JP2009246234A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009246234A JP2009246234A JP2008092832A JP2008092832A JP2009246234A JP 2009246234 A JP2009246234 A JP 2009246234A JP 2008092832 A JP2008092832 A JP 2008092832A JP 2008092832 A JP2008092832 A JP 2008092832A JP 2009246234 A JP2009246234 A JP 2009246234A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- metal plate
- forming
- metal
- protective layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】補強層を形成した面と反対の金属板の面に凹部を形成することで地金を露出させ、その凹部内に酸化皮膜層、固体電解質層、陰極端子を設けると共に凹部両脇に陽極端子部を設け、さらに、金属板に形成した穴に保護層を注入し、当該穴の位置で切断する。これにより、個片の固体電解コンデンサの側面を絶縁樹脂等を使用した保護層で被覆することが可能となる。
【選択図】図2
Description
本実施形態は、以下のような工程A〜Kによる固体電解コンデンサの製造方法と、そのように製造される固体電解コンデンサに関するものである。ここで、各工程段階を図1及び図2の断面図に示す。
まず、弁金属すなわち弁作用金属からなる金属板1を用意する(図1(1))。この金属板は長尺で、図1及び図2は、図に向かって奥行き方向が長手方向となる断面図である。また、この金属板1について、金属の種類はアルミニウムが望ましく、厚さは200から800ミクロン程度が一般的と考えられるが、金属の種類や厚さは適宜変更可能である。例えば、アルミニウムの他、タンタル、ニオブ、チタン等の弁作用金属を用いることができる。
そして、金属板1の一面に補強層2を形成する(図1(2))。この補強層2としては、補強部材であるエポキシ材等の絶縁樹脂材を貼り付け、もしくは絶縁樹脂の塗布、SUS材等の貼り付けなど、自由に選択可能であるが、固体電解コンデンサの外装の絶縁性を確保する観点からは絶縁樹脂を用いることが好ましい。
続いて、補強層2の面とは逆の面より金属板1を切削加工することで、金属板1を貫通するが補強層2を貫通しない溝状の穴3を形成する(図1(3))。この穴3の形状としては、連続した溝状でもよいし、また、一定のピッチ(長さ及び間隔)で断続する複数の穴でもよい。また、いずれの場合であっても、補強層2は、溝状の穴の長手方向を基準に見た際、少なくとも両端寄りの一部ずつがつながったままとなり、櫛歯状にはならない。
そして、金属板1の補強層2とは反対の穴3が形成された面に対して保護層4を形成する(図1(4))。この保護層4は、金属板1の全面を覆う必要はなく、後述する凹部を形成する加工のための窓部が形成されていても良い。また、保護層4としては、いわゆるレジストなどの樹脂被覆層のほか、陽極酸化皮膜を形成するなどでもよく、後述のエッチングによる拡面処理の際に、エッチング液により腐食されない層であれば、種類や形成の手段などは自由に選択可能である。
続いて、穴3の間の保護層4が形成された金属板1の面に所定間隔で凹部5を形成することにより、この凹部5の内面において金属板1の地金を露出させる(図1(5))。ここで、凹部5を形成する手段としては、金属板1の切削が好適である。なお、保護層4に窓部が形成されている場合には、窓部の部分をプレス加工して凹部を形成することや、窓部の部分をエッチングによって凹部5を形成してもよく、特に、エッチングによって凹部5を形成する場合には、後述する「F.エッチングと酸化皮膜の形成」の工程のエッチング工程を同時に行うことで効率よく凹部を形成することができる。
その後、凹部5内面に露出した地金を、エッチングで拡面処理し、さらにその拡面処理した凹部の表面に陽極酸化することにより酸化皮膜層6を形成する(図1(6))。ここで、エッチング及び陽極酸化については公知の手段を用いることが可能である。
そして、酸化皮膜層6の上に、固体電解質層7を形成する(図2(7))。ここで、固体電解質層7としては、導電性高分子が好適であり、このような導電性高分子層は、チオフェン、ピロール等をもとに、化学重合、電解重合など、公知の技術により形成すればよい。
次に、陰極端子部9のうち、外部に露出すべき所定の外部露出部を除いた部分に対して、絶縁樹脂10を注入することにより被覆する(図2(8))。なお、この絶縁樹脂10としては熱硬化性エポキシ樹脂が好適である。
また、後述する陽極端子部12との電気的接続を図るために、凹部5周囲の金属板1の保護層4を部分的に除去することで金属板1の地金を露出させ、陽極端子部12を設けるための露出部11を形成する(図2(9))。この際、保護層4を露出するのみでもよいが、金属板まで切削してもよく、この後で形成する陽極端子部12の高さとの関連で、切削する深さは適宜調整可能である。
そして、上記のように露出した陽極引き出し手段を形成する露出部11の上に陽極端子部12を形成する(図2(10))。この陽極端子部12は、いわゆるバンプ電極を用い、金ワイヤを熱圧着のうえ切断した金バンプのほか、銅メッキの上に半田ボールを接着しボール形状端子を格子配列状に形成したボールグリッドアレイ(BGA)など、自由に選択可能である。
最後に、穴3の部分で補強層2及び保護層4を切断(カット)すると共に、単位となる陰極端子部9間を各々切断することで、個片の固体電解コンデンサとする(図2(11))。すなわち、凹部5と陽極端子部12を含む所定の領域、この実施の形態では、凹部5を挟むように対向して配置した陽極端子部12を含む領域を区画するようにカットする。
以上のように、補強層を形成した面と反対の金属板の面に凹部を形成することで地金を露出させ、その凹部内に酸化皮膜層、固体電解質層、陰極端子を設けると共に凹部両脇に陽極端子部を設け、さらに、金属板に形成した穴に保護層を注入し、当該穴の位置で切断することにより、個片の固体電解コンデンサの側面を絶縁樹脂等を使用した保護層で被覆することが可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するもの及びそれ以外の他の実施形態も含むものである。例えば、陰極端子部9のうち、外部に露出すべき外部露出部を除いた部分を絶縁樹脂10で被覆することは省略可能である。また、以上に挙げたそれぞれの具体的な材料の種類や加工手法、各図に示した形状や構造は例示に過ぎず、適宜変更実施可能であることは言うまでもない。
2…補強層
3…穴
4…保護層
5…凹部
6…酸化皮膜層
7…固体電解質層
8…グラファイト(Gr)層と銀ペースト層
9…陰極端子部
10…絶縁樹脂
11…露出部
12…陽極端子部
Claims (2)
- 弁金属からなる金属板の片面に補強層を形成し、
前記補強層と反対の面より切削加工することで、前記金属板を貫通するが前記補強層は貫通しない溝状の穴を複数個形成し、
前記補強層と反対の面に対して、前記穴を充填すると共に当該面を被覆する保護層を形成し、
隣接する前記穴の間の前記保護層が形成された金属板の面に、所定間隔で凹部を形成することで、当該凹部の内面に弁金属の地金を露出させ、
前記凹部内面の前記弁金属の地金を、拡面処理し、その表面に酸化皮膜層を形成し、
前記凹部内の前記酸化皮膜層の上に、固体電解質層を形成し、
前記固体電解質層の上に、陰極端子部を形成し、
陽極端子部を設けるために、前記凹部周辺の前記保護層を部分的に除去することで金属板の地金を露出させ、
当該露出した金属板の地金の上に前記陽極端子部を形成し、
前記穴の部分で、前記金属板、前記補強層及び前記保護層を切断することにより、個片の固体電解コンデンサとしたことを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 弁金属からなる金属板の片面に補強層を形成する工程と、
前記補強層と反対の面より切削加工することで、前記金属板を貫通するが前記補強層は貫通しない溝状の穴を複数個形成する工程と、
前記補強層と反対の面に対して、前記穴を充填すると共に当該面を被覆する保護層を形成する工程と、
隣接する前記穴の間の前記保護層が形成された金属板の面に、所定間隔で凹部を形成することで、当該凹部の内面に弁金属の地金を露出させる工程と、
前記凹部内面の前記弁金属の地金を、拡面処理し、その表面に酸化皮膜層を形成する工程と、
前記凹部内の前記酸化皮膜層の上に、固体電解質層を形成する工程と、
前記固体電解質層の上に、陰極端子部を形成する工程と、
陽極端子部を設けるために、前記凹部周辺の前記保護層を部分的に除去することで金属板の地金を露出させる工程と、
当該露出した金属板の地金の上に前記陽極端子部を形成する工程と、
前記穴の部分で、前記金属板、前記補強層及び前記保護層を切断することにより、個片の固体電解コンデンサとする工程と、
を含むことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008092832A JP5120025B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008092832A JP5120025B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009246234A true JP2009246234A (ja) | 2009-10-22 |
JP5120025B2 JP5120025B2 (ja) | 2013-01-16 |
Family
ID=41307786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008092832A Expired - Fee Related JP5120025B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5120025B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112243529A (zh) * | 2018-06-11 | 2021-01-19 | 株式会社村田制作所 | 电容器阵列、复合电子部件、电容器阵列的制造方法以及复合电子部件的制造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01127231U (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-31 | ||
JPH02194518A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-08-01 | Nichicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH02301119A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-13 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH045813A (ja) * | 1990-04-23 | 1992-01-09 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH0831696A (ja) * | 1994-07-05 | 1996-02-02 | Avx Corp | 固体コンデンサとその製作方法 |
JPH1074668A (ja) * | 1996-08-30 | 1998-03-17 | Rohm Co Ltd | アレイ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 |
JP2003124067A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-04-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
JP2006173441A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008092832A patent/JP5120025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01127231U (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-31 | ||
JPH02194518A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-08-01 | Nichicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH02301119A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-13 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH045813A (ja) * | 1990-04-23 | 1992-01-09 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JPH0831696A (ja) * | 1994-07-05 | 1996-02-02 | Avx Corp | 固体コンデンサとその製作方法 |
JPH1074668A (ja) * | 1996-08-30 | 1998-03-17 | Rohm Co Ltd | アレイ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 |
JP2003124067A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-04-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
JP2006173441A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112243529A (zh) * | 2018-06-11 | 2021-01-19 | 株式会社村田制作所 | 电容器阵列、复合电子部件、电容器阵列的制造方法以及复合电子部件的制造方法 |
CN112243529B (zh) * | 2018-06-11 | 2022-06-28 | 株式会社村田制作所 | 电容器阵列、复合电子部件、电容器阵列的制造方法以及复合电子部件的制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5120025B2 (ja) | 2013-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5007677B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5120026B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
CN100565735C (zh) | 固态电解电容器和传输线器件及其制法、复合电子元件 | |
US7359181B2 (en) | Solid electrolytic capacitor | |
KR20070064680A (ko) | 고체 전해 컨덴서 및 그 제조 방법 | |
JP2006237520A (ja) | 薄型多端子コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2017168621A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP5007678B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5120025B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5434364B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2009295634A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2009260235A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP3966402B2 (ja) | 薄型固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5104380B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2005158903A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP5206958B2 (ja) | 固体電解コンデンサとその製造方法 | |
JP5206008B2 (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2008021774A (ja) | チップ形固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5164213B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2011176067A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2009295645A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2005294291A (ja) | 固体電解コンデンサ、その製造方法、および複合電子部品 | |
JP2010212600A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2005236090A (ja) | 固体電解コンデンサ及び伝送線路素子とそれらの製造方法とそれらを用いた複合電子部品 | |
JP2010239091A (ja) | 固体電解コンデンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110328 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120911 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120925 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121008 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |