JP2009252549A - 多極形回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】三相4線式回路遮断器において、中性極電路のための端子金具の配置が国内向と海外向では異なるが、これを一種類の多極形回路遮断器で対応できるようにする。
【解決手段】引き外し動作などを行うための制御部13に、手動操作できるように構成された中性極切換え操作部3を有し、この中性極切換え操作部3の操作により、端子金具の中で中性極に指定されていた端子金具の指定を、他の端子金具の指定に切換えて演算処理できるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば三相4線式回路遮断器のように、中性極電路を含む複数の電路に配設され、電路に流れる負荷電流に基づいて電路を遮断する多極形回路遮断器に関するものである。
従来の多極形回路遮断器は、例えば三相4線式回路遮断器においては、第1相、第2相、第3相、中性極相(以下N相という)の複数の電路に配設され、それぞれの電路に流れる電流を検出手段で検出し、その検出手段からの出力信号を制御部により演算処理して、電路に流れる電流が所定の電流値を超えたときトリップ機構を介して開閉接点を開路するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、本体ケースには、複数の電路のうちN相の配設位置がわかるように、N相を接続する端子金具の近傍にN記号を表示するようにしていた(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−60789号公報(図1) 特開昭59−79932号公報(第1図)
従来の多極形回路遮断器は以上のように構成されているが、国内向と海外向ではN相の位置が異なる。即ち、国内向の多極形回路遮断器の端子金具は、左側から、第1相、第2相、第3相、N相のように配列され、これに対して、海外向のものは、左側から、N相、第1相、第2相、第3相、のように配列される。さらに、N相は接地相であるため、例えば、過電流に対する保護を実施しない等、他の電圧極とは要求される特性が異なるものになされることがある。従って、国内向、海外向のそれぞれの仕様に適合するように生産しなければならず、生産コストが高くなるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、多極形回路遮断器において、国内向と海外向2種類の製品を用意することなく、1台の多極形回路遮断器でありながら、国内向、海外向両方に対応できる多極形回路遮断器を得るものである。
本発明に係る多極形回路遮断器は、中性極電路を含む複数の電路に対応して所定の関係に配列された端子金具と、複数の電路の夫々を開閉するようになされた開閉接点と、上記電路に流れる電流を検出する検出手段と、この検出手段からの出力信号を演算処理して、上記電路に流れる電流が所定の電流値を超過したとき上記開閉接点を開離する信号を発生する制御部と、上記端子金具、開閉接点、検出手段、制御部を収納する本体ケースとを備えた多極形回路遮断器において、上記制御部に、手動操作できるように構成された切換え操作部を有し、この切換え操作部の操作により、上記端子金具の中で中性極に指定されていた端子金具の指定を他の端子金具に指定を切換えて演算処理できるようにしたものである。
本発明は以上説明したように、中性極電路を含む複数の電路に対応して所定の関係に配列された端子金具と、複数の電路の夫々を開閉するようになされた開閉接点と、上記電路に流れる電流を検出する検出手段と、この検出手段からの出力信号を演算処理して、上記電路に流れる電流が所定の電流値を超過したとき上記開閉接点を開離する信号を発生する制御部などを備えた多極形回路遮断器において、制御部に、手動操作できるように構成された切換え操作部を有し、この切換え操作部の操作により、端子金具の中で中性極に指定されていた端子金具の指定を他の端子金具に指定を切換えて演算処理できるようにしたので、国内向、海外向の対応が切換え操作部の切換え操作で可能になる。従って、複数の仕様の製品を用意する必要がなく、生産性が向上し生産コストを安くすることが出来る。
また、切換え操作部の構成は、本体ケースの外面にあって、その本体ケースに着脱できるように構成され、かつ、この着脱が切換え操作になるようにした切換え操作プラグにすることにより、国内向、海外向の対応が容易になる。
さらに、切換え操作プラグを、中性極電路のための端子金具の位置を判別できるように、中性極電路の端子金具の近傍に着脱自在に設けることにより、中性極の表示を兼ねた構成にできるので、国内向、海外向の対応が一層容易になる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図1〜図7に基づいて説明する。この場合、図1は本発明の多極形回路遮断器を一部分を分解して示す外観斜視図である。図2は切換え操作プラグの拡大図である。図3は中性極非表示プラグの拡大図である。図4は図1の多極形回路遮断器の要部拡大図である。図5は本発明の実施の形態1における多極形回路遮断器の構成を示すブロック図である。図6は図5に示すアナログスイッチ部が海外向設定時の切換え状態を示すブロック図である。図7は図5に示すアナログスイッチ部が国内向設定時の切換え状態を示すブロック図である。
図1において、100は海外向の多極形回路遮断器であり、合成樹脂製のカバー1aとベース1bで形成された本体ケース1と、電路に接続するための端子金具TN,T1,T2,T3と、開閉操作ハンドルHが示されている。本体ケースの内部には、後述するように、電路に流れる電流を開閉する開閉接点10、中性極を含む複数の電路11、電流検出手段12、制御部13、引外し装置14などが収納されている。
また、カバー1aには、中性極に指定された端子金具TNの近傍に嵌挿穴2aが形成され、端子金具T3の近傍に嵌挿穴2bが形成されている。嵌挿穴2aの内部には、制御部13の一部分(アナログスイッチ部15の一部分)に形成された電極部5即ち切換えピン5a,5bが突設されている。この嵌挿穴2aには、中性極を指定するために図2に示すような切換え操作プラグ3が嵌挿される。嵌挿穴2bには図3に示すような中性極非表示プラグ4が嵌挿される。
図2において、切換え操作プラグ3は、例えば、熱可塑性樹脂成形品で形成され、前面に中性極電路の配置位置を表示する中性極表示部3aがあり、背面には切換えピン5a,5bを電気的に接続するためのショートジャンパー3bが内装されている。なお、中性極表示部3aは英文字のNを表示してある。また、ショートジャンパー3bは銅材を用いて切換えピン5a,5bが嵌り込むように形成されたものである。
図3において、中性極非表示プラグ4は、中性極表示部を持たず、嵌挿穴2a側にある切換えピン5a,5bと干渉しないための穴4aを有している。従って、嵌挿穴2aに嵌挿しても切換えピン5a,5bはショートされず、設定は切換らない。ただし、中性極非表示プラグ4は、設定を切換えるために切換え操作プラグ3を差し換えた時、切換え操作プラグ3が嵌挿されていない嵌挿穴2bへ嵌挿することで、多極形回路遮断器100の内部に水分や埃など異物が侵入するのを防ぎ、多極形回路遮断器100の故障を防止する働きがある。
図4において、(a)の図は嵌挿穴2aに切換え操作プラグ3が嵌挿されているもので、この場合、中性極は左側に設定される。これは海外向の仕様である。同様に(b)の図は嵌挿穴2bに切換え操作プラグ3が嵌挿されているもので、この場合中性極は右側に設定される。これは国内向の仕様である。図4(a)及び図4(b)において、いずれも切換え操作プラグ3が中性極の位置を明確に示しており、中性極非表示プラグ4が切換え操作プラグ3の嵌挿されていない嵌挿穴に嵌挿され、多極形回路遮断器100の内部に異物が入り込むのを防いでいる。なお、この多極形回路遮断器100を使用するときは、切換え操作プラグ3及び中性極非表示プラグ4は、いずれも取り外しできないように、接着などにより固着される。
図5において、多極形回路遮断器100は、本体ケース1あるいは端子金具TN,T1,T2,T3などの図示を省略し、制御部13に関係する構成を示したものである。即ち、複数の開閉接点10、中性極電路を含む複数の電路11、電流検出手段12、制御部13、引外し装置14、アナログスイッチ部15で構成されている。この構成において、アナログスイッチ部15は、図6及び図7に示すように構成され、アナログスイッチ150〜157は、いずれも外部からのコントロール信号にもとづいてc接点のような切換動作をするように配設されている。
なお、図6は切換操作プラグ3が嵌挿穴2aに挿入され切換ピン5a、5bを電気的に接続し、各アナログスイッチにコントロール信号が与えられた状態を示しており、図7は中性極非表示プラグ4が嵌挿穴2aに挿入され、切換ピン5a、5bが電気的に接続されず、各アナログスイッチにコントロール信号が与えられない状態を示している。
図6は海外向の端子金具の配列による構成を示すもので、電流検出手段12aは中性極N相の電流を検出する。電流検出手段12bは第1相の電流を検出する。電流検出手段12cは第2相の電流を検出する。電流検出手段12dは第3相の電流を検出する。図7は国内向の端子金具の配列による構成を示すもので、電流検出手段12aは第1相の電流を検出する。電流検出手段12bは第2相の電流を検出する。電流検出手段12cは第3相の電流を検出する。電流検出手段12dは中性極N相の電流を検出する。上記のように検出された信号は、いずれもアナログスイッチ部15を通り、演算機能を有する制御部13に入力される。
上記の構成において、図4(a)に示すように、嵌挿穴2aに切換え操作プラグ3を嵌挿することにより切換えピン5a,5bが電気的に接続されたときは図6のアナログスイッチ部15の状態になる。即ち、海外向の構成になる。つぎに、図4(b)に示すように、嵌挿穴2bに切換え操作プラグ3を嵌挿することにより(切換え操作プラグ3を嵌挿穴2aから抜き取って嵌挿穴2bに嵌挿することにより)切換えピン5a,5bの電気的接続を開離すると図7のようにアナログスイッチ部15が切換えられた状態になる。即ち、国内向の構成になり、電流検出手段12にて検出された信号の通信経路を変更するように形成されている。
次に、上記のように電流検出手段12にて検出された信号の通信経路変更により電流検出手段12aあるいは12dがN相の電流を検出することになる理由について詳細に説明する。図6の海外向のものにおいて、図中の太線は、電流検出手段12にて検出された信号の経路を示す。嵌挿穴2aに切換え操作プラグ3が嵌挿され、嵌挿穴2bに中性極非表示プラグ4が嵌挿されると、アナログスイッチ150から157は図6に示すような接続になる。従って、この場合、電流検出手段12aで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ150を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ157を通り、制御部13の入力部13dに入力される。同様に、電流検出手段12bで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ152を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ151を通り、制御部13の入力部13aに入力される。電流検出手段12cで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ154を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ153を通り、制御部13の入力部13bに入力される。電流検出手段12dで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ156を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ155を通り、制御部13の入力部13cに入力される。
このように海外向の場合においては、入力部13aに入力された信号は第1相電流の情報として処理される。同様に、入力部13bに入力された信号は第2相電流の情報として、入力部13cに入力された信号は第3相電流の情報として、入力部13dに入力された信号は中性極電流の情報として、それぞれ制御部13により演算処理される。
次に、国内向の場合について図7を用いて説明する。図中の太線は、電流検出手段12にて検出された信号の経路を示す。嵌挿穴2aに中性極非表示プラグ4が嵌挿され、嵌挿穴2bに切換え操作プラグ3が嵌挿されると、アナログスイッチ150から157は図7に示すような接続になる。従って、この場合、電流検出手段12aで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ150を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ151を通り、制御部13の入力部13aに入力される。
同様に、電流検出手段12bで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ152を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ153を通り、制御部13の入力部13bに入力される。
電流検出手段12cで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ154を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ155を通り、制御部13の入力部13cに入力される。
電流検出手段12dで検出された信号は、図中で上方に示す一方の線の信号がアナログスイッチ156を通り、図中で下方に示す他方の線の信号がアナログスイッチ157を通り、制御部13の入力部13dに入力される。
このように国内向の場合においては、入力部13aに入力された信号は第1相電流の情報として処理される。同様に、入力部13bに入力された信号は第2相電流の情報として、入力部13cに入力された信号は第3相電流の情報として、入力部13dに入力された信号は中性極電流の情報として、それぞれ制御部13により演算処理される。
従って、信号の演算処理を行う制御部13には、電圧相の電流情報、中性極の電流情報が国内向、海外向にかかわらず、所定の入力部に確実に入力され、各入力情報は処理される。そして、過電流を検出した場合は、図5に示された制御部13から引外し装置14にトリガ信号が出力され、引外し装置14が動作し、開閉接点10を開いて電流を遮断し、電路を保護する。
なお、前記の実施例では、切換え操作プラグ3及び中性極非表示プラグ4の差し換えにより国内向、海外向の設定のみを変更したが、各プラグに保護特性(例えば、中性極を保護しない、電圧極の50%で動作する、など)を持たせても良い。これにより、複数の時限特性を1つの多極形回路遮断器に搭載でき、より細かな電路保護を実現できる。
以上のように、複数の端子金具の近傍において、海外向の場合の中性極に指定される端子金具を判別できる位置に切換え操作プラグ3を嵌挿する嵌挿穴2aを設け、国内向の場合の中性極に指定される端子金具を判別できる位置に中性極非表示プラグ4を嵌挿する嵌挿穴2bを設けることにより、切換え操作プラグ3の着脱(中性極非表示プラグ4との取り換え)のような簡単な手段により、国内向、海外向を容易に切り換えできる。従って、2種類の仕様の多極形回路遮断器を用意する必要がなくなり、生産コストを低減することが出来る。また、切換え操作プラグ3に中性極表示部3aを設けることにより、中性極の位置を明確に示すことになるので、回路遮断器の規格も同時に満足することが出来る。さらに、中性極非表示プラグ4を用意することにより、切換え操作プラグ3を差し換えたあとの嵌挿穴2aを塞いで、多極形回路遮断器100の内部に水分や埃などの異物の侵入を防止し、故障を予防できる。
上述した多極形回路遮断器100においては、中性極に指定される端子金具の近傍に
嵌挿穴2a及び嵌挿穴2bを設けて、中性極表示部3aを有する切換え操作プラグ3と中性極非表示プラグ4を入れ替えることにより、国内向、海外向を切り換えできるように構成されている。この場合、嵌挿穴2aには切換えピン5a,5bが設置される。切換えピン5a,5bはアナログスイッチ部15の一部分を構成するものであるため、中性極に指定される端子金具の近傍に設けることが不便な場合がある。この場合には、本体ケース1において切換えピン5a,5bを設け易い場所に嵌挿穴2aを設けてもよい。中性極表示部3aに相当するものは、転写マークなどの手段により適宜対応することが可能である。
実施の形態2.
前記実施の形態1における多極形回路遮断器100は、アナログスイッチ部15を用いた構成を示したが、電流検出手段12によって検出されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータを用いて構成することも可能である。以下、本発明の実施の形態2を図8〜図10に基づいて説明する。図8は実施の形態2における多極形回路遮断器の構成を示す国内仕様のブロック図である。図9は実施の形態2における多極形回路遮断器の構成を示す海外仕様のブロック図である。図10は実施の形態2における多極形回路遮断器の動作を表したフローチャートである。この場合、多極形回路遮断器の外観、切換え操作プラグ3、中性極非表示プラグ4、要部拡大図については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図8及び図9において、制御部13は、電流検出手段12によって検出されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ16と、演算を行う演算部17と、演算部17における演算の割り当てを外部からの信号によって変更する設定部18とから構成されている。
次に国内向の場合について、図1、図8及び図10を用いて動作を説明する。図8において、電路11を流れる電流は、電流検出手段12にて検出される。ここで、電流検出手段12aは第1相電流を検出する。同様に、電流検出手段12bは第2相電流を、電流検出手段12cは第3相電流を、電流検出手段12dは中性極電流をそれぞれ検出する。
検出された信号は、制御部13の入力部13a、13b、13c、13dにそれぞれ入力され、A/Dコンバータ16でディジタル信号に変換される。入力部13aに入力された信号はA/D変換された後、出力部16aから出力される。同様に、入力部13bに入力された信号は出力部16bから、入力部13cに入力された信号は出力部16cから、入力部13dに入力された信号は出力部16dからそれぞれ出力され演算部17で演算される。
この演算部17における演算の割り当ては、設定部18で変更される。以下、図10を参照して説明する。先ず、中性極非表示プラグ4を嵌挿穴2aに嵌挿し、設定部18に入力がない状態を想定すると(S01)、設定部18は演算部17の演算の割り当てを国内向(S02)に設定する。具体的には、演算部17は、出力部16aの信号を第1相電流の情報として、出力部16bの信号を第2相電流の情報として、出力部16cの信号を第3相電流の情報として、出力部16dの信号を中性極電流の情報として演算する。以上のように設定された演算の割り当てにて電流検出部12で検出された信号を演算し(S04)、過電流が流れているかどうかを判断する(S05)。過電流が認められた場合は、所定の時限特性で引外し装置を動作させ(S06)、多極型開路遮断器を開路させる。過電流が認められなかった場合は、国内向、海外向の設定に変更がなかったかを判断し(S07)、変更がなかった場合は再び演算(S04)に戻る。変更が認められた場合は、設定部18の信号の有無判断(S01)に戻る。
次に海外向の場合について、図1、図9及び図10を用いて動作を説明する。図9において、電路11を流れる電流は、電流検出手段12にて検出される。ここで、電流検出手段12aは中性極電流を検出する。同様に、電流検出手段12bは第1相電流を、電流検出手段12cは第2相電流を、電流検出手段12dは第3相電流をそれぞれ検出する。検出された信号は、制御部13の入力部13a、13b、13c、13dにそれぞれ入力され、A/Dコンバータ16でディジタル信号に変換される。入力部13aに入力された信号はA/D変換された後、出力部16aから出力される。同様に、入力部13bに入力された信号は出力部16bから、入力部13cに入力された信号は出力部16cから、入力部13dに入力された信号は出力部16dからそれぞれ出力され演算部17で演算される。
この演算部17における演算の割り当ては、設定部18で変更される。以下、図10を参照して説明する。先ず、切換え操作プラグ3を嵌挿穴2aに嵌挿し、設定部18に入力がある状態を想定すると(S01)、設定部18は演算部17の演算の割り当てを海外向(S03)に設定する。具体的には、演算部17は、出力部16aの信号を中性極電流の情報として、出力部16bの信号を第1相電流の情報として、出力部16cの信号を第2相電流の情報として、出力部16dの信号を第3相電流の情報として演算する。以上のように設定された演算の割り当てにて電流検出部12で検出された信号を演算し(S04)、過電流が流れているかどうかを判断する(S05)。過電流が認められた場合は、所定の時限特性で引外し装置を動作させ(S06)、多極型開路遮断器を開路させる。過電流が認められなかった場合は、国内向、海外向の設定に変更がなかったかを判断し(S07)、変更がなかった場合は再び演算(S04)に戻る。変更が認められた場合は、設定部18の信号判断(S01)に戻る。
従って、信号の演算、処理を行う制御部13には、電圧相の電流情報、中性極の電流情報が確実に入力され、各入力情報は処理される。そして、図8及び図9に示すように、過電流を検出した場合は、制御部13から引外し装置14にトリガ信号が出力され、引外し装置は動作し、開閉接点10を開いて電流を遮断し、電路を保護する。
また、上述した実施の形態2では、切換え操作プラグ3及び中性極非表示プラグ4の差し替えにより国内向、海外向の設定のみを変更したが、各プラグに保護特性(例えば、中性極を保護しない、電圧極の50%で動作する、など)を持たせても良い。これにより、複数の時限特性を1つの多極形回路遮断器に搭載でき、より細かな電路保護を実現できる。
以上により、本体ケースの外面にあって、かつ、中性極に指定された端子金具の近傍に、切換え操作プラグ3または中性極非未表示プラグ4を嵌挿する嵌挿穴2a及び2bを設けることにより、切換え操作プラグ3を使って国内向、海外向を容易に変更することができる。従って、2種類の仕様の多極形回路遮断器を用意する必要がなくなり、生産コストを安くすることができる。また、切換え操作プラグ3に中性極表示部3aを設けていることで、中性極の位置を明確に示すことができ、回路遮断器の規格も同時に満足することができる。加えて、切換え操作プラグ3に加えて、中性極非表示プラグ4を用意することにより、切換え操作プラグ3を差し換えたあとの嵌挿穴を塞ぎ、多極形回路遮断器100の内部に水分や埃といった異物が侵入することを防ぎ、故障を予防できる。
また、実施の形態2では、切換え操作プラグ3や中性極非表示プラグ4の差し換えで国内向、海外向の設定のみを変更したが、実施の形態1で述べたように、各プラグに保護特性を持たせても良い。ショートジャンパーで設定を変更する場合は、実施の形態1で述べたようにピン5の数を増やし、切換え操作プラグ3や中性極非表示プラグ4に組込むショートジャンパーの構成を変更することで容易に対応することが出来る。
実施の形態3.
上述した実施の形態1及び実施の形態2における多極形回路遮断器100は、制御部13の一部分に形成された切換えピン5a,5bに対する接離により、中性極端子金具の指定を切換えて演算処理できるようにした構成を示したが、切換えピン5a,5bを用いることなく、同様の動作を行うことができる。以下、本発明の実施の形態3を図11〜図13に基づいて説明する。図11は実施の形態3における多極形回路遮断器の構成を示す外観図である。図12は設定変更手段として非接触ICを用いた切換え操作プラグ19の構造図であり、切換え操作プラグ19の前面には中性極電路の配置位置を表示する中性極表示部19aがあり、背面に非接触IC19bが設けられている。図13は非接触ICを設定変更手段とした場合の構成を示すブロック図である。
図11において、多極形回路遮断器200は、カバー210aを貫通しない嵌挿穴2a、2bを有する。これは、中性極端子金具の指定を切換えて演算処理する手段として切換え操作プラグ19に非接触IC19bを用いているため、多極形回路遮断器200内部に配設される回路基板と時限特性変更手段が接触していなくても時限特性を変更できるためである。
なお、図12において、非接触IC形切換え操作プラグ19は、中性極表示部19a、非接触IC19bで構成され、例えば、中性極表示部19aと非接触IC19bをインサート成形にて形成する。
図13に本発明の実施の形態3における非接触IC形切換え操作プラグ19を用いた構成を示すブロック図を示す。この構成において、信号送受信部20から非接触IC19bにアクセスし、非接触IC19bから信号を読み取る。それを設定部18に入力し、前記の実施の形態と同様に動作させる。この場合、設定変更手段が非接触IC19bのため、制御部13を搭載した開路基板に非接触IC形切換え操作プラグ19を接触させる必要がなく、よって、嵌挿穴2a、嵌挿穴2bはカバー210aを貫通する必要がない。そのため、中性極非表示プラグ4などを用意しなくても、多極形回路遮断器200の内部に水分や埃など異物が侵入せず、より高い安全性を確保することが出来る。
また、実施の形態3では、非接触IC形切換え操作プラグ19により国内向、海外向の設定のみを変更したが、実施の形態1で述べたように、各プラグに保護特性を持たせても良い。この場合、非接触IC19bに各種情報を書き込んでおくことで、容易に対応することが出来る。また、複数の時限特性を1つの多極形回路遮断器に搭載でき、より細かな電路保護を実現できる。
以上のように、本体ケースの外面にあって、かつ、中性極に指定された端子金具の近傍に、非接触IC形切換え操作プラグ19を嵌挿する嵌挿穴2a及び2bを設けることにより、非接触IC形切換え操作プラグ19を使って国内向、海外向を容易に変更することができる。従って、2種類の仕様を用意する必要がなくなり、生産コストを安くすることができる。また、非接触IC形切換え操作プラグ19に中性極表示部19aを設けていることで、中性極の位置を明確に示すことができ、回路遮断器の規格も同時に満足することができる。加えて、非接触IC19bを用いることで、嵌挿穴2a、2bはカバー210aを貫通する必要がなくなり、実施の形態1及び2で紹介した中性極非表示プラグ4を嵌挿しなくても、多極形回路遮断器100の内部に水分や埃といった異物が侵入することを防ぎ、故障を予防できるなどの効果を奏する。
本発明の実施の形態1における多極形回路遮断器を一部分解して示す外観斜視図である。 切換え操作プラグの構成を示す拡大図である。 中性極非表示プラグの構成を示す拡大図である。 図1に示す多極形回路遮断器の要部拡大図である。 実施の形態1における多極形回路遮断器の構成を示すブロック図である。 図5のアナログスイッチ部の海外向設定時の動作を示すブロック図である。 図5のアナログスイッチ部の国内向設定時の動作を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における多極形回路遮断器の構成を示す国内仕様のブロック図である。 本発明の実施の形態2における多極形回路遮断器の構成を示す海外仕様のブロック図である。 本発明の実施の形態2における動作を表したフローチャートである。 本発明の実施の形態3における多極形回路遮断器の構成を示す外観斜視図である。 設定変更手段として非接触ICを用いた切換え操作プラグの構造図である。 本発明の実施の形態3における非接触ICを設定変更手段とした場合の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 多極形回路遮断器
1 本体ケース
1a カバー
1b ベース
2a 嵌挿穴
2b 嵌挿穴
3 切換え操作プラグ
3a 中性極表示部
3b ショートジャンパー
5 電極部
10 開閉接点
12 電流検出手段
13 制御部
19b 非接触IC
T1,T2,T3 端子金具
TN 中性極に指定された端子金具
H 開閉操作ハンドル。

Claims (6)

  1. 中性極電路を含む複数の電路に対応して所定の関係に配列された端子金具と、上記複数の電路の夫々を開閉するようになされた開閉接点と、上記電路に流れる電流を検出する検出手段と、この検出手段からの出力信号を演算処理して、上記電路に流れる電流が所定の電流値を超過したとき上記開閉接点を開離する信号を発生する制御部と、上記端子金具、開閉接点、検出手段、制御部を収納する本体ケースとを備えた多極形回路遮断器において、上記制御部に、手動操作できるように構成された中性極切換え操作部を有し、この中性極切換え操作部の操作により、上記端子金具の中で中性極に指定されていた端子金具の指定を他の端子金具に指定を切換えて演算処理できるようにしたことを特徴とする多極形回路遮断器。
  2. 上記切換え操作部は、本体ケースの外面にあって上記本体ケースに着脱できるように構成され、かつ、この着脱が切換え操作になるようにした切換え操作プラグであることを特徴とする請求項1記載の多極形回路遮断器。
  3. 上記切換え操作プラグは、中性極に指定された端子金具の位置を判別できるように、上記指定された端子金具の近傍に着脱自在に設けたものであることを特徴とする請求項2記載の多極形回路遮断器。
  4. 上記切換え操作プラグは、ショートジャンパーにより構成され、制御部の一部分に形成された電極部に対する接離により、中性極端子金具の指定を切換えて演算処理できるようにしたことを特徴とする請求項2または3記載の多極形回路遮断器。
  5. 上記切換え操作プラグは、非接触ICにより構成され、制御部と非接触で通信を行うことにより、中性極端子金具の指定を切換えて演算処理できるようにしたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の多極形回路遮断器。
  6. 中性極電路を含む複数の電路に対応して所定の関係に配列された端子金具と、上記複数の電路の夫々を開閉するようになされた開閉接点と、上記電路に流れる電流を検出する検出手段と、この検出手段からの出力信号を演算処理して、上記電路に流れる電流が所定の電流値を超過したとき上記開閉接点を開離する信号を発生する制御部と、上記端子金具、開閉接点、検出手段、制御部を収納する本体ケースとを備えた多極形回路遮断器において、上記制御部に、手動操作できると共に、本体ケースの外面にあって上記本体ケースに着脱できるように構成された切換え操作プラグを設け、この切換え操作プラグの着脱により、中性極電路に関する時限特性を可変できるようにしたことを特徴とする多極形回路遮断器。
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