JP2009255330A - 塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具 Download PDF

Info

Publication number
JP2009255330A
JP2009255330A JP2008104997A JP2008104997A JP2009255330A JP 2009255330 A JP2009255330 A JP 2009255330A JP 2008104997 A JP2008104997 A JP 2008104997A JP 2008104997 A JP2008104997 A JP 2008104997A JP 2009255330 A JP2009255330 A JP 2009255330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
head
tape
reel
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008104997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Murakoshi
恭夫 村越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tombow Pencil Co Ltd
Original Assignee
Tombow Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tombow Pencil Co Ltd filed Critical Tombow Pencil Co Ltd
Priority to JP2008104997A priority Critical patent/JP2009255330A/ja
Publication of JP2009255330A publication Critical patent/JP2009255330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

【課題】 使用時の転写操作を安定して行うことができ、転写テープの片浮きによる転写不良を効果的に防止することができるようにする。
【解決手段】 ケース本体1を、底面1aが紙などの被転写面Pに対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状とする。ケース本体1の前端開口7に、前端に転写ヘッド14が上下しうるように設けられたヘッド部材9を、使用時に、操作部材17の回動操作に連動させて、転写ヘッド14が被転写面Pに対する浮上状態から、被転写面Pに向けて当接し押圧しうるように変動させて、転写テープ2Aの塗膜を被転写面Pに転写可能にするとともに、不使用時には、操作部材17の回動操作を開放することにより、転写ヘッド14が被転写面Pから浮上した状態に復帰させて、転写ヘッド14による被転写面Pへの転写を中止しうるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、修正塗膜や糊塗膜などを、被転写面に転写するための塗膜転写具に関する。
塗膜転写具は、ケース本体内に、供給リールと巻取リールとを設け、供給リールに巻回した転写テープを、ケース本体の開口から突出させた転写ヘッドを経て、巻取リールに巻き取るようにしたものが公知である(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、特許文献1、2に記載の塗膜転写具は、使用時に、主としてケース本体の後半部だけを握って転写操作を行った場合、ケース本体が、必然的に浅く握られ、力点が後方になる。
そのため、ケース本体がぐらついて、転写操作が不安定になり、転写テープの浮きが生じ易く、転写不良の要因になる場合がある。
また、従来の塗膜転写具としては、ケース本体の前端部に、転写ヘッドを覆うヘッドキャップを設け、このヘッドキャップを、転写ヘッドを覆う状態の前進位置と、転写ヘッドを露出させる状態の後退位置との間で前後方向に摺動自在に設けるとともに、ばねによって前進位置の方向に付勢したものが公知である(例えば、特許文献3参照)。
前記した特許文献3に記載の塗膜転写具は、使用時に、ヘッドキャップを、転写時の被転写面に対する押圧作用により、ばねの付勢力に抗してケース本体内に後退しうるようにスライドさせて、転写テープを転写ヘッドと共に露出させるようになっているとともに、不使用時においては、ヘッドキャップを、ばねの付勢力により、前進させて転写ヘッドを覆い、これによって、転写テープを保護するとともに、誤って他の個所に塗膜が転写されるのを防止している。
しかし、このような塗膜転写具では、使用時に、転写ヘッドを被転写面に押圧しながら後方に向けてスライドさせた際に、被転写面と転写テープに塗布された塗膜間に生じる摩擦抵抗により、供給リールから転写テープを引き出すようになっていることから、転写中、供給リールに巻回された転写テープの層間における塗膜の粘着力による摩擦抵抗により、供給リールと転写ローラ間の転写テープに引張力が作用し、転写テープが伸びた状態となって引き出される。
そのため、転写終了後に、転写ヘッドを被転写面から離すと、伸びた転写テープが復元しうるように収縮し、供給リールの方向に戻ってしまい、転写ローラ上には、塗膜が剥離されたテープが残り、次の使用開始時に、転写ヘッドに、転写テープの塗膜切れが生じ、転写ヘッドを被転写面に押し付けても、テープ上に塗膜がないため、被転写面に、テープ戻り分に応じた非転写部が生じたり、空滑りの要因となるという問題があった。
特開2000−026014号公報 特開2000−037991号公報 特開2004−268322号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、使用時の転写操作を安定して行うことができ、転写テープの片浮きによる転写不良を効果的に防止することができるようにするとともに、好ましくは、毎回の使用開始時に、転写ヘッドにおける転写テープの塗膜切れによる被転写面への非転写部の発生を効果的に防止し、かつ空滑りをなくすことができるようにした塗膜転写具を提供することを目的とする。
上記課題は、「特許請求の範囲」における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) ケース本体内に、供給リールの歯車と巻取リールの歯車とを互いに歯合させて設けるとともに、供給リールに巻回した転写テープを、ケース本体の前端開口に設けた転写ヘッドを経て、巻取リールに巻き取るように転写機構が組み付けられた塗膜転写具において、ケース本体を、底面が被転写面に対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状とするとともに、前記前端開口に、前端に転写ヘッドを設けたヘッド部材を、転写ヘッドが上下しうるように設け、かつ使用時には、ヘッド部材を、ケース本体の前部上面に左右方向の軸回りに回動可能に軸支した操作部材の回動操作に連動させて、転写ヘッドが、被転写面に対する浮上状態から、被転写面に向けて当接し押圧しうるように変動させて、転写テープの塗膜を被転写面に転写可能にするとともに、不使用時には、操作部材の回動操作を開放することにより、転写ヘッドが被転写面から浮上した状態となるように復帰させて、転写ヘッドによる被転写面への転写を中止しうるようにする。
(2) 上記(1)項において、ヘッド部材を、ケース本体の前端開口から前方に向けて突出する左右のヘッド側板間に、転写ヘッドが上下しうるように回動可能に軸支し、ばねの付勢力により、転写ヘッドが浮上した状態に弾性復帰しうる方向に、常時付勢するとともに、ヘッド側板の後端に、操作部材における軸支部から下方に延びる延出部の外周端面を摺接させ、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力に抗して、転写ヘッドが下向きに移動するように回動可能とし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力をもって、転写ヘッドが上向きに移動して回動復帰しうるようにする。
(3) 上記(1)項または(2)項において、操作部材に、後方に延びる作動杆の前端を枢着し、かつその後端に設けた爪部を供給リールまたは巻取リールの歯車に係合させるとともに、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、作動杆を後方に向けて移動させて、前記歯車を供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に回動させ、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるようにし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、作動杆が前方に向けて移動して復帰しうるようにする。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に対する逆回動を阻止するための逆転防止機構が作用するようにする。
(5) 互いに噛合された供給リールの第1歯車と巻取リールの第2歯車とが設けられ、かつ前端を開口させた前部上面に左右方向の軸回りに回動可能に操作部材が軸支されたカートリッジ収容ケース本体と、このカートリッジ収容ケース本体内に着脱可能に装填され、かつ被転写面への転写機構が備えられた転写カートリッジとを有し、前記カートリッジ収容ケース本体は、底面が被転写面に対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状とするとともに、前記転写カートリッジは、前端に転写ヘッドが設けられ、かつこの転写ヘッドが上下しうるように設けられるとともに、前記カートリッジ収容ケース本体の前端開口から外部に向け突出させたヘッド部材と、前記第1歯車に装填され、かつ転写テープが巻回された供給リールと、前記第2歯車に装填され、かつ供給リールに巻回された転写テープを前記転写ヘッドを経て巻き取る巻取リールとにより構成した転写機構を備え、ヘッド部材を、使用時に、前記操作部材の回動操作に連動させて、転写ヘッドを被転写面に対する浮上状態から、被転写面に向けて当接し押圧しうるように変動させることにより、転写テープの塗膜を被転写面に転写可能にし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、転写ヘッドが被転写面から浮上した状態に復帰させて、転写ヘッドによる被転写面への転写を中止しうるようにする。
(6) 上記(5)項において、操作部材の回動操作に、供給リールまたは巻取リールのいずれか一方を、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるように回動可能に連係させる。
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、転写ヘッドに、使用時における操作部材の回動操作に伴う被転写面への下向きの負荷に対して、転写ヘッドが弾性的に応動しうるためのクッション機構を付与する。
本発明によると、各請求項に記載の発明においては、次のような効果がそれぞれ奏せられる。
請求項1記載の発明によると、ケース本体を、底面が被転写面に対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状としてあるため、被転写面に対する摺動操作を円滑に行うことができるとともに、ケース本体を掌にフィットさせて握持することができ、これにより、使用時の転写操作を安定して行うことができる。
また、ケース本体の前端開口に、前端に転写ヘッドを設けたヘッド部材を、転写ヘッドが上下しうるように設け、かつ使用時には、ヘッド部材を、ケース本体の前部上面に左右方向の軸回りに回動可能に軸支した操作部材の回動操作に連動させて、転写ヘッドが、被転写面に対する浮上状態から、被転写面に向けて当接し押圧しうるように変動させて、転写テープの塗膜を被転写面に転写可能にしてあるため、使用時に、操作部材を回動操作する際に、ケース本体が、掌により必然的に深く握られ、力点が前方になる。
これにより、ケース本体がぐらつくことがなく、転写作業を安定して行えるとともに、転写テープの片浮きによる転写不良を効果的に防止することができる。
また、不使用時には、操作部材の回動操作を開放することにより、転写ヘッドが被転写面から浮上た状態に復帰させて、転写ヘッドによる被転写面への転写を中止しうるようにしてあるため、誤って他の個所に塗膜が転写されるのを防止することができる。
請求項2記載の発明によると、ヘッド部材を、ケース本体の前端開口から前方に向けて突出する左右のヘッド側板間に、転写ヘッドが上下しうるように回動可能に軸支し、ばねの付勢力により、転写ヘッドが浮上した状態に弾性復帰しうる方向に、常時付勢するとともに、ヘッド側板の後端に、操作部材における軸支部から下方に延びる延出部の外周端面を摺接させ、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力に抗して、転写ヘッドが下向きに移動するように回動可能とし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力をもって、転写ヘッドが上向きに移動して回動復帰しうるようにしてあるため、使用時の転写作業を安定して行えるとともに、転写作業の中止時に、誤って他の個所に塗膜が転写されるのを防止することができる。
請求項3記載の発明によると、操作部材に、後方に延びる作動杆の前端を枢着し、かつその後端に設けた爪部を供給リールまたは巻取リールの歯車に係合させるとともに、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、作動杆を後方に向けて移動させて、前記歯車を供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に回動させ、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるようにし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、作動杆が前方に向けて移動して復帰しうるようにしてあるため、使用時における操作部材の回動操作により、供給リールまたは巻取リールを、テープ供給方向またはテープ巻取方向に効果的に回動させることができる。
請求項4記載の発明によると、不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に対する逆回動を阻止するための逆転防止機構が作用するようにしてあるため、転写テープを常に転写ヘッド上に位置させることができる。
請求項5記載の発明によると、転写テープの交換作業を円滑に行うことができるとともに、前記(1)項と同様な効果を奏することができる。
請求項6記載の発明によると、操作部材の回動操作に、供給リールまたは巻取リールのいずれか一方を、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるように回動可能に連係させてあるため、毎回の使用開始時、転写テープを転写ヘッドに向けて繰り出すことができ、転写ヘッドにおける転写テープの塗膜切れによる被転写面への非転写部の発生を効果的に防止することができるとともに、空滑りをなくすことができる。
請求項7記載の発明によると、転写ヘッドに、使用時における操作部材の回動操作に伴う被転写面への下向きの負荷に対して、転写ヘッドが弾性的に応動しうるためのクッション機構を付与してあるため、被転写面に対する転写ヘッドの過度の負荷を吸収することができるとともに、被転写面からの浮き上がりを防止することができ、転写作業を安定して行うことができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における塗膜転写具の使用状態を示す斜視図、図2は、非転写時における塗膜転写具の縦断面図、図3は、同じく、転写時における塗膜転写具の縦断面図である。
なお、以下の説明において、図1に示すように、左下から右上に至る方向を「前後方向」、右下から左上に至る方向を「左右方向」とする。
本発明の塗膜転写具は、図1および図2に示すように、ABS樹脂等の合成樹脂製からなるケース本体1を備えるとともに、このケース本体1は、底面1aが紙などの被転写面Pに対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状を有する。
この場合、「易滑性の平坦な摺動面」とは、本来の平坦な面のみならず、平坦な面に部分的に凹部を設けて、摩擦抵抗を減少させ、摺動を一層容易にした形態のものも含む。
また、「マウス型の外周形状」とは、使用の際に、ケース本体1を掌の中に抱持して、被転写面P上を所望の方向に容易に摺動させうるようなケース外周形状を称す。
ケース本体1内には、転写テープ2Aを巻回した供給リール3が軸4aを介して装填された第1歯車4と、この第1歯車4に互いに噛合し、かつ転写後における塗膜剥離後の転写テープ2Bを巻き取る巻取リール5が軸6aを介して装填された第2歯車6と、ケース本体1の前端開口7を形成する左右の側板前端8、8間に左右方向を向く水平軸9の軸回りに回動自在に軸支して取り付けられたヘッド部材10とからなる転写機構が備えられている。
なお、図示の実施例では、供給リール3用の第1歯車4と、巻取リール5用の第2歯車6とを、互いに直接的に噛合させたが、本明細書における「互いに噛合された供給リール3用の第1歯車4と、巻取リール5用の第2歯車6」とは、中間歯車を介して、前記の第1歯車4と第2歯車6が間接的に噛合する場合をも含めて指称する。
ヘッド部材10は、ケース本体1の前端開口7から前方に向けて突出しうるように水平軸9の軸回りに回動可能に軸支されて取り付けられ、かつ前端11aが尖状部をなすとともに、後端11bが摺接辺をなす側面視三角形状の左右1対のヘッド側板11、11と、これら左右のヘッド側板11、11間を連結する連結板12と、左右のヘッド側板11、11間の前端11aに、左右方向を向く水平軸13の軸回りに回転自在に軸支されたローラ状の転写ヘッド14とにより構成されている。
転写ヘッド14は、左右のヘッド側板11、11の下端から露出させてなるとともに、ヘッド部材10の回動により、上下しうるようになっている。
水平軸9には、コイルばね15が巻装されており、不使用時には、転写ヘッド14が、被転写面である紙面Pから浮上した状態に弾性復帰しうる方向に、ヘッド部材10の転写ヘッド14が上向きに移動して回動復帰しうるように、時計回りに常時付勢されている。
ケース本体1内の前部には、左右方向を向く水平軸16の軸回りに、操作部材17が回動可能に軸支されている。
この操作部材17の上端部17aは、ケース本体1の前部上面から突出されており、下端の軸支部17bには、下方に向けて延びる延出部18が延設されている。
延出部18は、ヘッド部材10におけるヘッド側板11の後端11bの上部に後方から当接されて摺接可能になっているとともに、後面をストッパー軸19に当接させることにより、操作部材17の反時計回りの回動およびコイルばね15の付勢力によるヘッド部材10の時計回りの回動範囲が規制されるようになっている。
操作部材17の上端部17aは、図3に実線矢印で示すように、水平軸16の軸回りにおける時計回り、すなわち後方に向けて、コイルばね15の付勢力に抗して回動操作され、延出部18の外周端面18aを、ヘッド部材10におけるヘッド側板11の後端11bに摺接させながら、時計回りに回動させることにより、ヘッド部材10を反時計回りに回動させ、転写ヘッド14が下向きに移動しうるようになっている。
これにより、使用時に、転写ヘッド14が、紙面Pに対する浮上状態から、紙面P上に向けて当接され押圧されて、転写が可能となるようにしてある。
不使用時には、操作部材17の回動操作を開放することにより、図2に示すように、コイルばね15の付勢力によって、ヘッド部材10を時計回りに回動させ、転写ヘッド14が紙面Pから浮上した状態に復帰させると同時に、操作部材17が反時計回りに回動復帰しうるようになっている。
操作部材17には、図2に示すように、後方に延びる作動杆20の前端が、左右方向を向く軸21を介して枢着され、その後端に設けた送り爪部20aを供給リール3の第1歯車4の上部に噛合しうるように係合させてある。
作動杆20は、図3に示すように、使用時に、操作部材17を左右方向の軸回りに回動操作することにより、後方に向けて移動させて、第1歯車4を、供給リール3のテープ供給方向に押し込むようにして回動させるとともに、不使用時には、操作部材17の回動操作を開放することにより、作動杆20が前方に向けて移動して復帰しうるようになっている。
これにより、転写テープ2Aを転写ヘッド14に向けて繰出し、毎回の使用開始時に、紙面Pへの非転写部の発生を効果的に防止し、空滑りをなくしている。
第1歯車4の軸4aには、ラチェット歯22が同軸でもって設けられ、このラチェット歯22には、前記ストッパー軸19から後方に延びるラチェット爪23が係止されている。
これにより、不使用時に、操作部材17の回動操作を開放することにより、供給リール3のテープ供給方向に対する逆回動を阻止する逆転防止機構を構成している。
次に、本発明における塗膜転写具の操作手順を説明する。
使用開始時には、図1および図3に示すように、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状を有するケース本体1を、掌で包み込むようにして握り、人指し指で操作部材17を時計回りに回動させて、ヘッド部材10を下向きに回動させることにより、転写ヘッド14が紙面P上に当接され押圧されるようにする。
これと同時に、作動杆20は、操作部材17の時計回りの回動操作に連動して後方に向けて移動し、その後端の送り爪部20aにより、第1歯車4を、供給リール3のテープ供給方向に押し込んで、ほぼ1ピッチの範囲でもって回動させることにより、供給リール3に巻回された転写テープ2Aを、転写ヘッド14に向けて繰り出させ、転写ヘッド14の転写部位に転写テープ2Aの塗膜が、常に位置しうるようになっている。
次いで、ケース本体1を、図3に示すように、塗膜の塗布方向である後方に向けて水平方向に摺動させることにより、転写テープ2Aの塗膜を、紙面P上に転写させることができる。
このとき、ケース本体1の底面1aが被転写面Pに対して易滑性の平坦な摺動面をなすことから、被転写面P上を安定して摺動させることが可能になる。
不使用時には、操作部材17の回動操作を開放することにより、ヘッド部材10は、コイルばね15の付勢力により、図2に示すように、転写ヘッド14が上向きに移動して紙面Pから浮上した状態となるように、時計回りに回動して復帰し、転写を中止することができるとともに、作動杆20もまた、前方に移動して、元の位置に復帰する。
また、操作部材17の回動操作を開放により、作動杆20の前方への移動に対して、第1歯車4が反時計回りに逆回動しようとしても、ラチェット歯22にラチェット爪23が係止されているため、第1歯車4の逆転を防止することができる。
なお、上記第1実施形態において、操作部材17の回動操作に連動する作動杆20を、第1歯車4の上部に配置して噛合させたが、第1歯車4の下部または上下両部に配置して噛合させて、供給リール3に巻回された転写テープ2Aを、ヘッド部材10の転写ヘッド14に向けて繰出すようにしてもよい。
図4は、本発明の第2実施形態における塗膜転写具の非転写時の縦断面図、図5は、同じく、要部分解斜視図である。
この第2実施形態では、前記第1実施形態におけるケース本体1を、図4および図5に示すように、左右に分離可能にしてカートリッジ収容ケース本体24とし、このカートリッジ収容ケース本体24を、後記する転写カートリッジ29が着脱可能となるように構成するとともに、底面24aが被転写面Pに対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状となっている。
カートリッジ収容ケース本体24を構成するケース分離体24A、24B内には、一方のケース分離体24Aの内面に、互いに噛合された供給リール用の装填軸25aを有する第1歯車25と、巻取リール用の装填軸26aを有する第2歯車26と、前端を開口させた前部上面に軸支され、かつ左右方向の軸回りに回動可能な操作部材27とが設けられている。
操作部材27には、その回動操作に連動する作動杆28が設けられ、この作動杆28の送り爪部28aが、第1歯車25に噛合させて係合されるように組み付けられている。
この場合、作動杆28に、送り爪部28aが常に第1歯車25に噛合しうるような付勢手段や押え手段を設けてもよい。
ケース分離体24A、24B内には、前記した第1歯車25、第2歯車26、操作部材27および作動杆28を除いて組立てられた転写カートリッジ29が着脱可能に装填されている。
転写カートリッジ29は、支持基板30に、供給リール31と巻取リール32とをそれぞれ前後方向に対向させて回転自在に設け、これら供給リール31と巻取リール32とが、カートリッジ収容ケース本体24における一方のケース分離体24Aの内面に設けた装填軸25a、26aにそれぞれ装填されるようになっているとともに、支持基板30の前端に、カートリッジ収容ケース本体24の前端開口から外部に向け突出しうるように、前端に転写ヘッド33が設けられたヘッド部材34を組み付けて、操作部材27の回動操作に連動しうるように装填される転写機構が備えられている。
すなわち、転写カートリッジ29は、使用時に、操作部材27の回動操作にヘッド部材34が連動しうるように、カートリッジ収容ケース本体24内に装填されて、転写ヘッド33を下方に向けて変動させると同時に、供給リール31を、転写テープ35が転写ヘッド33に向けて繰出されるように回動可能に連係させることにより、被転写面P上に塗膜を転写しうるようになっている。
なお、前記した各実施形態において、ケース本体1の底面1aまたはカートリッジ収容ケース本体24の底面24aを易滑性化するには、易滑性樹脂膜のコーティングを施すか、易滑性テープを貼着するか、あるいはコロ等の転動体を装着することにより行われる。
また、カートリッジ収容ケース本体24を左右に分割し、これらケース分離体24A、24Bを左右方向に分離可能に組み付けるようにしたが、左右のケース分離体24A、24Bの下端を互いにヒンジ結合することにより、左右に開くようにして、転写カートリッジ29を装填しうるようにしてもよい。
図6は、本発明の第3実施形態における塗膜転写具のヘッド部材を示す要部拡大縦断面図である。
この第3実施形態では、図6に示すように、ヘッド部材36を、前半部36Aと後半部36Bとに分離して、これら前後両半部36A、36Bを左右方向の水平軸37でもって回動自在に連結するとともに、ヘッド部材36における前半部36Aの前端部36aには、左右方向を向く水平軸38の軸回りに、ローラ状の転写ヘッド39が回転自在に軸支されて、ヘッド部材36の回動により上下しうるようになっている。
ヘッド部材36の前後両半部36A、36B間には、圧縮スプリング40が設けられ、この圧縮スプリング40のばね力により、前記前半部36Aを前方に向けて回動しうるように付勢されている。
これにより、転写ヘッド39には、図6に矢印で示すように、使用時における操作部材41の回動操作に伴って掛かる被転写面Pへの下向きの負荷に対して、ヘッド部材36の前半部36Aが、圧縮スプリング40のばね力に抗して、弾性的に応動しうるように時計回り方向に回動可能なクッション機構が付与され、使用時の転写ヘッド39に掛かる被転写面Pに対する過度の負荷を吸収するとともに、被転写面Pからの浮き上がりを効果的に防止するようになっている。
本発明の第1実施形態における塗膜転写具の使用状態を示す斜視図である。 非転写時の縦断面図である。 同じく、転写時の縦断面図である。 本発明の第2実施形態における塗膜転写具の非転写時の縦断面図である。 同じく、要部分解斜視図である。 本発明の第3実施形態における塗膜転写具のヘッド部材を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 ケース本体
2A 転写テープ
2B 塗膜剥離後の転写テープ
3 供給リール
4 第1歯車
5 巻取リール
6 第2歯車
7 前端開口
8 側板前端
9 水平軸
10 ヘッド部材
11 ヘッド側板
11a 前端
11b 後端
12 連結板
13 水平軸
14 転写ヘッド
15 コイルばね
16 水平軸
17 操作部材
17a 上端部
17b 軸支部
18 延出部
18a 外周端面
19 ストッパ軸
20 作動杆
20a 送り爪部
21 軸
22 ラチェット歯
23 ラチェット爪
24 カートリッジ収容ケース本体
24A、24B ケース分離体
24a 底面
25 第1歯車
25a 供給リール用装填軸
26 第2歯車
26a 巻取リール用装填軸
27 操作部材
28 作動杆
28a 送り爪部
29 転写カートリッジ
30 支持基板
31 供給リール
32 巻取リール
33 転写ヘッド
34 ヘッド部材
35 転写テープ
36 ヘッド部材
36A 前半部
36B 後半部
36a 前端部
37 軸
38 水平軸
39 転写ヘッド
40 圧縮スプリング
41 操作部材
P 紙面(被転写面)

Claims (7)

  1. ケース本体内に、供給リールの歯車と巻取リールの歯車とを互いに歯合させて設けるとともに、供給リールに巻回した転写テープを、ケース本体の前端開口に設けた転写ヘッドを経て、巻取リールに巻き取るように転写機構が組み付けられた塗膜転写具において、
    ケース本体を、底面が被転写面に対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状とするとともに、前記前端開口に、前端に転写ヘッドを設けたヘッド部材を、転写ヘッドが上下しうるように設け、かつ
    ヘッド部材を、使用時には、ケース本体の前部上面に左右方向の軸回りに回動可能に軸支した操作部材の回動操作に連動させて、転写ヘッドが、被転写面に対する浮上状態から、被転写面に向けて当接し押圧しうるように変動させて、転写テープの塗膜を被転写面に転写可能にするとともに、不使用時には、操作部材の回動操作を開放することにより、転写ヘッドが被転写面から浮上した状態に復帰させて、転写ヘッドによる被転写面への転写を中止しうるようにしたことを特徴とする塗膜転写具。
  2. ヘッド部材を、ケース本体の前端開口から前方に向けて突出する左右のヘッド側板間に、転写ヘッドが上下しうるように回動可能に軸支し、ばねの付勢力により、転写ヘッドが浮上した状態に弾性復帰しうる方向に、常時付勢するとともに、ヘッド側板の後端に、操作部材における軸支部から下方に延びる延出部の外周端面を摺接させ、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力に抗して、転写ヘッドが下向きに移動するように回動可能とし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、ヘッド部材を、ばねの付勢力をもって、転写ヘッドが上向きに移動して回動復帰しうるようにした請求項1記載の塗膜転写具。
  3. 操作部材に、後方に延びる作動杆の前端を枢着し、かつその後端に設けた爪部を供給リールまたは巻取リールの歯車に係合させるとともに、使用時に、操作部材を左右方向の軸回りに回動操作することにより、作動杆を後方に向けて移動させて、前記歯車を供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に回動させ、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるようにし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、作動杆が前方に向けて移動して復帰しうるようにした請求項1または2記載の塗膜転写具。
  4. 不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、供給リールのテープ供給方向または巻取リールのテープ巻取方向に対する逆回動を阻止するための逆転防止機構が作用するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の塗膜転写具。
  5. 互いに噛合された供給リール用の第1歯車と巻取リール用の第2歯車とが設けられ、かつ前端を開口させた前部上面に左右方向の軸回りに回動可能に操作部材が軸支されたカートリッジ収容ケース本体と、このカートリッジ収容ケース本体内に着脱可能に装填され、かつ被転写面への転写機構が備えられた転写カートリッジとを有し、
    前記カートリッジ収容ケース本体は、底面が被転写面に対して易滑性の平坦な摺動面をなすようにして、掌の中に抱持可能なマウス型の外周形状とするとともに、
    前記転写カートリッジは、前端に転写ヘッドが設けられ、かつこの転写ヘッドが上下しうるように設けられるとともに、前記カートリッジ収容ケース本体の前端開口から外部に向け突出させたヘッド部材と、前記第1歯車に装填され、かつ転写テープが巻回された供給リールと、前記第2歯車に装填され、かつ前記供給リールに巻回された転写テープを前記ヘッド部材の転写ヘッドを経て巻き取る巻取リールとにより構成した転写機構を備え、
    前記ヘッド部材を、使用時に、前記操作部材の回動操作に連動させて、転写ヘッドを被転写面に対する浮上状態から、被転写面に向けて当接し押圧しうるように変動させることにより、転写テープの塗膜を被転写面に転写可能にし、かつ不使用時に、操作部材の回動操作を開放することにより、転写ヘッドが被転写面から浮上した状態に復帰させて、転写ヘッドによる被転写面への転写を中止しうるようにしたことを特徴とする塗膜転写具。
  6. 操作部材の回動操作に、供給リールまたは巻取リールのいずれか一方を、転写テープが転写ヘッドに向けて繰出されるように回動可能に連係させた請求項5記載の塗膜転写具。
  7. 転写ヘッドにクッション機構を付与し、このクッション機構をもって、使用時における操作部材の回動操作に伴う被転写面への下向きの過度の押圧動作に弾性的に応動しうるようにした請求項1〜6のいずれかに記載の塗膜転写具。
JP2008104997A 2008-04-14 2008-04-14 塗膜転写具 Pending JP2009255330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008104997A JP2009255330A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 塗膜転写具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008104997A JP2009255330A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 塗膜転写具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009255330A true JP2009255330A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41383402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008104997A Pending JP2009255330A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 塗膜転写具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009255330A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011245695A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Pentel Corp 塗膜転写具
US8397784B2 (en) 2010-08-31 2013-03-19 Sanford, L.P. Correction tape dispenser with variable clutch mechanism
US8578999B2 (en) 2010-12-29 2013-11-12 Sanford, L.P. Variable clutch mechanism and correction tape dispenser with variable clutch mechanism
US8746316B2 (en) 2011-12-30 2014-06-10 Sanford, L.P. Variable clutch mechanism and correction tape dispenser with variable clutch mechanism
US8746313B2 (en) 2010-12-29 2014-06-10 Sanford, L.P. Correction tape re-tensioning mechanism and correction tape dispenser comprising same
CN104773016A (zh) * 2015-04-16 2015-07-15 泉州市一扬文化用品有限公司 一种软膜推咀修正带
CN107344468A (zh) * 2017-07-19 2017-11-14 金陵科技学院 一种修正带
CN111376629A (zh) * 2018-12-27 2020-07-07 株式会社蜻蜓铅笔 涂膜转印具

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011245695A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Pentel Corp 塗膜転写具
US8397784B2 (en) 2010-08-31 2013-03-19 Sanford, L.P. Correction tape dispenser with variable clutch mechanism
US8578999B2 (en) 2010-12-29 2013-11-12 Sanford, L.P. Variable clutch mechanism and correction tape dispenser with variable clutch mechanism
US8746313B2 (en) 2010-12-29 2014-06-10 Sanford, L.P. Correction tape re-tensioning mechanism and correction tape dispenser comprising same
US8746316B2 (en) 2011-12-30 2014-06-10 Sanford, L.P. Variable clutch mechanism and correction tape dispenser with variable clutch mechanism
CN104773016A (zh) * 2015-04-16 2015-07-15 泉州市一扬文化用品有限公司 一种软膜推咀修正带
CN107344468A (zh) * 2017-07-19 2017-11-14 金陵科技学院 一种修正带
CN111376629A (zh) * 2018-12-27 2020-07-07 株式会社蜻蜓铅笔 涂膜转印具
CN111376629B (zh) * 2018-12-27 2022-12-09 株式会社蜻蜓铅笔 涂膜转印具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009255330A (ja) 塗膜転写具
JP2008087257A (ja) 塗膜転写具
JP4769964B2 (ja) 塗膜転写具
US7475842B2 (en) Tape measure utilizing mechanical decoupling of power tape extension feature for tape retraction
KR102236551B1 (ko) 도막 전사구
JP2007136959A (ja) 塗布膜転写具
JP2008279719A (ja) 塗膜転写具
JP2006272949A (ja) 塗膜転写具
JP4794388B2 (ja) クローズドフェースリール
JP2008087426A (ja) 塗膜転写具
JP2009166441A (ja) 塗布膜転写具
JP5747143B2 (ja) 転写具
JP2009262347A (ja) 塗膜転写具
JP2011121203A (ja) 転写具
JP2010083086A (ja) テープ繰出し装置
JP6499008B2 (ja) 塗膜転写具
JP5528843B2 (ja) 塗布膜転写具
JP2008221775A (ja) 塗膜転写具
JP2009262348A (ja) 文具用アタッチメント
EP2511105B1 (en) Transfer tool
JP2019059235A (ja) フィルム転写装置
JP2004008115A (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP6143657B2 (ja) 魚釣用リール
JP2008043304A (ja) クローズドフェースリール
JP3131093U (ja) 改良された巻尺