JP2009257625A - パルス管冷凍機 - Google Patents

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Yukio Yasukawa
保川  幸雄
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Abstract

【課題】
振動することがなく且つ小型のパルス管冷凍機を提供すること。
【解決手段】
対向配置された一対のリニアモータと、前記リニアモータにより軸方向に駆動される一対のピストンと、前記対向するピストンが収容されるシリンダと、前記対向するピストンの中央に位置し前記シリンダの外側にリング状に形成したバッファタンクと、前記バッファタンク内に配置されたイナータンスチューブと、前記バッファタンク外側に形成した前記シリンダおよび前記イナータンスチューブとの作動ガスの出入り口と、を有し、前記作動ガスの出入り口を除いて気密状態である圧縮機と、前記圧縮機の作動ガス出入り口と連結され、高温端部と蓄冷器と低温端部とパルス管とからなる膨張機と、により構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はパルス管冷凍機に関し、特に、パルス管冷凍機に設けられた位相制御機構の構成方法に適用して好適なものである。
液体窒素温度のような極低温を発生する小型の冷凍機としては、パルス管冷凍機がよく知られている。
図3は、従来技術におけるパルス管冷凍機の構成を示す概念図である。
パルス管冷凍機1は、圧縮機10、膨張機30、位相制御機構40から構成される。圧縮機10 は、一対のリニアモータ11と、これらによって軸方向に往復駆動される一対のピストン12と、ピストン12の外側を囲み、作動ガスの出入り口を有するシリンダ13とにより構成され、圧縮機10は作動ガスの出入り口を除いて気密状態に構成している。
ここでリニアモータ11は、圧縮機10の内部で固定された励磁ヨーク14および励磁ヨーク14の内部に配置された励磁コイル15と、同様に圧縮機10の内部で固定されて励磁ヨーク14と閉磁路を形成するバックヨーク16と、ピストン12に固定された永久磁石17を有する可動子18とから構成されている。
そして、ピストン12およびリニアモータの可動子18は、フレクシャーベアリング19を介して軸方向に変位可能に案内支持されている。また、ピストン12は数10μmの微少すきま(クリアランス)を介してシリンダ13に挿入され、摺動のないクリアランスシールが構成されている。
膨張機30は、高温部31と蓄冷器32と低温端部33とパルス管34とからなる。高温部31は、蓄冷器32へ接続される流路36とパルス管34に接続される流路37とを有する。膨張機30は高温部31の流路36により圧縮機10のシリンダ13と接続されている。
位相制御機構40は、イナータンスチューブ41とバッファタンク42からなり、イナータンスチューブ41とバッファタンク42は接続されている。また、高温部31の流路37とイナータンスチューブ41とは接続されている。イナータンスチューブ41は、内径2 〜 3 m m程度の金属管で、2〜4m 程度の長さを有し、大部分をコイル状に成形されている。
パルス管冷凍機が極低温を発生する動作原理は、以下の通りに理解されている。
この冷凍機においては、極低温を発生するための作動ガスとしてヘリウムガス等が用い
られる。作動ガスは、圧縮機10から位相制御機構40までの内部空間に1 〜 3 M P a程度の圧力で封入され、圧縮機10によって圧縮と膨張とを繰り返される。圧縮機10のピストン12で圧縮された作動ガスは、流路36により高温部31を通過するに際し圧縮熱を放散する。
位相制御機構40では、イナータンスチューブ41とバッファタンク42の中をほぼ正弦波的に圧力振幅を伴った作動ガスが流れることにより、圧力変化と流量変化の間に位相差を発生させることが出来る。電気回路的に言えば、イナータンスチューブ41はインダクタンス成分と抵抗成分,バッファタンク42はキャパシタンス成分に相当する。したがって、このイナータンスチューブ41とバッファタンク42による位相制御機構40により、圧力に対する流量の位相差を原理的に−90度から+90度まで変化させることができ、最適な位相制御機構を構成することができる。
これにより、冷凍機1の運転時にはパルス管34、位相制御機構40による位相制御効果で、パルス管34内で圧力と流量の間に位相差が生じ、この圧力と流量のなす仕事が低温部でのPV仕事となり、低温端部33に寒冷が発生する。この発生寒冷を低温PV仕事と呼ぶ。このとき、パルス管内のガスがあたかもピストンのような動きをして、パルス管34の中に適切な量のガスが留まり、全体の数〜数十%程度がほぼ同じところで振動しているような動きとなっているため、ガスピストンと呼ばれている。
高温部31からは、PV仕事に相当する熱量が放熱される。ピストン12が吸引方向に動作すると、低温化した作動ガスは低温端部33および蓄冷器32を冷却しながら圧縮機10に戻る。この作動ガスの往復運動の繰返しによって、低温端部33に100K以下の極低温が得られる。
なお、図2の従来技術の例ではバッファタンク42が圧縮機10と一体となった構造であるが、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているように、圧縮機とは別となったものが一般的である。
特開2007−93120号公報 特開2006−17422号公報
上記のようにバッファタンクと圧縮機を一体とした構造では、バッファタンクは対向ピストン型圧縮機のどちらか一方の端部に一体となった形で形成されることになる。このため、圧縮機の軸方向の長さがバッファタンクの分だけ長くなり圧縮機の大型化を招くこととなる。
また、上記構成では圧縮機が対向配置されたピストンの中心に対して非対称のために質量バランスが崩れており、圧縮機の運転時においては振動の発生原因となる。例えば、冷凍機を使用する用途が振動を嫌うセンサ類(蛍光X線装置用Siセンサ、ゲルマニウムセンサなど)や電子顕微鏡用途との場合には、この振動により計測精度が悪化するために問題となってしまう。
一方、振動を発生させないためにバッファタンクを別置きとした場合には、圧縮機とは別の取り付けが必要となり、使い勝手が極めて悪くなる。
さらに、上記のいずれの場合においても長いイナータンスチューブが外部に出ているため、圧縮機と干渉しビビリ音を発生することがある。
この発明の課題は、上記のような問題点を解消して、振動することがなく且つ小型のパルス管冷凍機を提供することである。
請求項1に係る発明は、対向配置された一対のリニアモータと、前記リニアモータにより軸方向に駆動される一対のピストンと、前記一対のピストンが収容されるシリンダと、前記一対のピストンの中央に位置し前記シリンダの外側にリング状に形成したバッファタンクと、前記バッファタンク内に配置されたイナータンスチューブと、前記バッファタンク外側に形成した前記シリンダおよび前記イナータンスチューブとの作動ガスの出入り口と、を有し、前記作動ガスの出入り口を除いて気密状態である圧縮機と、前記圧縮機の作動ガス出入り口と連結され、高温部と蓄冷器と低温端部とパルス管とからなる膨張機と、により構成することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパルス管冷凍機において、前記蓄冷器と前記パルス管が同軸に構成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のパルス管冷凍機において、前記高温部に取り付けフランジを形成することを特徴とする。
作動ガスに往復動流を与える圧縮機、膨張機および位相制御機構により構成されるパルス管冷凍機において、圧縮機の中央部に位相制御機構を内蔵することにより、パルス管冷凍機の小型化と低振動化が達成できる。
さらに、パルス管冷凍機の膨張機において、蓄冷器とパルス管を同軸上に配置した構成とすることにより、圧縮機と膨張機のほぼ完全な対称性が得られ、冷凍機全体の小型化と低振動化を同時に達成することができる。
以下、この発明の実施の形態を図1および図2を用いて説明するが、この発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明に係るパルス管冷凍機の実施形態を示す概念図である。なお、従来技術である図3の構成と同一の部分については同一符号を付し、説明を省略する。
パルス管冷凍機100は、位相制御機構を内蔵する圧縮機110、膨張機130、から構成される。
圧縮機110 は、対向配置された一対のリニアモータ11と、これらによって軸方向に往復駆動される一対のピストン12と、ピストン12の外側を囲み作動ガスの出入り口を有するシリンダ113と、対向配置されたリニアモータの内側であって対向するピストン12の中央に位置しシリンダ113の外側に略リング状に形成されたバッファタンク142と、バッファタンク142の内部に配置されたイナータンスチューブ141と、バッファタンク142の外側に形成したシリンダ113および前記イナータンスチューブ141との作動ガス接続部119と、により構成されている。なお、作動ガス接続部119は、圧縮機110の中心に位置しており、イナータンスチューブ141とバッファタンク142は接続されている。
次に図2は作動ガス接続部119近傍の拡大図である。作動ガス接続部119は流路120および流路121を有する。シリンダ113の作動ガス出入り口と流路120はバッファタンク142内を通過するように金属管122等で接続されている。イナータンスチューブ141と流路121も接続されている。なお、圧縮機110は接続部119の流路120および流路121を除いて気密状態となっている。
上記構成により、圧縮機110の内部に位相制御機構であるイナータンスチューブ141とバッファタンク142が組み込まれ、かつ、位相制御機構が圧縮機110の中央に配置されることにより、対称構造を有する位相制御機構付き圧縮機が実現できる。また、バッファタンク142を形成した部分は従来技術においては作動ガスの流路以外の機能は有しておらず、いわゆるデッドスペースであった部分をバッファタンクとして有効活用して小型化を実現した。
膨張機130は、高温部131と蓄冷器32と低温端部33とパルス管34とからなる。高温部131は、蓄冷器32へ接続される流路36とパルス管34に接続される流路137とを有する。圧縮機110と膨張機130は、作動ガス接続部119と高温部131において流路120と流路36および流路121と流路137が接続されることにより、シリンダ113と蓄冷器32およびパルス管34とイナータンスチューブ141がつながる事となる。
高温部131には取り付けフランジ138が形成されている。取り付けフランジ138より熱伝導が可能となり、高温部131の熱をより積極的に放熱することができるからである。
図1においては蓄冷器32とパルス管34が同軸上に配置され、蓄冷器32の中にパルス管34が内蔵となったいわゆる同軸リターン型で示してあるが、もちろん、蓄冷器とパルス管が低温端で接続され平行に配置されたいわゆるU字リターン型、蓄冷器と低温端とパルス管がこの順で一直線上に配置されたインライン型でも構わない。
ここで、振動レベルについて比較してみる。従来技術においても圧縮機は対抗ピストンにより構成され低振動化されてはいるものの、圧縮機が左右非対称構造であるため、取り付けフランジにて装置へ取り付けた場合、振動の1次モードにおいて味噌擂り運動が発生することが確認されている。これに対して、本発明に係る実施形態におけるパルス管冷凍機では、取り付けフランジに対して左右対称の圧縮機であるために味噌擂り運動は発生しない。
さらに、膨張機構成を同軸リターン型として構成したことにより、膨張機も軸対称構造であるため、パルス管と蓄冷器が平行に配置されるU字リターン型と比較して、膨張機での振動も基本的はゼロであるため、究極の低振動化が実現できる。
本発明に係るパルス管冷凍機の実施形態を示す概念図 本発明に係る作動ガス接続部119近傍の拡大図 従来技術におけるパルス管冷凍機の構成を示す概念図
符号の説明
1,100 パルス管冷凍機
10,110 圧縮機
11 リニアモータ
12 ピストン
13,113 シリンダ
30,130 膨張機
31,131 高温部
32 蓄冷器
33 低温端部
34 パルス管
41,141 イナータンスチューブ
42,142 バッファタンク

Claims (3)

  1. 対向配置された一対のリニアモータと、前記リニアモータにより軸方向に駆動される一対のピストンと、前記一対のピストンが収容されるシリンダと、前記一対のピストンの中央に位置し前記シリンダの外側にリング状に形成したバッファタンクと、前記バッファタンク内に配置されたイナータンスチューブと、前記バッファタンク外側に形成した前記シリンダおよび前記イナータンスチューブとの作動ガスの出入り口と、を有し、前記作動ガスの出入り口を除いて気密状態である圧縮機と、
    前記圧縮機の作動ガス出入り口と連結され、高温部と蓄冷器と低温端部とパルス管とからなる膨張機と、
    により構成することを特徴とするパルス管冷凍機。
  2. 請求項1に記載のパルス管冷凍機において、前記蓄冷器と前記パルス管が同軸に構成されることを特徴とするパルス管冷凍機。
  3. 請求項1または2に記載のパルス管冷凍機において、前記高温部に取り付けフランジを形成することを特徴とするパルス管冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104482683A (zh) * 2014-12-29 2015-04-01 天津商业大学 一种压缩机和膨胀机一体的活塞开式空气制冷机
CN113074470A (zh) * 2021-05-12 2021-07-06 中国科学院上海技术物理研究所 一种具有低温腔结构的脉管制冷机

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