JP2009246407A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を有する発光装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る発光装置1000は,実装モジュール160と、実装モジュールの上方に実装された発光素子100と、を含み、発光素子は、第1クラッド層と、その上に形成された活性層と、その上に形成された第2クラッド層と、を有し、活性層のうちの少なくとも一部は、利得領域180を構成し、利得領域は、平面的に見て、活性層の第1側面107から第2側面109まで、第1側面の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられ、実装モジュールは、利得領域の第1側面側の第1端面170から出射される第1出射光L1を、発光素子の上側に向けて反射させる第1反射面162と、利得領域の第2側面側の第2端面172から出射される第2出射光L2を、発光素子の上側に向けて反射させる第2反射面164と,を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、プロジェクタやディスプレイなどの表示装置の光源用の発光装置として、高輝度で色再現性に優れたレーザ装置が期待されている。しかしながら、スクリーン面での乱反射光が相互に干渉して発生するスペックルノイズが問題となることがある。この問題に対しては、例えば下記特許文献1では、スクリーンを揺動させてスペックルパターンを変化させることでスペックルノイズを低減させる方法が提案されている。
特開平11−64789号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、スクリーンが限定されてしまう、スクリーンを動かすためのモーター等の部材が必要になってしまう、モーター等から雑音が発生してしまう、などの新たな問題が発生する場合がある。
また、スペックルノイズを低減させるために、光源用の発光装置として、一般的なLED(Light Emitting Diode)を用いることも考えられる。しかしながら、LEDでは、十分な光出力を得られないことがある。
本発明の目的の1つは、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を有する発光装置を提供することにある。
本発明に係る発光装置は、
実装モジュールと、
前記実装モジュールの上方に実装された発光素子と、
を含み、
前記発光素子は、
クラッド層と、
前記クラッド層の上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された他のクラッド層と、
を有し、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、利得領域を構成し、
前記利得領域は、平面的に見て、前記活性層の第1側面から第2側面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって設けられ、
前記実装モジュールは、
前記利得領域の前記第1側面側の第1端面から出射される第1出射光を、前記発光素子の上側に向けて反射させる第1反射面と、
前記利得領域の前記第2側面側の第2端面から出射される第2出射光を、前記発光素子の上側に向けて反射させる第2反射面と、
を有する。
本発明に係る発光装置の有する発光素子では、後述するように、前記利得領域に生じる光のレーザ発振を抑制または防止することができる。従って、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本発明に係る発光装置では、前記利得領域に生じる光は、該利得領域内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。従って、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本発明によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を有する発光装置を提供することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)の「上方」に形成された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材上に直接B部材が形成されているような場合と、A部材上に他の部材を介してB部材が形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
前記第1反射面による第1反射光の進む向きと、前記第2反射面による第2反射光の進む向きとは、同じであることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1反射光の進む向き、および、前記第2反射光の進む向きは、前記活性層の上面に対して垂直上向きであることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1出射光の進む向きは、平面的に見て、前記活性層の上面に平行な面と前記第1反射面との交線に対して直角を成し、
前記第2出射光の進む向きは、平面的に見て、前記活性層の上面に平行な面と前記第2反射面との交線に対して直角を成すことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域では、前記第1側面側から平面的に見て、前記第1端面と前記第2端面とは重なっていないことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記クラッド層に電気的に接続された電極と、
前記他のクラッド層に電気的に接続された他の電極と、
を有することができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「C部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「D部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、C部材とD部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、C部材とD部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域は、複数設けられ、
複数の前記利得領域の前記第1端面に対する前記第1反射面の各々は、全体として1つの平面を構成し、
前記複数の利得領域の前記第2端面に対する前記第2反射面の各々は、全体として1つの平面を構成することができる。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域は、複数設けられ、
複数の前記利得領域の前記第1端面に対する前記第1反射面の各々は、前記第1出射光の前記第1端面から前記第1反射面までの光路長が同じになる位置に設けられ、
前記複数の利得領域の前記第2端面に対する前記第2反射面の各々は、前記第2出射光の前記第2端面から前記第2反射面までの光路長が同じになる位置に設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1反射面および前記第2反射面の各々の反射率は、50%より高く、100%以下であることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記実装モジュールは、前記発光素子を支持する支持部材を有し、
前記支持部材の熱伝導率は、前記発光素子の熱伝導率よりも高いことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記活性層は、前記発光素子のうちの前記実装モジュール側に設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記発光素子を封止する封止部材を含み、
前記第1反射光および前記第2反射光は、前記封止部材を透過することができる。
第1実施形態の発光装置を概略的に示す平面図。 第1実施形態の発光装置を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置を概略的に示す断面図。 第1実施形態の活性層を第1側面側から平面的に見た図。 第1実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の第1変形例を概略的に示す平面図。 第1実施形態の発光装置の第2変形例を概略的に示す平面図。 第1実施形態の発光装置の第2変形例を概略的に示す平面図。 第1実施形態の発光装置の第2変形例を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の第3変形例を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の第4変形例を概略的に示す断面図。 第1実施形態の発光装置の第4変形例を概略的に示す断面図。 第2実施形態の発光装置を概略的に示す断面図。 第2実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第2実施形態の発光装置の製造工程を概略的に示す断面図。 第2実施形態の発光装置の第1変形例の製造工程を概略的に示す断面図。 第2実施形態の発光装置の第2変形例を概略的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 第1の実施形態
1.1. まず、第1の実施形態に係る発光装置1000について説明する。
図1は、発光装置1000を概略的に示す平面図であり、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。なお、図1及び図3では、封止部材148については、便宜上、その図示を省略している。また、図2では、便宜上、発光素子100を簡略化して示してある。
発光装置1000は、図1〜図3に示すように、実装モジュール160と、発光素子100と、を含む。発光装置1000は、さらに、例えば、絶縁部材146と、端子144と、第1接続部材142と、第2接続部材143と、封止部材148と、を含むことができる。なお、ここでは、発光素子100がInGaAlP系(赤色)の半導体発光素子である場合について説明する。
発光素子100は、実装モジュール160の上に実装されている。発光素子100は、図1〜図3に示すように、クラッド層(以下「第1クラッド層」という)110と、その上に形成された活性層108と、その上に形成されたクラッド層(以下「第2クラッド層」という)106と、を有する。発光素子100は、さらに、例えば、基板102と、バッファ層104と、コンタクト層112と、電極(以下「第1電極」という)122と、電極(以下「第2電極」という)120と、を有することができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
バッファ層104は、例えば図3に示すように、基板102下に形成されていることができる。バッファ層104は、例えば、後述するエピタキシャル成長工程において(図5参照)、バッファ層104の上方に形成される層の結晶性を向上させることができる。バッファ層104としては、例えば、基板102よりも結晶性の良好な(例えば欠陥密度の低い)第1導電型(n型)のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。
第2クラッド層106は、バッファ層104下に形成されている。第2クラッド層106は、例えば、第1導電型の半導体からなる。第2クラッド層106としては、例えばn型AlGaP層などを用いることができる。
活性層108は、第2クラッド層106下に形成されている。活性層108は、例えば、発光素子100のうちの実装モジュール160側に設けられている。即ち、活性層108は、例えば、発光素子100のうち、厚さ方向の中間よりも下側(基板102側とは反対側)に設けられている。活性層108は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。
活性層108の一部は、利得領域180を構成している。利得領域180には、光を生じさせることができ、この光は、利得領域180内で利得を受けることができる。活性層108の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層108は、図1に示すように、第1側面107及び第2側面109を有する。第1側面107と第2側面109とは、例えば対向しており、例えば平行である。
利得領域180は、平面的に見て(図1参照)、第1側面107から第2側面109まで、第1側面107の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。これにより、利得領域180に生じる光のレーザ発振を抑制または防止することができる。なお、利得領域180が、ある方向に向かって設けられている場合とは、当該方向が、平面的に見て、利得領域180の第1側面107側の第1端面170の中心と、第2側面109側の第2端面172の中心とを結ぶ方向に一致する場合をいう。
図4は、図1〜図3の例における活性層108を第1側面107側から平面的に見た図である。本実施形態に係る利得領域180では、図4に示すように、第1側面107側の第1端面170と、第2側面109側の第2端面172とは、重なっていない。これにより、利得領域180に生じる光を、第1端面170と第2端面172との間で、直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、利得領域180に生じる光のレーザ発振をより確実に抑制または防止することができる。従って、発光素子100は、レーザ光ではない光を発することができる。なお、この場合には、図4に示すように、利得領域180において、第1端面170と、第2端面172とのずれ幅xが正の値であれば良い。
また、図示の例では、図1に示すように、利得領域180の第1端面170の幅aは、第2端面172の幅bと同じであるが、異なっていても良い。利得領域180の平面形状は、例えば図1に示すような平行四辺形などである。
第1クラッド層110は、活性層108下に形成されている。第1クラッド層110は、例えば第2導電型(例えばp型)の半導体からなる。第1クラッド層110としては、例えばp型AlGaP層などを用いることができる。
例えば、p型の第1クラッド層110、不純物がドーピングされていない活性層108、及びn型の第2クラッド層106により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層110及び第2クラッド層106の各々は、活性層108よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層108は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層110及び第2クラッド層106は、活性層108を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
コンタクト層112は、例えば図3に示すように、第1クラッド層110下に形成されていることができる。コンタクト層112としては、第1電極122とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層112は、例えば第2導電型の半導体からなる。コンタクト層112としては、例えばp型GaAs層などを用いることができる。
第1電極122は、コンタクト層112下に形成されている。第1電極122は、コンタクト層112を介して、第1クラッド層110と電気的に接続されている。第1電極122は、発光素子100を駆動するための一方の電極である。第1電極122としては、例えば、コンタクト層112側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第1電極122の上面は、利得領域180と同様の平面形状を有している。図示の例では、第1電極122とコンタクト層112との接触面の平面形状によって、電極122,120間の電流経路が決定され、その結果、利得領域180の平面形状が決定されることができる。なお、図示しないが、例えば、第2電極120と基板102との接触面が、利得領域180と同じ平面形状を有していても良い。
第2電極120は、基板102の上の全面に形成されている。第2電極120は、該第2電極120とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。第2電極120は、基板102及びバッファ層104を介して、第2クラッド層106と電気的に接続されている。第2電極120は、発光素子100を駆動するための他方の電極である。第2電極120としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第2クラッド層106とバッファ層104との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層の第2クラッド層106側を露出させ、第2電極120を第2コンタクト層下に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。第2コンタクト層としては、例えばn型GaAs層などを用いることができる。また、図示しないが、例えば、エピタキシャルリフトオフ(ELO)法、レーザリフトオフ法などを用いて、基板102とその下に設けられた部材とを切り離すことができる。即ち、発光素子100は、基板102を有しないこともできる。この場合には、例えばバッファ層104の直接上に第2電極120を形成することができる。
発光素子100では、第1電極122と第2電極120との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層108の利得領域180において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域180内を光が進行し、その間に光強度が増幅され、第1端面170から第1出射光L1として出射され、第2端面172から第2出射光L2として出射されることができる。第1出射光L1及び第2出射光L2は、例えば、光の屈折により、第1側面107の垂線Pに対する利得領域180の傾きよりも、さらに傾いた方向に出射されることができる。
実装モジュール160は、図1及び図2に示すように、第1反射面162と、第2反射面164と、を有する。実装モジュール160は、さらに、例えば、第1支持部材140と、第2支持部材141と、反射部163と、を有することができる。
第1反射面162は、図2に示すように、第1出射光L1を、発光素子100の上側に向けて反射させることができる。同様に、第2反射面164は、第2出射光L2を、発光素子100の上側に向けて反射させることができる。第1出射光L1は、第1反射面162により反射され、第1反射光L3として、例えば、活性層108の上面に対して垂直上向き(図1のZ方向)に進むことができる。第1出射光L1の進む向きと、第1反射光L3の進む向きとは、例えば直角を成している。同様に、第2出射光L2は、第2反射面164により反射され、第2反射光L4として、例えば、活性層108の上面に対して垂直上向きに進むことができる。第2出射光L2の進む向きと、第2反射光L4の進む向きとは、例えば直角を成している。また、例えば図示の例では、第1反射面162による第1反射光L3の進む向きと、第2反射面164による第2反射光L4の進む向きとは、同じである。第1反射面162の第1出射光L1に対する反射率は、50%より高く、100%以下であることが好ましい。同様に、第2反射面164の第2出射光L2に対する反射率は、50%より高く、100%以下であることが好ましい。
第1出射光L1の進む向きは、例えば、図1に示すように、活性層108の上面に平行な面(X−Y平面)と第1反射面162との交線Vに対して直角を成している。同様に、第2出射光L2の進む向きは、例えば、活性層108の上面に平行な面と第2反射面164との交線Wに対して直角を成している。
第1支持部材140は、例えば、第2支持部材141を介して、間接的に発光素子100を支持することができる。第1支持部材140としては、例えば、板状(直方体形状)の部材に凹部145を設けたものを用いることができる。凹部145の側面は、水平方向(図1のX−Y方向)に対して、例えば45度傾いていることができる。凹部145の側面の数は、例えば4つである。例えば凹部145の4つの側面により、発光素子100は囲まれている。
第2支持部材(サブマウント)141は、例えば、直接的に発光素子100を支持することができる。第2支持部材141は、図1〜図3に示すように、第1支持部材140の凹部145の底面の上に形成されている。第2支持部材141上には、発光素子100が形成されている。第2支持部材141としては、例えば、板状の部材を用いることができる。なお、例えば、第2支持部材141を設けずに、第1支持部材140が直接的に発光素子100を支持することもできる。
第1支持部材140の熱伝導率は、例えば、第2支持部材141の熱伝導率よりも高く、第2支持部材141の熱伝導率は、例えば、発光素子100の熱伝導率よりも高い。支持部材140,141の各々の熱伝導率は、例えば140W/mK以上である。支持部材140,141の各々は、例えば、Cu、Al、Mo、W、Si、C、Be、Auや、これらの化合物(例えば、AlN、BeOなど)や合金(例えばCuMoなど)などからなることができる。また、これらの例示を組み合わせたもの、例えば銅(Cu)層とモリブデン(Mo)層の多層構造などから、支持部材140,141の各々を構成することもできる。
反射部163は、第1支持部材140の凹部145の側面上に形成されることができる。反射部163は、凹部145の傾斜している側面に沿って形成されているため、反射部163も傾斜している。反射部163の表面のうち、第1出射光L1が入射する面が第1反射面162であり、第2出射光L2が入射する面が第2反射面164である。反射部163は、例えば、Al、Ag、Auなどからなることができる。反射部163を設けることにより、反射面162,164の反射率を高くすることができる。なお、例えば、反射部163を設けずに、第1支持部材140の凹部145の傾斜している側面を、第1反射面162及び第2反射面164とすることもできる。
第1支持部材140には、図1及び図3に示すように、例えば円柱状の貫通孔147が形成されている。この貫通孔147内には、例えば、絶縁部材146に側面を覆われた円柱状の端子144が設けられている。絶縁部材146は、例えば、樹脂、セラミックス(例えばAlN等)などからなる。端子144は、例えば銅(Cu)などからなる。
端子144は、例えば、ボンディングワイヤ等の第1接続部材142により、発光素子100の第2電極120と接続されている。第1接続部材142は、出射光L1,L2の光路を遮らないように設けられている。また、発光素子100の第1電極122は、例えば、めっきバンプ等の第2接続部材143により、第2支持部材141と接続されている。第2支持部材141は、第1支持部材140と接続されている。従って、端子144と第1支持部材140とに異なる電位を与えることにより、第1電極122と第2電極120との間に電圧を印加することができる。
封止部材148は、例えば、図2に示すように、実装モジュール160上に設けられている。封止部材148は、例えば、第1支持部材140の凹部145を密閉して、該凹部145内に設けられた発光素子100を封止することができる。封止部材148は、反射光L3,L4の波長に対して透過性のある材質である。これにより、第1反射光L3のうちの少なくとも一部は、封止部材148を透過することができ、第2反射光L4のうちの少なくとも一部は、封止部材148を透過することができる。封止部材148は、例えば、石英、ガラス、水晶、プラスチックなどからなることができる。これらは、反射光L3,L4の波長に応じて適宜選択されることができる。これにより、光の吸収損失を低減することができる。
本実施形態に係る発光装置1000は、例えば、プロジェクタ、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。このことは、後述する実施形態についても同様である。
1.2. 次に、第1の実施形態に係る発光装置1000の製造方法の例について、図面を参照しながら説明するが、以下の例に限定されるわけではない。
図5〜図8は、発光装置1000の製造工程を概略的に示す断面図であり、図5〜図7は、図3に示す断面図に対応しており、図8は、図2に示す断面図に対応している。
(1)まず、図5に示すように、基板102上に、バッファ層104、第2クラッド層106、活性層108、第1クラッド層110、及びコンタクト層112を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)
法などを用いることができる。
(2)次に、図6に示すように、コンタクト層112上に第1電極122を形成する。第1電極122は、例えば、真空蒸着法により全面に導電層を形成した後、該導電層をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより形成される。また、第1電極122は、例えば、真空蒸着法およびリフトオフ法の組み合わせ等により、所望の形状に形成されることもできる。
次に、図6に示すように、基板102の下面全面の下に第2電極120を形成する。第2電極120の製法は、例えば、上述した第1電極122の製法の例示と同じである。なお、第1電極122及び第2電極120の形成順序は、特に限定されない。
(3)以上の工程により、図6に示すように、本実施形態の発光素子100が得られる。次に、発光素子100の第1電極122の上に、例えばめっき法などにより、第2接続部材143を形成することができる。
(4)次に、例えば金型成型などにより、所望の形状の第1支持部材140を作製することができる。次に、図7に示すように、公知の方法により第1支持部材140に貫通孔147を設ける。次に、貫通孔147の内側の側面を覆うように絶縁部材146を形成する。絶縁部材146は、貫通孔147を塞がないように形成される。絶縁部材146は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより成膜される。次に、絶縁部材146の内側に棒状の端子144を挿入する。なお、棒状の端子144の周囲に絶縁部材146を形成したものを、貫通孔147に挿入する方法を用いることもできる。
(5)次に、図8に示すように、第1支持部材140の所望の領域に反射部163を形成することができる。反射部163は、例えば、所望の領域以外をフォトレジスト等のマスクで覆い、蒸着法などを用いて形成されることができる。なお、反射部163の形成は、例えば、上記貫通孔147の形成前に行われることもできる。
(6)次に、第2支持部材141を第1支持部材140に実装することができる。次に、図3に示すように、発光素子100を裏返して、即ち、発光素子100のうちの活性層108側を実装モジュール160側に向けて(ジャンクションダウン)、第2支持部材141に発光素子100をフリップチップ実装することができる。なお、発光素子100を第2支持部材141に実装した後に、第2支持部材141を第1支持部材140に実装しても良い。
次に、図3に示すように、端子144と、発光素子100の第2電極120とを、第1接続部材142により接続する。本工程は、例えばワイヤーボンディングなどにより行われる。
次に、図2に示すように、封止部材148を、例えば窒素雰囲気中で実装モジュール160に接着または溶接する。これにより、発光素子100を封止することができる。
(7)以上の工程により、図1〜図3に示すように、本実施形態の発光装置1000が得られる。
1.3. 本実施形態に係る発光装置1000の有する発光素子100では、上述したように、利得領域180に生じる光のレーザ発振を抑制または防止することができる。従って、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本実施形態に係る発光装置1000では、利得領域180に生じる光は、利得領域180内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。従って、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本実施形態によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を有する発光装置を提供することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、発光素子100から水平方向に出射された2つの出射光L1,L2を共に発光素子100の上側に向けて反射させることができる。これにより、図示しない後段の光学系(反射光L3,L4が入射する光学系)の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、2つの出射光L1,L2を共に同じ向きに向けて反射させることができる。即ち、第1反射面162による第1反射光L3の進む向きと、第2反射面164による第2反射光L4の進む向きとを同じにすることができる。これにより、後段の光学系の構成をさらに簡素化することができ、かつ、後段の光学系の光軸合わせを容易化することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、反射面162,164は、実装モジュール160と一体的に設けられている。これにより、発光装置1000を小型化することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、2つの反射面162,164の反射率を50%より高くすることができる。これにより、発光素子100の両端から出射される出射光L1,L2を効率良く利用することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、第1支持部材140や第2支持部材141の熱伝導率を、発光素子100の熱伝導率よりも高くすることができる。これにより、第1支持部材140や第2支持部材141は、ヒートシンクとして機能することができる。従って、本実施形態によれば、放熱性に優れた発光装置1000を提供することができる。さらに、本実施形態に係る発光装置1000では、活性層108は、発光素子100のうちの実装モジュール160側に設けられている。これにより、より一層放熱性に優れた発光装置1000を提供することができる。
また、本実施形態に係る発光装置1000では、封止部材148を用いて発光素子100を封止することができる。これにより、発光装置1000の信頼性の向上を図ることができる。
1.4. 次に、本実施形態に係る発光装置の変形例について説明する。なお、上述した図1〜図3に示す発光装置1000の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。
図9は、本変形例に係る発光装置1100を概略的に示す平面図である。
発光装置1000の例では、図1に示すように、発光素子100の外縁の4つの側面の各々に対して、第1支持部材140の外縁の4つの側面の各々が平行ではない場合について説明した。これに対し、本変形例では、図9に示すように、発光素子100の外縁の4つの側面の各々に対して、第1支持部材140の外縁の4つの側面の各々を平行にして揃えることができる。図示の例では、第1支持部材140の凹部の傾斜している側面の数は6つであり、そのうちの2つの上に形成された反射部163の表面が第1反射面162及び第2反射面164である。本変形例においても、例えば、第1出射光L1の進む向きは、水平面(X−Y平面)と第1反射面162との交線Vに対して直角を成し、第2出射光L2の進む向きは、水平面と第2反射面164との交線Wに対して直角を成していることができる。
(2)次に、第2の変形例について説明する。
図10は、本変形例に係る発光装置1200を概略的に示す平面図である。図11は、本変形例に係る別の発光装置1300を概略的に示す平面図であり、図12は、図11のXII−XII線断面図である。
発光装置1000の例では、図1に示すように、利得領域180が1つ設けられている場合について説明した。これに対し、本変形例では、利得領域180は、複数(例えば図示の例では3つ)設けられていることができる。本変形例では、例えば、図10に示すように、3つの利得領域180の第1端面170に対する第1反射面(第1出射光L1を反射させる面)の各々が、全体として1つの平面166を構成していることができる。同様に、本変形例では、例えば、3つの利得領域180の第2端面172に対する第2反射面(第2出射光L2を反射させる面)の各々が、全体として1つの平面168を構成していることができる。図10に示す例では、3つの第1出射光L1の第1端面170から第1反射面(即ち平面166)までの光路長の各々は、異なる値である。例えば、3つの第1端面170のうち、平面166に近いものほど、そこから出射される第1出射光L1の第1端面170から平面166までの光路長は短くなっている。また、図示の例では、3つの第2出射光L2の第2端面172から第2反射面(即ち平面168)までの光路長の各々についても同様である。
また、本変形例では、例えば、図11及び図12に示すように、3つの利得領域180の第1端面170に対する第1反射面162の各々は、第1出射光L1の第1端面170から第1反射面162までの光路長が同じになる位置に設けられていることができる。同様に、本変形例では、例えば、3つの利得領域180の第2端面172に対する第2反射面164の各々は、第2出射光L2の第2端面172から第2反射面164までの光路長が同じになる位置に設けられていることができる。図11及び図12に示す例では、図10に示す例とは異なり、3つの第1反射面162の各々は、1つの平面を構成せずに、別個の平面である。また、図示の例では、3つの第2反射面164の各々についても同様である。
(3)次に、第3の変形例について説明する。
図13は、本変形例に係る発光装置1400を概略的に示す断面図である。なお、図13に示す断面図は、発光装置1000の例における図3に示す断面図に対応している。
発光装置1000の例では、第1電極122の上から下まで、利得領域180と同じ平面形状を有する場合について説明した。これに対し、例えば、図13に示す例では、第1電極122の下部は、利得領域180と異なる平面形状を有することができる。本変形例では、コンタクト層112下に、開口部を有する絶縁層202を形成し、該開口部を埋め込む第1電極122を形成することができる。第1電極122は、開口部内および絶縁層(開口部含む)202下に形成されている。本変形例では、第1電極122の上部は、利得領域180と同じ平面形状を有し、第1電極122の下部は、絶縁層202と同じ平面形状を有している。絶縁層202としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁層202は、例えば、CVD法、塗布法などにより成膜される。第1電極122は、例えば、直接、第2支持部材141に接合される。この接合は、例えば、合金接合や、半田ペーストを用いた接合などにより行われる。
本変形例によれば、発光装置1000の例に比べ、第1電極122の下部の体積を増やすことができるため、放熱性に優れた発光装置1400を提供することができる。
(4)次に、第4の変形例について説明する。
図14は、本変形例に係る発光装置1500を概略的に示す断面図である。図15は、本変形例に係る別の発光装置1600を概略的に示す断面図である。なお、図14及び図15に示す断面図の各々は、発光装置1000の例における図2に示す断面図に対応している。
発光装置1000の例では、図2に示すように、第1反射光L3及び第2反射光L4が、活性層108の上面に対して垂直上向き(図1のZ方向)に進む場合について説明した。これに対し、本変形例では、第1反射光L3及び第2反射光L4のうちの少なくとも一方は、活性層108の上面に対して垂直上向きに進まないことができる。例えば、図14に示すように、第1反射光L3及び第2反射光L4は、鉛直方向(図1のZ方向)から同じ側に傾いた方向に進むことができる。図14に示す例では、第1反射光L3の進む向きと、第2反射光L4の進む向きとは、同じである。また、例えば、図15に示すように、第1反射光L3は、鉛直方向から一方の側に傾いた方向に進むことができ、第2反射光L4は、鉛直方向から他方の側に傾いた方向に進むことができる。図15に示す例では、第1反射光L3の進む向きと、第2反射光L4の進む向きとは、広がる方向であるが、図示しないが、狭まる方向であっても良い。なお、本変形例においても、第1反射光L3及び第2反射光L4は、発光素子100の上側に向けて進むことができる。本変形例では、第1反射面162及び第2反射面164の傾斜する角度は、適宜調整されている。
(5)次に、第5の変形例について説明する。
発光装置1000の例では、利得領域180の平面形状は、図1に示すように、直線状である場合について説明したが、本変形例では、図示しないが、例えば、利得領域180の平面形状は、曲線状や、直線状と曲線状の組み合わせなどであることができる。
(6)次に、第6の変形例について説明する。
発光装置1000の例では、発光素子100がInGaAlP系の半導体発光素子である場合について説明したが、本変形例では、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。また、本変形例では、例えば有機材料などを用いることもできる。
(7)なお、変形例は、上述した例に限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、必要に応じて、後述する実施形態にもこれらの変形例を適用できる。
2. 第2の実施形態
2.1. 次に、第2の実施形態に係る発光装置2000について説明する。
図16は、発光装置2000を概略的に示す断面図である。なお、図16に示す断面図は、第1の実施形態に係る発光装置1000における図3に示す断面図に対応している。また、第2の実施形態に係る発光装置2000において、上述した第1の実施形態に係る発光装置1000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置2000は、実装モジュール160と、発光素子600と、を含む。発光装置2000は、さらに、例えば、絶縁部材146と、端子144と、第1接続部材142と、封止部材148と、を含むことができる。
発光素子600は、図16に示すように、第1クラッド層110と、活性層108と、第2クラッド層106と、絶縁部602と、を含む。発光素子600は、さらに、例えば、第1電極122と、第2電極120と、基板102と、バッファ層104と、コンタクト層112と、を含むことができる。
活性層108の全部は、利得領域180を構成している。例えば、第2クラッド層106、活性層108、第1クラッド層110、及びコンタクト層112は、利得領域180と同じ平面形状を有している。例えば、少なくともコンタクト層112のうちの第1電極122との接触面側の部分(コンタクト層112の下部)が、柱状の半導体堆積体(以下「柱状部」という)610を構成することができる。例えば、図16に示すように、第2クラッド層106、活性層108、第1クラッド層110、及びコンタクト層112が、柱状部610を構成することができる。
絶縁部602は、図16に示すように、柱状部610の側方に設けられている。絶縁部602は、例えば、柱状部610の第1電極122側とは反対側に接する層(図示の例ではバッファ層104)の下に形成されている。絶縁部602は、第1電極122と、バッファ層104との間に形成されている。絶縁部602は、例えば、活性層108の第1側面107と第2側面109との間において、少なくとも活性層108の側面を覆うことができる。例えば、柱状部610の側面のうち、第1側面107側および第2側面109側以外の側面は、絶縁部602により覆われている。絶縁部602は、図16に示すように、柱状部610の側面に接している。電極120,122間の電流は、絶縁部602を避けて、該絶縁部602に挟まれた柱状部610を流れることができる。例えば、柱状部610の平面形状によって、電極120,122間の電流経路が決定され、その結果、利得領域180の平面形状が決定される。なお、図示しないが、柱状部610及び絶縁部602は、基板102側に形成されることもできる。
絶縁部602は、例えば、活性層108の屈折率よりも低い屈折率を有することができる。そして、例えば活性層108の側面が絶縁部602により覆われていることにより、活性層108内に効率良く光を閉じ込めることができる。本実施形態に係る発光素子600では、利得領域180において発生した光は、屈折率差によって形成された、利得領域180の軸方向(上述した「ある方向」)に伝搬する伝搬モードに結合する。そのため、利得領域180の軸方向と異なる方向へ伝搬するような光はほとんど存在しない。例えば、利得領域180において対向する第1端面170と第2端面172とが、第1側面107側から平面的に見て重なっている場合に、その重なり部分において第1端面170と第2端面172とを垂直に結ぶ方向は、利得領域180の軸方向とは異なる。そのため、この第1端面170と第2端面172とを垂直に結ぶ方向へ伝搬するような光はほとんど存在しない。従って、利得領域180を第1側面107の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設け、光の多重反射を抑制または防止することにより、レーザ光ではない光を発する発光素子600を得ることができる。絶縁部602としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。
第1電極122は、例えば、図16に示すように、柱状部610及び絶縁部602の下の全面に形成されている。これにより、上述した図1〜図3に示す発光装置1000の例に比べ、第1電極122の体積が増えるため、放熱性に優れた発光装置2000を提供することができる。
2.2. 次に、第2の実施形態に係る発光装置2000の製造方法の例について、図面を参照しながら説明するが、以下の例に限定されるわけではない。なお、上述した第1の実施形態に係る発光装置1000の製造方法と異なる点について説明し、同様の点については詳細な説明を省略する。
図17及び図18は、発光装置2000の製造工程を概略的に示す断面図であり、図16に示す断面図に対応している。
(1)まず、基板102上に、バッファ層104、第2クラッド層106、活性層108、第1クラッド層110、及びコンタクト層112を形成する。
(2)次に、図17に示すように、第2クラッド層106、活性層108、第1クラッド層110、及びコンタクト層112をパターニングする。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部610を形成することができる。
(3)次に、図18に示すように、柱状部610の側面を覆うように絶縁部602を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD法、塗布法などにより、バッファ層104の上方(コンタクト層112上を含む)の全面に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層112の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部602を得ることができる。
次に、図18に示すように、第1電極122及び第2電極120を形成する。第1電極122は、平坦な面上の全面に成膜されれば良いため、第1電極122の断線リスクを低減することができる。また、第1電極122のパターニング工程は不要であるため、製造工程を簡素化することができる。
(4)以上の工程により、図18に示すように、本実施形態の発光素子600が得られる。本実施形態では、発光素子600の第1電極122の上に、第2接続部材143(図3参照)を形成しないことができる。
(5)この後の工程は、上述した第1の実施形態に係る発光装置1000の製造方法における工程と同様である。
(6)以上の工程により、本実施形態の発光装置2000が得られる。
2.3.本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光素子を有する発光装置を提供することができる。
2.4. 次に、本実施形態に係る発光装置の変形例について説明する。なお、上述した図16に示す発光装置2000の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。
図19は、本変形例に係る発光装置の製造工程を概略的に示す断面図である。なお、図19に示す断面図は、発光装置2000の例における図16に示す断面図に対応している。
発光装置2000の例では、図17に示すように柱状部610を形成した後、絶縁層(図示せず)を成膜し、その後、コンタクト層112を露出させることにより、絶縁部602を形成する場合について説明した。これに対し、本変形例では、まず、例えば、図19に示すように、コンタクト層112上であって、利得領域180の上方の領域を、フォトレジスト等のマスク層704で覆う。次に、例えばプロトン等のイオン706を、マスク層704をマスクとして、例えばバッファ層104の上面に達する深さまで注入する。以上の工程により、本変形例に係る絶縁部602を形成することができる。
(2)次に、第2の変形例について説明する。
図20は、本変形例に係る発光装置2100を概略的に示す断面図である。
発光装置2000の例では、図16に示すように、絶縁部602が厚膜である場合について説明した。これに対し、本変形例では、図20に示すように、絶縁部602は薄膜であることができる。本変形例では、絶縁部602の厚さ(鉛直方向の長さ)は、柱状部610を覆う部分では、柱状部610の厚さと同じであるが、それ以外の部分では、柱状部610の厚さよりも小さくなっている。
図示の例では、上述した図1〜図3に示す発光装置1000の例と同様に、第1電極122は、利得領域180と同じ平面形状を有し、第2接続部材143により第2支持部材141と接合されている。
(3)なお、変形例は、上述した例に限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、必要に応じて、上述した実施形態にもこれらの変形例や発光装置2000の例を適用できる。
3. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
100 発光素子、102 基板、104 バッファ層、106 第2クラッド層、107 第1側面、108 活性層、109 第2側面、110 第1クラッド層、112 コンタクト層、120 第2電極、122 第1電極、140 第1支持部材、141 第2支持部材、142 第1接続部材、143 第2接続部材、144 端子、145 凹部、146 絶縁部材、147 貫通孔、148 封止部材、160 実装モジュール、162 第1反射面、163 反射部、164 第2反射面、166,168 平面、170 第1端面、172 第2端面、180 利得領域、202 絶縁層、600 発光素子、602 絶縁部、610 柱状部、704 マスク層、706 イオン,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,2000,2100 発光装置

Claims (4)

  1. 第1クラッド層と第2クラッド層とに挟まれる活性層に電流を通すことで発光する発光素子と、
    前記発光素子を支持し、かつ前記発光素子から出射される光を反射させる第1反射面と第2反射面とが形成された支持部材と、
    を含み、
    前記発光素子は、第1の端面と第2の端面との2箇所から光が出射される構成をなし、
    前記発光素子の第1の端面から出射される第1出射光と、前記発光素子の第2の端面から出射される第2出射光の方向とは、互いに逆方向をなし、
    前記第1反射面は、前記第1出射光を反射させ、
    前記第2反射面は、前記第2出射光を反射させ、
    前記第1反射面によって反射される第1反射光の方向と、前記第2反射面によって反射される第2反射光の方向とは、同じ方向であることを特徴とする発光装置。
  2. 前記支持部材は、板状の部材に凹部を設けた構造をしており、前記凹部は前記板状の部材の水平方向に対して45度傾斜した2つ傾斜面を含み、
    前記発光素子は、前記板状の部材の水平方向に対して平行に光が出射されるように配置され、
    前記傾斜面の一方の傾斜面には、前記第1反射面が形成され、前記傾斜面の他方の傾斜面には、前記第2反射面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. さらに、前記第1反射光と前記第2反射光に対して透過性のある材質の封止部材を含み、
    前記発光素子は前記封止部材によって封止されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記支持部材の熱伝導率は前記発光素子の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置。
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