JP2009253422A - セル分散型スイッチファブリック - Google Patents

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Abstract

【課題】セル分散型スイッチファブリックで、可変長パケットを交換する際のスイッチ分割損とパケット分割損による実効交換容量低下を防ぐ。
【解決手段】
複数の分散部は、入力される可変長のパケット20を宛先毎に分類し第一の分割長単位で揃え、その2倍以上の整数倍である第二の分割長単位で固定長のセルペイロード32に分割し、各セルペイロード32にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする。セルが、それぞれが非同期にデータ交換を行う複数の交換部と同数溜まるたびに、全交換部へセルをひとつずつ分散し、複数の整列部は、複数の交換部を介して受信したセルの送信元識別子によってセルを分類し、整理番号を元に順番整列し、セルのパケット先頭末尾の位置情報によってパケットを復元し、復元済みのパケットを出力する。
【選択図】図11

Description

本発明は、パケット交換装置内部で用いられるスイッチファブリックに関し、特に、独立動作する複数のスイッチの実効交換容量低下を防ぐ技術に関するものである。
ルータなどのネットワーク転送装置では、装置内部の機能ブロック間で可変長のパケット交換を行うためにスイッチファブリックが利用される。大容量回線(高速回線)の交換を行う方法の一つに,交換部として要求回線速度の1/Mの速度のポートを備える比較的低速なスイッチLSIをM個用意し、並列利用する分散型スイッチファブリック(パラレルスイッチ)がある。
従来の分散型スイッチファブリック技術として、特許文献1に示されるように、複数のATM(Asynchronous Transfer Mode)スイッチを並列利用するシステムがある。このシステムでは、もともと固定長のATMセルをシステム内のATMスイッチの数と等しい数のサブセルに分割するため、複数のATMスイッチ全てに有効なセルを流すことができる。ゆえに、スイッチファブリックの実効交換容量を最大交換容量と同等まで利用することが可能である。ところが、イーサネット(登録商標)等の可変長パケットを扱う場合には、パケット長によってはサブセルの中に有効でない部分が大量に発生するためスイッチファブリックの実効交換容量が低下してしまう。また、全ATMスイッチを完全同期させる必要があるため、小粒度のパケットを大容量回線で流す場合に、処理が困難である。
特許文献2では、データストリームを所定の長さLを持つ複数のデータブロックに分割し、更にm個のサブデータブロックに分解(ビットスライス)して複数のATMスイッチに並列的に送信する方法が開示されている。しかしながら、この方法を利用しても、分解するサブデータブロックの数がATMスイッチの数と同じでないと実効交換容量が低下してしまう。また、同じであったとしても、元のデータブロックがLより十分小さいか、Lより若干大きい場合、長さをLに揃えるためのパディングによって実効交換容量が低下してしまう。
特許文献3では、同一のパケットから生成したセルには、宛先番号、送信元番号、セル分割番号の他、同一のタイムスタンプを付加し、複数の交換部へセルを分散している。交換部ではタイムスタンプの古いものを優先して選択し、整列部では、同一のフローに属するセル、パケットをタイムスタンプの値が古いものから順に順序復元を行う方法が開示されている。この方法によれば、非同期動作の交換部を任意の数だけ利用して分散型スイッチファブリックを構成できるが、パケット長によってはスイッチファブリックの実効交換容量が低下してしまう。
特開平5−327777号公報 特開平6−187311号公報 WO02/43329(A1)
これらの従来例に存在する実効交換容量低下問題は、スイッチ分割損とパケット分割損に起因する問題として説明することができる。
まず、発明の前提となる分散型スイッチファブリックでは、図1に示すように、スイッチファブリックの入力にあたるN個の分散部100それぞれにおいて、可変長パケットをそのまま、もしくは可変長パケットを固定長に分割したセルをM個の各交換部200へ分散してスイッチングし、N個ある整列部300のうち対応する宛先で、セルを送信順番通りに並べ直してパケットを復元して出力するか、送信順番通りにパケットを並べ直して出力することで所望の大容量回線の交換を実現する。
また、前提となる可変長のパケットと固定長のセルの関係を図2に示す。一般に、スイッチファブリックを内蔵するルータなどのパケット転送装置は、受信したパケット10の内容を解析して宛先やパケット長、優先度などを含む解析情報11を生成する。そして、解析情報11を含むパケット20を、指定された固定長に分割しセルのペイロード32とする。固定長に満たない場合は、例えば最後のセルのペイロードに値ゼロを必要量パディングして固定長にする。そして、各セルペイロード32にセルヘッダ31を付与して固定長のセル30とする。
セルヘッダ31は、セル30を分散部100から、いずれかの交換部200を経由して宛先の整列部300まで通過させた後、元通りの順番で解析情報11を含むパケット20を復元するために必要な情報を含んでいる。
ここで、図1中のスイッチファブリックがN=4、M=4、すなわち、分散部100と整列部300が4個ずつ、また、交換部200も4個であると想定し、セルペイロード長より若干小さい大きさのパケットが分散部100に入力されている場合を考える。各パケットは、セルペイロード長で指定される固定長に満たない部分にパディングが行われ固定長のセルペイロードとなる。
図3に宛先1、宛先2、宛先3、宛先4行きのパケットが1パケットずつ順番に入力された場合をパターン40として示す。図3中のDx−yのxは宛先、yは宛先xへのy番目のパケットを示すものとする。
まず、4個の交換部200−1〜4を同期動作させる場合について説明する。セル化されたパケットは、到着順に、各交換部200へ順次送信される。また、前記パターン40から生成されたセルが4個の交換部200−1〜4へ分散送信される様子を図3のパターン50として示す。この例では、4個の交換部200−1〜4は同期動作することを前提としているため、タイミング合わせのために4個の交換部のうち、3個の交換部には無効な情報を運ぶダミーセル52を含ませる必要がある。このダミーセル部分はスイッチ分割損として観測され、スイッチファブリックの実効交換容量が低下してしまう。
スイッチ分割損を具体的に示すために、図4に同期式のセル分散型スイッチファブリックにおけるパケット長とスループットの関係図を示す。横軸はパケット長(バイト)を、縦軸はスループット(Gbps:Giga bit per second)をそれぞれ示す。図4の例では、入力回線として100Gbps相当のイーサネットを想定しており、その回線実効速度500と、イーサネットパケットを交換するためのセル分散型スイッチファブリックのコア実効速度510の相関関係を示す。ここで、回線実効速度500とは、ネットワーク回線上を流れるデータのうち、有効なパケットがどの程度含まれているかを意味し、パケット長によって変化する値である。次のように算出することができる。
回線実効速度500=(パケット長/(ROUNDUP((パケット長+プリアンブル長)/4)×4+最小インターフレームギャップ長))×回線速度
尚、ROUNDUPとは、算出した値の小数点以下を切り上げることを意味する。ここで、プリアンブル長は8バイト、最小インターフレームギャップ長は12バイト、回線速度は100Gbpsとすると、
回線実効速度500=(パケット長/(ROUNDUP((パケット長+8)/4)×4+12))×100Gbps
となる。また、コア実効速度510とは、LSIチップ内(コア)の配線上を流れるデータのうち、有効なパケットがどの程度含まれるかを意味し、分散部100や整列部300では、次式によって算出される値である。回線実効速度と同様に、パケット長によって変化する値である。
コア実効速度510=(パケット長/(ROUNDUP((パケット長−FCS長+解析情報長)/セルペイロード長)×1セルあたりの処理サイクル数))×コアの動作周波数
ここで、FCSとはFrame Check Sequenceであり、イーサネットでは4バイト、また解析情報長は32バイト、セルペイロード長を128バイト、1セルあたりの処理サイクル数を4サイクル、コアの動作周波数を600MHzとすると、
コア実効速度510=(パケット長/(ROUNDUP((パケット長−4+32)/128)×4))×600MHz
となる。尚、交換部200のコア実効速度は、交換部200をセル分散型スイッチファブリック全体で4個使う場合には、前記の4分の1の値でよい。4個の交換部200を並列に利用することで、セル分散型スイッチファブリックの交換部部分全体のコア実効速度は前記の分散部100や整列部300のコア実行速度と同じ値になる。
セル分散型スイッチファブリックのコア実効速度510の値が回線実効速度を下回っている領域511が、スイッチ分割損の悪影響を受けているパケット長領域であり、前記領域においては交換容量が不足するためパケットロスが発生してしまう。
次に、4個の交換部200−1〜4を非同期動作させる場合について図5を用いて説明する。尚、図5中のDx−yのxは宛先、yは宛先xへのy番目のパケットを示すものとする。また、図5中のSa−bのaは送信元、bは送信元aからのb番目のパケット番号を示すものとする。各交換部200を非同期動作させる場合、各交換部は他の交換部と独立して入力セルの出力調停をできるため、分散部100に対して図5のパターン40の入力(図3のパターン40の入力と同じ)があっても、分散部100は、パターン55に示すように、ダミーセルを挿入せずに全交換部200−1〜4へセルを配信することができる。
しかし、ここで問題となるのは、全分散部100−1〜4で図5のパターン40の入力があった場合、いずれの分散部100でも、宛先1行きのセルは交換部1へ、宛先2行きのセルは交換部2へ、宛先3行きのセルは交換部3へ、宛先4行きのセルは交換部4へと割り当てられる状況が発生しうることである。
この時、あるタイミングで宛先1に相当する整列部1におけるセルの到着状況を観測すると、図5のパターン60に示すように、全ての分散部100−1〜4いずれからも交換部1だけを通過してセルが到着するように見える。
この状態が続くと特定の交換部200の当該宛先が輻輳するため、分散部100がロードバランスをとって他の交換部200を利用する方法が考えられる。しかし、分散部100同士はお互いの瞬間的な状況を同じ瞬間に物理的に知ることはできないため、他の分散部100が一斉に輻輳していない別の同じ交換部200を選択することがありえる。この場合、やはり図4と同様のスイッチ分割損に起因する実効交換容量低下が発生しうる。
尚、実装コストは上昇してしまうが、整列部に大きなバッファメモリを備えればやがてはパターン61に示すように全交換部200−1〜4をセルが通過している状況を作り出せる可能性がある。しかし、最終的には整列部300で送信元毎にセル順番を整列してからパケット復元をしなければならないので、分散部100から整列部300までのレイテンシが交換部200の数に比例して大きくなってしまう。つまり、実効交換容量が高くても、遅延が非常に大きいスイッチファブリックになってしまい問題となる。
次に、図7を用いてパケット分割損の問題について説明する。図7は、分散部100において宛先毎に分類した3個のパケット20があり、それらのパケット長がセルペイロード長401より若干大きい場合を示している。この時、1パケットから2セルが生成されるが、2個目のセルはその大部分が有効なデータではなく、パディングである。セル中のパディングの占める割合が大きいほど、セル分散型スイッチファブリックにおける実効交換容量は低下してしまう。この実効交換容量の低下をパケット分割損と呼ぶ。
パケット分割損を具体的に示すために、図8にセル分散型スイッチファブリックにおけるパケット長とスループットの関係図を示す。各交換部200を非同期動作させている点を除けば、それ以外の前提条件及び図の見方は図4と同様である。コア実効速度510が回線実効速度500を下回っている領域511が、パケット分割損の悪影響を受けているパケット長領域であり、前記領域においては交換容量が不足するためパケットロスが発生してしまう。
前記のパケット分割損の発生を避けるための一つの方法は、セルペイロード長を小さくすることである。具体例として、図7のセルペイロード長401の4分の1の大きさである32バイトのセルペイロード長400を利用した場合のパケット分割の様子を図9に示す。セルペイロード長が短くなるほど、パディング領域が小さくなるため実効交換容量を向上させることができる。図9に相当する場合のセル分散型スイッチファブリックにおけるパケット長とスループットの関係図を図10に示す。前提条件としてセルペイロード長が32バイトである以外は、残りの条件及び図の見方は図8と同様である。ここでは、コア実効速度510が回線実効速度500を下回っている領域511が存在しないため、交換容量が不足することはない。
しかしながら、セルペイロード長を小さくする場合、扱う回線が高速であると事実上、実現が困難である問題が発生する。例えば、セルペイロード長を32バイトとした場合、図10の条件下では、セル分散型スイッチファブリックの分散部100や整列部300の各部で1セルを処理するのにかけられる時間は、わずか1.5nsだけである。これは、仮に論理の動作周波数を666MHzと仮定すると、わずか1サイクルでしかない。特に、分散部100の重要な処理の一つのスケジューリングや整列部300の重要な処理の一つのセル順番の整列等の複雑な操作を1サイクルで行うのは一般に非常に困難である。すなわち、単純にセルペイロード長を小さくする方法は採用が困難であると言えるため現実的ではない。
以上のように、従来の分散型スイッチファブリックでは、スイッチ分割損とパケット分割損の存在により、スイッチファブリックの実効交換容量が低下してしまう問題が存在することを説明した。また、これらの問題は、単純なスケジューリングやセルペイロード長の縮小だけでは対応できない問題であることも説明した。
以上の点を鑑み、本発明では、可変長パケットを交換するセル分散型スイッチファブリックの実効交換容量低下を防ぐことが可能なスイッチファブリックを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、スイッチファブリックの入力にあたる複数の分散部と、スイッチファブリックの出力にあたる複数の整列部と、それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、前記分散部は、入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し第一の分割長単位で揃える機構と、第一の分割長単位の2倍以上の整数倍である第二の分割長単位で固定長のセルペイロードに分割し、前記セルペイロードにセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、前記セルが交換部と同数溜まるたびに、セルを全交換部へひとつずつ分散する機構を有し、前記整列部は、複数の前記交換部を介して受信したセルの送信元識別子によってセルを分類し、整理番号を元に順番整列する機構と、セルのパケット先頭末尾の位置情報によってパケットを復元する機構と、復元済みのパケットを出力する機構とを有するセル分散型スイッチファブリックを提供する。
また、本発明は、複数の分散部と、複数の整列部と、それぞれが非同期に、分散部から整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、分散部は、入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し固定長のセルペイロードに分割し、セルペイロード各々にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、セルが交換部と同数溜まるたびに、セルを全交換部へひとつずつ分散する機構を有し、整列部は、複数の交換部を介して受信したセルの送信元識別子によってセルを分類し、整理番号を元に順番整列する機構と、セルのパケット先頭末尾の位置情報によってパケットを復元する機構と、復元済みのパケットを出力する機構とを有するセル分散型スイッチファブリックを提供する。
本発明によると、可変長パケットを交換する場合でも、スイッチ分割損、更にはパケット分割損を必要最小限に抑えることができる。このため、従来方法よりも実効交換容量の低下の少ないセル分散型スイッチファブリックを構成可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の詳細な内容を図面に基づいて説明する。
第一の実施例として、図1にセル分散型スイッチファブリックを用いたパケット転送装置の一構成例を示す。このパケット転送装置は、N本の入力回線に対し、可変長パケットを解析し宛先検索等の結果を付与するN個の入力側ネットワークプロセッサ600(600−1〜N)、解析情報つきの可変長パケットを受信し固定長セルに分割送信するN個の分散部100(100−1〜N)、それぞれが独立にセルをスイッチングするM個の交換部200(200−1〜M)、セルからパケットを分散部100の送信順番通りに復元するN個の整列部300(300−1〜N)、パケットに必要なヘッダ修正等を加えるN個の出力側ネットワークプロセッサ610(610−1〜N)を備える(N、Mは整数)。
このうち、分散部100、交換部200、整列部300で構成される部分が本実施例の対象とするスイッチファブリックである。別の構成例では、分散部100が入力側ネットワークプロセッサ600の一部に、また、整列部300が出力側ネットワークプロセッサ610の一部に含まれることがあるが、本質的な差異ではない。
次に、本実施例におけるスイッチ分割損とパケット分割損を必要最小限に抑える方法を、図6に示すリンクヘッダつきセルと各部位の関係図、図11に示すパケットとセルペイロード長の相関関係図と、図13に示す分散部100内部の構成例のブロック図、図14に示す整列部300内部の構成例のブロック図、図15に示す交換部200内部の構成例のブロック図とともに説明する。
まず、図6が示す内容に関して説明する。図6は図1のセル分散型スイッチファブリックを別の視点で見た図であり、説明しやすくするためにネットワープロセッサや分散部、整列部は1入出力回線だけを図示している。ここで、入力側ネットワークプロセッサ600−1と出力側ネットワークプロセッサ610−1は好適には同一LSI上に実装される。別LSIである場合は、互いに近接するように実装される。同様に、分散部100と整列部300も好適には同一LSI上に実装される。別LSIである場合は、互いに近接するように実装される。入力側ネットワークプロセッサ600−1と分散部100−1の間、及び、出力側ネットワークプロセッサ610−1と整列部300−1の間ではパケット単位の転送を行うが、場合によっては、パケットをセル単位に分割してから元のパケットと同じ順番で送っても良い(セル単位としても、論理的にはパケット単位の転送となっている)。いずれにしてもパケット20もしくはセル30に対して、リンクヘッダ70を付与して両デバイス間の転送を行うことを図6は示している。
ここで、リンクヘッダ70とは、デバイス間(すなわちリンク上)でデータを転送するためのヘッダ情報であり、含まれるセルの内容を示したり、デバイスのバックプレッシャ情報などを伝達したりするために利用することができる。同様に、分散部100と各交換部200の間、及び、各交換部200と整列部300の間ではセル単位でデータを転送するが、このセル30もデバイス間ではリンクヘッダ70を付与した形となる。本実施例では、リンクヘッダ70によって各デバイスのバックプレッシャ情報を伝達する方法を分散部100や整列部300などの詳細構成の中で説明する。なお、バックプレッシャ情報の伝達のため、各部間にバックプレッシャ専用線を設ける構成をとることもできる。
次に、図11が示すパケットとセルペイロード長の相関関係に関して説明する。分散部100は、受信する様々な宛先を含むパケット20Aを分散部100によってバッファリングし、宛先毎に分類したパケット20Bをパケットアライン長410毎に揃え、更にセルペイロード長411によって分割しセルペイロードとする。そして、交換部数長412に相当するセルペイロードが溜まるたびに、交換部の数と同数のセルを生成して出力する。
セルペイロード長411は、パケットアライン長410を整数倍(ただし2以上)した値であるため、(セルペイロード長411)=((パケットアライン長410)とKの積)(Kは2以上の整数)という関係がある。また、交換部数長412は、交換部200の数をMとすると、(交換部数長412)=((セルペイロード長411)とMの積)という関係がある。
ここで、セルペイロード長411は、パケットアライン長410を整数倍(ただし2以上)した値であるため、分割後のセルペイロードには複数のパケット20Bが含まれうる。整列部300でセルからパケットを復元する処理を複雑化させないため、また、分散部100が備えるパケット保持用のメモリを肥大化させないために、1セルに含まれるパケット数は最大でも2程度が望ましい。すなわち、パケットアライン長410やセルペイロード長411は、極端に大きな値をとらない方が良い。
好ましい例を挙げると、標準的なサイズ(64バイトから1518バイト)のイーサネットパケットを扱い、入力側ネットワークプロセッサ600で生成する解析情報が32バイトである場合、パケットアライン長410を32バイト、セルペイロード長411を128バイト(パケットアライン長410の4倍)とすると、1セルには最大でも2パケットまでしか含まれない。
パケットアライン長410にパケット先頭を揃える操作、セルペイロード長411でセル分割する操作は、様々な実装方法が考えられるため、その一実施例を図13に示す。構成の前提となる分散部100は、パケット受信部110、バックプレッシャ生成回路112、バックプレッシャ抽出回路113、宛先毎及びマルチキャスト(MC)用の複数のVOQ(Virtual Output Queue)群120、VOQ調停器126、セレクタ127、セル生成部130、セル振分部140を有する。以下順次これらブロックの機能動作を説明する。
分散部100のパケット受信部110は、パケット(パケット20もしくはセル30)を受信するとリンクヘッダ70と受信パケット20A(図11参照)に分離する。リンクヘッダ70は、バックプレッシャ抽出回路113に渡され、出力側ネットワークプロセッサ610のバックプレッシャ情報144を抽出して、同一LSI上に実装されている、もしくは、近傍に実装されているペアとなる整列部300(図6参照)へ伝達する。
また、パケット受信部110は、パケットアライン長分割回路111を備え、受信パケット20Aをパケットアライン長410単位で分割し、対応する宛先のVOQ120へ記録する。つまり、VOQ120は、パケットアライン長単位のデータを記録する。セルペイロード長411分相当のパケット分割データが溜まると一つのセルペイロードとなる。この操作により、一つのセルペイロードの中に複数のパケットを含めることができる。
図13から明らかなように、各VOQ120は、VOQの本体でありセルペイロードを保持するFIFOキュー121とセル数カウンタ122、交換部空き状況検出器123、タイマー124、出力要求生成回路125を備える。セル数カウンタ122は、当該VOQに保持されているセルの数をカウントする。また、交換部空き状況検出器123は、整列部300経由で送られてくる交換部200の宛先毎のバックプレッシャ情報142のうち、宛先が当該VOQに相当するものを取り込み、当該宛先がセルを受信する領域が残っているか否か検出する。通常は、セル数カウンタ122の値が、交換部数長412に達しており、なおかつ、交換部空き状況検出器123がバックプレッシャ情報142に基づき、全ての交換部200の該当する宛先にセルを受信する空き領域があることを検出した場合に、出力要求生成回路125は、VOQの出力調停要求をVOQ調停器126へ送信する。
VOQ調停器126は、要求のあったVOQ120のいずれか一つを選択してセレクタ127を固定し、該当するVOQ120から、交換部数長412と同数のセルペイロードをセル生成部130へ送信する。
そして、セル生成部130は、受信したセルペイロードにセルヘッダを付与してセルを生成する。セルヘッダとして付与する情報としては、図12に示すように、最低限、宛先情報131と送信元識別子132と整理番号133とパケット先頭末尾の位置情報134が存在する。それ以外の情報はその他135として示している。宛先情報131は、スイッチファブリックのどの宛先に対してセルを転送すべきかを示す情報であり、例えば宛先ビットマップとして表現できる。送信元識別子132とは、宛先でどの送信元(分散部100)からセルが転送されてきたか区別するために利用する情報であり、例えば分散部100を区別する固有の番号である。パケット先頭末尾の位置情報134とは、パケットの先頭がセルペイロードの中をパケットアライン長410単位で分割した場合にどこに位置するか、また、パケット末尾がセルペイロードの中をパケットアライン長410単位で分割した場合にどこに位置するか、を意味する。また、各セルには送信すべき交換部200を示す交換部番号も付与するが、交換部番号はセル振分部140が認識できればよいため、分散部100内部の信号としてだけ存在すればよく、セルヘッダに含める必要はない。
ここで、パケットアライン長410にパケット先頭を揃える操作、セルペイロード長411でセル分割する操作の別の実施例を説明する。別の方法では、パケットアライン長分割回路111内に1セルペイロード分のバッファをVOQ120内部の各VOQと同数備える。このバッファへの記録単位はパケットアライン長410単位である。そして、これらバッファのうちセルペイロード長411分溜まったバッファから、順にVOQ120の対応するVOQへパケットアライン長410単位ではなく、セルペイロード長411単位でセルペイロードを移動する。この場合、VOQ120は、書込みも読出しもセルペイロード長411単位となる。(先の実施例では、VOQ120への書込みはパケットアライン長410単位、読出しはセルペイロード長単位411である。)
尚、前述のパケットアライン長410にパケット先頭を揃える操作、セルペイロード長411でセル分割する操作の実現方法自体は実装上の違いであり、本質的な違いではない。また、前述の方法を変形した実現方法もとりうることに注意されたい。
さて、図13のセル振分部140を有する分散部100から出力するセル30には、リンクヘッダ70として、交換部200へ伝達する整列部300の送信元毎のバックプレッシャ143をセル30に付与し、各セルを指定の交換部番号に従って交換部200へ送信する。セル生成部130が与える交換部番号を、VOQから一度に取り出すM個のセルに対して互いに異なる値とすることで、全交換部200−1〜Mに対して均等にセル分散を行うことができる。
尚、既にVOQにいくつかのセルペイロードが溜まっている状態で、対応する宛先の後続パケットが到着しない状況がありうる。ネットワーク上ではこのような状態が永遠に続くことは通常ありえないが、この状況が続くと、VOQに溜まっているセルペイロードを含むパケットがスイッチファブリックから永久に出力されなくなってしまう。
このような状況を避けるために、各VOQ120に内蔵するタイマー124を利用する。タイマー124はVOQに何もない状態でセルペイロードが記録された時、及び、VOQからセルペイロードが読み出された際にVOQにセルペイロードが残っている時に初期状態に戻してスタートさせる。そして、タイマー124が指定の値に達した場合、交換部空き状況検出器123が全ての交換部200の該当する宛先にセルを受信する空き領域があることを検出していれば、VOQのセルペイロードが交換部数長412分溜まっていなくても、出力要求生成回路125は、VOQの出力調停要求をVOQ調停器126へ送信する。
そして、前記の出力調停要求が勝利すれば、溜まっているセルペイロード数に相当する数の交換部200へ1セルずつ分散送信する。この操作によって、適切なタイムアウト設定により、VOQに溜まっているパケットの末尾部分に相当するセルペイロードを宛先の整列部300へ向けて送信することができる。尚、VOQが空になればタイマー124を初期状態に戻して停止させる。
また、これまでの説明は宛先が一つであるユニキャストパケットに対して非常に効率よく動作する。宛先が複数あるマルチキャストパケットの場合、分散部100のパケット受信部110が宛先毎のVOQ120へ記録する前に、対応する全てのユニキャストパケットに分解すれば、前述の手法をそのまま利用できる。
もしくは、マルチキャストパケットの場合、連続する同一宛先のマルチキャストパケットまでをパケットアライン長410とセルペイロード長411を利用してセルペイロード化し、交換部数単位でセル分散を行う。この時、分散部100は、該当セルが交換部数に満たない場合でも分散してよい。これは、ユニキャストの場合のタイムアウト処理と類似の手段で実現できる。
これらのマルチキャストパケットの扱いによれば、ユニキャストパケットの場合よりも実効交換容量は低下しうるが、マルチキャストパケットの全体に占める割合は一般に少ないとすれば、十分許容範囲内である。
尚、分散部100のバックプレッシャ生成回路112は、VOQ120群の輻輳具合を検出し、分散部100のVOQ毎のバックプレッシャ情報141を生成し、同一LSI上に実装されている、もしくは、近傍に実装されているペアとなる整列部300へ伝達する。このバックプレッシャ情報141は、最終的には整列部300、出力側ネットワークプロセッサ60を経て入力側ネットワークプロセッサ50へ伝達され、入力側ネットワークプロセッサ50内部のVOQの出力調停に利用される。
次に本実施例における交換部200の構成の一例について図15を用いて説明する。各交換部200−1〜Mは、それぞれがN個の受信ポートとN個の出力ポートをもち、それぞれの交換部200が互いに独立して動作するため、スイッチファブリック全体で見ると非同期型の交換部を備えるセル分散型スイッチファブリックとなる。
各交換部200は受信したセルをセル30とリンクヘッダ70(LH#1、LH#2、LH#3、LH#4)に分離し、セル30部分をスイッチング回路210に、リンクヘッダ70をバックプレッシャ抽出回路211にそれぞれ取り込む。バックプレッシャ抽出回路211は、リンクヘッダ70に含まれる、分散部100経由で到着する各整列部300の送信元毎のバックプレッシャ情報(送信元#1、送信元#2、送信元#3、送信元#4)を認識し、スイッチング回路210へ送る。尚、このスイッチング回路210では、同一の送信元から送られてきたセル30は、後続の同一送信元からのセル30に追い越されないように制御する。
スイッチング回路210は、受信したセル30のセルヘッダが含む宛先情報131を参照して宛先となる整列部300毎にセル30を一旦集める。その後、バックプレッシャ抽出回路211から送られてくる整列部300の送信元毎のバックプレッシャ情報を調べ、バックプレッシャのない送信元のセルの中から一つを選んで送信する。尚、交換部200はバックプレッシャ生成回路212を備え、スイッチング回路210の宛先毎の輻輳度合いを検出して、宛先毎のバックプレッシャ情報を生成し、出力用のリンクヘッダ70を生成し、セル30の送信の際に付与する。
宛先の整列部300には、複数の交換部200からセルが到着する。同一の交換部200から到着するセルは、任意の一つの送信元だけに着目すると順番が揃ったままである。しかし、異なる交換部200の間での任意の一つの送信元に関する順番は保証されないため、整列部300はセル順序を適切に並べ直してからパケットを復元する必要がある。
図14に本実施例における整列部300内部の一構成例をブロック図で示す。整列部300は、セル順番整列部310、バックプレッシャ抽出回路311、バックプレッシャ生成回路312、送信元毎のFIFOキューを備えるパケット復元部320、パケット送信部330で構成する。
整列部300はセルを受信するとリンクヘッダ70をバックプレッシャ抽出回路311へ、セル30をセル順番整列部310へそれぞれ渡す。
バックプレッシャ抽出回路311は、リンクヘッダ70から、上述した交換部200の宛先毎のバックプレッシャ情報142(宛先#1、宛先#2、宛先#3 - - - 宛先#N)を抽出し、同一LSI上に実装されている、もしくは、近傍に実装されているペアとなる分散部100へ伝達する。
また、バックプレッシャ生成回路312は、セル順番整列部310、及び、パケット復元部320の内部論理やメモリの利用状況を参照して送信元に対応するバックプレッシャ情報143(送信元#1、送信元#2、送信元#3 - - - 送信元#N)を生成し、同一LSI上に実装されている、もしくは、近傍に実装されているペアとなる分散部100経由で交換部200へ伝達する。
セル順番整列部310は、各交換部200からセル30を受信し、送信元毎にセルの順番を分散部100での送信順番通りに整列し、パケット復元部320の中の対応するFIFOキューへセルを送る。具体的には、図12に示したセルヘッダに含まれる送信元識別子132によって送信元毎にセルを分類し、その中で期待すべき整理番号133を持つセルを選択することによってセル順番を整列する。
パケット復元部320の各FIFOキューは、読出し時はパケットアライン長410単位であるが、記録時はセル単位、すなわちセルペイロード長411単位である。このため、パケット復元部320への記録を行うまでの処理を担うセル順番整列部310では、複雑なセルの順番整列処理に対して十分な処理時間を確保することができる。
パケット復元部320の各FIFOキューは、受信したセルのヘッダのパケット先頭末尾の位置情報134を利用して、セルをパケットアライン長410単位に切り出すことで、元のパケットを復元する。
その後、パケット送信部330は、パケット復元部320のFIFOキューのうち、パケットを復元できているFIFOキューの一つを選ぶ。同一LSI上に実装されている、もしくは、近傍に実装されているペアとなる分散部100から送信されてくる、入力側ネットワークプロセッサ600を経由した出力側ネットワークプロセッサ610のバックプレッシャ情報144を参照して、出力側ネットワークプロセッサが受け付け可能な状態であることを確認する。そして、当該パケット20に、分散部100のVOQのバックプレッシャ情報141(宛先#1宛先#2、宛先#3、宛先#4)をリンクヘッダ70として付与して外部へ出力する。物理的には、パケット20をセル30として分割していても良い。
以上説明した本実施例の分散部100から交換部200を経て整列部300の操作により、セル分散型スイッチファブリックでパケットを所望の宛先へ実効交換容量の低下を最小限に抑えながら効率的に転送することが可能となる。
より具体的には、図8に示すパケット長とスループットの関係を示すグラフにおいて、丸印511部分に示すようなパケット長のパケットが存在しないのと同等の効果をあげることができる。すなわち、コア実効速度510が回線実効速度500を下回る領域のパケット長が存在しないのと同等の効果をあげることができる。
実施例1では、セル分散型スイッチファブリックにおけるパケット分割損とスイッチ分割損の両方を最小限に抑止するための方法を詳細に示した。ここで、スイッチファブリックが扱う回線速度や論理動作周波数によっては、スイッチ分割損だけを抑止すればよい可能性がある。よって、実施例2としてスイッチ分割損だけを最小限に抑止する方法について説明する。
実施例2は、実施例1に対して少量の変更を加えるだけで実現可能である。具体的には、実施例1では、パケットアライン長410を2以上の整数倍した値のセルペイロード長411としてパケット分割損を防いだ。よって、パケットアライン長410とセルペイロード長411を同一の値とすれば実施例1で説明したパケット分割損部分を省いた形にできる。例えば、図13の分散部100の説明では、パケット受信部110内のパケットアライン長分割回路111を必要としたが、実施例2では、このパケットアライン長分割回路111が不要となる。すなわち、各VOQ120への書込み単位はセルペイロード長411となる。すなわち、パケット長アライン回路111が存在しないため、セルペイロードに複数のパケットが含まれることはない。その他の変更は一切加える必要がなく、容易にスイッチ分割損だけを最小限に抑止するセル分散型スイッチファブリックが実現できる。
以上、各種の実施例によるセル分散型スイッチファブリックについて詳細な説明を行った。なお上述の説明は、実施の一形態に過ぎず、本発明の技術的思想および技術的範囲から離れることなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。
上述してきた本発明によるセル分散型スイッチファブリックは、例えば、大容量回線を利用したデータ交換が必要なシステムで利用することができる。ルータやスイッチに代表されるパケット装置内のスイッチファブリックに最も適する。この他、サーバやストレージ機器の装置内のスイッチファブリック等での利用が考えられる。
第一の実施例に係るセル分散型スイッチファブリックの構成を示すブロック図である。 従来例における可変長パケットから固定長セルを生成する様子を示す模式図である。 従来例におけるパケットとセルペイロード長の関係例を示す図である。 従来例におけるパケット長とスループットの相関関係例を示す図である。 従来例におけるパケットとセルペイロード長の関係例を示す図である。 第一の実施例に係る図1構成の見方を変えたブロックとリンクヘッダつきセルの関係を示す図である。 従来例におけるパケット分割損が大きい場合のパケットとセルペイロード長の関係例を示す図である 従来例におけるセルペイロード長が大きい場合のパケット長とスループットの相関関係例を示す図である。 従来例におけるセルペイロード長が小さい場合のパケットとセルペイロード長の関係例を示す図である。 従来例におけるセルペイロード長が小さい場合のパケット長とスループットの相関関係例を示す図である。 第一の実施例におけるパケットとセルペイロード長の相関関係例を示す図である。 第一の実施例のセルヘッダの構成例を示す図である。 第一の実施例の分散部の構成例を示すブロック図である。 第一の実施例の整列部の構成例を示すブロック図である。 第一の実施例の交換部の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100…分散部
200…交換部
300…整列部
10…パケット
11…解析情報
20…解析情報を含むパケット
30…セル
31…セルヘッダ
32…セルペイロード
410…パケットアライン長
411…セルペイロード長
412…交換部数長
110…パケット受信部
120…VOQ
130…セル生成部
140…セル振分部
310…セル順番整列部
320…パケット復元部
330…パケット送信部
500…回線実効速度
510…コア論理実効速度
511…スループット低下領域。

Claims (13)

  1. セル分散型スイッチファブリックであって、
    前記スイッチファブリックの入力にあたる複数の分散部と、
    前記スイッチファブリックの出力にあたる複数の整列部と、
    それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、
    前記分散部は、
    入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し第一の分割長単位で揃える機構と、
    前記第一の分割長単位の2倍以上の整数倍である第二の分割長単位で固定長のセルペイロードに分割し、前記セルペイロード各々にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、
    前記セルが前記交換部と同数溜まるたびに、前記セルを全ての前記交換部へひとつずつ分散する機構を有し、
    前記整列部は、
    複数の前記交換部を介して受信した前記セルの前記送信元識別子によって前記セルを分類し、前記整理番号を元に順番整列する機構と、
    前記セルの前記パケット先頭末尾の位置情報によって前記パケットを復元する機構と、
    復元済みの前記パケットを出力する機構とを有するセル分散型スイッチファブリック。
  2. セル分散型スイッチファブリックであって、
    前記スイッチファブリックの入力にあたる複数の分散部と、
    前記スイッチファブリックの出力にあたる複数の整列部と、
    それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、
    前記分散部は、
    入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し固定長のセルペイロードに分割し、
    前記セルペイロード各々にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、
    前記セルが前記交換部と同数溜まるたびに、前記セルを全ての前記交換部へひとつずつ分散する機構を有し、
    前記整列部は、
    複数の前記交換部を介して受信した前記セルの送信元識別子によって前記セルを分類し、前記整理番号を元に順番整列する機構と、
    前記セルの前記パケット先頭末尾の位置情報によって前記パケットを復元する機構と、
    復元済みの前記パケットを出力する機構とを有するセル分散型スイッチファブリック。
  3. 請求項1記載のセル分散型スイッチファブリックにおいて、
    前記分散部は、
    指定の時間を経過しても同一宛先の2個目以降のパケットが到着しない場合、
    前記セルが前記交換部と同数溜まっていなくても各セルを異なる前記交換部へ一つずつ分散する機構を有する
    セル分散型スイッチファブリック。
  4. 請求項1記載のセル分散型スイッチファブリックにおいて、
    前記分散部は、
    前記パケットとして、マルチキャストパケットを受信した場合、前記マルチキャストパケットを目的の宛先を含むユニキャストパケットへ分解してからセル分割する機構を有する
    セル分散型スイッチファブリック。
  5. 請求項1記載のセル分散型スイッチファブリックにおいて、
    前記分散部は、
    前記パケットとして、マルチキャストパケットを受信した場合、同一のマルチキャスト先を含む連続する前記マルチキャストパケットまでをセル分割し、
    前記セルが前記交換部と同数溜まっていなくても各セルを異なる前記交換部へ一つずつ分散する機構を有する
    セル分散型スイッチファブリック。
  6. セル分散型スイッチファブリックであって、
    前記スイッチファブリックの入力にあたる複数の分散部と、
    前記スイッチファブリックの出力にあたる複数の整列部と、
    それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、
    前記分散部が、
    入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し第一の分割長単位で揃える機構と、
    第一の分割長単位の2倍以上の整数倍である第二の分割長単位で固定長のセルペイロードに分割し、
    各々の前記セルペイロードにセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、
    前記セルが前記交換部と同数溜まるたびに、前記セルを全ての前記交換部へひとつずつ分散する機構を有する
    ことを特徴とするセル分散型スイッチファブリック。
  7. セル分散型スイッチファブリックであって、
    前記スイッチファブリックの入力にあたる複数の分散部と、
    前記スイッチファブリックの出力にあたる複数の整列部と、
    それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、
    前記分散部が、
    入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し固定長のセルペイロードに分割し、
    前記セルペイロード各々にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとする機構と、
    前記セルが前記交換部と同数溜まるたびに、前記セルを全ての前記交換部へひとつずつ分散する機構を有することを特徴とするセル分散型スイッチファブリック。
  8. セル分散型スイッチファブリックであって、
    複数の分散部と、複数の整列部と、それぞれが非同期に、前記分散部から前記整列部へのデータ交換を行う複数の交換部とを備え、
    前記分散部は、
    入力される可変長のパケットを宛先毎に分類し、同じ宛先への前記可変長のパケットを一個以上の固定長のセルペイロードとし、前記セルペイロード各々にセルヘッダとして少なくとも宛先情報と送信元識別子と整理番号とパケット先頭末尾の位置情報を付与して固定長のセルとし、
    前記セルが前記交換部と同数溜まるたびに、前記セルを全ての前記交換部へひとつずつ分散する
    セル分散型スイッチファブリック。
  9. 請求項8記載のセル分散型スイッチファブリックであって、
    前記分散部は、
    指定の時間を経過しても同一宛先の2個目以降の前記パケットが到着しない場合、前記セルが複数の前記交換部と同数溜まっていなくても、前記セル各々を異なる前記交換部へ一つずつ分散する
    セル分散型スイッチファブリック。
  10. 請求項8記載のセル分散型スイッチファブリックであって、
    前記分散部は、
    前記可変長のパケットとしてマルチキャストパケットを受信した場合、目的の宛先を含むユニキャストパケットへ分解してからセル分割する
    セル分散型スイッチファブリック。
  11. 請求項8のセル分散型スイッチファブリックであって、
    前記分散部は、
    前記可変長のパケットとしてマルチキャストパケットを受信した場合、同一のマルチキャスト先を含む連続する前記マルチキャストパケットまでをセル分割し、
    前記セルが複数の前記交換部と同数溜まっていなくても、前記セル各々を異なる前記交換部へ一つずつ分散する
    セル分散型スイッチファブリック。
  12. 請求項8記載のセル分散型スイッチファブリックであって、
    複数の前記整列部各々は、
    複数の前記交換部を介して受信した前記セルの前記セルヘッダに基づき前記パケットを復元し、復元済みの前記パケットを出力する
  13. 請求項12記載のセル分散型スイッチファブリックであって、
    前記整列部は、
    複数の前記交換部を介して受信した前記セルの前記送信元識別子によって前記セルを分類し、前記整理番号を元に順番整列し、前記パケット先頭末尾の位置情報によってパケットを復元して出力する
    セル分散型スイッチファブリック。
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