JP2010174491A - 引き戸装置における制動装置および制動機構付き戸車装置 - Google Patents

引き戸装置における制動装置および制動機構付き戸車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造が簡単でありメンテナンスが容易な制動装置を提供すること。
【解決手段】戸車41を回転自在に支持しレバー37の位置に応じてそれ自体のトルク伝達回転方向が切り替えられるツ−ウエイクラッチTCと、ツ−ウエイクラッチと戸車との相対回転に対して制動力を与えるように、ツ−ウエイクラッチと戸車との間に設けられた制動力付与部材コイルバネ43と、戸口に設けられ戸車が閉端に向かって走行するときに閉端の近辺においてレバーが係合することによってツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える閉端ドグ部材23と、戸車が開端に向かって走行するときにレバーが係合することによってツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える開端ドグ部材24とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉄道車両などにおける引き戸装置における制動装置、および制動機構付き戸車装置に関する。
従来より、鉄道車両の端部には、車両間の往来を可能にするための戸口が設けられ、その戸口に、吊り下げられて開閉可能な引き戸(手動扉)が設けられている。戸口の上部の戸袋にはレールが設けられ、引き戸の上部に設けられた複数の戸車がそのレール上を走行する。レールは閉端に向かって下降するように緩やかな傾斜を有して設けられ、引き戸は乗客が手で引いて開けることができ、乗客が通過した後はレールの傾斜によって引き戸が自動的に閉まる。
従来において、引き戸を開けたときの開端、および閉めたとき(閉まったとき)の閉端における衝撃を緩和するために、種々の制動装置または緩衝装置が設けられている。
その1つの例は、引き戸に、一方向の回転時にのみ制動力が発生する回転型油圧制御装置が取り付けられる。回転型油圧制御装置にはギヤが設けられ、閉端付近および開端付近においてそのギヤと噛み合うように上下2つのラックが設けられる。レール上を戸車が開く方向に転動し、引き戸が開端に近づくとギヤと上側のラックが噛み合い、ギヤが制動方向に回転して回転型油圧制御装置によって制動がかかる。引き戸が閉まる方向に走行し、閉端に近づくとギヤと下側のラックが噛み合い、ギヤが同じ制動方向に回転して回転型油圧制御装置によって制動がかかる。これにより、引き戸の閉方向および開方向のいずれの方向においても緩衝作用が得られる(特許文献1)。
他の一つの例は、戸枠の上方の開閉区間内に任意の所定区間で固定される補助レールと、制動部材と、ワンウェイクラッチで構成される引戸用制動装置を、転動ローラ、連結部材及び出力軸とともに一体組付けして制動ユニット80を成形する。転動ローラが補助レール上を転動可能となるように連結部材を介して制動ユニットを引戸に固定配置する引戸装置を構成する。これにより、制動力の作用が制動初期の段階から十分に発揮される(特許文献2)。
他の一つの例は、第一の回転体の一の方向の回転のみを第二の回転体に伝達するワンウェイクラッチ機構を用い、ワンウェイクラッチ機構の第二の回転体に押圧力を付与する。第一の回転体が一の方向に回転する場合のみ引き戸にブレーキ力を付与する。ワンウェイクラッチ機構は、第一の係合部と、第一の係合部と係合し得る第二の係合部を有する第一の回転体と、第一の回転体と同軸に設けられた該第一の回転体との間にワンウェイクラッチを構成する第二の回転体とからなる(特許文献3)。
他の一つの例は、親ドアと子ドアが継手を介して互いに折畳み可能に連結された折戸についてであるが、親ドア上端にはツーウェイクラッチを取付け、吊車から延びる吊軸にはピニオンとギアを回転可能に軸支し、該ギアはツーウェイクラッチの回転軸に取り付けたギアと噛み合わせ、ピニオンは上レール側に沿設したラックと噛み合わせる(特許文献4)。
特開2001−39298 特開2004−84332 特開2003−247372 特開2008−82137
しかし、上に述べた特許文献1の装置では、ギヤと噛み合うラックの損傷が起こり、その交換などのメンテナンスが大変である。つまり、引き戸の開閉の度ごとに、引き戸の移動中において開端および閉端の近辺でギヤがラックに当接して噛み合うので、その当接の瞬間にラックに大きな力が加わる。特に、引き戸を開ける際には、乗客は思いっきり引き戸を引っ張って開けるので、ギヤはかなりの高速でラックに当接し、ラックにかなりの衝撃が発生する。これが重なって、ラックの摩耗、破損、変形などが生じ、機能不全に至る。ところが、引き戸の周辺はスペース的に狭く、カバーの着脱や部品の交換のための作業が容易ではなく、メンテナンスは大変である。
また、特許文献2ないし4の装置では、引き戸の開端および閉端の両方において制動力を発生させて緩衝を行うためには構造が複雑になる。特に鉄道車両のようにスペース上および機構上の種々の制限がある箇所に用いる場合には、構造ができるだけ簡単で故障が少なくメンテナンスが容易であることが望ましい。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、構造が簡単でありメンテナンスが容易な制動装置および制動機構付き戸車装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る装置は、引き戸に設けられた戸車が戸口に設けられたレールに沿って走行するように構成された引き戸装置における制動装置であって、前記戸車を回転自在に支持するように設けられ、レバーの位置に応じてそれ自体のトルク伝達回転方向が切り替えられるツ−ウエイクラッチと、前記ツ−ウエイクラッチと前記戸車との相対回転に対して制動力を与えるように、前記ツ−ウエイクラッチと前記戸車との間に設けられた制動力付与部材と、前記戸口に設けられ、前記戸車が閉端に向かって走行するときに、前記閉端の近辺において前記レバーが係合することによって前記ツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える閉端ドグ部材と、前記戸口に設けられ、前記戸車が開端に向かって走行するときに、前記開端の近辺において前記レバーが係合することによって前記ツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える開端ドグ部材と、を有する。
好ましくは、前記ツ−ウエイクラッチは、その内輪が前記引き戸に対して固定的に設けられ、前記戸車は、前記ツ−ウエイクラッチの外輪に対してベアリングを介して回転自在に設けられ、前記制動力付与部材は、前記外輪と前記戸車との間に前記制動力を与えるように設けられる。
また、好ましくは、前記レバーは、前記内輪と前記外輪との間に設けられてトルク伝達を行うローラを保持する保持部材に連結される。
本発明によると、構造が簡単でありメンテナンスが容易な制動装置および制動機構付き戸車装置を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の引き制動装置の全体の構成を示す正面図である。 制動装置における閉端付近を示す正面図である。 図2に示す戸車装置の右側から見た側面図である。 図3に示す戸車装置を拡大して示す図である。 図4に示す戸車装置の右側から見た一部断面図である。 ツ−ウエイクラッチの切り換えの様子を説明する図である。 走行方向に対して制動とフリーとが切り換えられる様子を説明する図である。
図1において、引き戸装置1は、戸口TGにおいて開閉可能に設けられた引き戸11、引き戸11を吊り下げるとともに走行可能に支持する戸車装置12、13、および戸袋TBに設けられたレール装置14などからなる。
図2および図3をも参照して、レール装置14は、架台21、レール22、ドグ23、24、および複数のブラケット25などからなる。
架台21は、アングル材のように断面がL字形状の鋼材からなる。架台21は、戸口TGの上部の戸袋TBに、引き戸11の移動範囲のほぼ全長にわたって延びて設けられている。
レール22は、丸棒材などのように上面が断面において円形状の鋼材などからなる。レール22は、架台21の内側の上面21aに、そのほぼ全長にわたって延びて取り付けられている。
ドグ23、24は、帯状の鋼材などからなり、架台21の上面21aにおいて、レール22と平行に延びて取り付けられている。一方のドグ23は閉端THに近い位置に設けられ、他方のドグ24は開端TKに近い位置に設けられる(図7を参照)。ドグ23,24の端部は、ドグローラが円滑に乗り上げるようにアール状に面取りされている。
引き戸11が閉端THに向かって走行するときに、閉端THの近辺において後述するレバーがドグ23に係合することによってツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替えられる。
また、引き戸11が開端TKに向かって走行するときに、開端TKの近辺において後述するレバーがドグ24に係合することによってツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替えられる。
したがって、ドグ23,24は、それぞれ、閉端ドグ部材または開端ドグ部材ということができる。
ブラケット25は、平板状の鋼材などからなり、架台21の外側の側面に固定されている。ブラケット25には、上下の2ヵ所に、丸穴およびそれに連続する長穴からなる取り付け穴26,26が設けられており、取り付け穴26,26を利用して戸袋TBにネジなどで固定される。
また、架台21の閉端TH側には、ストッパ部材27がボルトによって取り付けられている。ストッパ部材27の位置は、ボルト28によって調整可能である。ストッパ部材27の上面には、係止バネ29がボルトによって取り付けられている。
図2〜図5を参照して、戸車装置12は、内輪31、ベアリング32a,b、外輪33、ベアリング34、ローラ35、保持部材36、レバー37、ドグローラ38、ゼンマイバネ39、ベアリング40、戸車41、ナット部材42、コイルバネ43、ブラケット部材44、補助ローラ45、および支持部材46などからなる。
以下、戸車装置12について、特に図4を参照して説明する。
内輪31は、鋼材などからなる丸軸状のものであり、内輪部61、軸部62,63、ネジ部64などを有する。軸部63のネジ部64に近い部分に、2面幅を有する面部65が設けられており、面部65がブラケット部材44に設けられた穴の2面幅の部分と係合して回転止めが行われる。軸部63には、ベアリング32a、カラー68、ベアリング32b、カラー69が、この順に配置されており、上に述べたブラケット部材44を挟んだ状態で、ワッシャ67を介してナット66を締めつけることにより、内輪31の全体が固定的に取り付けられている。
外輪33は、鋼材などからなる筒状のものであり、外輪部71および支持部72を有する。支持部72は、内輪31に対しベアリング32a,bによって回転自在に支持されている。外輪部71の内周面は、内輪部61の外周面と対向する。内輪部61の外周面の4カ所に設けられた平面部61aと外輪部71の内周面との間に、4つのローラ35が配置される。
4つのローラ35は、内輪31と外輪33との間におけるトルク伝達を行うものであり、その伝達と非伝達、および伝達の場合の伝達回転方向を切り換えるものである。4つのローラ35は、保持部材36によって保持され、保持部材36の回転角度位置に応じて、平面部61aにおける周方向位置に移動する。保持部材36は、ベアリング34を介し内輪31の軸部62によって回転可能に支持されている。
保持部材36の外端面には、半径方向外方(図4における下方)に向かって延びるようにレバー37が取り付けられている。レバー37の移動、つまり回転角度位置の変更に応じて、保持部材36の回転角度位置が変更される。レバー37は、ゼンマイバネ39によって自由状態における角度位置(原位置)が決定されており、外力によって回転角度位置が変更された場合でもその外力が取り除かれれば元の角度位置に復帰するようになっている。レバー37の先端部にはドグローラ38が回転可能に設けられている。
したがって、ドグローラ38が自由な状態であるときには、保持部材36は自由状態であり、したがって原位置に維持され、4つのローラ35は平面部61aの中央位置にある〔図6(B)および図7(B)に示す状態〕。このときは、ローラ35は、外輪33に対して中立位置である。
上に述べたように、ドグローラ38がドグ23,24に乗り上げると、それによって保持部材36は乗り上げた方向に傾き、4つのローラ35は中立位置ではなくなり、平面部61aの左端位置または右端位置に移動する〔図6(A)(C)および図7(A)(C)に示す状態〕。
外輪部71の外周面には、ベアリング40を介して戸車41が回転自在に装着されている。
戸車41は、鋼材などによって製作され、その直径はかなり大きく、レール22の上面に嵌まり込むように外周面に凹溝41aが設けられている。戸車41の側面には受け部材73が取り付けられており、受け部材73は戸車41と一体的に回転する。
外輪33の支持部72の外周面にはネジが設けられており、そのネジにナット部材42が螺合している。ナット部材42と戸車41に取り付けられた受け部材73との間に、制動力を発生するためのコイルバネ43が圧縮された状態で装着されている。外輪33と戸車41とが相対回転しようとする際には、コイルバネ43による押し付け力に基づく摩擦力によって、それらの間に制動力が発生する。
ナット部材42は、支持部72のネジに対する締め付け状態によって軸方向に移動するので、回転させて締め付け状態を変更することによって、コイルバネ43による制動力の大きさを調整することができる。ナット部材42は、その締め付け状態を調整した後、外輪33に対して回転しないようにセットネジ74により固定される。
ブラケット部材44は、鋼材などからなり、図3に示されるように、断面がL字形状である。ブラケット部材44の正面視形状は、図2に示されるように、長方形の一部を切り欠いたような形状である。ブラケット部材44の側壁部44aには、上に述べたように内輪31が貫通して固定されている。ブラケット部材44の平面部44bは、引き戸11の上面にネジなどによって固定されている。
また、ブラケット部材44の平面部44bには、支持部材46によって回転可能に支持された補助ローラ45が設けられている。補助ローラ45は、架台21の下面21bに当接して転動可能である。レール22および架台21が戸車41と補助ローラ45とによって上下から挟まれることにより、引き戸11が安定して走行するようになっている。
図2に示されるように、ブラケット部材44には、その左側の側面に、緩衝部材75が取り付けられている。緩衝部材75は、引き戸11の閉端THにおいて、ストッパ部材27に当接し、そのときの衝撃を和らげて閉端THでの停止時における位置決めを行う。
ブラケット部材44の上左側端部には、引き戸11の閉端THにおいて係止バネ29に係合する係合部材76が設けられている。引き戸11が走行して閉端TH位置にきたときに、係合部材76が、波打った係止バネ29を弾性的に押し退けて係合し、引き戸11の跳ね返りを防止する。
戸車装置12において、上に述べた内輪31、ベアリング32a,b、外輪33、ローラ35、保持部材36、レバー37、ドグローラ38、およびゼンマイバネ39などによって、ツ−ウエイクラッチTCが構成されている。
戸車装置13は、戸車装置12と同様に、引き戸11を走行可能に支持するのであるが、戸車装置12のような制動力は発生しない。つまり、戸車装置13は、ブラケット部材に上下2つのローラが設けられ、上方のローラがレール22上を転動し、下方のローラが架台21の下面21bに当接して転動する。
次に、戸車装置12の動作について説明する。
図1に示すように、引き戸11が閉端THにある状態で、乗客が引き戸11を引いて開けると、戸車41がレール22上を転動し、引き戸11は矢印M1方向に移動する。そのとき、閉端TH側においては、ツ−ウエイクラッチTCはフリーの状態であるので、外輪33は自由回転が可能であり、外輪33は戸車41と一体的に回転する。そのため、制動力は発生しない。
引き戸11が開端TKに近くなって、ドグローラ38がドグ24に乗り上げると、ツ−ウエイクラッチTCは拘束状態となってトルク伝達を行うこととなる。そのため、外輪33は内輪31によりロックされて停止する。外輪33の停止にともなって、戸車41には、コイルバネ43による制動力が発生し、これが引き戸11の走行速度を低下させるブレーキとなる。これにより、引き戸11は、開端TKにおいて、減速された速度で停止し、大きな衝撃は発生しない。
乗客が戸口TGを通過した後は、引き戸11は、レール22の傾斜によって開端TKから閉端THに向かって移動を開始する。そのとき、戸車41の回転方向が逆転するので、開端TK側においてはツ−ウエイクラッチTCはフリーの状態となる。そのため、外輪33は自由回転が可能であり、戸車41と一体に回転し、制動力は発生しない。
引き戸11が閉端THに近くなって、ドグローラ38がドグ23に乗り上げると、ツ−ウエイクラッチTCはトルク伝達を行うこととなり、そのため、外輪33は内輪31によりロックされて停止する。外輪33の停止にともなって、戸車41には、コイルバネ43による制動力が発生し、これが引き戸11の走行速度を低下させ、引き戸11は閉端THにおいて減速された速度で停止し、大きな衝撃は発生しない。
このように、上に述べた実施形態の引き戸装置1によると、ツ−ウエイクラッチTCを利用した戸車装置12と、ツ−ウエイクラッチTCのトルク伝達回転方向を切り換えるドグ23,24を用いるので、構造が簡単でありメンテナンスが容易である。平面部61とローラ35との噛み込みを利用したツ−ウエイクラッチを用いるので、簡単な構造にも係わらず動作が安定で確実である。2つのドグ23,24は、同じ直線上に配置すればよいので、装置の設計および組み立てなどが容易であり、メンテナンスも容易である。
なお、コイルバネ43による制動力の大きさは、戸車41とレール22との間の静止摩擦力よりも大きくする必要はない。つまり、コイルバネ43による制動力を戸車41とレール22との間の静止摩擦力よりも大きくしても、戸車41とレール22との間に滑りが発生するだけであり余り意味がない。制動力は例えば数十ニュートン程度、例えば30ニュートン程度が目安の1つである。
上に述べた実施形態において、戸車装置12、およびドグ23,24が、制動装置SDに相当する。戸車装置12が、制動機構付き戸車装置に相当する。
上に述べた実施形態において、制動力付与部材としてコイルバネ43を用いたが、これ以外に、皿バネ、変形ワッシャ、その他の部材を用いることが可能である。各部材の材料として、鋼材以外の金属材料、プラスチック材料、または木材などを用いることが可能である。
上に述べた戸車装置12、制動装置SDなどは、鉄道車両以外の種々の車両、車両以外の建造物、建築物などに用いることが可能である。
その他、内輪31、外輪33、制動力付与部材、レバー37、ドグローラ38、ツ−ウエイクラッチTC、戸車装置12、制動装置SD、引き戸装置1の各部または全体の構成、構造、形状、寸法、材料、個数、配置などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
1 引き戸装置
11 引き戸
12 戸車装置
14 レール装置
21 架台(台板)
22 レール
23 ドグ(閉端ドグ部材)
24 ドグ(開端ドグ部材)
31 内輪
33 外輪
35 ローラ35
36 保持部材
37 レバー
38 ドグローラ
40 ベアリング
41 戸車41
42 ナット部材
43 コイルバネ(制動力付与部材)
45 補助ローラ
TC ツ−ウエイクラッチ
TG 戸口
TB 戸袋
SD 制動装置

Claims (9)

  1. 引き戸に設けられた戸車が戸口に設けられたレールに沿って走行するように構成された引き戸装置における制動装置であって、
    前記戸車を回転自在に支持するように設けられ、レバーの位置に応じてそれ自体のトルク伝達回転方向が切り替えられるツ−ウエイクラッチと、
    前記ツ−ウエイクラッチと前記戸車との相対回転に対して制動力を与えるように、前記ツ−ウエイクラッチと前記戸車との間に設けられた制動力付与部材と、
    前記戸口に設けられ、前記戸車が閉端に向かって走行するときに、前記閉端の近辺において前記レバーが係合することによって前記ツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える閉端ドグ部材と、
    前記戸口に設けられ、前記戸車が開端に向かって走行するときに、前記開端の近辺において前記レバーが係合することによって前記ツ−ウエイクラッチにおけるそのときの回転方向がトルク伝達回転方向となるように切り替える開端ドグ部材と、
    を有することを特徴とする引き戸装置における制動装置。
  2. 前記ツ−ウエイクラッチは、その内輪が前記引き戸に対して固定的に設けられ、
    前記戸車は、前記ツ−ウエイクラッチの外輪に対してベアリングを介して回転自在に設けられ、
    前記制動力付与部材は、前記外輪と前記戸車との間に前記制動力を与えるように設けられている、
    請求項1記載の引き戸装置における制動装置。
  3. 前記レバーは、前記内輪と前記外輪との間に設けられてトルク伝達を行うローラを保持する保持部材に連結されている、
    請求項1または2記載の引き戸装置における制動装置。
  4. 前記レバーは、前記ツ−ウエイクラッチの軸心から前記レールに向かって延びるように設けられ、かつその先端に回転可能なドグローラが設けられ、
    前記閉端ドグ部材および前記開端ドグ部材は、前記レールと平行に設けられたレール状部材であり、
    前記ドグローラが前記閉端ドグ部材または前記開端ドグ部材に乗り上げることによって前記ツ−ウエイクラッチのトルク伝達が行われる、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の引き戸装置における制動装置。
  5. 前記引き戸には、前記レールを支持する台板に対して前記戸車とは反対側から接して転動する補助戸車が設けられている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の引き戸装置における制動装置。
  6. 内輪と、
    前記内輪に対しベアリングによって回転自在に支持された外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に設けられてそれらの間におけるトルク伝達を行うローラを保持する保持部材と、
    前記保持部材に連結されて半径方向外方に向かって延びるレバーと、
    前記外輪に対しベアリングによって回転自在に支持された戸車と、
    前記外輪と前記戸車との間に制動力を与える制動力付与部材と、
    を有してなることを特徴とする制動機構付き戸車装置。
  7. 前記外輪の外周面に設けられたネジにナット部材が螺合しており、前記ナット部材のネジ締め位置によって前記制動力付与部材による制動力の調整が行われる、
    請求項6記載の制動機構付き戸車装置。
  8. 前記制動力付与部材は、皿バネである、
    請求項6または7記載の制動機構付き戸車装置。
  9. 前記制動力付与部材は、コイルバネである、
    請求項6または7記載の制動機構付き戸車装置。
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