JP2009251095A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】画像光を遮蔽する内蔵シャッタが作動していることを使用者に告知するようにしたプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ10は、画像が付与された光をスクリーンに投映する投映レンズ12と、遮閉位置と退避位置とに切り替え可能に設けられた切り欠き部14bを有するシャッタ部材14と、シャッタ部材14が遮閉位置にあることを示すメッセージ画像を記憶したメモリと、シャッタ部材14が遮閉位置にあるときはメッセージ画像を形成してメッセージ画像が付与された光を射出する画像形成部16と、画像形成部16に照明光を照射する光源部17とを備える。シャッタ部材14は画像形成部16と投映レンズ12との間に配置され、メッセージ画像が付与された光を切り欠き部14bから透過させて投映レンズ12によってスクリーンに投映し、スクリーン上にメッセージ画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示パネル等の画像形成装置に表示された画像をスクリーンに投映するプロジェクタに関する。
近年、LCDやDMDなどに表示される画像を光学系で拡大してスクリーンに投映するプロジェクタが普及している。例えば、下記特許文献1には、光伝導型液晶ライトバルブパネルを用いたカラー液晶プロジェクタが記載されている。これらのプロジェクタは、会議などでのプレゼンテーションに用いられことが多いが、会議中は常に使用されている訳ではなく、表示する画像が不要な場合や、表示されていない方が良い場合などがある。また、これらのプロジェクタは高輝度及び高解像度であることを要求されるため表示される画像は非常に明るく設定されており、このような非常に明るい光が必要のない場合にもスクリーンに向けて照射されることは、他の資料が見ずらくなるなどの悪影響があり好ましくない。しかし、こうした時に、一旦、プロジェクタの電源をオフにしてしまうと次に表示するときに時間がかかってしまう。また、点滅を繰り返すことで光源ランプの寿命が短くなってしまうなどの問題が生じる。下記特許文献2には、プレゼンテーションの休止中や表示の必要がない場合に、投映レンズに遮光カバー(シャッタ)を被せる装置が設けられたプロジェクタが提案されている。
特開平05−158012号公報 特開2004−138989号公報
上記特許文献2に記載されたシャッタはプロジェクタの外側に取付けられる構造であるから運搬時に壊し易く、また、シャッタの使用時には、投映レンズからの光を全て遮断してしまうので、シャッタを遮閉位置にしているのか、電源をオフにしてあるのか、が判別し難く、電源をオンにしようとして誤ってオフにしてしまうことがある。
本発明は上記問題を解決するために、投映レンズから射出される光を遮断するシャッタをプロジェクタの筐体内に組み込むとともに、前記シャッタが光を遮断する位置にあることを使用者に告知するようにしたプロジェクタを提供する。
本発明によるプロジェクタは、画像が付与された光をスクリーンに投映する投映レンズと、前記画像が付与された光が前記投映レンズから射出されることを妨げる遮閉位置と妨げない退避位置とに切り替え可能とされるとともに前記画像が付与された光の一部を透過させる透光部を有するシャッタ部材と、前記シャッタ部材が前記遮閉位置にあることを示すメッセージ画像を記憶したメモリと、前記シャッタ部材が前記遮閉位置にあるときは前記メッセージ画像を形成して前記メッセージ画像が付与された光を射出する画像形成部と、前記画像形成部に照明光を照射する光源部とを備える。
前記シャッタ部材は前記画像形成部と前記投映レンズとの間に配置され、前記遮閉位置にあるときには前記メッセージ画像が付与された光を前記透光部から透過させて前記投映レンズによって前記スクリーンに投映し、前記スクリーン上に前記メッセージ画像を表示する。前記透光部は、前記シャッタ部材に設けられた切り欠き部または開口である。あるいは、前記シャッタ部材を樹脂によって形成し、前記透光部を透明樹脂で透光部以外の部分を遮光性のある樹脂で形成する。前記シャッタ部材は、前記メッセージ画像が付与された光も含めて前記画像形成部から射出される光を完全に遮蔽する完全遮閉位置に設定されるようにしても良い。前記光源部は前記シャッタ部材の前記遮閉位置への移動に連動して射出する光量を減少させ省エネを図っても良い。
本発明によるプロジェクタは、投映レンズから射出される光を遮断するシャッタ部材がプロジェクタの筐体内に組み込まれているので、使用中や運搬中にシャッタ部材を壊してしまうことがなく、また、シャッタ部材を閉じるとメッセージが表示されるので、電源がオフになっているものと勘違いをして電源スイッチを操作し、誤ってオフにしてしまうことがない。
図1に示すように、本発明のプロジェクタ10は、投映レンズ12、シャッタ部材14、シャッタ駆動部15、画像形成部16、光源部17、制御部18を備える。筐体20の上面には、ズームダイヤル21、フォーカスダイヤル22、光量調節ダイヤル23、シャッタボタン24が設けられている。光源部17から射出された光は画像形成部16で形成された画像が付与される。画像が付与された光(以下、画像光という。)は、投映レンズ12によってスクリーン25(図2参照)に投映され、拡大画像がスクリーン25上に表示される。
投映レンズ12は、例えば、フォーカスレンズ及び変倍レンズからなるズームレンズが用いられ、前記ズームダイヤル21によって変倍レンズが移動して前記スクリーン25上に表示される画像の大きさが調節される。また、フォーカスダイヤル22を操作してフォーカスレンズを移動し前記スクリーン25上に表示される画像のピント合わせが行われる。シャッタ部材14は、画像形成部16と投映レンズ12との間に配置され、画像形成部16から射出された画像光が投映レンズ12に入射しないように画像光の光路上に挿入される遮閉位置と、画像光が投映レンズ12に入射されることを妨げない退避位置との間で切り替え可能に設けられ、画像光を遮閉する遮光部14aには切り欠き部14bが設けられている。シャッタ駆動部15はシャッタボタン24の押圧操作によって作動し前記シャッタ部材14を前記遮閉位置と前記退避位置との間で交互に移動させる。
図2に示すように、光源部17は、ランプ31、反射鏡32、UVカットフィルタ33、インテグレータ34、リレーレンズ35、コリメートレンズ36、偏光板37などから構成される。ランプ31は、例えばキセノン管などの高輝度光源であって、特定の偏光方向を持たない白色光を発する。このランプ31から発せられる白色光は、UVカットフィルタ33によって紫外線が除去された後にインテグレータ34に入射する。コリメートレンズ36は、インテグレータ34から入射される光を光源光軸30に平行な光に整え、偏光板37へと入射させる。光源部17は周知技術であるため、これらの部材の詳細説明は省略する。
画像形成部16は、光源部17から発せられる白色光を赤色光、緑色光、青色光に分解して、それぞれの色ごとに投映像の情報を持つ情報光に変換し、各情報光を合成してフルカラーの画像光を形成し投映レンズ12に入射させる。ダイクロイックミラー40,41、ミラー42、クロスダイクロイックプリズム43、偏光ビームスプリッタ44r,44g,44b、反射表示素子45、位相差補償素子46r,46g,46bなどから構成され、光源部17から射出された白色光は、R光を反射しB光,G光を透過するダイクロイックミラー40とG光を反射しB光を透過するダイクロイックミラー41とによってRGBの3つの光成分に分解された後に、R光用,G光用,B光用のそれぞれの偏光ビームスプリッタ44r,44g,44bへ導かれる。例えば偏光ビームスプリッタ44rは、2つのプリズム44a,44bとその間に挟持された偏光分離層44cとから構成され、入射した光を反射して反射表示素子45に導く。反射表示素子45は、例えば、反射型の液晶パネルであり前記制御部18によって制御される。反射表示素子45で反射した光は反射表示素子45に表示された映像などの情報が付与され画像光となる。画像光は再び偏光ビームスプリッタ44r,44g,44bに入射し透過してクロスダイクロイックプリズム43へと導かれる。こうしてダイクロイックミラー40,41によって分解されたRGBの3つの光成分は、反射表示素子45によってそれぞれの色の画像情報が付与され、クロスダイクロイックプリズム43で1つの画像光として合成される。反射表示素子45を構成する液晶パネルの制御や、ダイクロイックミラー40,41、クロスダイクロイックプリズム43、偏光ビームスプリッタ44r,44g,44bの作用など、前記画像形成部16を構成するこれらの部材は周知技術であるため、これ以上の詳細説明は省略する。
制御部18は、プロジェクタ10の電気的な動作を担う制御回路50やメモリ51、あるいは図示しないが投映レンズ12用の駆動モータなどを備える。例えば、制御回路50はプロジェクタ10に接続されるコンピュータなどから受信する映像などを画像形成部16の表示素子に表示する。また、前記駆動モータは、ズームダイヤル21、光量調節ダイヤル23の操作信号を受けて変倍レンズやフォーカスレンズを駆動し、フォーカスダイヤル22の操作信号を受けて絞り径を変更する。メモリ51には、前記シャッタ部材14が
前記遮閉位置にあることを示すメッセージ画像「SHUTTER CLOSE」が記憶されている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図3に示すように、シャッタ部材14が退避位置にあるときは画像光はシャッタ部材14の遮光部14aによって遮られることはなく、画像光の全てが前記投映レンズ12によって前記スクリーン25に投写され、スクリーン25に全画像が投映される(図4参照)。図5に示すように、前記シャッタボタン24が押圧操作されると、前記シャッタ部材14が退避位置から遮閉位置に移動し、シャッタ駆動部15に設けられたセンサ55によって検知され、シャッタ部材14が遮閉位置にあることを示すシャッタ閉じ信号が制御回路50に伝達される。シャッタ閉じ信号を受信した制御回路50は、それまで前記反射表示素子45に表示していた画像の表示を休止し、メモリ51からメッセージ画像を読み出して前記反射表示素子45に表示するとともに、ランプ31の印加電圧を低くしてランプ31の発光量を低減する。前記センサ55は、例えば、発光ダイオードとフォトトランジスタを配置してその間に置かれた物体の有無を検知する物体検知センサである。
前記反射表示素子45に表示された前記メッセージ画像は、画像形成部16から射出される。遮閉位置にあるシャッタ部材14は前記メッセージ画像が付与された光の部分のみを透過させる切り欠き部14bが設けられている。前記画像形成部16から射出された前記メッセージ画像が付与された光は前記切り欠き部14bを透過して前記投映レンズ12に入射し、投映レンズ12によって前記スクリーン25に投映され、前記スクリーン25にメッセージ画像「SHUTTER CLOSE」を表示する(図6参照)。
前記実施形態は、シャッタ部材14の遮光部14aに切り欠き部14bを設け、切り欠き部14bよりメッセージ画像が付与された光を透過させたが、図7に示すように、切り欠き部14bの代わりに開口14cを設けても良い。あるいは、シャッタ部材14全体を遮光性を有する樹脂で形成し、開口14cの部分のみ透明樹脂で形成するようにしても良い。
前記実施形態は、シャッタ部材14を退避位置と遮閉位置との間で切り替えるように構成したが、シャッタ部材14の停止位置を3段階として、退避位置と遮閉位置に完全遮閉位置を設けても良い。図8に示すように、シャッタ部材14は遮閉位置より更に回動した位置に完全遮閉位置を設ける。完全遮閉位置では遮光部14aによって前記メッセージ画像が付与された光でさえも遮蔽され、前記画像形成部16から射出される光は完全に遮蔽される。
前記実施形態は、前記シャッタ部材14が遮閉位置にセットされたことを検知して、ランプ31の印加電圧を低くしランプ31の発光量を少なくして、メッセージ画像が表示される輝度を通常より低くしたが、ランプ31の発光量を少なくするのではなく、例えば、投映レンズ12に組込まれた絞りを絞って、投映レンズ12から射出される光の輝度が低くなるようにすることも可能である。
前記実施形態は、画像表示パネルとして反射型の液晶パネルを用いた例で説明したが、DMDを備えたものであっても良い。また、1枚の画像表示パネルを備えた単板式であってもよい。
本発明を実施したプロジェクタの構成を示す斜視図である。 プロジェクタの構成を示す模式図である。 画像表示時のシャッタ部材と画像光の位置関係を示す図である。 スクリーン上の画像光に対するシャッタ部材の位置関係を示す図である。 遮閉位置におけるシャッタ部材と画像光の位置関係を示す図である。 スクリーン上のメッセージ画像の位置関係を示す図である。 投光部を開口で構成した別の実施形態を示す図である。 完全遮閉位置を設定可能とした別の実施形態を示す図である。
符号の説明
10 プロジェクタ
12 投映レンズ
14 シャッタ部材
14a 遮光部
14b 切り欠き部
14c 開口
15 シャッタ駆動部
16 画像形成部
17 光源部
18 制御部
20 筐体
21 ズームダイヤル
22 フォーカスダイヤル
23 光量調節ダイヤル
24 シャッタボタン
25 スクリーン
31 ランプ
45 反射表示素子
50 制御回路
51 メモリ

Claims (6)

  1. 画像が付与された光をスクリーンに投映して、前記スクリーン上に前記画像を表示するプロジェクタにおいて、
    前記画像が付与された光をスクリーンに投映する投映レンズと、
    前記画像が付与された光が前記投映レンズから射出されることを妨げる遮閉位置と妨げない退避位置とに切り替え可能に設けられるとともに、前記画像が付与された光の一部を透過させる透光部を有するシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材が前記遮閉位置にあることを示すメッセージ画像を記憶したメモリと、
    前記シャッタ部材が前記遮閉位置にあるときは、前記メッセージ画像を形成して、前記メッセージ画像が付与された光を射出する画像形成部と、
    前記画像形成部に照明光を照射する光源部と、
    を備え、
    前記シャッタ部材は、前記画像形成部と前記投映レンズとの間に配置され、前記遮閉位置にあるときには前記メッセージ画像が付与された光を前記透光部から透過させて前記投映レンズによって前記スクリーンに投映し、前記スクリーン上に前記メッセージ画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記透光部は、前記シャッタ部材に設けられた切り欠き部であることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 前記透光部は、前記シャッタ部材に設けられた開口であることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  4. 前記透光部は、透明な樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  5. 前記シャッタ部材は、前記メッセージ画像が付与された光も含め前記画像形成部から射出される光を完全に遮閉する完全遮閉位置に設定可能としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のプロジェクタ。
  6. 前記光源部は、前記シャッタ部材の前記遮閉位置への移動に連動して、前記画像形成部に向けて射出する光量を減少させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011107435A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Canon Inc 画像投射装置
JP2013083853A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Seiko Epson Corp プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法

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