JP2009257336A - 筒内噴射式エンジンの制御装置 - Google Patents

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義寛 助川
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Yusuke Kihara
裕介 木原
Kenji Tsuchida
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Abstract

【課題】高背圧下での超リタード燃焼を実現して、始動時のHC排出量を可及的に低減することのできる筒内噴射式エンジン及びその制御装置を提供する。
【解決手段】ピストン7に、燃料噴射弁10から噴射された燃料噴霧が吹き込まれるキャビティ30が形成されるとともに、該キャビティ30に、前記吹き込まれた燃料噴霧を減速ないし停止させる段差31等の障害手段が設けられ、また、燃料噴射弁10は、それから噴射される燃料噴霧が、点火プラグ20を指向し、かつ、点火プラグ20を通り越す長さのペネトレーションを持つリード燃料噴霧101成分と、ピストン7を指向する主燃料噴霧102成分と、を持つように、その配置位置、配置姿勢、ノズル構造、噴口形状等が設定され、高背圧下での超リタード燃焼を可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジン及びその制御装置に係り、特に、始動時におけるHC(の排出量)の低減を図るべく、ピストンの形状と燃料噴霧形状等を改善すると共に、点火時期を通常運転時より大幅にリタードさせて高背圧下での超リタード燃焼を可能とした筒内噴射式エンジン及びその制御装置に関する。
従来より、筒内噴射式エンジンにおいて、燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧特性(形状、ペネトレーション等)、ピストン(の冠面)形状、燃焼室内における空気流動等を工夫改善して混合気の成層化を図り、燃費等を向上させる方法については、数多くの提案がなされている。近年は、ピストンに特殊な形状のキャビティ(窪み)を設け、このキャビティを利用して混合気を成層化する方法から、空気流動等を利用して燃焼室壁面等に付着する燃料量を少なくしてHC(の排出量)を低減する方法、燃料噴霧を直接点火プラグに到達させ、燃焼安定性を向上させる方法へと、進化してきている。
その中でも、例えば、下記特許文献1には、ピストン冠面の断面がω形状となるように二つのキャビティを設け、該二つキャビティの片方に燃料噴霧を衝突させ、他方に順タンブルを形成し、燃料噴霧とタンブルを衝突させることにより、燃料と空気との混合を促進するとともに、可燃混合気を点火プラグへ到達させるようにされた筒内噴射式エンジンが提案されている。
同様に、下記特許文献2には、キャビティの底壁部における排気側に段差を設け、この段差で吹き上げた燃料噴霧と燃焼室内に形成されるタンブル(縦渦)とを衝突させ、点火プラグ周りへ成層化するようにされた筒内噴射式エンジンが提案されている。
これらの筒内噴射式エンジンでは、成層燃焼時に、燃料噴霧と空気流動の相互作用により、燃料の微粒化・空気との混合が促進され、点火プラグ付近に長期間可燃混合気を存在させられるメリットがある。
特開2000−120440号公報 特開2002−295261号公報
しかしながら、前記特許文献に所載の筒内噴射式エンジンでは、モード走行で排出HCの多くが始動時の排出HCで占められるという問題がある。始動時はエンジン温度が低いため、エンジンアウトHC低減と、排気通路に設けられた排気浄化用触媒の早期活性化(昇温)が必要となる。そのためには、点火時期を圧縮上死点後できるだけ遅くして排気温を上昇させる超リタード燃焼が有効であることが知られているが、前記特許文献に所載の筒内噴射式エンジンでは、かかる事柄については考慮されておらず、キャビティ底壁部に設けられた段差もタンブルとの干渉を考慮して点火プラグの真下より相当排気側寄りに位置せしめられている。
前記超リタード燃焼では、例えば、圧縮上死点前20度(20BTDC)という高背圧条件での燃料噴射、圧縮上死点後20度(20ATDC)での点火が必要となる。かかる条件では、ピストンが上死点近くにあり、燃焼室が扁平な形状となっているため、タンブルは崩壊して、小さな渦の集合体となっている。また、燃焼室内の圧力が1MPa以上と高いことから、現在一般的に使われている、スワール燃料噴射弁の中空円錐燃料噴霧では、燃料噴霧を点火プラグに到達させることは難しい。
つまり、前記特許文献に所載の筒内噴射式エンジンでは、タンブルと燃料噴霧の衝突により混合気を点火プラグに到達させているため、超リタード燃焼のようなタンブルが崩壊した条件では、混合気が吹き上がらず、排気側へ流れ、可燃混合気の点火プラグへの到達・保持ができず、安定燃焼は困難と考えられる。
本発明は、前記した如くの問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、タンブルのような空気流動に頼らず、高背圧下での超リタード燃焼を実現して、始動時のHC排出量を可及的に低減することのできる筒内噴射式エンジン及びその制御装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成すべく、本発明に係る筒内噴射式エンジンは、基本的には、シリンダヘッドとピストンとの間に画成される燃焼室と、前記シリンダヘッドに配在された吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に臨設された点火プラグと、前記燃焼室内に燃料を直接噴射すべく、前記ピストンの昇降方向に直交する燃焼室水平面に対して所定角度をもって配置された燃料噴射弁と、を備える。
そして、前記ピストンは、その冠面に前記燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が吹き込まれるキャビティを形成するとともに、該キャビティは、前記吹き込まれた燃料噴霧を減速ないし停止させる障害手段を備え、高背圧下での超リタード燃焼が可能とされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記燃料噴射弁が前記燃焼室の吸気側に配置され、前記障害手段が前記キャビティの底壁部における前記点火プラグ直下もしくはその直下近傍よりも吸気側の部位に設けられる。
前記障害手段は、好ましくは、前記キャビティの底壁部に設けられた、吸気側が低く排気側が高い段差、前記キャビティの底壁部における吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凸部、前記キャビティの底壁部における吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凹部、前記キャビティの底壁部における吸気側に設けられた複数の段差等で構成される。この場合、前記凸部、凹部、又は段差の高さもしくは深さは、シリンダボア比1〜5%であることが好ましい。
また、前記障害手段を、表面粗さが排気側より吸気側の方が粗くされた前記キャビティの底壁部で構成してもよい。
前記燃料噴射弁は、好ましくは、それから噴射される燃料噴霧が、前記点火プラグを指向し、かつ、前記点火プラグを通り越す長さのペネトレーションを持つリード燃料噴霧成分と、前記ピストンを指向する主燃料噴霧成分と、を持つように、その配置位置、配置姿勢、ノズル構造、噴口形状等が設定される。
前記燃料噴射弁は、好ましい態様では、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、前記噴口の上流側に設けられて燃料に旋回運動を与える旋回付与手段と、を備え、前記噴口に、該噴口の開口面を分断するように噴射弁中心軸線に沿う方向の段差が設けられる。
他の好ましい態様では、前記燃料噴射弁は、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、前記噴口の上流側に設けられて燃料に旋回運動を与える旋回付与手段と、を備え、前記旋回付与手段として設けられた複数本の旋回溝のうちの少なくとも1本の高さもしくは幅が他の溝のそれより大きくされる。
別の好ましい態様では、前記燃料噴射弁は、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、を備え、前記噴口は複数の孔で構成される。
一方、本発明に係る筒内噴射式エンジンの制御装置は、シリンダヘッドとピストンとの間に画成される燃焼室と、前記シリンダヘッドに配在された吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に臨設された点火プラグと、前記燃焼室内に燃料を直接噴射供給すべく、前記ピストンの昇降方向に直交する燃焼室水平面に対して所定角度をもって配置された燃料噴射弁と、を備え、前記ピストンの冠面には、前記燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が吹き込まれるキャビティが形成されるとともに、該キャビティに、前記燃料噴霧を減速ないし停止させる障害手段が設けられている筒内噴射式エンジンに適用されるもので、始動時に点火時期を通常運転時よりリタードさせて超リタード燃焼を実現する制御を行う制御手段を備える。
好ましい態様では、前記制御手段は、始動時に、点火時期を圧縮上死点後0〜60度の範囲内に設定するとともに、前記燃料噴射弁に点火時期前5〜60度の範囲内において少なくとも1回の燃料噴射を行わせるようにされる。
前記制御手段は、好ましくは、排気温、冷却水温、及び触媒温度のうちの少なくとも一つを検出もしくは推定し、該検出もしくは推定された温度に基づいて、エンジン構成部品がダメージを受ける危険温度もしくは危険温度上昇率に達する前に、点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行うようにされる。
この場合、前記制御手段は、前記のように点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行う際に、燃料噴射時期も変更するようにされる。
本発明によれば、点火プラグ周りの混合気形成が改善されるので、点火時期を大幅にリタードさせて超リタード燃焼を行うことが可能となり、エンジンアウトHCの低減と共に、排気温が上昇して、触媒の早期活性化を図ることができ、このため、始動時のHC排出量を大幅低減することが可能となる。
本発明に係る筒内噴射式エンジン及びその制御装置の一実施形態示す概略構成図。 図1に示されるエンジンの主要部を示す透視斜視図。 図1に示されるエンジンの主要部を示す部分切欠側面図。 ピストンに設けられたキャビティ及び障害手段としての段差の説明に供される図。 ピストンに設けられたキャビティ及び他の障害手段の例の説明に供される図。 燃料噴霧の説明に供される図。 超リタード燃焼時の燃料噴霧・混合気の挙動の説明に供される図。 リード燃料噴霧のペネトレーションが短い場合と長い場合とにおける作用効果の違いの説明に供される図。 超リタード燃焼を行う場合の燃料噴射時期及び点火時期の例を示す図。 ピストンに障害手段としての段差が設けられている場合(本発明実施形態)の作用効果を、段差が設けられていない場合と比較して説明するために供される図。 ピストンに障害手段としての段差が設けられている場合(本発明実施形態)には、超リタード燃焼を実現できることの説明に供される図。 燃料噴射弁のノズル先端部の構造の一例を示す図。 燃料噴射弁のノズル先端部の構造の他の例を示す図。 燃料噴射弁のノズル先端部の構造の他の例を示す図。 燃料噴射弁に設けられる旋回溝の幅あるいは高さを不均等にした場合の作用効果の説明に供される図。 燃料噴射弁のノズル先端部の構造の他の例を示す図。 燃料噴射弁のノズル先端部の構造の他の例を示す図。 点火時期及び燃料噴射時期のリタードについての説明に供される図。 超リタード燃焼を禁止する場合の説明に供される図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る筒内噴射式エンジン及びその制御装置の一実施形態示す概略構成図、図2は、図1に示されるエンジンの主要部を示す透視斜視図、図3は、図1に示されるエンジンの主要部を示す部分切欠側面図である。
図示のエンジン2は、例えば直列4気筒の筒内噴射式ガソリンエンジンであって、シリンダブロック3と、シリンダヘッド4と、シリンダブロック3に摺動自在に嵌挿されたピストン7と、を有し、シリンダヘッド4とピストン7との間に燃焼室8が画成されている。ピストン7の冠面7aには、断面円弧状(段付き)の底壁部30aと側面視三日月ないし半月状の側壁部30b、30bを持つ浅皿状のキャビティ30が形成されている。このキャビティ30には、障害手段としての段差31が設けられている(詳細は後述)。
前記燃焼室8には、それぞれ吸気通路11(の2本の吸気ポート)と排気通路12(の2本の排気ポート)が開口している。各吸気通路11及び排気通路12の吸気ポート及び排気ポートには、それらを開閉すべく、それぞれ吸気弁13及び排気弁14が配在されている。
燃焼室8の吸気側(吸気通路11側)には、燃焼室8内に燃料としてのガソリンを直接噴射すべく、前記ピストン7の昇降方向に直交する燃焼室水平面に対して所定角度をもって燃料噴射弁10が配置されている。燃料噴射弁10は、前記2本の吸気ポート間に配在され、燃焼室8の中心軸線に対して先端部(噴口)が所定角度下向きに傾けられて取り付けられている。燃料噴射弁10には、図示されていない燃料タンクや燃料ポンプ等を備えた燃料供給系から所定圧力をもって燃料が供給されるようになっている。
また、燃焼室8の天井部における中央部ないし排気側(排気通路12側)には、点火プラグ20が臨設され、その電極部が燃焼室8内に突き出している。
点火プラグ4は、点火コイル18により電気エネルギーが供給され、電極により放電し、混合気の点火を行う。
排気通路12には、排気浄化用触媒17が設けられている。触媒17としては、三元触媒が好ましいが、NOx触媒やHC吸着燃焼触媒等を用いることもでき、また、種類の異なる複数の触媒を組み合わせて用いてもよい。また、一つの触媒で、これら複数の触媒機能を複合しているもの(ハイブリッド触媒)を用いてもよい。
一方、吸気通路11の上流部には、電制スロットル弁16が設けられており、このスロットル弁16により、燃焼室8内に充填される空気量が制御される。
そして、前記エンジン2の種々の制御、すなわち、前記した点火プラグ20による点火時期、前記燃料噴射弁10による燃料噴射量及び燃料噴射時期(噴射回数)、前記スロットル弁16の開度等の制御を行うため、エンジン2に制御装置1の主要部を構成するECU(エンジンコントロールユニット)5が備えられている。ECU5には、吸気通路11に設けられたエアフローセンサ21から吸入空気量に応じた信号、クランク軸の回転を検出するクランク角センサ22からエンジン回転数を表す信号、スタータスイッチ27からの始動開始を伝える信号、シリンダブロック3に設けられた水温センサ23から冷却水温に応じた信号、前記触媒17の排気流入側に設けられた触媒温度センサ24からの触媒温度に応じた信号、排気通路12における触媒17の下流に設けられた排気温センサ25からの排気温に応じた信号等が供給され、ECU5は、それらの信号に基づいて、始動時における点火時期を通常運転時より大幅に遅らせて超リタード燃料を実現する制御を行う(詳細は後述)。
前記のように、本実施形態では、ピストン7の冠面7aには、図4(A)〜(D)に示される如くに、燃料噴射弁10から噴射された燃料噴霧が吹き込まれる浅皿状で所定の幅Wを有するキャビティ30が形成され、このキャビティ30の底壁部30aに、前記吹き込まれた燃料噴霧を減速ないし停止させる障害手段としての段差31が設けられている。この段差31は、キャビティ30の底壁部30aにおける点火プラグ直下(点火プラグ電極中心)もしくはその直下近傍(前記電極中心よりも排気側を含む)よりも吸気側(オフセットG)の部位(例えば、電極中心よりも1mm程度排気側の部位に段差を設けることを含む)に設けられ、吸気(In)側が低く排気(Ex)側が高さHだけ高くされている。この場合、段差31の高さHが大きいと、角部のたまった燃料によるスモーク発生やスロットル弁全開時(高負荷時)の出力不足、燃費悪化という課題が発生することから、段差の高さHはシリンダボア比(内径に対して)1〜5%の範囲内とするのが望ましい。このことから、本実施形態では、キャビティ30の底壁部30aにおける吸気側より排気側がシリンダボア比1〜5%の範囲内である2mm高くされている。また、前記オフセットGは、吸気側へシリンダボア比0〜40%の範囲内であることが望ましく、それ以上ずれると、キャビティ30に吹き込まれる主燃料噴霧から形成される混合気の巻き上がりを点火プラグ20に到達させるのが難しくなる。
また、段差31より吸気側の底壁部30aは半径Rfの円筒面とされ、段差31より排気側の底壁部30aは半径Reの円筒面とされ、さらに、段差31部分の両端にはアールRd、Rcが施されている。このアールRc、Rdについては、双方のアールが干渉するまで、大きくしても構わない(図4(E)参照)。アールを大きくすることにより、主燃料噴霧がプラグ付近へ集中する効果が得られる。また、キャビティ30の側壁部30b、30bは、燃料噴霧の拡散防止機能を持たせるため、冠面7aとの交差角θaが90度〜60度の範囲内となるように形成することが好ましい(本実施形態ではθaが略90度)。また、段差31の上下端にも適度なアールRa、Rbが施されており、それぞれの壁面は適度な曲面で結ばれている。なお、前記アールRa.Rbは、機能上は小さいことがよいが、ホットスポットとなる可能性や応力集中の懸念があるため、1mm以上とすることが望ましい。
なお、段差31の平面視形状は、図4(A)に示される如くの直線状とせずに、図4(E)に示される如くに、半径Riの円弧状(31’)等としてもよい。
また、障害手段としては、前記段差31に限られることはなく、例えば、図5(a)に示される如くに、キャビティ30の底壁部30aにおける吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凸部32で構成してもよいし、図5(b)に示される如くに、前記キャビティの底壁部に30aおける吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凹部33で構成してもよいし、図5(c)に示される如くに、表面粗さが排気側より吸気側の方が粗く(粗い部分34)されたキャビティ30の底壁部30aで構成してもよいし、図5(d)に示される如くに、キャビティ30の底壁部30bにおける吸気側に設けられた複数の段差35、35、…で構成してもよい。また、図5(e)に示される如くに、図5(a)に示される凸部32において、底壁部30aと交わる部分にアールを施すことが難しい場合には、図の仮想線で示される如くに、アールの中心をずらして大きめのアールRj、Rkを施す(32’)ようにしてもよい。なお、前記凸部32、凹部33、段差35の高さもしくは深さは、前記段差31と同様に、シリンダボア比(内径に対して)1〜5%の範囲内とするのが望ましい。
一方、本実施形態で用いられる燃料噴射弁10は、従来のスワール燃料噴射弁の先端に段差加工を施したものであり、L−step燃料噴射弁と呼称される。スワール燃料噴射弁を基本としているため、燃料噴霧形状は、図6に示される如くに、中空円錐形状であるが、その一部(下部)が欠けており、その欠けている部分にほぼ対向する位置に燃料噴霧の集中部101が存在する。集中部101をリード燃料噴霧、それ以外の燃料噴霧部分102を主燃料噴霧と呼称する。燃料噴射弁10は、それから噴射される燃料噴霧が、前記点火プラグ20を指向し、かつ、前記点火プラグ20を通り越す長さのペネトレーション(飛距離、貫徹力)を持つ前記リード燃料噴霧101成分と、前記ピストン7(における主としてキャビティ30の吸気側)を指向する前記主燃料噴霧102成分と、を持つように、その配置位置、配置姿勢、ノズル構造、噴口形状等が設定されている。より具体的には、噴口10aから噴射されるリード燃料噴霧101が点火プラグ20方向に対して±10度の範囲に収まるようにシリンダヘッド4(もしくはシリンダブロック3)における吸気側(2本の吸気ポートの間)に取り付け配置されている。
ここで、燃料噴射弁10の噴口10aと点火プラグ20の電極とを結ぶ直線I−P Lineに対して、リード燃料噴霧101の最も長い部分がなす角度を先端上端角θb、噴口10aからリード燃料噴霧101先端までの距離をリードペネトレーションL2とする。
超リタード燃焼の実条件における燃料圧力、背圧1Mpaにおいて加圧垂直断面を見た場合、リード燃料噴霧101のリードペネトレーションL2は、前記したように点火プラグ20を通り越す長さが必要とされ、本実施形態では、シリンダボア比70%程度、先端上端角θbは0度〜5度となっている。ここでは、高温高背圧下でリード燃料噴霧101の方向が変わらず点火プラグ方向±10度へ向いていることが重要である。
超リタード燃焼時は、図7に示される如くに、リード燃料噴霧101が点火プラグ付近51(20)を通過することにより、流れ50が形成され、それに伴い点火プラグ付近51が負圧となる。主燃料噴霧102はキャビティ30内に吹き込まれてその底壁部30aに沿って流れ、段差31で減速されることにより、段差31付近に正圧部53が生じる。点火プラグ付近51(負圧)と正圧部53との差圧により、上昇流52が発生し、主燃料噴霧102を含んだ混合気が点火プラグ20方向へ流れる。これにより、点火プラグ20付近の混合気濃度が可燃範囲に保たれる。
リードペネトレーションが短い場合、点火プラグ20へ混合気が届かず、図8に示される如くに、点火プラグ付近51の混合気濃度の時間履歴が低くなる(可燃範囲に保たれる時間が短くなる)。一方、リードペネトレーションが長い場合は、リード燃料噴霧が到達したあとに、上記原理により巻き上げられた主燃料噴霧が到達するため、混合気濃度が高く、また、長い時間、点火プラグ20へ滞留するため、燃焼が安定化する。
以上の如くの構成の基で、本実施形態では、始動時に超リタード燃焼を行うのであるが、超リタード燃焼は、通常の均質燃焼・成層燃焼と比較して、燃料噴射・点火時期が大幅に遅くされる。図9に、本実施形態で実際に超リタード燃焼を行う場合の燃料噴射時期及び点火時期の例を示す。燃料噴射時期は、例えば、圧縮上死点前25度(25BTDC)、点火時期は、例えば、圧縮上死点後20度(20ATDC)である。さらに、燃料噴射は2回に分割し、1回目の噴射を上記時期、2回目の噴射を点火直前の圧縮上死点後15度(15ATDC)で行なう。これにより、後燃えを促進し、排気温上昇を図る。燃焼は1回目の噴射により混合気を形成して行ない、2回目の噴射はほとんどトルクに寄与せず、触媒昇温のために使われる。
混合気シミュレーションの例を図10に示す。図10(A)、(C)は、前記段差31が設けられていないノーマルピストンが用いられた場合(比較例)、図10(B)、(D)は、前記段差31が設けられた本実施形態のピストン7が用いられた場合を示す。双方とも、L−step燃料噴射弁10を使用している。段差31が無い場合(図10(A)、(C))は、主燃料噴霧(を含んだ)混合気がキャビティ30の底壁部30aを滑り、排気側へ抜けている。一方、段差31がある本実施形態の場合(図10(B)、(D))は、点火プラグ20付近へ混合気が集中化しており、点火時期における、点火プラグ付近の混合気濃度は、段差31がある場合の方が高く、5サイクルの変動を計算した結果、混合気のサイクル変動も段差31がある場合の方が少ないことがわかる。
このように、本実施形態では、点火プラグ20付近への混合気形成が改善され、図11に示される如くに、ノーマルピストン使用時(A)と比較して本実施形態のピストン7が用いられた場合(B)には、点火時期を大幅にリタードすることが可能となり、エンジンアウトHCの低減と共に、排気温が上昇して、触媒早期活性化を図ることができ、このため、始動時のHC排出量を大幅低減することが可能となる。
次に、前記L−STEP燃料噴射弁10を、ノズル先端部の構造を示す図12を参照しながら説明する。図示燃料噴射弁10は、弁体をソレノイドで駆動する電磁弁とされ、その先端側がノズル41となっている。ノズル41は、噴口10aと、該噴口10aの上流側に設けられた弁シート45と、該弁シート45に接離して燃料通路の開閉を行う弁体44と、を備え、弁体44の上方には、図示はされていないが、弁体44を前記弁シート45に対して接離させるための駆動手段(ソレノイド)が配在されている。さらに、前記ノズル41内における弁体44の外周側には、前記噴口10aの上流側に設けられて燃料に旋回運動を与える旋回付与手段としての、旋回溝43を有する旋回付与部材42が配設されており、該旋回付与部材42の旋回溝43を燃料が通過することにより旋回力が与えられ、燃料は弁体44と弁シート45との間から噴口10aを介して外方に吐出される。
そして、前記噴口10aに、該噴口10aの先端開口面を分断するように噴射弁中心軸線に沿う方向のステップ段差47(高さHc)が設けられている。このようにステップ段差47が設けられた構造により、図6に示される如くの燃料噴霧が形成される。なお、ステップ段差47はテーパやアールの付いた形状でも構わない。また、ステップ段差47の凸部分は噴口10aに対して図示のような180度の扇形に限らず、1度〜359度の間で、リード燃料噴霧が点火プラグ20を指向するような形状であればよい。
燃料噴射弁10は、ノズル41の先端部を図13、図14に示される如くに構成してもよい。図13に示されるノズル41先端部は、旋回付与部材42に設けられる旋回溝43(43’)の幅が不均等とされ、また、図14に示されるノズル先端部41は、旋回付与部材42に設けられる旋回溝43(43’)の高さが不均等とされている。このように、旋回溝43の幅あるいは高さを不均等にすることにより、図15に示される如くに、片側に偏った中空円錐状の燃料噴霧形状とすることができる。使用時は、高濃度側を点火プラグ20方向へ指向させる。なお、ステップ段差47を設けた構成(図12)と旋回溝43の幅あるいは高さを不均等にした構成(図13、図14)を複合してもよい。
燃料噴射弁10の噴口10aは、図16に示される如くに多数の孔で構成してもよい。この場合、ノズル41内は、例えば、前記したように旋回溝43の幅あるいは高さを不均等にした構成(図13、図14)として、噴口10aを構成する多数の孔のうち、濃度の高い燃料噴霧を噴射する孔を点火プラグ20に向けて、そこから噴射される濃度の高い燃料噴霧を点火プラグ20へ指向させるようにする。点火プラグ20以外へ指向した燃料噴霧をピストン7の段差31により点火プラグ20方向へ吹き上げさせる。また、噴口10aを多数の孔で構成する場合、図17(a)、(b)に示される如くに多数の孔(燃料噴霧の筋100)を等間隔で同心状に配列せずに、図17(c)に示される如くに、孔(燃料噴霧の筋100)の幾本かを近接配置して、それを点火プラグ20へ指向させるようにしてもよい、これにより、一層混合気の燃焼安定性が増す。孔の数は6に限らず、2以上であれば構わない。
次に、点火時期及び燃料噴射時期のリタードについて図18を参照しながら説明する。
本実施形態では、ECU5が、エアフローセンサ21により検出される吸入空気量、クランク角センサ22により検出されるエンジン回転数、スタータスイッチ27により検出される始動開始時期、水温センサ23により検出される冷却水温、触媒温度センサ24により検出される触媒温度、排気温センサ25により検出される排気温等に基づいて、前記した点火プラグ20による点火時期、前記燃料噴射弁10による燃料噴射量及び燃料噴射時期(噴射回数)、前記スロットル弁16の開度等の制御を行うとともに、始動時における点火時期を通常運転時より大幅に遅らせて超リタード燃料を実現する制御を行うようにされる。
ここで、本実施形態においては、始動時(必要なら暖機時も)において点火時期が圧縮上死点後0度〜60度(0〜60ATDC)に設定され(通常運転時の点火時期は、例えば、圧縮上死点前30度前後とされる)、それに伴い燃料噴射を点火時期より5度〜60度前に少なくとも1回行うようにされる。燃料噴射は、1回だけでなく複数回行うようにしてもよい。点火直前もしくは直後(点火時期±10度)に2回目の燃料噴射を行うことにより、後燃えを促進して排気温を上昇するようにしてもよい。また、点火前5度〜60度の燃料噴射以外に吸気行程や圧縮行程にもう一度、燃料噴射を行うことにより、弱成層による燃焼安定化を図るようにしてもよい。
これらの手法を用いると、排気温が急速に上昇し、熱や、熱変形により、触媒17等のエンジン構成部品にダメージを受ける可能性がある。よって、図19に示される如くに、ECU5は、排気温、冷却水温、及び触媒温度のうちの少なくとも一つを検出もしくは推定し、該検出もしくは推定された温度に基づいて、エンジン構成部品がダメージを受ける危険温度に達する前に、点火時期及び燃料噴射時期をリタードさせる制御を解除(リタードを禁止)するか、又は、リタード量を小さくする制御(アクティブ制御)を行うようにされる。加えて、ECU5は、点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行う際に、燃料噴射時期も変更するようにされる。
また、ホットでの再始動時も同様に、触媒温度、水温が規定値以下であれば、超リタード燃焼を行う。その場合のリタード量は、必要な温度上昇量によって算出する。
1 エンジンの制御装置
2 筒内噴射式エンジン
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 ECU
7 ピストン
10 燃料噴射弁
10a 噴口
20 点火プラグ
30 キャビティ
31 段差(障害手段)
32 凸部(障害手段)
33 凹部(障害手段)
34 粗い部分(障害手段)
35 複数の段差(障害手段)
101 リード燃料噴霧
102 主燃料噴霧

Claims (17)

  1. シリンダヘッドとピストンとの間に画成される燃焼室と、前記シリンダヘッドに配在された吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に臨設された点火プラグと、前記燃焼室内に燃料を直接噴射すべく、前記ピストンの昇降方向に直交する燃焼室水平面に対して所定角度をもって配置された燃料噴射弁と、を備えた筒内噴射式エンジンであって、
    前記ピストンは、その冠面に前記燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が吹き込まれるキャビティを形成するとともに、該キャビティは、前記吹き込まれた燃料噴霧を減速ないし停止させる障害手段を備え、高背圧下での超リタード燃焼が可能とされていることを特徴とする筒内噴射式エンジン。
  2. 前記燃料噴射弁が前記燃焼室の吸気側に配置され、前記障害手段が前記キャビティの底壁部における前記点火プラグ直下もしくはその直下近傍よりも吸気側の部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  3. 前記障害手段は、前記キャビティの底壁部に設けられた、吸気側が低く排気側が高い段差で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  4. 前記障害手段は、前記キャビティの底壁部における吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凸部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  5. 前記障害手段は、前記キャビティの底壁部における吸気側と排気側とを分断する方向に伸びる凹部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  6. 前記障害手段は、前記キャビティの底壁部における吸気側に設けられた複数の段差で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  7. 前記凸部、凹部、又は段差の高さもしくは深さは、シリンダボア比1〜5%であることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の筒内噴射式エンジン。
  8. 前記障害手段は、表面粗さが排気側より吸気側の方が粗くされた前記キャビティの底壁部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  9. 前記燃料噴射弁は、それから噴射される燃料噴霧が、前記点火プラグを指向し、かつ、前記点火プラグを通り越す長さのペネトレーションを持つリード燃料噴霧成分と、前記ピストンを指向する主燃料噴霧成分と、を持つように、その配置位置、配置姿勢、ノズル構造、噴口形状等が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  10. 前記燃料噴射弁は、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、前記噴口の上流側に設けられて燃料に旋回運動を与える旋回付与手段と、を備え、前記噴口に、該噴口の開口面を分断するように噴射弁中心軸線に沿う方向の段差が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  11. 前記燃料噴射弁は、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、前記噴口の上流側に設けられて燃料に旋回運動を与える旋回付与手段と、を備え、前記旋回付与手段として設けられた複数本の旋回溝のうちの少なくとも1本の高さもしくは幅が他の溝のそれより大きくされていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  12. 前記燃料噴射弁は、噴口と、該噴口の上流側に設けられた弁シートと、該弁シートに接離して燃料通路の開閉を行う弁体と、該弁体を駆動する駆動手段と、を備え、前記噴口は複数の孔で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジン。
  13. シリンダヘッドとピストンとの間に画成される燃焼室と、前記シリンダヘッドに配在された吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に臨設された点火プラグと、前記燃焼室内に燃料を直接噴射供給すべく、前記ピストンの昇降方向に直交する燃焼室水平面に対して所定角度をもって配置された燃料噴射弁と、を備え、前記ピストンの冠面には、前記燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が吹き込まれるキャビティを形成するとともに、該キャビティに、前記燃料噴霧を減速ないし停止させる障害手段を備えている筒内噴射式エンジンの制御装置であって、
    始動時に点火時期を通常運転時よりリタードさせて超リタード燃焼を実現する制御を行う制御手段を備えていることを特徴とする筒内噴射式エンジンの制御装置。
  14. 前記制御手段は、始動時に、点火時期を圧縮上死点後0〜60度の範囲内に設定するとともに、前記燃料噴射弁に点火時期前5〜60度の範囲内において少なくとも1回の燃料噴射を行わせるようにされていることを特徴とする請求項13に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  15. 前記制御手段は、排気温、冷却水温、及び触媒温度のうちの少なくとも一つを検出もしくは推定し、該検出もしくは推定された温度に基づいて、エンジン構成部品がダメージを受ける危険温度に達する前に、点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行うようにされていることを特徴とする請求項13に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  16. 前記制御手段は、排気温、冷却水温、及び触媒温度のうちの少なくとも一つを検出もしくは推定し、該検出もしくは推定された温度に基づいて、エンジン構成部品がダメージを受ける危険温度上昇率に達する前に、点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行うようにされていることを特徴とする請求項13に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  17. 前記制御手段は、点火時期をリタードさせる制御を解除するか、又は、リタード量を小さくする制御を行う際に、燃料噴射時期も変更するようにされていることを特徴とする請求項15又は16に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
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