JP2009255002A - 籾摺機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御装置70は、間隙幅センサ76を介して上流側供給板36及びリードローラ35間の間隙幅を直接又は間接的に検出し、検出された間隙幅が所定の基準間隙幅より大きくなった場合、調整モータ8の出力を所定の基準回転速度から増速制御する。また、検出された間隙幅が前記基準間隙幅より小さくなった場合、調整モータ8の出力を前記基準回転速度から減速制御する。
【選択図】図10
Description
即ち、前記上流側供給板及び前記リードローラの間の前記間隙幅を小さくすると、前記間隙を通過する原料籾が前記リードローラによって飛散され易くなり、前記第1及び第2ロールの圧着点へ供給される際の原料籾の姿勢を安定化させることが困難になり、前記第1及び第2ロールによる籾摺り効率が悪化する。
一方、前記上流側供給板及び前記リードローラの間の前記間隙幅を大きくすると、前記間隙を通過する原料籾量に対して前記リードローラによる送り作用が不十分となり、その結果、原料籾の層厚が厚くなって前記第1及び第2ロールによる籾摺り効率が悪化する。
ここで、制御装置は、間隙幅センサを介して上流側供給板及びリードローラ間の間隙幅を直接又は間接的に検出し、検出された間隙幅が所定の基準間隙幅より大きくなった場合、リードローラ駆動モータの出力を所定の基準回転速度から増速制御する。また、検出された間隙幅が前記基準間隙幅より小さくなった場合、リードローラ駆動モータの出力を前記基準回転速度から減速制御する。
これにより、間隙幅センサの構造簡略化を図ることができる。
このように、前記上流側供給板電動モータの駆動に応じて前記駆動側部材が前記出力軸の軸線方向に進退動作することにより、前記従動側部材は、前記上流側枢支軸を軸線回りに回動させる。このようにして、前記上流側供給板の傾斜角が変化する。
従って、前記上流側供給板電動モータの作動制御によって前記上流側供給板の傾斜角を正確に制御することができる。即ち、前記供給タンクから前記上流側供給板へ送られてくる原料籾量に応じて、前記上流側供給板及び前記リードローラの間の間隙幅を正確に調整することが可能となり、前記上流側供給板から前記供給板へ原料籾を層状態で供給することができる。
従って、上流側供給板及びリードローラ間の間隙幅の変化とリードローラ駆動モータの出力回転数の変化とを予め記憶された関係式を用いて対応付けることにより、高精度且つ高速な制御処理を行うことができる。
これにより、上流側供給板電動モータの回転制御を高精度に行うことができるため、上流側供給板の傾斜角度の制御を高精度に行うことができる。
また、籾摺機に後続する選別機のタンクに設けられた上限センサ及び下限センサからの信号に基づいて、前記制御装置は、自動モードを起動し、上流側供給板及びリードローラの間の間隙を所定量だけ増減させるように前記上流側供給板電動モータを制御する。
このように、籾摺機に後続する工程への供給状況をフィードバックすることにより、籾摺機を含む籾摺りシステム全体における原料籾の流れをよくして籾摺り作業の効率化を図ることができる。
図1及び図2は、本発明の一実施形態における籾摺機の正面図であり、図3及び図4は、図1及び図2の籾摺機の背面図である。なお、図1及び図3は、第2ロール移動前(ロール磨耗前)を示し、図2及び図4は、第2ロール移動後(ロール磨耗後)を示している。また、図5は、本実施形態における籾摺機の制御系の構成ブロック図であり、図6は、本実施形態における籾摺機のロール駆動機構を示す図である。
上部機枠3には、図1及び図2に示すように、前記上部機枠3の内部且つ前記供給タンク4の下端開口に設けられ、前記機枠2内の籾摺り部20に穀物を導入するための供給口31と、前記供給口31上方に設けられ、原料籾の有無を検出するレベルセンサ39と、前記供給口31に設けられ、当該供給口31を選択的に開放又は遮断させる供給シャッタ32と、前記上部機枠3の外部に設けられ、前記供給シャッタ32を開閉駆動させるアクチュエータ33と、前記上部機枠3の内部に支持され、前記供給口31から導入された穀物を整列させる案内板34と、前記上部機枠3の内部且つ前記案内板34の下方に前記案内板34の傾斜に沿った方向に回転可能に支持され、前記籾摺り部20に穀物を順次定量的に導入する羽根車状のリードローラ35と、前記案内板34に前記リードローラ35を挟んで漏斗状に対向配置された状態で上端が上流側枢支軸37回り回動可能に支持され、前記供給タンク4から落下する原料籾を受け止めて下方へ自然落下させる上流側供給板36であって、前記上流側枢支軸37回りに回動させることによりリードローラ35との間隙幅を調整可能な上流側供給板36とが設けられ、供給部30として機能する。前記リードローラ35は、前記上流側供給板36と共働して前記上流側供給板36から後述する下流側供給板27へ送られる原料籾量を調整可能に構成している。
また、本実施形態におけるリードローラ35は、出力可変式のリードローラ駆動モータ75(図5参照)により回転駆動される。
また、前記籾摺機1は、図5に示すように、前記第1ロール22及び第2ロール24による籾摺り作業のON/OFF切替を行う作業スイッチ71と、前記作業スイッチ71からの操作信号に基づき前記主電動モータ6、前記エアシリンダ74及びリードローラ駆動モータ75を駆動させ且つ前記押動機構25を作動させる制御装置70とを備えている。
前記制御装置70は、演算部や記憶部(ともに図示せず)を有し、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて前記籾摺機1を制御するように構成されており、例えば、前記籾摺機1内の電気回路に実装されたマイコンや前記籾摺機1と電気的に接続された外部のコンピュータ等により実現される。
即ち、前記主電動モータ6の出力軸61、前記固定軸21及び前記可動軸23には、ベルトプーリ611,211,231が相対回転不能に固定されており、前記ベルトプーリ611とベルトプーリ211との間及びベルトプーリ211とベルトプーリ231との間のそれぞれに駆動ベルト621,623が掛け回されている。本実施形態においては、前記ベルトプーリ211において、前記駆動ベルト621が掛け回されるプーリの直径と前記駆動ベルト623が掛け回されるプーリの直径とを異ならせることにより、前記固定軸21と前記可動軸23との回転速度を異ならせるように構成されている。
図7に、本実施形態の籾摺機におけるロール近傍の内部斜視図を示す。
前記籾摺機1は、図3及び図7に示すように、前記可動軸23をベアリングを介して軸線回り回転可能に支持する可動軸支持部材53を有し、前記可動軸支持部材53は、前記可動軸23と平行に配置された回動軸52回り回動可能に支持された基端部53aと、前記基端部53aから前記回動軸52の軸線を基準にして径方向外方へ延びるアーム部53bと、前記可動軸23を軸線回り回転自在に支持するように前記アーム部53bに設けられた軸受部53cと、前記押動機構25に作動連結された連結部53dとを備えている。つまり、前記軸受部53cが前記回動軸52回りに回動することにより前記第2ロール24も前記回動軸52回りに回動する。
そして、前記固定軸支持部材51及び可動軸支持部材53には、それぞれ前記第1ロール22及び第2ロール24が複数の前記取付ねじ54により固定される。
本実施形態においては、押動機構25としてエアシリンダを用いているが、これに限られず、例えば、電動モータによる電気圧力を用いた構成としてもよい。
なお、前記基端部53aと前記連結部53dとは、前記可動軸23を基準にして径方向反対側に配置されている。これにより、前記第2ロール24が前記可動軸23を挟んで両側から支持されることとなり、剛性を高くすることができる。
そして、前記籾摺機1は、前記下流側供給板27の傾斜角度が、前記リンクアーム42、前記支点軸41、前記リンク機構44及び前記下流側枢支軸26を介して、前記可動軸支持部材53が前記固定軸21に対して接離する動きに追従して変化するように構成されている。
また、前記軸受部53cは、前記可動軸23の軸線を中心とした略円弧状の外周面を有し、前記リンクアーム42の下端側は、前記付勢部材43によって前記軸受部53cの外周面のうち前記固定軸21と対向する側に押圧されているように構成されている。
図8に、本実施形態における籾摺り作業に関する制御フローチャートを示す。
本実施形態においては、図8に示すように、まず、前記作業スイッチ71をOFF状態からON状態へと操作することにより(ステップQ1)、前記制御装置70は、当該作業スイッチ71のON操作が主電源(図示せず)をON操作させた後の最初の操作か否かを判断し(ステップQ2)、当該ON操作が2回目以降の場合(ステップQ2でNo)においては、前記レベルセンサ39により前記供給タンク4から前記供給口31に原料籾が供給された際に前記アクチュエータ33のエアシリンダ74を駆動させて前記供給シャッタ32を開放するとともに、リードローラ駆動モータ75を駆動させてリードローラ35を回転させることにより、前記供給タンク4に貯留されている原料籾を前記供給部30内へ落下させる(ステップQ3)。
リードローラ35に供給された原料籾は、リードローラ35の回転により、リードローラ35及び上流側供給板36の間隙幅に応じて、順次定量の原料籾を均一な層状態で機枠2内の籾摺り部20へ供給する。
これにより、前記第1ロール22と前記第2ロール24との間に、当該第1ロール22及び第2ロールが互いに所定圧力で押圧された圧着部A1が形成される。
より詳しくは、前記制御装置70は、前記エアシリンダ74作動後、制御装置70に内蔵されるタイマ(図示せず)により計時を開始する(ステップQ4)。そして、前記タイマが遅延時間Tを経過した後(ステップQ5でYes)、前記制御装置70は、第1ロール22及び第2ロール24を回転させつつ押動機構25を作動させる(ステップQ6)。これにより、可動軸支持部材53が回動軸52回りに回動し初期位置から作業位置へ向けて移動する。
本実施形態において、前記作業開始時回動量の検出は、前記第1ロール22及び第2ロール24が無回転状態で行われる。即ち、前記ステップQ12において、前記押動機構25を作動させる際には、第1ロール22及び第2ロール24は、回転駆動させないように制御される。
従って、作業開始時回動量を検出する際に、第1ロール22及び第2ロール24が空摺りして摩耗することを有効に防止することができる。
本実施形態においては、前記可動軸支持部材53の軸受部53cの外周面が前記可動軸23の軸線を中心とする略円弧状となっており、当該外周面のうち前記固定軸21と対向する側に前記リンクアーム42の下端側が付勢部材43の付勢力によって押圧されることとなる。即ち、前記リンクアーム42は、略円弧状である前記軸受部53cの外周面に点接触している。
即ち、前記リンクアーム42の支点軸41回りの揺動に応じて、前記支点軸41に相対回転不能に支持された前記リンク機構44の第1リンク441が支点軸41回りに回動し、第1リンク441の自由端部に相対回転自在に連結された中間リンク443を介して下流側枢支軸26に相対回転不能に支持された第2リンク442が下流側枢支軸26回りに回動することにより、前記下流側供給板27が前記下流側枢支軸26回りに揺動して傾斜角度が変化する。
これにより、第1ロール22及び/又は第2ロール24の摩耗に応じて前記両ロール間の圧着部A1の位置が変化しても、前記下流側供給板27の姿勢を前記圧着部A1の位置変化に確実に追従させることができる。従って、別途ロール径を検出するセンサやそれに基づいて作動させる制御装置を設けることなく、前記第2ロール24の移動に伴う前記下流側供給板27の自動調整をより簡単な構成で安定的に行うことができ、前記第1ロール22及び第2ロール24による籾摺り効率を良好に維持することができる。
これにより、可動軸支持部材53の回動軸52よりも小径に形成し得る支点軸41の回動量を検出することにより、回動量センサ77の小型化を図ることができる。
さらに、前記支点軸41及び下流側枢支軸26にそれぞれ相対回転不能に支持された第1リンク441及び第2リンク442を中間リンク443で連結する構成とすることにより、支点軸41及び下流側枢支軸26の配置を自由に設定することができるため、リンクアーム42及び下流側供給板27の設計自由度を向上させることができ、可動軸23の移動に伴う下流側供給板27の作動をよりスムーズに行わせることができる。
例えば、前記中間リンク443は、一端部と他端部とが別部材で構成されるとともに、前記一端部と他端部とが、両端部にそれぞれ長手方向に沿って前記一端部及び他端部のそれぞれに螺入されるねじ部を有する調整部材を介して接合されている構成を採用することができる。
従って、リンク機構44を組み付けた後であっても、中間リンク443の長手方向長さを微調整することにより、より高精度に下流側供給板27位置を調整することができる。
ここで、前記制御装置70は、前記回動量センサ77からの信号に基づき前記作業スイッチ71のOFF操作又は前記レベルセンサ39の空状態検出時点における前記可動軸支持部材53の前記回動軸52回りの回動量を検出し、前記回動量及び前記関係式に基づき新たに遅延時間Tを算出し、前記作業スイッチ71の次のON操作時には、前記供給シャッタ32の開放動作から前記新たに算出された遅延時間T後に前記可動軸支持部材53の初期位置から作業位置への移動を開始させるように制御する。
その後、供給シャッタ32を遮断し(ステップQ10)、押動機構25を作動させて前記か同軸支持部材53を初期位置へと移動させるとともに、第1ロール22及び第2ロール24の回転駆動を停止させる(ステップQ11)。
従って、前回の籾摺り作業によって第1ロール22及び/又は第2ロール24に磨耗が生じた場合であっても、次回以降の籾摺り作業の効率化を図ることができる。
図9に、本実施形態の籾摺機における上流側供給板の傾斜角調整機構近傍の斜視図を示す。
前記籾摺機1は、図5及び図9に示すように、前記上流側枢支軸37と直交する方向に延び且つ軸線回りに回転駆動される出力軸81を有する上流側供給板電動モータ(調整用モータ8)と、前記出力軸81の外周面に設けられたねじ81aが螺入されるねじ付孔82aを有する駆動側部材82であって、前記上流側枢支軸37と平行に延びる駆動側部材82と、基端側が前記上流側枢支軸37に相対回転不能に支持され且つ自由端側に前記駆動側部材82が係入される開口83aが設けられた従動側部材83と、前記上流側供給板36の傾斜角を人為操作可能な傾斜角操作部材72とを備え、前記制御装置70は、前記傾斜角操作部材72からの操作信号に応じた量だけ前記調整モータ8を作動させるように駆動制御するように構成されている。
そして、前記従動側部材83の前記開口83aは、前記電動モータ8の駆動時に前記駆動側部材82が前記出力軸81の軸線回りに回転することを防止するような形状を有している。より具体的には、前記開口83aは、前記上流側枢支軸37の径方向に沿って長い長孔形状を有している。
また、前記上流側供給板36は、前記従動側部材83に取り付けられた付勢部材38により前記リードローラ35に近接する方向に付勢されている。
前記駆動側部材82が前記出力軸81の軸線方向に沿って進退動作することにより、前記駆動側部材82に当接される前記開口83aの長孔形状によって、前記従動側部材83が前記付勢部材38の付勢力に抗して前記上流側枢支軸37回りに揺動する。
従って、前記調整モータ8の作動制御によって前記上流側供給板36の傾斜角を正確に制御することができる。即ち、前記供給タンク4から前記上流側供給板36へ送られてくる原料籾量に応じて、前記上流側供給板36及び前記リードローラ35の間の間隔を正確に調整することが可能となり、前記上流側供給板36から前記下流側供給板27へ原料籾を一定の層状態で供給することができる。
なお、前記ロータリエンコーダ84に代えて、前記制御装置70が予め前記調整モータ8の回転速度データ(作動時間と回転角度との関係)を記憶しておき、所定時間回転駆動させることにより、傾斜角操作部材71からの操作信号に応じた量だけ調整モータ8を作動させることとしてもよい。
さらに、この際、前記ロータリエンコーダ84による前記出力軸81の回転角度の検出も行うことにより、前記所定時間の回転駆動による調整モータ8の回転角度が理想値(回転速度データ)と一致しているかを確認し、検出結果に応じて前記調整モータ8の駆動時間を補正するフィードバック制御を行うことも可能である。
本実施形態において、前記間隙幅センサ76は、前記上流側枢支軸37の回転量を検出する回転量センサとして構成されるロータリエンコーダである。
なお、前期間隙幅センサ76の他の構成として、前記上流側供給板36の傾斜角を多段的に検出するリミットスイッチとして構成される位置センサとしてもよいし、前記制御装置70が前記調整モータ8の作動制御量に基づいて前記上流側枢支軸37の回転量を算出することとしてもよい。
このような構成とすることにより、間隙幅センサ76の構造簡略化を図ることができる。
図10に、本実施形態の籾摺機における上流側供給板傾斜角度変更時の制御フローチャートを示す。
なお、前記関係式は、前記間隙幅センサ76の検出値に対するリードローラ駆動モータ75の制御量をその都度演算する演算式だけでなく、前記間隙幅センサ76の検出値に対するリードローラ駆動モータ75の制御量が予め記憶された制御テーブルを含むものである。
また、予め記憶されている前記上流側供給板36及び前記リードローラ35間の間隙幅と前記リードローラ駆動モータ75の出力回転数との関係式を用いて前記リードローラ駆動モータ75の制御量を算出することにより、高精度且つ高速な制御処理を行うことができる。
本実施形態において、前記籾摺機1は、図11に示すように、後続する選別機(揺動選別機)10とともに籾摺システムを構成しており、前記籾摺機1によって籾摺り作業及び風選別作業が行われた結果物に対して連続して選別機10における選別作業を行わせるように構成されている。より具体的には、前記籾摺機1の下方開口部1bと前記選別機10のタンクの上方開口10aとの間に前記結果物を搬送する選別機投入昇降機13が介挿されている。
また、籾摺機1に後続する選別機10のタンク14に設けられた上限センサ11及び下限センサ12からの信号に基づいて、前記制御装置70は、自動モードを起動し、上流側供給板36及びリードローラ35の間の間隙幅を所定量だけ増減させるように前記調整モータ8を制御する。
より具体的には、例えば、前記下限センサ12のみが穀物の堆積を検出した場合には、通常の供給量とし、前記上限センサ11及び下限センサ12の双方とも穀物の堆積を検出した場合には、前記通常の供給量より供給量を減少させる制御を行い、前記上限センサ11及び下限センサ12の双方とも穀物の堆積を検出しなくなった場合には、前記通常の供給量より供給量を増加させる制御を行う。
このように、籾摺機1に後続する工程への供給状況をフィードバックすることにより、籾摺機1を含む籾摺りシステム全体における原料籾の流れをよくして籾摺り作業の効率化を図ることができる。
本実施形態においては、図5に示すように、メンテナンスモードを起動するためのメンテナンススイッチ73を備えている。前記メンテナンススイッチ73は、例えば、前記機枠2の外側に設けられている。
図12に、本実施形態におけるメンテナンスモードの制御フローチャートを示す。
そして、作業スイッチ71をOFF状態からON状態に切り替えることにより、前記制御装置70は、前記固定軸21及び可動軸23を回転駆動させるべく主電動モータ6を作動させるとともに、前記第1ロール22及び第2ロール24の間の圧力が所定の値となるように前記押動機構25を作動制御する籾摺り作業モードを実行する。
これにより、前記固定軸22回りに回転駆動される第1ロール22及び前記可動軸23回りに回転駆動される第2ロール24とが、第2ロール24が押動機構25により第1ロール22に所定圧力で押圧された状態で、主電動モータ6からの回転動力によってそれぞれ異なる回転速度で回転する。
しかも、第1ロール22及び第2ロール24の固定に、籾摺り作業時に用いる押動機構25を使用しているため、専用工具又は専用の構造を不要とすることができる。
特に、本実施形態の押動機構25のようなエアシリンダを用いた構成においては、メンテナンスモード時に、前記第2ロール24が前記第1ロール22に対して籾摺り作業時における設定圧力と同一圧力で押圧されるように構成することができる。
従って、メンテナンスモードにおける前記押動機構25の制御を籾摺り作業時と同じ制御とすることにより、制御構造の簡略化を図ることができる。
。即ち、籾摺り作業時において、前記メンテナンススイッチ73を操作しても前記制御装置70は、メンテナンスモードを起動しない。
これにより、籾摺り作業時においてメンテナンススイッチ73を誤操作した場合であっても、第1ロール22及び第2ロール24の回転駆動を停止させることがないため、誤操作による籾摺り不良が生じることを防止することができる。
なお、これに代えて、籾摺り作業時においては、前記メンテナンススイッチ73が規制部材等により操作不能となるように構成することとしてもよい。
また、上記制御態様に加えて、メンテナンスモード実行時において、前記籾摺り作業モードへの移行を行わないことが好ましい。この場合、メンテナンスモード時において、前記作業スイッチ71をON状態へ操作しても前記制御装置70は、籾摺り作業モードを起動しない。
例えば、本実施形態においては、前記上流側供給板36の傾斜角度の調整を調整モータ8を用いて行うこととしているが、これに限られず、これに加えて、前記上流側供給板36の裏面に向けて進退可能なねじ部材を設け、当該ねじ部材を進退させることにより、前記上流側供給板36の傾斜角度を手動調整可能とする構成を採用することも可能である。
4 供給タンク
6 主電動モータ
8 調整モータ(上流側供給板電動モータ)
21 固定軸
22 第1ロール
23 可動軸
24 第2ロール
25 押動機構
26 下流側枢支軸
27 下流側供給板
35 上流側供給板
36 リードローラ
37 上流側枢支軸
70 制御装置
71 作業スイッチ
72 傾斜角操作部材
76 間隙幅センサ
81 出力軸
81a ねじ
82 駆動側部材
82a ねじ付孔
83 従動側部材
83a 開口
84 ロータリエンコーダ
Claims (5)
- 主電動モータからの回転動力によって軸線回り回転駆動される固定軸と、前記固定軸と略平行な状態で前記主電動モータからの回転動力によって軸線回りに回転駆動される可動軸と、前記固定軸に固定される第1ロールと、前記可動軸に固定される第2ロールと、前記第2ロールが前記第1ロールに所定圧力で押圧されるように前記可動軸を押動する押動機構と、前記第1及び第2ロールより上方に配置された供給タンクと、前記供給タンクの下端開口から落下する原料籾を受け止めて下方へ自然落下させる上流側供給板と、前記上流側供給板から直接又は間接的に落下する原料籾を前記第1及び第2ロールの圧着部へ向けて自然落下させる下流側供給板と、前記上流側供給板と共働して前記上流側供給板から前記下流側供給板へ送られる原料籾量を調整するリードローラと、作業スイッチへの人為操作に基づき前記主電動モータ及び前記押動機構の制御を行う制御装置とを備え、前記上流側供給板及び前記リードローラの間の間隙幅を調整し得るように前記上流側供給板の傾斜角度が変更可能とされた籾摺機であって、
前記上流側供給板及び前記リードローラ間の間隙幅を直接又は間接的に検出する間隙幅センサと、
前記リードローラを駆動するリードローラ駆動モータとを備え、
前記制御装置は、前記上流側供給板及び前記リードローラ間の間隙幅が基準間隙幅より大及び小になると、それぞれ、前記リードローラ駆動モータの出力を基準回転速度から増速及び減速させることを特徴とする籾摺機。 - 前記下流側供給板は、前記第1及び第2ロールより上方に配置された下流側枢支軸に相対回転不能に支持されており、
前記上流側供給板は、傾斜方向が前記下流側供給板の傾斜方向とは反対となるように、前記下流側枢支軸より上方において前記下流側枢支軸と平行に配置された上流側枢支軸に相対回転不能に支持されており、
前記間隙幅センサは、前記上流側枢支軸の回転量を検出する回転量センサ又は前記上流側供給板の傾斜角を検出する位置センサとされていることを特徴とする請求項1に記載の籾摺機。 - 前記上流側枢支軸と直交する方向に延び且つ軸線回りに回転駆動される出力軸を有する上流側供給板電動モータと、前記出力軸の外周面に設けられたねじが螺入されるねじ付孔を有する駆動側部材であって、前記上流側枢支軸と平行に延びる駆動側部材と、基端側が前記上流側枢支軸に相対回転不能に支持され且つ自由端側に前記駆動側部材が係入される開口が設けられた従動側部材と、前記上流側供給板の傾斜角を人為操作可能な傾斜角操作部材とを備え、
前記開口は、前記上流側供給板電動モータの駆動時に前記駆動側部材が前記出力軸の軸線回りに回転することを防止するような形状を有しており、
前記制御装置は、前記傾斜角操作部材からの操作信号に応じて前記上流側供給板電動モータを作動制御するとともに、前記間隙幅センサからの信号に基づき予め記憶されている前記上流側供給板及び前記リードローラ間の間隙幅と前記リードローラ駆動モータの出力回転数との関係式を用いて前記リードローラ駆動モータの制御量を算出して該リードローラ駆動モータの作動制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の籾摺機。 - 上流側供給板電動モータの出力軸の軸線回りの回転角度を検出するロータリエンコーダをさらに備え、
前記制御装置は、前記ロータリエンコーダからの検出信号に基づき前記上流側供給板電動モータを制御することを特徴とする請求項3に記載の籾摺機。 - 前記制御装置は、前記上流側供給板傾斜角操作部材からの操作信号に基づき前記上流側供給板電動モータの制御を行う手動モードと、前記上流側供給板電動モータを自動制御する自動モードとを有し、
前記自動モードは、前記籾摺機に後続する選別機におけるタンクの上限センサ及び下限センサからの信号に基づき、前記上流側供給板及び前記リードローラの間の間隙を所定量だけ増減させるように前記上流側供給板電動モータを制御することを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の籾摺機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102407173A (zh) * | 2011-11-28 | 2012-04-11 | 湖北永祥粮食机械股份有限公司 | 一种气动砻谷机 |
WO2022219940A1 (ja) * | 2021-04-12 | 2022-10-20 | 株式会社サタケ | ロール摩耗検出ユニット、籾摺機及び籾摺機のロール摩耗検出方法 |
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2008
- 2008-04-18 JP JP2008109422A patent/JP4863402B2/ja active Active
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WO2022219940A1 (ja) * | 2021-04-12 | 2022-10-20 | 株式会社サタケ | ロール摩耗検出ユニット、籾摺機及び籾摺機のロール摩耗検出方法 |
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