JP2009247917A - 基板検査装置、基板検査方法、液滴吐出装置及び吐出方法 - Google Patents

基板検査装置、基板検査方法、液滴吐出装置及び吐出方法 Download PDF

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JP2009247917A JP2008094726A JP2008094726A JP2009247917A JP 2009247917 A JP2009247917 A JP 2009247917A JP 2008094726 A JP2008094726 A JP 2008094726A JP 2008094726 A JP2008094726 A JP 2008094726A JP 2009247917 A JP2009247917 A JP 2009247917A
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Abstract

【課題】簡便な装置構成で異物の大きさに応じて良否判定をすることができる基板検査装
置、基板検査方法、液滴吐出装置及び吐出方法を提供する。
【解決手段】
基板1に付着した異物を検査する基板検査装置4にかかわり、基板1を真空吸着して保持
する平面を有する吸着板3と、平面に保持された基板1の垂線に対して、斜め方向から入
射光を照射して、基板1に直線を含む図形を投影する照明装置20と、入射光が基板1の
表面で正反射した反射光の進行方向に配置された撮像装置26と、撮像装置26が撮像し
た画像を用いて、異物を検査する異物高さ演算部と、を備え、異物高さ演算部は画像にお
いて、直線の歪みを測定して、基板1と吸着板との間に挟まれた異物の大きさを推定する

【選択図】図2

Description

本発明は、基板検査装置、基板検査方法、液滴吐出装置及び吐出方法にかかわり、特に
基板に付着する異物を検査する装置に関するものである。
従来、ワークに対して液滴を吐出する装置として、インクジェット式の液滴吐出装置が
知られている。液滴吐出装置は、基板等のワークを載置してワークを一方向に移動させる
テーブルと、テーブルの上方位置において、テーブルの移動方向と直交する方向に配置さ
れるガイドレールに沿って移動するキャリッジとを備えている。キャリッジはインクジェ
ットヘッド(以下、液滴吐出ヘッドと称す)を配置し、ワークに対して液滴を吐出して、
塗布していた。
この液滴吐出装置は液晶テレビ用のカラーフィルタの製造に用いられる。このとき、吐
出位置精度を良くするために、基板と液滴吐出ヘッドとの距離を短くしている。そして、
基板に塵や基板の破片が付着するとき、基板と液滴吐出ヘッドとがぶつかることにより、
液滴吐出ヘッドが破損することがある。この問題を防止する方法が特許文献1に開示され
ている。これによれば、基板を挟む場所に発光素子、受光素子とを対向させて配置してい
る。そして、発光素子から基板と平行に光を照射して、発光素子が照射する光を受光素子
が受光する。基板の変位が大きいとき、発光素子が照射する光を基板が光をさえぎるので
、受光素子は光を受光しない。そして、変位の大きい基板を検出していた。
光を用いて基板に付着する塵を検出する方法が、特許文献2に開示されている。この方
法では、まず鏡面を有するシリコン基板を保持板に吸着させる。そして、格子状のパター
ンとCCDカメラを配置する。格子状のパターンがシリコン基板に反射する画像をCCD
カメラにて撮像し、撮像した画像の歪みを検出している。
特開2004−255358号公報 特開2002−289563号公報
基板に液滴を吐出するときは、基板をテーブルに固定する。そして、基板とテーブルと
の間に異物が入るとき、異物のある場所では基板が凸状になり、基板と液滴吐出ヘッドと
の間隔が狭くなる。そして、基板に液滴を吐出するとき、基板が液滴吐出ヘッドと擦れる
ことにより液滴吐出ヘッドが損傷する可能性がある。そして、異物が基板に付着すること
により、液滴吐出ヘッドと擦れる可能性のある基板を検出する必要がある。このために、
簡便な装置で精度良く異物の大きさを測定して、基板を検査できる検査装置が望まれてい
た。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる基板検査装置は、基板に付着した異物を検査する基板検査装置であっ
て、前記基板を真空吸着して保持する平面を有する吸着板と、前記平面に保持された前記
基板の垂線に対して、斜め方向から入射光を照射して、前記基板に直線を含む図形を投影
する照射部と、前記入射光が前記基板の表面で正反射した反射光の進行方向に配置された
撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を用いて、前記異物を検査する検査部と、を備え、
前記検査部は前記画像において、前記直線の歪みを測定して、前記基板と前記吸着板との
間に挟まれた異物の大きさを推定することを特徴とする。
ここで、異物とは基板以外の物であり、塵や基板の一部が欠けた破片等を示し、異物の
大きさは基板の垂線方向における異物の大きさを示す。この基板検査装置によれば、異物
が付着した基板が吸着板に吸着されることにより、基板が保持される。このとき、基板は
吸着板に沿って吸着され、吸着板の面は平面であることから、基板は平らに配置される。
異物が基板と吸着板とに挟まれる場所では、基板が吸着板に接触できないので、基板が歪
む。この基板に直線の図形を形成する入射光が照射される。歪んだ基板に照射される直線
の図形は歪んだ線となり、異物のない場所に照射される図形は直線となる。この線を撮像
部が撮像する。撮像した画像は直線と歪んだ線等からなり、検査部はこの画像から、直線
と歪んだ線との距離を測定する。この距離は基板が歪む原因となった異物の大きさと相関
がある。異物が大きい程、基板は大きく歪み、直線と歪んだ線との距離が長くなる。そし
て、直線と歪んだ線との距離から検査部は異物の大きさを推定することができる。従って
、基板に付着する異物の大きさを推定することができる為、簡便な装置構成で異物の大き
さに応じて基板の良否判定をすることができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる基板検査装置において、前記入射光の入射角は60度〜89度の間
に設定されていることを特徴とする。
この基板検査装置によれば、基板に入射する入射光の入射角が60度〜89度の間に設
定されているので、入射角が60度未満に設定されている場合に比べて、基板で反射する
光の反射率を高くすることができる。また、入射角が89度を超えると基板と平行に近く
なるので、基板に光を照射し難くなる。そして、照射部が照射する光の一部が直接撮像部
を照射するので、基板を反射した光の画像のコントラストが低くなる。従って、この装置
では、基板で反射する反射光は光度の高い光にすることができる為、撮像部が撮像する画
像のコントラストを高くすることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる基板検査装置において、前記図形は、互いに平行な複数の直線を含
むことを特徴とする。
この基板検査装置によれば、複数の直線が平行に配置されているので、1つの直線が配
置されている場合に比べて、広い範囲における基板の歪みを一度の撮像による画像から検
査することができる。従って、生産性良く検査を行うことができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる基板検査装置において、前記複数の直線の間隔を変更する間隔変更
部を備えることを特徴とする。
この基板検査装置によれば、間隔変更部が複数の直線の間隔を変更するので、直線と直
交する方向において基板の歪みを測定する間隔を変更することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる基板検査装置において、前記入射光はレーザ光であることを特徴と
する。
この基板検査装置によれば、照射部はレーザ光を照射する。レーザ光は指向性が強いの
で、広がり難い性質を持っている。従って、照射部と撮像部とが離れているときでも、照
射部が直線を含む図形を照射し、撮像部が撮像した図形の線における明部と暗部との境で
はコントラストを高くすることができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる基板検査装置において、前記直線と直交する方向に前記基板に対し
て前記図形を相対移動させる移動部をさらに備えたことを特徴とする。
この基板検査装置によれば、直線と直交する方向に図形及び基板を相対移動させる。直
線の図形を照射する場所を変更できるので、図形を移動して撮像することを繰り返すこと
ができる。そして、撮像する間の移動間隔を変更することにより、異物の平面方向の検査
精度を調整することができる。
[適用例7]
本適用例にかかる液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドと基板とを相対的に走査し、前記液
滴吐出ヘッドのノズルから液状体を前記基板に吐出する液滴吐出装置であって、前記基板
を移動するステージと、前記基板を真空吸着して保持する吸着板を有し、前記基板を所定
の方向に移動させるステージと、上記に記載の基板検査装置と、を備えたことを特徴とす
る。
この液滴吐出装置によれば、基板と吸着板との間に存在する異物を検出することができ
る。液状体を位置精度良く吐出するために、液滴吐出ヘッドと基板との距離は短く設定さ
れている。そして、異物により基板が液滴吐出ヘッドに近づくとき、基板と液滴吐出ヘッ
ドとが擦れて液滴吐出ヘッドが破損する場合がある。この装置では、基板と吸着板との間
に存在する異物が検出されたとき、異物の大きさを推定する。そして、異物の大きさが液
滴吐出ヘッドと基板との距離より大きいとき、基板を交換することにより液滴吐出ヘッド
が破損することを防止することができる。
[適用例8]
本適用例にかかる基板検査方法は、基板に付着した異物の有無を検査する基板検査方法
であって、吸着板の平面に前記基板を真空吸着する吸着工程と、吸着された前記基板の垂
線に対して、斜め方向から入射光を照射して前記基板表面に直線を含む図形を投影する照
射工程と、前記入射光が前記基板表面で正反射する方向から前記図形を撮像する撮像工程
と、撮像した画像を用いて前記基板に付着する前記異物の有無を検査する検査工程と、を
有し、前記検査工程では、前記画像において、歪んでない前記直線と前記直線が歪んだ部
分との距離を測定し、測定した前記距離を用いて前記基板と前記吸着板との間に挟まれた
異物の大きさを推定して検査することを特徴とする。
この基板検査方法によれば、吸着工程にて異物が付着した基板が吸着板に吸着されるこ
とにより、基板が保持される。このとき、基板は吸着板に沿って吸着され、吸着板の面は
平面であることから、基板は平らに配置される。異物が基板と吸着板とに挟まれる場所で
は、基板が吸着板に接触できないので、基板が歪む。次に、照射工程では基板に直線の図
形を形成する入射光が照射される。歪んだ基板に照射される直線の図形は歪んだ線となり
、異物のない場所に照射される図形は直線となる。撮像工程では、この線を撮像する。撮
像した画像は直線と歪んだ線等からなる。検査工程では、この画像から直線と歪んだ線と
の距離を測定する。この距離は基板が歪む原因となった異物の大きさと相関があり、直線
と歪んだ線との距離から検査部は異物の大きさを推定することができる。従って、基板に
付着する異物の大きさ推定することができる為、異物の大きさに応じて良否判定をするこ
とができる。その結果、簡単な工程で基板に付着する異物の大きさの検査を行うことがで
きる。
[適用例9]
本適用例にかかる吐出方法は、液滴吐出ヘッドから液状体を基板に吐出する吐出方法で
あって、前記基板を真空吸着して吸着板に吸着する吸着工程と、前記基板の垂直方向に対
して、斜め方向から直線を含む図形を投影する入射光を照射する照射工程と、前記入射光
が前記基板で正反射する反射光を撮像する撮像工程と、撮像した画像を用いて前記基板に
付着する異物を検査する検査工程と、前記基板に付着する異物の大きさにより、前記基板
に液状体を吐出するか、前記基板を交換するか、を判断する交換判断工程と、前記液滴吐
出ヘッドから前記液状体を前記基板に吐出する吐出工程と、を有し、前記検査工程では、
前記画像において、歪んでない前記直線と前記直線が歪んだ部分との距離を測定し、測定
した前記距離を用いて前記基板と前記吸着板との間に挟まれた前記異物の大きさを推定し
て検査することを特徴とする。
この吐出方法によれば、基板と吸着板との間に存在する異物の大きさを推定して検査す
ることができる。液状体を位置精度良く吐出するために液滴吐出ヘッドと基板との距離は
短く設定されている。そして、異物により基板が液滴吐出ヘッドに近づくとき、基板と液
滴吐出ヘッドとが擦れて液滴吐出ヘッドが破損する場合がある。この吐出方法では、基板
と吸着板との間に存在する異物が検出されたとき、異物の大きさを推定する。そして、異
物の大きさが液滴吐出ヘッドと基板との距離より大きいとき、基板を交換することにより
液滴吐出ヘッドが破損することを防止することができる。
[適用例10]
上記適用例にかかる吐出方法において、前記交換判断工程では、前記検査工程で推定し
た前記異物の大きさと判定値とを比較し、前記異物が前記判定値より大きいとき、前記基
板を交換することを特徴とする。
この吐出方法によれば、推定した異物の大きさと判定値とを比較して判断する為、判断
誤差を少なくすることができる。
以下、具体化した実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材
は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示し
ている。
(第1の実施形態)
本実施形態における基板検査装置と、この基板検査装置を用いて基板に付着する異物を
検査する場合の例について図1〜図9に従って説明する。
(検査対象の基板)
まず、検査対象である基板について図1に従って説明する。図1は、基板及び異物を示
す模式図である。図1(a)は基板を示す概略斜視図である。図1(a)に示すように、
基板1は外形が矩形の薄板である。基板1は剛性がある方が望ましく、ガラス板、シリコ
ン板、樹脂板、石板等を用いることができる。本実施形態では、例えば、ガラス板を採用
している。この基板1の長手方向をX方向とし、同X方向と直交する方向をY方向とする
図1(b)は異物が付着した基板を示す模式側面図である。図1(b)に示すように、
基板1の基板下面1aに異物2が付着している。この異物2は基板1を製造する工程や運
送する工程等にて付着する異物であり、多種類の素材からなる塵や、基板1の一部が欠け
た物である。
図1(c)は、基板を吸着板に吸着した模式図である。図1(c)に示すように、基板
1の基板下面1aを吸着板3に合わせて、基板1を吸着板3に載置する。このとき、異物
2が基板1と吸着板3との間に挟まれる。そして、吸着板3の上面3aは平面に形成され
、この上面3aには複数の孔が形成されている。吸着板3の上面3aに基板1が載置され
るとき、この孔は基板1によりふさがれる。この孔は吸着板3の内部に形成された配管と
接続され、この配管は図示しない真空ポンプと接続されている。そして、この真空ポンプ
を作動させることにより、配管および孔内の気圧が減圧される。孔内の気圧が下がるとき
、基板1が吸着板3に吸着することにより、基板1が吸着板3に固定される。この基板1
を固定する基板チャック機構が吸着板3に配置されている。この配管および孔内の気圧を
減圧して、基板1を吸着板3に吸着させることを真空吸着と称する。基板1において、異
物2と対向する場所とその周囲では、凸状になった凸状領域1bとなる。この凸状領域1
bを測定することにより異物2の有無と大きさを推定して基板1の検査を行う。
図2は、基板検査装置の構成を示す概略斜視図である。基板検査装置4により、異物2
が付着した基板1の歪み状態の検査が実施される。図2に示すように、基板検査装置4は
、直方体形状に形成される基台5を備えている。本実施形態では、この基台5の長手方向
をY方向とし、Y方向と直交する方向をX方向とする。
基台5の上面5aには、Y固定テーブル6が配置され、Y固定テーブル6の上面6aに
は、Y方向に延在する一対の案内レール7が、Y固定テーブル6のY方向全幅にわたり凸
設されている。その案内レール7の上側には、一対の案内レール7に対応する図示しない
直動機構を備えたステージとしてのYステージ8が取付けられている。そのYステージ8
の直動機構は、例えば、案内レール7に沿ってY方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネ
ジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、所定のパ
ルス信号を受けてステップ単位で正逆転するY軸モータ9に連結されている。そして、所
定のステップ数に相当する駆動信号をY軸モータ9に入力すると、Y軸モータ9が正転又
は逆転して、Yステージ8が同ステップ数に相当する分だけ、Y方向に移動するようにな
っている。さらに、Y固定テーブル6の上面6aには、案内レール7と平行に図示しない
Yテーブル位置検出装置が配置され、Yステージ8の位置が測定できるようになっている
そのYステージ8の上面8aには、X方向に延在する一対の案内レール10が、Yステ
ージ8のX方向全幅にわたり凸設されている。その案内レール10の上側には、一対の案
内レール10に対応する図示しない直動機構を備えたステージとしてのXステージ11が
取付けられている。そのXステージ11の直動機構は、例えば、本実施形態では、Yステ
ージ8が備える直動機構と同様の機構となっている。そして、その直動機構が備える駆動
軸には、X軸モータ12が連結されている。所定のステップ数に相当する駆動信号をX軸
モータ12に入力すると、X軸モータ12が正転又は逆転して、Xステージ11が同ステ
ップ数に相当する分だけ、X方向に移動するようになっている。
Xステージ11の上には吸着板3が配置され、吸着板3の上面3aは載置面13となっ
ている。その載置面13には、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。
そして、載置面13に基板1を載置すると、基板チャック機構によって、その基板1が載
置面13の所定の位置に位置決めされて、固定されるようになっている。
基台5の上面5aにおいて、Y方向の側には、照明用Z固定テーブル14が立設され、
照明用Z固定テーブル14のY方向と逆の方向の面にはZ方向に延在する一対の案内レー
ル15が、照明用Z固定テーブル14のZ方向全幅にわたり凸設されている。その案内レ
ール15のY方向と逆の方向には、一対の案内レール15に対応する図示しない直動機構
を備えたL字形の照明用Zステージ16が取付けられている。その照明用Zステージ16
の直動機構は、例えば、本実施形態では、Yステージ8が備える直動機構と同様の機構と
なっている。そして、その直動機構が備える駆動軸には、照明用Z軸モータ17が連結さ
れている。所定のステップ数に相対する駆動信号を照明用Z軸モータ17に入力すると、
照明用Z軸モータ17が正転又は逆転して、照明用Zステージ16が同ステップ数に相当
する分だけ、Z方向に移動するようになっている。
照明用Zステージ16のY方向と逆の方向には、直方体の連結部16aが突出して形成
されている。連結部16aのY方向と逆の方向には略コの字状の照明支持部18が配置さ
れている。そして、照明支持部18の中央にはY方向に突出する矩形の連結部18aが形
成されている。照明用Zステージ16の連結部16aのZ方向には照明用方位変更モータ
19が配置され、照明用Zステージ16の連結部16aのZ方向と逆の方向には、照明支
持部18の連結部18aが配置されている。そして、照明用方位変更モータ19の本体は
照明用Zステージ16に固定され、照明用方位変更モータ19の回転軸は連結部18aに
固定されている。所定のステップ数に相対する駆動信号を照明用方位変更モータ19に入
力すると、照明用方位変更モータ19が正転又は逆転して、照明支持部18が同ステップ
数に相当する分だけ、照明用方位変更モータ19の回転軸を中心にして回転するようにな
っている。
照明支持部18はコの字形に形成され、照明支持部18の両端で挟むように照明装置2
0が配置されている。そして、照明支持部18のX方向と逆の方向の1端には照明用俯角
変更モータ21が配置され、照明用俯角変更モータ21の本体は照明支持部18に固定さ
れている。そして、照明用俯角変更モータ21の回転軸は照明装置20の側面20bに固
定されている。所定のステップ数に相対する駆動信号を照明用俯角変更モータ21に入力
すると、照明用俯角変更モータ21が正転又は逆転して、照明装置20が同ステップ数に
相当する分だけ、照明用俯角変更モータ21の回転軸を中心にして回転するようになって
いる。
基台5の上面5aにおいて、Y方向と逆の方向の側には、略角柱形の撮像用Z固定テー
ブル22が立設され、撮像用Z固定テーブル22において、Y方向の側面には、図示しな
い一対の案内レールが、Z方向に配置されている。その案内レールのY方向側には、一対
の案内レールに対応する図示しない直動機構を備えた撮像用Zステージ23が配置されて
いる。その撮像用Zステージ23の直動機構は、例えば、本実施形態では、Yステージ8
が備える直動機構と同様の機構となっている。そして、その直動機構が備える駆動軸には
、撮像用Z軸モータ24が連結されている。所定のステップ数に相対する駆動信号を撮像
用Z軸モータ24に入力すると、撮像用Z軸モータ24が正転又は逆転して、撮像用Zス
テージ23が同ステップ数に相当する分だけ、Z方向に移動するようになっている。
そして、撮像用Zステージ23のY方向には支持部25が配置されている。支持部25
のY方向にはコの字形に形成された1対の支持板25a,25bが配置され、支持板25
a,25bが撮像装置26を挟むように配置されている。支持板25aのX方向の逆側に
は撮像用俯角変更モータ27が配置され、撮像用俯角変更モータ27の回転軸は撮像装置
26に固定されている。撮像装置26のX方向の面には軸が突設され、この軸を受ける軸
受けが支持板25bに配置されている。そして、撮像装置26が撮像用俯角変更モータ2
7の回転軸を中心に回転可能に配置されている。所定のステップ数に相当する駆動信号を
撮像用俯角変更モータ27に入力すると、撮像用俯角変更モータ27が正転又は逆転して
、撮像装置26が同ステップ数に相当する分だけ、回転するようになっている。そして、
この支持部25及び撮像用俯角変更モータ27等により撮像方向変更部が構成されている
撮像装置26は内部に固体撮像素子等からなるエリアセンサを備え、エリアセンサが撮
像する画像を電気信号に変換して出力することが可能になっている。そして、撮像装置2
6にはエリアセンサに入射する光の波長や特性を限定する光学フィルタが配置されている
。このフィルタは撮像する反射光や外光の状態に応じて変更することが可能になっており
、予備実験で撮像しフィルタを選定するのが望ましい。撮像装置26のY方向には撮像レ
ンズ28が配置され、基板1に投写される図形を所定の倍率でエリアセンサに結像するこ
とが可能になっている。基台5のX方向には、制御装置29が配置され、この制御装置2
9が基板検査装置4を制御する。
図3は、照明装置を示す模式断面図である。図3(a)は模式平断面図であり、図3(
b)は模式側断面図である。図3に示すように、照明装置20はケース30を備え、ケー
ス30の内部にはY方向に10個のレーザ光源31を備えている。レーザ光源31は内部
に半導体レーザを備え、半導体レーザに電圧を印加することにより入射光及び反射光とし
てのレーザ光32を発光することが可能になっている。レーザ光源31が発光するレーザ
光32は凸レンズ33を照射し、凸レンズ33を通過したレーザ光32aは円錐状に広が
って放射する。そして、凸レンズ33を通過したレーザ光32aは遮光板34を照射する
。遮光板34には矩形の孔34aが形成され、遮光板34を通過したレーザ光32aは角
錐状に広がって放射する。遮光板34を通過したレーザ光32aは凹レンズ35を照射し
、凹レンズ35を通過したレーザ光32bは略平行光となって進行する。
隣り合うレーザ光源31により発光されたレーザ光32が円錐状に広がり、このレーザ
光32aは一部が重なる。その重なる場所を遮光板34にて遮光している。さらに、隣り
合うレーザ光源31により発光されたレーザ光32aは凹レンズ35にて隣接するように
調整されている。従って、凹レンズ35を通過したレーザ光32bは光度分布が略一様と
なり、角柱状に放射する。
このレーザ光32bはマスク36を照射する。マスク36にはレーザ光32bの一部を
遮光してスリットの機能を有する図形が形成され、マスク36を通過したレーザ光32c
はマスク36に形成された図形に対応する光度分布となる。マスク36のX方向にはスリ
ット間隔変更モータ37が配置され、スリット間隔変更モータ37の回転軸37aがマス
ク36と接続されている。マスク36のX方向と逆の方向には回転軸38と回転軸38を
受ける軸受け39が配置されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をス
リット間隔変更モータ37に入力すると、スリット間隔変更モータ37が正転又は逆転し
て、マスク36が同ステップ数に相当する分だけ、回転するようになっている。
マスク36を通過したレーザ光32cはフィルタ40を照射する。フィルタ40はレー
ザ光32に対して光の波長の分布を変更したり、光の偏光特性を変更する光学素子である
。フィルタ40は、撮像装置26が鮮明な画像を撮像し易い光にするために配置する。従
って、撮像装置26の特性に合わせて設定するのが望ましい。
図4(a)はマスクの図形を示す模式平面図である。図4(a)に示すように、マスク
36は外形が矩形に形成された板に8個のスリット43と遮光部44とが形成されている
。マスク36は、金属や光を透過しない樹脂等の板に孔を開けてスリット43を形成する
方法や、ガラス等の光透過性の板に遮光膜を形成する方法を用いて製造することができる
。本実施形態では、例えば、ガラス板に金属膜を蒸着した後、フォトリソグラフィ法を用
いて金属膜の一部を除去することにより、スリット43を形成する方法を採用している。
そして、8個の各スリット43は同じ形状に形成され、スリット43の長手方向の辺43
aは直線に形成されている。
マスク36に接続されたスリット間隔変更モータ37を駆動するとき、マスク36は回
転軸37aを中心にして回転する。そして、レーザ光32bの進行方向に対して、スリッ
ト43の幅であるスリット幅43bと、隣り合うスリット43の間にある遮光部44の幅
であるスリット間幅43cとを照明装置20は変更可能になっている。
図4(b)は、平らな面で光が反射するときの光路を示す図である。図4(b)に示す
ように、基板1を照射するレーザ光32cは基板1の表面1cにて反射する。このとき、
基板1を照射するレーザ光32cは平行光であり、基板1に反射するレーザ光32dも平
行光となる。そして、レーザ光32cが基板1を照射するときの入射角45と、レーザ光
32dが基板1に反射するときの反射角46とは同じ角度となる。
図4(c)は、平らな面における反射光を撮像するときの画像を示す図である。図4(
c)に示すように、撮像装置26が撮像する画像47は、受光したレーザ光32dにより
明るく照らされた明部47aと、レーザ光32dが照射されない暗部47bとにより構成
される。そして、明部47aはスリット43と同様に8本の平行な直線となっており、こ
の明部47a及び暗部47bにより図形が構成されている。
図5(a)は、凸状の面で光が反射するときの光路を示す図である。図5(a)に示す
ように、基板1と吸着板3との間に異物2が挟まれることにより、凸状領域1bが形成さ
れている。そして、基板1を照射するレーザ光32cは基板1の表面1cにて反射する。
基板1の垂線に対してレーザ光32cが進行する角度を基板入射角48とし、基板1で反
射するレーザ光32dが進行する方向と基板1の垂線とが成す角度を基板反射角49とす
る。このとき、基板1を照射するレーザ光32cは基板入射角48で照射する平行光であ
り、基板1に反射するレーザ光32dは照射する場所により基板反射角49が異なる。
凸状領域1bの照明装置20側から撮像装置26側にかけて、第1の場所1d〜第5の
場所1hの5つの場所を設定し、各場所でレーザ光32cが反射するときの第1の反射光
50d〜第5の反射光50hの光路を説明する。第1の場所1dは凸状領域1bより照明
装置20側の場所であり、平面の場所である。第1の場所1dで反射する第1の反射光5
0dの基板反射角49は反射角46と同じ角度となる。第2の場所1eは照明装置20の
方向を向く斜面上の場所であり、第2の場所1eでは第2の反射光50eの基板反射角4
9は反射角46より小さい角度となる。そして、第2の反射光50eは第1の反射光50
dよりZ方向へ進行する。
第3の場所1fは凸状領域1bの頂上の場所であり、第3の場所1fの接面は第1の場
所1dと平行な面となっている場所である。この第3の場所1fで反射する第3の反射光
50fの基板反射角49は反射角46と同じ角度となる。従って、第3の反射光50fは
第1の反射光50dと平行して進行する。第4の場所1gは撮像装置26の方向を向く斜
面上の場所であり、第4の場所1gでは第4の反射光50gの基板反射角49は反射角4
6より大きい角度となる。
第5の場所1hで反射する第1の反射光50hの基板反射角49は反射角46と同じ角
度となる。従って、第5の反射光50hは第1の反射光50d及び第3の反射光50fと
平行して進行する。そして、第4の反射光50gは第5の反射光50hよりZ方向と逆の
方向へ進行する。
図5(b)は、凸状領域における反射光を撮像するときの画像を示す図である。図5(
b)に示すように、撮像装置26が撮像する画像51は、受光したレーザ光32dにより
明るく照らされた明部51aと、レーザ光32dが照射されない暗部51bとにより構成
される。そして、基板1の平面で反射したレーザ光32dと対応する明部51aはスリッ
ト43と同様に8本の平行な直線となっている。一方、凸状領域1bを照射した場所で反
射したレーザ光32dと対応する明部51aは図中上下方向に伸長した像となる。
図5(c)は、基板を照射する光の入射角と反射率との関係を示すグラフである。図5
(c)において、横軸は入射角45を示し、入射角45は左から右に向かって、0度から
90度の角度を示している。縦軸は反射率52を示し、反射率52は下から上に向かって
、0%から100%の範囲を示している。そして、反射率曲線53は入射角45に対する
反射率52の関係の一例を示している。反射率曲線53が示すように、入射角45が0度
から約50度までの間では反射率52は略同じ値となっている。そして、入射角45が5
0度を超えるとき、入射角45が大きくなる程、反射率52が大きくなる。
基板1で反射したレーザ光32dは光度が大きい程、撮像装置26が撮像する画像はコ
ントラストが高くなるため、反射率52が高い照射条件で照射するのが望ましい。従って
、入射角45は60度以上にするのが好ましい。さらには、入射角45を70度以上にす
るのが好ましい。さらには、入射角45を80度以上にするのが好ましい。また、入射角
45が89度を超えるとレーザ光32cと基板1とが平行に近くなるので、基板1の表面
1cにレーザ光32cを照射し難くなる。さらに、レーザ光32cが基板1で反射せずに
直接撮像装置26を照射することにより、画像51のコントラストが低下する可能性があ
る。従って、レーザ光32cの入射角45は89度以下にするのが好ましい。
図6は、検査装置の電気制御ブロック図である。図6において、基板検査装置4は制御
装置29を備えている。そして、制御装置29はプロセッサとして各種の演算処理を行う
CPU(演算処理装置)56と、各種情報を記憶する記憶部としてのメモリ57とを有す
る。
Xステージ駆動装置58、Xステージ位置検出装置59、Yステージ駆動装置60、Y
ステージ位置検出装置61は、入出力インターフェース62及びデータバス63を介して
CPU56に接続されている。さらに、照明装置20、スリット間隔変更モータ駆動装置
64、照明用Zステージ駆動装置65、照明用Zステージ位置検出装置66、照明用方位
モータ駆動装置67、照明用俯角モータ駆動装置68は、入出力インターフェース62及
びデータバス63を介してCPU56に接続されている。
さらに、撮像装置26、フォーカス調整装置69、撮像用Zステージ駆動装置70、撮
像用Zステージ位置検出装置71も入出力インターフェース62及びデータバス63を介
してCPU56に接続されている。さらに、撮像用俯角モータ駆動装置72、入力装置7
3、表示装置74も入出力インターフェース62及びデータバス63を介してCPU56
に接続されている。
Xステージ駆動装置58は、X軸モータ12を駆動して、Xステージ11の移動を制御
する装置であり、Xステージ位置検出装置59は、Xステージ11のX方向の位置を検出
する装置である。同様に、Yステージ駆動装置60は、Y軸モータ9を駆動してYステー
ジ8の移動を制御する装置であり、Yステージ位置検出装置61は、Yステージ8のY方
向の位置を検出する装置である。Xステージ位置検出装置59及びYステージ位置検出装
置61が、Xステージ11のX方向及びYステージ8のY方向の位置を検出した後、Xス
テージ駆動装置58及びYステージ駆動装置60が、Xステージ11及びYステージ8を
移動することにより、載置面13に搭載された基板1を所望の位置に移動して停止するこ
とが可能になっている。
照明装置20はレーザ光32を照射する装置であり、CPU56が出力する指示信号に
従って、照射する光の強度を切り換えることが可能になっている。そして、照射する光の
強度を検出する手段と検出した光の強度をCPU56に送信する機能を備え、照射するレ
ーザ光32の光度を一定に保つことが可能になっている。
スリット間隔変更モータ駆動装置64は、スリット間隔変更モータ37を駆動して、レ
ーザ光32bの進行方向とマスク36との角度を制御する装置である。そして、マスク3
6を回転することにより、基板1に照射されるレーザ光32cの明部47aと暗部47b
の幅を変更可能になっている。基板1の凸状領域1bの変形が小さいとき、明部47aと
暗部47bの幅が広いと、変形した場所に照射される明部47aと暗部47bの境界線の
本数が少なくなるので、凸状領域1bの形状を測定し難くなる。一方、基板1の凸状領域
1bの変形が大きく明部47aと暗部47bの幅が狭いときには、凸状領域1bを測定す
るために、多くの画像を撮像して画像を解析することが必要になる。そして、測定するた
めに処理する演算量が多くなる。従って、測定する凸状領域1bの大きさに合わせて、明
部47aと暗部47bの幅を調整することにより、生産性良く測定したい大きさの凸状領
域1bを測定することができる。しかし、測定したい凸状領域1bの大きさが略一定のと
きには、明部47aと暗部47bの幅を変更する必要がないので、スリット間隔変更モー
タ駆動装置64及びスリット間隔変更モータ37は必ずしも必要ではない。
照明用Zステージ駆動装置65は、照明用Z軸モータ17を駆動して、照明用Zステー
ジ16の移動を制御する装置であり、照明用Zステージ位置検出装置66は、照明用Zス
テージ16のZ方向の位置を検出する装置である。照明用Zステージ位置検出装置66が
、照明用Zステージ16のZ方向の位置を検出した後、照明用Zステージ駆動装置65が
照明用Zステージ16を駆動することにより、照明用Zステージ16を所望の位置に移動
して停止することが可能になっている。そして、照明用Zステージ16は照明支持部18
を介して照明装置20に配置されているので、照明装置20と基板1との距離が所望の距
離になる場所に照明装置20を移動して停止することが可能になっている。
照明用方位モータ駆動装置67は、照明用方位変更モータ19を駆動して、照明支持部
18の角度を制御する装置である。照明支持部18には照明装置20が配置されているの
で、照明用方位モータ駆動装置67が照明用方位変更モータ19を駆動することにより、
基板1と平行な平面上の所望の角度から光を照射することが可能になっている。そして、
撮像装置26が撮像する画像における水平方向と、明部47aと暗部47bの方向とを簡
便に調整することが可能になっている。例えば、基板1の厚さが均一でなく、X方向の厚
みが異なる場合には、照明用方位変更モータ19を回転させることにより、撮像装置26
が撮像する画像の水平方向と、明部47aと暗部47bの方向とを簡便に調整することが
可能である。しかし、基板1の厚さが一定であり、調整する頻度が少ない場合には、手動
で調整するような機構に変更しても良い。
照明用俯角モータ駆動装置68は、照明用俯角変更モータ21を駆動して、照明装置2
0の角度を制御する装置である。照明用俯角モータ駆動装置68が照明用俯角変更モータ
21を駆動することにより、基板1に対して、所望の角度からレーザ光32cを照射する
ことが可能になっている。そして、照明用Zステージ駆動装置65が照明装置20の高さ
を制御して、照明用俯角モータ駆動装置68がレーザ光32cの角度を制御する。これに
より、照明装置20は基板1の所望の場所に所望の角度でレーザ光32cを照射すること
が可能になっている。そして、基板1にレーザ光32cを照射するときの反射状況に応じ
て、基板1に照射する角度や基板1に照射する場所をCPU56が変更可能になっている
。しかし、基板1の反射状況が一定であり、調整する頻度が少ない場合には、手動で調整
するような機構に変更しても良い。
この角度の最適条件は、基板1の材質や表面粗さ等の条件によって変わる可能性がある
ので、異なる材質や製造工程の基板1を検査するとき、基板1を照射する光が撮像装置2
6によって撮像され易い角度に照明装置20の角度を調整する必要がある。従って、実際
の加工対象物を用いた予備調整を実施して、最適な照射角度を調整することが望ましい。
撮像装置26は撮像した画像をデジタル信号に変換する変換回路を内蔵しており、画像
の情報をデジタル信号にして送信可能になっている。そして、CPU56から画像を撮像
する指示信号を受信すると、画像を撮像した後、その画像のデジタル信号をCPU56へ
送信することが可能になっている。
フォーカス調整装置69は、撮像レンズ28を移動する機構を備えている。そして、撮
像レンズ28により投影される画像の焦点が撮像装置26のエリアセンサにあうように、
撮像レンズ28を移動もしくは停止する装置である。
撮像用Zステージ駆動装置70は、撮像用Z軸モータ24を駆動して、撮像用Zステー
ジ23の移動を制御する装置であり、撮像用Zステージ位置検出装置71は、撮像用Zス
テージ23のZ方向の位置を検出する装置である。撮像用Zステージ位置検出装置71が
、撮像用Zステージ23の位置を検出した後、撮像用Zステージ駆動装置70が撮像用Z
ステージ23を駆動することにより、撮像用Zステージ23を所望の位置に移動して停止
することが可能になっている。そして、撮像用Zステージ23は支持部25を介して撮像
装置26に配置されているので、撮像装置26と基板1との距離が所望の距離になる場所
に撮像装置26を移動して停止することが可能になっている。
撮像用俯角モータ駆動装置72は、撮像用俯角変更モータ27を駆動して、撮像装置2
6の角度を制御する装置である。撮像用Z軸モータ24及び撮像用俯角変更モータ27を
駆動することにより、撮像装置26は所望の角度で、基板1の所望の場所を撮像すること
が可能になっている。そして、照明装置20が照射するレーザ光32を撮像する最適な角
度と位置に撮像装置26を配置することが可能になっている。しかし、測定する基板1を
変更しない場合には、撮像装置26を調整する頻度が少ないので手動で調整するようにし
ても良い。
入力装置73は、基板1を測定する各種条件を入力する装置であり、例えば、照明装置
20から照射するレーザ光32の照射条件や基板1を測定する手順を、入力する装置であ
る。表示装置74は、検査条件や、作業状況を表示する装置であり、操作者は、表示装置
74に表示される情報を基に、入力装置73を用いて入力操作を行う。
メモリ57は、RAM、ROM等といった半導体メモリや、ハードディスク、CD−R
OMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、基板検査装置4における動作
の制御手順が記述されたプログラムソフト77を記憶する記憶領域が設定される。さらに
、基板検査装置4が検査する場所を示す検査位置データ78を記憶するための記憶領域も
設定される。他にも、照明装置20が照射するレーザ光32の光度や角度等の照射条件デ
ータ79や撮像装置26が撮像したデータである撮像データ80を記憶するための記憶領
域も設定される。さらに、基板1の歪みから演算して算出した異物2の高さを示す異物高
さデータ81や、検査した後に良否判断するときの判定値等のデータである良否判定値デ
ータ82等の記憶領域やCPU56のためのワークエリアやテンポラリファイル等として
機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
CPU56は、メモリ57内に記憶されたプログラムソフト77に従って、基板1の状
態を検査する制御を行うものである。具体的な機能実現部として、ステージの移動を制御
するための演算を行うステージ制御部としてのステージ制御演算部83を有する。このス
テージ制御演算部83、Xステージ駆動装置58、X軸モータ12、Xステージ11、Y
ステージ駆動装置60、Y軸モータ9、Yステージ8等により移動部が構成されている。
他にも、レーザ光32の明るさや照射する角度を制御する照明制御演算部84やスリット
間隔変更モータ37を回転して明部47aと暗部47bの幅を制御する間隔制御演算部8
5を有する。
この照明制御演算部84、照明用Zステージ駆動装置65、照明用Z軸モータ17、照
明用Zステージ16、照明用方位モータ駆動装置67、照明用方位変更モータ19、照明
用俯角モータ駆動装置68、照明用俯角変更モータ21等により照射方向変更部が構成さ
れている。また、この間隔制御演算部85、スリット間隔変更モータ駆動装置64、スリ
ット間隔変更モータ37等により間隔変更部が構成されている。さらに、撮像装置26の
角度を最適な角度に調整し、撮像するタイミングを演算して、撮像装置26を制御する撮
像制御演算部86を有する。この撮像制御演算部86及び撮像装置26等により撮像部が
構成される。さらに、撮像装置26が撮像する画像データから異物2の高さを演算する異
物高さ演算部87を有する。加えて、異物の高さと良否判定値データ82とを比較して異
物2の良否を判断する良否演算部88を有する。この異物高さ演算部87及び良否演算部
88等により検査部が構成されている。
(検査方法)
次に、上述した基板検査装置4を使って、基板1に付着する異物を検査する検査方法に
ついて図7〜図9にて説明する。図7は、異物を検査する製造工程を示すフローチャート
である。図8及び図9は、基板検査装置を使った異物の検査方法を説明する図である。
図7において、ステップS1は、基板載置工程に相当し、基板検査装置の載置面に基板
を載置する工程である。次にステップS2に移行する。ステップS2は、吸着工程に相当
し、真空ポンプを作動して基板を吸着板に吸着させる工程である。次にステップS3に移
行する。ステップS3は、移動工程に相当し、Xテーブル及びYテーブルを駆動して、レ
ーザ光を照射する場所に基板の検査する場所を移動する工程である。次にステップS4に
移行する。ステップS4は、照射工程に相当し、基板にレーザ光を照射する工程である。
次にステップS5に移行する。ステップS5は、撮像工程に相当し、基板の検査する場所
を撮像する工程である。このステップS4とステップS5とは並行して実施される。次に
ステップS6に移行する。ステップS6は、検査工程に相当し、撮像した画像から異物の
大きさを推定し、基板の良否を判定する工程である。次にステップS7に移行する。ステ
ップS7は、検査終了判断工程に相当し、検査する予定の場所を総て検査したかを判断す
る工程である。まだ未検査の場所があるとき、ステップS3に移行する。予定した総ての
検査領域を検査したとき、異物を検査する製造工程を終了する。
次に、図8及び図9を用いて、図7に示したステップと対応させて、製造方法を詳細に
説明する。図8(a)はステップS1〜ステップS3に対応する図である。ステップS1
において、図8(a)に示すように、基板1を吸着板3に載置する。このとき、吸着板3
の上面3aには位置決め用のマークが設置され、そのマークと基板1の外形を合わせるよ
うに載置する。そして、ステップS2において、基板1を吸着板3に吸着させる。このと
き、基板下面1aに異物2が付着している場合には、異物2のある場所の基板1が凸状に
なる。ステップS3ではXステージ11及びYステージ8を駆動して基板1を移動させる
。そして、照明装置20がレーザ光32を照射する場所に検査する場所を移動する。
図8(b)はステップS4及びステップS5に対応する図である。図8(b)に示すよ
うに、照明装置20がレーザ光32を照射して、基板1の表面1cで反射するレーザ光3
2を撮像装置26が撮像する。
図8(c)及び図9はステップS6に対応する図である。図8(c)は、異物2が付着
した基板1を撮像装置26が撮像するときの、画像51を示している。そして、異物2に
より基板1が歪むので、明部51aと曲線部51eとの境界線51cは一部が曲線となる
。この場所を曲線部51eとする。一方、基板1が歪んでいない場所では境界線51cは
直線となる。この場所を直線部51dとする。異物高さ演算部87は、直線部51dに対
して最も離れている曲線部51eの場所を検索し、最離点51fとする。そして、各境界
線51cにおける直線部51dと最離点51fとの距離を測定して変形量91とする。こ
の距離の測定は、画像51の縦方向の画素数を計数し、撮像レンズ28にて拡大して撮像
するときの倍率を掛算することにより算出することができる。
図9(a)は、図8(c)のA−A’線に沿って変化する変形量を示すグラフである。
図9(a)において、横軸は位置92を示し、左側が記号Aの側であり、右側が記号A’
の側を示している。そして、縦軸は変形量91を示し、中央は変形量91が0となってい
る。そして、上側は記号Aの方向に変形していることを示し、下側は記号A’の方向に変
形していることを示している。そして、変形曲線93は、線分A−A’の各位置92にお
ける変形量91を示している。変形曲線93に示すように、記号Aから記号A’に移動す
るとき、変形量91は変形の無い場所93aから徐々に増加し、場所93bにてピークと
なる。そして、変形曲線93は右に行くに従い変形量91が減り、場所93cにて変形が
無くなる。次に、変形曲線93は右に行くに従い記号A’方向の変形量91が増加し、場
所93dにてピークとなる。そして、変形曲線93は右に行くに従い変形量91が減り、
場所93eにて変形が無くなる。
場所93bにて変形量91がピークになるときの変形量91の絶対値を第1最大変形量
94aとし、場所93dにて変形量91がピークになるときの変形量91の絶対値を第2
最大変形量94bとする。そして、第1最大変形量94aと第2最大変形量94bとの平
均値を最大変形量とする。
図9(b)は最大変形量と異物の大きさとの関係を示すグラフである。図9(b)にお
いて、横軸は最大変形量95を示し、右側が左側より大きくなっている。そして、縦軸は
異物の大きさ96を示し、上側が下側より大きくなっている。そして、相関線97が示す
ように、最大変形量95と異物の大きさ96とは正の相関関係となっている。従って、算
出した最大変形量95から異物の大きさ96を推定することができる。次に、異物の大き
さ96における良否判定値98と推定した異物の大きさ96とを比較することにより、測
定した基板1が良品か不良品かを判断することができる。ステップS7では予定した総て
の場所にて検査したかどうかを調べる。そして、予定した総ての検査領域を検査したとき
、異物を検査する製造工程を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、この基板1に直線の図形を形成するレーザ光32が照射さ
れる。歪んだ基板1に照射される直線の図形は歪んだ線となり、異物2のない場所に照射
される図形は直線となる。この線を撮像装置26が撮像する。撮像した画像51は直線と
歪んだ線等からなり、異物高さ演算部87はこの画像51から、直線と歪んだ線との距離
を測定する。直線と歪んだ線との変形量91から異物高さ演算部87は異物の大きさを推
定することができる。従って、簡便な装置で基板に付着する異物2の大きさを推定するこ
とができる為、異物2の大きさに応じて良否判定をすることができる。
(2)本実施形態によれば、基板1に入射するレーザ光32の入射角45が60度〜8
9度の間に設定されているので、入射角45が60度未満に設定されている場合に比べて
、基板1で反射する光の反射率52を高くすることができる。また、入射角45が89度
を超えるとレーザ光32が基板1と平行に近くなるので、基板1にレーザ光32を照射し
難くなる。そして、照明装置20が照射するレーザ光32の一部が直接撮像装置26を照
射するので、基板1を反射したレーザ光32の画像51のコントラストが低くなる。従っ
て、この装置では、基板1で反射する反射光は光度の高い光にすることができる為、画像
51のコントラストを高くすることができる。
(3)本実施形態によれば、画像51には複数の境界線51cが平行に配置されている
ので、1つの境界線51cが配置されている場合に比べて、広い範囲における基板1の歪
みを一度の撮像による画像51から検査することができる。従って、生産性良く検査を行
うことができる。
(4)本実施形態によれば、スリット間隔変更モータ37がマスク36を回転すること
により、スリット43の間隔を変更することができる。従って、画像51の境界線51c
と直交する方向において基板1の歪みを測定する間隔を変更することができる。
(5)本実施形態によれば、照明装置20はレーザ光32を照射する。レーザ光32は
指向性が強いので、広がり難い性質を持っている。従って、照明装置20と撮像装置26
とが離れているときでも、照明装置20が直線を含む図形を照射し、撮像装置26が撮像
した画像51における境界線51cではコントラストを高くすることができる。
(6)本実施形態によれば、マスク36におけるスリット43の長手方向と直交する方
向にマスク36の投影図形及び基板1を相対移動させる。スリット43の図形を照射する
場所を変更できるので、スリット43の図形を移動して撮像することを繰り返すことがで
きる。そして、移動間隔を変更して撮像することにより、異物2の平面方向の検査精度を
調整することができる。
(7)本実施形態によれば、吸着工程にて異物が付着した基板1を吸着板3に吸着する
ことにより、基板1を保持する。次に、照射工程では基板1に直線の図形を形成するレー
ザ光32を照射して、撮像工程でこの直線を撮像する。撮像した画像51は直線部51d
及び曲線部51eの境界線51c等からなる。検査工程では、この画像51から変形量9
1を測定して、異物の大きさ96を推定する。従って、簡単な工程で基板1に付着する異
物の大きさ96の検査を行うことができる。
(8)本実施形態によれば、照明制御演算部84が照明用俯角変更モータ21を駆動す
ることにより、照明装置20が照射するレーザ光32の角度を調整することができる。さ
らに、撮像制御演算部86が撮像用俯角変更モータ27を駆動することにより、撮像装置
26が撮像する角度を調整することができる。従って、基板1の反射条件が変化するとき
や、材質が異なる基板1を測定するときにも最適の撮像条件に調整することができる。そ
して、予め複数種類の基板1において、照明装置20と撮像装置26の角度データを記憶
しておくことにより、基板1の種類が変わるときにも最適の撮像条件に簡単に切り換える
ことができる。
(9)本実施形態によれば、照明制御演算部84が照明用方位変更モータ19を駆動す
ることにより、撮像装置26が撮像する画像51において直線部51dを水平に合わせ易
くすることができる。そして、変形量91を測定し易くすることができる。
(10)本実施形態によれば、レーザ光32の入射角45を大きくして反射率52が高
くなる条件に設定している。従って、基板1が光透過性のある材質の場合にも検査するこ
とができる。
(11)本実施形態によれば、レーザ光32を基板1の表面1cに照射して、反射する
レーザ光32を撮像している。異物2により表面1cが凸状になり、表面1cの角度が変
化するとき、反射角の変化は表面1cにおけるの角度の変化の2倍になる。従って、表面
1cの小さな角度変化を精度良く検出することができる。そして、表面1cの小さな角度
変化を検出できるので、制御装置29が撮像する画像は高倍率にしなくともよい。そして
、広い範囲を同時に撮像して検出することができる。従って、生産性良く検査を行うこと
ができる。
(第2の実施形態)
次に、基板検査装置を搭載した特徴的な液滴吐出装置の一実施形態について図10〜図
15を用いて説明する。この実施形態が第1の実施形態と異なるところは、基板検査装置
が液滴吐出装置に搭載されている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明
を省略する。
(カラーフィルタ)
最初に、液滴吐出装置を用いて製造するカラーフィルタ101について図10を用いて
説明する。図10(a)は、カラーフィルタを示す模式平面図であり、図10(b)は、
カラーフィルタを示す模式側面図である。そして、図10(b)は図10(a)における
B−B’線から見た図である。カラーフィルタ101は液晶テレビ等の表示装置に用いら
れる。表示装置は画像信号に応じた輝度分布をもつ白色光をカラーフィルタ101に通過
させることにより、カラー画像を形成する。このときにカラーフィルタ101が用いられ
る。
図10に示すように、カラーフィルタ101はワークとしての基板102を備えている
。この基板102は光透過性があり、張力に対して破れ難い強度があればよく、ガラス板
、プラスチック板、プラスチックシート等を用いることができる。本実施形態においては
、例えば、ガラス板を採用している。基板102の上面には着色素子103が縦横並んで
配列して形成されている。そして、着色素子103は赤、青、緑色の着色素子103によ
り構成され、各色の着色素子103が列毎に配列して配置されている。図10(a)にお
いて、左から赤色素子列103a、青色素子列103b、緑色素子列103cの順に配置
される。そして、図中に左から右へ、この順番を繰り返してストライプ状に配置されてい
る。
着色素子103は格子状に形成されたバンク104を備え、バンク104によって矩形
に仕切られた場所に着色膜105が形成されている。赤色素子列103aの着色素子10
3には赤色着色膜105aが形成され、青色素子列103b、緑色素子列103cの着色
素子103にはそれぞれ青色着色膜105b、緑色着色膜105cが形成されている。
(液滴吐出装置)
液滴吐出装置に関しては様々な種類の装置があるが、インクジェット法を用いた装置が
好ましい。インクジェット法は微小液滴の吐出が可能であるため、微細加工に適している
。図11は液滴吐出装置を示す概略斜視図である。すなわち、本実施形態では、図11に
示すように、液滴吐出装置108は、直方体形状に形成された基台109を備えている。
この基台109の長手方向をY方向とし、同Y方向と直交する方向をX方向とする。
基台109の上面109aには、Y方向に延びる一対の案内レール110a,110b
が同Y方向全幅にわたり凸設されている。その基台109の上側には、一対の案内レール
110a,110bに対応する図示しない直動機構を備えたステージ111が取付けられ
ている。そのステージ111の直動機構は、例えば、案内レール110a,110bに沿
ってY方向に延びるリニアモータを備えた直動機構である。そして、この直動機構に所定
のステップ数に相対する駆動信号がリニアモータに入力されると、リニアモータが前進又
は後退して、ステージ111が同ステップ数に相当する分だけ、Y軸方向に沿って所定の
速度で往動又は復動する。この動作によりステージ111がY方向に走査するようになっ
ている。
そのステージ111の上には吸着板112が配置され、吸着板112には、図示しない
吸引式の基板チャック機構が設けられている。この吸着板112は第1の実施形態におけ
る吸着板3に相当する。吸着板112の上面には載置面112aが形成され、その載置面
112aに基板113を載置すると、基板チャック機構によって、その基板113が載置
面112aの所定の位置に位置決め固定されるようになっている。
基台109のX方向両側には、一対の支持台114a,114bが立設され、その一対
の支持台114a,114bには、X方向に延びる案内部材115が架設されている。案
内部材115の上側には、吐出する機能液を供給可能に収容する収容タンク116が配設
されている。
一方、その案内部材115の下側には、X方向に延びる案内レール117がX方向全幅
にわたり凸設されている。そして、案内レール117に沿って略直方体形状に形成された
テーブルとしてのキャリッジ118が配置されている。キャリッジ118はステージ11
1の直動機構と同様な機構を備え、X方向に走査可能となっている。そして、キャリッジ
118の下面には、液滴吐出ヘッド119が凸設されている。ステージ111が基板11
3をY方向に走査して、キャリッジ118が液滴吐出ヘッド119をX方向に走査する。
そして、液滴吐出ヘッド119は基板113上の所望の場所に機能液を吐出して塗布する
ことが可能になっている。
案内部材115のY方向には、案内部材115と平行に照明装置120が配置されてい
る。この照明装置120は第1の実施形態と同じ機能を備え、明部47aと暗部47bと
の境界が直線状になった図形を照射する。
基台109に対して、X方向と逆の方向の側面であってキャリッジ118の移動範囲と
対向する場所には、保守装置121が配置され、保守装置121には液滴吐出ヘッド11
9をクリーニングする機構が配置されている。
一対の支持台114a,114bに対してY方向と逆の方向であって、基台109のX
方向両側には撮像装置支持台122a,122bが立設され、その一対の撮像装置支持台
122a,122bには、撮像装置26がX方向に8台配列して配置されている。この撮
像装置26は第1の実施形態と同様に撮像レンズ28及びフォーカス調整装置69を備え
、基板113上に焦点の合った画像を撮像することが可能になっている。
図12(a)は、キャリッジを示す模式平面図である。図12(a)に示すように、1
つのキャリッジ118には、3個の液滴吐出ヘッド119が略Y方向において等間隔に配
列して配置されている。3個の液滴吐出ヘッド119は赤色、青色、緑色の機能液が供給
されている。そして、この各色の機能液を吐出する液滴吐出ヘッド119はそれぞれX方
向に千鳥状に配列して配置されている。
そして、液滴吐出ヘッド119の表面にはノズルプレート123が配置され、ノズルプ
レート123にはノズル124が複数形成されている。ノズル124の数は、吐出するパ
ターンと基板113の大きさに合わせて設定すればよく、本実施形態においては、例えば
、1個のノズルプレート123にはノズル124の配列が1列形成され、各列には15個
のノズル124が配置されている。
図12(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を説明するための要部模式断面図である。図1
2(b)に示すように、液滴吐出ヘッド119は、ノズルプレート123を備え、ノズル
プレート123には、ノズル124が形成されている。ノズルプレート123の上側であ
って、ノズル124と対向する場所には、ノズル124と連通する圧力室としてのキャビ
ティ125が形成されている。そして、液滴吐出ヘッド119のキャビティ125には、
収容タンク116に貯留されている液状体としての機能液126が図示しない流路を介し
て供給される。この機能液126は着色膜105の原料が溶媒または分散媒により溶解ま
たは分散されている液状体である。赤色着色膜105a、青色着色膜105b、緑色着色
膜105cの各着色膜105に対応する機能液126が収容タンク116に配置されてい
る。そして、1つの液滴吐出ヘッド119には1つの色の着色膜105に対応する機能液
126が供給される。
キャビティ125の上側には、上下方向(Z方向)に振動して、キャビティ125内の
容積を拡大縮小する振動板127と、上下方向に伸縮して振動板127を振動させる駆動
部としての圧電素子128が配設されている。そして、液滴吐出ヘッド119が圧電素子
128を制御駆動するためのノズル駆動信号を受けると、圧電素子128が伸張して、振
動板127がキャビティ125内の容積を拡大縮小してキャビティ125を加圧する。そ
の結果、液滴吐出ヘッド119のノズル124からは、縮小した容積分の機能液126が
液滴129として吐出される。この液滴吐出ヘッド119において、ノズル124、キャ
ビティ125、振動板127、圧電素子128等により液滴吐出素子130が構成され、
1つの液滴吐出ヘッド119には複数の液滴吐出素子130が配列して形成されている。
図13は、液滴吐出装置の電気制御ブロック図である。図13において、液滴吐出装置
108の制御装置133はプロセッサとして各種の演算処理を行うCPU(演算処理装置
)134と各種情報を記憶する記憶部としてのメモリ135とを有する。
主走査駆動装置136、副走査駆動装置137、液滴吐出ヘッド119を駆動するヘッ
ド駆動回路138は、入出力インターフェース139及びデータバス140を介してCP
U134に接続されている。さらに、照明装置120、スリット間隔変更モータ駆動装置
64、照明用俯角モータ駆動装置68、撮像装置26、フォーカス調整装置69、撮像用
俯角モータ駆動装置72も入出力インターフェース139及びデータバス140を介して
CPU134に接続されている。さらに、入力装置141、表示装置142、保守装置1
21も入出力インターフェース139及びデータバス140を介してCPU134に接続
されている。
主走査駆動装置136はステージ111の移動を制御する装置であり、副走査駆動装置
137はキャリッジ118の移動を制御する装置である。主走査駆動装置136がステー
ジ111の移動を制御し、副走査駆動装置137がキャリッジ118の移動を制御するこ
とにより、液滴吐出ヘッド119を基板113に対して所望の位置に移動及び停止するこ
とが可能となっている。
ヘッド駆動回路138は液滴吐出ヘッド119を駆動する回路である。そして、CPU
134が指示する駆動電圧、吐出数、吐出間隔等の吐出条件に従って、ヘッド駆動回路1
38は液滴吐出ヘッド119を駆動する。照明装置120、スリット間隔変更モータ37
を駆動するスリット間隔変更モータ駆動装置64、照明用俯角変更モータ21を駆動する
照明用方位モータ駆動装置67は第1の実施形態の場合と略同じ機能を備えた装置であり
、説明を省略する。さらに、撮像装置26、フォーカス調整装置69、撮像用俯角変更モ
ータ27を駆動する撮像用俯角モータ駆動装置72も第1の実施形態の場合と略同じ機能
を備えている。そして、照明装置120が基板113にレーザ光32を照射する角度と撮
像装置26が基板113を撮像する角度をCPU134が指示を出して調整することが可
能になっている。
入力装置141は液滴129を吐出する各種加工条件や基板113を検査する条件等を
入力する装置であり、例えば、基板113に液滴129を吐出する座標を図示しない外部
装置から受信し、入力する装置である。表示装置142は検査条件、加工条件や作業状況
等を表示する装置であり、表示装置142に表示される情報を基に、操作者は入力装置1
41を用いて操作を行う。保守装置121は液滴吐出ヘッド119を保守する装置であり
、キャビティ125内の機能液126を吸引したり、ノズルプレート123の拭取を行う
装置である。
メモリ135は、RAM、ROM等といった半導体メモリや、ハードディスク、CD−
ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、液滴吐出装置108におけ
る動作の制御手順が記述されたプログラムソフト143を記憶する記憶領域が設定される
。さらに、基板113内における吐出位置の座標データである吐出位置データ144を記
憶するための記憶領域も設定される。さらに、吐出する機能液126の量に対応する駆動
信号データ145を記憶するための記憶領域も設定される。
さらに、第1の実施形態と同様に検査位置データ78、照射条件データ79、撮像デー
タ80、異物高さデータ81、良否判定値データ82の記憶領域や、CPU134のため
のワークエリアやテンポラリファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域
が設定される。
CPU134はメモリ135内に記憶されたプログラムソフト143に従って、基板1
13における表面の所定位置に機能液126を液滴129にして吐出するための制御を行
う。さらに、基板113を検査する制御及び液滴吐出ヘッド119を保守するための制御
等を行うものである。具体的な機能実現部として、液滴吐出ヘッド119において液滴1
29を吐出するための演算を行う吐出演算部146等を有する。吐出演算部146を詳し
く分割すれば、吐出演算部146は基板113を主走査方向(Y方向)へ所定の速度で走
査移動させるための制御を演算する主走査制御演算部147を有する。加えて、吐出演算
部146は液滴吐出ヘッド119を副走査方向(X方向)へ所定の副走査移動量で移動さ
せるための制御を演算する副走査制御演算部148を有する。さらに、吐出演算部146
は液滴吐出ヘッド119内に複数あるノズルの内、どのノズルを作動させて機能液126
を吐出するかを制御するための演算を行う吐出制御演算部149等といった各種の機能演
算部を有する。吐出演算部146の他にも、第1の実施形態と同様に照明制御演算部84
、間隔制御演算部85、撮像制御演算部86、異物高さ演算部87、良否演算部88等の
演算部を備えている。この照明制御演算部84、照明用俯角モータ駆動装置68、照明用
俯角変更モータ21等により照射方向変更部が構成されている。
(カラーフィルタの製造方法)
次に、上述した液滴吐出装置108を使って、カラーフィルタ101を製造する製造方
法について図14〜図15にて説明する。図14は、カラーフィルタを製造する製造工程
を示すフローチャートである。図15は、液滴吐出装置を使ってカラーフィルタを製造す
る方法を説明する図である。
図14において、ステップS11は、基板載置工程に相当し、基板検査装置の載置面に
基板を載置する工程である。次にステップS12に移行する。ステップS12は、吸着工
程に相当し、基板チャック機構を駆動して基板を吸着板に吸着させる工程である。次にス
テップS13に移行する。ステップS13は、移動工程に相当し、ステージを駆動して、
レーザ光を照射する場所に基板の検査する場所を移動する工程である。次にステップS1
4に移行する。ステップS14は、照射工程に相当し、基板にレーザ光を照射する工程で
ある。次にステップS15に移行する。ステップS15は、撮像工程に相当し、基板の検
査する場所を撮像する工程である。このステップS14とステップS15とは並行して実
施される。次にステップS16に移行する。ステップS16は、検査工程に相当し、撮像
した画像から異物の大きさを推定し、基板の良否を判定する工程である。次にステップS
17に移行する。ステップS17は、検査終了判断工程に相当し、検査する予定の場所を
総て検査したかを判断する工程である。まだ未検査の場所があるとき、ステップS13に
移行する。予定した総ての検査領域を検査したとき、ステップS18に移行する。
ステップS18は、交換判断工程に相当し、基板に異物が付着しているかを判断し、異
物により基板が液滴吐出ヘッドと接近して接触するかを判断する工程である。液滴吐出ヘ
ッドと接触する可能性のある基板を不良とする。基板が不良であるときステップS19へ
移行する。基板が良品であるときステップS20へ移行する。ステップS19は、基板除
去工程に相当し、検査して不良と判断された基板を液滴吐出装置から除去する工程である
。次にステップS11に移行する。ステップS20は、吐出工程に相当し、基板に機能液
を吐出して塗布する工程である。次にステップS21に移行する。ステップS21は、固
化工程に相当し、機能液を乾燥することにより固化する工程である。以上の工程によりカ
ラーフィルタを製造する製造工程を終了する。
次に、図15を用いて、図14に示したステップと対応させて、製造方法を詳細に説明
する。図15(a)はステップS11〜ステップS13に対応する図である。ステップS
11において、図15(a)に示すように、基板113を吸着板112に載置する。基板
113には予めバンク104が形成されている。バンク104の製造方法は公知であり、
説明を省略する。このとき、吸着板112の載置面112aには位置決め用のマークが設
置され、そのマークと基板113の外形を合わせるように載置する。そして、ステップS
12において、基板113を吸着板112に吸着させる。このとき、基板下面113aに
異物2が付着している場合には、異物2の周辺では基板113が凸状になる。ステップS
3ではステージ111を駆動して基板113を移動させる。そして、照明装置120がレ
ーザ光32を照射する場所に検査する場所を移動する。
図15(b)はステップS14及びステップS15に対応する図である。図15(b)
に示すように、照明装置120がレーザ光32を照射して、基板113の表面113bで
反射するレーザ光32を撮像装置26が撮像する。そして、ステップS16及びステップ
S17では、第1の実施形態のステップS6及びステップS7と同様に異物の大きさ96
を推定して、基板113の良否判定を行う。この工程の内容は第1の実施形態と略同じで
あり、説明を省略する。
ステップS17において基板113に付着する異物2が大きくて不良であると判断する
とき、ステップS19において基板113を除去する。そして、ステップS11に移行す
る。ステップS17において基板113が良品であると判断するときステップS20に移
行する。尚、ステップS11からステップS18の間、キャリッジ118は保守装置12
1と対向する場所にて待避する。そして、照明装置120が照射するレーザ光32が液滴
吐出ヘッド119を照射しないようにする。
図15(c)はステップS20に対応する図である。図15(c)に示すように、キャ
リッジ118を保守装置121と対向する場所から基板113と対向する場所へ移動する
。そして、ステージ111とキャリッジ118とを走査しながら液滴吐出ヘッド119か
ら液滴129を吐出する。そして、基板113に形成されたバンク104に囲まれた場所
に機能液126を塗布する。
図15(d)はステップS21に対応する図である。図15(d)に示すように、機能
液126が塗布された基板113を乾燥装置152の内部に配置する。乾燥装置152は
乾燥室153を備えている。乾燥室153は載置台154を備え、基板113をこの載置
台154に配置する。乾燥室153は図中上側の供給管155及び供給バルブ156を介
して乾燥気体供給部157と接続されている。さらに、乾燥室153は図中下側の排気管
158及び排気バルブ159を介して排気部160と接続されている。そして、乾燥気体
供給部157から供給される乾燥気体161が供給バルブ156及び供給管155を介し
て乾燥室153に供給される。次に、乾燥気体161は基板113に塗布された機能液1
26に沿って流動する。このとき、機能液126に含まれる溶媒及び分散媒を乾燥気体1
61に蒸発させて除去することにより、機能液126を乾燥させる。そして、機能液12
6が乾燥することにより、着色膜105が形成される。次に、溶媒及び分散媒を含んだ乾
燥気体161は排気管158及び排気バルブ159を通過して排気部160により図示し
ない処理装置に排気される。以上で、基板113に機能液126を塗布して固化する製造
工程を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、基板113と吸着板112との間に存在する異物2を検出
することができる。機能液126を位置精度良く吐出するために、液滴吐出ヘッド119
と基板113との距離は短く設定されている。そして、異物2により基板113が液滴吐
出ヘッド119に近づくとき、基板113と液滴吐出ヘッド119とが擦れて液滴吐出ヘ
ッド119が破損する場合がある。この装置では、基板113と吸着板112との間に存
在する異物2を検出したとき、異物2の大きさを推定する。そして、異物2の大きさが液
滴吐出ヘッド119と基板113との距離より大きいとき、基板113を交換することに
より液滴吐出ヘッド119が破損することを防止することができる。
(2)本実施形態によれば、照明制御演算部84が照明用俯角変更モータ21を駆動す
ることにより、照明装置120が照射するレーザ光32の角度を調整することができる。
さらに、撮像制御演算部86が撮像用俯角変更モータ27を駆動することにより、撮像装
置26が撮像する角度を調整することができる。従って、基板113の反射条件が変化す
るときや、材質が異なる基板113を測定するときにも最適の撮像条件に調整することが
できる。そして、予め複数種類の基板113において、照明装置120と撮像装置26の
角度データを記憶しておくことにより、基板113の種類が変わるときにも最適の撮像条
件に簡単に切り換えることができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や改良を加
えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、図9(a)において、第1最大変形量94a及び第2最大変
形量94bの平均値を最大変形量として、最大変形量から異物の大きさ96を推定したが
他の方法でも良い。例えば、図16(a)に示すように、場所93bにおけるピークと場
所93dにおけるピークとの間の変形量91を最大変形量164として、最大変形量16
4を用いて異物の大きさ96を推定しても良い。他にも、例えば、図16(b)に示すよ
うに、変形曲線93を積分して算出した変形量積分値165を用いて異物の大きさ96を
推定しても良い。積分することによりさらに精度良く異物の大きさ96を推定することが
できる。
(変形例2)
前記第1の実施形態において、照明装置20はレーザ光32を照射したが、レーザ光3
2以外の光でも良い。そして、光源には、例えば、蛍光灯、白熱灯、ハロゲンランプ、ナ
トリウムランプ、高周波蛍光灯、LED(Light Emitting Diode)
、EL(Electro Luminescence)、冷陰極管等を用いることができ
る。これらを光源に採用する場合には簡便な構成で光を照射することができる。この内容
については、前記第2の実施形態においても同様に行うことがでる。
(変形例3)
前記第1の実施形態において、ステップS4及びステップS5にて撮像した後、ステッ
プS5にて異物の大きさ96を推定する演算を行った。次に、ステップS3にて別の場所
へ移動した後同様のステップにて検査を行った。これに限らず、ステップS3、ステップ
S4、ステップS5を繰り返して、基板1の検査する予定の総ての場所を撮像した後ステ
ップS6を行っても良い。ステップS5では同じ処理を反復するので、検査のためのプロ
グラムソフト77をメモリ57から入力して起動する時間を少なくすることができるので
、生産性良く検査を行うことができる。この内容については、前記第2の実施形態におい
ても同様に行うことがでる。
(変形例4)
前記第1の実施形態において、基板1は光透過性の板を使用したが、光透過性の板に限
定されない。シリコン基板等の光透過性でない板においても同様に検査することができる
。この内容については、前記第2の実施形態においても同様に行うことがでる。
(変形例5)
前記第1の実施形態において、マスク36は1方向に長いスリット43の図形にしたが
、格子状の図形を採用しても良い。凸状領域1bに対してX方向とY方向との両方の方向
における変形量91を測定することができる為、さらに、精度良く異物2の大きさを測定
することができる。この内容については、前記第2の実施形態においても同様に行うこと
がでる。
(変形例6)
前記第1の実施形態において、スリット間隔変更モータ37を駆動してマスク36を回
転することにより、スリット幅43bを変更したが、他の方法を採用しても良い。例えば
、1方向に長い遮光片を複数平行に配置したブラインドを構成しても良い。そして、各遮
光片の長手方向を軸にして遮光片を回転することにより、スリット幅を変更しても良い。
さらに、各遮光片の間隔を変更する機構を配置して、各遮光片の間隔を変更しても良い。
この内容については、前記第2の実施形態においても同様に行うことができる。
(変形例7)
前記第1の実施形態において、ステップS5で8本のスリット43の画像47を撮像し
て、次に、ステップS3で画像47が撮像されていない場所に移動していた。この移動距
離はスリット幅43bよりも短い距離にしても良い。このとき、観測点が増えるので、図
9に示す変形曲線93はさらに精度良く測定される為、異物の大きさ96をさらに精度良
く推定することができる。
(変形例8)
前記第1の実施形態において、マスク36には8個のスリット43が形成されている。
スリット43の個数は8個に限らず、8個以上でも良く、8個未満でも良い。推定する異
物2の精度と撮像装置26の分解能を鑑みて設定するのが望ましい。この内容については
、前記第2の実施形態においても同様に行うことがでる。
(変形例9)
前記第2の実施形態において、液滴吐出装置108には8台の撮像装置26が配置され
たが、撮像装置26の個数は8台に限らず、8台以上でも良く、8台未満でも良い。推定
する異物2の精度と撮像装置26の分解能を鑑みて設定するのが望ましい。
(変形例10)
前記第2の実施形態において、液滴吐出装置108には8台の撮像装置26が配置され
たが、少ない台数の撮像装置26をX方向に移動可能に配置しても良い。例えば、撮像装
置26の分解能を高くしたいが、撮像装置26を入手することが困難であるとき、少ない
台数の撮像装置26でも精度良く撮像することができる。
第1の実施形態にかかわる(a)は基板を示す概略斜視図、(b)は異物が付着した基板を示す模式側面図、(c)は、基板を吸着板に吸着した模式図。 基板検査装置の構成を示す概略斜視図。 照明装置を示す模式断面図。 (a)はマスクの図形を示す模式平面図、(b)は、平らな面で光が反射するときの光路を示す図、(c)は、平らな面における反射光を撮像するときの画像を示す図。 (a)は、凸状の面で光が反射するときの光路を示す図、(b)は、凸状領域における反射光を撮像するときの画像を示す図、(c)は、基板を照射する光の入射角と反射率との関係を示すグラフ。 検査装置の電気制御ブロック図。 異物を検査する製造工程を示すフローチャート。 基板検査装置を使った異物の検査方法を説明する図。 基板検査装置を使った異物の検査方法を説明する図。 第2の実施形態にかかわる(a)は、カラーフィルタを示す模式平面図、(b)は、カラーフィルタを示す模式側面図。 滴吐出装置を示す概略斜視図。 (a)は、キャリッジを示す模式平面図、(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を説明するための要部模式断面図。 液滴吐出装置の電気制御ブロック図。 カラーフィルタを製造する製造工程を示すフローチャート。 液滴吐出装置を使ってカラーフィルタを製造する方法を説明する図。 変形例にかかわる基板検査装置を使った異物の検査方法を説明する図。
符号の説明
1,113…基板、2…異物、3,112…吸着板、4…基板検査装置、8…移動部と
してのYステージ、11…移動部としてのXステージ、20…照射部としての照明装置、
26…撮像部としての撮像装置、32…入射光及び反射光としてのレーザ光、37…間隔
変更部としてのスリット間隔変更モータ、45…入射角、47a…図形としての明部、4
7b…図形としての暗部、50d…反射光としての第1の反射光、50e…反射光として
の第2の反射光、50f…反射光としての第3の反射光、50g…反射光としての第4の
反射光、50h…反射光としての第5の反射光、58…移動部としてのXステージ駆動装
置、60…移動部としてのYステージ駆動装置、64…間隔変更部としてのスリット間隔
変更モータ駆動装置、83…移動部としてのステージ制御演算部、85…間隔変更部とし
ての間隔制御演算部、86…撮像部としての撮像制御演算部、87…検査部としての異物
高さ演算部、88…検査部としての良否演算部、111…ステージ、119…液滴吐出ヘ
ッド、124…ノズル、126…液状体としての機能液。

Claims (10)

  1. 基板に付着した異物を検査する基板検査装置であって、
    前記基板を真空吸着して保持する平面を有する吸着板と、
    前記平面に保持された前記基板の垂線に対して、斜め方向から入射光を照射して、前記
    基板に直線を含む図形を投影する照射部と、
    前記入射光が前記基板の表面で正反射した反射光の進行方向に配置された撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像を用いて、前記異物を検査する検査部と、を備え、
    前記検査部は前記画像において、前記直線の歪みを測定して、前記基板と前記吸着板と
    の間に挟まれた異物の大きさを推定することを特徴とする基板検査装置。
  2. 請求項1に記載の基板検査装置であって、
    前記入射光の入射角は60度〜89度の間に設定されていることを特徴とする基板検査
    装置。
  3. 請求項2に記載の基板検査装置であって、
    前記図形は、互いに平行な複数の直線を含むことを特徴とする基板検査装置。
  4. 請求項3に記載の基板検査装置であって、
    前記複数の直線の間隔を変更する間隔変更部を備えることを特徴とする基板検査装置。
  5. 請求項4に記載の基板検査装置であって、
    前記入射光はレーザ光であることを特徴とする基板検査装置。
  6. 請求項5に記載の基板検査装置であって、
    前記直線と直交する方向に前記基板に対して前記図形を相対移動させる移動部をさらに
    備えたことを特徴とする基板検査装置。
  7. 液滴吐出ヘッドと基板とを相対的に走査し、前記液滴吐出ヘッドのノズルから液状体を
    前記基板に吐出する液滴吐出装置であって、
    前記基板を移動するステージと、
    前記基板を真空吸着して保持する吸着板を有し、前記基板を所定の方向に移動させるス
    テージと、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板検査装置と、を備えたことを特徴とする液滴
    吐出装置。
  8. 基板に付着した異物の有無を検査する基板検査方法であって、
    吸着板の平面に前記基板を真空吸着する吸着工程と、
    吸着された前記基板の垂線に対して、斜め方向から入射光を照射して前記基板表面に直
    線を含む図形を投影する照射工程と、
    前記入射光が前記基板表面で正反射する方向から前記図形を撮像する撮像工程と、
    撮像した画像を用いて前記基板に付着する前記異物の有無を検査する検査工程と、を有
    し、
    前記検査工程では、前記画像において、歪んでない前記直線と前記直線が歪んだ部分と
    の距離を測定し、測定した前記距離を用いて前記基板と前記吸着板との間に挟まれた異物
    の大きさを推定して検査することを特徴とする基板検査方法。
  9. 液滴吐出ヘッドから液状体を基板に吐出する吐出方法であって、
    前記基板を真空吸着して吸着板に吸着する吸着工程と、
    前記基板の垂直方向に対して、斜め方向から直線を含む図形を投影する入射光を照射す
    る照射工程と、
    前記入射光が前記基板で正反射する反射光を撮像する撮像工程と、
    撮像した画像を用いて前記基板に付着する異物を検査する検査工程と、
    前記基板に付着する異物の大きさにより、前記基板に液状体を吐出するか、前記基板を
    交換するか、を判断する交換判断工程と、
    前記液滴吐出ヘッドから前記液状体を前記基板に吐出する吐出工程と、を有し、
    前記検査工程では、前記画像において、歪んでない前記直線と前記直線が歪んだ部分と
    の距離を測定し、測定した前記距離を用いて前記基板と前記吸着板との間に挟まれた前記
    異物の大きさを推定して検査することを特徴とする吐出方法。
  10. 請求項9に記載の吐出方法であって、
    前記交換判断工程では、前記検査工程で推定した前記異物の大きさと判定値とを比較し
    、前記異物が前記判定値より大きいとき、前記基板を交換することを特徴とする吐出方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123475A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 カシオ計算機株式会社 プリント装置、プリント装置の動作制御方法及びプリント装置の動作制御プログラム

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