JP2009256205A - 高間隙相型セメント組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セメントクリンカー及び石膏を含有し、該セメントクリンカーは、鉄鋼スラグ、非鉄スラグ、石炭灰、及び下水汚泥から選ばれる少なくとも一種以上をセメントクリンカー原料として使用し、C3AとC4AFとの合計で表される間隙相量が18質量%を超え30質量%以下であり、かつ、C3A量が9質量%以上15質量%以下であり、該石膏中の半水石膏のSO3量が、C3A1モル当り0.25モル以上0.7モル以下であることを特徴とする、高間隙相型セメント組成物。
【選択図】なし
Description
また、本発明は、上記セメントクリンカーのMgO量が、C3A1モル当り0.6モル以上であることを特徴とする、上記高間隙相型セメント組成物を提供するものである。
本発明の高間隙相型セメント組成物は、セメントクリンカー原料として、産業廃棄物・副産物である鉄鋼スラグ、非鉄スラグ、石炭灰、及び下水汚泥から選ばれる少なくとも一種以上を使用する。鉄鋼スラグとしては高炉スラグや製鋼スラグ等が挙げられ、非鉄スラグとしては銅ガラミや亜鉛滓等が挙げられる。石炭灰は、石炭火力発電所等から発生するものであり、シンダアッシュ、フライアッシュ、クリンカアッシュ及びボトムアッシュ等が挙げられる。下水汚泥は、汚泥単味のほか、それに生石灰を加えて乾粉化したものや焼却残渣等も使用することができる。
さらに、上記セメントクリンカーは、セメントクリンカー中のMgO量がC3A1モル当り好ましくは0.6モル以上、さらに好ましくは0.7モル以上、最も好ましくは0.9モル以上であることが特徴である。MgO量が0.6モル未満の場合、粉末X線回折や光学顕微鏡で定量されるC3A量が、ボーグ式により算出される量よりも多くなり、練混ぜ直後の流動性が顕著に低下するため好ましくない。また、MgO量がC3A1モル当り2.2モルを超えると、遊離MgOによる硬化体の膨張が懸念されるため好ましくない。
ボーグ式で求められるC3A量が少ない、あるいはMgO量が多いほど、練混ぜ直後の流動性は良好となることから、C3A量の不足による初期強度の低下やC4AF量の増加による呈色が問題とならない範囲で、ボーグ式で求められるC3A量は9質量%以上15質量%以下の範囲内で少ない方が好ましく、MgO量は多い方が好ましい。
本発明の高間隙相型セメント組成物は、水及び各種減水剤との混合により、経時変化の少ない優れた流動性を発現するが、更にはこれをベースとした混合セメント、セメント系固化材、セルフレベリング材等の用途においても、好適に使用することができる。
表2に示すボーグ式で求めたクリンカー化合物組成のセメントクリンカーを調製する際の原料の調合割合を線形計画法により試算し、廃棄物原料の使用量が合計で最大となる値及びそのときの天然原料の使用量を求めた。上記試算は、天然原料として、石灰石、珪石を用い、廃棄物原料(産業廃棄物・副生成物)として、鉄鋼スラグ、石炭灰、非鉄スラグ、下水汚泥を用いることとして行なった。表2に、クリンカー化合物組成並びに廃棄物原料の使用量及び天然原料の使用量の試算結果を示す。
なお、表2に示した各廃棄物原料の使用量は、廃棄物原料全体としての使用量が最大となる場合の試算結果であり、必ずしも個々の廃棄物原料使用量の上限を表すものではない。また、各原料の使用量は、使用する原料中の化学成分によって変化し得るが、同じ原料を使用する限り、廃棄物原料の合計使用量の各クリンカー間での相対値は、ほとんど変化しない。このため、表2には、普通ポルトランドセメントクリンカーに相当するクリンカーNo.1−6の廃棄物原料使用量を1とした場合の、各クリンカーの廃棄物原料使用量の相対値を、処理指数kとして併記した。
すなわち、普通ポルトランドセメントクリンカーよりも廃棄物原料の使用量が多くなるのは、C3AとC4AFとの合計量が18質量%を超え30質量%以下の場合である。
(i)供試材料
普通ポルトランドセメントクリンカー(表2中のクリンカーNo.1−6)及び間隙相量が24質量%である3種のセメントクリンカー(表2中のクリンカーNo.1−8,1−9及び1−10)をブレーン比表面積で320±10m2/kgに粉砕した。粉砕したこれらのセメントクリンカーそれぞれに、二水石膏又は半水石膏を添加し、石膏含有量の異なるセメント試料を調製した。各セメントクリンカーのMgO含有量を表3に示す。また、減水剤は、リグニンスルホン酸塩系AE減水剤(LS)を使用した。
調製したセメント試料100質量%に対し、水セメント比55%、減水剤添加量0.20質量%(固形分換算値)となるよう、水及び減水剤を加え、ハンドミキサーにて3分間練混ぜてセメントペーストを得た。得られたセメントペーストをR.H.90%以上の湿空環境で静置し、練混ぜ後10分及び60分で次項の評価試験を実施した。
流動性の評価試験においては、共軸二重円筒型回転粘度計(Haake社製Rotovisco RV1)を用い、せん断速度を0s-1から500s-1まで加速した後、0s-1まで減速(加速・減速ともに3分間)して変化させた周期的せん断試験により、せん断応力を測定した。このうち、200s-1における見掛け粘度を流動性の指標とした。
表3に示したセメントクリンカーに、半水石膏のSO3量がC3A1モル当り0.7モルとなるように、半水石膏を添加して調製したセメント組成物の流動性評価試験結果を表4に示す。この結果より、本発明のセメント組成物の流動性の経時変化は、普通ポルトランドセメントに相当する比較例1よりも小さいことがわかる。なお、C3A量の増大と共に練混ぜ10分後の見かけ粘度は増大するが、このような場合、通常は練混ぜ直後の流動性を確保するため減水剤添加量を増やすことになり、経時変化はより一層小さくなる。
クリンカーNo.1−10のセメントクリンカーに、石膏のSO3量がC3A1モル当り0.15〜0.90モルとなるように、半水石膏又は二水石膏を添加して調製したセメント組成物の流動性評価試験結果を、普通ポルトランドセメントに相当する比較例1の結果及び上記実施例3の結果と共に表5に示す。この結果より、本発明のセメント組成物の流動性の経時変化は、普通ポルトランドセメントに相当する比較例1よりも良好であることがわかる。一方、半水石膏のSO3量がC3A1モル当り0.25モル未満である場合や0.7モルを超える場合、また、石膏のSO3量がC3A1モル当り0.25モル以上0.7モル以下であっても、二水石膏を添加した場合においては、流動性の経時変化が増大するため、好ましくない。
Claims (2)
- セメントクリンカー及び石膏を含有し、該セメントクリンカーは、鉄鋼スラグ、非鉄スラグ、石炭灰、及び下水汚泥から選ばれる少なくとも一種以上をセメントクリンカー原料として使用し、C3AとC4AFとの合計で表される間隙相量が18質量%を超え30質量%以下であり、かつ、C3A量が9質量%以上15質量%以下であり、該石膏中の半水石膏のSO3量が、C3A1モル当り0.25モル以上0.7モル以下であることを特徴とする、高間隙相型セメント組成物。
- 上記セメントクリンカーのMgO量が、C3A1モル当り0.6モル以上であることを特徴とする、請求項1に記載の高間隙相型セメント組成物。
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JP2014097918A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-29 | Tokuyama Corp | 水硬性組成物 |
CN113072311A (zh) * | 2021-05-10 | 2021-07-06 | 南京工业大学 | 一种钢渣辅助性胶凝材料及其制备方法和应用 |
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JPH1045441A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-02-17 | Chichibu Onoda Cement Corp | 高強度吹付けコンクリート用セメントおよび高強度吹付けコンクリート |
JPH10330135A (ja) * | 1997-05-27 | 1998-12-15 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | セメントクリンカー及びセメント組成物 |
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