JP2009254666A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009254666A
JP2009254666A JP2008108795A JP2008108795A JP2009254666A JP 2009254666 A JP2009254666 A JP 2009254666A JP 2008108795 A JP2008108795 A JP 2008108795A JP 2008108795 A JP2008108795 A JP 2008108795A JP 2009254666 A JP2009254666 A JP 2009254666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
storage
game
passage
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008108795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Yamada
周史 山田
Ryotaro Yoshimizu
亮太郎 吉水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2008108795A priority Critical patent/JP2009254666A/ja
Publication of JP2009254666A publication Critical patent/JP2009254666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】発射されてから遊技領域での落下を開始するまでの遊技球を用いて遊技性の幅を拡げる。
【解決手段】発射通路80は、発射領域60から発射された遊技球を、遊技領域31の上方の球進入部68へ案内し、球進入部68から遊技領域31へ進入させる。貯留装置70は、遊技領域31の上方に設けられ、遊技球を貯留する貯留状態と貯留した遊技球を遊技領域へ落下させる落下状態とに設定される。貯留通路81は、発射通路80から分岐し、発射領域60から発射された遊技球を貯留装置70へ案内する。可動レール64及び第2可動レール65は、発射通路80と貯留通路81との分岐部分を、発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動を阻止する通常状態と、発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動を許容する貯留許可状態と、に選択的に設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機では、発射装置から発射された遊技球は、発射通路を通って遊技領域の上方に達し、遊技領域へ進入して落下する。
特開2005−287587号公報 特開2005−287590号公報 特開平6−47136号公報
上記従来の弾球遊技機では、発射装置から発射されて遊技領域の上方に達した遊技球は、直ちに遊技領域へ進入して落下する。すなわち、発射から遊技領域での落下を開始するまでの遊技球は、発射通路を単に通過するだけであり、かかる遊技球によって遊技性の幅を拡げることはできない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、発射されてから遊技領域での落下を開始するまでの遊技球を用いることによって、遊技性の幅を拡げることが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の弾球遊技機は、発射通路と貯留装置と貯留通路と通路設定手段とを有する。
発射通路は、発射領域から発射された遊技球を、遊技領域の上方の球進入部へ案内し、球進入部から遊技領域へ進入させる。貯留装置は、遊技領域の上方に設けられ、遊技球を貯留する貯留状態と貯留した遊技球を遊技領域へ落下させる落下状態とに設定される。貯留通路は、発射通路から分岐し、発射領域から発射された遊技球を貯留装置へ案内する。通路設定手段は、発射通路と貯留通路との分岐部分を、発射通路から貯留通路へ遊技球の移動を阻止する通常状態と、発射通路から貯留通路へ遊技球の移動を許容する貯留許可状態と、に選択的に設定する。
上記構成では、発射通路と貯留通路との分岐部分が通路設定手段によって通常状態に設定されている間は、発射通路から貯留通路へ遊技球の移動が阻止され、発射領域から発射された遊技球は、貯留装置に案内されることなく、球進入部から遊技領域へ進入する。
一方、発射通路と貯留通路との分岐部分が通路設定手段によって貯留許可状態に設定されると、発射通路から貯留通路へ遊技球の移動が許容される。このため、発射領域から発射され分岐部分から貯留通路へ移動して貯留装置に案内された遊技球は、貯留状態の貯留装置に貯留され、貯留された遊技球は、貯留装置が貯留状態から落下状態に変わることによって遊技領域に落下する。
すなわち、発射されてから遊技領域での落下を開始するまでの遊技球を貯留装置が貯留し、貯留された遊技球が貯留装置から遊技領域に一度に落下するので、貯留装置への遊技球の貯留を許容するタイミングや貯留装置の遊技球を落下させるタイミングなどを適宜設定することによって、遊技性の幅を拡げることができるとともに、遊技球の斬新な挙動によって遊技者の興味を惹き付けることができる。
また、上記弾球遊技機は、内レールと第1外レールと第2外レールと最外レールとを備えてもよく、上記通路設定手段は、可動レールを含んでもよい。
内レールは、発射領域側から上方へ延びる。第1外レールは、内レールの下部の外側に対向配置され、発射領域側から上方へ延びる。第2外レールは、第1外レールの上端から上方に離間して内レールの上部の外側に対向配置され、貯留装置まで延びる。最外レールは、第2外レールの外側に設けられ、貯留装置まで延びる。
内レールの上端と第2外レールの内面とは、上記球進入部を区画する。内レールの外面と第1外レールの内面及び第2外レールの内面とは、上記発射通路を区画する。第2外レールの外面と最外レールの内面とは、上記貯留通路を区画する。
可動レールは、通常状態では第1外レールの上端と第2外レールの下端とを連続状態とする通常位置に設定され、貯留許可状態では通常位置から外側へ移動して第1外レールの上端と最外レールとを連続状態とする貯留許可位置に設定される。
上記構成では、内レールと外レールとによって発射通路を区画する従来の弾球遊技機において、外レールを第1外レールと第2外レールとに分割し、第2外レールの外側に最外レールを設け、発射通路と貯留通路との分岐部分に可動レールを設け、遊技領域の上方に貯留装置を設けることによって、発射されてから遊技領域での落下を開始するまでの遊技球を貯留装置が貯留し、貯留された遊技球を貯留装置から遊技領域に一度に落下させることができる。
また、上記通路設定手段は、第2可動レールを含んでもよい。第2可動レールは、通常状態では発射通路を区画する通常位置に設定され、貯留許可状態では通常位置から外側へ移動して内レールと第2外レールの下端とを連続状態とする貯留許可位置に設定される。
上記構成では、貯留許可状態では、可動レールが内レールと第2外レールの下端とを連続状態とするので、発射された遊技球が球進入部から遊技領域へ進入することがない。
本発明によれば、発射されてから遊技領域での落下を開始するまでの遊技球を貯留装置が貯留し、貯留された遊技球が遊技領域に一度に落下するので、貯留装置への遊技球の貯留を許容するタイミングや貯留装置の遊技球を落下させるタイミングなどを適宜設定することによって、遊技性の幅を拡げることができるとともに、遊技球の斬新な挙動によって遊技者の興味を惹き付けることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体としての遊技球の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる弾球遊技機(以下、単に遊技機と称する)の構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー、始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする遊技機である。また、以下の説明おいて、左右方向は遊技機を前方(遊技者側)から視た左右方向を意味する。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、払出制御装置52、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図11を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、発射通路・貯留通路・貯留装置の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が箱状の遊技球収集容器へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cを有する。
前記遊技球払出装置15は、前記払出制御装置52によって制御され、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物駆動装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技盤7に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、入賞領域振分物、演出用移動物、可動レール64、第2可動レール65、可動板74等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物駆動装置17は、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、演出用移動物駆動装置、レール駆動装置53、及び可動板駆動装置54を有する。可動レール64及び第2可動レール65は、通路設定手段を構成する。
レール駆動装置53は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、可動レール64及び第2可動レール65を通常位置から貯留許可位置に移動し、所定時間経過後に再び通常位置に戻す装置である。レール駆動装置53は、ソレノイドやモータなどによって構成され、可動レール64及び第2可動レール65の移動を同時に行う。
可動板駆動装置54は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、貯留装置70の可動板74を貯留位置から落下位置に移動し、所定時間経過後に再び貯留位置に戻す装置である。可動板駆動装置54は、ソレノイドやモータなどによって構成される。
前記回収通路部材18は、球発射ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、球発射ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、球発射ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、遊技盤7の下端縁の左下方の発射領域60に配置され、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、球発射ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車40、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、特定入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37のいずれにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔発射通路・貯留通路・貯留装置の構成〕
遊技盤7の盤面には、略円形の遊技領域31の左側方に沿って上下方向に延びる発射通路80と、遊技領域31の中央上方に配置される貯留装置70と、発射通路80の上部であって発射通路80よりも外周の位置から貯留装置70と連通する貯留通路81とが、それぞれ設けられている。発射通路80は、発射領域60から発射された遊技球を、遊技領域31と連通する球進入部68へ案内し、球進入部68から遊技領域31へ進入させる。球進入部68には、発射通路80から遊技領域31への遊技球の移動を許容し、遊技領域31から発射通路80への遊技球の移動を阻止する逆流防止片82が設けられている。貯留装置70は、遊技球を貯留空間71に貯留する貯留状態と、貯留した遊技球を貯留空間71から遊技領域31の下方へ落下させる落下状態とに適宜設定される。貯留通路81は、発射通路80の上部から分岐し、発射領域60から発射されて分岐部分から進入した遊技球を貯留装置70へ案内する。発射通路80とこの発射通路80の幅の分だけ遊技盤7の側端方向(遊技領域31に対して外側方向)に位置をずらした貯留通路81との間には、両者の分岐部分を通常状態と貯留許可状態とに選択的に設定する前記可動レール64及び前記第2可動レール65が設けられている。可動レール64及び第2可動レール65は、通常状態では発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動を阻止し、貯留許可状態では発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動を許容する。なお、本実施形態の貯留許可状態では、発射領域60から球進入部68への遊技球の移動は第2可動レール65によって阻止される。
図6に示す円弧状の遊技球規制レール33のうち遊技領域31の左側を区画する部分(以下左側部分と称する)33aの外側には、内レール61が設けられている。内レール61は、固定内レール67と前記第2可動レール65とを含む。固定内レール67は、遊技盤7に固定され、発射領域60側(遊技盤7の左下端)から上方へ延び、その上端67aが遊技球規制レール33の左側部分33aの下半分の部分の内面(発射通路80内に対峠する面)に近接する。第2可動レール65の下端65aは、固定内レール67の上端67aの上方近傍で遊技盤7に回転自在に支持され、第2可動レール65は、その下端65aを中心として、図7に示す通常位置(通常状態)と図8に示す貯留許可位置(貯留許可状態)との間を傾動する。通常位置の第2可動レール65は、遊技球規制レール33の左側部分33aの上半分の部分の内面に沿って延び、第2可動レール65の上端65bは、遊技球規制レール33の左側部分33aの先端の内側近傍に位置する。一方、貯留許可位置の第2可動レール65は、遊技球規制レール33の左側部分33aの内面から外側に離間し、第2可動レール65の上端65bは、前記通常位置から外側(遊技盤7の側端に向かう方向)へ移動して後述する第2外レール63の下端63aの下方近傍に位置する。
図6に示す円弧状のガイドレール32は、第1外レール62と第2外レール63と可動レール64とを含む。第1外レール62は、固定内レール67の外側に遊技球1個の通過を許容する分だけ離間して対向配置され、発射領域60側から上方且つ後述の第2外レール63の下端へ延びる。第2外レール63は、第1外レール62の上端62aから上方に僅かに離間して前記通常位置の第2可動レール65の上部の外側に遊技球1個の通過を許容する分だけ離間して対向配置され、貯留装置70の左側下部まで延びる。第2外レール63の外側には、第2外レール63から遊技球1個の通過を許容する分だけ離間して対向配置され、貯留装置70の左側上部まで延びる最外レール66が設けられている。第1外レール62と第2外レール63と最外レール66とは、それぞれ遊技盤7に固定されている。可動レール64の下端64aは、第1外レール62の上端62aの上方近傍で遊技盤7に回転自在に支持され、可動レール64は、その下端64aを中心として、図7に示す通常位置(通常状態)と図8に示す貯留許可位置(貯留許可状態)との間を、前記第2可動レール65に対する並行状態を維持したまま傾動する。可動レール64の上端64bは、通常位置では第2外レール63の下端63aの下方近傍に位置し、貯留許可位置では、前記通常位置から外側へ移動して最外レール66の下端66aの下方近傍に位置する。
固定内レール67の外面90及び通常位置の第2可動レール65の外面91と、第1外レール62の内面92、通常位置の可動レール64の内面93及び第2外レール63の内面94とは、前記発射通路80を区画し、通常位置の第2可動レール65の上端65bの外面と第2外レール63の内面94とは、前記球進入部68を区画する。また、第2外レール63の外面95と最外レール66の内面96とは、前記貯留通路81を区画する。
このように、可動レール64は、前記通常位置では第1外レール62の上端62aと第2外レール63の下端63aとを連続状態とし、前記貯留許可位置では第1外レール62の上端62aと最外レール66の下端66aとを連続状態とする。また、第2可動レール65は、前記通常位置では遊技球規制レール33の左側部分33aの内面に沿って発射通路80の内側を区画し、前記貯留許可状態では固定内レール67の上端67aと第2外レール63の下端63aとを連続状態とする。
これにより、前記通常状態では、発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動が阻止され、発射領域60から発射された遊技球は、貯留装置70に案内されることなく、球進入部68から遊技領域31へ進入する。一方、前記貯留許可状態では、発射通路80と貯留通路81とが連通し、発射領域60から発射された遊技球は、発射通路80から貯留通路81を通って貯留装置70に案内される。
また、可動レール64の上端64bよりやや下方には、可動レール64の外面97の高さ方向から一体的に分岐レール83aが延びる略U状の球受け片83と、可動レール64の内面93から一体的に且つ遊技盤7の盤面と略面一に延びる薄板状のカバー85とが設けられている。可動レール64が通常位置にあるとき、球受け片83の内面98は、最外レール66の下端66aの内面96と連続状態となり、貯留通路81の下方を閉止する。また、この状態で貯留通路81の下端と連通する球受け片83の略U状内部領域には、遊技盤7を貫通する球返却孔84が設けられている。可動レール64が貯留許可位置から通常位置に変更された直後において、貯留装置70に進入せずに貯留通路81を落下して戻る遊技球は、球受け片83の内面98に当たり、球返却孔84に進入し、図示外の返却通路を通って発射駆動装置23の上流側(例えば、球受皿9)に戻る。また、可動レール64が貯留許可位置にあるとき、カバー85は、球返却孔84を覆い、遊技盤7の盤面上における遊技球の移動を許容するとともに、遊技球の球返却孔84への進入を阻止する。なお、可動レール64の作動期間内(可動レール64が動いている間)は、遊技者が球発射操作を行っても発射駆動装置23が遊技球を発射しない発射不能状態とするのが好適である。
前記貯留装置70は、上板72と側板73と可動板74と開閉片75とを備える。上板72は最外レール66の上端66bから連続して右方向へ延び、前記貯留空間71の上方を区画する。側板73は、上板72の右端から下方へ延び、貯留空間71の右側方を区画する。貯留空間71の前方及び後方は、それぞれ透明板部材28及び遊技盤7によって区画されている。なお、貯留空間71の前面側に、貯留空間71の一部又は全部を前方(遊技者)から視認できないように覆うカバーを設けてもよい。
可動板74は、第2外レール63の上端63bと側板73の下端との間に配置されている。可動板74は、遊技盤7に対して前後方向にスライド移動自在に支持され、遊技盤7の前面側(盤面上)に突出した貯留位置(貯留状態)と、遊技盤7の後面側に埋没した落下位置(落下状態)との間を移動する。
開閉片75は、貯留通路81と貯留空間71との境界に配置され、最外レール66の上端66b近傍には、ストッパ76が固定されている。開閉片75は、その下端が第2外レール63の上端63bの近傍で遊技盤7に対して回転自在に支持されるとともに、その上端が貯留通路81側に向かって付勢されてストッパ76に当接する。これにより、開閉片75は、貯留通路81から貯留空間71への遊技球の移動を許容し、貯留空間71から貯留通路81への遊技球の移動を阻止する。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、各種の検知センサ47、集中管理装置48、払出制御装置52等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU,ROM,RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、特定入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、賞球口20、及び球詰まりが発生し易い球通路部材(図示省略)の球通路(図示省略)近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、及び可動物駆動装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理のうち、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、レール制御処理、可動板制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び出力管理処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記特定入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報群(例えば、それぞれが変動する左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報群が、予め定められた特定の組み合わせ(確定識別情報)で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、前記特定の組み合わせ以外の予め定められた組み合わせ(確定識別情報)で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも1つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、特定入賞口2への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数として記憶手段に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として、記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報を記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、記憶手段に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)を記憶手段に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した特別図柄制御処理により、特定入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号が出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜697個の「外れ用数値」に通常用当たりと対応付けられた「特別用数値」、及び該通常用当たりよりも有益な当たりとして対応付けられた「特集用数値」を含めた計700個から成る「乱数生成範囲」とを対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した特定入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした1/350の抽選確率で当たり判定となる場合に前記移行させる条件が満たされることとなる。
また、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための前記特別図柄の組み合わせ(例えば、左・中・右の特別図柄が同種の並び態様)を当たり停止表示の態様とした時、その一歩手前の未確定表示を所謂リーチ演出と称するが、そのようなリーチ演出等を含む、その他の様々な報知演出の内容は、(a)前記当否判定された当たり又は外れの結果と、(b)前述した特定入賞口2に対する遊技球の入賞タイミングによって読み出される変動パターン決定用及び特別図柄決定用の取得乱数とに基づいて決定する。すなわち、前記図柄制御装置14aを介した可変表示装置34にてランダムに可変表示し得るようになる。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、特定保留数表示ランプ41の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定の上限数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態における別の実施形態として、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態には拘らない。
『レール制御処理』
前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「外れ用数値のうち予め定められている貯留許可用の数値」による外れである、と判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、可動レール64及び第2可動レール65を通常位置から貯留許可位置に移動し所定時間経過後に通常位置に戻すようレール駆動装置53に対して指示する処理情報を生成する。
また、主制御装置13のCPU13aは、前記乱数発生手段が乱数を取得する度にRAM13cの内部カウンタを加算し、そのカウント値が所定値以上となったとき(当否抽選が所定回数以上連続して外れたとき)に、可動レール64及び第2可動レール65を通常位置から貯留許可位置に移動し所定時間経過後に通常位置に戻すようレール駆動装置53に対して指示する処理情報を生成する。なお、CPU13aは、大当たり遊技状態又は特典遊技状態を生起したとき、及びレール駆動装置53への処理情報を生成したときに、内部カウンタのカウント値をゼロにリセットする。
『可動板制御処理』
前記大当たり遊技状態に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりの場合、主制御装置13のCPU13aは、可動板74を貯留位置から落下位置に移動し所定時間経過後に貯留位置に戻すよう可動板駆動装置54に対して指示する処理情報を生成する。なお、生成した処理情報を可動板駆動装置54に対して出力するタイミングは、可動扉45を作動させて特別入賞口3を開口させるための処理情報を可動扉駆動装置に対して出力する前であり、大当たり遊技状態において特別入賞口3が最初に開口する際に貯留装置70から落下した遊技球が特別入賞口3へ達するタイミングで可動板74が落下位置へ移動することが好ましい。これにより、貯留装置70から遊技領域31へ落下した遊技球に対し、特別入賞口3への入賞の機会が与えられる。
なお、遊技者が操作可能な貯留解除スイッチ55を遊技機に設けてもよい。この場合、主制御装置13のCPU13aは、貯留解除スイッチ55への操作入力に応じて可動板駆動装置54を制御し、可動板74を貯留位置から落下位置に移動させた後に貯留位置に復帰させる。
また、貯留装置70の貯留空間71の入口近傍に貯留球検知センサ58を設けてもよい。この場合、主制御装置13のCPU13aは、貯留球検知センサ58が遊技球を検知する度にRAM13cの内部カウンタを加算し、そのカウント値が所定値以上となったとき(貯留空間71内に所定数以上の遊技球が貯留されたとき)に可動板駆動装置54を制御し、可動板74を貯留位置から落下位置に移動させた後に貯留位置に復帰させる。なおCPU13aは、可動板駆動装置54に対して処理情報を生成又は出力したときに、内部カウンタのカウント値をゼロにリセットする。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記特定入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該特定入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、レール制御処理、及び可動板制御処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置52のそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数発生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理のいずれかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合の、図柄制御装置14aの動作について説明する。
処理情報が特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、所定の可変表示領域に対し一時的な停止表示(微動表示を含む)をさせる当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号(例えば、左・中・右の3つ)であった場合、図柄制御装置14aは、特別図柄制御用の通常遊技状態における当否に基づいて予め分類して記憶してある報知演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルを決定する。
そして、図柄制御装置14aは、前記決定した報知演出分類テーブルに基づいて、該図柄制御装置14aに設けられた演出選択用乱数を更新する乱数発生手段から、前記変動パターン番号の受信に応じ読み出して記憶手段に記憶させた取得乱数との照合による比較により、当たり用の報知演出データ又は外れ用の報知演出データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の可変表示領域に対し停止表示を行う複数種類の特別図柄がプログラムされている通常遊技状態用の特別図柄分類テーブルと、該複数の特別図柄番号との個別の照合による比較により、前記可変表示装置34にて停止表示を行う当たり又は外れ用の複数の特別図柄データのそれぞれを設定する。なお、特別図柄分類テーブルに格納された停止表示用の特別図柄は、一時的な停止を含むようにしてもよい。その後、図柄制御装置14aは、VDP50を介する可変表示装置34にて、該設定した報知演出データと複数の特別図柄データに応じた、可変表示及び停止表示の表示制御を行う。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う前記主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、可変表示の表示制御が行われた複数の特別図柄に対して停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、大当たり移行指示番号を受信していた場合、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技状態の報知演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に大当たり用の表示制御を行う。なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における情報であった場合には、図柄制御装置14aは、特別図柄制御に係る前記報知演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルに参照テーブルを変更し、該有利な遊技状態又は特典遊技状態の時に行う可変表示及び停止表示とする当たり又は外れ用の報知演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
また、前記受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、当たり又は外れ用の普通図柄番号であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御用の通常遊技状態における遊技状態に応じて予め分類して記憶してある点滅演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで、当たり又は外れ用の変動表示データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の点滅表示領域に対し停止表示させる普通図柄がプログラムされている通常遊技状態用の普通図柄分類テーブルと、該普通図柄番号との照合による比較により、前記LED表示装置35にて停止表示させる当たり又は外れ用の普通図柄データを設定する。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と普通図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、点滅表示の表示制御が行われた普通図柄に対して停止表示の態様(例えば、「○・−」、又は「−・×」の点灯態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、小当たり移行指示番号を受信した場合は、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技となる状態の点滅演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に小当たり用の表示制御を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御に係る前記点滅演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルが参照するテーブルの変更を行い、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態の時に行う点滅表示する当たり又は外れ用の点滅演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
〔可動物駆動装置の動作〕
次に、可動物駆動装置17の動作を、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、レール駆動装置53、及び可動板駆動装置54の動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置が、前記演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動扉駆動装置は、該可動扉駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置は、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置は、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置における開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
『レール駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、レール駆動装置53に対する処理情報を生成するのに応じて、レール駆動装置53は、該レール駆動装置53に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信し、通常位置に保持されていた可動レール64及び第2可動レール65を作動させて貯留許可位置に移動させ、貯留許可位置に移動してから所定時間経過したときに、再び通常位置に戻す実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
なお、前記レール駆動装置53における移動処理の実行中に、レール駆動装置53に対する処理情報が再度生成された場合には、該移動処理が終了するまで、次の処理情報を生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『可動板駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、可動板駆動装置54に対する処理情報を生成するのに応じて、可動板駆動装置54は、該可動板駆動装置54に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信し、貯留位置に保持されていた貯留装置70の可動板74を作動させて落下位置に移動させ、落下位置に移動してから所定時間経過したときに、再び落下位置に戻す実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
なお、前記可動板駆動装置54における移動処理の実行中に、可動板駆動装置54に対する処理情報が再度生成された場合には、該移動処理が終了するまで、次の処理情報を生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
本実施形態によれば、通常の遊技状態では、可動レール64と第2可動レール65と貯留装置70とは、それぞれ通常状態に設定される。すなわち、可動レール64及び第2可動レール65は通常位置に設定され、貯留装置70の可動板74は貯留位置に設定される。可動レール64及び第2可動レール65が通常位置に設定されているので、発射通路80と貯留通路81とは連通せず、発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動が阻止され、発射領域60から発射された遊技球は、貯留装置70に案内されることなく、球進入部68から遊技領域31へ進入する。
遊技球が特定入賞口2に入賞し、当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定が実行され、その結果、取得乱数が「貯留許可用の数値」による外れとなった場合、又は当否判定の結果が所定回数以上連続して外れであった場合、可動レール64及び第2可動レール65は、通常位置から貯留許可位置に移動し、所定時間経過後に通常位置に戻される。可動レール64及び第2可動レール65が貯留許可位置に設定されている間、発射通路80の上流側(発射領域60側)は、貯留通路81と連通し、発射通路80の下流側(球進入部68側)とは連通しない。このため、発射領域60から発射された遊技球は、発射通路80から貯留通路81へ移動して貯留装置70に案内され、貯留状態の貯留装置70に貯留される。
また、上記当否判定の結果が当たりとなると、可動板74を貯留位置から落下位置に移動し、貯留空間71の下方が開放され、貯留されていた遊技球が遊技領域31へ一度に落下する。このように、大当たり遊技状態において、遊技領域31を通常落下する遊技球の数に貯留された数が加算された数の遊技球が遊技領域31を一度に落下するので、特別入賞口3へ入賞する遊技球の数が上限数に達し易くなる。特に、貯留された遊技球の数が多い場合、多量の遊技球が遊技領域31の上部から一度に落下するので、斬新で迫力のある演出を実現することができる。
すなわち、発射されてから遊技領域31での落下を開始するまでの遊技球を貯留装置70が貯留し、貯留された遊技球が貯留装置70から遊技領域に一度に落下するので、遊技球の貯留が許容されるタイミングや貯留装置70から遊技球が落下するタイミングが遊技者の関心を惹き付ける。従って、遊技性の幅を拡げることができるとともに、遊技者の興味を惹き付けることができる。
また、内レールと外レールとによって発射通路を区画する従来の遊技機において、外レールを第1外レール62と第2外レール63とに分割し、第2外レール63の外側に最外レール66を設け、発射通路80と貯留通路81との分岐部分に可動レール64及び第2可動レール65を設け、遊技領域31の上方に貯留装置70を設ければよいので、従来の遊技機に広く適用することができ、汎用性に富む。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、可動レール64と第2可動レール65とを設けたが、図12及び図13に示すように可動レール64のみを設けてもよい。この場合、遊技球規制レール33の左側部分33aの上端が球進入部68を区画する。
このような構成では、可動レール64が通常位置に設定されているときは、上記実施形態と同様に、発射通路80から貯留通路81へ遊技球の移動が阻止される。一方、可動レール64が貯留許可位置に設定されると、発射通路80の上流側(発射領域60側)は、発射通路80の下流側(球進入部68側)及び貯留通路81の双方に連通する。このため、発射領域60から発射された遊技球のうち、比較的強く打ち出された遊技球は貯留通路81へ移動して貯留装置70に案内され、比較的弱く打ち出された遊技球は球進入部68から遊技領域31へ進入する。従って、可動レール64が貯留許可位置に設定されている間に貯留装置70に遊技球を貯留させたい遊技者は、遊技球の打ち出し強さを調整する必要が生じるため、遊技性の幅をさらに拡げることができる。
なお、可動レール64の移動の態様は、遊技盤7の盤面に沿って左右方向へ傾動するものに限定されず、例えば、遊技盤7の盤面に対して出没するものであってもよい。
また、可動板74の移動の態様は、遊技盤7の盤面に対して出没するものに限定されず、例えば、可動板74の一端側を中心として他端側が下方へ傾動することによって貯留空間71の下方を開放するものであってもよい。また、この場合、可動板74の他端側を上方へ付勢しておき、貯留される遊技球の数が所定数に達したときに、遊技球の重さによって可動板74が付勢力に抗して傾動して貯留空間71の下方を開放するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、電子的な当否抽選の結果が当たりの場合に大当たり遊技状態に移行しているが、大当たり遊技状態への移行条件が異なる他の弾球遊技機に本発明を適用することも可能である。例えば、入賞領域を閉止している開閉部材(羽根)を所定の開閉条件が成立したときに所定回数開閉し、開閉部材が開閉する間に入賞領域へ進入した遊技球が入賞領域内の所定の入賞口に入賞することによって大当たり遊技状態へ移行する弾性遊技機の場合、前記開閉条件が成立したときに、貯留装置70を貯留状態から落下状態に変更して貯留された遊技球を落下させればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の球受皿付き扉を開けた状態を示す前面斜視図である。 図1に示す遊技機の遊技盤の前面図である。 可動レール及び第2可動レールの通常状態を示す図6の要部拡大図である。 可動レール及び第2可動レールの貯留許可状態を示す図6の要部拡大図である。 貯留装置の貯留状態を示す斜視図である。 貯留装置の落下状態を示す斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 他の実施形態の可動レールの通常状態を示す要部拡大図である。 他の実施形態の可動レールの貯留許可状態を示す要部拡大図である。
符号の説明
2…特定入賞口、7…遊技盤、10…球発射ハンドル、13…主制御装置、13a…CPU、14…副制御装置、14a…図柄制御装置、31…遊技領域、60…発射領域、61…内レール、62…第1外レール、63…第2外レール、64…可動レール(通路設定手段)、65…第2可動レール(通路設定手段)、66…最外レール、67…固定内レール、68…球進入部、70…貯留装置、80…発射通路、81…貯留通路、90…固定内レールの外面、91…第2可動レールの外面、92…第1外レールの内面、93…可動レールの内面、94…第2外レールの内面、95…第2外レールの外面、96…最外レールの内面、97…可動レールの外面、98…球受け片の内面

Claims (3)

  1. 発射領域から発射された遊技球を、遊技領域の上方の球進入部へ案内し、該球進入部から前記遊技領域へ進入させる発射通路と、
    前記遊技領域の上方に設けられ、遊技球を貯留する貯留状態と貯留した遊技球を前記遊技領域へ落下させる落下状態とに設定可能な貯留装置と、
    前記発射通路から分岐し、前記発射領域から発射された遊技球を前記貯留装置へ案内する貯留通路と、
    前記発射通路と前記貯留通路との分岐部分を、前記発射通路から前記貯留通路へ遊技球の移動を阻止する通常状態と、前記発射通路から前記貯留通路へ遊技球の移動を許容する貯留許可状態と、に選択的に設定する通路設定手段と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記発射領域側から上方へ延びる内レールと、
    前記内レールの下部の外側に対向配置され、前記発射領域側から上方へ延びる第1外レールと、
    前記第1外レールの上端から上方に離間して前記内レールの上部の外側に対向配置され、前記貯留装置まで延びる第2外レールと、
    前記第2外レールの外側に設けられ、前記貯留装置まで延びる最外レールと、を備え、
    前記内レールの上端と前記第2外レールの内面とは、前記球進入部を区画し、
    前記内レールの外面と前記第1外レールの内面及び前記第2外レールの内面とは、前記発射通路を区画し、
    前記第2外レールの外面と前記最外レールの内面とは、前記貯留通路を区画し、
    前記通路設定手段は、前記通常状態では前記第1外レールの上端と前記第2外レールの下端とを連続状態とする通常位置に設定され、前記貯留許可状態では前記通常位置から外側へ移動して前記第1外レールの上端と前記最外レールとを連続状態とする貯留許可位置に設定される可動レールを含む
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記通路設定手段は、前記通常状態では前記発射通路を区画する通常位置に設定され、前記貯留許可状態では前記通常位置から外側へ移動して前記内レールと前記第2外レールの下端とを連続状態とする貯留許可位置に設定される第2可動レールを含む
    ことを特徴とする弾球遊技機。
JP2008108795A 2008-04-18 2008-04-18 弾球遊技機 Pending JP2009254666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108795A JP2009254666A (ja) 2008-04-18 2008-04-18 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108795A JP2009254666A (ja) 2008-04-18 2008-04-18 弾球遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009254666A true JP2009254666A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41382872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008108795A Pending JP2009254666A (ja) 2008-04-18 2008-04-18 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009254666A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4473106B2 (ja) 入賞装置
JP2008149021A (ja) 弾球遊技機
JP4358758B2 (ja) 弾球遊技機
JP2007135696A (ja) 遊技機
JP2007252399A (ja) 弾球遊技機
JP4216218B2 (ja) 遊技機
JP2006034605A (ja) 弾球遊技機
JP2007130130A (ja) 弾球遊技機
JP2005074161A (ja) 遊技機、遊技機用のコンピュータプログラム、及び遊技機用のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008119179A (ja) 弾球遊技機
JP2009254666A (ja) 弾球遊技機
JP2007151898A (ja) 遊技機
JP2005279019A (ja) 遊技機
JP4350611B2 (ja) 弾球遊技機
JP2005176885A (ja) 弾球遊技機
JP2005245923A (ja) 弾球遊技機
JP2005177277A (ja) 遊技機
JP2009232951A (ja) 弾球遊技機
JP2009000430A (ja) 弾球遊技機
JP4259990B2 (ja) 弾球遊技機
JP4290576B2 (ja) 遊技機
JP2008149024A (ja) 弾球遊技機
JP2009000429A (ja) 弾球遊技機
JP4251977B2 (ja) 遊技機
JP2008237268A (ja) 弾球遊技機