JP2009247983A - セラミックフィルタの再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタの目詰まりを確実且つ良好に解消し、セラミックフィルタの圧力損失を大幅に低減できるようにする。
【解決手段】 排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタ1に於いて、ダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って高圧気体噴射ノズル2から高圧気体Gを噴射し、セラミックフィルタ1の表面及び表面近傍の内部に付着したダストを吹き飛ばす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ごみ焼却炉や灰溶融炉等から排出された排ガス中のダストを捕集する集塵装置やフィルタ装置に用いられる多孔質性のセラミックフィルタの再生方法に係り、特に、排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタの目詰まりを解消し、セラミックフィルタの圧力損失を大幅に低減することができるようにしたセラミックフィルタの再生方法に関するものである。
一般に、ごみ焼却炉や灰溶融炉等から排出される排ガスは、ダストや種々の有害物質を含んでいるため、排ガス処理されて無害化されてから大気中へ放出されている。排ガス処理される場合、先ず、排ガス中のダストが集塵装置やフィルタ装置により除去されているが、排ガスの温度が高温(約250℃以上)の場合には、耐熱性を備えた多孔質性のセラミックフィルタを装着した集塵装置が用いられている。
図4は多孔質性のセラミックフィルタを装着した集塵装置を示し、当該集塵装置は、排ガス入口10a及び排ガス出口10bを備えたケーシング10と、ケーシング10内に配設され、ケーシング10内の空間を排ガス入口10aに連通する入口側空間S1と排ガス出口10bに連通する出口側空間S2とに仕切る隔壁11と、隔壁11を貫通した状態で入口側空間S1に水平姿勢で配設された外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタ12と、ケーシング10に貫通状に支持され、セラミックフィルタ12内に高圧流体を吹き込んでセラミックフィルタ10の外表面に付着したダストを払い落とすダスト払い落とし用ノズル13と、ダスト払い落とし用ノズル13へ供給される高圧流体を制御するバルブ14と、ケーシング10の底部に落下したダストを排出するダスト排出用コンベヤ15等から構成されている。
前記集塵装置によれば、排ガス入口10aから入口側空間S1に導入された排ガスは、セラミックフィルタ12を外側から内側へ向って通過する間に排ガス中のダストがセラミックフィルタ12により捕集され、清浄な排ガスとなって排ガス出口10bから排出される。
ところで、外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタ12に於いては、使用中に排ガス中のダストがセラミックフィルタ12の外表面に付着して目詰まりを起こすので、ダスト払い落とし用ノズル13からセラミックフィルタ12の内側から外側へ向けて定期的に高圧流体を吹き込み、セラミックフィルタ12の外表面に付着したダストを払い落とし、セラミックフィルタ12を再生することが一般的に行われている。
しかし、前述した方法では、付着力の強いダストや塩類(塩化ナトリウム及び塩化カリウム等)がセラミックフィルタの外表面に少しずつ蓄積して行き、時間の経過と共にセラミックフィルタの圧力損失が上昇し、ごみ焼却炉等を備えたプラントの運転に支障を来たすと云う問題があった。
一方、セラミックフィルタを再生する別の方法としては、例えば、特許第3483819号公報(特許文献1)、特許第3534564号公報(特許文献2)、特開平7−96120号公報(特許文献3)、特開平5−285354号公報(特許文献4)及び特開平8−309165号公報(特許文献5)等に開示された方法が知られている。
即ち、特許文献1の方法は、目詰まりしたハニカム型セラミックフィルタのクリーン側の個々のセル内にノズルから高圧空気を吹き込んでダーティ側のセル内に付着したダストを浮き上がらせ、その後にダーティ側の個々のセル内にノズルから高圧空気を吹き込んで浮き上がったダストを吹き飛ばすようにしたものである。
しかし、この方法では、ノズルから吹き込まれた高圧空気がクリーン側のセルの壁面やダーティ側のセルの壁面に沿って流れるため、各セルの壁面内部に進入したダストを除去し難く、ハニカム型セラミックフィルタの再生を確実且つ良好に行えないと云う問題があった。
又、特許文献2の方法は、セラミックフィルタの捕集側表面をブラシ等により研磨してセラミックフィルタを再生するようにしたものであり、セラミックフィルタの再生を比較的簡単に行うことができる。
しかし、この方法では、セラミックフィルタの数十μmの微小な細孔部に付着しているダストを除去できないと云う問題があった。
更に、特許文献3の方法は、セラミックフィルタを酸水溶液によって洗浄処理し、その後、セラミックフィルタを弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗浄剤の水溶液によって浸漬若しくは加圧通液処理することによってセラミックフィルタの濾過物を除去するようにしたものであり、又、特許文献5は、1〜10wt%のNaOH水溶液(又は酸性水溶液)に過酸化水素水を1〜5wt%添加した洗浄液を用いてセラミックフィルタを洗浄するようにしたものである。
しかし、特許文献3及び特許文献5の方法では、何れも薬剤を使用するために取り扱いが大変でランニングコストがかかると云う問題があった。
そして、特許文献4の方法は、固形物の付着した膜をその裏面側から高圧ガスでブローした後、同じくその裏面から洗浄液を送って逆洗したり、或いは固形物の付着した膜表面に洗浄液を流しながらその裏面側から高圧ガスでブローしたりするようにしたものであるが、この方法は限外ろ過膜(液体を対象とするろ過膜の一種で、孔の大きさが概ね2〜200ナノメートルの膜のこと)を再生する方法であり、技術分野が全く異なるものである。
このように、従来のセラミックフィルタの再生方法に於いては、ダストの除去率が低く、取扱性等に劣ると共に、コスト高になると云う問題があった。
特許第3483819号公報 特許第3534564号公報 特開平7−96120号公報 特開平5−285354号公報 特開平8−309165号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタの目詰まりを確実且つ良好に解消し、セラミックフィルタの圧力損失を大幅に低減することができるようにしたセラミックフィルタの再生方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタに於いて、ダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタの外表面へ向って高圧気体噴射ノズルから高圧気体を噴射し、セラミックフィルタに付着したダストを吹き飛ばすようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、セラミックフィルタの外表面と高圧気体噴射ノズルとの距離を高圧気体噴射ノズルの噴出口の最小径に対して約10倍以内として、高圧気体噴射ノズルからセラミックフィルタの外表面へ向って高圧気体を噴射するようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、高圧気体噴射ノズルから噴射される高圧気体の噴射直前の圧力を0.05MPa以上としたことに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタに於いて、ダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタを水槽内に一定時間完全に浸漬させた後、水槽内でセラミックフィルタの外表面を拭い、当該セラミックフィルタを水槽から取り出して乾燥させるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項1乃至請求項3の発明は、ダストの付着したセラミックフィルタの外表面へ向って高圧気体噴射ノズルから高圧気体を噴射するようにしている。又、セラミックフィルタの外表面と高圧気体噴射ノズルとの距離を高圧気体噴射ノズルの噴出口の最小径に対して約10倍以内としている。更に、高圧気体噴射ノズルから噴射される高圧気体の噴射直前の圧力を0.05MPa以上としている。
その結果、本発明は、高圧気体噴射ノズルから噴射された高圧気体がセラミックフィルタの外表面に衝突し、通常のブラシが入らないような小さなセラミックフィルタの細孔(数十μm)表面及び表面近傍の内部に付着したダストを吹き飛ばすことができ、ダストの付着により上昇した圧力損失を大幅に低減することができる。
特に、高圧気体噴射ノズルから高圧気体を噴射する際に、セラミックフィルタの外表面と高圧気体噴射ノズルとの距離を高圧気体噴射ノズルの噴出口の最小径に対して5倍以内にすると、ノズル出口の流速・動圧・運動エネルギーが保存されるポテンシャルコアが形成されることになる。その結果、この場合には、セラミックフィルタに付着したダストを吹き飛ばすための圧力が保存され、セラミックフィルタに付着したダストをより確実且つ良好に吹き飛ばすことができる。
又、高圧気体噴射ノズルから噴射される高圧気体の噴射直前の圧力を0.3MPa以上とすると、ノズル出口近傍では衝撃波の発生により超音速と亜音速を繰り返すので圧力が振動的に一定レベルを保つことになり、ダストをより一層確実且つ良好に吹き飛ばすことができる。
このように、本発明の請求項1乃至請求項3の発明は、水のような液体を使用することなく、セラミックフィルタに付着したダストを確実且つ良好に除去することができ、ダストの付着により上昇したセラミックフィルタの圧力損失を大幅に低減することができ、セラミックフィルタの再生を確実且つ良好に行える。
又、本発明の請求項1乃至請求項3の発明は、セラミックフィルタを装置に設置したままでも、セラミックフィルタを再生することができるため、セラミックフィルタの取り外しや取り付けを行う必要がなく、メンテナンス費用を大幅に低減することができると共に、作業も楽に行えて作業性に優れたものとなる。
本発明の請求項4の発明は、圧力損失が上昇したセラミックフィルタを水槽内に一定時間完全に浸漬させた後、水槽内でセラミックフィルタの外表面を拭い、外表面を拭ったセラミックフィルタを水槽から取り出して乾燥させるようにしているため、セラミックフィルタに水溶性の塩類が付着している場合でも、塩類を確実に除去することができ、セラミックフィルタを新品近くまで再生することができる。
又、本発明の請求項4の発明は、セラミックフィルタを再生するのに水を使用しているため、薬剤を使用した場合に比較して取り扱いが簡単になると共に、コストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の方法を実施するための概略説明図であり、1はセラミックフィルタ、2は高圧気体噴射ノズル、3は高圧気体の制御バルブ、4は高圧気体の供給ホースである。
前記セラミックフィルタ1は、多孔質性のセラミック材により一端部が閉塞された円筒状に形成されており、集塵装置(図示省略)のケーシング内に設置され、排ガスを外側から内側へ通過させることによって排ガス中のダストを除去するようになっている。
そして、セラミックフィルタ1は、使用中にその外表面1aや数十μmの細孔内に排ガス中のダストが付着して目詰まりを起こすので、付着したダストを除去して再生する必要がある。
セラミックフィルタ1を再生するには、高圧気体噴射ノズル2の噴出口からセラミックフィルタ1の外表面1aに向って高圧気体Gを噴射する。
このとき、セラミックフィルタ1の外表面1aと高圧気体噴射ノズル2との距離Lは、高圧気体噴射ノズル2の噴出口の最小径D(円形の噴出口の場合は直径、楕円の噴出口の場合は短径、長方形の噴出口の場合は短辺、正方形の噴出口の場合は四辺のうちの一辺)に対して約10倍以内とする。より好ましくは、セラミックフィルタ1の外表面1aと高圧気体噴射ノズル2との距離Lは、高圧気体噴射ノズル2の噴出口の最小径Dに対して5倍以内とする。
又、高圧気体噴射ノズル2から噴射される高圧気体Gの噴射直前の圧力は、0.05MPa以上、好ましくは、0.3MPa以上とする。
セラミックフィルタ1の外表面1aと高圧気体噴射ノズル2との距離Lを高圧気体噴射ノズル2の噴出口の最小径Dに対して約10倍以内、より好ましくは5倍以内とする理由は、ノズル出口からの5倍までの距離Lではノズル出口の流速・動圧・運動エネルギーが保存されるポテンシャルコアが形成されるからである。そのため、セラミックフィルタ1に付着したダストを吹き飛ばすための圧力が保存され、付着したダストを確実に吹き飛ばすことが可能となる。又、高圧気体噴射ノズル2が5倍の距離Lから離れるにつれてセラミックフィルタ1の外表面1aに於ける圧力が降下し、10倍以上の距離Lでは圧力が約1/5以下となるため、高圧気体噴射ノズル2の噴射圧を5倍以上にする必要があり、設備が大掛かりになる。
更に、高圧気体噴射ノズル2から噴射される高圧気体Gの噴射直前の圧力を0.05MPa以上、好ましくは、0.3MPa以上とするのは、0.3MPa以上の場合、ノズル出口近傍に於いて衝撃波の発生により超音速と亜音速を繰り返すので圧力が振動的に一定レベルを保つからである。そのため、セラッミクフィルタ1に付着したダストを吹き飛ばすための効果が得られ、付着したダストを確実に吹き飛ばすことが可能となる。
又、高圧気体噴射ノズル2から噴射される高圧気体Gの噴射直前の圧力を0.05MPa以上とするのは、直前圧0.3MPaの噴射流体の噴射位置からノズルの最小径の10倍離れた位置に於ける圧力が、0.05MPa程度であるため、セラミックフィルタ1近傍に高圧気体噴射ノズル2を設置し、直前圧0.05MPaで流体を噴射すれば、直前圧0.3MPaでノズルの最小径の10倍離れた位置から噴射した場合と同等の効果が得られるためである。
尚、高圧気体噴射ノズル2からの高圧気体噴射によるセラミックフィルタ1のダスト除去は、集塵装置にセラミックフィルタ1を取り付けた状態で実施しても良く、セラミックフィルタ1を集塵装置に取り付けた状態では高圧気体Gの噴射に支障来たす場合にはセラミックフィルタ1を取り外して実施しても良い。
又、高圧気体噴射ノズル2からの高圧気体噴射によるセラミックフィルタ1のダスト除去は、高圧気体噴射ノズル2をセラミックフィルタ1の外表面に沿って移動させながら、高圧気体噴射ノズル2からセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って高圧気体Gを噴射するようにしても良く、又、高圧気体噴射ノズル2を停止させた状態で高圧気体噴射ノズル2からセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って高圧気体Gを噴射し、その後高圧気体噴射ノズル2を一定距離だけ移動させて停止させ、この状態で高圧気体噴射ノズル2からセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って高圧気体Gを噴射し、以下同様の操作を繰り返し行うようにしても良く、或いは高圧気体噴射ノズル2を固定しておき、セラミックフィルタ1の方を移動させて高圧気体噴射ノズル2からセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って高圧気体Gを噴射するようにしても良い。
更に、高圧気体噴射ノズル2からの高圧気体噴射によるセラミックフィルタ1のダスト除去は、セラミックフィルタ1を一本ずつ行うようにしても良く、或いは作業効率を上げるために複数本のセラミックフィルタ1へ同時に高圧気体Gを噴射できる装置を製作し、複数本同時に行うようにしても良い。
加えて、高圧気体噴射ノズル2は、セラミックフィルタ1の外表面1aに於ける吹き飛ばし圧力を維持できるような構造であれば、如何なる形状及び構造のものであっても良く、高圧気体噴射ノズル2の噴出口の形状を楕円、長方形又は正方形等の形状にしても良く、又、噴出口を単孔や多孔にしても良い。
そのうえ、高圧気体噴射に利用する気体は、セラミックフィルタ1の外表面1aに一定の圧力を与えられる気体であれば、空気、窒素又は酸素等の何れか一つ又はこれらの気体を混合したものを使用するようにしても良い。
このように、高圧気体噴射ノズル2からセラミックフィルタ1の外表面1aへ向って上述した条件で高圧気体Gを噴射すると、噴射された高圧気体Gは、セラミックフィルタ1の外表面1aへ衝突し、通常のブラシが入らないような小さなセラミックフィルタ1の細孔(数十μm)表面及び表面近傍の内部に付着したダストを確実且つ良好に吹き飛ばすことができる。その結果、ダストの付着により上昇したセラミックフィルタ1の圧力損失を大幅に低減することができ、セラミックフィルタ1の再生を確実且つ良好に行える。
特に、高圧気体噴射ノズル2から高圧気体Gを噴射する際に、セラミックフィルタ1の外表面1aと高圧気体噴射ノズル2との距離Lを高圧気体噴射ノズル2の噴出口の最小径Dに対して5倍以内にすると、ノズル出口の流速・動圧・運動エネルギーが保存)されるポテンシャルコアが形成され、又、高圧気体噴射ノズル2から噴射される高圧気体Gの噴射直前の圧力を0.3MPa以上とすると、ノズル出口近傍では衝撃波の発生により超音速と亜音速を繰り返すので圧力が振動的に一定レベルを保つことになる。その結果、この場合には、セラミックフィルタ1に付着したダストを吹き飛ばすための圧力が保存され、セラミックフィルタ1に付着したダストをより確実且つ良好に吹き飛ばすことができる。
図3は本発明の他の方法を実施するための概略説明図であり、1はセラミックフィルタ、5は水槽、6はセラミックフィルタ置き台、Wは水槽5内に溜めた水である。
前記セラミックフィルタ1は、多孔質性のセラミック材により一端部が閉塞された円筒状に形成されており、集塵装置(図示省略)のケーシング内に設置され、排ガスを外側から内側へ通過させることによって排ガス中のダストを除去するようになっている。
そして、セラミックフィルタ1は、使用中にその外表面1aや数十μmの細孔内に排ガス中のダストが付着して目詰まりを起こすので、付着したダストを除去して再生する必要ある。
セラミックフィルタ1を再生するには、水槽5内に水Wを張り、集塵装置から取り外したセラミックフィルタ1を水槽5内に設けたセラミックフィルタ置き台6に水平姿勢で置き、セラミックフィルタ1を一定時間完全に浸漬する。セラミックフィルタ1を水Wに浸漬すると、セラミックフィルタ1の外表面1a及び内部に付着した水溶性の塩類(塩化ナトリウムや塩化カリウム等)が水槽5内の水Wに溶けると共に、付着したまわりのダストも剥離する。セラッミクフィルタ1を一定時間完全に浸漬させた後、水槽5内でセラミックフィルタ1の外表面1aを拭って剥離したダストを取り除き、最後にセラミックフィルタ1を水槽5から取り出し、セラミックフィルタ1の細孔内に含まれる水分を蒸発させるためにセラミックフィルタ1の細孔内に常温の空気又は熱風等を流してセラミックフィルタ1を乾燥させる。
尚、セラミックフィルタ1は、水槽5内に一本ずつ浸漬しても良く、或いは複数本同時に浸漬しても良い。
又、セラミックフィルタ1は、水槽5内に横向きにして浸漬しているが、セラミックフィルタ1の内部に水Wが浸漬するようにすれば、水槽5内に縦向きに浸漬しても良い。
更に、セラミックフィルタ1を浸漬するのに使用する水Wは、工水又は市水レベルで良く、又、水槽5内の水Wがダスト等で汚れた場合には水槽5内の水Wを入れ替えれば良い。
このように、セラミックフィルタ1を水槽5内に一定時間完全に浸漬させた後、水槽5内でセラミックフィルタ1の外表面1aを拭い、外表面1aを拭ったセラミックフィルタ1を水槽5から取り出して乾燥させるようにしているため、セラミックフィルタ1に水溶性の塩類が付着している場合でも、塩類を確実に除去することができ、セラミックフィルタ1を新品近くまで再生することができる。
又、セラミックフィルタ1を再生するのに水Wを使用しているため、薬剤を使用した場合に比較して取り扱いが簡単になると共に、コストの低減を図ることができる。
上述した図1及び図2に示す方法により、実際にダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタ1の再生を行った。再生する前のセラミックフィルタ1は、ろ過速度が2m/minになる状態に常温空気を流した時の圧力損失が2.4kPaであった。このセラッミクフィルタの外表面1aに向って高圧気体噴射ノズル2から高圧気体Gを噴射し、セラミックフィルタ1に付着したダストを吹き飛ばした。
このとき、セラミックフィルタ1の外表面1aと高圧気体噴射ノズル2との距離Lは、高圧気体噴射ノズル2の噴射口の最小径Dに対して5〜6倍とし、高圧気体噴射ノズル2から噴射される高圧気体Gの噴射直前の圧力を0.3MPaとした。
その結果、セラミックフィルタ1の圧力損失を0.8kPaまで低減させることができ、セラミックフィルタ1を確実且つ良好に再生することができた。
上述した図3に示す方法により、実際にダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタ1の再生を行った。再生する前のセラミックフィルタ1は、圧力損失が2.4kPaであった。このセラッミクフィルタを水槽5内の水Wに一時間完全に浸漬させた後、水槽5内でセラミックフィルタ1の外表面1aを拭い、拭ったセラミックフィルタ1を水槽5から取り出し、電気炉でセラミックフィルタ1を乾燥させた。
その結果、セラミックフィルタ1の圧力損失を0.5kPaまで低減させることができ、セラミックフィルタ1をより確実且つ良好に再生することができた。
本発明の方法を実施するための概略説明図である。 図1に於けるA部拡大詳細図である。 本発明の他の方法を実施するための概略説明図である。 多孔質性の円筒状のセラミックフィルタを装着した集塵装置の概略縦断面図である。
符号の説明
1はセラミックフィルタ、1aはセラミックフィルタの外表面、2は高圧気体噴射ノズル、5は水槽、Dは高圧気体噴射ノズルの噴射口の径、Gは高圧気体、Lはセラミックフィルタの外表面と高圧気体噴射ノズルとの距離。

Claims (4)

  1. 排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタに於いて、ダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタの外表面へ向って高圧気体噴射ノズルから高圧気体を噴射し、セラミックフィルタに付着したダストを吹き飛ばすようにしたことを特徴とするセラミックフィルタの再生方法。
  2. セラミックフィルタの外表面と高圧気体噴射ノズルとの距離を高圧気体噴射ノズルの噴出口の最小径に対して約10倍以内として、高圧気体噴射ノズルからセラミックフィルタの外表面へ向って高圧気体を噴射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセラミックフィルタの再生方法。
  3. 高圧気体噴射ノズルから噴射される高圧気体の噴射直前の圧力を0.05MPa以上としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセラミックフィルタの再生方法。
  4. 排ガス中のダストを乾式で捕集する外面ろ過方式の円筒状のセラミックフィルタに於いて、ダストの付着により圧力損失が上昇したセラミックフィルタを水槽内に一定時間完全に浸漬させた後、水槽内でセラミックフィルタの外表面を拭い、当該セラミックフィルタを水槽から取り出して乾燥させるようにしたことを特徴とするセラミックフィルタの再生方法。
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