JP2009254796A - ヘアードレッシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光や赤外線を用いて、損傷を受けた髪を回復させることができ、また、ストレートパーマをかけるときに、髪の中和度を容易に確認することを可能にするヘアードレッシング装置を提供する。
【解決手段】ヒンジ12で連結された第1のアーム10−1と第2のアーム10−2とを有し、第1のアームおよび第2のアームは各々、グリップ部と該グリップ部から延出するヘッド部とを備えている。第1のアームは、ヘッド部に配置された、髪を加熱する少なくとも1つの電気ヒーターを有している第1の発熱体20−1を備えている。第2のアームは、ヘッド部に並んで配置された、異なる温度で髪を加熱する2つの電気ヒーターを有している第2の発熱体と、第2のアームの外表面に設けられ、実行されるパーマ処理に関する情報を表示するデジタルディスプレイ部28とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、理容または美容用のヘアードレッシング装置に関し、より詳しくは、レーザ光や赤外線を用いて損傷した髪を回復させること、音声によってまたはデジタルディスプレイ部を介してストレートパーマをかけ始める時点を示すこと、および高温または低温でストレートパーマをかけることが可能なヘアードレッシング装置に関する。
通常、理容または美容用のヘアードレッシング装置は、様々なヘアースタイルを作りだすために使用されている。髪を乾かすためのヘアードライヤーや、髪にウエーブをつけるためのヘアーカーラーや、髪をストレートにするための装置などを含む多くの異なる種類のヘアードレッシング装置がある。これらのヘアードレッシング装置のほとんどは、電力によって作動する。
本発明は、髪をストレートにするための、すなわち髪にストレートパーマをかけるための理容または美容用ヘアードレッシング装置を対象としている。このようなヘアードレッシング装置の例を図1に示す。
図1は、髪にストレートパーマをかけるための従来のヘアードレッシング装置を示している。このヘアードレッシング装置は、第1のアーム10−1と第2のアーム10−2から構成されている。これらのアームは、一対のグリップ部4−1および4-2と、該グリップ部4−1および4-2から延出する一対のヘッド部8−1および8−2と、それぞれ該ヘッド部8−1および8−2の内表面に取り付けられた一対の発熱体6−1および6−2とを有している。
第1のアーム10−1と第2のアーム10−2は、ヒンジ12によってそれぞれの一端部で連結されており、外力がグリップ部4−1および4−2に加えられるとヒンジを中心に回転することができるようになっている。
発熱体6−1および6−2は、平面形状をしており電力で加熱される。グリップ部4−1および4-2が一緒に押されると、発熱体6−1および6−2は互いに接触する。このヘアードレッシング装置を発熱体6−1と6−2の間に挟まれた髪に沿って引っ張ると、髪はストレートになる。
上述のヘアードレッシング装置を、縮毛等の髪をストレートにするストレートパーマをかける場合に使用してもよい。ストレートパーマをかけるときは、まず髪を中和するために液状のパーマ溶液を髪に塗布する。髪が中和されてストレートパーマをかけ始める時点になると、ヘアードレッシング装置に電流が供給されて、発熱体6−1および6−2は特定の温度にまで加熱される。
発熱体6−1および6−2が特定の温度に達したら、ユーザは、一方の手でヘアードレッシング装置のグリップ部4−1および4−2を握り、もう一方の手で髪を頭から離れるように引っ張る。次に、広げたままのヘッド部8−1および8−2それぞれの発熱体6−1と6−2の間に髪を挟む。
次に、グリップ部4−1および4−2を一緒に押しながら、髪に沿ってヘアードレッシング装置を動かす。その結果、髪は発熱体6−1および6−2によってアイロンをかけられてストレートになり、ストレートパーマが終了する。
ストレートパーマが終了した後、ストレートパーマの持続期間を長くするために硬化剤を髪に塗布する。通常のウエイブパーマとは違って、ストレートパーマは約6ヵ月間持続する。
以上のようにして行われるストレートパーマにおいては、ストレートパーマをかける前に、髪の中和度を正確に測定することが重要である。これは、不適切な中和状態でパーマをかけた場合、髪が重大な損傷を被ることがあるからである。
従来のヘアードレッシング装置でストレートパーマをかける場合、液状パーマ溶液が塗布された時点から特定の時間が経過した後に、髪を引っ張ることによって髪の中和度を経験的に測定する。このような経験を必要とするということは、初心者がパーマをかけ始める時点を正確に決定することが難しいという状況に遭遇する可能性があることを意味する。パーマをかけ始める時点を正確に決定しないと、髪に重大な損傷を与えるかもしれないという問題がある。特に、人工の髪の場合、中和度が適切でないとパーマの効果が短時間で消滅するという問題がある。
本発明の目的は、従来例に内在する上記問題に鑑み、レーザ光や赤外線を用いて、損傷を受けた髪を回復させることできるヘアードレッシング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ストレートパーマをかけるときに、髪の中和度を容易に確認することを可能にするヘアードレッシング装置を提供することである。
本発明の別の目的は、音声またはデジタル的にストレートパーマを開始するのに適した時点を示すことができるヘアードレッシング装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、高温および低温のいずれの温度でもパーマをかけることができ、それゆえに、天然の髪と同様に人工の髪でも容易にパーマをかけることができるヘアードレッシング装置を提供することである。
上記目的に鑑み、本発明が提供するヘアードレッシング装置は、第1のアームと、第2のアームと、を備えており、前記第1のアームと前記第2のアームは、それぞれが互いの方向に向かって押されると接触した状態となって閉じることができるようにヒンジで連結されており、かつ該第1のアームと該第2のアームは、それぞれ、グリップ部と、該グリップ部から延出するヘッド部と、を備えており、
前記第1のアームは、前記ヘッド部に配置された、髪を加熱する少なくとも1つの電気ヒーターを有している第1の発熱体を備えており、前記第2のアームは、前記ヘッド部に並んで配置された、異なる温度で髪を加熱する2つの電気ヒーターを有している第2の発熱体と、前記第2のアームの外表面に設けられ、実行されるパーマ処理に関する情報を表示するデジタルディスプレイ部と、を備えている。
上記ヘアードレッシング装置では、前記第1のアームの前記第1の発熱体の前記電気ヒーターは、互いに平行に配置された第1のセラミックヒーターと第2のセラミックヒーターを含んでおり、前記第1のアームは、前記第1のセラミックヒーターと前記第2のセラミックヒーターの間に略等間隔に形成された複数の蒸気吸引孔を有している。
このヘアードレッシング装置では、前記第2のアームの前記第2の発熱体の2つのセラミックヒーターは、互いに平行に配置された第3のセラミックヒーターと第4のセラミックヒーターを含んでおり、前記第2のアームは、前記第3のセラミックヒーターと前記第4のセラミックヒーターの間に設けられたダイオードユニットを有している。
上記ヘアードレッシング装置では、前記ダイオードユニットは、髪にレーザ光を照射する複数のレーザダイオードと、髪に向かって赤外線を放射する複数の赤外線ダイオードと、を有しており、前記複数のレーザダイオードおよび前記複数の赤外線ダイオードは、前記第3のセラミックヒーターと前記第4のセラミックヒーターに沿って交互に配置されている。
上記ヘアードレッシング装置では、前記第1のセラミックヒーターおよび前記第3のセラミックヒーターは、200℃から250℃の温度範囲で髪を加熱するように設計されており、前記第2のセラミックヒーターおよび前記第4のセラミックヒーターは、55℃から75℃の温度範囲で髪を加熱するように設計されている。
上記ヘアードレッシング装置では、前記第1のアームの前記第1の発熱体の前記電気ヒーターは、単一のセラミックヒーターを含んでおり、イオン発生器は、前記第1のアームの内表面に設けられ、マイナスイオンを発生する。
本発明のヘアードレッシング装置によれば、レーザ光を髪を通して伝搬させることによって、ストレートパーマの開始時点を正確に決定することができるという利点が提供される。
本発明のヘアードレッシング装置によって提供される別の利点は、高温発熱体と低温発熱体を選択的に使用することによって、天然の髪と同様に人工の髪にもパーマを容易にかけることができるという点にある。
本発明のヘアードレッシング装置によって提供されるさらに別の利点は、パーマをかけるときに、髪にマイナスイオンまたは赤外線を照射することによって、損傷した髪を回復し、つややかで柔らかな髪にすることができるという点にある。
本発明の前述した目的、特徴およびそれら以外の目的、特徴は、添付図面と関連して記載された本発明の好適実施形態の以下の説明から明らかとなるであろう。
好適実施形態の詳細な説明
以下、本発明に係るヘアードレッシング装置の好適実施形態を添付図面に沿って詳細に説明する。従来例の構成要素と同一の構成要素を示す場合には、従来例の記述に使用した符号と同一の符号を用いている。
図2に関して、本発明のヘアードレッシング装置は、特定の角度でヒンジ12を中心に回転可能な第1のアーム10−1および第2のアーム10−2を有している。第1のアーム10−1および第2のアーム10−2は、それぞれが互いの方向に向かって押されると、接触した状態となって(きっちりと)閉じることができる。第1のアームおよび第2のアームのそれぞれが、グリップ部と該グリップ部から延出するヘッド部から形成されている。第1のアーム10−1は、第1の発熱体20−1を有している。この第1の発熱体20−1は、2つのヒーター(例えば、第1のアーム10−1のヘッド部に並んで配置され、異なる温度で髪を加熱する第1の細長いセラミックヒーター20−11および第2の細長いセラミックヒーター20−12)を備えている。また、第1の発熱体20−1は、第1のセラミックヒーター20−11と第2のセラミックヒーター20−12の間に等間隔に配置された複数の蒸気吸引孔22を有している。蒸気吸引孔22は、ぬれた髪にパーマをかけるときに生じる蒸気を吸い上げる機能を有する。
第1のセラミックヒーター20−11および第2のセラミックヒーター20−12は、レーザ光を反射できるように、陽極酸化法によってチタニウムまたはパラジウムでコーティングされており、互いに平行に配置されて異なる温度で熱を発生するように構成されている。第1のセラミックヒーター20−11は、蒸気吸引孔22を第2のセラミックヒーター20−12との間に配置できるように、第2のセラミックヒーター20−12と離れて配置されている。第1のセラミックヒーター20−11は、第2のセラミックヒーター20−12が発生する熱よりも高温の熱を発生するように構成されている。対照的に、第2のセラミックヒーター20−12は、第1のセラミックヒーター20−1が発生する熱よりも低温の熱を発生するように構成されている。
第1のセラミックヒーター20−11と第2のセラミックヒーター20−12の加熱温度を異なるように設定するのは、髪を最初に高い温度で加熱し、その後低い温度で加熱するとパーマを容易にかけることができるからである。
マイナスイオンを発生させるイオン発生器24は、第1のアーム10−1の内表面に配置されている。イオン発生器24は、ストレートパーマをかける過程で電気的にマイナスイオンを発生するように構成されている。イオン発生器24から放射されたマイナスイオンは、パーマによる髪の損傷を予防するのに役立つ。
第2のアーム10−2は、第1のアーム10−1にヒンジで結合されていて、第1の発熱体20−1と直面するように配置されている第2の発熱体20−2を備えている。第2の発熱体20−2は、2つのヒーター(例えば、第1のアーム10−2のヘッド部に並んで配置され、異なる温度で髪を加熱する第3の細長いセラミックヒーター20−13および第4の細長いセラミックヒーター20−14)を有している。レーザ光および赤外線を照射するダイオードユニット26は、第3のセラミックヒーター20−23と第4のセラミックヒーター20−24の間に配置されている。
第3のセラミックヒーター20−23および第4のセラミックヒーター20−24は、ダイオードユニット26から照射されるレーザ光を反射できるように、陽極酸化法によってチタニウムまたはパラジウムでコーティングされており、互いに平行に配置されて異なる温度で熱を発生するように構成されている。第3のセラミックヒーター20−23は、第4のセラミックヒーター20−24と離れて配置されており、第4のセラミックヒーター20−24が発生する熱よりも高温の熱を発生するように構成されている。対照的に、第4のセラミックヒーター20−24は、第3のセラミックヒーター20−23が発生する熱よりも低温の熱を発生するように構成されている。
第3のセラミックヒーター20−23と第4のセラミックヒーター20−24の加熱温度を異なるように設定するのは、最初に髪を高い温度で加熱し、その後低い温度で加熱するとパーマを容易にかけることができるからである。
第1のセラミックヒーター20−11および第2のセラミックヒーター20−12と、第3のセラミックヒーター20−23および第4のセラミックヒーター20−24は、上記実施形態においてはそれぞれ対で配置されているが、第1のアーム10−1および第2のアーム10−2のいずれか一方は、単一の電気ヒーター(例えば、図4に示されている単一の細長いセラミックヒーター)を有している発熱体20−3を備えていてもよい。
ダイオードユニット26は、第2の発熱体20−2の第3セラミックヒーター20−23と第4セラミックヒーター20−24の間に配置されており、レーザ光を照射する複数のレーザダイオード26−1と赤外線を照射する複数の赤外線ダイオード26−2とを有している。レーザダイオード26−1および赤外線ダイオード26−2は、交互に配置されるのが好ましい。
レーザダイオード26−1は、髪に向かってレーザ光を放射する機能を有する。レーザ光は、髪を通って伝搬されて第1の発熱体20−1によって反射される。レーザセンサ(図示せず)は、レーザ光を感知するために設けられている。
レーザ光の強度、すなわち、レーザセンサが検出した髪の中和度に応じて、ストレートパーマをかけ始めるのに適切な時点が第2のアーム10−2に設けられたデジタルディスプレイ部28に表示される。デジタルディスプレイ部28は、ヘアードレッシング装置が行うパーマに関する情報を表示する機能を有する。別のやり方として、もしくはこれに加えて、デジタル表示の代わりに、ストレートパーマをかけ始めるのに適切な時点は、音声メッセージで示してもよい。
髪に向かって放射されたレーザ光は、正常な髪には何ら影響を与えることなく通過するが、レーザ光が損傷した髪を通過すると、髪の損傷部分は、レーザ光によって溶かされて回復する。
赤外線ダイオード26−2は、パーマをかける過程で髪に赤外線を照射して、髪を損傷から守り健康な髪を維持するように設計されている。
第2のアーム10−2に設けられたデジタルディスプレイ部28は、加熱温度、レーザ出力、赤外線出力、ストレートパーマをかけ始めるのに適切な時点、およびその他の情報を表示する機能を有する。ストレートパーマをかけ始めるのに適切な時点は、使用時の利便性を高めるために音声によって示されてもよい。
第1のアーム10−1および第2のアーム10−2にそれぞれ設けられた第1の発熱体20−1、第2の発熱体20−2、イオン発生器24、およびデジタルディスプレイ部28は、第1のアーム10−1および第2のアーム10−2のいずれか一方または両方に設置されたコントローラによって制御される。
第1のセラミックヒーター20−11および第3のセラミックヒーター20−23は、200℃から250℃の温度、好ましくは230℃の温度の熱を発生するようになっている。第2のセラミックヒーター20−12および第4のセラミックヒーター20−24は、55℃から75℃の温度、好ましくは65℃の温度の熱を発生するようになっている。
上述したように、第1の発熱体20−1と第2の発熱体20−2の加熱温度に差を付けることによって、最初に髪を高い温度で加熱し、その後低い温度で加熱することが可能となる。これによって、髪が天然であるか人工であるかに関わらず自由にパーマをかけることが可能となり、また長期間にわたってパーマを維持することも可能となる。
以下、本発明に係るヘアードレッシング装置の機能および操作を説明する。
電力がヘアードレッシング装置に加えられると、ユーザは、デジタルディスプレイ部28のボタンを操作して、第1の発熱体20−1および第2の発熱体20−2の加熱温度、マイナスイオンおよび赤外線の発生状態、蒸気の吸引状態等を設定する。次に、ストレートパーマをかける準備として、液体アンモニアなどの液状パーマ溶液を髪に塗布する。
特定の時間の経過後、デジタルディスプレイ部28を操作して、レーザダイオード26−1がレーザ光を放射できるようにする。この状態で、髪を第1の発熱体20−1と第2の発熱体20−2の間に挟む。
レーザダイオード26−1から放射されたレーザ光は、髪を伝搬し第1の発熱体20−1によって反射される。このように反射したレーザ光をレーザセンサが感知する。その感知結果に基づいて、コントローラによって髪の中和度を測定する。中和度が所望値に到達すると、デジタルディスプレイ部28は、ストレートパーマを開始するのに適した時点であることを表示する。ストレートパーマを開始するのに適した時点は、音声メッセージによってもユーザに通知される。これによって、ユーザは、髪を引っ張ってストレートパーマを開始するのに適した時点を経験的に決定する従来の方法と比較して、ストレートパーマを開始するのに適した時点を正確に認識することが可能となる。
ストレートパーマを開始するのに適した時点が来たら、液状パーマ溶液で被覆された髪を第1の発熱体20−1と第2の発熱体20−2の間に挟み、続いて髪に沿ってヘアードレッシング装置を下方に摺動させる。その結果、髪は、ストレートパーマ処理を受けてストレートに整えられる。
ストレートパーマ処理の間、イオン発生器26は髪に向かってマイナスイオンを放射し、赤外線ダイオード26−2は髪に赤外線を照射する。髪は、マイナスイオンおよび赤外線の影響を受け、損傷をまぬがれ、光沢のある健康な髪が維持される。
一方、ヘアードレッシング装置を下方に摺動している間に発生する蒸気は、第1の発熱体20−1の第1のセラミックヒーター20−11と第2のセラミックヒーター20−12の間に形成された蒸気吸引孔22の中に吸引される。これにより、蒸気がユーザの視界を妨げることを防ぐので、ユーザは容易にパーマをかけることができる。
本発明のヘアードレッシング装置を用いた場合、まず、第1のセラミックヒーター20−11および第3のセラミックヒーター20−23によって約230℃と高い温度で、髪にアイロンがかけられる、すなわち、髪が熱硬化される。続いて、第2のセラミックヒーター20−12および第4のセラミックヒーター20−24によって約65℃と低い温度で、髪にアイロンがかけられる、すなわち、髪が熱硬化される。
これにより、本発明のヘアードレッシング装置は、ユーザが意図すれば、天然の髪と同様に人工の髪にもパーマをかけることを可能とする。一般に、人工の髪は、天然の髪よりもパーマをかけるのが難しく、パーマをかける前の状態にすぐに戻る傾向がある。しかしながら、本発明のヘアードレッシング装置を用いた場合、人工の髪にも容易にパーマをかけることができ、またパーマの持続期間を延ばすことができる。これは、本発明のヘアードレッシング装置が高温および/または低温に操作可能であるからである。
本発明のヘアードレッシング装置は、髪を染めるのにも使用することができる。髪を染めるためには、まず化学毛髪染剤を髪に塗布して、髪をしなやかかつ柔らかくする。次に、髪を水で洗い硬化剤で被覆する。続いて、第1の発熱体20−1と第2の発熱体20−2の間に髪を挟んだ状態で、本発明ヘアードレッシング装置を髪に沿って摺動させる。その結果、化学毛髪染剤は髪に付着し、その状態で硬化する。
髪を染める過程では、ヘアードレッシング装置は、髪にレーザ光を照射している間、髪に沿って摺動させるのが好ましい。このとき、髪は第1の発熱体20−1および第2の発熱体20−2によって加熱され、レーザ光は髪を通って伝搬される。レーザ光は、正常な髪には何ら影響を与えることなく通過する。しかしながら、レーザ光が損傷した髪を通過すると、髪の損傷部分は溶かされて、結合される。このようにして、損傷した髪は、光沢のある健康な状態に回復される。さらに、髪を染める過程で照射されたレーザ光は、化学毛髪染剤が髪の表面にしっかりと付着するのを確実にする。これによって、染めた髪の色が鮮やかになり、髪を染める作業を迅速に行うことが可能となる。
本発明のいくつかの好適実施形態に関して上述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載されている発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更および修正を行うことができるということを理解されたし。
従来のヘアードレッシング装置を示す斜視図である。 本発明のある実施形態に係るヘアードレッシング装置を示す斜視図である。 図2に示すヘアードレッシング装置の分解斜視図である。 本発明の別の実施形態に係るヘアードレッシング装置を示す分解斜視図である。

Claims (6)

  1. 第1のアームと、第2のアームと、を備えているヘアードレッシング装置であって、前記第1のアームと前記第2のアームは、それぞれが互いの方向に向かって押されると接触した状態となって閉じることができるようにヒンジで連結されており、かつ該第1のアームと該第2のアームは、それぞれ、グリップ部と、該グリップ部から延出するヘッド部と、を備えており、
    前記第1のアームは、前記ヘッド部に配置された、髪を加熱する少なくとも1つの電気ヒーターを有している第1の発熱体を備えており、
    前記第2のアームは、前記ヘッド部に並んで配置された、異なる温度で髪を加熱する2つの電気ヒーターを有している第2の発熱体と、前記第2のアームの外表面に設けられ、実行されるパーマ処理に関する情報を表示するデジタルディスプレイ部と、を備えていることを特徴とする前記ヘアードレッシング装置。
  2. 前記第1のアームの前記第1の発熱体の前記電気ヒーターは、互いに平行に配置された第1のセラミックヒーターと第2のセラミックヒーターを含んでおり、
    前記第1のアームは、前記第1のセラミックヒーターと前記第2のセラミックヒーターの間に略等間隔に形成された複数の蒸気吸引孔を有している請求項1に記載のヘアードレッシング装置。
  3. 前記第2のアームの前記第2の発熱体の2つのセラミックヒーターは、互いに平行に配置された第3のセラミックヒーターと第4のセラミックヒーターを含んでおり、
    前記第2のアームは、前記第3のセラミックヒーターと前記第4のセラミックヒーターの間に設けられたダイオードユニットを有している請求項2に記載のヘアードレッシング装置。
  4. 前記ダイオードユニットは、髪にレーザ光を照射する複数のレーザダイオードと、髪に向かって赤外線を放射する複数の赤外線ダイオードと、を有しており、
    前記複数のレーザダイオードおよび前記複数の赤外線ダイオードは、前記第3のセラミックヒーターと前記第4のセラミックヒーターに沿って交互に配置されている請求項3に記載のヘアードレッシング装置。
  5. 前記第1のセラミックヒーターおよび前記第3のセラミックヒーターは、200℃から250℃の温度範囲で髪を加熱するように設計されており、
    前記第2のセラミックヒーターおよび前記第4のセラミックヒーターは、55℃から75℃の温度範囲で髪を加熱するように設計されている請求項3に記載のヘアードレッシング装置。
  6. 前記第1のアームの前記第1の発熱体の前記電気ヒーターは、単一のセラミックヒーターを含んでおり、
    イオン発生器は、前記第1のアームの内表面に設けられ、マイナスイオンを発生する請求項1に記載のヘアードレッシング装置。
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