JP2009246410A - プロトコル変換装置、およびこれを含む通信システム - Google Patents

プロトコル変換装置、およびこれを含む通信システム Download PDF

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吉朗 沖田
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Abstract

【課題】呼制御プロトコルが予め判明していなくても、呼制御プロトコルが異なる通信端末相互間の通信を確立する。
【解決手段】制御部17は、送信元からの呼制御パケットを解析して、送信元の呼制御プロトコルを把握して、第一プロトコル実行部15aにこの呼制御プロトコルを実行させ、送信先には、複数種の呼制御プロトコル毎のメッセージを含む呼制御パケットを順次送信し、応答メッセージ記憶部19Dを参照して、送信先から正当な応答メッセージが送られてきたか否かを判断し、正当な応答メッセージが送られてくると、送信先の呼制御プロトコルをこの正当なメッセージに対応する呼制御プロトコルとし、第二プロトコル実行部15bにこの呼制御プロトコルを実行させる。プロトコル変換部16は、第一プロトコル実行部15aと第二プロトコル実行部15bとの間で遣り取りするメッセージを相手側に合わせた呼制御プロトコルに変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、呼制御プロトコルを変換する技術に関する。
昨今のIP(Internet Protocol)電話システムは、様々な呼制御プロトコルで商品化されている。このため、異なる呼制御プロトコルの通信端末相互間でも通信を確立するための技術が必要になっている。
このような技術を提示するものとして、以下の特許文献1がある。この特許文献1では、ある呼制御プロトコルを実行する通信端末と、他の呼制御プロトコルを実行する通信端末との通信を確立するため、これら二種類の呼制御プロトコル間の変換プログラムを設け、一方の通信端末からのメッセージをこの変換プログラムで他のプロトコルのメッセージに変換している。
特開2004−048609号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、予め呼制御プロトコルが判明している通信端末間の通信のみしか対応できず、例えば、発側通信端末の呼制御プロトコルが判明していても、着側通信端末の呼制御プロトコルが判明していない場合には、両端末間の通信を確立することができないという問題点がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、呼制御プロトコルが予め判明していなくても、呼制御プロトコルが異なる通信端末相互間の通信を確立することができるプロトコル変換装置、及びこれを含む通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためのプロトコル変換装置に係る発明は、
通信ネットワークに接続されている受送信手段と、
予め定められた複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されているプログラム記憶手段と、
前記複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムのうちのいずれかを実行する第一及び第二のプロトコル実行手段と、
前記複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、該複数種の呼制御プロトコルうちの他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が格納されている変換辞書記憶手段と、
前記複数種の呼制御プロトコル毎で、且つ該呼制御プロトコルの各メッセージ毎に、該メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶手段と、
前記メッセージ変換辞書を用いて、前記第一のプロトコル実行手段からのメッセージを前記第二のプロトコル実行手段で処理可能なメッセージに変換すると共に、該第二のプロトコル実行手段からのメッセージを該第一のプロトコル実行手段で処理可能なメッセージに変換するプロトコル変換手段と、
前記受送信手段で、呼制御パケットを受信すると、該呼制御パケットの送信元及び送信先を把握すると共に、該呼制御パケットが準拠する呼制御プロトコルの種類を把握し、前記第一のプロトコル実行手段に、把握した該呼制御プロトコルの実行プログラムを実行させて、該送信元との間での呼制御処理を実行させる一方で、前記応答メッセージ記憶手段に記憶されている前記複数種の呼制御プロトコル毎のメッセージを含む呼制御パケットを順次、該受送信手段により該送信先へ送信させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記受送信手段が前記送信先へ順次送信した呼制御プロトコルのメッセージ毎に、前記応答メッセージ記憶手段を参照して、該受送信手段が前記送信先から正当な応答メッセージを含む呼制御パケットを受信したか否かを判断し、正当な応答メッセージを含む呼制御パケットを受信したと判断すると、該正当な応答メッセージを含む呼制御パケットに対応する呼制御プロトコルの実行プログラムを前記第二のプロトコル実行手段に実行させて、該送信先との間での呼制御処理を実行させ、
前記制御手段は、前記プロトコル変換手段に、前記第一のプロトコル実行手段及び前記第二のプロトコル実行手段がそれぞれ実行する呼制御プロトコルの種類を知らせ、該第一のプロトコル実行手段と該第二のプロトコル実行手段との間で受け渡しされるメッセージの変換処理を実行させる、
ことを特徴とするものである。
本発明では、送信元から送られてきた呼制御パケットを解析して、送信元が準拠する呼制御プロトコルを把握し、この呼制御パケットの送信先には、複数種の呼制御プロトコル毎のメッセージを含む呼制御パケットを順次送信し、送信した各呼制御パケット毎に、応答メッセージ記憶手段を参照して、送信先から正当な応答メッセージを含む呼制御パケットが送られてきたか否かを判断し、正当な応答メッセージを含む呼制御パケットが送られてきたと判断すると、送信先が準拠する呼制御プロトコルを該正当なメッセージに対応する呼制御プロトコルとする。そして、プロトコル変換手段により、送信元と送信先との間で遣り取りする呼制御パケットに含まれているメッセージを相手側に合わせた呼制御プロトコルのメッセージに変換する。
よって、本発明によれば、呼制御プロトコルが予め判明していなくても、呼制御プロトコルが異なる通信端末相互間の通信を確立することができる。
また、上記目的を達成するための通信システムは、
上記プロトコル変換装置とプロトコルデータベース装置とを備え、
前記プロトコルデータベース装置は、
外部からの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けたデータが記憶される記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているデータを前記呼制御プロトコル変換装置へ送信する通信手段と、前記記憶手段へのデータ記憶及び前記通信手段によるデータ送信を制御する制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されるプログラム記憶部と、該複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、該複数種の呼制御プロトコルうちの他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が記憶される変換辞書記憶部と、該複数種の呼制御プロトコル毎で、且つ該呼制御プロトコルの各メッセージ毎に、該メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶部と、を有し、
前記制御手段は、前記記憶手段のいずれかの記憶部に新たなデータが記憶されると、該新たなデータを前記通信手段により、前記呼制御プロトコル変換装置へ送信させる、
ことを特徴とするものである。
以下、本発明に係るプロトコル変換システムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態のプロトコル変換システムは、図1に示すように、プロトコル変換装置10と、このプロトコル変換装置10へ最新のデータを供給するプロトコルデータベース装置20と、を備えている。
プロトコル変換装置10は、第一のLAN2aと第二のLAN2bと間に設けられ、ゲートウェイとしての機能と、呼制御装置としての機能を備えている。第一のLAN2aには、aバージョンのSIPプロトコルに準拠するIP電話1aと、bバージョンのSIPプロトコルに準拠するIP電話1bと、H.323プロトコルに準拠するIP電話1c,1dとが収容されている。また、第二のLAN2bには、aバージョンのSIPプロトコルに準拠するIP電話1eと、前述のプロトコルデータベース装置20が収容されている。
このプロトコルデータベース装置20は、LANインタフェース21と、キーボード等の入力装置25と、ディスプレイ等の出力装置26と、入力装置25及び出力装置26のIOインタフェース22と、各種処理を実行する制御部23と、各種データが記憶されているハードディスクドライブ装置等の記憶装置24と、を備えている。
記憶装置24には、複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されているプログラム記憶部24Bと、複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が記憶されている変換辞書記憶部24Cと、複数の呼制御プロトコルの各メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶部24Dと、が設けられている。
プロトコル変換装置10は、図2に示すように、第一のLAN側インタフェース11aと、第二のLAN側インタフェース11bと、MACフレームやIPパケット等の上位層を処理する上位層処理部12a,12bと、呼制御部14と、以上の各部を制御する主制御部18と、呼制御部14が利用するデータが格納されているDRAM等の記憶装置19と、を備えている。
呼制御部14は、ある呼制御プロトコルを実行する第一プロトコル実行部15aと、第一プロトコル実行部15aが実行する呼制御プロトコルと異なる呼制御プロトコルを実行する第二プロトコル実行部15bと、第一プロトコル実行部15aと第二プロトコル実行部15bとの間のメッセージを相手側の実行部のプロトコルに合わせたプロトコルに変換するプロトコル変換部16と、以上の各部を制御する制御部17と、を有している。
第一プロトコル実行部15a及び第二プロトコル実行部15bは、それぞれ、二つの上位層処理部12a,12bに対して、呼制御パケットを入出力できるように接続されている。
なお、上位層処理部12a,12b、呼制御部14、主制御部18は、いずれも、ハードウェア的には、各種演算処理を実行するCPUと、このCPUが実行するプログラムが格納されているメモリ等を有して構成されている。また、プロトコルデータベース装置20の制御部23も、ハードウェア的には、各種演算処理を実行するCPUと、このCPUが実行するプログラムが格納されているメモリ等を有して構成されている。
記憶装置19には、各LAN2a,2bに収容されているIP電話1a,1b,…の電話番号等の情報が格納されている通信装置情報記憶部19Aと、複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されているプログラム記憶部19Bと、複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が記憶されている変換辞書記憶部19Cと、複数の呼制御プロトコルの各メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶部19Dと、が設けられている。
通信装置情報記憶部19Aは、図3に示すように、各電話のIDが格納される電話IDLAN19Aaと、各電話の電話番号が格納される電話番号欄19Abと、各電話のIPアドレスが格納されるIPアドレス欄19Acと、SIPプロトコルに準拠する電話のSIP URLが格納されるSIP URL欄19Adと、各電話が準拠する呼制御プロトコルの種類が格納されるプロトコル種欄19Aeとがある。
これらの欄のうち、電話ID欄19Aa、電話番号欄19Ab、IPアドレス欄19Ac、SIP URL欄19Adのデータは、各電話がLAN2a,2bに接続され、その登録処理の際に格納される。また、プロトコル種欄19Aeのデータは、後述するように、各電話が他の電話との間で通話を行う過程で格納される。
プログラム記憶部19Bは、図4に示すように、呼制御プロトコル名が格納されている呼制御プロトコル欄19Baと、呼制御プロトコルを実行する実行プログラムが格納されている実行プログラム欄19Bbとがある。なお、本明細書では、aバージョンのSIPプロトコルとbバージョンのSIPプロトコルとの関係のように、バージョン違いも、プロトコルが異なるものとして扱っている。また、ここでは、バージョン違いのプロトコルの実行プログラムとして、aバージョンのSIPプロトコルを実行する実行プログラムと、bバージョンのSIPプロトコルを実行する実行プログラムをプログラム記憶部19Bに格納しているが、基本のSIPプロトコルを実行する実行プログラムを格納しておき、aバージョンのSIPプロトコルとbバージョンのSIPプロトコルに関しては、基本のSIPプロトコルを実行する実行プログラムと異なる点又はこの実行プログラムが実行できない点のみを処理するプログラムを格納するようにしてもよい。
変換辞書記憶部19Cは、図5に示すように、複数種の呼制御プロトコルのうちの二つの呼制御プロトコルの組合せ毎に、各組み合わせに応じた変換辞書テーブルを有している。すなわち、複数種の呼制御プロトコルとして、バージョンaのSIPプロトコル、バージョンbのSIPプロトコル、H.323プロトコルを取り扱う場合、バージョンaのSIPプロトコルとバージョンbのSIPプロトコルとの組合せにおける変換辞書テーブル、バージョンaのSIPプロトコルとH.323プロトコルとの組合せにおける変換辞書テーブル、バージョンbのSIPプロトコルとH.323プロトコルとの組合せにおける変換辞書テーブルを有している。
各変換辞書テーブルは、組を成す呼制御プロトコルのうちの一方の呼制御プロトコルのメッセージが格納されている第一プロトコルメッセージ欄19Caと、他方の呼制御プロトコルのメッセージが格納されている第二プロトコルメッセージ欄19Cbと、変換方向が格納されている変換方向欄19Ccとがある。
例えば、バージョンaのSIPプロトコルとH.323プロトコルとの組合せにおける変換辞書テーブルでは、バージョンaのSIPプロトコルの一つのメッセージ「INVITE」とH.323プロトコルの一つのメッセージ「H.225 SETUP」とが変換関係にあることを示している。この変換関係における変換方向は、双方向であることから、「INVITE」を「H.225 SETUP」に変換してもよいし、「H.225 SETUP」を「INVITE」に変換してもよいことを示している。また、この変換辞書テーブルでは、バージョンaのSIPプロトコルのメッセージ「200 OK(180 Ringingの後)」と、H.323プロトコルの複数のメッセージ「H.255 Connect」「」…とが変換関係にあることも示している。さらに、この変換関係における変換方向は、SIPaからH.323の変換であるから、「200 OK」を「H.255 Connect」「」…の複数のメッセージに変換することを示している。なお、「200 OK(180 Ringingの後)」の()内は、複数の条件下で「200 OK」がSIPa側から送出され、条件が異なると、変換メッセージも異なるので、この条件を示している。また、この変換辞書テーブルでは、バージョンaのSIPプロトコルの複数のメッセージ「202 Accepted」及び「NOTIFY」とH.323プロトコルの一つのメッセージ「H.245 TCS ACK」とが変換関係にあることも示している。この変換関係における変換方向は、H.323からSIPへの変換であるから、「H.245 TCS ACK」を「202 Accepted」及び「NOTIFY」に変換することを示している。
応答メッセージ記憶部19Dは、図6に示すように、複数種の呼制御プロトコル毎に応答メッセージテーブルを有している。
各応答メッセージテーブルは、要求メッセージが格納されている要求メッセージ欄19Daと、正当な応答メッセージが格納されている正当な応答メッセージ欄19Dbとがある。
例えば、バージョンaのSIPプロトコルの正当メッセージテーブルでは、バージョンaのSIPプロトコルの要求メッセージである「INVITE」に対して、正当な応答メッセージは「180 Ringing」であることを示している。また、H.323プロトコルの正当メッセージテーブルでは、H.323プロトコルの要求メッセージである「H.255 SETUP」に対して、正当な応答メッセージは「H.255 Call Proceeding」及び「H.255 Alerting」であることを示している。
次に、本実施形態のプロトコル変換システムの動作について説明する。
プロトコルデータベース装置20の各記憶部24B,24C,24Dのデータは、入力装置25から入力されたデータにより、又は、LANインタフェース21で受信したデータにより、随時、更新される。なお、各記憶部24B,24C,24Dのデータ構成は、図4から図6を用いて説明したプロトコル変換装置10の各記憶部19B,19C,19Dのデータ構成と同じである。
プロトコル変換装置10の各記憶部19A,19B,…のうち、プログラム記憶部19B、変換辞書記憶部19C、応答メッセージ記憶部19Dに記憶されているデータは、プロトコルデータベース装置20に記憶されているいずれかのデータが更新される毎に、自動的に更新される。
具体的には、プロトコルデータベース装置20に記憶されているいずれかのデータが更新されると、プロトコルデータベース装置20の制御部23が、LANインタフェース21を介して、プロトコル変換装置10へデータ更新要求を出力する。プロトコル変換装置10の主制御部18は、第二のLAN側インタフェース11bを介して、このデータ更新要求を受信すると、プロトコルデータベース装置20へ更新データ送信要求を出力する。
プロトコルデータベース20の制御部23は、この更新データ送信要求を受信すると、記憶装置24内で更新されたデータをプロトコル変換装置10へ送信する。プロトコル変換装置10の主制御部18は、この更新データを受信すると、記憶装置19内のデータを更新する。
次に、図7〜図10を用いて、プロトコル変換装置10の動作について説明する。
まず、第一のLAN2aに収容されているIP電話(H.323)1dから第二のLAN2bに収容されているIP電話(SIPa)1eに、電話をかけた場合の動作について説明する。
図7のシーケンス図に示すように、H.323に準拠するIP電話1dに、通信相手先の電話番号を入力すると、このIP電話1dからプロトコル変換装置10へ呼確立要求が送信される(S1)。プロトコル変換装置10は、この呼確立要求を受信すると、通信元のIP電話1dと通信相手先のIP電話1eとの間の呼制御処理を実行する(S10)。
この呼制御処理で呼が確立すると、通信元のIP電話1dと通信相手先のIP電話1aとの間での通話(S2)が可能になる。
そして、プロトコル変換装置10は、通信元のIP電話1dと通信相手先のIP電話1eとのうちの一方から切断要求(S3)を受け付けると、呼切断のための呼制御処理(S10a)を実行して、呼を切断する。
次に、以上で説明した呼制御処理(S10,S10a)の詳細について、図8に示すフローチャートに従って説明する。
プロトコル変換装置10のLAN側インタフェース11a又は11bがパケットを受信すると、このパケットを上位層処理部12a又は12bに渡す。上位層処理部12a又は12bは、このパケット中の呼制御パケットを呼制御部14の制御部17に渡す。
呼制御部14の制御部17がこの呼制御パケットを受け付けると(S11)、LAN側インタフェース11a又は11bが受信したパケットの送信元と送信先を認識する(S12)。送信元及び送信先の認識は、呼制御パケットを解析することでも可能であるが、ここでは、上位層処理部12a又は12bによりIPパケットのヘッダ部が解析され、ここで認識された送信元及び送信先のIPアドレスを制御部17が受け取るものとする。
次に、制御部17は、通信装置情報記憶部19A(図3)を参照して、送信元のIPアドレスのレコードのプロトコル種欄19Aeに、呼制御プロトコルの種類が登録されているか否かを判断する(S13)。呼制御プロトコルの種類が登録されていなければ、受け付けた呼制御パケットを解析して、この呼制御パケットが準拠している呼制御プロトコルを把握し、この呼制御プロトコルの種類を、通信装置情報記憶部19Aのプロトコル種欄19Aeに登録し(S14)、ステップ15に進む。一方、呼制御プロトコルの種類が登録されていれば、直ちに、ステップ15に進む。
ステップ15では、制御部17が、通信装置情報記憶部19Aのプロトコル種欄19Aeであって、送信元のIPアドレスに対応するプロトコル種欄19Aeを参照して、送信元が準拠している呼制御プロトコルを把握し、この呼制御プロトコルを実行する実行プログラムをプログラム記憶部19B(図4)から読み出して、この実行プログラムを第一プロトコル実行部15aに設定する。この結果、第一プロトコル実行部15aは、送信元の呼制御プロトコルを準拠する呼制御を実行できるようになる。
次に、制御部17は、通信装置情報記憶部19A(図3)を参照して、送信先のIPアドレスのレコードのプロトコル種欄19Aeに、呼制御プロトコルの種類が登録されているか否かを判断する(S16)。呼制御プロトコルの種類が登録されていなければ、応答メッセージ記憶部19D(図6)の呼制御プロトコル毎の応答メッセージテーブルのうちから、いずれか一の応答メッセージテーブルを選択する。そして、この応答メッセージテーブルの要求メッセージ欄19Daに格納されている要求メッセージのうちから、受け付けた呼制御パケットに含まれているメッセージに対応する要求メッセージを抽出し、これを呼制御パケット化し、上位層処理部12a又は12bに渡す。上位層処理部12a又は12bは、この呼制御パケットをIPパケットのペイロード部に収めて、LAN側インタフェース11a又は11bから送信先へ送出する(S17)。
次に、制御部17は、所定時間内に、前述の要求メッセージに対応する正当な応答メッセージを受信したか否かを判断する(S18)。この判断は、応答メッセージテーブルを参照して、前述の要求メッセージに対応する応答メッセージであるか否かにより行われる。所定時間内に正当な応答メッセージを受信しなければ、再び、応答メッセージ記憶部19Dを参照して、複数の呼制御プロトコル毎の応答メッセージテーブルのうちで、選択していない応答メッセージテーブルがあるか否かを判断する(S19)。
選択していない応答メッセージテーブルがなければ、送信先の呼制御プロトコルに対応した実行プログラムが記憶されていないこと、言い換えると、送信先の呼制御プロトコルに対応できないことを意味するため、呼接続拒絶のメッセージを含む呼制御パケットを生成して、送信元側の上位層処理部12a又は12bに渡す。上位層処理部12a又は12bは、この呼制御パケットをIPパケットのペイロード部に収めて、LAN側インタフェース11a又は11bから送信元へ送出する(S20)。
ステップ19の判断で、選択していない応答メッセージテーブルがあると判断した場合には、ステップ17に戻り、未だ選択していない応答メッセージテーブルの要求メッセージ欄19Daに格納されている要求メッセージを抽出し、これを呼制御パケット化し、この呼制御パケットを送信先側のLAN側インタフェース11a又は11bから送信先へ送出させる。
1回、又は複数回の要求メッセージの送出の結果、ステップ18で正常な応答メッセージを受信したと判断した場合、この応答メッセージが準拠している呼制御プロトコルを、通信装置情報記憶部19Aのプロトコル種欄19Aeであって、送信先のレコード中のプロトコル種欄19Aeに登録する(S21)。
制御部17は、ステップ16で送信先の呼制御プロトコルが既に登録されていると判断した場合、及びステップ21で、送信先の呼制御プロトコルを登録した場合には、通信装置情報記憶部19Aのプロトコル種欄19Aeを参照して、送信元と送信先の呼制御プロトコルは同じであるか否かを判断する(S22)。
制御部17は、送信元と送信先の呼制御プロトコルは同じであると判断した場合、第一プロトコル実行部15aに、送信元と送信先との間の呼制御を実行させる(S23)。また、送信元と送信先の呼制御プロトコルは同じでないと判断した場合、呼制御プロトコルを実行する実行プログラムをプログラム記憶部19B(図4)から読み出して、この実行プログラムを第二プロトコル実行部15bに設定すると共に、プロトコル変換部16に、送信先と送信元の呼制御プロトコルを通知する(S24)。この結果、第一プロトコル実行部15aが送信元に対する呼制御を実行し、第二プロトコル実行部15bが送信先に対する呼制御を実行し、プロトコル変換部16が両プロトコル実行部15a,15b間のメッセージを変換する(S25)。この際、プロトコル変換部16は、制御部17から通知された送信先と送信元の呼制御プロトコルを参照して、変換辞書記憶部19Cに格納されている複数の変換辞書テーブルのうちから対応する変換辞書テーブルを選び、この変換辞書テーブルを用いて、両プロトコル実行部15a,15b間のメッセージの変換を行う。
ステップ23又はステップ25での呼制御が終了して、呼確立又は切断が完了すると、一連の呼制御処理を終了する。
次に、図8に示すフローチャート及び図9に示すシーケンス図を用いて、以上で説明した呼制御処理(S10,S10a)について、具体的に説明する。なお、ここでは、第一のLAN2aに収容されているIP電話(H.323)1dから、第二のLAN2bに収容されているIP電話(SIPa)1eとの呼確立要求(S1)が送出され、同じく、IP電話(H.323)1dから切断要求S3が送出された例について説明する。
プロトコル変換装置10の制御部17は、IP電話(H.323)1dからの呼確立要求である「H.255 SETUP」のメッセージを示すH.323パケットを受け付けると(S11)、送信元及び送信先のIPアドレスを把握し(S12)、送信元のプロトコル種別が通信装置情報記憶部19Aに登録されているか否かを判断する(S13)。送信元のプロトコル種別が登録されていなければ、受け付けたH.323パケットを解析して、送信元の呼制御プロトコルを把握し、この呼制御プロトコルの種類を通信装置情報記憶部19Aに登録する(S14)。そして、制御部17は、第一プロトコル実行部15aに、送信元の呼制御プロトコルであるH.323を実行する実行プログラムを設定する(S15)。
次に、制御部17は、送信先のプロトコル種別が登録されているか否かを判断する(S16)。送信先のプロトコル種別が登録されていなければ、応答メッセージ記憶部19Dの呼制御プロトコル毎の応答メッセージテーブルのうちから、まず、送信元の呼制御プロトコルと同じH.323プロトコルに関する応答メッセージテーブルを選択し、この応答メッセージテーブルの要求メッセージ欄19Daに格納されている要求メッセージ「H.255 SETUP」を抽出し、これを送信先へ送出する(S17)。
制御部17は、所定時間内に、前述の要求メッセージに対応する正当な応答メッセージを受信したか否かを判断する(S18)。この場合、送信先からは、要求メッセージ「H.255 SETUP」に対する正当な応答メッセージ「H.255 Call Proceeding」及び「H.255 Alerting」(図6)を受信できないので、ステップ19を経てステップ17に戻り、応答メッセージ記憶部19Dの呼制御プロトコル毎の応答メッセージテーブルのうちから、aバーションのSIPプロトコルに関する応答メッセージテーブルを選択し、この応答メッセージテーブルの要求メッセージ欄19Daに格納されている要求メッセージ「INVITE」を抽出し、これを送信先へ送出する(S17,S101)。
この要求メッセージ「INVITE」の送出に対して(S101)、送信先のIP電話(SIPa)1eからは、正当な応答メッセージである「180 Ringing」が送られてくるので(S102)、制御部17は、正当な応答を受信したと判断して(S18)、この応答メッセージを示す呼制御パケットから送信先の呼制御プロトコルを把握し、これを通信装置情報記憶部19Aのプロトコル種欄19Aeに登録する(S20)。
次に、制御部17は、送信元と送信先の呼制御プロトコルは同じであるか否かを判断する(S22)。この場合、送信元と送信先の呼制御プロトコルが異なるので、制御部17は、第二プロトコル実行部15bに、送信先のSIPaプロトコルの実行プログラムを設定すると共に、プロトコル変換部16に、送信元及び送信先のプロトコルを通知する(S24)。以下、第一プロトコル実行部15a、第二プロトコル実行部15b及びプロトコル変換部16により、送信元と送信先との間の呼制御が開始される。
この場合、制御部17は、送信先のIP電話(SIPa)1eから「180 Ringing」を既に受信しているので(S102)、第二プロトコル実行部15bを介して、これをプロトコル変換部16に渡す。プロトコル変換部16は、H.323−SIPaの変換辞書テーブルを参照して、この「180 Ringing」を「H.225 Call Proceeding」及び「H.225 Alerting」に変換して、これを第一プロトコル実行部15aに渡す。第一プロトコル実行部15aは、これらのメッセージを送信元のIP電話(H.323)1dに順次送出する(S103)。
第二プロトコル実行部15bは、送信先のIP電話(SIPa)1eから「200 OK」を受信すると(S104)、これをプロトコル変換部16に渡す。プロトコル変換部16は、H.323−SIPaの変換辞書テーブルを参照して、この「200 OK」を「H.255 Connect」「H.245 TCS Ack」等の複数のメッセージに変換して、これを第一プロトコル実行部15aに渡す。第一プロトコル実行部15aは、これらのメッセージを送信元のIP電話(H.323)1dに順次送出する(S105)。
第一プロトコル実行部15aは、送信元のIP電話(H.323)1dから「H.245 OLK Ack」を受信すると(S106)、これをプロトコル変換部16に渡す。プロトコル変換部16は、この「H.245 OLK Ack」を「Ack」に変換して、第二プロトコル実行部15bに渡す。第二プロトコル実行部15bは、このメッセージを送信先のIP電話(SIPa)1eへ送出し(S107)、呼確立の呼制御処理(S10)が終了する。
なお、メッセージ「H.245 OLK Ack」を含むH.323パケットからメッセージ「Ack」を含むSIPaパケットを生成する場合、SIPaパケットのヘッダ部に送信元及び送信先のSIP URLを収める必要がある。しかしながら、メッセージ「H.245 OLK Ack」の送信元は、H.323に準拠しており、SIP URLは定められていない。そこで、本実施形態では、通信装置情報記憶部19Aを参照して、送信元の電話番号と、@と、送信元のIPアドレスとを組み合わせて、送信元のSIP URLを作成し、これをSIPaパケットのヘッダ部に収めるようにしている。
以上の処理の結果、送信元のIP電話(H.323)1dと送信先のIP電話(SIPa)1eとの間で通話が可能になる(S2)。一旦、呼が確立すると、送信元のIP電話(H.323)1dと送信先のIP電話(SIPa)1eの間の音声パケット(例えば、RTPパケット)は、呼制御部14を通過せずに、LAN側インタフェース11a,11b間を通過する。
通話が終了し、送信元のIP電話(H.323)1dがオンフックすると、この送信元のIP電話(H.323)1dから切断要求である「H.245 CLC」が送出される(S3)。プロトコル変換装置10は、この「H.245 CLC」を受信すると、切断の呼制御処理(S10a)を開始する。この切断の呼制御処理(S10a)では、図8中のステップ13及びステップ16で、送信元及び送信先の呼制御プロトコルが登録されていると判断されるので、前述の呼確立の呼制御処理(S10)よりも、少ないステップで、切断のための呼制御/プロトコル変換(S25)が開始される。
次に、図10に示すシーケンス図に従って、IP電話(H.323)1dとIP電話(SIPa)との間の通話中に、IP電話(SIPa)の転送ボタンが押された場合のプロトコル変換装置10の動作について説明する。
IP電話(SIPa)の転送ボタンが押されると、このIP電話(SIPa)から「REFER」が送出される(S121)。プロトコル変換装置10は、この際、通信装置情報記憶部19Aに送信元及び送信先の呼制御プロトコルが既に登録されているので、IP電話(H.323)1dとIP電話(SIPa)との間の転送のための呼制御処理(S10b)を素早く開始する。
プロトコル変換装置10は、このIP電話(H.323)1dとIP電話(SIPa)との間の転送のための呼制御処理(S10b)が終了すると、転送先との呼制御処理(10c)を開始する。この呼制御処理(10c)では、図8のステップ11で受付パケットをステップ121で受け付けたIP電話(SIPa)から「REFER」とする。仮に、プロトコル変換装置10の通信装置情報記憶部19Aに転送先の呼制御プロトコルが登録されていなければ(図8のステップ16)、プロトコル変換装置10は、この「REFER」に対応する所定の呼制御プロトコルのメッセージを転送先のIP電話(H.323)1cに送出する(S17)。このメッセージに対して、転送先のIP電話(H.323)1cから正当な応答を受信できると(S18)、この転送先の呼制御プロトコルを登録し(S21)、転送先との呼制御/プロトコル変換(S25)を実行する。
転送先との呼制御処理(10c)が終了すると、IP電話(H.323)1dと転送先のIP電話(H.323)1cとの間での通話が可能になる(S2c)。
そして、プロトコル変換装置10は、転送後処理の呼制御処理(S10d)を開始する。
この呼制御処理(S10d)で、プロトコル変換装置10は、転送元のIP電話(SIPa)1aのセッションを断つために、このIP電話(SIPa)1aに「NOTIFY」の送出等の処理を行う。
次に、以上で説明した転送処理において、転送元の呼制御プロトコルがaバージョンのSIPプロトコルで、転送先の呼制御プロトコルがbバーションのSIPプロトコルである場合について、簡単に説明する。
ここで、aバージョンのSIPプロトコルは、「REFER」のオプションとして、「Replaces」の有無を設定できるものであり、bバージョンのSIPプロトコルは、「REFER」のオプションが定義されていないものとする。
プロトコル変換装置10は、前述したように、IP電話(H.323)1dとIP電話(SIPa)との間の転送のための呼制御処理(S10b)が終了すると、転送先との呼制御処理(10c)を開始する。この転送先との呼制御処理(10c)において、仮に、プロトコル変換装置10の通信装置情報記憶部19Aに転送先の呼制御プロトコルが登録されていなければ(図8のステップ16)、プロトコル変換装置10は、この「REFER(「Replaces」有り付)」を転送先のIP電話(SIPb)に送出する(S17)。この「REFER(「Replaces」有り付)」に対する正当な応答メッセージは、「202 Accepted」であるが、転送先のIP電話(SIPb)は、このメッセージに対処できないため、「REFER(「Replaces」有り付)」に対する正当な応答メッセージではない「403 Forbidden」を返す。そこで、プロトコル変換装置10は、aバージョンのSIPプロトコルの「REFER(「Replaces」有り付)」に対応するbバージョンのSIPプロトコルの「REFER(「Replaces」の定義無し)」を転送先のIP電話(SIPb)に送出する(S17)。転送先のIP電話(SIPb)は、このメッセージに対処できるため、「202 Accepted」を返す。プロトコル変換装置10は、この「REFER(「Replaces」の定義無し)」に対して、応答メッセージ「202 Accepted」は正当な応答メッセージであると判断し(S18)、この転送先の呼制御プロトコル(SIPb)を登録し(S21)、転送先との呼制御/プロトコル変換(S25)を実行する。
以上のように、本実施形態では、呼制御プロトコルが予め判明していない場合でも、呼制御プロトコルが異なる通信端末相互間の通信を確立することができる。
また、プロトコルデータベース装置10内のデータが随時更新されれば、自動的に、プロトコル変換装置10のデータも更新されるため、新たなバージョンの呼制御プロトコル、又は全く新たな呼制御プロトコルを備えたIP電話が設けられた場合でも、これに素早く対応することができる。
本発明に係る一実施形態における通信システムの構成図である。 本発明に係る一実施形態におけるプロトコル変換装置の構成図である。 本発明に係る一実施形態における通信装置情報記憶部のデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるプログラム記憶部のデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における変換辞書記憶部のデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における応答メッセージ記憶部のデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における呼制御装置の概略動作を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態における呼制御処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態における呼制御装置の呼確立及び切断時の具体的な動作を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態における呼制御装置の転送時の具体的な動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e:IP電話、2a,2b:LAN、10:プロトコル変換装置、11a,11b:LAN側インタフェース、12a,12b:上位層処理部、14:呼制御部、15a:第一プロトコル実行部、15b:第二プロトコル実行部、16:プロトコル変換部、17:制御部、18:主制御部、19,24:記憶装置、19A:通信装置情報記憶部、19B,24B:プログラム記憶部、19C,24C:変換辞書記憶部、19D,24D:応答メッセージ記憶部、20:プロトコルデータベース装置

Claims (3)

  1. プロトコルを変換するプロトコル変換装置において、
    通信ネットワークに接続されている受送信手段と、
    予め定められた複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されているプログラム記憶手段と、
    前記複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムのうちのいずれかを実行する第一及び第二のプロトコル実行手段と、
    前記複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、該複数種の呼制御プロトコルうちの他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が格納されている変換辞書記憶手段と、
    前記複数種の呼制御プロトコル毎で、且つ該呼制御プロトコルの各メッセージ毎に、該メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶手段と、
    前記メッセージ変換辞書を用いて、前記第一のプロトコル実行手段からのメッセージを前記第二のプロトコル実行手段で処理可能なメッセージに変換すると共に、該第二のプロトコル実行手段からのメッセージを該第一のプロトコル実行手段で処理可能なメッセージに変換するプロトコル変換手段と、
    前記受送信手段で、呼制御パケットを受信すると、該呼制御パケットの送信元及び送信先を把握すると共に、該呼制御パケットが準拠する呼制御プロトコルの種類を把握し、前記第一のプロトコル実行手段に、把握した該呼制御プロトコルの実行プログラムを実行させて、該送信元との間での呼制御処理を実行させる一方で、前記応答メッセージ記憶手段に記憶されている前記複数種の呼制御プロトコル毎のメッセージを含む呼制御パケットを順次、該受送信手段により該送信先へ送信させる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記受送信手段が前記送信先へ順次送信した呼制御プロトコルのメッセージ毎に、前記応答メッセージ記憶手段を参照して、該受送信手段が前記送信先から正当な応答メッセージを含む呼制御パケットを受信したか否かを判断し、正当な応答メッセージを含む呼制御パケットを受信したと判断すると、該正当な応答メッセージを含む呼制御パケットに対応する呼制御プロトコルの実行プログラムを前記第二のプロトコル実行手段に実行させて、該送信先との間での呼制御処理を実行させ、
    前記制御手段は、前記プロトコル変換手段に、前記第一のプロトコル実行手段及び前記第二のプロトコル実行手段がそれぞれ実行する呼制御プロトコルの種類を知らせ、該第一のプロトコル実行手段と該第二のプロトコル実行手段との間で受け渡しされるメッセージの変換処理を実行させる、
    ことを特徴とするプロトコル変換装置。
  2. 請求項1に記載のプロトコル変換装置において、
    通信装置毎に、該通信装置が使用する呼制御プロトコルの種類が記憶される通信装置情報記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記受送信手段で受信した呼制御パケットが準拠する呼制御プロトコルの種類を把握すると、前記通信装置情報記憶手段に、該呼制御パケットを送信した通信装置と把握した呼制御プロトコルの種類とを関係付けて記憶し、
    前記受送信手段が呼制御パケットを受信すると、該呼制御パケットの送信先の通信装置に対する呼制御プロトコルの種類が前記通信装置情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、該呼制御プロトコルの種類が記憶されていると判断すると、前記第二のプロトコル実行手段に該呼制御プロトコルの実行プログラムを実行させ、該呼制御プロトコルの種類が記憶されていないと判断すると、前記応答メッセージ記憶手段に記憶されている前記複数種の呼制御プロトコル毎のメッセージを含む呼制御パケットを順次、該受送信手段により該送信先へ送信させる、
    ことを特徴とするプロトコル変換装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか一項に記載のプロトコル変換装置と、
    プロトコルデータベース装置と、
    を備え、
    前記プロトコルデータベース装置は、
    外部からの入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けたデータが記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているデータを前記呼制御プロトコル変換装置へ送信する通信手段と、
    前記記憶手段へのデータ記憶及び前記通信手段によるデータ送信を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた複数種の呼制御プロトコルの実行プログラムが記憶されるプログラム記憶部と、該複数種の呼制御プロトコルのメッセージのそれぞれを、該複数種の呼制御プロトコルうちの他の呼制御プロトコルのメッセージに変換するためのメッセージ変換辞書が記憶される変換辞書記憶部と、該複数種の呼制御プロトコル毎で、且つ該呼制御プロトコルの各メッセージ毎に、該メッセージに対する正当な応答メッセージが関係付けられて記憶されている応答メッセージ記憶部と、を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段のいずれかの記憶部に新たなデータが記憶されると、該新たなデータを前記通信手段により、前記呼制御プロトコル変換装置へ送信させる、
    ことを特徴とする通信システム。
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