JP2009251399A - 撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、及び、結像方法 - Google Patents

撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、及び、結像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な光学性能を有する撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、及び、結像方法を提供する。
【解決手段】電子スチルカメラ1等に搭載される撮影レンズSLは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1、正の屈折力を有する第2レンズ成分G2、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3、負の屈折力を有する第4レンズ成分G4、開口絞りS、負の屈折力を有する第5レンズ成分G5、正の屈折力を有する第6レンズ成分G6、及び、正の屈折力を有する第7レンズ成分G7を有する前側レンズ群GFと、接合レンズG89を有する後側レンズ群GRとを有し、無限遠から近距離物体に合焦する際に、前側レンズ群GFと後側レンズ群GFとの間隔が増大するように、前側レンズ群GF及び後側レンズ群GRが異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、及び、結像方法に関する。
従来、写真用カメラやビデオカメラ等で、Fナンバーが比較的明るく、高い光学性能が容易に得られるレンズタイプとして、いわゆるガウス型レンズがあり、現在も多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−302311号公報
しかしながら、従来のレンズでは、色収差、特に2次スペクトルの補正において不十分であるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、Fナンバーが1.2程度であり、画面全体の諸収差、特に色収差を良好に補正することができ、画面全体にわたり高い光学性能を有した撮影レンズを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の撮影レンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する前側レンズ群と、正の屈折力を有する後側レンズ群とを有し、前側レンズ群は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分と、正の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、負の屈折力を有する第4レンズ成分と、開口絞りと、負の屈折力を有する第5レンズ成分と、正の屈折力を有する第6レンズ成分と、正の屈折力を有する第7レンズ成分と、を有し、後側レンズ群は、物体側より順に、正レンズと負レンズとを貼り合わせた接合レンズを有して構成される。そして、無限遠から近距離物体に合焦する際に、前側レンズ群と後側レンズ群との間隔が増大するように、前側レンズ群及び後側レンズ群が異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動し、前側レンズ群の焦点距離をfFとし、後側レンズ群の焦点距離をfRとしたとき、次式
0.79 < fF/fR < 1.58
の条件を満足するよう構成される。
また、このような撮影レンズにおいて、前側レンズ群及び後側レンズ群は、中間撮影距離から近距離物体に合焦する際に、異なる移動量比で光軸に沿って移動することが好ましい。
また、このような撮影レンズは、後側レンズ群中の負レンズの焦点距離をf9とし、当該撮影レンズの全系の焦点距離をfとしたとき、次式
0.78 < (−f9)/f < 1.59
の条件を満足することが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第1レンズ成分及び第2レンズ成分は、それぞれ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第3レンズ成分は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることが好ましい。
また、このような撮影レンズは、第4レンズ成分の像側の面の曲率半径をr8とし、当該撮影レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、次式
0.30 < r8/f < 0.50
の条件を満足することが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第5レンズ成分及び第6レンズ成分は、貼り合わされた接合レンズであることが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第5レンズ成分は、両凹形状であり、第6レンズ成分は、両凸形状であることが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第7レンズ成分は、両凸形状の正レンズであることが好ましい。
また、このような撮影レンズにおいて、第7レンズ成分は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズであることが好ましい。
また、このような撮影レンズは、後側レンズ群に含まれる接合レンズの最も像側に配置された負レンズのd線に対する屈折率をn9、アッベ数をν9とし、当該負レンズの物体側に貼り合わされた正レンズのd線に対する屈折率をn8、アッベ数をν8としたとき、次式
n8 > n9
ν8 > ν9
の条件を満足することが好ましい。
また、このような撮影レンズは、後側レンズ群の焦点距離をfRとし、当該撮影レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、次式
1.00 < fR/f < 2.00
の条件を満足することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の位置に結像させる上述の撮影レンズのいずれかを備えて構成される。
また、本発明に係る結像方法は、物体側より順に、正の屈折力を有する前側レンズ群と、正の屈折力を有する後側レンズ群とを有し、前側レンズ群は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分と、正の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、負の屈折力を有する第4レンズ成分と、開口絞りと、負の屈折力を有する第5レンズ成分と、正の屈折力を有する第6レンズ成分と、正の屈折力を有する第7レンズ成分と、を有し、後側レンズ群は、物体側より順に、正レンズと負レンズとを貼り合わせた接合レンズを有し、前側レンズ群の焦点距離をfFとし、後側レンズ群の焦点距離をfRとしたとき、次式
0.79 < fF/fR < 1.58
の条件を満足する撮影レンズを用いて行われる。
また、このような結像方法は、無限遠から近距離物体に合焦する際に、前側レンズ群と後側レンズ群との間隔が増大するように、前側レンズ群及び後側レンズ群が異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動することが好ましい。
また、このような結像方法において、前側レンズ群及び後側レンズ群は、中間撮影距離から近距離物体に合焦する際に、異なる移動量比で光軸に沿って移動することが好ましい。
本発明に係る撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、及び、結像方法を以上のように構成すると、Fナンバーが1.2程度であり、画面全体の諸収差、特に色収差を良好に補正することができ、画面全体にわたり高い光学性能を有した撮影レンズを得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本撮影レンズSLは、光軸に沿って、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群GFと、正の屈折力を有する後側レンズ群GRとを有し、前側レンズ群GFは、最も物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、正の屈折力を有する第2レンズ成分G2とを有し、後側レンズ群GRは、物体側より順に、正レンズG8及び負レンズG9を貼り合わせた接合レンズG89を有して構成されている。このような構成とすることにより、本撮影レンズSLは、有効径が25〜30mm程度の大口径レンズとすることができる。また、最も像側のレンズに、正レンズG8及び負レンズG9を貼り合わせた接合レンズG89を配置することで、像側に配置されたレンズでも色消し効果があり、全体として色収差が補正できる。特に、合焦時の色収差の変動を少なくすることができる。また、このような接合レンズとすることにより、光線の全反射を防ぎ、当該レンズにおいて光線を良好に通すことができる。
本撮影レンズSLの具体的な実施の形態としては、図1に示すように、上述の第1レンズ成分G1、第2レンズ成分G2、及び、接合レンズG89に加えて、第2レンズ成分G2の像側と接合レンズG89の物体側との間に、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズ成分G3と、負の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、開口絞りSと、負の屈折力を有する第5レンズ成分G5及び正の屈折力を有する第6レンズ成分G6を貼り合わせた接合レンズG56と、正の屈折力を有する第7レンズ成分G7とが設けられており、全体として、7群9枚のレンズで構成されていることが望ましい。
本撮影レンズSLは、いわゆるガウスタイプのレンズを変形したものである。ガウスタイプでは、絞りの前後にてレンズが略対称の形状をしているため、その対称性により歪曲収差などの補正が簡単である。また、本撮影レンズSLは、開口絞りSより物体側の負メニスカスレンズ(図1では、第4レンズ成分G4)の物体側にレンズ成分を3枚配置することにより(図1では、第1〜第3レンズ成分G1〜G3)、それぞれの曲率半径が大きくなり、球面収差の発生を小さくしている。
また、本撮影レンズSLにおいて、第1レンズ成分G1及び第2レンズ成分G2は、それぞれ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状が好ましい。第3レンズ成分G3は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状が好ましい。第4レンズ成分G4は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状が好ましい。第5レンズ成分G5と第6レンズ成分G6とは、貼り合わされた接合レンズが好ましい。また、第5レンズ成分G5は、両凹形状が好ましい。第6レンズ成分G6は、両凸形状が好ましい。第7レンズ成分G7は、両凸形状の正レンズ、または像側に凸面を向けた正メニスカスレンズが好ましい。更に、最も像側に配置された接合レンズG89の正レンズG8は、両凸形状が好ましい。
また、前述したように、第2レンズ成分G2と第4レンズ成分G4との間に、正または負の屈折力を有する第3レンズ成分G3を配置する場合、この第3レンズ成分G3は、1〜2枚構成が好ましい。また、第5レンズ成分G5と接合レンズG89との間に、第7レンズ成分G7を配置する場合、この第7レンズ成分G7は、1〜2枚構成が好ましく、正の屈折力を有するのが好ましい。
それでは、このような撮影レンズSLを構成するための条件について説明する。まず、この撮影レンズSLは、無限遠から近距離物体に合焦する際に、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの間隔が増大するように、前側レンズ群GF及び後側レンズ群GRが異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動し、前側レンズ群GFの焦点距離をfFとし、後側レンズ群GRの焦点距離をfRとしたとき、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
0.79 < fF/fR < 1.58 (1)
条件式(1)は、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの適切な焦点距離の比を規定するための条件式である。条件式(1)の上限値を上回ると、後側レンズ群GR単体で発生する球面収差とコマ収差とが大きくなってしまう。結果として、合焦時の諸収差の変動が大きくなってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を1.52にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(1)の上限値を1.46にすることが更に好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(1)の上限値を1.40にすることが更に好ましい。反対に、条件式(1)の下限値を下回ると、前側レンズ群GFの全体の屈折力が強くなってしまい、レンズ系全体として球面収差が良好に補正できなくなってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.85にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(1)の下限値を0.90にすることが更に好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(1)の下限値を0.95にすることが更に好ましい。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRは、中間撮影距離から近距離物体に合焦する際に、異なる移動量比で光軸に沿って移動することが望ましい。このような構成とすることにより、無限遠から近距離までの撮影距離全域において、球面収差と像面湾曲を良好に補正することができる。なお、開口絞りSは、合焦の際に、第4レンズ成分G4または第5レンズ成分G5とともに光軸に沿って移動する。
また、本撮影レンズSLにおいて、後側レンズ群GR中の負レンズG9の焦点距離をf9とし、当該撮影レンズSLの全系の焦点距離をfとしたとき、以下に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
0.78 < (−f9)/f < 1.59 (2)
条件式(2)は、後側レンズ群GR中の負レンズG9の焦点距離f9と、撮影レンズSL全系の焦点距離fとの比を規定するための条件式である。条件式(2)の上限値を上回ると、後側レンズ群GR単体で発生する倍率色収差が大きくなってしまう。結果として、合焦時の倍率色収差の変動が大きくなってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を1.53にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(2)の上限値を1.47にすることが更に好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(2)の上限値を1.41にすることが更に好ましい。反対に、条件式(2)の下限値を下回ると、後側レンズ群GR単体で発生する倍率色収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を0.85にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(2)の下限値を0.90にすることが更に好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(2)の下限値を0.94にすることが更に好ましい。
また、本撮影レンズSLにおいて、第4レンズ成分G4の像側の面(図1では、物体側から数えて第8番目のレンズ面)の曲率半径をr8とし、当該撮影レンズSL全系の焦点距離をfとしたとき、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
0.30 < r8/f < 0.50 (3)
条件式(3)は、焦点距離fに対する第4レンズ成分G4の像側の面の曲率半径r8の比を規定するための条件式である。条件式(3)の上限値を上回ると、ペッツバール和が大きくなり、像面湾曲を補正することが困難となってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を0.45にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(3)の上限値を0.40にすることが更に好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(3)の上限値を0.35にすることが更に好ましい。反対に、条件式(3)の下限値を下回ると、コマ収差の補正が困難となってしまう。また、後側レンズ群GRの全体の屈折力が強くなってしまい、レンズ系全体として球面収差が良好に補正できなくなってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.31にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(3)の下限値を0.32にすることが更に好ましい。
また、本撮影レンズSLにおいて、後側レンズ群GRに含まれる接合レンズG89の最も像側に配置された負レンズG9のd線に対する屈折率をn9、アッベ数をν9とし、当該負レンズG9の物体側に貼り合わされた正レンズG8のd線に対する屈折率をn8、アッベ数をν8としたとき、以下に示す条件式(4)及び(5)を満足することが望ましい。
n8 > n9 (4)
ν8 > ν9 (5)
条件式(4)及び(5)は、最も像側に配置された接合レンズG89の正レンズG8と負レンズG9との屈折力とアッベ数とを規定するための条件式である。条件式(4)を満足することにより、ペッツバール和の増大を防ぐことができる。また、条件式(5)を満足することにより、色収差の良好な補正が可能である。ここで、コマ収差、球面収差の発生を抑えるために、正レンズG8に高屈折率の材料を使用すると、アッベ数が小さくなり、負レンズG9は色収差補正のために高い屈折率になってしまう。このため、ペッツバール和が大きくなってしまうおそれがある。しかしながら、後側レンズ群GRの接合レンズG89を、条件式(4)及び条件式(5)を同時に満足するような構成とすることで、高屈折率の材料を用いても色収差補正とペッツバール和が大きくなるのを防ぐこととができる。なお、本実施形態の効果をより確実にするためには、条件式(5)において、正レンズG8のアッベ数ν8が、負レンズG9のアッベ数ν9よりも20以上大きいこと、すなわち、次式(a)を満たすことが好ましい。
ν8−ν9 > 20 (a)
本撮影レンズSLは、後側レンズ群GRの焦点距離をfRとし、当該撮影レンズSL全系の焦点距離をfとしたとき、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
1.00 < fR/f < 2.00 (6)
条件式(6)は、後側レンズ群GRの焦点距離fRと、撮影レンズSL全系の焦点距離との比を規定するための条件式である。条件式(6)の上限値を上回ると、撮影レンズSL全体が大型化してしまう。また、有限距離にて合焦した際、像面の変動が大きくなり、無限遠から近距離までの収差補正が困難となってしまうため好ましくない。なお、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(6)の上限値を1.90にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(6)の上限値を1.80にすることが好ましい。更には、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(6)の上限値を1.60にすることが更に好ましい。反対に、条件式(6)の下限値を下回ると、球面収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、本発明の効果を確実にするために、条件式(6)の下限値を1.10にすることが好ましい。また、本発明の効果を更に確実にするために、条件式(6)の下限値を1.20にすることが更に好ましい。
また、この撮影レンズSLは、手ブレ等に起因する像ブレによる撮影の失敗を防ぐために、レンズ系のブレを検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合わせ、レンズ系を構成するレンズ群のうち1つのレンズ群の全体または一部をシフトレンズ群として偏心させることにより、ブレ検出系により検出されたレンズ系のブレに起因する像ブレ(像面位置の変動)を補正するように、駆動手段によりシフトレンズ群を駆動させ、像をシフトさせることで、像ブレを補正することが可能である。上述のように、本実施形態の撮影レンズSLは、いわゆる防振光学系として機能させることが可能である。
また、本実施形態では、レンズ系が2つの可動群から構成されているが、各レンズ群の間に他のレンズ群を付加したり、あるいはレンズ系の像側または物体側に隣接させて他のレンズ群を付加することも可能である。
本実施形態に係る撮影レンズSLは、35mmフィルムサイズ換算での焦点距離が、60〜150mm程度、好ましくは80〜90mm程度である。また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、最も像側に配置される正レンズG9の像側面から像面までの距離(バックフォーカス)が最も小さい状態で、10〜30mm程度とするのがより望ましい。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
まず、レンズ面は、非球面としても構わない。このとき、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。第4レンズ成分G4(図1では、負メニスカスレンズL4)の像側の面、第5レンズ成分G5(図1では、両凹レンズL5)の物体側の面、第6レンズ成分G6(図1では、両凸レンズL6)の像側の面、の少なくとも1つと、正レンズG8(図1では、両凸レンズL8)の物体側の面との、いずれかが非球面であることが好ましい。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
また、開口絞りSは、第4レンズ成分G4(図1では、負メニスカスレンズL4)と第5レンズ成分G5(図1では、両凹レンズL5)との間に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施すことにより、フレアやゴーストを軽減し、コントラストの高い光学性能を達成できる。
図9及び図10に、上述の撮影レンズSLを備える光学機器として、電子スチルカメラ1(以後、単にカメラ1と記す)の構成を示す。このカメラ1は、不図示の電源ボタンを押すと撮影レンズSLの不図示のシャッタが開放され、撮影レンズSLで不図示の被写体からの光が集光され、像面Iに配置された撮像素子C(例えば、フィルム、CCD、CMOS等)に結像される。撮像素子Cに結像された被写体像は、カメラ1の背後に配置された液晶モニター2に表示される。撮影者は、液晶モニター2を見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズボタン3を押し下げ被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。
このカメラ1には、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部4、変倍光学系を広角端状態(W)から望遠端状態(T)にズーミングする際のワイド(W)−テレ(T)ボタン5、及び、カメラ1の種々の条件設定等に使用するファンクションボタン6等が配置されている。また、本撮影レンズSLは、カメラボディに着脱可能な交換レンズにも適用できる。
なお、本発明を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本発明の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図3、図5及び図7は、各実施例に係る撮影レンズSL(SL1〜SL4)の構成及び屈折力配分並びに無限遠合焦状態から近距離合焦状態への合焦状態の変化における各レンズ群の移動の様子を示す断面図である。これらの図に示すように、本実施例に係る撮影レンズSL1〜SL4は、いずれも上述のように、光軸に沿って、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群GF(第1〜7レンズ成分G1〜G7)と、正の屈折力を有する後側レンズ群GR(接合レンズG89)とを有し、これらは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、正の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズ成分G3と、負の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、開口絞りSと、負の屈折力を有する第5レンズ成分G5及び正の屈折力を有する第6レンズ成分G6を貼り合わせた接合レンズG56と、正の屈折力を有する第7レンズ成分G7と、正レンズG8及び負レンズG9を貼り合わせた接合レンズG89と、フィルター群FLとから構成される。ここで、フィルター群FLは、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されている。そして、無限遠合焦状態から近距離合焦状態への合焦状態の変化(すなわちフォーカシング)に際して、前側レンズ群GF及び後側レンズ群GRは像面に対して移動し、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの間隔が変化する。像面Iは、図10に示すように、撮像素子C(例えば、フィルム、CCD、CMOS等)に結像される。
〔第1実施例〕
図1は、本発明の第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成を示す図である。この図1の撮影レンズSL1において、第1レンズ成分G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL1から構成され、第2レンズ成分G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2から構成され、第3レンズ成分G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3から構成され、第4レンズ成分G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4から構成され、接合レンズG56は、両凹レンズL5からなる第5レンズ成分G5と両凸レンズL6からなる第6レンズ成分G6とを貼り合わせて構成され、第7レンズ成分G7は、両凸正レンズL7から構成され、接合レンズG89は、両凸レンズL8からなる第8レンズG8と両凹レンズL9からなる第9レンズG9とを貼り合わせて構成される。以上の撮影レンズSL1の構成は、以降の実施例においても同様である。
また、無限遠から近距離物体への合焦は、前側レンズ群GF及び後側レンズ群GRを別々に物体側に繰り出すことにより行われる。なお、開口絞りSは、前側レンズ群GF内に配置され、無限遠から近距離物体への合焦に際して前側レンズ群GFと一体に移動する。これらは、以降の実施例においても同様である。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。また、レンズ全長は、無限遠合焦時のレンズ面の第1面から像面Iまでの光軸上の距離を表している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
f = 32.00
F.NO = 1.24
2ω = 29.86
像高 = 8.50
全長 = 56.13

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 35.6570 5.50 1.59319 67.87
2 329.8920 0.30
3 22.5026 4.30 1.59319 67.87
4 63.9805 0.20
5 21.4046 5.10 1.81600 46.63
6 21.5939 1.30
7 57.8235 1.30 1.67270 32.11
8 10.5445 4.90
9 0.0000 4.00 (開口絞りS)
10 -11.2740 1.30 1.69895 30.13
11 56.3778 4.35 1.88300 40.77
12 -19.0149 0.15
13 585.3078 2.85 1.75500 52.29
14 -33.3610 (d14)
15 40.4389 4.30 1.88300 40.77
16 -29.4995 1.40 1.76182 26.56
17 880.5274 (d17)
18 0.0000 0.50 1.51680 64.12
19 0.0000 4.60
20 0.0000 1.87 1.51680 64.12
21 0.0000 0.30
22 0.0000 0.70 1.51680 64.12
23 0.0000 (Bf)
この第1実施例において、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの軸上空気間隔d14及び後側レンズ群GRとフィルター群FLとの軸上空気間隔d17は、合焦に際して変化する。次の表2に無限遠合焦状態、中間撮影距離合焦状態及び近距離合焦状態における各群間隔を示す。なお、中間撮影距離は撮影倍率−0.01倍の撮影距離、近距離は撮影倍率−0.07倍の撮影距離である。これらの値は、以降の実施例についても同様である。
(表2)
無限遠 中間撮影距離 近距離
d14 1.2000 1.4261 3.2405
d17 5.1894 5.4248 6.8031
Bf 0.5160 0.5160 0.5160
次の表3に、この第1実施例における各条件式対応値を示す。なおこの表3において、fは撮影レンズSL全系の焦点距離を、fFは前側レンズ群GFの焦点距離を、fRは後側レンズ群GRの焦点距離を、f9は後側レンズ群GR中の負レンズG9の焦点距離を、r8は第4レンズ成分G4の像側の第8面の曲率半径を、n8は正レンズG8のd線に対する屈折率を、n9は負レンズG9のd線に対する屈折率を、ν8は正レンズG8のアッベ数を、ν9は負レンズG9のアッベ数をそれぞれ表している。以上の符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表3)
f=32.0013
fF=52.0532
fR=40.1057
f9=-37.4422
r8=10.5445
n8=1.88300
n9=1.76182
ν8=40.77
ν9=26.56
(1)fF/fR=1.2979
(2)(−f9)/f=1.1700
(3)r8/f=0.3295
(4)n8 > n9:1.88300>1.76182
(5)ν8 > ν9:40.77>26.56
(6)fR/f=1.2533
第1実施例の諸収差図を図2に示す。図2(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、図2(b)は撮影倍率−0.01倍に合焦したときの中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、図2(c)は撮影倍率−0.07倍に合焦したときの近距離合焦状態における諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Aは半画角を、H0は物体高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.6nm)を、CはC線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=486.1nm)を、それぞれ示している。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。なお、この収差図の説明は以降の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、各合焦状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第2実施例〕
図3は、本発明の第2実施例に係る撮影レンズSL2の構成を示す図である。この図3の撮影レンズSL2の構成は、第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成と同様である。以下の表4に、この第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表4)
f = 32.00
F.NO = 1.23
2ω = 29.87
像高 = 8.50
全長 = 56.42

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 35.2403 5.50 1.59319 67.87
2 320.9635 0.30
3 23.0116 4.30 1.59319 67.87
4 61.7430 0.10
5 21.5169 5.20 1.81600 46.62
6 22.0129 1.30
7 55.3189 1.30 1.67270 32.10
8 10.6045 4.90
9 0.0000 4.00 (開口絞りS)
10 -11.2748 1.30 1.69895 30.13
11 55.2195 4.50 1.88300 40.76
12 -18.8925 0.10
13 301.4844 2.85 1.75500 52.32
14 -34.5531 (d14)
15 41.3343 4.30 1.88300 40.76
16 -31.0688 1.40 1.76182 26.52
17 458.1219 (d17)
18 0.0000 1.00 1.51680 64.10
19 0.0000 1.50
20 0.0000 1.87 1.51680 64.10
21 0.0000 0.40
22 0.0000 0.70 1.51680 64.10
23 0.0000 (Bf)
この第2実施例において、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの軸上空気間隔d14及び後側レンズ群GRとフィルター群FLとの軸上空気間隔d17は、合焦に際して変化する。次の表5に無限遠合焦状態、中間撮影距離合焦状態及び近距離合焦状態における各群間隔を示す。
(表5)
無限遠 中間撮影距離 近距離
d14 1.2000 1.4382 3.3177
d17 7.9043 8.1353 9.4426
Bf 0.5000 0.5000 0.5000
次の表6に、この第2実施例における各条件式対応値を示す。
(表6)
f=32.0001
fF=50.5104
fR=42.5105
f9=-38.1450
r8=10.6045
n8=1.88300
n9=1.76182
ν8=40.76
ν9=26.52
(1)fF/fR=1.1882
(2)(−f9)/f=1.1920
(3)r8/f=0.3314
(4)n8 > n9:1.88300>1.76182
(5)ν8 > ν9:40.76>26.52
(6)fR/f=1.3284
この第2実施例の諸収差図を図4に示す。図4(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、図4(b)は撮影倍率−0.01倍に合焦したときの中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、図4(c)は撮影倍率−0.07倍に合焦したときの近距離合焦状態における諸収差図である。この収差図から明らかなように、第2実施例では、各合焦状態において、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第3実施例〕
図5は、本発明の第3実施例に係る撮影レンズSL3の構成を示す図である。この図5の撮影レンズSL3の構成は、第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成と同様である。以下の表7に、この第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表7)
f = 32.00
F.NO = 1.23
2ω = 29.87
像高 = 8.50
全長 = 54.44

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 28.9228 4.35 1.59240 68.36
2 268.2548 0.10
3 24.4064 3.53 1.59240 68.36
4 60.0552 0.10
5 19.8422 3.97 1.81600 46.62
6 20.9876 1.77
7 68.6280 1.30 1.67270 32.10
8 10.9636 4.16
9 0.0000 4.76 (開口絞りS)
10 -11.7583 1.30 1.67270 32.10
11 70.5542 4.53 1.88300 40.76
12 -19.8231 0.10
13 861.2368 2.91 1.75500 52.32
14 -33.5214 (d14)
15 40.3110 4.53 1.88300 40.76
16 -29.5297 1.67 1.76182 26.52
17 129.4578 (d17)
18 0.0000 1.00 1.51680 64.10
19 0.0000 1.50
20 0.0000 1.87 1.51680 64.10
21 0.0000 0.40
22 0.0000 0.70 1.51680 64.10
23 0.0000 (Bf)
この第3実施例において、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの軸上空気間隔d14及び後側レンズ群GRとフィルター群FLとの軸上空気間隔d17は、合焦に際して変化する。次の表8に無限遠合焦状態、中間撮影距離合焦状態及び近距離合焦状態における各群間隔を示す。
(表8)
無限遠 中間撮影距離 近距離
d14 1.2000 1.3739 3.4519
d17 8.1721 8.4228 9.5938
Bf 0.5000 0.5000 0.5000
次の表9に、この第3実施例における各条件式対応値を示す。
(表9)
f=32.0003
fF=48.5085
fR=49.1132
f9=-31.4199
r8=10.9636
n8=1.88300
n9=1.76182
ν8=40.76
ν9=26.52
(1)fF/fR=0.9877
(2)(−f9)/f=0.9819
(3)r8/f=0.3426
(4)n8 > n9:1.88300>1.76182
(5)ν8 > ν9:40.76>26.52
(6)fR/f=1.5348
この第3実施例の諸収差図を図6に示す。図6(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、図6(b)は撮影倍率−0.01倍に合焦したときの中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、図6(c)は撮影倍率−0.07倍に合焦したときの近距離合焦状態における諸収差図である。この収差図から明らかなように、第3実施例では、各合焦状態において、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第4実施例〕
図7は、本発明の第4実施例に係る撮影レンズSL4の構成を示す図である。この図7の撮影レンズSL4の構成は、第7レンズ成分G7を、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL7から構成した点以外は、第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成と同様である。以下の表10に、この第4実施例の諸元の値を掲げる。
(表10)
f = 32.00
F.NO = 1.23
2ω = 29.87
像高 = 8.50
全長 = 56.04

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 28.9228 4.24 1.59319 67.87
2 198.4893 0.10
3 25.2661 3.45 1.59319 67.87
4 61.0768 0.10
5 21.7621 5.60 1.81600 46.62
6 22.6394 1.41
7 59.8650 1.30 1.67270 32.10
8 10.4447 4.02
9 0.0000 5.42 (開口絞りS)
10 -10.7127 1.30 1.67270 32.10
11 100.4090 3.97 1.81600 46.62
12 -19.6771 0.10
13 -237.5005 3.65 1.75500 52.32
14 -23.2086 (d14)
15 35.4041 4.81 1.88300 40.76
16 -38.2481 1.50 1.80518 25.42
17 568.3560 (d17)
18 0.0000 1.00 1.51680 64.10
19 0.0000 1.50
20 0.0000 1.87 1.51680 64.10
21 0.0000 0.40
22 0.0000 0.70 1.51680 64.10
23 0.0000 (Bf)
この第4実施例において、前側レンズ群GFと後側レンズ群GRとの軸上空気間隔d14及び後側レンズ群GRとフィルター群FLとの軸上空気間隔d17は、合焦に際して変化する。次の表11に無限遠合焦状態、中間撮影距離合焦状態及び近距離合焦状態における各群間隔を示す。
(表11)
無限遠 中間撮影距離 近距離
d14 1.2000 1.3283 3.5662
d17 7.9000 8.1808 9.4651
Bf 0.5000 0.5000 0.5000
次の表12に、この第4実施例における各条件式対応値を示す。
(表12)
f=32.0001
fF=54.1696
fR=39.1379
f9=-44.4583
r8=10.4447
n8=1.88300
n9=1.80518
ν8=40.76
ν9=25.42
(1)fF/fR=1.3841
(2)(−f9)/f=1.3893
(3)r8/f=0.3264
(4)n8 > n9:1.88300>1.80518
(5)ν8 > ν9:40.76>25.42
(6)fR/f=1.2231
この第4実施例の諸収差図を図8に示す。図8(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、図8(b)は撮影倍率−0.01倍に合焦したときの中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、図8(c)は撮影倍率−0.07倍に合焦したときの近距離合焦状態における諸収差図である。この収差図から明らかなように、第4実施例では、各合焦状態において、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
第1実施例による撮影レンズの構成を示す断面図である。 第1実施例の収差図であり、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、(c)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第2実施例による撮影レンズの構成を示す断面図である。 第2実施例の収差図であり、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、(c)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第3実施例による撮影レンズの構成を示す断面図である。 第3実施例の収差図であり、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、(c)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第4実施例による撮影レンズの構成を示す断面図である。 第4実施例の収差図であり、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離合焦状態における諸収差図であり、(c)は近距離合焦状態における諸収差図である。 本発明に係る撮影レンズを搭載する電子スチルカメラを示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 図9(a)のA−A′線に沿った断面図である。
符号の説明
SL(SL1〜SL4) 撮影レンズ
GF 前側レンズ群 GR 後側レンズ群
G1 第1レンズ成分 G2 第2レンズ成分
G3 第3レンズ成分 G4 第4レンズ成分
G5 第5レンズ成分 G6 第6レンズ成分 G56 接合レンズ
G7 第7レンズ成分
G8 正レンズ G9 負レンズ G89 接合レンズ
S 開口絞り
1 電子スチルカメラ(光学機器)

Claims (16)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する前側レンズ群と、正の屈折力を有する後側レンズ群とを有し、
    前記前側レンズ群は、物体側より順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第2レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第3レンズ成分と、
    負の屈折力を有する第4レンズ成分と、
    開口絞りと、
    負の屈折力を有する第5レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第6レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第7レンズ成分と、を有し、
    前記後側レンズ群は、物体側より順に、正レンズと負レンズとを貼り合わせた接合レンズを有し、
    無限遠から近距離物体に合焦する際に、前記前側レンズ群と前記後側レンズ群との間隔が増大するように、前記前側レンズ群及び前記後側レンズ群が異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動し、
    前記前側レンズ群の焦点距離をfFとし、前記後側レンズ群の焦点距離をfRとしたとき、次式
    0.79 < fF/fR < 1.58
    の条件を満足する撮影レンズ。
  2. 前記前側レンズ群及び前記後側レンズ群は、中間撮影距離から近距離物体に合焦する際に、異なる移動量比で光軸に沿って移動する請求項1に記載の撮影レンズ。
  3. 前記後側レンズ群中の前記負レンズの焦点距離をf9とし、当該撮影レンズの全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    0.78 < (−f9)/f < 1.59
    の条件を満足する請求項1または2に記載の撮影レンズ。
  4. 前記第1レンズ成分及び前記第2レンズ成分は、それぞれ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状である請求項1〜3いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  5. 前記第3レンズ成分は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状である請求項1〜4いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  6. 前記第4レンズ成分の像側の面の曲率半径をr8とし、当該撮影レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    0.30 < r8/f < 0.50
    の条件を満足する請求項1〜5いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  7. 前記第5レンズ成分及び前記第6レンズ成分は、貼り合わされた接合レンズである請求項1〜6いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  8. 前記第5レンズ成分は、両凹形状であり、
    前記第6レンズ成分は、両凸形状である請求項1〜7いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  9. 前記第7レンズ成分は、両凸形状の正レンズである請求項1〜8いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  10. 前記第7レンズ成分は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズである請求項1〜8いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  11. 前記後側レンズ群に含まれる前記接合レンズの最も像側に配置された前記負レンズのd線に対する屈折率をn9、アッベ数をν9とし、当該負レンズの物体側に貼り合わされた前記正レンズのd線に対する屈折率をn8、アッベ数をν8としたとき、次式
    n8 > n9
    ν8 > ν9
    の条件を満足する請求項1〜10いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  12. 前記後側レンズ群の焦点距離をfRとし、当該撮影レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、次式
    1.00 < fR/f < 2.00
    の条件を満足する請求項1〜11いずれか一項に記載の撮影レンズ。
  13. 物体の像を所定の位置に結像させる請求項1〜12いずれか一項に記載の撮影レンズを備えた光学機器。
  14. 物体側より順に、正の屈折力を有する前側レンズ群と、正の屈折力を有する後側レンズ群とを有し、
    前記前側レンズ群は、物体側より順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第2レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第3レンズ成分と、
    負の屈折力を有する第4レンズ成分と、
    開口絞りと、
    負の屈折力を有する第5レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第6レンズ成分と、
    正の屈折力を有する第7レンズ成分と、を有し、
    前記後側レンズ群は、物体側より順に、正レンズと負レンズとを貼り合わせた接合レンズを有し、
    前記前側レンズ群の焦点距離をfFとし、前記後側レンズ群の焦点距離をfRとしたとき、次式
    0.79 < fF/fR < 1.58
    の条件を満足する撮影レンズを用いた結像方法。
  15. 無限遠から近距離物体に合焦する際に、前記前側レンズ群と前記後側レンズ群との間隔が増大するように、前記前側レンズ群及び前記後側レンズ群が異なる移動量で光軸に沿って物体側に移動する請求項14に記載の結像方法。
  16. 前記前側レンズ群及び前記後側レンズ群は、中間撮影距離から近距離物体に合焦する際に、異なる移動量比で光軸に沿って移動する請求項14または15に記載の結像方法。
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