネジ7c、7dの配置位置を結ぶ直線8c、8dをより光軸中心に近い位置になるようにし、調整用のネジ11c、11dを直線8c、8dを跨ぐように2か所に配置してもよい。各軸方向2つずつの調整用のネジ11c,11dは、両方が引き込みネジであり、両側の引き込み量に差をつけることで倒れ調整を行うようにしている。なお、調整ねじは、両方を間隔拡大用の押しビスにして、押し込み量を調整することで倒し調整を行うようにしてもよい。
なお、本実施例は、倒れ偏心方向を上下方向と左右方向に分離しているが、分離方向はこれに限定されず、位相を傾けたところで分離してもよい。また、本実施例は、分離する2方向を直交させて任意の方向への倒し調整の幅を最小にしているが、倒し調整に必要な調整量が十分に確保できるのであれば必ずしも直交しなくてもよい。
また、本実施例は、固定枠と中間リング、中間リングとレンズ保持枠との倒し調整時の調整部における間隔の拡大・縮小には、ビスによる押しこみ・呼び込みによって行っているが、他の方法を使用してもよい。例えば、それぞれの隙間にクサビ状の部品を側面から差し込んで差し込み量を調整することによって間隔を調整するようにしてもよい。
また、本実施例は、固定枠を介して隣接するレンズ保持枠等に連結しているが、固定枠自体が、倒し調整用レンズに隣接するレンズや撮像素子の保持枠や、レンズ鏡筒のマウント部分を兼ねる構造になっていてもよい。
更に、本実施例は、レンズ保持枠と中間リング、中間リングと固定枠の間を離間させるために連結部にスペーサーを設けているが、中間リングやレンズ保持枠、固定枠にスペーサーと同等の働きをする突起部を設けるようにしてもよい。
また、本実施例は、上述のレンズ鏡筒の製造方法も開示している。この製造方法は、中間リング4とベース2aとの間隔を変えることによって直線8a周りにレンズ6の光軸OAを傾斜させるステップと、固定枠3と中間リング4の間隔を変えることによって直線8b周りにレンズ6の光軸OAを傾斜させるステップと、を有する。
以下、図7から図10を参照して、実施例2のレンズ鏡筒について説明する。なお、実施例1と同等の構造については、その説明を省略する。本実施例のレンズ鏡筒は、中間リング4の代わりに中間リング21を有する。中間リング21は、レンズ保持枠2に対向する面および固定枠3に対向する面の少なくとも一方が、中央の貫通孔の中心線に垂直な平面に対して平行ではなく傾斜している斜面を有する
図7から図9は、表裏で位相を90度ずらした方向に一定の傾斜θを持つ中間リング21を利用した、倒し調整用レンズ鏡筒の一部または全部を示した側面図である。
図7から図9は、表裏で位相を90度ずらした方向に一定の傾斜θを持つ中間リング21を利用した、倒し調整用レンズ鏡筒の一部または全部を示した側面図である。
図7は、中間リング21と、レンズ保持枠2との間の組立関係を示す図であり、(a)は組立前、(b)は連結ネジ7aにて固定した状態、(c)はそこから調整ネジ11eを用いてレンズ保持枠2を呼び込んだ状態を示す側面図である。
中間リング21のレンズ保持枠2の取り付け面は、図7に示すように調整ネジ11e側から、固定ネジ7aの配置方向に向かうにつれて、中間リング21とレンズ保持枠2との間隔が広がるような斜面22となっている。これによって、レンズ保持枠2と、中間リング21とを連結ネジ7aによって固定すると、図7(b)に示すように、レンズ保持枠2は、この斜面22に沿うように倒れた状態で連結される。
ここで、倒れ調整用の呼び込みビス11eを締結していくと、呼び込みビス11eの配置位置での中間リング21とレンズ保持枠2との間隔daが縮まっていき、もともとあった倒れ量を低減させることができる。これによって、中間リング21の斜面22による影響で倒れていた分を戻す図7(c)に示した状態になる。この状態から、さらに呼び込みビス11eを締結することで、もともとあった倒れ方向とは逆方向に倒すこともできる。
図8は、固定枠3と、中間リング21との組付関係を示す図であり、(a)は組立前、(b)は連結ネジ7bにて固定した状態、(c)はそこから調整ネジ11fを用いて中間リング21を呼び込んだ状態を示す側面図である。
中間リング21の固定枠3の取り付け面側には、レンズ保持枠2の取り付け面側の傾斜面22に対して、90度位相をずらした傾斜23が設けてある。このため、固定枠3と中間リング21を連結すると、中間リング21と固定枠3とは、中間リング21とレンズ保持枠2との間の倒れ方向とは90度位相がずれた方向に倒れた状態になる。
ここからの調整は、レンズ保持枠2と中間リング21との間で行った方法と同様である。すなわち、予め倒れている状態から、呼び込みビス11fを締結していくと、倒れを徐々に低減させることができ、さらに締結すれば、もともとあった倒れ方向とは逆方向に倒すこともできる。
図9は、固定枠3からレンズ保持枠2まで組み合わせた状態を示している。ここで、(a)が倒し調整を行う前の状態であり、(b)がレンズ6の光軸を、座標系1のX方向と一致するまで調整した状態を示している。
表裏に位相をずらした傾斜を持つ中間リング21を用いると、上下方向、左右方向それぞれに倒れた状態で連結されることになる。この状態から呼び込みビス11e,11fの締結量を調整することで、固定枠3の取り付け面とレンズ6の光軸中心との関係をさらには逆方向への倒しも可能となる。
このように、予め一定の傾きを与えた状態から調整することで、倒し方向の分離を行った方向ごとに、呼びこみビスの締結量を調整するだけで倒し調整を行うことが出来るようになる。
なお、レンズ保持枠を予め傾けて固定する方法は、傾斜面を持つ中間リング21を用いる方法に限定されない。例えば、図10に示すように、スペーサー24の両端面に一定の角度を設けるようにして、レンズ保持枠2と中間リング4、中間リング4と固定枠3のそれぞれを傾けるようにするなど、スペーサー24の部分で傾けを発生させる構造にしてもよい。
なお、この例においては、2つのスペーサー24の方向を揃える目印として、スペーサー24の外径部に二方取りを設けている。中間リング4や、レンズ保持枠2にこの二方取りにあう溝を設けておけば、2つのスペーサー24の傾斜方向を揃えることが容易になる。
また、本実施例は、2つの傾きを有するスペーサーを、2か所連結ネジの配置位置に置いて傾斜方向を揃えて使用しているが、2つのスペーサーを連結させて一体化した形状の1つのスペーサーを用いるようにしてもよい。これにより、スペーサーの向きを揃えるような作業の必要性が無くなり、スペーサーを組み込むだけで傾斜方向が設定されるようになる。
あるいは直線上に並ぶ2つのスペーサーの高さに差を設けてもよい。これは、第1の方向の軸となる2つのスペーサーで高さの差を設けることで第2の方向に予め倒し、第2の方向の倒し調整の軸となる2つのスペーサーの高さに差を設けて、第1の方向に予め倒す方法である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。本実施例のレンズ鏡筒を有する撮像装置も本発明の一側面を構成する。
レンズ鏡筒は撮像装置に適用することができる。
2・・・レンズ保持枠(保持部材)、2a・・・ベース、2b・・・円筒部、3・・・固定枠(固定部材)、4・・・中間リング(中間部材)、5・・・レンズ鏡筒、6・・・レンズ、7a・・・第1ネジ(第1固定手段)、7b・・・第2ネジ(第2固定手段)、12a・・・調整ビス(第1傾き調整手段)、12b・・・調整ビス(第2傾き調整手段)、30・・・円環面
Claims (10)
- レンズを保持する保持部材と、
前記保持部材の、前記レンズの光軸方向と平行ではない面を固定する固定部材と、
前記固定部材と前記保持部材の前記面との間に設けられた中間部材と、
前記中間部材と前記保持部材の前記面を、その間に隙間を形成した状態で固定する第1固定手段と、
前記固定部材と前記中間部材を、その間に隙間を形成した状態で固定する第2固定手段と、
前記中間部材と前記保持部材の前記面との間隔を変化させることによって第1直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させる第1傾き調整手段と、
前記固定部材と前記中間部材の間隔を変化させることによって前記第1直線とは平行ではない第2直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させる第2傾き調整手段と、
を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記第1直線と前記第2直線が直交することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記第1傾き調整手段は、前記保持部材と係合可能に構成された第1ネジと、前記保持部材の表面を押圧可能に構成された第2ネジと、を有し、
前記第2傾き調整手段は、前記中間部材と係合可能に構成された第3ネジと、前記中間部材の表面を押圧可能に構成された第4ネジと、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記中間部材と前記保持部材の間に隙間を形成するスペーサーを更に有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記固定部材と前記中間部材の間に隙間を形成するスペーサーを更に有することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記中間部材または前記保持部材は、前記中間部材と前記保持部材の間に隙間を形成する突起を更に有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記固定部材または前記中間部材は、前記固定部材と前記中間部材の間に隙間を形成する突起を更に有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記中間部材は、前記保持部材に対向する面および前記固定部材に対向する面の少なくとも一方が、前記光軸方向に垂直な平面に対して平行ではなく傾斜している斜面を有することを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
- レンズを保持する保持部材と、
前記保持部材の、前記レンズの光軸方向と平行ではない面を固定する固定部材と、
前記固定部材と前記保持部材の前記面との間に設けられた中間部材と、
前記中間部材と前記保持部材の前記面を、その間に隙間を形成した状態で固定する第1固定手段と、
前記固定部材と前記中間部材を、その間に隙間を形成した状態で第2固定手段と、
を有するレンズ鏡筒の製造方法であって、
前記中間部材と前記保持部材の前記面との間隔を変化させることによって第1直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させるステップと、
前記固定部材と前記中間部材の間隔を変化させることによって前記第1直線とは平行ではない第2直線の周りに前記レンズの光軸を傾斜させるステップと、
を有することを特徴とするレンズ鏡筒の製造方法。 - 請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の撮像装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010191752A JP2012048090A (ja) | 2010-08-30 | 2010-08-30 | レンズ鏡筒 |
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