JP2009255218A - 工具交換用アーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具交換用アーム装置において、工具交換の際、工具受け入れ空間への工具ホルダの導入と工具受け入れ空間からの工具ホルダの導出とをスムーズに行い、主軸と工具交換用アーム装置に大きな負荷が作用して悪影響を及ぼすことを防止すること、工具ホルダの1対のグリッパ部材との接触や1対のグリッパ部材の開閉による騒音を低減すること、大型工具を安全・確実に交換できること、等である。
【解決手段】工具交換用アーム装置4は、ベース部材10の端部近傍部に開閉自在に支持された1対のグリッパ部材21を備え、この1対のグリッパ部材21の間の工具受け入れ空間25に導入された工具ホルダ5で開閉ロッド30が押されて、その動作に連動して1対のグリッパ部材21が閉じて工具ホルダ5を把持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動工具交換装置に装備される工具交換用アーム装置に関し、特に、1対のグリッパ部材の間の工具受け入れ空間に導入された工具ホルダで開閉ロッドが押されて、その動作に連動して1対のグリッパ部材が閉じて工具ホルダを把持できるものである。
従来、自動工具交換装置では、その本体部に駆動軸が進退且つ回転可能に設けられ、この駆動軸の先端部分に工具交換用アーム装置が装着されている。一般に、工具交換用アーム装置は、駆動軸の先端部分に取付けられるベース部材と、このベース部材の端部近傍部に互いに接近・離隔する方向へ開閉自在に支持され開位置で工具ホルダを受け渡し可能で閉位置で工具ホルダを把持可能な1対のグリッパ部材を有するグリッパとを備えている。
通常、工具交換用アーム装置では、細長いベース部材の中央部に駆動軸の先端部分が連結され、ベース部材の長さ方向両端部近傍部に1対のグリッパが設けられている。工作機械の主軸に装着された工具ホルダ(工具)を交換する場合、一方のグリッパにより主軸に装着された使用後の工具ホルダが把持され、他方のグリッパにより工具マガジンから供給された新たな工具ホルダが把持される。その後、主軸から使用後の工具ホルダが取外され、工具交換用アーム装置が180度回転されて、新たな工具ホルダが他方のグリッパから主軸に装着され、使用後の工具ホルダは一方のグリッパから工具マガジンに戻される。
工具交換用アーム装置では、一般に、1対のグリッパ部材が閉じる方向へ強力にバネ付勢され、この付勢力で1対のグリッパ部材が工具ホルダを把持する把持力を発生させている(特許文献1〜4参照)。特許文献1〜3の工具交換用アーム装置では、1対のグリッパ部材が工具ホルダを把持していない場合には最大限閉じており、1対のグリッパ部材が工具ホルダを把持するために、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を押し広げて、1対のグリッパ部材の間の工具受け入れ空間に導入される。
尚、特許文献1,2には、駆動軸の進退方向の位置によって、1対のグリッパ部材に対して係合・係合解除して、1対のグリッパ部材が開位置に開くことを許容したり閉位置にロックされたりする技術が開示され、特許文献3には、1対のグリッパ部材で把持された工具ホルダがベース部材に保持される技術が開示されている。
特許文献4の工具交換用アーム装置では、ベース部材に1対のグリッパ部材の一方の基端部に係合可能なカム部材が装着され、このカム部材に中空の駆動軸内に配設された軸部材が連結され、この軸部材によってカム部材が回転駆動されて、1対のグリッパ部材をバネ付勢力に抗して開位置へ切換える回転力が、カム部材から一方のグリッパ部材に伝達されるとともに、一方のグリッパ部材から他方のグリッパ部材へ伝達される。
特開平9−300157号公報 実開平6−57536号公報 特開昭60−228045号公報 実開平3−92238号公報
特許文献1〜3のような工具交換用アーム装置では、工具交換の際、工具ホルダを工具受け入れ空間に導入するために、また、工具ホルダを工具受け入れ空間から導出するために、1対のグリッパ部材が閉じる方向に作用する強力なバネ付勢力に抗して、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を押し広げなければならいため、その工具ホルダを装着した主軸が受ける大きな負荷が悪影響を及ぼし、工作機械の所定の加工精度がでないことや工作機械(主軸)が損傷すること等の不具合が発生する虞がある。
また、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を押し広げるために、工具ホルダが1対のグリッパ部材に接触する接触音が発生し、また、工具交換用アーム装置では、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を押し広げ終わった後、特に工具ホルダを工具受け入れ空間から導出する際に、1対のグリッパ部材が強力なバネ付勢力で最大限閉じられ、そのグリッパ閉じ動作の停止音が発生し、この接触音と停止音が騒音になる。しかも、工具交換用アーム装置では、前記グリッパ閉じ動作の停止による負荷に加えて、主軸同様に、1対のグリッパ部材の先端部分が工具ホルダで押し広げられるときに受ける大きな負荷が悪影響を及ぼし、工具交換用アーム装置が損傷する虞がある。
ここで、工具ホルダの工具受け入れ空間への導入及び工具受け入れ空間からの導出を含む工具交換の高速化が望まれているが、工具交換を高速で行うと、前記主軸と工具交換用アーム装置に及ぼす悪影響、及び前記騒音が大きくなる虞が高くなる。
また、特許文献1〜3のような工具交換用アーム装置では、1対のグリッパ部材が閉位置のときに、1対のグリッパ部材の先端部分の間に、それらの先端部分を工具ホルダで押し広げる為の比較的大きな間隔を設けておく必要があり、その点で工具ホルダを把持する把持性能を高めることに限界がある。故に、特に横型マシニングセンターにて、近年大型化する工具を安全・確実に交換することが要望されているが、特許文献1〜3のような工具交換用アーム装置では、この要望に応えるのが難しいという現状がある。
特許文献4の工具交換用アーム装置では、中空の駆動軸内に配設された軸部材がカム部材に連結され、この軸部材によってカム部材を回転駆動することで、閉じ方向にバネ付勢された1対のグリッパ部材を開閉できるものであるが、そのために、自動工具交換装置にカム部材を駆動する駆動源を含む駆動系が別途必要になって、この駆動系が複雑になるという問題がある。尚、1対のグリッパ部材を閉位置にロックできるものでもない。
本発明の目的は、工具交換用アーム装置において、工具交換の際、1対のグリッパ部材の間の工具受け入れ空間への工具ホルダの導入と工具受け入れ空間からの工具ホルダの導出とをスムーズに行い、主軸と工具交換用アーム装置に大きな負荷が作用して悪影響を及ぼすことを防止すること、工具ホルダの1対のグリッパ部材との接触や1対のグリッパ部材の開閉による騒音を低減すること、工具交換を高速化して前記効果を達成すること、1対のグリッパ部材による工具ホルダの把持性能を高めること、等である。
本発明の工具交換用アーム装置は、自動工具交換装置の進退且つ回転可能な駆動軸の先端部分に取付けられるベース部材と、このベース部材の端部近傍部に互いに接近・離隔する方向へ開閉自在に支持され開位置で工具ホルダを受け渡し可能で閉位置で工具ホルダを把持可能な1対のグリッパ部材とを備えたものである。
請求項1の発明は、前記1対のグリッパ部材の間の工具受入れ空間に臨むようにベース部材に進退自在に支持され、先端部が前記工具受入れ空間内に突出する突出位置とこの突出位置から工具ホルダで退入側へ押動された退入位置とに亙って切換え可能な開閉ロッドと、前記開閉ロッドが前記突出位置から退入位置に切換わる動作を1対のグリッパ部材が前記開位置から閉位置に切換わる動作に変換するとともに、開閉ロッドが前記退入位置から突出位置に切換わることで1対のグリッパ部材が前記閉位置から開位置に切換わることを可能にする開閉切換機構と、前記1対のグリッパ部材を閉位置にロックするロック機構とを備えたことを特徴とする。尚、工具受け入れ空間とは、1対のグリッパ部材で把持された工具ホルダが存在する空間である。
開閉切換機構により、開閉ロッドが突出位置から退入位置に切換わる動作が、1対のグリッパ部材が開位置から閉位置に切換わる動作に変換されるとともに、開閉ロッドが退入位置から突出位置に切換わることで、1対のグリッパ部材が閉位置から開位置に切換わることが可能になる。工具ホルダを工具受け入れ空間に導入する際、予め開閉ロッドを突出位置に1対のグリッパ部材を開位置に保持しておくように構成することが好ましく、そのために、開閉ロッドと開閉切換機構と1対のグリッパ部材のうちの少なくとも1つの部材に、開閉ロッドが突出位置となる方向へ、また、1対のグリッパ部材が開位置となる方向へ付勢力を発生させる付勢手段を設けることが好ましい。
工具交換の際、先ず、所定の工具受け位置において、交換に供する工具ホルダ(主軸に装着された使用後の工具ホルダや工具マガジンから供給された新たな工具ホルダ)が工具受け入れ空間に導入される。その際、使用後の工具ホルダは主軸に装着された状態で行われるが、1対のグリッパ部材は従来技術のように閉位置の方へ強力にバネ付勢されないため、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を強く押し広げることなく工具受け入れ空間にスムーズに導入され、このとき、工具ホルダにより工具受け入れ空間内に突出された開閉ロッドの先端部が押動されて、開閉ロッドが突出位置から退入位置に切換えられることで、1対のグリッパ部材が開位置から閉位置に切換えられて、1対のグリッパ部材により工具ホルダが把持され、ロック機構により1対のグリッパ部材が閉位置にロックされて工具ホルダを確実に把持する。
この状態で、駆動軸の進退・回転を介して、工具ホルダが1対のグリッパ部材により把持された状態で移動され、次に、所定の工具渡し位置において、ロック機構による1対のグリッパ部材のロックが解除されて、工具ホルダが工具受け入れ空間から導出される。その際、新たな工具ホルダは主軸に装着された状態で行われるが、前記同様、1対のグリッパ部材は閉位置の方へ強力にバネ付勢されないため、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を軽く押し広げるだけで、1対のグリッパ部材が閉位置から開位置に切換えられ、ここで、この1対のグリッパ部材の閉位置から開位置への切換えについては、開閉ロッドの退入位置から突出位置への切換えにより可能になり、こうして、工具ホルダが工具受け入れ空間からスムーズに導出される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記開閉切換機構は、1対のグリッパ部材に夫々対応する1対のカム機構からなり、各カム機構は、開閉ロッドとグリッパ部材の一方に設けられたカム部と、開閉ロッドとグリッパ部材の他方に設けられカム部と係合するカム従動子とを有することを特徴とし、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記カム部は開閉ロッドの基端側部分に形成されたカム凹部からなり、前記カム従動子は、グリッパ部材のうちベース部材に枢支される支軸よりも基端側部分に回動自在に装着されたローラ部材からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れの発明において、前記開閉ロッドを前記突出位置の方へ付勢する開閉ロッド付勢手段を備えたことを特徴とし、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記1対のグリッパ部材を前記開位置の方へ付勢するグリッパ部材付勢手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2の発明において、前記ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであり、前記ロック機構は、開閉ロッドの外周部に形成された係合溝部に係合して、開閉ロッドから所定のロッド進出力を受けた場合に前記係合溝部から係合解除するディテント機構を含むことを特徴とし、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記ディテント機構は、前記係合溝部に係合解除可能に係合するようにベース部材に装着された鋼球と、この鋼球を前記係合溝部に係合させる方向へ付勢する鋼球付勢手段とを有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6の発明において、前記ロック機構は、開閉ロッドに形成された被係止部に係合解除可能に係合して開閉ロッドが進出方向へ移動不可能に係止するようにベース部材に装着された係止部材を有し、この係止部材がベース部材の外部からの入力で前記被係止部から係合解除して開閉ロッドをロック解除可能に構成された開閉ロッド係止機構を備えたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記被係止部は開閉ロッドに貫通状に形成された被係止孔部からなるとともに、開閉ロッドに被係止孔部から基端側へ延び且つ被係止孔部の直径よりも狭幅の長孔が貫通状に形成され、前記開閉ロッド係止機構は、係止部材を前記被係止孔部に係合させる方向へ付勢する係止部材付勢手段と、係止部材から前記被係止孔部と長孔とを含む貫通孔を貫通してベース部材の外部へ突出するように一体的に延びる突出軸部材とを有し、その突出軸部材が前記駆動軸の進退により自動工具交換装置の本体部に固定の部材に押動されて、係止部材を前記被係止孔部から係合解除して前記長孔に移動可能に構成されたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項2の発明において、前記ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであり、前記ロック機構は、前記ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを有するロックロッドと、前記開閉ロッドの基端部に設けられ、ロックロッドの大径部に係合可能なロッド係合部とを有し、前記ロッド係合部がロックロッドの大径部に係合した状態で、開閉ロッドを退入位置にロックするとともに、ロッド係合部がロックロッドの小径部に対向した状態で、開閉ロッドを進退可能に構成されたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項2の発明において、前記ロック機構は、前記ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを夫々有する1対のロックロッドと、前記1対のグリッパ部材の基端部に設けられ、1対のロックロッドの大径部に夫々係合可能な1対のロッド係合部とを有し、前記1対のロッド係合部が1対のロックロッドの大径部に係合した状態で、1対のグリッパ部材を閉位置にロックするとともに、1対のロッド係合部が1対のロックロッドの小径部に対向可能な位置で、1対のグリッパ部材を開閉可能に構成されたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜11の何れかの発明において、前記ベース部材の中央部に前記駆動軸の先端部分が連結され、2組の前記1対のグリッパ部材、前記開閉ロッド、前記開閉切換機構、及び前記ロック機構が、ベース部材のうち前記駆動軸との連結部を挟んだ両側部分に設けられたことを特徴とする。
請求項1の工具交換用アーム装置によれば、自動工具交換装置の進退且つ回転可能な駆動軸の先端部分に取付けられるベース部材と、このベース部材の端部近傍部に互いに接近・離隔する方向へ開閉自在に支持され開位置で工具ホルダを受け渡し可能で閉位置で工具ホルダを把持可能な1対のグリッパ部材とを備えたもので、1対のグリッパ部材の間の工具受入れ空間に臨むようにベース部材に進退自在に支持された開閉ロッドを設け、この開閉ロッドをその先端部が工具受入れ空間内に突出する突出位置とこの突出位置から工具ホルダで退入側へ押動された退入位置とに亙って切換え可能に構成するとともに、開閉切換機構により、開閉ロッドが突出位置から退入位置に切換わる動作(ロッド退入切換動作)を1対のグリッパ部材が開位置から閉位置に切換わる動作(グリッパ閉切換動作)に変換するとともに、開閉ロッドが退入位置から突出位置に切換わることで1対のグリッパ部材が閉位置から開位置に切換わることを可能にし、ロック機構により、1対のグリッパ部材を閉位置にロックするように構成した。
従って、1対のグリッパ部材を閉位置の方へ強力にバネ付勢する必要がなく、工具ホルダを工具受け入れ空間に導入する際には、予め1対のグリッパ部材を開位置(開閉ロッドを突出位置)に保持しておくように構成でき、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を強く押し広げることなく、工具ホルダを工具受け入れ空間にスムーズに導入することができ、このとき、工具ホルダにより開閉ロッドを突出位置から退入位置に切換えることで、1対のグリッパ部材を開位置から閉位置に切換えることができ、更に、1対のグリッパ部材を閉位置にロックすることができ、この1対のグリッパ部材が閉位置に保持されて工具ホルダを確実に把持することができる。しかも、工具ホルダを工具受け入れ空間から導出する際には、ロック機構による1対のグリッパ部材のロックを解除して、工具ホルダが1対のグリッパ部材の先端部分を軽く押し広げるだけで、1対のグリッパ部材を閉位置から開位置に切換えて、ここで、1対のグリッパ部材の閉位置から開位置への切換については、開閉ロッドの退入位置から突出位置への切換えにより可能になり、こうして、工具ホルダを工具受け入れ空間からスムーズに導出することができる。
このように、1対のグリッパ部材の間の工具受け入れ空間への工具ホルダの導入と工具受け入れ空間からの工具ホルダの導出とをスムーズに行うことができ、主軸と工具交換用アーム装置とに大きな負荷が作用して悪影響を及ぼすこと、つまり、工作機械の所定の加工精度がでないことや工作機械(主軸)が損傷する等の不具合が発生すること、工具交換用アーム装置が損傷することを防止することができ、しかも、工具ホルダの1対のグリッパ部材との接触や1対のグリッパ部材の開閉による騒音を低減することができ、故に、工具交換を高速化して前記効果を達成することができ、また、1対のグリッパ部材の先端部分の間に、それらの先端部分を工具ホルダで押し広げる為の比較的大きな間隔を設けておく必要がなくなり、つまり、閉位置の1対のグリッパ部材で工具ホルダを把持できる領域を大きくして、工具ホルダを把持する把持性能を高めることができる。そのため、特に横型マシニングセンターの重量工具等の工具も安全に且つ確実に交換することができる。
請求項2の工具交換用アーム装置によれば、開閉切換機構は、1対のグリッパ部材に夫々対応する1対のカム機構からなり、各カム機構は、開閉ロッドとグリッパ部材の一方に設けられたカム部と、開閉ロッドとグリッパ部材の他方に設けられカム部と係合するカム従動子とを有するので、1対のカム機構により、前記ロッド退入切換動作を前記グリッパ閉切換動作に確実に変換することができる。
請求項3の工具交換用アーム装置によれば、カム部は開閉ロッドの基端側部分に形成されたカム凹部からなり、カム従動子は、グリッパ部材のうちベース部材に枢支される支軸よりも基端側部分に回動自在に装着されたローラ部材からなるので、1対のカム機構の耐久性を高めるとともに、前記ロッド退入切換動作を前記グリッパ閉切換動作にスムーズに変換することができる。
請求項4の工具交換用アーム装置によれば、開閉ロッドを突出位置の方へ付勢する開閉ロッド付勢手段を設けたので、この開閉ロッド付勢手段により、工具ホルダを工具受け入れ空間に導入する際、予め開閉ロッドを突出位置に保持しておくことができ、また、工具ホルダを工具受け入れ空間から導出することで、開閉ロッドが突出位置に復帰するように構成することができる。
請求項5の工具交換用アーム装置によれば、1対のグリッパ部材を開位置の方へ付勢するグリッパ部材付勢手段を設けたので、このグリッパ部材付勢手段により、工具ホルダを工具受け入れ空間に導入する際、予め1対のグリッパ部材を開位置に確実に保持しておくことができ、また、工具ホルダを工具受け入れ空間から導出する際、1対のグリッパ部材を開位置に確実に復帰させることができる。
請求項6の工具交換用アーム装置によれば、ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであるので、1対のグリッパ部材と開閉ロッドとを個別にロックする構成が不要になり、ロック機構は、開閉ロッドの外周部に形成された係合溝部に係合して、開閉ロッドから所定のロッド進出力を受けた場合に係合溝部から係合解除するディテント機構を含むので、工具ホルダの工具受け入れ空間からの導出開始時に、工具ホルダが1対のグリッパ部材に開位置方向の力を与えることで、1対のグリッパ部材を介して開閉ロッドに所定のロッド進出力を与え、これにより、ディテント機構による開閉ロッドのロックを解除することができる。
請求項7の工具交換用アーム装置によれば、ディテント機構は、係合溝部に係合解除可能に係合するようにベース部材に装着された鋼球と、この鋼球を係合溝部に係合させる方向へ付勢する鋼球付勢手段とを有するので、鋼球が係合溝部に係合した状態で、開閉ロッドをロックするとともに、開閉ロッドから所定のロッド進出力を受けた場合に、鋼球が鋼球付勢手段の付勢力に抗して係合溝部から係合解除するようにして、ディテント機構による開閉ロッドのロックを確実に解除することができる。
請求項8の工具交換用アーム装置によれば、ロック機構は、開閉ロッドに形成された被係止部に係合解除可能に係合して開閉ロッドが進出方向へ移動不可能に係止するようにベース部材に装着された係止部材を有し、この係止部材がベース部材の外部からの入力で被係止部から係合解除して開閉ロッドをロック解除可能に構成された開閉ロッド係止機構を備えたので、この開閉ロッド係止機構により、係止部材を被係止部に係合させて、開閉ロッドを退入位置に完全にロックすることができ、また、外部からの入力で係止部材を被係止部から係合解除させて、開閉ロッドをロック解除可能にすることができる。
請求項9の工具交換用アーム装置によれば、被係止部が開閉ロッドに貫通状に形成された被係止孔部からなるとともに、開閉ロッドに被係止孔部から基端側へ延び且つ被係止孔部の直径よりも狭幅の長孔が貫通状に形成され、開閉ロッド係止機構は、係止部材を被係止孔部に係合させる方向へ付勢する係止部材付勢手段と、係止部材から被係止孔部と長孔とを含む貫通孔を貫通してベース部材の外部へ突出するように一体的に延びる突出軸部材とを有し、その突出軸部材が駆動軸の進退により自動工具交換装置の本体部に固定の部材に押動されて、係止部材を被係止孔部から係合解除して長孔に移動可能に構成したので、駆動軸の進退を利用し、また、自動工具交換装置の本体部に固定の部材を利用して、外部からの入力を確実に得て、係止部材を被係止孔部から確実に係合解除させることができ、また、突出軸部材を本体部に固定の部材から遠ざけることで、係止部材を被係止孔部に係合させることが可能になる。
請求項10の工具交換用アーム装置によれば、ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであるので、1対のグリッパ部材と開閉ロッドとを個別にロックする構成が不要になり、ロック機構は、ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを有するロックロッドと、開閉ロッドの基端部に設けられ、ロックロッドの大径部に係合可能なロッド係合部とを有し、ロッド係合部がロックロッドの大径部に係合した状態で、開閉ロッドを退入位置にロックするとともに、ロッド係合部がロックロッドの小径部に対向した状態で、開閉ロッドを進退可能に構成したので、工具受け入れ空間への工具ホルダの導入と工具受け入れ空間からの工具ホルダの導出とを、ロッド係合部をロックロッドの小径部に対向させた状態にして確実に行うことができ、また、閉位置の1対のグリッパ部材が工具ホルダを把持した状態で、ロッド係合部をロックロッドの大径部に係合させた状態にして、開閉ロッドを退入位置にロックすることで、1対のグリッパ部材を閉位置に確実にロックすることができ、この状態で、ベース部材をロックロッドと共に回転させて、工具ホルダを確実に把持して移動させることができる。
請求項11の工具交換用アーム装置によれば、ロック機構は、ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを夫々有する1対のロックロッドと、1対のグリッパ部材の基端部に設けられ、1対のロックロッドの大径部に夫々係合可能な1対のロッド係合部とを有し、1対のロッド係合部が1対のロックロッドの大径部に係合した状態で、1対のグリッパ部材を閉位置にロックするとともに、1対のロッド係合部が1対のロックロッドの小径部に対向可能な位置で、1対のグリッパ部材を開閉可能に構成したので、工具受け入れ空間への工具ホルダの導入と工具受け入れ空間からの工具ホルダの導出とを、1対のロッド係合部を1対のロックロッドの小径部に対向可能な位置にして確実に行うことができ、また、閉位置の1対のグリッパ部材が工具ホルダを把持した状態で、1対のロッド係合部を1対のロックロッドの大径部に係合させた状態にして、1対のグリッパ部材を閉位置に確実にロックすることができ、この状態で、ベース部材をロックロッドと共に回転させて、工具ホルダを確実に把持して移動させることができる。
請求項12の工具交換用アーム装置によれば、ベース部材の中央部に駆動軸の先端部分を連結し、2組の1対のグリッパ部材、開閉ロッド、開閉切換機構、及びロック機構を、ベース部材のうち駆動軸との連結部を挟んだ両側部分に設けたので、使用後の工具ホルダの主軸から工具マガジン側への受け渡しと、新たな工具ホルダの工具マガジン側から主軸への受け渡しとを同時に行うことができる。
本発明の工具交換用アーム装置は、自動工具交換装置の進退且つ回転可能な駆動軸の先端部分に取付けられるベース部材と、このベース部材の端部近傍部に互いに接近・離隔する方向へ開閉自在に支持され開位置で工具ホルダを受け渡し可能で閉位置で工具ホルダを把持可能な1対のグリッパ部材とを備え、1対のグリッパ部材の間の工具受け入れ空間に導入された工具ホルダで開閉ロッドが押されて、その動作に連動して1対のグリッパ部材が閉じて工具ホルダを把持できるように構成されている。
図1に示すように、自動工具交換装置1は、その本体部となる本体装置2と、本体装置2に進退且つ回転可能に設けられ本体装置2の下部筒状ケース2aから下方へ突出する駆動軸3と、駆動軸3の下端部分(先端部分)に装着される工具交換用アーム装置4と、本体装置2に設けられ駆動軸3を進退駆動するとともに回転駆動するモータ7aと変速機7bとを有する駆動機構7と、駆動機構7を制御する制御装置(図示略)とを備えている。工具交換用アーム装置4については、既存の自動工具交換装置の工具交換用アーム装置に代えて適用することが可能である。
工具交換用アーム装置4について詳しく説明する。
図1〜図6に示すように、工具交換用アーム装置4は、駆動軸3の下端部分に取付けられるベース部材10を備えるとともに、ベース部材10に組付けられたグリッパ20及び開閉ロッド30及び開閉切換機構40及びロック機構50を夫々2組備えている。
尚、図1〜図10に示す矢印a方向を上方、各組のグリッパ20と開閉ロッド30と開閉切換機構40とロック機構50に対して、矢印b方向を前方、矢印c方向を左右方向、矢印c方向(左右方向)のうち、駆動軸3の軸心と交差する前後方向の中心線側を左右内方、その中心線反対側を左右外方として説明する。尚、図10は、工具交換用アーム装置4を用いて交換可能な工具6を保持した標準的な工具ホルダ5を示しおり、工具ホルダ5は図示のように工具6を下方へ突出させた姿勢で交換が行われる。
ベース部材10は水平に細長い平面視矩形に形成され、ベース部材10の中央部分に駆動軸3の下端部分が挿入されて固定的に連結されている。2組のグリッパ20と開閉ロッド30と開閉切換機構40とロック機構50は、ベース部材10のうち駆動軸3との連結部を挟んだ両側部分に、駆動軸3の軸心回り180度対称位置に設けられている。つまり、2組のグリッパ20と開閉ロッド30と開閉切換機構40とロック機構50は夫々対称構造であり、以下、それらの一方について説明する。
図2〜図5に示すように、グリッパ20は左右1対のグリッパ部材21からなる。1対のグリッパ部材21は、ベース部材10よりも前方へ突出して、互いに接近・離隔する左右方向へ開閉自在に、1対のグリッパ部材21の後部が夫々支軸22を介してベース部材10の前端部近傍部に支持され、開位置(図4、図5の右側の1対のグリッパ部材21の位置)で工具ホルダ5を受け渡し可能で、閉位置(図4、図5の左側の1対のグリッパ部材21の位置)で工具ホルダ5を把持可能になる。
各グリッパ部材21は、後部が支軸22に連結されたグリッパベース21aと、グリッパベース21aの前部の左右内方部分に1対のボルト21bで取付けられたグリッパ本体21cとからなり、グリッパ本体21cに円弧状係合部21dが約80度に亙って形成されている。1対のグリッパ部材21が開位置のとき、それら先端部分の間の間隔が工具ホルダ5のフランジ5aの直径よりも少し大きくなり、1対のグリッパ部材21が閉位置のとき、それら円弧状係合部21dが工具ホルダ5のフランジ5aに形成された環状凹部5bに係合する。1対のボルト21bを介してグリッパベース21aに対するグリッパ本体21cの取付け位置を調節して、1対のグリッパ部材21により工具ホルダ5を確実に把持できるように調節することができる。
ベース部材10の前部の左右両側部分には、前方且つ左右外方に開の左右1対の収容空間11が形成され、1対の収容空間11に1対のグリッパベース21aの後部が収容されて、1対の支軸22は、夫々、その上下両端部がベース部材10の収容空間11を形成する部分に固定支持されて、グリッパベース21aに摺動自在に貫通している。ここで、1対のグリッパ部材21の間の工具受入れ空間25は、1対のグリッパ部材21で把持された工具ホルダ5が存在する空間であると定義する。
1対のグリッパ部材21を開位置の方へ付勢するグリッパ付勢手段として、各グリッパベース21aの後部の左右外方部に板バネ27がビス27aで装着されている。尚、各グリッパベース21aの前後方向中央部分の左右内方部にゴミ避けのゴム製プレート26がビス26aで装着されている。ベース部材10の前端部に上下左右の4つの前端ブロック片12が夫々ボルト12aで装着され、各ゴム製プレート26は、上下の前端ブロック片12の間におけるベース部材10の前端面に当接している。尚、ゴム製プレート26については省略可能である。
ベース部材10の左右両側端部には、左右1対の側端ブロック片13が、夫々、収容空間11の後部の左右外方をカバーするようにビス13aで装着され、各板バネ27は、バネ力を蓄積した状態で、側端ブロック片13に当接している。1対の側端ブロック片13には、夫々、ボルト14が左右貫通状に挿通されてナット15で固定され、1対のボルト14の先端部に1対のグリッパ部材21の後端部の左右外方部が受止められて、1対のグリッパ部材21が最大限閉じた状態になる。尚、1対のボルト14の突出量を調節して、1対のグリッパ部材21が最大限閉じる位置(1対のグリッパ部材21の閉位置又はその近傍位置)を調節することができる。
図3〜図9に示すように、開閉ロッド30は、工具受入れ空間25に臨むようにベース部材10に進退自在に支持され、前端部(先端部)が工具受入れ空間25内に突出する突出位置(図4〜図6の右側の開閉ロッド30の位置)と突出位置から工具ホルダ5で退入側(後側)へ押動された退入位置(図4〜図6の左側の開閉ロッド30の位置)とに亙って切換え可能に構成されている。
ベース部材10の左右中央部には、ベース部材10の前端外へ開口して後方へ駆動軸3の手前まで延びる孔部16が形成され、開閉ロッド30は孔部16に摺動自在に挿通されている。ベース部材10には、孔部16の前端部と開閉ロッド部30との間をシールするダストシール31が装着されている。孔部16の前後方向中央部には、その両端部分がベース部材10の孔部16を形成する部分に固定支持されたストッパピン32が配設され、ストッパピン32は、開閉ロッド30に形成された前後に長い長孔30aに摺動自在に係合している。
開閉ロッド30を突出位置の方へ付勢する開閉ロッド付勢手段として、開閉ロッド30の内部に装着された1又は直列配置の複数の圧縮コイルバネ33が設けられている。開閉ロッド30には、前端外へ開放可能で後端が長孔30aに連通する孔30bが形成され、この孔30bに圧縮コイルバネ33が収容され、この状態で、開閉ロッド30の孔30bの前端部が詮部材34で閉じられ、圧縮コイルバネ33は、ストッパピン32と詮部材34との間に介装されている。ストッパピン32は、開閉ロッド30の抜け止め機能を有するとともに、長孔30aの後端部に係合した状態で、或いは、1対の側端ブロック片13が1対のグリッパベース21aを係止した状態で、開閉ロッド30が突出位置になり、圧縮コイルバネ33と協働して、開閉ロッド30を突出位置に保持することができる。
開閉ロッド30の前端部には、工具ホルダ5のフランジ5aに形成されたキー溝5cに嵌合可能な先端嵌合部30cが設けられている。工具ホルダ5のキー溝5cは、工具ホルダ5を工作機械の主軸に装着する際の回転方向の位置決めを行うとともに、主軸からの回転力を工具ホルダ5に伝達する為のものであり、開閉ロッド30の先端嵌合部30cはキー溝5cの奥端面5dに当接した状態で押動される。開閉ロッド30の後部は、その上下両端部が水平面に切欠かれてロッド板状部30dが形成されている。
図2、図5に示すように、開閉切換機構40は、開閉ロッド30が突出位置から退入位置に切換わる動作を1対のグリッパ部材21が開位置から閉位置に切換わる動作に変換するとともに、開閉ロッド30が退入位置から突出位置に切換わることで1対のグリッパ部材21が閉位置から開位置に切換わることを可能にするものであり、1対のグリッパ部材21に夫々対応する左右1対の対称構造のカム機構41からなる。
各カム機構41は、開閉ロッド30に設けられたカム部として、開閉ロッド30の後端側部分に形成されたカム凹部42と、グリッパ部材21に設けられカム凹部42と係合するカム従動子として、グリッパ部材21のうちベース部材10に枢支される支軸22よりも後端側部分に回動自在に装着されたローラ部材43とを有する。
カム凹部42は、平断面にて、開閉ロッド30の左右外方側から左右内方側に切欠き状に、また、例えば、ローラ部材43が少なくとも線接触又は点接触可能に形成されている。ローラ部材43は、グリッパベース21aの後端部分に形成されたローラ収容部21eに収容され、そのローラ収容部21eよりも左右内方へ突出するように配置されるとともに、グリッパベース21aに上下に向く支軸44を介して回転自在に支持されている。
ローラ部材43がカム凹部42の最も左右内方に位置する部分に当接した状態で、グリッパ部材21が開位置になり、この状態から、開閉ロッド30が退入駆動されると、ローラ部材43がカム凹部42のうち最も左右内方に位置する部分から前側へ延びる傾斜部に当接し、その傾斜部からローラ部材43を介してグリッパ部材21を閉位置の方へ回動させる力がグリッパ部材21に付与される。
図2、図4〜9に示すように、ロック機構50は、開閉ロッド30を退入位置にロックすることで1対のカム機構41を介して1対のグリッパ部材21を閉位置にロックする機構であり、開閉ロッド30を一時的にロックすることができる左右1対のディテント機構51と、開閉ロッド30を完全にロックすることができる開閉ロッド係止機構60とを備えている。
1対のディテント機構51は、開閉ロッド30の外周部に形成された係合溝部52に係合して、開閉ロッド30から所定のロッド進出力を受けた場合に係合溝部52から係合解除するように構成されて、この所定のロッド進出力は、1対のグリッパ部材21が閉位置から開位置の方へ駆動される際に、この1対のグリッパ部材21から1対のカム機構41を介して開閉ロッド30に付与される。係合溝部52は、開閉ロッド30の後部に環状のV字溝に形成されている。各ディテント機構51は、係合溝部52に係合解除可能に係合するようにベース部材10に装着された鋼球53と、鋼球53を係合溝部52に係合させる方向へ付勢する鋼球付勢手段に相当する圧縮コイルバネ54とを有する。
ベース部材10には、左右内方端が孔部16の後部に連通して左右外方端がベース部材10外へ臨む左右に向く取付孔17が形成され、取付孔17に軸状部材55が摺動自在に装着され、軸状部材55の左右内方端部に鋼球53が装着されている。取付孔17に蓋をする蓋部材56がボルト56aでベース部材10に固定的に装着され、蓋部材56と軸状部材55との間に圧縮コイルバネ54が装着されている。尚、開閉ロッド30の外周部には、係合溝部52よりも後側に係合溝部57が形成され、開閉ロッド30が突出位置のときには、この係合溝部57に鋼球53が係合するようにしている。
開閉ロッド係止機構60は、開閉ロッド30に上下貫通状に形成された被係止部としての被係止孔部61に係合解除可能に係合して開閉ロッド30が進出方向へ移動不可能に係止するようにベース部材10に装着された係止部材62を有し、係止部材62がベース部材10の外部からの入力で被係止孔部61から係合解除して開閉ロッド30をロック解除可能に構成されている。開閉ロッド30には、被係止孔部61から後端側へ延び且つ被係止孔部61の直径よりも挟幅の長孔63が上下貫通状に形成されている。
被係止孔部61及び長孔63は、開閉ロッド30のロッド板状部30dに形成されているが、被係止孔部61は、ロッド板状部30dの上下全幅に亙って上下にストレートに形成され、長孔63はロッド板状部30dの上半部に形成され、ロッド板状部30dの長孔63の下側部分には、下方広がりのテーパ部64が形成されている。
開閉ロッド係止機構60は、係止部材62を被係止孔部61に係合させる上方へ付勢する係止部材付勢手段に相当する圧縮コイルバネ65と、係止部材62から上方へベース部材10の外部へ突出するように一体的に延びる突出軸部材66とを有し、その突出軸部材66が駆動軸3の進退により自動工具交換装置1の本体装置2の筒状ケース2aの下端部に固定のプレート部材2bに押動されて、係止部材62を被係止孔部61から係合解除して長孔63を移動可能に構成されている。
また、係止部材62の上部には、上方程小径化するテーパ軸部67が形成され、係止部材62が長孔63の下側に位置している場合に、開閉ロッド30のテーパ部64に係合可能に構成されている。ここで、係止部材62の位置が被係止孔部61の位置よりも後側へ多少ずれている状態で、係止部材62が圧縮コイルバネ65で上方へ付勢されることで、テーパ部64がテーパ軸部67に係合案内されて、開閉ロッド30が後退されつつ、係止部材62が被係止孔部61に引き込まれるように係合することもできる。
ベース部材10には、上端部が孔部16に連通して下端部がベース部材10の下端外へ臨む取付孔18が形成されている。ベース部材10には、取付孔18に蓋をする蓋部材68がボルト68aで固定されて装着され、蓋部材68に係止部材62の下端部が摺動自在にガイド支持されるとともに、蓋部材68と係止部材62との間に圧縮コイルバネ65が装着されている。係止部材62が上下動する際に、圧縮コイルバネ65が装着された空間に対する呼吸孔68bが蓋部材68に形成されている。
ベース部材10には、孔部16に下端が臨む軸孔形成部材69が装着され、この軸孔形成部材69の軸孔69aを突出軸部材66が上下に摺動自在に貫通している。軸孔形成部材69には、軸孔69aと突出軸部材66との間をシールするダストシール69bが装着されている。
以上説明した工具交換用アーム装置4の作用・効果について説明する。
工具受け入れ空間25に工具ホルダ5が導入されていないとき、圧縮コイルバネ33により、開閉ロッド30が突出位置に保持されるとともに、板バネ27により、1対のグリッパ部材21が開位置に保持される。工具交換の際、2組の開閉ロッド30が突出位置に2組2対のグリッパ部材21が開位置に保持され、工具交換用アーム装置4が上死点近傍位置の所定の工具受け位置に切換えられた状態で開始される。
このとき、本体装置2に固定されたプレート部材2bにより、2組の開閉ロッド係止機構60の係止部材62が突出軸部材66を介して下方へ押動されて、開閉ロッド30の被係止孔部61に係合不可能な位置に保持された状態になる。そこで、先ず、一方の1対のグリッパ部材21の間の工具受け入れ空間25に、主軸に装着された使用後の工具ホルダ5が主軸の移動によって導入され、また、他方の1対のグリッパ部材21の間の工具受け入れ空間25に、工具マガジン(図示略)から供給された工具ホルダ5が導入される。
工具ホルダ5が工具受け入れ空間25に導入される際、工具ホルダ5のキー溝5cが後方の開閉ロッド30の先端嵌合部30cの方へ向くようにして行われ、こうして、工具ホルダ5が工具受け入れ空間25に完全に導入される少し前に、先端嵌合部30cが工具ホルダ5のキー溝5cに嵌合してその奥端面5dに当接し、この奥端面5dにより開閉ロッド30が突出位置から退入位置の方へ押動され、それに連動して、1対のグリッパ部材21が開位置から閉位置の方へ閉じられていく。
工具ホルダ5が工具受け入れ空間25に完全に導入されると、開閉ロッド30が退入位置に切換えられるとともに、1対のグリッパ部材21が閉位置に切換えられて、1対のグリッパ部材21により工具ホルダ5が把持される。また、開閉ロッド30が退入位置に切換えられると、1対のディテント機構51において、鋼球53が圧縮コイルバネ54により開閉ロッド30の係合溝部52に係合され、開閉ロッド30が一時的にロックされる。尚、圧縮コイルバネ33の付勢力では、鋼球53が係合溝部52から係合解除しない。
こうして、2組2対のグリッパ部材21に使用後の工具ホルダ5と新たな工具ホルダ5が把持された後、主軸から使用後の工具ホルダ5が取り外された状態で、工具交換用アーム装置4が、駆動軸3の進出により工具受け位置から下方に移動され、その後、駆動軸3の回転により180度回転された後、駆動軸3の退入により上方に移動されて上死点近傍位置の所定の工具渡し位置に切換えられる。
ここで、工具交換用アーム装置4が工具受け位置から下方に移動されると、開閉ロッド係止機構60において、係止部材62が開閉ロッド30の被係止孔部61に係合されると、開閉ロッド30が完全にロックされ、この状態で、工具交換用アーム装置4が180度回転され、その後、工具交換用アーム装置4が上昇して工具渡し位置に切換えられると、再び、係止部材62が開閉ロッド30の被係止孔部61から係合解除された状態になる。
工具渡し位置において、他方の1対のグリッパ部材21に把持された新たな工具ホルダ5が主軸に装着されてから、主軸の移動によって他方の1対のグリッパ部材21の間の工具受け入れ空間25から導出される。この工具ホルダ5の工具受け入れ空間25からの導出開始時に、工具ホルダ5が1対のグリッパ部材21に開位置方向の力を与えることで、1対のグリッパ部材21を介して開閉ロッド30に所定のロッド進出力を与え、これにより、1対のディテント機構51による開閉ロッド30のロックが解除される。
これにより、圧縮コイルバネ33の付勢力により、工具ホルダ5の工具受け入れ空間25からの導出と共に、開閉ロッド30が退入位置から突出位置に切換えられ、また、板バネ27により、1対のグリッパ部材21が閉位置から開位置に切換えられ、工具交換が終了する。一方の1対のグリッパ部材21に把持された使用後の工具ホルダ5は、前記同様に工具受け入れ空間25から導出されて、工具マガジンに戻される。
以上説明した工具交換用アーム装置4によれば次の効果を奏する。
1対のグリッパ部材21の間の工具受入れ空間25に臨むようにベース部材10に進退自在に支持された開閉ロッド30を設け、この開閉ロッド30をその先端部が工具受入れ空間25内に突出する突出位置とこの突出位置から工具ホルダ5で退入側へ押動された退入位置とに亙って切換え可能に構成するとともに、開閉切換機構40により、開閉ロッド30が突出位置から退入位置に切換わる動作(ロッド退入切換動作)を1対のグリッパ部材21が開位置から閉位置に切換わる動作(グリッパ閉切換動作)に変換するとともに、開閉ロッド30が退入位置から突出位置に切換わることで1対のグリッパ部材21が閉位置から開位置に切換わることを可能にし、ロック機構50により、1対のグリッパ部材21を閉位置にロックするように構成した。
従って、1対のグリッパ部材21を閉位置の方へ強力にバネ付勢する必要がなく、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25に導入する際には、予め1対のグリッパ部材21を開位置(開閉ロッド30を突出位置)に保持しておくように構成でき、工具ホルダ5が1対のグリッパ部材21の先端部分を強く押し広げることなく、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25にスムーズに導入することができ、このとき、工具ホルダ5により開閉ロッド30を突出位置から退入位置に切換えることで、1対のグリッパ部材21を開位置から閉位置に切換えることができ、更に、開閉ロッド30を退入位置にロックすると共に1対のグリッパ部材21を閉位置にロックすることができ、1対のグリッパ部材21が閉位置に保持されて工具ホルダ5を確実に把持することができる。しかも、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25から導出する際には、ロック機構50による開閉ロッド30及び1対のグリッパ部材21のロックを解除して、工具ホルダ5が1対のグリッパ部材21の先端部分を軽く押し広げるだけで、1対のグリッパ部材21を閉位置から開位置に切換えて、ここで、1対のグリッパ部材21の閉位置から開位置への切換については、開閉ロッド30の退入位置から突出位置への切換えにより可能になり、こうして、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25からスムーズに導出することができる。
このように、1対のグリッパ部材21の間の工具受け入れ空間25への工具ホルダ5の導入と工具受け入れ空間25からの工具ホルダ5の導出とをスムーズに行うことができ、主軸と工具交換用アーム装置4とに大きな負荷が作用して悪影響を及ぼすこと、つまり、工作機械の所定の加工精度がでないことや工作機械(主軸)が損傷する等の不具合が発生すること、工具交換用アーム装置4が損傷することを防止することができ、しかも、工具ホルダ5の1対のグリッパ部材21との接触や1対のグリッパ部材21の開閉による騒音を低減することができ、故に、工具交換を高速化して前記効果を達成することができ、また、1対のグリッパ部材21の先端部分の間に、それらの先端部分を工具ホルダ5で押し広げる為の比較的大きな間隔を設けておく必要がなくなり、つまり、閉位置の1対のグリッパ部材21で工具ホルダ5を把持できる領域を大きくして、工具ホルダ5を把持する把持性能を高めることができる。そのため、特に横型マシニングセンターの重量工具等の工具も安全に且つ確実に交換することができる。
開閉切換機構40は、1対のグリッパ部材21に夫々対応する1対のカム機構41からなり、各カム機構41は、開閉ロッド30に設けられたカム部としてのカム凹部42と、グリッパ部材21に設けられカム凹部42に係合するカム従動子としてのローラ部材43とを有するので、1対のカム機構41により、前記ロッド退入切換動作を前記グリッパ閉切換動作に確実に変換することができる。
カム凹部42は開閉ロッド30の後部(基端側部分)に形成され、ローラ部材43はグリッパ部材21のうちベース部材10に枢支される支軸22よりも(後側部分)基端側部分に回動自在に装着されたので、1対のカム機構41の耐久性を高めるとともに、前記ロッド退入切換動作を前記グリッパ閉切換動作にスムーズに変換することができる。尚、開閉ロッド30にカム従動子を設け、このカム従動子が係合するカム凹部をグリッパ部材21に設けてもよい。
開閉ロッド30を突出位置の方へ付勢する圧縮コイルバネ33を設けたので、この圧縮コイルバネ33により、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25に導入する際、予め開閉ロッド30を突出位置に保持しておくことができ、また、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25から導出する際、ロック機構50による開閉ロッド30のロックを解除することで、開閉ロッド30が突出位置に復帰するように構成することができる。
1対のグリッパ部材21を開位置の方へ付勢する板バネ27を設けたので、この板バネ27により、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25に導入する際、予め1対のグリッパ部材21を開位置に確実に保持しておくことができ、また、工具ホルダ5を工具受け入れ空間25から導出する際、1対のグリッパ部材21を開位置に確実に復帰させることができる。
ロック機構50は、開閉ロッド30を退入位置にロックすることで1対のカム機構41を介して1対のグリッパ部材21を閉位置にロックするものであるので、1対のグリッパ部材21と開閉ロッド30とを個別にロックする構成が不要になり、ロック機構50は、開閉ロッド30の外周部に形成された係合溝部52に係合して、開閉ロッド30から所定のロッド進出力を受けた場合に係合溝部52から係合解除する1対のディテント機構51を含むので、工具ホルダ5の工具受け入れ空間25からの導出開始時に、工具ホルダ5が1対のグリッパ部材21に開位置方向の力を与えることで、1対のグリッパ部材21を介して開閉ロッド30に所定のロッド進出力を与え、これにより、1対のディテント機構51による開閉ロッド30のロックを解除することができる。
ディテント機構51は、係合溝部52に係合解除可能に係合するようにベース部材10に装着された鋼球53と、この鋼球53を係合溝部52に係合させる方向へ付勢する圧縮コイルバネ54とを有するので、鋼球53が係合溝部52に係合した状態で、開閉ロッド30をロックするとともに、開閉ロッド30から所定のロッド進出力を受けた場合に、鋼球53が圧縮コイルバネ54の付勢力に抗して係合溝部52から係合解除するようにして、ディテント機構51による開閉ロッド30のロックを確実に解除することができる。
ロック機構50は、開閉ロッド30に上下貫通状に形成された被係止部としての被係止孔部61に係合解除可能に係合して開閉ロッド30が進出方向へ移動不可能に係止するようにベース部材10に装着された係止部材62を有し、この係止部材62がベース部材10の外部からの入力で被係止孔部61から係合解除して開閉ロッド30をロック解除可能に構成された開閉ロッド係止機構60を備えたので、この開閉ロッド係止機構60により、係止部材62を被係止孔部61に係合させて、開閉ロッド30を退入位置に完全にロックすることができ、また、外部からの入力で係止部材62を被係止孔部61から係合解除させて、開閉ロッド30をロック解除可能にすることができる。
開閉ロッド30に被係止孔部61から後側(基端側)へ延び且つ被係止孔部61の直径よりも狭幅の長孔63が貫通状に形成され、開閉ロッド係止機構60は、係止部材62を被係止孔部61に係合させる方向へ付勢する圧縮コイルバネ65と、係止部材62から被係止孔部61と長孔63とを含む貫通孔を貫通してベース部材10の外部へ突出するように一体的に延びる突出軸部材66とを有し、その突出軸部材66が駆動軸3の進退により自動工具交換装置1の本体装置2に固定のプレート部材2bに押動されて、係止部材62を被係止孔部61から係合解除して長孔63に移動可能に構成したので、駆動軸3の進退を利用し、また、自動工具交換装置1の本体装置2に固定のプレート部材2bを利用して、外部からの入力を確実に得て、係止部材62を被係止孔部61から確実に係合解除させることができ、また、突出軸部材66を本体装置2に固定のプレート部材2bから遠ざけることで、係止部材62を被係止孔部61に係合させることが可能になる。
開閉ロッド30の先端部は、工具ホルダ5に形成されたキー溝5cの奥端面5dに当接した状態で押動されるので、キー溝5cの側面は主軸に装着する工具ホルダ5の回転方向の位置決め精度を確保する上で重要な部分であるが、キー溝5cの奥端面5dは前記位置決め精度の確保に寄与しない部分であり、故に、工具ホルダ5により開閉ロッド30を押動する際、開閉ロッド30が工具ホルダ5のキー溝5cの側面を傷付けることなく、また、工具ホルダ5のキー溝5c以外の外周面を傷付けることなく行うことができる。また、1対のグリッパ部材21に対しても工具ホルダ5を回転方向に位置決めして把持することができ、故に、工具ホルダ5を主軸に容易に回転方向の位置決めを行って装着できる。
ベース部材10の中央部に駆動軸3の先端部分を連結し、2組の1対のグリッパ部材21、開閉ロッド30、開閉切換機構40、及びロック機構50を、ベース部材10のうち駆動軸3との連結部を挟んだ両側部分に設けたので、使用後の工具ホルダ5の主軸から工具マガジン側への受け渡しと、新たな工具ホルダ5の工具マガジン側から主軸への受け渡しとを同時に行うことができる。尚、ロック機構50において、開閉ロッド30の長孔63の後端側に被係止孔部61と同様の孔部を形成して、この孔部と長孔63と被係止孔部61とを平面視にて眼鏡孔状に形成してもよい。この場合、本実施例のロック機構50に悪影響を与えることはなく、次に説明する実施例2のロック機構を有するものに適用する開閉ロッドとして、この開閉ロッド50を適用可能にすることが期待できる。
実施例2の工具交換用アーム装置4Aは、実施例1の工具交換用アーム装置4において、ロック機構50を変更したものであり、その他の構成については、実施例1の工具交換用アーム装置4と基本的に同様である。このロック機構40Aは、実施例1と同様に、開閉ロッド30Aを退入位置にロックすることで1対のカム機構41を介して1対のグリッパ部材21を閉位置にロックする機構であり、2組の1対のグリッパ部材21と開閉ロッド30Aと開閉切換機構40に対応させて2組備えられている。
図11、図12に示すように、各ロック機構50Aは、ベース部材10と共に回転可能に上端部が自動工具交換装置1の本体装置2に支持されてベース部材10を貫通して延び且つ大径部70aと小径部70bとを有するロックロッド70と、開閉ロッド30Aの後端部に設けられ、ロックロッド70の大径部70aに係合可能なロッド係合部71とを有し、ロッド係合部71がロックロッド70の大径部70aに係合した状態で、開閉ロッド30Aを退入位置にロックするとともに、ロッド係合部71がロックロッド70の小径部70bに対向した状態で、開閉ロッド30Aを進退可能に構成されている。
本体装置2の筒状ケース2aの下端部には、駆動軸3が挿通する固定部材72がボルト72aで締結され、この固定部材72にリング状のロッド取付部材73が外嵌されて、ベアリング74とストップリング75により回転自在に支持され装着されている。このロッド取付部材73に2組のロック機構50Aの2本のロックロッド70の上端部がネジ結合され、各ロックロッド70において、その上端側部分にロッド係合部71の上下幅と略同じ長さの小径部70bが形成され、その他の部分に大径部70aが形成されている。
ロッド係合部71は、後端開で小径部70bの円形断面の直径と略同じ間隔を空けて設けられた2股部71aと、2股部71aの前端に繋がり大径部70aの円形断面の直径と略同じ直径の円弧状部71bとを有し、ロッド係合部71が小径部70bと同じ高さ位置のとき、開閉ロッド30Aが進退できるので、1対のグリッパ部材21が開閉でき、開閉ロッド30Aが退入位置のとき、ロッド係合部71が大径部70aと同じ高さ位置になると、円弧状部71bが大径部70aに係合して、開閉ロッド30Aが退入位置にロックされ進退不能になり、1対のグリッパ部材21が閉位置にロックされ開閉不能になり、この状態で、工具交換用アーム装置4Aが駆動軸3と共に上下動可能になる。また、ロッド係合部71(2股部71a)の後端側に大径部70aの円形断面の直径と略同じ直径の後端円弧状部71cが形成され、開閉ロッド30Aが突出位置のとき、この後端円弧状部71cが大径部70aの外周外側に臨んで、工具交換用アーム装置4Aが駆動軸3と共に上下動することが許容される。
この工具交換用アーム装置4Aによれば、工具受け入れ空間25への工具ホルダ5の導入と工具受け入れ空間25からの工具ホルダ5の導出とを、ロッド係合部71をロックロッド70の小径部70bに対向させた状態にして確実に行うことができ、また、閉位置の1対のグリッパ部材21が工具ホルダ5を把持した状態で、ロッド係合部71をロックロッド70の大径部70aに係合させた状態にして、開閉ロッド30Aを退入位置にロックすることで、1対のグリッパ部材21を閉位置に確実にロックすることができ、この状態で、ベース部材10をロックロッド70と共に回転させて、工具ホルダ5を確実に把持して移動させることができる。その他は実施例1と基本的に同様の作用・効果を奏する。
実施例3の工具交換用アーム装置4Bは、実施例1の工具交換用アーム装置4において、ロック機構50を変更したものであり、その他の構成については、実施例1の工具交換用アーム装置4と基本的に同様である。このロック機構50Bは、1対のグリッパ部材21を閉位置に直接ロックする機構であり、2組の1対のグリッパ部材21Bと開閉ロッド30Bと開閉切換機構40に対応させて2組備えられている。
図13、図14に示すように、各ロック機構50Bは、ベース部材10と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置1の本体装置2に支持されてベース部材10を貫通して延び且つ大径部80aと小径部80bとを夫々有する1対のロックロッド80と、1対のグリッパ部材21Bの後端部に設けられ、1対のロックロッド80の大径部80aに夫々係合可能な1対のロッド係合部81とを有し、1対のロッド係合部81が1対のロックロッド80の大径部80aに係合した状態で、1対のグリッパ部材21Bを閉位置にロックするとともに、1対のロッド係合部81が1対のロックロッド80の小径部80bに対向可能な位置で、1対のグリッパ部材21Bを開閉可能に構成されている。
本体装置2の筒状ケース2aの下端部には、実施例2と同様に、駆動軸3が挿通する固定部材72がボルト72aで締結され、この固定部材72にリング状のロッド取付部材73が外嵌されて、ベアリング74とストップリング75により回転自在に支持され装着されている。このロッド取付部材73に2組のロック機構50Bの4本のロックロッド80の上端部がネジ結合され、各ロックロッド80において、その上端側部分にロッド係合部81の上下幅と略同じ長さの小径部80bが形成され、その他の部分に大径部80aが形成されている。
ロッド係合部81は、大径部80aの円形断面の直径と略同じ直径の円弧状部からなり、ロッド係合部81が小径部80bと同じ高さ位置のとき、ロッド係合部81を含むグリッパ部材21Bの後端部がこの小径部80b(大径部80aにも)に接触することなく、1対のグリッパ部材21Bが開閉でき、1対のグリッパ部材21Bが閉位置のとき、ロッド係合部81が大径部80aと同じ高さ位置になると、この大径部80aに係合して、1対のグリッパ部材21が閉位置にロックされ開閉不能になり、この状態で、工具交換用アーム装置4Bが駆動軸3と共に上下動可能になる。また、各グリッパ部材21Bの後端部のうちロッド係合部81の左右外方部に、大径部80aの円形断面の直径と略同じ直径の後端円弧状部81aが形成され、グリッパ部材21Bが開位置のとき、この後端円弧状部81aが大径部80aの外周外側に臨んで、工具交換用アーム装置4Bが駆動軸3と共に上下動することが許容される。
この工具交換用アーム装置4Bによれば、工具受け入れ空間25への工具ホルダ5の導入と工具受け入れ空間25からの工具ホルダ5の導出とを、1対のロッド係合部81を1対のロックロッド80の小径部80bに対向可能な位置にして確実に行うことができ、また、閉位置の1対のグリッパ部材21Bが工具ホルダ5を把持した状態で、1対のロッド係合部81を1対のロックロッド80の大径部80aに係合させた状態にして、1対のグリッパ部材21Bを閉位置に確実にロックすることができ、この状態で、ベース部材10をロックロッド80と共に回転させて、工具ホルダ5を確実に把持して移動させることができる。その他は実施例1と基本的に同様の作用・効果を奏する。
実施例4の工具交換用アーム装置4Cは、実施例3の工具交換用アーム装置4Bにおいて、1対のグリッパ部材21Cを開位置の方へ付勢するグリッパ付勢手段として、1対の板バネ27の代わりに左右1対のグリッパ付勢構造90を備えたものである。尚、このグリッパ付勢構造90は、実施例1,2の工具交換用アーム装置4,4Aにも、その板バネ27に代えて適用可能である。
図15に示すように、この工具交換用アーム装置4Cでは、グリッパ付勢構造90が、ベース部材10に固定的に設けられた側端ブロック片13に装着され、グリッパ部材21Cのグリッパベース21Caのうち支軸22よりも後側の左右外方端部に装着された上下向きのバネ受け軸状部材91を介して、グリッパ部材21Cを開位置の方へ付勢する。
グリッパ付勢構造90においては、側端ブロック片13には、左右外側から凹部13aが形成されるとともに、この凹部13aを介して左右に貫通する貫通孔13bが形成され、付勢ピン92が貫通孔13bを貫通し、その鍔部が凹部13aに嵌合するように装着されている。また、側端ブロック片13には、その左右外側から凹部13aを覆うようにバネケース93が固定され、このバネケース93の内部に付勢ピン92を左右内方へ付勢する圧縮コイルバネ94が装着され、これにより、付勢ピン92の先端部がバネ受け軸状部材91に当接して、グリッパ部材21Cを開位置の方へ付勢する付勢力を付与している。
尚、図示省略するが、このグリッパ付勢構造90やこれに類するグリッパ付勢構造により、グリッパ部材21Cをベース部材10に枢支する枢支軸22に付勢力を付与し、この枢支軸22を介してグリッパ部材21Cを開位置の方へ付勢するようにしてもよい。この場合、枢支軸22はグリッパ部材21Cに固定されて、その両端部がベース部材10に回動自在に係合するように構成することが望ましい。
また、この場合、枢支軸22に枢支軸22と偏心したバネ受け円板状部材を固定的に設け、このバネ受け円板状部材に付勢力を付与し、この場合、グリッパ部材21Cの開閉位置に応じて、グリッパ部材21Cが受ける回動方向の付勢力を変化させたり、その付勢方向を変化させるように構成してもよい。尚、バネ受け軸状部材91の代わりに、バネ受け球状部材を設けてもよい。
実施例5の工具交換用アーム装置4Dは、1対のグリッパ部材21を受止めて最大限閉じた状態にする左右1対のグリッパ受止構造95を、実施例1の工具交換用アーム装置4の1対のボルト14とナット15に代えて備えたものである。尚、このグリッパ受止構造95は、実施例2〜4の工具交換用アーム装置4A,4B,4Cにも、そのボルト14とナット15に代えて適用可能である。尚、図16、図17には、1対のグリッパ部材21を開位置の方へ付勢するバネ等の付勢手段は図示されていないが、設けられている。
図16、図17に示すように、この工具交換用アーム装置4Dでは、1対のグリッパ受止構造95として、1対の側端ブロック片13に左右貫通状に螺合された左右1対のボルト96と、1対のボルト96を夫々止めるために1対の側端ブロック片13に上側(又は下側)から螺合された左右1対のセットビス97とが設けられている。つまり、1対のボルト96が側端ブロック片13から左右内方へ突出し、その先端部でグリッパ部材21を受止めるが、そのボルト96の突出量を調節して、そこで、1対のセットビス97で1対のボルト96を固定して、1対のグリッパ部材21が最大限閉じる位置(1対のグリッパ部材21の閉位置又はその近傍位置)を調節することができる。
図示省略するが、1対のグリッパ部材を閉位置に直接ロックするロック機構を設け、そのロック機構が、ベース部材に可動に装着された1対のロックピンと、1対のグリッパ部材の基端部に設けられ1対のロックピンが夫々係合・係合解除可能な1対のロックピン係合部とを有し、通常は、ロックピンがロックピン係合部に係合した又はロックピン係合部から係合解除した状態にあり、このロックピンがベース部材の外部からの入力でロックピン係合部から係合解除する又はロックピン係合部に係合するように構成してもよい。この場合、ロックピンをベース部材の外部へ突出させておき、そのロックピンが駆動軸の進退により自動工具交換装置の本体装置2に固定の部材(例えば、プレート部材)に押動されて、ロックピンがロックピン係合部から係合解除する又はロックピン係合部に係合するように構成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明については、自動工具交換装置に装備される種々の工具交換用アーム装置として適用することができる。
実施例1の工具交換用アーム装置を含む自動工具交換装置の正面図である。 工具交換用アーム装置の側面図である。 工具交換用アーム装置の正面図である。 工具交換用アーム装置の底面図である。 図2のV −V 線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 開閉ロッド係止機構の縦断面図である。 開閉ロッド係止機構の縦断面図である。 開閉ロッド係止機構の縦断面図である。 工具及び工具ホルダの正面図である。 実施例2の工具交換用アーム装置の図5相当図である。 図11のXII −XII 線断面図である。 実施例3の工具交換用アーム装置の図5相当図である。 図13のXIV −XIV 線断面図である。 実施例4の工具交換用アーム装置の図5相当図である。 実施例5の工具交換用アーム装置の図5相当図の要部の図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。
符号の説明
1 自動工具交換装置
2 本体装置
2b プレート部材
3 駆動軸
4,4A,4B,4C 工具交換用アーム装置
5 工具ホルダ
10 ベース部材
21,21B,21C グリッパ部材
25 工具受け入れ空間
27 板バネ
30,30A,30B 開閉ロッド
33 圧縮コイルバネ
40 開閉切換機構
41 カム機構
42 カム凹部
43 ローラ部材
50,50A,50B ロック機構
51 ディテント機構
52 係合溝部
53 鋼球
54 圧縮コイルバネ
60 開閉ロッド係止機構
61 被係止孔部
62 係止部材
63 長孔
65 圧縮コイルバネ
66 突出軸部材
70,80 ロックロッド
70a,80a 大径部
70b,80b 小径部
71,81 ロッド係合部
94 圧縮コイルバネ

Claims (12)

  1. 自動工具交換装置の進退且つ回転可能な駆動軸の先端部分に取付けられるベース部材と、このベース部材の端部近傍部に互いに接近・離隔する方向へ開閉自在に支持され開位置で工具ホルダを受け渡し可能で閉位置で工具ホルダを把持可能な1対のグリッパ部材とを備えた工具交換用アーム装置において、
    前記1対のグリッパ部材の間の工具受入れ空間に臨むようにベース部材に進退自在に支持され、先端部が前記工具受入れ空間内に突出する突出位置とこの突出位置から工具ホルダで退入側へ押動された退入位置とに亙って切換え可能な開閉ロッドと、
    前記開閉ロッドが前記突出位置から退入位置に切換わる動作を1対のグリッパ部材が前記開位置から閉位置に切換わる動作に変換するとともに、開閉ロッドが前記退入位置から突出位置に切換わることで1対のグリッパ部材が前記閉位置から開位置に切換わることを可能にする開閉切換機構と、
    前記1対のグリッパ部材を閉位置にロックするロック機構と、
    を備えたことを特徴とする工具交換用アーム装置。
  2. 前記開閉切換機構は、1対のグリッパ部材に夫々対応する1対のカム機構からなり、
    各カム機構は、開閉ロッドとグリッパ部材の一方に設けられたカム部と、開閉ロッドとグリッパ部材の他方に設けられカム部と係合するカム従動子とを有することを特徴とする請求項1に記載の工具交換用アーム装置。
  3. 前記カム部は開閉ロッドの基端側部分に形成されたカム凹部からなり、前記カム従動子は、グリッパ部材のうちベース部材に枢支される支軸よりも基端側部分に回動自在に装着されたローラ部材からなることを特徴とする請求項2に記載の工具交換用アーム装置。
  4. 前記開閉ロッドを前記突出位置の方へ付勢する開閉ロッド付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の工具交換用アーム装置。
  5. 前記1対のグリッパ部材を前記開位置の方へ付勢するグリッパ部材付勢手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の工具交換用アーム装置。
  6. 前記ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであり、
    前記ロック機構は、開閉ロッドの外周部に形成された係合溝部に係合して、開閉ロッドから所定のロッド進出力を受けた場合に前記係合溝部から係合解除するディテント機構を含むことを特徴とする請求項2に記載の工具交換用アーム装置。
  7. 前記ディテント機構は、前記係合溝部に係合解除可能に係合するようにベース部材に装着された鋼球と、この鋼球を前記係合溝部に係合させる方向へ付勢する鋼球付勢手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の工具交換用アーム装置。
  8. 前記ロック機構は、開閉ロッドに形成された被係止部に係合解除可能に係合して開閉ロッドが進出方向へ移動不可能に係止するようにベース部材に装着された係止部材を有し、この係止部材がベース部材の外部からの入力で前記被係止部から係合解除して開閉ロッドをロック解除可能に構成された開閉ロッド係止機構を備えたことを特徴とする請求項6に記載の工具交換用アーム装置。
  9. 前記被係止部は開閉ロッドに貫通状に形成された被係止孔部からなるとともに、開閉ロッドに被係止孔部から基端側へ延び且つ被係止孔部の直径よりも狭幅の長孔が貫通状に形成され、
    前記開閉ロッド係止機構は、係止部材を前記被係止孔部に係合させる方向へ付勢する係止部材付勢手段と、係止部材から前記被係止孔部と長孔とを含む貫通孔を貫通してベース部材の外部へ突出するように一体的に延びる突出軸部材とを有し、その突出軸部材が前記駆動軸の進退により自動工具交換装置の本体部に固定の部材に押動されて、係止部材を前記被係止孔部から係合解除して前記長孔に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項8に記載の工具交換用アーム装置。
  10. 前記ロック機構は、開閉ロッドを退入位置にロックすることで1対のカム機構を介して1対のグリッパ部材を閉位置にロックするものであり、
    前記ロック機構は、
    前記ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを有するロックロッドと、
    前記開閉ロッドの基端部に設けられ、ロックロッドの大径部に係合可能なロッド係合部とを有し、
    前記ロッド係合部がロックロッドの大径部に係合した状態で、開閉ロッドを退入位置にロックするとともに、ロッド係合部がロックロッドの小径部に対向した状態で、開閉ロッドを進退可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の工具交換用アーム装置。
  11. 前記ロック機構は、
    前記ベース部材と共に回転可能に一端部が自動工具交換装置の本体部に支持されてベース部材を貫通して延び且つ大径部と小径部とを夫々有する1対のロックロッドと、
    前記1対のグリッパ部材の基端部に設けられ、1対のロックロッドの大径部に夫々係合可能な1対のロッド係合部とを有し、
    前記1対のロッド係合部が1対のロックロッドの大径部に係合した状態で、1対のグリッパ部材を閉位置にロックするとともに、1対のロッド係合部が1対のロックロッドの小径部に対向可能な位置で、1対のグリッパ部材を開閉可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の工具交換用アーム装置。
  12. 前記ベース部材の中央部に前記駆動軸の先端部分が連結され、
    2組の前記1対のグリッパ部材、前記開閉ロッド、前記開閉切換機構、及び前記ロック機構が、ベース部材のうち前記駆動軸との連結部を挟んだ両側部分に設けられたことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の工具交換用アーム装置。
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