JP2009245123A - 光電式分離型煙感知器 - Google Patents

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JP2009245123A JP2008090216A JP2008090216A JP2009245123A JP 2009245123 A JP2009245123 A JP 2009245123A JP 2008090216 A JP2008090216 A JP 2008090216A JP 2008090216 A JP2008090216 A JP 2008090216A JP 2009245123 A JP2009245123 A JP 2009245123A
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Abstract

【課題】ベースに本体を回転可能に固定して、端子台の配線接続作業性が向上できるとともに、ベースは本体と離さずにボックスに固定できる光電式分離型煙感知器を提供する。
【解決手段】壁面に取付するベース板2と、ベース板2にネジ30,67に固定され、火災検出用の光学系部品を搭載して回路基板8の収納部を有する本体3と、前面に光学フィルタを有するカバー20と、を備え、ネジ67を支点として、ベース板2に本体3を回転可能に取付している。
【選択図】図3

Description

本発明は、大空間などの用途で高所取付作業を伴う光電式分離型煙感知器に関する。
従来の光電式分離型煙感知器は、光軸などの調整や感度設定を行うために開閉するカバーの開閉を検出するカバー開閉状態判別手段と、感度を設定する距離選択スイッチの設定状態を判別する感度設定状態判別手段とを設け、感度設定が設定されていない状態でカバーが閉められたことを検出したとき、障害信号を出力する障害信号出力手段を設けている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3184397号公報(段落0015、0028、図2〜図4)
従来の光電式分離型煙感知器は、取り付け板を壁面に取り付ける際に、本体を外す必要があり、また、感知器の配線は下方を経由して前方の端子台に接続するので配線スペースを十分確保しなければならず、感知器の取付作業性が悪く、光学系部品に感知器設置場所付近に浮遊する粉塵等が付着して感度調整時の設定値に影響を及ぼすという問題があった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、ベースに本体を回動可能に固定して、端子台の配線接続作業性を向上させるとともに、ベースは本体と離さずにボックスに固定できる光電式分離型煙感知器を提供することを目的とする。
この発明の光電式分離型煙感知器は、壁面に取付するベースと、該ベースに複数の係止部に固定され、火災検出用の光学系部品を搭載して回路基板の収納部を有する本体と、前面に光学フィルタを有するカバーと、を備える光電式分離型煙感知器において、前記係止部のうち1つを支点として、前記ベースに前記本体を回転可能に取付したものである。
また、前記本体が回転する角度を略90°〜略180°で保持するストッパー部材を設けたものである。
この発明によれば、壁面に取付するベースと、該ベースに複数の係止部に固定され、火災検出用の光学系部品を搭載して回路基板の収納部を有する本体と、前面に光学フィルタを有するカバーと、を備える光電式分離型煙感知器において、前記係止部のうち1つを支点として、前記ベースに前記本体を回転可能に取付したので、ベース板の設置時に本体を別の場所に置く必要がなく、端子台の配線接続作業性を向上させるとともに、光学系部品を感知器設置場所付近に浮遊する粉塵等から隔離することができる。
また、前記本体が回転する角度を略90°〜略180°で保持するストッパー部材を設けたので、端子台の配線接続作業を作業しやすい任意の角度で行うことができる。
実施の形態1
図1は、本発明における光電式分離型煙感知器の送、受光器の外観斜視図である。図2は、本発明における光電式分離型煙感知器の送、受光器のカバーを取り外した外観図、図3は、図2において本体を約90°回転させた状態の外観図、図4は図2において本体を約180°回転させた状態の外観図である。図2〜4の(a)、(b)は各々斜視図と正面図を示す。
図1〜4において、1は送,受光器で、受光器1bが示されている(送光器1aは不図示)。2は壁面等に設置された図示しないボックスへ螺着されるベース板、3は支持枠4や光学台5や光学素子等からなる光学系部品を搭載する本体、20は、正面上部には略円弧状の光学フィルタを有する正面プレート21と正面下部には感度調整時に開閉する操作部カバー22を備える、カバーである。
2aは、本体3の背面側の取付台となるベース板2の吊下片である。この吊下片2aは、略長方形の配線口80から切り起こされている。また、3aは本体3の器台で、内部に回路基板8を収納する。また、3b1は孔61,62を有し、本体3を延長した右取付片、3b2は孔65,66を有し、本体3を延長した左取付片、30は右取付片3b1の取付ネジ、67は左取付片3b2の取付ネジ、31はカバー20をベース板2の上部に引っ掛けたときにその下部に溝部を介して器台3aの取付突部3cに固定するための取付ネジである。4は正面の縦断面が略コ字状の板金製の支持枠であり、固定ネジ(図示せず)の位置を中心に回転可能に器台3aの天面に固定される。
また、ベース板2には、右取付片3b1の孔61に挿通して取付ネジ30を螺合するネジ孔63及び左取付片3b2の孔66に挿通して取付ネジ67を螺合するネジ孔74が設けられている。さらに、後述するように、本体3を取付ネジ67を支点として左回りに略90°回転して、取付ネジ30を孔62に挿通して螺合するために用いるネジ孔64と、本体3を取付ネジ67を支点として略180°回転して、取付ネジ30を孔62に挿通して螺合するために用いるネジ孔68が設けられている。つまり、支点から各ネジ孔までは同一半径となっている。
本体3を略90°〜略180°に回転させると、ベース板2の配線口80が本体3に塞がれることがないとともに、電線を端子台9の各端子に接続する際に視認性がよい。つまり、配線作業性がよくなる。
5は光学台で、例えば、暗色の樹脂で椀状に形成されている。5aは光学台5の左右側方の回転軸、5bと5cは照準孔と覗き孔、7は傾斜したミラーで、左右が対構造で斜め前方の左右何れからも調整できる照準器が構成されている。また、6は前面に嵌装されたレンズであり、光学台5の内部には、レンズ6と光学台5の軸心に、例えば、フォトダイオード等の受光素子が設けられている。
光学台5は回転軸5aを左右両側の支持枠4の軸受孔4aに嵌合させて、光学台5が支持枠(図示せず)に垂直方向に回転可能に支持されている。
41と42は光軸に沿って並行して設けられた2本の調整ネジ、43と44は座金、45と46は組み付け状態で拡張力を加えるコイルバネである。また、実施の形態1の2本の調整ネジ41と42は、それぞれ光学台5の見掛け上の回転中心からずらされて設けられている。そして、一方の調整ネジ41は座金43とコイルバネ45とを介して、ネジ部が本体3の挿通孔3dに挿通されて先端を支持枠4のネジ孔4bに螺合させる。また、他方の調整ネジ42は座金44とコイルバネ46とを介して、光学台5の挿通孔5dに通されてからネジ先端を支持枠4のネジ孔4cに螺合させている。
12は本体3の下部に設けられた操作部のパネル、8は回路基板である。回路基板8は、図示しない電気部品等と外部からの感知器用の配線を接続する端子台9が回路基板8に下向きに実装され、絶縁カバー10が取付られ保護されている。また、絶縁カバー10の頂面は、外部からの配線を端子台9に誘導するために傾斜面として配線接続性を向上させている。なお、パネル12に印刷された図示しない表示の位置に合わせて、LEDを用いた火災確認灯50とトラブル表示灯51、監視/調整モード切換スイッチ52、監視距離の切換スイッチ53と感度設定ボリューム54、バッテリ端子55が操作または確認可能な状態で実装される。73は建物内の対向側壁の天井付近等に設けられた図示しないボックスに、ベース板2を取付ネジ72で固定して設置するときに用いるダルマ孔である。
上述の図1〜4に受光器1bを例示したが、送、受光器1には同一形状の筐体が共通的に用いられる。送光器1a(不図示)と受光器1bで異なるところは、光学台5の内部に配置される送、受光素子と信号の処理回路およびLED等を搭載する回路基板8等の主に送、受光という機能上の相違に伴う構成部材に限られる。そして、筐体をほぼ共通化した送光器1aと受光器1bが、図示されていないボックス等を介して建物内の天井や側壁等の両側に分離されて一直線上に対向して取り付けられる。
次に、本発明の光電式分離型煙感知器の取付方法として、まず、本体を略90°回転して保持する場合について図2,3により説明する。
光電式分離型煙感知器は図1に示すように本体3は、右取付片3b1の孔61に取付ネジ30を挿通し、ネジ孔63に螺合させ、左取付片3b2の孔66に取付ネジ67を挿通し、ネジ孔74に螺合させてベース板2に固定されている。
建物内の対向側壁の天井付近等に光電式分離型煙感知器を取り付けるときは、まず、取付ネジ30を取り外し、取付ネジ67をゆるめ、取付ネジ67を中心にして、本体3を左回りに回転して、取付ネジ30を右取付片3b1の孔62に挿通してベース板2のネジ孔64に螺合して固定する。また、ゆるめた取付ネジ67もまた固定する。このとき、ベース板2のネジ孔64は、本体3を左回りに略90°回転した位置に設けられているので、本体3は略90°回転した位置に保持される。
次に、建物内の対向側壁に設けられた図示しないボックスに、ベース板2の吊下片2aを取付ネジ71でネジ止め、また、ダルマ孔73を取付ネジ72で固定して設置する。そして、設置されたベース板2の配線口80を通して壁内から引出された図示されていない電線を本体3の回路基板8に実装された端子台9に接続する。配線が終了すると、まず、取付ネジ30をネジ孔64から取り外し、取付ネジ67をゆるめ、取付ネジ67を中心にして、本体3を右回りに回転して、右取付片3b1の孔61に取付ネジ30を挿通してベース板2のネジ孔63に螺合して固定し、ゆるめた取付ネジ67を固定して本体3を元の位置に戻す。
次に、光軸の調整は次の手順で行われる。まず、側壁に取付けられた受光器1bのカバー20が外された状態で、本体3の前面斜め方向から覗き孔5cを覗いて、照準孔5bとミラー7を通して対向側壁面上の送光器1aを透視する。透視しながら右の調整ネジ41を回して、支持枠4を回転させる。そして、ミラー7上の送光器1aの投影像の横幅の中央を、照準孔5bの水平方向の中心に一致させる。この操作で、照準器を用いた光軸の水平(左右)方向が調整される。次に、光軸の水平方向の調整に続いて垂直方向の光軸調整も行われる。垂直方向の光軸の調整には、左側の調整ネジ42が利用される。先端のネジ部がネジ孔45に捩じ込まれた調整ネジ42を正逆回転すると、光学台5が左右の回転軸5aを中心に垂直面内で俯仰回転する。そして、照準孔5bに挿通してミラー7上に投影された前方の送光器1aの投影像の中心が照準孔5bの中心位置に確認された時に、送光器1aと受光器1bの光軸が一致して光学系の光軸調整が終了する。
一般に、この種の感知器に用いられる送光素子は、指向性を有する。送光素子の指向性に基づいて受光出力のピーク値が光軸からずれているときは、光軸調整をしてズレを補償することが必要になる。このため、上述の照準器を利用した光学系の見掛け上の光軸調整の終了後、図示しないレベルメータ(DVM)を用いて指向性を補償するための最終的な調整が行われる。指向性を補償する光軸調整には、受光素子60の受光出力を測定するためのレベルメータが受光器1b側に接続される。受光器1bに接続されたレベルメータによって、送光器1a側の調整ネジ41、42の回転位置に対応する受光出力が測定される。
次に、本体が回転する角度を略180で保持する方法を図2,4により説明する。
この場合は、本体3の左取付片3b2の孔65と、ベース板2に設けたネジ孔68を用いて行う。
光電式分離型煙感知器は図1に示すように本体3はベース板2に固定されている状態で、まず、取付ネジ30を取り外し、取付ネジ67をゆるめ、取付ネジ67を中心にして、本体3を左回りに回転して、左取付片3b2のネジ孔65に挿通して取付ネジ30をベース板2のネジ孔68に螺合して固定する。また、ゆるめた取付ネジ67もまた固定する。
このとき、ベース板2のネジ孔68は、本体3を左回りに180°回転した位置に設けられているので、本体3は180°回転した位置に保持される。
次に、対向側壁の天井付近等に設けられた図示しないボックスに、ベース板2設置し、配線が終了すると、まず、取付ネジ30をネジ孔68から取り外し、取付ネジ67をゆるめ、取付ネジ67を中心にして、本体3を右回りに回転して、右取付片3b1の孔61に取付ネジ30を挿通してベース板2のネジ孔63に螺合して固定し、ゆるめた取付ネジ67を固定して本体3を元の位置に戻す。
なお、以上のように本体3が回転する角度を略90°と略180°で保持するときに、ストッパーとして取付ネジ30、67等を用いて行う方法を説明したが、ネジでなくともピンでもよい。
また、ネジ孔64を回転各略90°を超える位置に設けるか、ネジ孔68を、回転角略180°以内の位置に設けるか、あるいは、ベース板2のネジ孔64にチエーンの一端を引っ掛け、チエーンの任意の輪の位置と取付片3bの孔62にネジを挿入して保持し、本体3が回転する角度を略90°〜略180°の任意の角度で保持して作業を行ってもよい。
以上のように、壁面に取付するベース板2と、ベース板2に複数の取付ネジに固定され、火災検出用の光学系部品を搭載して回路基板8の収納部を有する本体3と、前面に光学フィルタを有するカバー20と、を備え、取付ネジのうち1つの取付ネジ67を支点として、ベース板2に本体3を回転可能に取付したので、ベース板2の設置時に本体3を別の場所に置く必要がなく、端子台9の配線接続作業性を向上させるとともに、光学系部品を感知器設置場所付近に浮遊する粉塵等から隔離することができる。
また、本体3が回転する角度を略90°〜略180°で保持するストッパー部材を設けたので、端子台9の配線接続作業を作業しやすい任意の角度で行うことができる。
なお、本実施の形態では、左下の取付ネジ67を支点として回転を行う例を示したが、右下の取付ネジ30を支点としてもよい。
本発明における光電式分離型煙感知器の外観斜視図である。 本発明における光電式分離型煙感知器のカバーを取り外した外観図である。 図2において本体を約90°回転させた状態の外観図である。 図2において本体を約180°回転させた状態の外観図である。
符号の説明
1 送、受光器、1a 送光器、1b 受光器、2 ベース板、3 本体 、4b ネジ孔、5 光学台、8 回路基板、9 端子台、20 カバー、30 取付ネジ、60 受光素子、61 孔、62 孔、64 ネジ孔、65 ネジ孔、66 孔、67 取付ネジ、68 ネジ孔、74 ネジ孔、80 配線口。

Claims (2)

  1. 壁面に取付するベースと、該ベースに複数の係止部に固定され、火災検出用の光学系
    部品を搭載して回路基板の収納部を有する本体と、前面に光学フィルタを有するカバーと、を備える光電式分離型煙感知器において、
    前記係止部のうち1つを支点として、前記ベースに前記本体を回転可能に取付したこと
    を特徴とする光電式分離型煙感知器。
  2. 前記本体が回転する角度を略90°〜略180°で保持するストッパー部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の光電式分離型煙感知器。
JP2008090216A 2008-03-31 2008-03-31 光電式分離型煙感知器 Withdrawn JP2009245123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9970912B2 (en) 2012-09-27 2018-05-15 Utc Fire & Security Americas Corporation, Inc. Modular smoke detection system

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