JP2009254250A - 濃縮茶及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 三番茶や四番茶といった味覚が劣る茶葉を使用しても、保存性が良く、かつ簡便に味が良いお茶を作ることができる濃縮茶を提供する。
【解決手段】 三番茶及び/又は四番茶を微粉末化した茶葉が塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁している濃縮茶を調製する。水溶液に、クロレラ、トレハロース、ビタミンC、梅酢等を添加する。粉末化した後に液状にしていることにより、添加物を添加して味を調整することができる。そのため、味覚が劣る三番茶や四番茶を用いても味が良いお茶を作ることができる。
【選択図】 なし
【解決手段】 三番茶及び/又は四番茶を微粉末化した茶葉が塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁している濃縮茶を調製する。水溶液に、クロレラ、トレハロース、ビタミンC、梅酢等を添加する。粉末化した後に液状にしていることにより、添加物を添加して味を調整することができる。そのため、味覚が劣る三番茶や四番茶を用いても味が良いお茶を作ることができる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、数十倍の水又はお湯に希釈して茶飲料やうがい用として用いる濃縮茶及びその製造方法に関する。
緑茶は、日本で広く飲用されている。緑茶の成分にはカテキン(タンニン)・カフェイン・アミノ酸・糖質・脂質・繊維などがあり、元々薬として飲まれていたほど健康によいとされている。
緑茶は、急須に茶葉を入れ、お湯を注いで得られるが、おいしいお茶とするには手間と方法に技術が必要である。使用済の茶葉は茶殻となり、産業廃棄物となるため、その処理が問題になっている。
近年はペットボトルなどの容器に封入された緑茶飲料が市販され、簡単に緑茶を味わうことが可能になってきている。しかし、ペットボトルに入った緑茶はそのまま飲むことが前提であり、温かいお茶や冷たいお茶を飲みたい場合はペットボトルごと暖めたり、冷やしたりしなければならず、面倒である。また、ペットボトルに入っている緑茶は、酸化して黄色や茶色に変色していることが問題である。
お茶は、その収穫期により一番茶、二番茶、三番茶及び四番茶に分類されるが、通常用いられるのは一番茶と二番茶が多く、三番茶と四番茶は味覚が劣るため、あまり使われず、廃棄される場合も多い。そのため、廃棄されるお茶は産業廃棄物となり、その処理が問題になっている。
四番茶を有効利用するため、四番茶の茶葉を微粉末化したり、微粉化したものを錠剤に成形したり、微粉化したものを水に懸濁させた飲料とする技術が下記特許文献で開示されている。
特開2003−159001号公報
しかしながら、茶葉を微粉化して粉末茶とした場合は、茶殻は発生しないが、粉末を入れて溶かす作業が面倒であり、特に常温の水に溶けにくい。また、茶葉を微粉化した粉末茶を水に懸濁させた飲料は、酸化して黄色や茶色に変色し、保存性がよくないという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、三番茶や四番茶といった味覚が劣る茶葉を使用して、保存性が良く、かつ簡便に味が良いお茶を作ることができる濃縮茶及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するため、微粉末化した茶葉が塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁していることを特徴とする濃縮茶を提供する。
粉末化した後に液状にしていることにより、添加物を添加して味を調整することができる。そのため、味覚が劣る三番茶や四番茶を用いても味が良いお茶を作ることができる。液状の濃縮茶であることより、冷水やお湯に容易に希釈してお茶とすることができるため、簡便にお茶を作ることができる。また、茶葉を粉末化したものをそのまま用いていることにより、茶殻が発生せず、廃棄物の量を大幅に低減することができる。塩化ナトリウムを配合していることにより、味にそれほど影響を与えずに水に懸濁している微粉茶の酸化を抑制して味と外観を維持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記塩化ナトリウムの配合量が、0.5〜10重量%の範囲であることを特徴とする濃縮茶を提供する。
塩分をこの範囲に調整することにより、お茶の味、風味を損なうことなく、所望の酸化抑制効果を期待できる。
塩分をこの範囲に調整することにより、お茶の味、風味を損なうことなく、所望の酸化抑制効果を期待できる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記水溶液がクロレラを含有することを特徴とする濃縮茶を提供する。
クロレラは緑色を呈する微細な生物であり、濃縮茶に配合することにより、希釈したときに緑茶のような色を与え、見栄えが良くなると共に、健康食品として機能する。
クロレラは緑色を呈する微細な生物であり、濃縮茶に配合することにより、希釈したときに緑茶のような色を与え、見栄えが良くなると共に、健康食品として機能する。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記塩化ナトリウムが、海洋深層水に由来することを特徴とする濃縮茶を提供する。
海洋深層水は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果があるため、塩化ナトリウム源として好ましい。
海洋深層水は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果があるため、塩化ナトリウム源として好ましい。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記水溶液がビタミンCを含有することを特徴とする濃縮茶を提供する。
ビタミンCは、酸化防止剤であり、濃縮茶の酸化を抑制すると共に、味を調整し、栄養補給の効果も有する。
ビタミンCは、酸化防止剤であり、濃縮茶の酸化を抑制すると共に、味を調整し、栄養補給の効果も有する。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、海洋深層水由来の水溶液及び/又はpHが7.5以上のアルカリ性水を用いていることを特徴とする濃縮茶を提供する。
海洋深層水由来の水溶液は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果がある。アルカリ性水は保存性を高める作用があり、これらを単独又は併用することにより、保存料を用いなくても濃縮茶の保存性を高めることができる。
海洋深層水由来の水溶液は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果がある。アルカリ性水は保存性を高める作用があり、これらを単独又は併用することにより、保存料を用いなくても濃縮茶の保存性を高めることができる。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記水溶液が甘味料を含有することを特徴とする濃縮茶を提供する。
甘味料を濃縮茶に配合することによりお茶の味覚を調整することができる。
甘味料を濃縮茶に配合することによりお茶の味覚を調整することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記茶葉が、三番茶及び/又は四番茶を含有していることを特徴とする濃縮茶を提供する。
粉末化した後に液状にしていることにより、添加物を添加して味を調整することができため、味覚が劣る三番茶や四番茶も用いることができる。
粉末化した後に液状にしていることにより、添加物を添加して味を調整することができため、味覚が劣る三番茶や四番茶も用いることができる。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の濃縮茶において、前記水溶液が梅酢を含有することを特徴とする濃縮茶を提供する。
梅酢は酸化抑制作用及び殺菌作用があり、濃縮茶に好ましく配合することができる。
梅酢は酸化抑制作用及び殺菌作用があり、濃縮茶に好ましく配合することができる。
請求項10記載の発明は、微粉末化した茶葉と粉末甘味料との混合物を、塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁させることを特徴とする濃縮茶の製造方法を提供する。
微粉末化した茶葉と粉末甘味料との混合物を水に懸濁させると、茶葉だけの場合よりもダマを作らずに水に速やかに分散させることができ、製造が容易になる。
微粉末化した茶葉と粉末甘味料との混合物を水に懸濁させると、茶葉だけの場合よりもダマを作らずに水に速やかに分散させることができ、製造が容易になる。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の濃縮茶の製造方法において、前記水溶液が、海洋深層水由来の水溶液及び/又はpHが7.5以上のアルカリ性水を用いていることを特徴とする濃縮茶の製造方法を提供する。
海洋深層水由来の水溶液は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果がある。アルカリ性水は保存性を高める作用があり、これらを単独又は併用することにより、保存料を用いなくても濃縮茶の保存性を高めることができる。
海洋深層水由来の水溶液は、細胞の働きを助けるミネラルなどを豊富に含み、しかも酸化抑制効果がある。アルカリ性水は保存性を高める作用があり、これらを単独又は併用することにより、保存料を用いなくても濃縮茶の保存性を高めることができる。
本発明の濃縮茶は、三番茶や四番茶といった味覚が劣る茶葉を使用しても、保存性が良く、かつ簡便に味が良いお茶を作ることができる。
本発明の濃縮茶の製造方法は、味が良く保存性が良好な濃縮茶を容易に製造することができる。
本発明の濃縮茶の製造方法は、味が良く保存性が良好な濃縮茶を容易に製造することができる。
以下、本発明の濃縮茶及びその製造方法の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
本発明の濃縮茶は、茶葉を微粉末化したものを原料として用いる。お茶は、日本では一般的に年に4回収穫され、その収穫時期により、一番茶、二番茶、三番茶及び四番茶に分類される。一番茶は4〜5月にかけて最初に収穫され、味と香りにおいて最高の品質である。二番茶は6月に収穫され、一番茶ほどではないが品質は良好である。三番茶は7〜8月にかけて収穫され、品質は落ち、栄養価、香り共に減少する。四番茶は9〜10月にかけて収穫され、品質は良くないとされ、通常三番茶と合わせて番茶として利用される。
本発明で用いるお茶としては、いずれのお茶でも良いが、廃棄されるお茶の有効利用の観点から、三番茶と四番茶のいずれか一方又は両方を用いることができる。三番茶と四番茶に加えて一番茶や二番茶を用いても良い。また、三番茶又は四番茶を用いずに、一番茶及び/又は二番茶を用いることも可能である。摘み取られた茶葉は、茶葉中の酸化酵素を不活性化するために蒸気により蒸され、その後、粗揉等を経て乾燥される。乾燥された茶葉は、微粉砕機を用いてできるだけ温度上昇を避け常温に近い温度で微粉砕し、微粉茶とする。液体に微粒子を分散させる場合、粒子が細かいほど沈降速度は遅くなり、分散状態が保たれることから、微粉茶の粒径は、15μm以下、好ましくは5μm以下とすることが望ましい。粒径が粗すぎるとざらつき感が出る共に、水に懸濁させるのが困難になり好ましくない。
微粉茶には、粉末甘味料を混合しておくことが好ましい。粉末甘味料は、濃縮茶の味覚を調整する添加剤であるが、予め粉末甘味料を微粉茶に混合しておくと、微粉茶を水に分散させたときに速やかに分散しダマになり難い。粉末甘味料としては、特に制限されないが、ブドウ糖、蔗糖、乳糖、麦芽糖、トレハロースなどを例示することができるが、味覚の点からトレハロースを好ましく用いることができる。トレハロースは、2分子のD−グルコースが還元基同士で結合した非還元性二糖である。粉末甘味料の混合量は、微粉茶1g当たり、30〜70mgの範囲である。混合量が少なすぎると味覚の向上が見られないと共にダマ防止の効果がなくなるおそれがある。一方、混合量が多すぎると甘みが強すぎてお茶の味覚を損なうおそれがある。微粉茶を分散させる水に溶かし込む場合や、微粉茶を分散させた後に溶かす場合は、果糖のような液体甘味料も用いることができる。
本発明の濃縮茶は塩化ナトリウムを配合する必要がある。塩化ナトリウムを濃縮茶に配合する方法としては、微粉茶に混ぜておく方法以外に、微粉茶を分散させる前に水に溶解させても良く、又は微粉茶を分散させた後に溶かしても良い。塩化ナトリウムを濃縮茶に配合することにより、微粉茶や微粉茶から溶け出した成分が酸化されることを防止することができる。塩化ナトリウムの配合量は、濃縮茶の0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%の範囲とすることが望ましい。配合量が少なすぎると酸化抑制効果が発現しないおそれがあり、多すぎると塩味が強くなり、お茶の風味を損なうおそれがある。
溶媒としての水として、海洋深層水の脱塩水を用い、塩化ナトリウムは、この海洋深層水の脱塩水に含まれているものをそのまま使用して、海洋深層水に由来することが好ましい。海洋深層水の脱塩水にはカルシウムやマグネシウムなどの細胞の働きを助ける様々なミネラルが含まれており、人間が必要とする成分がバランス良く配合されている。しかも、硬度が高く、pHが7.0〜9.6と高いため、酸化抑制効果に優れるという効果もある。
海洋深層水とは、大陸棚より沖合で光合成に必要な太陽光が届かない、およそ水深200mより深いところにある海水をいう。太陽光が届かない深海では、栄養物質を消費する植物プランクトンが存在せず、そのため、バクテリアによって分解された栄養物質が豊富に含まれている。また、陸や大気からの化学物質による汚染がほとんど無いとされている。脱塩水は海洋深層水の源水を電気浸透法で脱塩した後に紫外線殺菌したもので、例えば塩分が0.2〜1.5重量%、酸化カルシウム換算で硬度が5500〜6500mg/Lのミネラル分を含むものである。
微粉茶を懸濁させる水溶液として、pHが7.5以上のアルカリ性水を用いることが好ましい。アルカリ性水はミネラル分を高濃度で含有するため、保存性が良好である。アルカリ性水としては、例えば、富士山から湧出するバナジウムを高濃度で含有するバナジウム水、各地で産出する硬水を例示することができる。
本発明の濃縮茶に用いる水として前述した海洋深層水の脱塩水を単独で用い、そのまま用いるか、塩分が不足していれば塩分を別に配合して所定の塩分濃度に調整する方法がある。また、アルカリ性水を単独で用い、足りない塩分を配合して所定の塩分濃度に調整する方法がある。また、海洋深層水の脱塩水とアルカリ性水を併用し、不足する塩分を配合して所定の塩分濃度に調整する方法がある。これらの海洋深層水とアルカリ性水はミネラル分を高濃度で含むため、味覚が劣り、そのため、味覚調整のために甘味料などを配合することが好ましい。
濃縮茶は、例えば粉末甘味料を混合した微粉茶を海洋深層水の脱塩水に分散・懸濁させて製造することができる。分散・懸濁させる方法としては、撹拌翼を用いて機械的に撹拌する通常の撹拌装置を用いることができる。微粉茶の濃度は、例えば5〜50重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲とすることが望ましい。
本発明の濃縮茶は、茶葉を微粉化した微粉茶をそのまま用いているため、茶殻の発生が無く、産業廃棄物の発生量を抑制することができる。また、茶殻に含まれる食物繊維等の健康増進成分を摂取することができる。
本発明の濃縮茶には、クロレラを配合することができる。クロレラ(Chlorella)はクロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称である。直径2〜10μmのほぼ球形をしており、細胞中にクロロフィルを有するため緑色に見える。健康食品として知られているが、本発明の濃縮茶では、緑茶に近い緑色を呈するようにさせる着色剤として用いる。健康食品としての機能も有することはもちろんである。
また、濃縮茶には酸化防止剤としてビタミンCを配合することができる。ビタミンCはL−アスコルビン酸であり、お茶の風味を損なうことなく、酸化を抑制し、濃縮茶の変色を防止することができる。
本発明の濃縮茶には、更に、梅酢を配合することができる。梅酢は、梅の実を塩漬にし、重しをして滲み出る酸味の強い汁で、そのままのものを白梅酢、シソを加えて赤くしたものを赤梅酢という。梅酢には酸化抑制作用及び殺菌作用があり、添加量を調整することにより、味覚と海洋深層水やアルカリ性水の酸化抑制効果とを損なうことはない。梅酢の添加量は、濃縮茶100ml当たり、0.1〜10ml程度とすることが好ましい。
濃縮茶には、上述した塩化ナトリウム、甘味料、クロレラ、ビタミンC、梅酢以外に、例えば保存料、香料等の添加剤を配合することができる。
これらのクロレラ、ビタミンC等の添加剤は、微粉茶に予め混合しても良く、あるいは微粉茶を懸濁させるための水溶液に予め添加しても、微粉茶が懸濁した水溶液に添加するようにしても良い。塩化ナトリウムを含む茶葉以外の添加剤の配合量は、濃縮茶の1.0〜5.0重量%の範囲、好ましくは1.0〜2.0重量%の範囲とすることが望ましい。
本発明の濃縮茶は、微粉茶が水溶液中に分散した懸濁液の形態で提供され、上述したような様々な成分が配合される。時間が経つと微粉茶が沈殿するが、味覚に影響はなく、再び微粉末を容易に懸濁させることができる。使用方法は、インスタント茶として、一杯分の冷水、常温の水、お湯に濃縮茶を数滴垂らして撹拌することにより、数十倍程度希釈してお茶を簡便に作ることができる。
本発明の濃縮茶は、冷凍保存することが可能であり、長期保存により、インスタント茶としての利用範囲が拡大する。その他、アイスクリーム、プリン、豆腐、パン、餅、菓子類、酒、甘味飲料などに使うことも可能である。更に、海洋深層水を使用していればうがい用として利用することができる。
[実施例1]
摘み取って処理した煎茶等を微粉砕機で粉砕した。この微粉茶に対してトレハロース、香料を混合した。トレハロースと香料を混合した微粉茶を海洋深層水の脱塩水に懸濁させた。この懸濁液に、クロレラ、ビタミンC、梅酢を添加し、濃縮茶を調製した。
摘み取って処理した煎茶等を微粉砕機で粉砕した。この微粉茶に対してトレハロース、香料を混合した。トレハロースと香料を混合した微粉茶を海洋深層水の脱塩水に懸濁させた。この懸濁液に、クロレラ、ビタミンC、梅酢を添加し、濃縮茶を調製した。
調製した濃縮茶は、濃い緑茶の色を呈していた。この濃縮茶3mlを60℃のお湯100mlに溶かし、熱いお茶を作った。このお茶の味は、やや塩味が強いものの番茶のティーカップと同程度であった。また、この濃縮茶3mlを5℃の冷水100mlに溶かし、冷たいお茶を作った。このお茶の味は、ペットボトルに詰められた市販のお茶に近い味であった。
[実施例2]
摘み取って処理した煎茶等を微粉砕機で粉砕した。この微粉茶に対して乳糖、香料を混合した。乳糖と香料を混合した微粉茶を、アルカリ性水と海洋深層水の脱塩水の混合水溶液に懸濁させた。この懸濁液に、クロレラ、ビタミンC、梅酢を添加し、濃縮茶を調製した。
摘み取って処理した煎茶等を微粉砕機で粉砕した。この微粉茶に対して乳糖、香料を混合した。乳糖と香料を混合した微粉茶を、アルカリ性水と海洋深層水の脱塩水の混合水溶液に懸濁させた。この懸濁液に、クロレラ、ビタミンC、梅酢を添加し、濃縮茶を調製した。
調製した濃縮茶は、濃い緑茶の色を呈していた。この濃縮茶を1ヶ月間冷凍保存した。冷凍保存した濃縮茶を解凍し、解凍した濃縮茶3mlを5℃の冷水100mlに溶かし、冷たいお茶を作った。このお茶の味は、ペットボトルに詰められた市販のお茶に近い味であった。
本発明の濃縮茶は、三番茶、四番茶といった品質の劣る茶葉を有効利用して、手軽においしいお茶をどこでも作れる液状のインスタント茶として利用することができる。
本発明の濃縮茶の製造方法は、このようなインスタント茶を製造することができる。
本発明の濃縮茶の製造方法は、このようなインスタント茶を製造することができる。
Claims (11)
- 微粉末化した茶葉が塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁していることを特徴とする濃縮茶。
- 請求項1記載の濃縮茶において、
前記塩化ナトリウムの配合量が、0.5〜10重量%の範囲であることを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記水溶液がクロレラを含有することを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記塩化ナトリウムが、海洋深層水に由来することを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記水溶液がビタミンCを含有することを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記水溶液が、海洋深層水由来の水溶液及び/又はpHが7.5以上のアルカリ性水を用いていることを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記水溶液が甘味料を含有することを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記茶葉が、三番茶及び/又は四番茶を含有していることを特徴とする濃縮茶。 - 請求項1記載の濃縮茶において、
前記水溶液が梅酢を含有することを特徴とする濃縮茶。 - 微粉末化した茶葉と粉末甘味料との混合物を、塩化ナトリウムを含有する水溶液に懸濁させることを特徴とする濃縮茶の製造方法。
- 請求項10記載の濃縮茶の製造方法において、
前記水溶液が、海洋深層水由来の水溶液及び/又はpHが7.5以上のアルカリ性水を用いていることを特徴とする濃縮茶の製造方法。
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JP2008105152A JP2009254250A (ja) | 2008-04-14 | 2008-04-14 | 濃縮茶及びその製造方法 |
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Cited By (2)
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RU2515902C2 (ru) * | 2012-09-11 | 2014-05-20 | Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт цветоводства и субтропических культур Россельхозакадемии | Способ производства зеленого чая |
JP2017000020A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | アサヒ飲料株式会社 | 容器詰茶飲料及びフロック発生抑制方法 |
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2008
- 2008-04-14 JP JP2008105152A patent/JP2009254250A/ja active Pending
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