JP2009249965A - バネで動くドア - Google Patents
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Abstract
かろうじて動く程度の力で閉止方向に回転するドアで、ドアを開くときにドアが重たく感じられない特徴を持ち、バネで動くにも拘わらず、ゆっくりと回転し、しかも強く密閉するドアであり、閉まる直前に減速して閉止時の衝撃を緩和し、ドアに強く急激な力が作用したとき一旦停止して指詰め事故を防止する機能を持つドアを提供する。
【解決手段】
油の粘性抵抗や摩擦抵抗に頼らず力の方向を変えることによって閉止速度を制御し、バネの力が強くてもドアを回転させる力は弱く、バネの力が弱くても戸当たりに押圧する力は強く働くようにした閉止装置で、ドアを回転させるバネの力を最小限に設定し密閉時にのみ働くバネの機構を追加することによりドアを確実にする閉止装置で、或いは弱い力で作動するラッチに取り替えることによって密閉時働く強い力を追加しない閉止装置
【選択図】 図20
Description
ドアの枢軸周りの回転には重心の上下の移動はなく位置エネルギーに変化がないため、僅かな力さえあればドアは回転する。ドアはその重量によって回転抵抗が異なるが、駆動軸の回転力がその抵抗を僅かに上回るだけでドアは回転し、極端に言えば駆動軸が回りさえすればドアは回転する。本発明は上記の必要で最小の力でドアを回転させるもので、ドアにバネがついていないかのようにドアを開くときに殆んど力が要らないドアを提供するものである。
以上のように本発明のドアは何処から手を離しても勝手に閉まるために必要最小の力でドアを回転させることができる。本発明のドアは止まってしまわずにかろうじて動き始める程度の力をドアを開いたどの位置においても働くようにするもので、開くときに殆んど力が要らないことを特徴としている。また「何処から手を離しても勝手に閉まる機能」と「最後にドアを戸当りに強く押圧し静止させる機能」とを有している。
特許文献1図5に示す発明は「ドアの天端に車輪を取り付け、該車輪がドアの回転中心を中心に円運動するようにし、該車輪を「中間部がドアの回転中心を中心とする円弧または直線であるカム体摺動面」がバネの力で押さえるもので、ドアが開け閉めの動作をする範囲では扉の円運動の半径方向に働き、ドアの円運動に抵抗することはなく、ドアが閉め切った状態或いは開放状態でドアの円運動の接線方向に働きドアを戸当りに押さえつけるもので、「カム体摺動面がドアの天端に取付けたカム車輪を押さえてドアに円運動を与える」ものでない。
「カム体摺動面に沿って移動するカム車輪を備える」という技術的特徴は特許文献9〜11などに採用されているが、いずれも「カム体摺動面に沿って移動するカム車輪が、カム体の回転によって上下方向に移動する」ことを応用するもので、扉或いは蓋の上下方向の重心の移動を取り扱っている。
本発明はこのようにして「ドアを開くときに必要な力は殆んど要らなくなるようにすること」を目的とものである。
「駆動軸の回転をドアに伝える連結部」はリンク装置で、該リンク装置の実施例を図1〜3と図14〜20に示す。図1〜3において駆動回転軸Qとドアの駆軸Oとを両端の接続軸とする図示されないリンクが固定されており、図1はスライダクランク装置であり、図2は4つのリンクからなり、図3は5つのリンクからなるリンク装置である。図14〜20はスライダの動きをドア面に固定される通路とドア枠に固定される通路を往復するように拘束する装置で、装置の動作は一定している。本発明において該スライダは通路を往復する移動体であり、図面に図示する車輪Bである。
「ドアに設けた通路に沿って往復運動するスライダがドア枠に固定した駆動軸に固着される回転体の先端部に装着されて円運動するようにした装置であって、該スライダはドアが閉まるに従いドアの枢軸Oから離れる方向に移動してドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」であり、
図2、3に示すように、
「駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部にに設ける接続軸とを1つ或いは2つのリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置であって、ドアが閉まるに従いドアに働く力の方向がドアの枢軸を中心とする円運動の半径方向から接線方向に変わることによって、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」である。
「駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを1つリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置であって、上記リンクが上記ドア上部に設ける接続軸を押圧してドアを閉止方向に回転させ、上記回転体Jとドアの回転が互いに反対方向であり、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」は図2(a)に示す回転体とドアの回転が同方向であるドアに比べて「ゆっくりと回転し戸当たりに強く押圧されるドア」である。図14〜20に説明するように、
「ドアに設けた通路に沿って往復運動するスライダがドア枠に設けた通路に沿って往復運動するようにした装置であって、該スライダはドアが閉まるに従いドアの枢軸Oから離れる方向に移動して、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」である。
即ち図14〜20に説明するように
「ドアに設けた通路に沿って往復運動しながらドア枠に固定される通路に沿って移動するスライダが、ドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において閉止したドア面に平行で長い距離の移動し、ドアが閉止する直前の状態からドアを戸当たりに押圧するまでの範囲において閉止したドア面に直角で短い距離の移動するようにして、ドアをゆっくりと回転させドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」であって、
図17、18に説明するように
「閉止したドア面に平行な通路を内部に設けた長穴を備えドア枠に固定される回転軸を軸に回転する回転体と、該長穴の内部に設けたドア面に平行な通路に沿って移動するスライダと、該スライダがそれに沿って往復運動するドアに設けた通路とを備え、該スライダはドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において上記長穴の内部に設けたドア面に平行な通路に沿って移動し、該スライダが上記長穴の内部に設けたドア面に平行な通路の末端部に到達したとき上記回転体が回転してドアを戸当たりに押圧するようにして、ドアをゆっくりと回転させドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア」である。
図4に説明するように
「ドアが閉止する寸前に一時的に停止に近い状態にする減速装置であって、スライダがそれに沿って移動するドアの設けた通路と、該通路のドアの枢軸Oから遠い方の端部にを取付けられ押しバネを装着して該端部から出没するようにした調節ボルトとを備え、上記スライダがドアが閉止する寸前に該調節ボルトに当接して上記端部に近づく方向に押し込んだ後、ドアを戸当たりに押圧するとき該調節ボルトから離れるようにした減速装置を備えたドア」
図7,8,に説明するように
「駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを第1のリンクと第二のリンクの2つのリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置に取付けられ、ドアが閉止する寸前にドアを一時的に停止に近い状態にする減速装置であって、上記第1のリンクは上記回転体の先端部に設ける接続軸に接続され、ドア枠に固定される回転支軸の周りを回転自在に軸支されるガイドローラに沿って移動し、上記第1のリンクと上記第2のリンクの接続軸において、該接続軸に接続される片方のリンクに調節ボルトと他方のリンクに該調節ボルトに当接する当りを設けて、ドアが閉止する寸前からドアが戸当たりに押圧されるまでの過程において、上記接続軸に接続される片方のリンクと他方のリンクとの交差する角度が最小となるときを含む範囲で、上記調節ボルトと上記当りが当接するようにし、ドアが戸当たりに押圧するとき離れるようにした減速装置を備えた請求項2に記載するドア」
「駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを第1のリンクと第二のリンクの2つのリンクで連結して、上記回転体が回転して上記2つのリンクが上記ドア上部に設ける接続軸を牽引してドアを回転させる装置であって、全開状態から閉まる直前までは上記2つのリンクが一直線を保ち、ドアが閉まる直前で上記回転体とそれに連結するリンクが側面で互いに接触して一体となり、上記2つのリンクの連結点が上記駆動軸を中心に回転して、ドアが閉まるに従いドアに働く力の方向がドアの枢軸を中心とする円運動の半径方向から接線方向に変わることによって、ドアをゆっくりと回転させながら戸当たりに強く押圧することを特徴とするドアで、
上記駆動軸と上記ドアの接続軸とを結ぶ直線を境界にして、上記ドアの枢軸を含まない領域内に、上記2つのリンクの連結点が移動するようにして、ドアが閉まる直前に上記回転体の回転によってドアが開く方向に回転し、ドアに力が作用しても動かない状態にすることを可能とするドア]
であって、ドアが閉まる直前に回転体の回転によってドアが開く方向に回転するようにする手段は、抵抗を負荷して減速する通常のドアクローザの手段と異なり、ドアの慣性力によって停止し、ドアの慣性力が消滅したときドアが再び回転するようにするものである。
またドアが閉まる直前で上記回転体とそれに連結するリンクが側面で互いに接触して一体となり、上記2つのリンクの連結点が上記駆動軸を中心に回転して、上記2つのリンクの連結点の回転半径が小さくなることによってドアに働く力を大きくしている。
閉止装置の連結部においてスライダを介在さる構造の装置において、ドアを戸当たりに強く押圧する装置は
全開状態から閉まる直前までは上記2つのリンクが一直線を保ち、ドアが閉まる直前で上記回転体とそれに連結するリンクが側面で互いに接触して一体となり、上記2つのリンクの連結点が上記駆動軸を中心に回転して、ドアが閉まるに従いドアに働く力の方向がドアの枢軸を中心とする円運動の半径方向から接線方向に変わることによって、ドアをゆっくりと回転させながら戸当たりに強く押圧することを特徴とするドアで、
上記駆動軸と上記ドアの接続軸とを結ぶ直線を境界にして、上記ドアの枢軸を含まない領域内に、上記2つのリンクの連結点がドアが閉まる直前に移動するようにして、上記回転体の回転によってドアが開く方向に回転し、ドアに力が作用しても動かない状態にすることを特徴とするドア」である。
「バネで動く駆動軸」は「ドアを小さな力で回転し、ドアを密閉する瞬間に大きな力を発揮するバネの機構」によって回転するもので、該バネの機構の実施例を図23〜28と図17に示す。「ドアを小さな力で回転し、ドアを密閉する瞬間に大きな力を発揮するバネの機構」は「ドアを回転させる時にだけ働く小さな力のバネ」と「ドアを密閉する瞬間にだけ働く大きな力のバネ」の2つのバネによって構成され、前者は「ドアを回転させる時にだけ」、後者は「ドアを密閉する瞬間にだけ」その長さが変化する。
「ドア枠に取り付けられる駆動軸と、該駆動軸に固着し外縁部が凸面であり外縁部と該駆動軸との距離が場所によって異なるガイドと、上記ガイドの端部に設けられる回転側支軸と、ドア枠に取付けられる固定側支軸と、上記回転側支軸と上記固定側支軸とを両端の支点とするバネとを備え、
上記駆動軸と上記回転側支軸との距離は上記回転軸と上記ガイドの外縁との距離より十分に大きく、上記回転側支軸が上記バネを引き伸ばしながら上記駆動軸の周りを公転するとき、上記バネの軸芯線が上記ガイドから離れた位置から次第に近づき、上記回転側支軸が上記駆動軸の周りを更に回転して、上記バネが上記ガイドに巻きつきながら引き伸ばされるようにして、上記駆動軸の周りの回転力を発生させるようにしたバネの機構であって、
上記バネの軸芯線が上記ガイドに接触するときの上記駆動軸の周りの回転力に比べて、上記バネの軸芯線が上記ガイドから離れ手上記ガイドが回転するときの上記駆動軸の周りの回転力が大きくなるようにしたバネの機構」
「ドア枠に取り付けられる駆動軸と、該駆動軸に固着する回転体と、該回転体の上記駆動軸の端部に設けられる回転支軸と、ドア枠に取り付けられ上記駆動軸と反対側に取付けられる固定支軸と、連結軸で連結されるリンクとバネと該リンクの片方の側面に接触する当りと、を備え、
上記リンクは片方の端部に上記連結軸とその反対側の端部に接続軸とを備え、上記接続軸が上記回転支軸に回転自在に軸支されるとき、上記リンクの接続軸と上記連結軸との間の距離が上記回転支軸と上記駆動軸との間の距離であるようにし、且つ上記当りを上記回転体に取付けて、
或いは上記リンクの連結軸の反対側の接続軸が上記固定支軸に回転自在に軸支されるとき、上記リンクの両端の接続軸の間の距離が上記固定支軸と上記回転軸との間の距離であるようにし、且つ上記当りをドア枠に取付けて、
上記回転体が回転するとき、上記回転体の回転の途中までは上記リンクの回転が上記当りによって止められ、上記当りに接触した状態を維持し、上記連結軸を上記回転軸の位置に留めるようにして上記バネが伸縮しないようにして、
上記回転体の回転の途中からは上記リンクと上記当たりが離れて、上記連結軸が回転軸の位置から離れるようにして上記バネが伸縮するようにし、上記回転体に回転の途中から作用することを特徴とするバネの機構」
「前記リンクに車輪が取り付き、前記リンクが前記当たりから離れたあと、該車輪がドア枠に取付けられる摺動面に沿って移動することで、前記連結軸を前記回転軸の位置に留めるようにして前記バネが伸縮しないようにして、
或いは前記リンクに摺動面が取り付き、前記リンクが前記当たりから離れたあと、該滑走面が前記プレートに取付けられる車輪に沿って移動することで、前記連結軸を前記回転軸の位置に留めるようにして前記バネが伸縮しないようにして、
前記回転体が更に回転し、前記リンクに取り付く車輪がドア枠に取り付く滑走面と離れて、或いは前記リンクに取り付く滑走面がドア枠に取り付く車輪と離れて、上記連結軸が回転軸の位置から離れるようにして上記バネが伸縮するようにし、上記回転体に回転の途中から作用することを特徴とするバネの機構」
上記アームが上記ドア枠に設けられた摺動面に直立して上記回転体の上記駆動軸を中心とする回転を阻止して上記バネが伸縮しないようにして、上記車輪が上記ドア枠に設けられた摺動面に沿って移動することによって直立していた上記アームが上記回転体に設けた支軸の周りを回転して上記回転体が上記駆動軸を中心として回転して上記バネが上記回転体に作用することを特徴とするバネの機構」
「小さな力でドア内に凹むラッチ或いは、自ら密閉力を有する密閉装置」は例えば図29,30に示すように小さな力でドア内に凹むラッチであり、図31,32に示すように自ら密閉力を有する密閉装置である。これをドアに取り付けた場合、ドアを開くときに蓄えられる力は「ドアを回転させるための小さい力」だけとなり、ドアを開くときには殆んど力が要らなくなる。
「ドアの枢軸と反対側の側面に取り付けられるラッチ雄部と、それに対面しドア枠側面に取付けられるラッチ雌部と
該ラッチ雄部に設けられた回転支軸に回転自在に軸支される爪と、ドアが閉止するとき上記爪に沿って移動し上記ラッチ雌部に設けられる凸部とそれに連続する円周部とを備え、
該円周部の形状は閉止時の上記爪の回転支軸の位置を中心とし、上記回転支軸と上記爪の先端部との間の距離を半径とする円であることを特徴とするラッチ装置」
「ドア枠にドアと対面して取り付けられるプレートと、該プレートに添付される磁石と、ドアに設けられたドア面に垂直な回転軸の周りに回転自在に取り付けられドア枠と対面する回転体と、該回転体に隣り合って添付される2つの磁石とを備え、
ドアがドア枠に密着する寸前に、上記2つの磁石の1つが上記プレートに添付される磁石と同極であって上記プレートに添付される磁石と反撥した後で、上記プレートに添付される磁石と同極である磁石と隣り合う磁石が上記プレートに添付される磁石と異極同士であって互いに吸引しあい、上記回転体が回転して施錠するようにしたドア」であり、
磁石の異極同士が互いに吸引しあってドアを戸当たりに密着させると同時に上記回転体が回転し、ドアを戸当たりに密着させる前に、上記回転体が回転することがないので、施錠することが出来る。
「ドア枠にドアのそれぞれに異極同士が対面して永久磁石取り付け、異極同士が互いに吸引しあって閉止するドアを、開くときに密着した上記永久磁石を引き離す装置であって、上記永久磁石の異極同士の密着した面に直角方向にではなく上記密着した面にに沿って上記永久磁石を、取手の動きに連動し移動させるようにしたドア」
このようにドアの閉止に永久磁石の吸引力を利用すると、ドアを回転させるだけでよく、ドアを開く力は最大静止摩擦力を僅かに上回る程度の小さい力で十分となり、強い密閉力を追加する必要はなく、密閉するための手段を講じる必要がなくなる。したがって永久磁石の吸引力を利用する閉止装置は最も小さな力でドアを開くことが出来、「ドアをゆっくりと閉止し、しかもドアを強く密閉する本発明の課題」を解決するものである。
密閉力が大きくても開くときの力が小さい密閉装置は図21に示すように
「ドアに設けた通路に沿って往復運動しながらドア枠に固定される通路に沿って移動するスライダが、ドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において閉止したドア面に平行で長い距離の通路をドアの枢軸からはなれる方向に移動し、ドアが閉止する直前の状態からドアを戸当たりに押圧するまでの範囲において閉止したドア面に直角で短い距離の通路を移動するようにして、ドアを戸当たりに強く押圧するドアにおいて、
上記スライダが上記閉止したドア面に直角で短い距離の通路を移動した後、閉止したドア面に平行な通路をドアを回転させることなく移動して停止し、ドアを開くとき、逆戻りすることなく停止した位置から新たに設けられたドア面に直角な通路に沿って移動した後、上記ドア面に平行で長い距離の通路に戻るようにしたドア」であって、
新たに設けられたドア面に直角な通路に沿って移動するときドアに働く密閉力は消失し、ドアを開くときに新たに設けられたドア面に直角な通路に沿って移動することによって、抵抗なくスライダが移動する。
「ドアの設けた通路をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた通路と駆動軸をドアに取り付けたドア」
或いは
「ドアの設けた接続軸をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた駆動軸をドアに取り付けたドア」についても本発明の閉止装置は動作する。
このようなことから軽いドアより重いドアのほうが本発明の課題を解決し易いといえる。
本発明のドアクローザは玄関ドアに使用できることはもちろんであるが、室内ドアにも適している。
しかし使用頻度の多い室内のドアについては通常のドアクローザを取り付けると、開くときドアが重く感じられかえって不便になる。1つの建物には玄関ドアは1つしかなく、室内ドアが玄関ドアの数倍あるにも拘らず、室内のドアについてはドアクローザが取り付いていない。これは通常のドアクローザが「ゆっくり閉まって強く密閉するもの」であっても開くときドアが重く感じられるという理由によるものであるが、通常のドアクローザが強力なバネが仕込まれていて、室内のドア枠には強力なバネの力を支持する強度がない。
このため通常のドアクローザは室内のドア枠に取り付けることが出来ない。玄関ドアのように外壁に取り付けられるドアクローザは、ドアクローザを取り付ける骨組の強度が強く強力なバネで作動するドアクローザを支持することが出来るが、室内に取り付ける場合、取付け部分がともすれば木造であるように骨組の強度が弱く、又使用頻度が高いため、取付け部分の骨組が壊れたり、取付けボルトが抜けたりする。本発明の強力なバネで作動するものではないので、ドアの回転時にドアが受ける反力が小さく、強度が弱い骨組にも取付けることができる。本発明のドアクローザはドアを開くときドアが重く感じらないもので、ドアクローザが取り付かない場合と差が感じられないだけではなく、弱
いバネでドアが動くので、屋内の木製のドア枠に取付けることができ、取付けても抜け落ちるようなことはない。
例えば本発明の駆動部と被駆動部が1つ或いは2つのリンクで連結される伝達機構においては、ドアが閉まる寸前に駆動部の大きな回転に対して被駆動部が小さく回転する機構であっても、駆動部が一瞬に回転し減速効果は殆ど認められない状態になる。すなわちバネで動く機構においては速比による減速効果は期待できない。
図1〜3の装置のそれぞれは後述するように、ドアを減速しながら閉止し、ドアを戸当たりに強く密閉する機能を有し、ドアの全開時に静止する機能や、強風などでドアが急激に回転したとき停止する機能を有している。又駆動回転軸Qはバネの力で回転し、図23〜28に説明するスプリング機構によって密閉時にバネの力が強く働くようにしている。
上記閉止装置の連結部においてスライダを介在させる構造の装置においては前者と後者に関与する装置の動作を区別することが出来、図1においては装置の動作で前者に関与する範囲は小さく後者に関与する範囲が大きく、しかも後者に関与する大きい範囲においてドアの取り付く動慣性によってスライダの移動に負荷がかかってスライダの移動に時間がかかるので、該「ドアを戸当たりに押圧するときの回転」に時間をかけることが出来閉止時の衝撃を緩和することが出来る。
円Rqは駆動軸Qを中心とし半径が「駆動軸Qから車輪の最も遠い位置」と駆動軸Qとの間の距離である円である。ドア上部に取り付く金具Dwはドアの枢軸Odを中心に公転し、円Roはドアの枢軸Odを中心とし点Prで円Rqと接している。点Prは2つの円が交差する位置で、駆動軸Qとドアの枢軸Odとを結ぶ直線上にあり、回転支軸Ibが直線T上にある時、金具Dwの長穴Dnを移動する車輪Bはドアの枢軸Odから遠い側の端部Deに最も近づく。
長穴Dhのドアの枢軸Oから遠い方の端部Deに設けられる貫通穴Hdに調節ボルトGaが貫通し、調節ボルトGaの頭部と端部Deの間に押しバネUが挿入される。図4(b)に示すように、ナットGnを緩めることによって、調節ボルトGaの頭部は端部Deから突き出されて図中距離Laを大きくする。図4(a)に示すように車輪が直線Tの近傍を通過するとき、車輪Bは調節ボルトGaの頭部を端部Deに近づく方向に押し込み、図中距離Lbを大きくする。この時駆動軸Qの回転力に制動力が働くようになる。更にアームJが回転し車輪Bが円Roから遠ざかるようになると、上記制動力は弱まり、ドアの閉止時には車輪Bは調節ボルトGaから離れて、密閉力に制動力が関与しなくなる。
このようにドアに働く力の一部を「その作用線がドアの枢軸を通る反力」で支持すると、ドアを回転させる力はそれだけ少なくなり、ドアの閉止速度は減速される。図4においてドアを回転させる力の一部は、車輪Bが調節ボルトGaの頭部を押し込み押しバネUを縮める力に分配される。ドアを回転させる力がドアの枢軸付近に作用するとき、即ち車輪Bが調節ボルトGaの頭部を押し込み押しバネUを縮める位置がドアの枢軸付近であるとき、ドアの枢軸付近でないときに比べて顕著にドアを回転させる力が不足し、ドアの閉止速度を減速する効果は大きくなる。
車輪Bと当たりGaとが接触し離れるまでの間のドアの僅かな回転の範囲内で、節点において生じた変位と回転によって、ドアの回転が継続し、同時にリンク装置に制動力が働くようになるが、そもそも本発明のドアは止まってしまわない程度に回転するもので、これに制動力が働くようになるとドアは止まってしまうことになる。即ちドアDに慣性力が取り付いてはじめてドアは止まらずに閉止に至るように出来る。ドアを全開した位置からではなく少し開いた位置から手を離した場合、ドアDには慣性力が取り付かないのでドアは止まることになるが、ドアが全開時以外の少し開いた位置でも静止することはドアの1つの機能とすることが出来、ドアを少し開いたままで、外来者と長話出来ることにもなり、室内を換気することも出来る。
車輪Bの円軌道は駆動回転軸Qと枢軸Oの距離を調節して、枢軸Oに近づけたり遠ざけたりすることが出来る。よって駆動回転軸Qと枢軸Oの距離を調節してドアの閉止速度を調節することが出来る。ドアの閉止速度を「どこからでもかろうじて動き出す程度であって止まってしまわない程度」に設定するには、回転軸Qと枢軸Oとの距離をドアが止まってしまう距離より僅かに大きく設定すればよいことになる。このようにドアの閉止速度を「止まってしまわない程度」に設定することは、図4のように抵抗を加えて減速するものではないので、図4の場合のようにドアが途中で止まってしまうことはない。
図5の装置の特徴は、通常のドアクローザの閉止時の回転と異なり、ドアの回転と回転軸の回転が互いに反対であり、このことによって全開時から閉止するとき、車輪Bがドアの枢軸Oに近づくことによって、ドアDを回転させるには回転軸Jの回転力が力不足する方向に進行し、ドアの閉止速度が減速される。
図5(b)において、回転体Jの等量の回転に対して、ドアDの全開時の回転量Θ4−6は小さく、ドアの途中の回転量Θ2−4は大きい。このことは全開時からドアが閉まり始めるとき、小さな力でもドアは動き出すことを意味し、回転の途中から小さな力ではドアを回転させるには力不足に近づき、ドアの速度は減速する。ドアが閉止直前からドアの回転量Θ0−2は少なく、閉止までの間では再びドアを加速することになるが、ドアは殆んど閉まった状態であり、それ以前に減速されていれば加速する間もなく閉止に至る。
このように全開から閉止に至るまでの車輪の軌道を自由に変化させることが出来るので、閉止途中のドアの回転に対しては、車輪の軌道をドアの枢軸に近づけてドアの閉止速度を調節することが出来、バネの力が弱まった密閉時には、車輪をドアの枢軸から大きく遠ざけることが出来る。
このように車輪の軌道を拘束すればする程ドアの閉止速度は減速されることになる。
図7(c)は図7(a)に示す全開前後の連結部のリンク装置の動作を示し、図7(d)は図7(b)に示す閉止前後のリンク装置の動作を示す。図7(a)(b)に点線で示す各リンクJi,Ai,Di(i=0,1,2,・・・)と各接続軸Pi,Ci(i=0,1,2,・・・)は時々刻々変化する各リンクと各接続軸の位置の移動を示す。添え字i(i=0,1,2,・・・)はドアの閉止時からの回転角を意味し、ドアの閉止時を0として、ドアが開くに従い増加し、全開時を7とする。各リンクJi,Ai,Di(i=0,1,2,・・・)と各接続軸Pi,Ci(i=0,1,2,・・・)の添え字i(i=0,1,2,・・・)はドアの閉止時からの回転角を意味していて、添え字iが同じであるJi,Ai,Di、Pi,Ciはドアの閉止時からの回転角i(i=0,1,2,・・・)に対応する各リンクと各接続軸の位置を示す
図7(c)に示す全開前後の連結部のリンク装置の動作において、ドア回転軸Odと接続軸C5,P5のすべてが一直線T5上にあるとき、回転体Jは図中矢印ハ方向に回転する回転角は最大となる。回転体Jには図中矢印イ方向に回転させるバネの力が負荷されているので、接続軸Cの位置が直線T5を境にしてニ方向に移動した位置にあるとき回転体Jはロ方向に回転する。回転体Jのロ方向の回転は接続軸Pの近傍に取り付けた当たりによって止められ、ドアD6は静止する。
図7(d)はドアが閉止する前後の連結部のリンク装置の動作を説明するもので、回転体JがJ3の位置からJ0の位置に向って回転しドアDを閉止する過程において、回転体JがJ2の位置にあって接続軸CがC2の位置にあり、回転体回転軸Qとドア回転軸Odと接続軸Cのすべてが一直線T1上にあるとき、接続軸Cと回転軸Qとの距離が最小になり、リンクAと回転体Jとが接続軸Pにおいて交差する角度は最小となる。更にドアが回転して回転体JがJ1の位置にあって接続軸CがC1の位置にあるとき、リンクAとドアDとが接続軸Cにおいて交差する角度Θは最小となる。
図7(b)に示す調整ボルトGaはリンクAの中間部に取り付く板バネPaに設けられた貫通穴を貫通するもので、該貫通穴にはネジが仕込まれ調整ボルトGaの先端部の位置が板バネPaから出入りして固定されるようになっている。
回転体Jは回転体回転軸Qにセットカラーを介して装着され図8(b)に実線で示すドアの閉止時に、回転体Jは回転体回転軸Qにセットカラーの止ネジを締めることによって固着される。図8(c)は図8(a)に示す全開前後の連結部のリンク装置の動作を示し、図8(d)は図8(b)に示す閉止前後の動作を示す。図8(a)(b)に点線で示す各リンクJi,Ai,Di(i=0,1,2,・・・)と各接続軸Pi,Ci(i=0,1,2,・・・)は時々刻々変化する各リンクと各接続軸の位置の移動を示す。
図8(c)に示す全開前後の連結部のリンク装置の動作において、ドア回転軸Odと接続軸C6,P6のすべてが一直線T6上にあるとき、回転体Jは図中矢印ハ方向に回転する回転角は最大となり、回転体Jには図中矢印イ方向に回転させるバネの力が負荷されているので、接続軸Cの位置が直線T6を境にしてニ方向に移動した位置にあるとき接続軸Cはニ方向に移動してニ方向と反対方向に移動することはない。また接続軸Cの位置が直線T6を境にしてロ方向に移動した位置にあるとき接続軸Cはロ方向に移動してロ方向と反対方向に移動することはない。
図8(d)はドアが閉止する前後の連結部のリンク装置の動作を説明するもので、回転体JがJ3の位置からJ0の位置に向って回転しドアDを閉止する過程において、回転体JがJ1の位置にあって接続軸PがP1の位置にあり、回転体回転軸Qとドア回転軸Odと接続軸Pのすべてが一直線T1上にあるとき、連結軸Pとドア回転軸Odとの距離が最小になり、リンクAとドアDとが接続軸Cにおいて交差する角度Θは最小となる。
回転体Jが矢印イ方向に回転し、接続軸Pの位置がP1よりP2側にあってP1の位置に向かうときリンクAとドアDとの交差角度Θは減少し、接続軸Pの位置がP1よりP0側にあってP0の位置に向かうときリンクAとドアDとの交差角度Θは増加する。
図8(b)に示す調整ボルトGaはリンクAの中間部に取り付く板バネPaに設けられた貫通穴を貫通するもので、該貫通穴にはネジが仕込まれ調整ボルトGaの先端部の位置が板バネPaから出入りして固定されるようになっている。接続軸Pの位置がP1よりP2側にあるとき、調整ボルトGaの先端部が「ドアに設けられた当りGb」に当るようにすると、調整ボルトGaの先端部が、当りGbに当った位置からP1の位置に向かうとき、リンクAとドアDとの交差角度Θは減少するので、調整ボルトGaの先端部が板バネPaを押し曲げることになり、「接続軸CにおけるリンクAとドアDとの回転」に抵抗が掛かる。
「調整ボルトGaの先端部が当りGbに当る位置からP1の位置までの距離」と「調整ボルトGaの先端部が当りGbから離れる位置からP1の位置までの距離とは等しく、「調整ボルトGaの先端部が当りGbに当る位置からP1の位置までの距離」を短くするほど「調整ボルトGaの先端部が当りGbに当る範囲」が狭くなり、調整ボルトGaの先端部が板バネPaを押し曲げる量は少なく、押し曲げる力は弱まる。その結果ドアを閉止する寸前で減速する効果が少なくなり、ドアに取り付く慣性力が介助しなくてもドアが回転するようになる。
回転体Jが回転体回転軸Oを中心に図中矢印イ方向に回転して、ドアDが回転軸Odを中心に図中矢印ロ方向に回転する過程において、回転体とドアの回転方向が互いに反対となることは、回転体とドアとを連結するリンク装置の大きさと動作範囲を小さくするだけでなく、ドアが全開状態から閉止するとき図5に説明したように、回転体Jの回転に対してドアが大きく動くことになり、またリンクAがドアDに働く力の方向がドアDの回転軸Od方向に向うため、静止したドアを動かすのに大きな回転力が必要になる。このことは密閉するバネの力を大きくして、それに伴い回転するためのバネの力が大きくなっても全開状態に近い位置にあるドアはゆっくりと動き出すことを意味している。またドアDが回転を続けて閉止する直前ではリンクAがドアD に働く力の方向がドアDの回転軸Odから遠ざかる方向に向うためドアの閉止速度を減速することになる。
回転体JとリンクAが互いに側面同士を接続させて一体にならない限り、点P,PP、Cの3点は常に一直線上にある。
ドアが閉まる直前でドアが慣性力によって加速し回転体Jの回転がドアDの回転に遅れる場合2つのリンクは折れ曲がり、2つのリンクの連結点PPが回転軸Qと接続軸Cとを結ぶ直線Zを境界にして回転軸Oを含まない領域内にある時、ドアDは回転体Jの回転によって回転してもドアを直接閉めようとしても閉まらない状態になる。
図9は、バネが瞬時に縮まる性質からドアが加速すれば回転体が瞬時に反応して、回転体Jの回転がドアの回転に遅れることなく早く回転する場合について説明するものである。
上述したように連結軸PPが直線Zを境界にして回転軸Oを含む領域内にあるかどうかは、回転軸Qが直線ZZを境界にして、回転軸Oを含む領域内にあるかどうかはと同じことである。
図9(a)におけるようにドアが閉まる過程においては、連結軸Pが回転軸Qを中心に回転し、この場合の回転体Jの回転半径は図中に示されるLである。図9(b)に示すように、ドアを戸当たりに密着させる直前では、回転体JとリンクAは側面同士が密着して一体となって回転するため連結軸PPが回転軸Qを中心に回転する。この場合回転半径は図9(b)の図中に示されるLLである。
このように回転半径が極端に小さくなることは、一体となったリンクAと回転体Jが回転軸Qを支点とするテコとなり、ドアを戸当たりGdに強く押圧する。
リンクAは直角に折り曲げられているので図9(a)に示すように、点Pが回転体Jの回転軸Qとドアの接続軸Cとを結ぶ直線Zを境にしてドアの回転軸O側にある時、直線PC上にある点PPもO側にある。図9(b)に示すように点Pが直線Zを境にしてOと反対側にある時、点PPもOと反対側にある。
このとき回転体Jは開く方向に回転し、ドアを閉めることは出来ない。又、直線P,PP、Cが回転軸Qを通る場合も、ドアに力を作用させても各リンクは動くことなくドアは動かない。図9に示すドアはドアが閉まる直前でドアを押しても動かないドアで、回転体Jの図中イ方向と反対方向の回転で、ドアが開く方向に回転するドアある。
図10は「回転軸Qを中心に回転する回転体J先端の接続軸P」と「回転軸Oを中心に回転するドアDの接続軸C」との間をリンクA,AAで連結する構造で、リンクAは先端が直角に曲げられている。
ドアが全開した状態から閉まるとき、接続軸Pにおいて回転体JとリンクAとがなす角度は次第に減少し、図10(a)の実線に示すようにドアを閉める直前で回転体JとリンクAとがなす角度が0になり、回転体JとリンクAが重なって一体となる。回転体JとリンクAとが互いに接触しあうと、接触したままの形を保持する。
また回転体JとリンクAが重なって一体となるまで、接続軸P,PP,Cは一直線上にある。回転軸先端Pがドア接続軸Cを牽引する力の作用線上には接続軸PPがあって、先端が直角に曲げられているかどうかのリンクAの形状の如何に関係しない。
回転体JとリンクAが重なって一体となるとき、リンクAは先端が直角に曲げられているので、接続軸PPの位置は回転軸Qを通りドアに垂直な直線Yのドア回転軸Oのある反対側にある。重なって一体となった回転体JとリンクAは回転軸Qを中心にして回転し、リンクAとAAとの接続軸Pは回転軸Qの周りを公転しドアとほぼ平行に円弧の軌跡を描くようになる。
このとき接続軸PPの移動のドアに直角の方向成分がドアに近づく方向で、ドアDは開く方向に回転する。更に回転体Jが回転して円弧の軌跡の中央を通り過ぎると、接続軸PPの移動のドアに直角の方向成分がドアから遠ざかる方向になるので、ドアDは再び閉まる方向に回転してドアを戸当たりに押さえつける。
接続軸PPが回転軸Qを中心とする円弧の軌道に沿って移動しながらドアを回転させ、ドアを戸当たりに押さえつけるまでの過程において、リンクAAのドアを牽引する方向は、ドアの枢軸Oに向かう方向からドア面と直角な方向に移行し、ドアに働く力の作用線とドアの回転中心との距離を縮めたあと徐々にこの距離を伸ばしてドアに強く密閉力が働くようになる。このようにドアは減速しながら密閉される。
接続軸PPは回転軸Qの周りを公転しドアとほぼ平行に円弧の軌跡を描きながら、接続軸PPの移動のドアに直角の方向成分がドアから遠ざかる方向になり、ドアは開く方向に回転しない。
このようにすると図10の場合と同じく、ドアが閉まる前に回転体Jの回転によってドアが開く方向に回転する。
図10の場合は接続軸PPが「回転軸Qを中心とする円弧の軌跡上」を移動して図11(a)で示したPP+5の位置に到達して、ドアを開くときドアの回転によって回転体が回転することはなくなる。
図11において接続軸PPあるいはCにバネVを仕込むことによって、ドアが全開した状態から閉まる直前まで、接続軸P,PP,Cは一直線上になく、リンクAとAAは接続軸PPにおいて折れ曲がっている。
PPの位置が「回転軸Qと接続軸Cとを結ぶ直線Zを境界にして回転軸Oを含む領域内になければ、「接続軸PPにおいて折れ曲がっているリンクAとAA」が一直線になって接続軸PとCの間の距離を最大に伸ばしたとしても、接続軸PPがドアに近づく方向ではなく遠ざかる方向に移動するためドアが閉まる直前に開く方向に回転しない。
図11(a)に示すドアが閉まる直前から開く方向に回転する範囲内では、接続軸PPに取り付けた当たりGqによって接続軸PPにおけるリンクAとAAの回転が制限され、ドアはドアを押しても動かない状態になる。しかし回転体Jの回転によってはドアが開く方向に回転しながら閉まることになる。またドアを引いて開く場合図11(a)に示すように、回転軸Qの位置は接続軸PとCを結ぶ直線の接続軸Pの移動方向と反対側にあるので、回転体JとリンクAは重なった状態から分離しながら回転し、ドアが開くようになる。
第1のリンクAと第2のリンクAAとの交差角度Θは時々刻々変化し、図12に説明したように、交差角度Θは全開時からドアが閉止するに従い減少し、閉止直前で最小値になり更にドアが閉止すると増加に転じる。連結が一つのリンクからなる図7,8においてドアDとリンクAとの交差角度が閉止直前で減少から増加に転じる現象が、2つのリンクからなる図3(b)のリンク装置にも認められる。図3(b)のリンク装置の2つのリンクの連結部PPに図13(a)(b)に示す当りGa、Gbが取付けられ、閉止直前に当りGa、Gbが接触し連結部PPでのリンクAとAAとの角変形を拘束することによってリンク装置は変形不能に陥る。
図14から図20は図1に示すように、ドアを閉める力の作用点Bがドアが閉まるに従い、ドアの枢軸Oから取手側に移動するものである。作用点がドアに近いときバネの力が強くてもドアを回転させるには力不足状態になって、ドアがゆっくりと閉止し、作用点がドアから遠く離れるとき、バネの力が弱くてもドアを強く密閉する。
図14から図20において接続軸Pで連結した2つのリンクJとAとリンクAの先端部の支軸Ibに装着される車輪Bとを備え車輪Bがドア枠に固定された摺動面Kに沿って移動するようにし、同時にドアに固定された摺動面Dk上を移動するようにしている。
リンクJは回転軸Qの周りに回転自在に軸支され、リンクJはバネVjによって駆動する。
図17においては「回転軸Qの周りを回転する回転体Jに固着される軸Jzの軸方向に沿って移動する移動体JJに設けられる支軸に装着される車輪B」が、ドアDに固定される摺動面Dk上を移動する。移動体JJは軸Jzにラジアルころ軸受Jrを介して装着され、バネVjjによって移動する。
ドアに取り付く長穴Dhの幅は車輪Bの径より僅かに広く、車輪Bが長穴内側の両側面に同時に接触しないようにしている。車輪Bはドアを押圧してドアを閉止するので、車輪Bは常に長穴Dhのドア面に近い側面上を移動するが、全開時に静止したドアを動かそうとするとき、図17に示すように長穴Dhのドアの枢軸Oに近い部分に引掛かり部Dhoが必要となる。又ドアの枢軸Oから遠い部分は、ドアを開くとき開き易いように車輪Bの移動を促す勾配Dheを設ける。
図16〜19は車輪Bが「ドア面近くで且つほぼドア面と平行な摺動面K」上を移動してドアを閉止直前まで回転させ、その後車輪を僅かに回転させるものである。図16に示すドアと平行な摺動面の距離Lxが長く、直角方向の距離Lyが出来るだけで短いようにすると、車輪の直角方向の僅かな移動が「ラッチがドア枠に当接してドアが戸当たりに押圧されるまでのドアの回転」に対応するようになる。
図17〜19において、バネVjはラッチの動作にのみ作用することになる。回転体Jの回転に伴うバネVjの支点Sjの空間移動量は少なく、バネの長さの変化も少ない。これは強く短いバネを採用できることを意味するが、図18に示すように、バネVjの支点Sjの空間移動を大きくして長いバネを使用して、回転体の回転時にバネVjの力の作用線Fvと回転軸Qとの距離Lvが大きく変化するようにすると、ラッチの動作に伴うドアの回転もゆっくりと回転するようになる。
図17においては車輪Bの軌道を拘束する壁はないが、車輪Bに働く力の方向が軸Qを中心とする円の接線方向であり、勾配のついた摺動面Dkoに直角方向であるようにしている。
図示された実施例の動作において、ドアがドア枠であってドア枠がドアであるとしても駆動軸の回転がドアを回転させる動作は同じであると同様に、図1、5,6,14〜19のスライダクランク機構の実施例においてドアの設けた通路をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた通路と駆動軸をドアに取り付けた場合、また図2,3,7〜12、のリンク機構の実施例において、ドアの設けた接続軸をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた駆動軸をドアに取り付けた場合に発明の機能が成立し、これらの全ての実施例においてドアとドア枠を入れ替えた場合にも発明の機能が成立する。
図32(a)において車輪BがプレートDp上を往復することで、アームAが軸Qの周りを図中矢印イ方向に回転しドアが図中矢印ロ方向に回転する。
図32(b)において、ドアに取付けた駆動軸Qの周りをアームAが図中矢印イ方向に回転することで車輪BがプレートDp上をドアの枢軸から離れる方向に移動しドアが図中矢印ロ方向に回転する。
図33(a)は図2(b)においてドアの接続軸Cの周りをリンクAが回転することによってドア枠が回転している状態を示すが、図33(a)に示す動作は図2(b)に示した動作と同じである。また図33(b)は図2(b)においてドアの接続軸Cの周りをリンクAが駆動することによってドア枠が回転している状態を示すが、図33(a)に示す動作は図2(b)に示した動作と同じである。
図21,22は密閉時の動作説明図で、実線は密閉時の状態を示している。図21は図14,16の実施例のように、2つのリンクJ,Aが一直線に近づくとき発生する軸力Fによって、図22は図15,17〜19に示すように、回転体Jが直接車輪Bを押圧する力Fによって、車輪を移動させるものである。
図21(a)において、回転体Jが軸Qを中心に図中矢印イ方向に回転して、車輪Bが壁Ke1或いはKe2に当ることによって、軸力Fが壁に発生する反力Feとドアに作用するFdに分かれ、軸力Fが小さくてもクサビ効果によって大きな力Fdでドアを密閉することになる。
する力Fdが作用することになる。
閉止したドアにはドアを密閉する力が働いていて、閉止したドアを開くとき、ドアを密閉している力と同じ大きさの力を反対方向に働かせる必要があり、ドアを密閉している力が大きければ大きい程、ドアを開くときに大きな力が必要になる。特に図21のようにクサビ効果を利用する場合、壁Keはドアを開く時の車輪の移動方向を塞いでいる。図22の場合は、図22(b)に示すように、壁Keが塞がなくても回転体Jが塞いでいる。
図21はドアを開くときの力を軽減しようとするもので、図21(a)に示すB1,B2,B3は閉止時の車輪の位置、B4〜B7はドアを開くときの車輪の位置を示す。2つのリンクJ,Aは閉止する過程において一直線に伸びるが、ドアを開くときには折り畳まれる必要があり、車輪Bがドア面と平行でドアの枢軸に近づく方向に移動する必要がある。ドアに取り付く摺動面Kに勾配を付けるのはこれを解決する手段であり、図21(b)に示すリンクAの接点Keを軸にする回転もこれを解決している。
車輪Bが閉止したドア面に直角で短い距離の通路K1を移動した後B3の位置にあって、ドアを戸当たりに押圧した後閉止したドア面に平行な通路K2をドアを回転させることなく移動し、B4の位置に移動してて停止したときドアを押圧する力がなくなるが、この時ラッチはドアを開く方向に回転させることを阻止している。ドアを開くときに車輪が新たに設けられたドア面に直角な通路K3に沿って移動することによって、抵抗なく移動してB4,B6,B7と移動すると、ドアに密閉する力が働かない状態でドアを開くことが出来る。ドアを開くとき、Gkk1にあった逆支弁は、Gkk2に回転移動して車輪の通路を空ける。
図22(a)は閉止直前の、図22(b)は密閉時の車輪Bの移動を示すもので、それぞれの位置での減速作用について説明するものである。図22(a)においてはドア面と平行に、図22(b)においてはドア面に直角方向に車輪は移動する。図22(a)はドア枠に固定される摺動面Kの途中にスロープKfを設けて、車輪Bがスロープに乗り上げて図中矢印ホ方向に移動し、「ドアに取り付けた長穴Dhのドア面に近い側面Dkvに沿って移動していた車輪B」が、ドア面に遠い側面Dkuに沿って移動する状態を示すものである。図20に示すように軸Ibに摺動面Kに沿う車輪と、長穴Dh内の車輪の双方を固着すると、図22(a)において車輪は図中矢印ハ方向に自転しながら長穴Dhの内側面Dkuに沿って図中矢印ホ方向に移動することになり、車輪は後退方向に回転しながら前進することになり、ドアの閉止速度を減速することになる。また回転体Jは図中矢印イ方向と反対方向に回転し、車輪のホ方向の移動に抵抗する。この時のブレーキは通常のドアクローザのように抵抗を負荷し続けるものではなく、ドアの速度が十分に減速されると、車輪Bは内側面Dkuから離れてブレーキは無効となり、内側面Dklに沿って移動するようになると、止まっていたドアを再び回転させることになる。
図24〜28は密閉の最後の瞬間にドアに作用するようにしたバネの動作説明図である。また図24〜28はドアを密閉するバネをドアが密閉される瞬間にだけ大きな力を突如として発生するようにするもので、突如として発生する大きな力に伴うドアの回転を小さくするものである。
図23においてプレートWに設けられる回転軸Qを中心に回転軸Qに固着される回転体Jは図中矢印→イ方向に回転しドアを閉める。回転体Jに設けられる回転支軸SJ1、SJ2のそれぞれに、リンクS1,S2が回転自在に軸支され、リンクS1,S2の先端の接続軸SU1,SU2のそれぞれに、引きバネV1,V2の片方の端部が接続される。引きバネV1,V2の他方の端部は、それぞれプレートWに取り付く回転軸Iに軸支される回転アームAの先端の接続軸SAと、プレートWに設けられる接続軸SWに接続される。
図23(a)はドアの全開時、図23(b)は閉まる直前、図23(c)は密閉時の状態を示す。リンクS1は図23(a)に示すように、その側面を回転軸Qに接続しながら回転軸Qの周りを回転し、リンクS1の端部Svは回転軸Qの周りを円運動する。その後リンクS1は回転軸Qと離れて、図23(b)に示すようにドアが閉まる直前でバネVは自然長に戻り、バネの力はゼロになる。
バネV1は長さに対してコイル径の大きなコイルバネで、自然長に戻る
位置は一定しており、バネV1の力がゼロになったとき、図23(c)に示すように回転リンクAは回転軸Iを中心に図中矢印→ロ方向に回転する。
リンクS2は図23(a)、(b)に示すように全開時から閉止直前までを当りGsに接触させて端部Sv2を回転軸Qの位置に留める。このことにより全開時から閉止直前までバネV2の長さに変化はなく、バネV2の力が回転体Jの回転に関与しないことになる。図23(c)に示すように、バネの支点SVが回転軸Qから離れる以前は、リンクSの軸芯線とバネの軸芯線は折れ曲がり、離れる瞬間は一直線になる。閉止直前からリンクS2は当りGsから離れて、バネV2の力の作用線F2と回転軸Qとの距離L2を増加させながら、回転軸Qの周りの回転モーメントを増加させ、強い力でドアを密閉する。このとき回転軸Qと接続軸SJ2との距離が大きいほど回転体Jの小さな回転でバネV2の力の作用線F2と回転軸Qとの距離L2を大きく増加させる。
図23(c)に示す構造では当りGsは回転体JにではなくプレートWに設けられる。図23(a)〜(c)の場合と同様に、リンクS2は全開時から閉止直前までを当りG2に接触させて端部Sv2を回転軸Qの位置に留める。
図23に示したバネの機構において、バネの支点SVが回転軸Qから離れて回転軸Qの周りの回転モーメントを大きく増加させるまでの回転体J回転をできるだけ小さくするには即ち、出来るだけ密閉すためのドアの回転を少なくするには、回転軸Qと接続軸SJ2との距離が大きいほどよいことになるが装置を大きくする必要がある。図24は装置を大きくすることなく、密閉時に瞬間的に大きな回転力をドアに働かせるものである。
図24に図示されるリンクS、回転軸IバネVとその支点SV、SWは、それぞれ図23に図示されるリンクS2、回転軸SJ2バネV2とその支点SV2,SWに同じ動作をするもので、リンクSには車輪Bが取り付き、図24においては図28に示した当りGsに代わって、回転軸Qを中心とする円周の摺動面K2が端部Svを回転軸Qの位置に留める役目を果たす。
図24(b)に示すように、バネの支点SVが回転軸Qから離れる以前は、リンクSの軸芯線とバネの軸芯線は折れ曲がり、図24(c)に示すように、離れた瞬間に一直線になる。このようにリンクSとバネが突如として一直線になるとき、バネVの力の作用線Fと回転軸との距離Sが瞬時に最大値を示すので、回転軸の周りの回転モーメントもドアの閉止終了時に瞬間的に発生する。即ちラッチが作動するドアの僅かな回転にだけバネVの力が作用することになる。
車輪Bが摺動面K1K2上を移動するとき、転がり摩擦で回転体Jの回転速度は減速されるが、最後に密閉力を作用させるとき、バネVはこれらの摩擦抵抗から解放されて、密閉時に持てる力の全てを発揮することになる。車輪Bが摺動面K1上を移動するとき、ドアの回転速度は減速される。また車輪Bが摺動面K2上を移動するとき、閉止直前にドアの回転速度は減速され、一旦停止状態になる。図23に示したように当りGsによってバネの端部Svを回転軸Qの位置に留めるようにして、さらに図24に示したように摺動面K2によってバネの端部Svを回転軸Qの位置に留めるようにすればこのバネの構造の駆動部をドアに取付けるだけで、ドアを減速しながら回転させ、ドアを強く密閉することが出来る。
図24(d)(e)に示すように、図24(a)、(b)に示す回転軸Qを円棒Mと円棒Mが貫通する円筒の軸受けNとで構成されるとし、円筒の軸受けNから離れた円棒Mの端部に回転体Jを取り付け、円棒Mの端部にバネの力が作用するようにすると、片持ち梁端部に集中荷重が働いたときのように円棒Mは曲がり円棒Mが貫通する円筒の軸受けNと摩擦を生じる。図24(a)〜(b)に示すように端部Svを回転軸Qの位置に留める間も円棒Mの回転に抵抗がかかり減速する。
円棒Mと軸受けNとの間の摩擦は円筒の軸受けNからバネの力が作用する円棒Mの端部までの距離Lmが大きいほど大きくなり、円筒の軸受けNから円棒Mの端部までの距離Lmを調節することでドアの回転速度を調節できる。図23に示す回転軸Qを図24(d)(e)に示す円筒の軸受けNと円棒Mにすると、このバネだけで回転する回転軸Qの回転をドアの回転に伝えるとしたら、このバネの構造の駆動部をドアに取付けるだけで、ドアを減速しながら回転させ、ドアを強く密閉することが出来る。
図24に示した「ドアが密閉される瞬間に大きな力を突如として発生するバネ」のその他の実施例を以下図25〜28に示す。
図25は図24と同様にリンクSの接続軸Sjを中心とする円運動の接線方向の動きを、リンクSの先端に取付けた車輪Bsが回転中心Qを中心とする円周の摺動面上Kwに沿って移動することによって阻止し、バネの支点Svを回転中心Qの位置にとどめるものである。
図24の場合はバネの長さを縮めながら回転し、図25の場合はバネの長さを伸ばしながら回転する。回転体Jの回転速度は図29の場合は加速され、図25の場合は減速される。
図26はリンクSの先端にバネの支点Svを中心とする円弧の摺動面Ksを設けて、摺動面Ks上に沿って車輪Bwが移動することによって、リンクSの接続軸Sjを中心とする円運動の接線方向の動きを阻止するものである。
図27、28は図24,25,26と異なり、回転体Jの回転支点Sjの周りにバネVが回転自在に軸支され、回転支点Swの周りにリンクSが回転自在に軸支される。
ドアが完全に閉まった状態からドアを開くとき、回転体Jが⇒と反対方向に回転して、車輪Bは摺動面Kのドアが閉まるときに接触した面と反対側の面上を通過する。ドアが閉まるとき車輪Bが摺動面Kと接触する面が図24,27、28においては内側であり、図25,26においては外側である。
図26において車輪Bwは回転軸Iaの周りを回転するアームAbの先端に取付けられ、ドアが閉まるときアームAbは当たりGbに当たる方向に回転し、ドアを開くとき当たりGbから離れる方向に回転する。図26の場合、ドアを開くときバネと回転体は一直線の状態を保ったまま、バネの支点Svは回転中心Qの位置に戻る。ドアが閉まるときで、バネの支点SVが回転中心Qから離れて一瞬にしてドアが戸当りに当るとき、ドアの回転もバネの伸縮も僅かであるが、この場合ドアを戸当りから離して開くとき、図28場合ドアの回転もバネの伸縮も僅かである。
ドアによってはラッチに仕込まれるバネの強さが異なり、ドアが閉止回転した最後にラッチに接触して、ラッチをドア内に凹ますことなくドアが止まってしまう場合がある。このためドアを密閉する強い力を用意する必要があり、ラッチを取り付けないドアの場合、ドアを回転させる力があればよいことになるので、極端に弱い力でドアを開くことができる。しかしラッチはドアの施錠装置でもあるのでラッチのないドアにするわけにはいかない。
本発明のドアクローザは、開くときに最も小さな力で開くことを目的としている。ドアの閉止力はドアに働く最大静止摩擦力を上回る力であれば十分であるが、この力ではラッチをドア内部に押し込むことが出来ないので、ドアの閉密時に大きな密閉力を発揮させる必要があった。本発明は密閉力を大きくしても閉止力を小さく保つことを特徴としているが、密閉力を大きくしたため閉まったドアを開くとき密閉力と同じ大きさの力が必要となり、ドアを最も小さな力で開く目的が達成されない。従来のラッチはドア枠に取付けた金具に当ることによってドア内部に収容するものであるが、力の作用方向と収納方向が直角関係にあって、ドアの回転に大きく抵抗するものであった。
図29(a)(b)(c)はそれぞれ閉止時、閉止直前、開放時の状態を示す。ラッチ雄部Eの凹部Heには爪Geが収容され、爪Geは回転支軸Igに回転自在に軸支され、ラッチ雄部Eに装着される。爪Geの周辺部は回転支軸Igを中心にして半径rの円周部Rgとラッチ雌部Fの凸部Kfに沿って移動する摺動面Keを備えている。爪Geを収容する凹部Heの円周部Reは、回転支軸Igを中心として接触を保ち回転軸受けとして機能する。
図29(a)においては閉止時のドアに開く方向の力が作用し、爪Geがラッチ雌部Fから反力Fgを受けるとき、回転支軸Igに代わって反力Fgを支持することになる。従って回転支軸Igに強度はいらなくなる。
ドアDが図中矢印ホ方向に移動し図29(b)に示す閉止直前の状態に移るとき、摺動面Keが凸部Keに接触し、爪Geが回転支軸Igを中心に図中矢印ロ方向に回転して、ラッチ雄部Eに設ける凹部Heに爪Geを収容し爪Geはドア内部に収容できる。ドアDが更に回転すると、図29(a)に示すように爪の先端部Pgはラッチ雌部Fの凸部Kf上を通過した後、凹部Hfの円周部Rf上を移動する。円周部Rfの形状は閉止時の爪Geの回転支軸Igの位置を中心とし、回転支軸Igと爪Geの先端部Pgとの間の距離を半径とする円である。ドアDが戸当たりGwに設けた緩衝部Gzに当接して、ドアが図中矢印ニ方向に移動しようとするとき、回転支軸は爪Geの先端部Pgを中心に図中矢印ハ方向に公転しようとして、爪Geがラッチ雌部Fの凹部Hfに奥深く進入しない場合でも、ドアは矢印ニ方向に動くことはない。
上記は間隙をLgより大きく設計すると、先端部Pgは円周部Rfと接触せずに凹部Hfの奥まで進入するが、ドアの密閉時にガタツクことになる。
図30(c)はドアが閉まる寸前の状態で、ドアは図中矢印ニ方向に移動して爪Geは図中夜印ロ方向に回転するが、取手はこれに連動しない。取手の当接部M2は押しバネUmで当りGmに押し付けられ、アームEmとは接触しない。
図29,30は閉止時の抵抗を少なくして密閉力を小さくしようとするものであるが、ラッチを取り去ったドアにおいては密閉力の必要がなく、ドアを回転させる静止摩擦力を働かせるだけで、ドアは回転しドアを密閉することが出来る。この場合ドアを開く力はこれ以上小さくならない限界値となる。ドアを戸当りに密着させる力が不足する場合、マグネットキャッチを装着すれば密着力を追加することが出来、ドアを開くときの力は大きくならない。しかしマグネットの異極同士を密着させたり、引き離したりするだけでは施錠することが出来ない。
図31(c)は閉まったドアを開くときに、取手M1を図中矢印ロ方向に回転させて回転盤Geを回転させ、異極同士が密着したマグネットを引き離す状態を示している。この時密着したマグネットMGe1とMGefとはその密着した面に沿って接触したまま移動して、移動する面を密着面に維持したまま引き離される。
異極同士が密着したマグネットを磁力線にせん断方向に移動して引き離す力は磁力線方向に移動して引き離す力に比べてはるかに小さく、ドアを密閉する力が大きくてもドアを開くときの力は殆んど要らないことになる。
閉止したドアに働く密閉力が大きければ開くときの力それだけ大きくなるが、永久磁石の「異極同士が互いに吸引しあって閉止するドア」においては、密閉力が大きくても開くときの力を小さくすることができる。
密着した異極同士を磁力線方向に移動しようとすると吸引力と同じ力が必要となるが、磁力線に直角方向に移動させると、異極同士は密着したままでも小さな力で引き離すことが出来る。
図31(e)(f)(g)は構成部品の姿図を示す。図31(e)に示すプレートFは、ドア枠Wに取り付けられ、曲げプレートPfが取り付いてプレートFとの間に間隙Hfが設けられる。又マグネットMGfが貼り付けられ、ドアと対面する面をN極としプレートFに密着する面をS極としている。図31(f)に示すケースEは回転軸IgとImの軸受けであり、回転軸Igには図31(g)に示す回転体GeがケースE内で固着され、回転体Geは回転軸Igを中心としている方にアームA1,A2,A3を備え、自重によりアームA1を下に、アームA2を水平に、アームA3を上にしている。
アームA1,A2のそれぞれにマグネットMGe1、MGe2が張り付き、MGe1、MGe2のそれぞれは、回転体と密着する面をN極、S極とし、ドア枠Wに取り付くマグネットMGfに対面する面をS極N極とし、マグネットMGfとは互いに異極同士、同極同士が対面している。回転軸ImにはケースE内でドアがドア枠に接近する状態を示し、ドア枠に取り付くマグネットMGfはアームA2に取り付くマグネットMGe2と異極同士が対面し、位置が重なるので図示されない。
B 車輪
C 円の中心
D ドア或いはドアに取り付く金具
G 当たり
I 回転軸或いは回転支軸
K カム体或いはカム体摺動面
O カム体の回転軸
Q 回転体の回転軸
R 円弧
S バネ端部の接続軸
T 垂線
U 押しバネ
V 引きバネ
W ドア枠に取り付く金具或いはプレート
Claims (21)
- ドアに設けた通路に沿って往復運動するスライダがドア枠に固定した駆動軸に固着される回転体の先端部に装着されて円運動するようにした装置であって、ドアが閉まるに従いドアの枢軸Oから離れる方向に移動して、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア
- 駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを1つ或いは2つのリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置であって、
ドアが閉まるに従いドアに働く力の方向がドアの枢軸を中心とする円運動の半径方向から接線方向に変わることによって、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア - ドア枠とドアを挟む空間に対面しないドアの面とドア枠とを連結するリンク装置であり、駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを1つリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝えるリンク装置あって、
上記回転体とドアの回転が互いに反対方向であって、上記リンクが上記ドア上部に設ける接続軸を押圧してドアを閉止方向に回転させるリンク装置あって、
ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア - ドアに設けた通路に沿って移動するスライダがドア枠に設けた通路に沿って往復運動するようにした装置であって、該スライダはドアが閉まるに従いドアの枢軸Oから離れる方向に移動して、ドアを回転させる駆動力が強くてもドアをゆっくりと回転させ、ドアを回転させる駆動力が弱くてもドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア
- ドアに設けた通路に沿って移動しながらドア枠に固定される通路に沿って移動するスライダが、ドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において閉止したドア面に平行で長い距離の通路をドアの枢軸からはなれる方向に移動し、ドアが閉止する直前の状態からドアを戸当たりに押圧するまでの範囲において閉止したドア面に直角で短い距離の通路を移動するようにして、ドアをゆっくりと回転させドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア
- 閉止したドア面に平行な通路を内部に設けた長穴を備えドア枠に固定される回転軸を軸に回転する回転体と、該長穴の内部に設けたドア面に平行な通路に沿って移動するスライダと、該スライダがそれに沿って往復運動するドアに設けた通路とを備え、
該スライダはドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において上記長穴の内部に設けたドア面に平行な通路に沿って移動し、該スライダが上記長穴の内部に設けたドア面に平行な通路の末端部に到達したとき上記回転体が回転してドアを戸当たりに押圧するようにして、ドアをゆっくりと回転させドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア - ドアが閉止する寸前にドアを一時的に停止に近い状態にする減速装置であって、スライダがそれに沿って移動するドアの設けた通路と、該通路のドアの枢軸Oから遠い方の端部にを取付けられ押しバネを装着して該端部から出没するようにした調節ボルトとを備え、
上記スライダがドアが閉止する寸前に該調節ボルトに当接して上記端部に近づく方向に押し込んだ後、ドアを戸当たりに押圧するとき該調節ボルトから離れるようにした減速装置を備えた請求項1,3、4、5の何れかの1項に記載するドア - 駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを1つ或いは2つのリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置に取付けられ、ドアが閉止する寸前にドアを一時的に停止に近い状態にする減速装置であって、
上記回転体と上記ドアと1つ或いは2つのリンクを接続する接続軸の何れか1つの接続軸において、該接続軸に接続される片方のリンクに調節ボルトと他方のリンクに該調節ボルトに当接する当りを設けて、ドアが閉止する寸前からドアが戸当たりに押圧されるまでの過程において、上記接続軸に接続される片方のリンクと他方のリンクとの交差する角度が最小となるときを含む範囲で、上記調節ボルトと上記当りが当接するようにし、ドアが戸当たりに押圧するとき離れるようにした減速装置を備えた請求項2に記載するドア - 駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを第1のリンクと第二のリンクの2つのリンクで連結して駆動軸の回転をドアの回転に伝える装置に取付けられ、ドアが閉止する寸前にドアを一時的に停止に近い状態にする減速装置であって、
上記第1のリンクは上記回転体の先端部に設ける接続軸に接続され、ドア枠に固定される回転支軸の周りを回転自在に軸支されるガイドローラが上記第1のリンクの外周縁に沿って移動し、上記第1のリンクと上記第2のリンクの接続軸において、該接続軸に接続される片方のリンクに調節ボルトと他方のリンクに該調節ボルトに当接する当りを設けて、ドアが閉止する寸前からドアが戸当たりに押圧されるまでの過程において、上記接続軸に接続される片方のリンクと他方のリンクとの交差する角度が最小になる前後で、上記調節ボルトと上記当りが当接するようにし、ドアが戸当たりに押圧するとき離れるようにした減速装置を備えたドア - 駆動軸に固着される回転体の先端部に設ける接続軸とドア上部に設ける接続軸とを第1のリンクと第二のリンクの2つのリンクで連結して、上記回転体が回転して上記2つのリンクが上記ドア上部に設ける接続軸を牽引してドアを回転させる装置であって、
全開状態から閉まる直前までは上記2つのリンクが一直線を保ち、ドアが閉まる直前で上記回転体とそれに連結するリンクが側面で互いに接触して一体となり、上記2つのリンクの連結点が上記駆動軸を中心に回転して、ドアが閉まるに従いドアに働く力の方向がドアの枢軸を中心とする円運動の半径方向から接線方向に変わることによって、ドアをゆっくりと回転させながら戸当たりに強く押圧することを特徴とするドアで、
上記駆動軸と上記ドアの接続軸とを結ぶ直線を境界にして、上記ドアの枢軸を含まない領域内に、上記2つのリンクの連結点がドアが閉まる直前に移動するようにして、上記回転体の回転によってドアが開く方向に回転し、ドアに力が作用しても動かない状態にすることを特徴とする請求項1,3、4、5の何れかの1項に記載するドア - ドア枠に固定した駆動軸に固着される回転体と、該回転体に接続されるリンクと、該リンクの先端部に装着されドアに設けた通路に沿って往復運動する車輪と、該車輪がそれに沿って往復運動するドア枠に固定される通路と、該ドア枠に固定される通路の末端部に固定される壁とを備え、
上記回転体と上記リンクがそれらを接続する接続軸において折れ曲がった状態から一直線に近づくようにして上記車輪がドア枠に固定される通路の末端部を通り過ぎたとき、上記壁に当って閉止したドア面に直角の方向に移動するようにして、ドアを戸当たりに強く押圧することを特徴とするドア - ドア枠に取り付けられる駆動軸と、該駆動軸に固着し外縁部が凸面であり外縁部と該駆動軸との距離が場所によって異なるガイドと、上記ガイドの端部に設けられる回転側支軸と、ドア枠に取付けられる固定側支軸と、上記回転側支軸と上記固定側支軸とを両端の支点とするバネとを備え、
上記駆動軸と上記回転側支軸との距離は上記回転軸と上記ガイドの外縁との距離より十分に大きく、上記回転側支軸が上記バネを引き伸ばしながら上記駆動軸の周りを公転するとき、上記バネの軸芯線が上記ガイドから離れた位置から次第に近づき、上記回転側支軸が上記駆動軸の周りを更に回転して、上記バネが上記ガイドに巻きつきながら引き伸ばされるようにして、上記駆動軸の周りの回転力を発生させるようにしたバネの機構であって、
上記バネの軸芯線が上記ガイドに接触するときの上記駆動軸の周りの回転力に比べて、上記バネの軸芯線が上記ガイドから離れ手上記ガイドが回転するときの上記駆動軸の周りの回転力が大きくなるようにすることを特徴とするバネの機構を備えたドア - ドア枠に取り付けられる駆動軸と、該駆動軸に固着する回転体と、該回転体の上記駆動軸の端部に設けられる回転支軸と、ドア枠に取り付けられ上記駆動軸と反対側に取付けられる固定支軸と、連結軸で連結されるリンクとバネと該リンクの片方の側面に接触する当りと、を備え、
上記リンクは片方の端部に上記連結軸とその反対側の端部に接続軸とを備え、上記接続軸が上記回転支軸に回転自在に軸支されるとき、上記リンクの接続軸と上記連結軸との間の距離が上記回転支軸と上記駆動軸との間の距離であるようにし、且つ上記当りを上記回転体に取付けて、
或いは上記リンクの連結軸の反対側の接続軸が上記固定支軸に回転自在に軸支されるとき、上記リンクの両端の接続軸の間の距離が上記固定支軸と上記回転軸との間の距離であるようにし、且つ上記当りをドア枠に取付けて、
上記回転体が回転するとき、上記回転体の回転の途中までは上記リンクの回転が上記当りによって止められ、上記当りに接触した状態を維持し、上記連結軸を上記回転軸の位置に留めるようにして上記バネが伸縮しないようにして、
上記回転体の回転の途中からは上記リンクと上記当たりが離れて、上記連結軸が回転軸の位置から離れるようにして上記バネが伸縮するようにし、上記回転体に回転の途中から作用することを特徴とするバネの機構を備えたドア - 前記リンクに車輪が取り付き、前記リンクが前記当たりから離れたあと、該車輪がドア枠に取付けられる摺動面に沿って移動することで、前記連結軸を前記回転軸の位置に留めるようにして前記バネが伸縮しないようにして、
或いは前記リンクに摺動面が取り付き、前記リンクが前記当たりから離れたあと、該滑走面が前記プレートに取付けられる車輪に沿って移動することで、前記連結軸を前記回転軸の位置に留めるようにして前記バネが伸縮しないようにして、
前記回転体が更に回転し、前記リンクに取り付く車輪がドア枠に取り付く滑走面と離れて、或いは前記リンクに取り付く滑走面がドア枠に取り付く車輪と離れて、上記連結軸が回転軸の位置から離れるようにして上記バネが伸縮するようにし、上記回転体に回転の途中から作用することを特徴とするバネの機構を備えたドア - ドア枠に設けられた駆動軸に固着される回転体と、該回転体に設けた支軸の周りに回転自在に軸支されるアームと、該アームの先端部に装着する車輪と、該車輪がそれに沿って移動するドア枠に設けられた摺動面と、駆動軸を中心に上記回転体を回転させるバネとを備え、
上記アームが上記ドア枠に設けられた摺動面に直立して上記回転体の上記駆動軸を中心とする回転を阻止して上記バネが伸縮しないようにして、上記車輪が上記ドア枠に設けられた摺動面に沿って移動することによって直立していた上記アームが上記回転体に設けた支軸の周りを回転して上記回転体が上記駆動軸を中心として回転して上記バネが上記回転体に作用することを特徴とするバネの機構を備えたドア - ドアの枢軸と反対側の側面に取り付けられるラッチ雄部と、それに対面しドア枠側面に取付けられるラッチ雌部と
該ラッチ雄部に設けられた回転支軸に回転自在に軸支される爪と、ドアが閉止するとき上記爪に沿って移動し上記ラッチ雌部に設けられる凸部とそれに連続する円周部とを備え、
該円周部の形状は閉止時の上記爪の回転支軸の位置を中心とし、上記回転支軸と上記爪の先端部との間の距離を半径とする円であることを特徴とするラッチ装置を備えたドア - ドア枠にドアと対面して取り付けられるプレートと、該プレートに添付される磁石と、ドアに設けられたドア面に垂直な回転軸の周りに回転自在に取り付けられドア枠と対面する回転体と、該回転体に隣り合って添付される2つの磁石とを備え、
ドアがドア枠に密着する寸前に、上記2つの磁石の1つが上記プレートに添付される磁石と同極であって上記プレートに添付される磁石と反撥した後で、上記プレートに添付される磁石と同極である磁石と隣り合う磁石が上記プレートに添付される磁石と異極同士であって互いに吸引しあい、上記回転体が回転して施錠するようにしたドア - ドア枠にドアのそれぞれに異極同士が対面して永久磁石取り付け、異極同士が互いに吸引しあって閉止するドアを、開くときに密着した上記永久磁石を引き離す装置であって、
上記永久磁石の異極同士の密着した面に直角方向にではなく上記密着した面にに沿って上記永久磁石を、取手の動きに連動し移動させるようにしたドア - ドアに設けた通路に沿って移動しながらドア枠に固定される通路に沿って移動するスライダが、ドアが全開した状態から閉止する直前の範囲において閉止したドア面に平行で長い距離の通路をドアの枢軸からはなれる方向に移動し、ドアが閉止する直前の状態からドアを戸当たりに押圧するまでの範囲において閉止したドア面に直角で短い距離の通路を移動するようにして、ドアを戸当たりに強く押圧するドアにおいて、
上記スライダが上記閉止したドア面に直角で短い距離の通路を移動した後、閉止したドア面に平行な通路をドアを回転させることなく移動して停止し、ドアを開くとき、逆戻りすることなく停止した位置から新たに設けられたドア面に直角な通路に沿って移動した後、上記ドア面に平行で長い距離の通路に戻るようにしたドア - ドアの設けた通路をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた通路と駆動軸をドアに取り付けた請求項1,2、の何れか1項に記載するドア
- ドアの設けた接続軸をドア枠に取り付け、ドア枠の設けた駆動軸をドアに取り付けた請求項1,2、の何れか1項に記載するドア
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