JP2003323681A - 炎探知器 - Google Patents

炎探知器

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JP2003323681A
JP2003323681A JP2002128398A JP2002128398A JP2003323681A JP 2003323681 A JP2003323681 A JP 2003323681A JP 2002128398 A JP2002128398 A JP 2002128398A JP 2002128398 A JP2002128398 A JP 2002128398A JP 2003323681 A JP2003323681 A JP 2003323681A
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infrared
flame detector
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window
adapter piece
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JP2002128398A
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Katsunobu Yasunaga
勝宣 安永
Hideto Hamada
英人 濱田
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NIPPON HAKUYO ELECTRONICS KK
Oki Denki Bohsai Co Ltd
Original Assignee
NIPPON HAKUYO ELECTRONICS KK
Oki Denki Bohsai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災対象物に合わせた視野角を簡単に得るこ
とを可能にした炎探知器を提供すること。 【解決手段】 炎探知器10は、一面11aに赤外線取
込窓16を設けた筐体11と、筐体11の内部に設けら
れかつ赤外線取込窓16から入射する赤外線を検出する
赤外線センサーとを少なくとも備えている。筐体11の
一面11aで赤外線取込窓16の外周部に設けた紫外線
センサー設置部17に紫外線センサー13を配置してい
る。赤外線取込窓16は、筐体11の内部に向かって所
定の深さに形成された有底円筒形状の収容部16aと、
有底円筒形状の収容部16aの底部中央に設けた赤外線
透過部16bとからなる。赤外線取込窓16の収容部1
6aに、所定の検知角度および検知形状にて赤外線セン
サー12に赤外線を与える制限アダプターピース15を
装着可能にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火災探知警報機に用
いられる炎探知器に関し、特に視野角を簡単に調整可能
とした炎探知器に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、この種の炎探知器は、略円筒形状に
形成されていて、かつ一面に赤外線取込窓を、他面に取
付部をそれぞれ設けた筐体と、前記筐体内部に設けられ
かつ前記赤外線取込窓の赤外線透過部から入射する赤外
線を検出する赤外線検出センサーと、前記赤外線検出セ
ンサーの検出信号を処理する処理回路とを備えているも
のが一般的である。
【0003】このような炎探知器によれば、略円筒形状
の一面に設けた赤外線取込窓の赤外線透過部から入射す
る赤外線を前記赤外線検出センサーで検出し、前記赤外
線検出センサーで検出した検出信号を前記処理回路に与
え、前記処理回路において例えば一定レベル以上の検出
信号が所定時間継続したときに警報信号を出力するよう
にしたものである。
【0004】図16は、上述した従来の炎探知器の指向
特性を側面から見て示す指向特性図であり、角度と検知
可能距離とがとられている。この図16において、炎探
知器110は水平に保たれた天井130の下面に固定さ
れている。このように炎探知器110が設置された状態
のときに、側面から見た指向特性は図16に示すハッチ
ング部のようになり、このハッチング部が有効感知区域
を示している。
【0005】この図16において、前記炎探知器110
の赤外線取込窓の赤外線透過部111から垂直に下ろし
た線を中心とし、この線を角度ゼロ[度]とし、以下
に、10[度],20[度],30[度],40
[度],50度と視野角をとっている。また、前記赤外
線透過部111を中心として2[m],4[m],6
[m],…,18[m],20[m]と半円形状に検出
可能距離をとっている。
【0006】この図16からもわかるように、視野角が
0[度]のときが最大20[m]を検出でき、視野角が
10[度]、20[度]、30[度]と大きくなるに従
って検出距離が短くなり、角度が50[度]で約13
[m]強程度の検出距離となることがわかる。そして、
炎探知器が検知できる範囲(視野角)は、炎探知器11
0の赤外線取込窓の赤外線透過部111を頂点とする円
錐形状をしたものになる。なお、炎探知器110の性能
によって、その検出できる距離や角度は変化するが、そ
の指向特性は、概ね図16に示すような指向特性を呈す
ることになる。したがって、現状では、検出すべき対象
(炎)に応じて上記指向特性をうまく使い分けて、火災
を有効に検出できるようにしている。
【0007】ところで、最近では、特定の機器や特定の
狭い空間において発生する火災を確実に感知でき、しか
も、特定の機器や特定の狭い空間の隣接する部分で発生
する火災を誤り検出しない、いわゆる局所的かつ限定的
な範囲(スポット)の炎検出をすることが要求されてい
る。このような要求に対しては、上述した従来の炎探知
器110では、図16に示す指向特性からわかるよう
に、検出範囲が広くて対応できなかった。このため、従
来は、炎探知器110の取付角度を変化させたり、ある
いは、炎探知器110の周囲に赤外線を遮断する遮蔽板
を取り付けたりして、炎探知器110の視野角を制限し
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の炎探知器にあっては、上述したような視野角の
確保では次のような欠点があった。 (1)炎探知器の取付角度を変化させたり、あるいは、
炎探知器の周囲に遮蔽板を設けて赤外線を遮断するので
は、隣接する火災警報対象物をそれぞれ区分けして感知
することが甚だ困難であるという欠点があった。 (2)火災警報対象物に合わせて炎探知器を取付角度を
変化させることは、設定に手間がかかるという欠点があ
った。 (3)炎探知器の周囲に赤外線を遮断する遮蔽板を取り
付けるためには、炎探知器の周囲に遮蔽板の取付空間が
必要となるという欠点があった。 本発明は、上述した欠点を解消し、火災対象物に合わせ
た視野角を簡単に得ることを可能にした炎探知器を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る炎探知器は、一面に赤
外線取込窓を設けた筐体と、前記筐体内部に設けられか
つ前記赤外線取込窓から入射する赤外線を検出する赤外
線検出センサーとを少なくとも備えた炎探知器におい
て、前記筐体の赤外線取込窓は、前記筐体内部に向かっ
て所定の深さに形成された有底円筒形状の収容部と、当
該有底円筒形状の収容部の底部中央に設けた赤外線透過
部とから構成されており、前記筐体の赤外線取込窓の収
容部に、所定の検知角度および検知形状にて前記赤外線
検出センサーに赤外線を与えることができる制限アダプ
ターピースを装着可能にしてなることを特徴とする。上
記目的を達成するために、請求項2記載の発明に係る炎
探知器は、一面に赤外線取込窓を設けた筐体と、前記筐
体内部に設けられかつ前記赤外線取込窓から入射する赤
外線を検出する赤外線検出センサーとを少なくとも備え
た炎探知器において、前記筐体の一面であって前記赤外
線取込窓の外周部の一部に紫外線センサー設置部を設
け、かつ、前記紫外線センサー設置部に紫外線センサー
を配置し、前記筐体の赤外線取込窓は、前記筐体内部に
向かって所定の深さに形成された有底円筒形状の収容部
と、当該有底円筒形状の収容部の底部中央に設けた赤外
線透過部とから構成されており、前記筐体の赤外線取込
窓の収容部に、所定の検知角度および検知形状にて前記
赤外線検出センサーに赤外線を与えることができる制限
アダプターピースを装着可能にしてなることを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の炎探知器において、前記制限アダプターピース
は、中空部を有する所定の長さの円柱に形成されてお
り、前記中空部を円柱形状として赤外線を通過可能にす
ることにより円形状の視野を確保し、かつ、前記中空部
の直径を所定の値に設定することにより検出すべき視野
角を調整可能にしてなることを特徴とする。請求項4記
載の発明では、請求項1または2記載の炎探知器におい
て、前記制限アダプターピースは、中空部を有する円柱
に形成されており、前記中空部を角柱形状として赤外線
を通過可能にすることにより方形状に視野を確保し、か
つ、角柱の平面の寸法を所定の値に設定することにより
検出すべき視野角を調整できるようにしたことを特徴と
する。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項1または
2記載の炎探知器において、前記制限アダプターピース
は、円柱に形成されており、かつ、前記円柱のほぼ中心
を中心として任意の切欠き部を設けて所定の形状の視野
を確保し、かつ、切欠き部の形状に応じて検出すべき視
野角を調整できるようにしたことを特徴とする。請求項
6記載の発明では、請求項1、2、3または4記載の炎
探知器において、前記制限アダプターピースは、赤外線
を透過させない物質で形成したものであることを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1ないし図5は、本発明
の実施の形態を説明するための図である。ここに、図1
は、本発明の実施の形態に係る炎探知器であって制限ア
ダプターピースを装着しない状態を示す斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る炎探知器を示す平面
図である。図3は、本発明の実施の形態に係る炎探知器
であって図2のX−X線に沿う断面図である。図4は、
本発明の実施の形態に係る炎探知器で使用する制限アダ
プターピースの構成例を示す斜視図である。図5は、本
発明の実施の形態に係る炎探知器の筐体の一面に設けた
赤外線取込窓の収容部に制限アダプターピースを取り付
ける状態を説明するための図である。
【0013】これらの図において、本発明の第1の実施
の形態に係る炎探知器10は、大別して、略円筒形状で
あって側面から見て略台形形状の筐体11と、前記筐体
11の内部に設けられ前記筐体11の一面11aの中央
部に位置するように配置された赤外線センサー12と、
前記筐体11の一面11aであって前記赤外線センサー
12の外周側に配置された紫外線を検出する紫外線セン
サー13と、前記赤外線センサー12および紫外線セン
サー13からの各検出信号をそれぞれ処理する処理回路
14と、前記紫外線センサー12に入射する赤外線の視
野角や検出形状を制限する制限アダプターピース15と
から構成されている。
【0014】さらに説明すると、前記筐体11は、略円
筒形状に形成されていて側面から見てゆるい台形形状を
しており、かつ、その一面11aの中央部に所定の直径
を有する赤外線取込窓16を設けるとともに、当該一面
11aの中央部の外側に凹状に形成された紫外線センサ
ー設置部17を設けている。前記筐体11の他面11b
には、取付部18が設けられている。また、前記筐体1
1に設けられた赤外線取込窓16は、図3に示すよう
に、前記筐体11の内部に向かって所定の深さでかつ所
定の直径に形成された有底円筒形状の収容部16aと、
当該有底円筒形状の収容部16aの底部中央に設けられ
かつ前記収容部16aの直径より小さい所定の直径に形
成された赤外線透過部16bとから構成されている。
【0015】前記赤外線センサー12は、図3に示すよ
うに、前記筐体11の内部の固定座11cに固定されて
おり、前記赤外線取込窓16の赤外線透過部16bから
入射する赤外線を検出して電気信号に変換できるように
なっている。前記紫外線センサー13は、前記筐体11
の一面11aであって赤外線取込窓16の周囲の一部に
設けた紫外線センサー設置部17の内部に固定されてお
り、前記紫外線センサー設置部17の開放面から入射す
る紫外線を検出して電気信号に変換できるようになって
いる。
【0016】また、前記筐体11の内面側には、前記赤
外線センサー12からの検出信号および前記紫外線セン
サー13からの検出信号を処理する処理回路14が設け
られている。前記制限アダプターピース15は、図4
(A)ないし図4(F)に示すような制限アダプターピ
ース15aないし15fから構成されている。これら制
限アダプターピース15aないし15fは、図4(A)
ないし図4(F)に示すように、赤外線を遮断する材料
でもって前記筐体11の前記赤外線取込窓16の前記収
容部16aの深さと同程度の長さ(厚さ)の円柱形状あ
るいは円筒形状に形成されている。
【0017】上記各制限アダプターピース15aないし
15fの外径(直径)は、前記筐体11の一面11a側
に設けた赤外線取込窓16の収容部16aの内径とほぼ
一致しており、当該制限アダプターピース15aないし
15fのうちの一つが前記赤外線取込窓16の収容部1
6aに着脱可能にされている。ここで、前記制限アダプ
ターピース15aないし15cは、図4(A)ないし図
4(C)に示すように、中空部を有する円筒形状に形成
されている。
【0018】ここで、制限アダプターピース15aは、
図4(A)に示すように、その中空部の円筒形状の直径
を例えば前記赤外線透過部16bの直径と同程度にする
ことにより例えば視野角(円錐角度)が10[度]の検
知角度(円錐形状)をした検知形状により前記赤外線検
出センサー12に赤外線を通過させることができるよう
に形成されている。
【0019】また、制限アダプターピース15bは、図
4(B)に示すように、その中空部の円筒形状の直径を
例えば前記赤外線透過部16bの約2倍程度にすること
により例えば視野角(円錐角度)が20[度]の検知角
度(円錐形状)をした検知形状で前記赤外線検出センサ
ー12に赤外線を通過させることができるように形成さ
れている。さらに、制限アダプターピース15cは、図
4(C)に示すように、その中空部の円筒形状の直径を
例えば前記赤外線透過部16bの約3.0倍程度にする
ことにより例えば視野角(円錐角度)が30[度]の検
知角度(円錐形状)をした検知形状で前記赤外線検出セ
ンサー12に赤外線を通過させることができるように形
成されている。
【0020】一方、前記制限アダプターピース15d
は、図4(D)に示すように、円柱に形成されており、
かつ、前記円柱のほぼ中心O点を中心として例えば18
0[度]の切欠き部を設けて半円形状に形成することに
より、所定の形状の視野を確保し、下の視野角を10
[度]に、上の視野角を50[度]に設定できるように
したものである。
【0021】また、前記制限アダプターピース15e
は、図4(E)に示すように、中空部を有しかつ赤外線
を遮断する材料でもって円筒に形成されており、前記中
空部を角柱状として赤外線を通過可能にすることにより
方形状に視野を確保し、角柱の平面の各寸法を所定の値
に設定することにより検出すべき視野角例えば10
[度]×30[度]、10[度]というように調整でき
るようにしたものである。
【0022】また、前記制限アダプターピース15f
は、図4(F)に示すように、赤外線を遮断する材料で
もって円柱に形成されており、かつ、前記円柱のほぼ中
心O点を中心として例えば180[度]以上を切欠き扇
型の切欠き部を形成することにより、所定の形状の視野
を確保し、下の視野角を10[度]に、上の視野角を5
0[度]に設定できるようにしたものである。
【0023】このような炎探知器を設置する方法につい
て説明する。まず、上記炎探知器10と全く同一形状に
筐体を形成するとともに、取付部18、赤外線取込窓1
6、収容部16a、赤外線透過部16bなども上記炎探
知器10と全く同一に構成し、かつ、赤外線センサー1
2に代えて例えばCCDカメラを前記筐体11の固定座
11cに固定し、かつ、概ね図16の指向性を有するよ
うに構成した炎探知器ダミーを製作しておく。また、こ
の炎探知器ダミーのCCDカメラからの影像信号をケー
ブルを介してモニタに供給できるように構成しておく。
モニタは、前記CCDカメラへの電力の供給や前記CC
Dカメラからの影像信号を処理できるようにしてある。
この炎探知器ダミーを上記炎探知器10の設置場所の取
付座に装着した後、炎探知器ダミーのCCDカメラから
の影像をモニタに写す。
【0024】ここで、当該火災感知が必要となる局所的
で制限的な検出領域を確定するために、前記炎探知器ダ
ミーの赤外線取込窓に制限アダプターピース15aない
し15fの一つを次々に着脱し、そのときどきの影像を
モニタに映し出す。当該モニタを見て、所望とする視野
角の得られる制限アダプターピース15aないし15f
の一つを決定する。ついで、前記炎探知器ダミーを上記
炎探知器10の設置場所に固定した取付座から取り外
す。
【0025】しかる後に、図5に示すように、上記炎探
知器10の筐体11の赤外線取込窓16の収容部16a
に、上述した手順で決定した制限アダプターピース15
aないし15fのうちの一つを装着する。前記制限アダ
プターピース15aないし15fのうちの一つの装着が
終了した炎探知器10を、上記炎探知器10の設置場所
に固定した取付座に装着固定する。これにより、所望の
視野角の炎探知器10を設置することができる。
【0026】上述したように設置した炎探知器10で所
定の機器の炎を監視をしているときに、例えば隣接した
機器から炎が発生したとすると、当該炎探知器10の紫
外線センサー13が直ちに炎を検出して電気信号を出力
するが、赤外線センサー12には隣接する機器からの赤
外線が到達しないため、赤外線センサー12から電気信
号が出力されない。したがって、例えば当該炎探知器1
0が赤外線センサー12と紫外線センサー13の信号の
論理積をとっているときには、当該炎探知器10は監視
対象に火災がないものとして火災検出信号を出力しな
い。
【0027】一方、監視対象の機器から炎が発生してい
るときには、当該炎探知器10の紫外線センサー13は
直ちに炎を検出し電気信号を出力し、また、当該炎探知
器10の赤外線センサー12にも当該機器からの赤外線
が到達するため、電気信号を出力する。したがって、例
えば当該炎探知器10が赤外線センサー12と紫外線セ
ンサー13の信号の論理積をとっているときには、当該
炎探知器10は監視対象に火災が発生したものとして火
災検出信号を出力する。
【0028】また、例えば当該監視機器の近傍で煙草な
どを喫煙したときには、その状況にもよるが、当該炎探
知器10の赤外線センサー12に赤外線が到達し、赤外
線センサー12から電気信号が出力されることがある
が、この場合、当該炎探知器10の紫外線センサー13
から検出信号が出力されることがない。したがって、例
えば当該炎探知器10が赤外線センサー12と紫外線セ
ンサー13の信号の論理積をとっているときには、当該
炎探知器10は監視対象に火災がないものとして火災検
出信号を出力しない。
【0029】このように上記炎探知器10は、赤外線セ
ンサー12の検出信号と紫外線センサー13の検出信号
とを出力できるようにしてあるため、確実に火災を検出
できるとともに、誤報などの発生を防止できるものであ
る。また、赤外線センサーと紫外線センサーとを別々に
設置した場合には、少なくとも4本の電線を介して警報
装置本体に接続する必要があるが、本発明の実施の形態
に係る炎探知器10では3本の電線を介して警報装置に
接続するのみで足りるため、電線を一本節約できる。ま
た、本発明の実施の形態に係る炎探知器10によれば、
赤外線センサー12と紫外線センサー13の検出信号を
論理積をとって出力するようにすれば、2本の電線で警
報装置に接続することができる。
【0030】なお、上述したごとく炎探知器10の一つ
の設置例を説明したが、これに限定されるものではな
く、従来のように設計値の視野角と測定機器などを使用
して炎探知器10を設置するなど、他の方法で炎探知器
10の設置を行ってもよいことはもちろんである。図6
および図7は、本発明の実施の形態に係る炎探知器の一
例を説明するためのものであり、図6は図4(B)に示
す制限アダプターピースを炎探知器の筐体の赤外線取込
窓の収容部に装着した状態の平面図、図7は図4(B)
に示す制限アダプターピースを炎探知器の筐体の赤外線
取込窓の収容部に装着する状態を説明するための斜視図
である。
【0031】図6および図7において、前記炎探知器1
0では、その筐体11の赤外線取込窓16の収容部16
aに、図4の(B)に示す制限アダプターピース15b
を装着したものである。図6からも理解できるように、
制限アダプターピース15bの中空部の直径が赤外線取
込窓16の赤外線透過部16bの直径よりやや大きく設
定されている。これにより、視野角が例えば20[度]
に設定できるようになる。
【0032】図8および図9は、本発明の実施の形態に
係る炎探知器の他の例を説明するためのものであり、図
8は図4(C)に示す制限アダプターピースを炎探知器
の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の平面
図、図9は図4(C)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を
説明するための斜視図である。図8からも理解できるよ
うに、制限アダプターピース15cの中空部の直径が赤
外線取込窓16の赤外線透過部16bの直径よりかなり
大きく設定されている。これにより、視野角が例えば3
0[度]に設定できるようになる。
【0033】図10および図11は、本発明の実施の形
態に係る炎探知器のさらに他の例を説明するためのもの
であり、図10は図4(D)に示す制限アダプターピー
スを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した
状態の平面図、図11は図4(D)に示す制限アダプタ
ーピースを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装
着する状態を説明するための斜視図である。図10から
も理解できるように、制限アダプターピース15dの切
欠部が赤外線取込窓16の赤外線透過部16bの半分に
なっている。これにより、下視野角が例えば10[度]
で上視野角が50[度]に設定できるようになる。
【0034】図12および図13は、本発明の実施の形
態に係る炎探知器のさらに他の例を説明するためのもの
であり、図12は図4(E)に示す制限アダプターピー
スを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した
状態の平面図、図13は図4(E)に示す制限アダプタ
ーピースを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装
着する状態を説明するための斜視図である。
【0035】図12からも理解できるように、制限アダ
プターピース15eは、その中空部が長方形をしてお
り、その長方形状の中空部の短片の長さが赤外線取込窓
16の赤外線透過部16bの大きさに設定されており、
かつ、その長方形状の中空部の長片の長さが赤外線取込
窓16の赤外線透過部16bの大きさより相当大きく設
定されることにより、視野角10×30[度]および視
野角10[度]というふうに設定できることになる。
【0036】図14および図15は、本発明の実施の形
態に係る炎探知器のさらに他の例を説明するためのもの
であり、図14は図4(F)に示す制限アダプターピー
スを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した
状態の平面図、図15は図4(F)に示す制限アダプタ
ーピースを炎探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装
着する状態を説明するための斜視図である。制限アダプ
ターピース15fの切欠部が赤外線取込窓16の赤外線
透過部16bの半分より相当狭く(鋭角に)設定されて
いる。これにより、下視野角が例えば10[度]で上視
野角が50[度]に設定できるようになる。
【0037】このように本発明の実施の形態では、制限
アダプターピース15aないし15fを前記筐体11の
赤外線取込窓16の収容部16aに装着することによ
り、所望の視野角を容易に得ることができる。すなわ
ち、本発明の実施の形態によれば、次のように利点があ
る。 (1)炎探知器の取付角度を変化させることなく、ある
いは、炎探知器の周囲に遮蔽板を設けることなく、所望
の視野角を容易に得ることができ、隣接する火災警報対
象物をそれぞれ区分けして感知することが容易になる。 (2)火災警報対象物に合わせて炎探知器を取付角度を
変化させる必要がないから、設定に手間がかからない。 (3)炎探知器の周囲に赤外線を遮断する遮蔽板を取り
付ける必要がないため、炎探知器の周囲に遮蔽板の取付
空間を必要とせず、自由に取り次けが可能になる。 なお、本実施の形態においては、制限アダプターピース
15aないし15fを装着する際に、赤外線センサー1
2と紫外線センサー13の双方を備える複合型センサー
で説明したが、これは、赤外線センサー12を単体で使
用するセンサーに装着してもよいことは言うまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記筐体の赤外線取込窓を、前記筐体内部に向かって所定
の深さに形成された有底円筒形状の収容部と、当該有底
円筒形状の収容部の底部中央に設けた赤外線透過部とか
ら構成し、かつ、前記収容部に、所定の検知角度および
検知形状にて前記赤外線検出センサーに赤外線を与える
ことができる制限アダプターピースを装着可能にしてな
るので、次のような効果がある。
【0039】(1)炎探知器の取付角度を変化させるこ
となく、あるいは、炎探知器の周囲に遮蔽板を設けるこ
となく、所望の視野角を容易に得ることができ、隣接す
る火災警報対象物をそれぞれ区分けして感知することが
容易にできる。 (2)火災警報対象物に合わせて炎探知器を取付角度を
変化させる必要がないから、設定に手間がかからない。 (3)炎探知器の周囲に赤外線を遮断する遮蔽板を取り
付ける必要がないため、炎探知器の周囲に遮蔽板の取付
空間を必要とせず、自由に取り次けが可能になる。 (4)制限アダプターピースを交換するのみで、所望の
視野角を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炎探知器であって制
限アダプターピースを装着しない状態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る炎探知器を示す平面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る炎探知器であって図
2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る炎探知器で使用する
制限アダプターピースの例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る炎探知器の筐体の赤
外線取込窓に制限アダプターピースを取り付ける状態を
示す説明図である。
【図6】図4(B)に示す制限アダプターピースを炎探
知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の平
面図である。
【図7】図4(B)に示す制限アダプターピースを炎探
知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を説
明するための斜視図である。
【図8】図4(C)に示す制限アダプターピースを炎探
知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の平
面図である。
【図9】図4(C)に示す制限アダプターピースを炎探
知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を説
明するための斜視図である。
【図10】図4(D)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の
平面図である。
【図11】図4(D)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を
説明するための斜視図である。
【図12】図4(E)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の
平面図である。
【図13】図4(E)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を
説明するための斜視図である。
【図14】図4(F)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着した状態の
平面図である。
【図15】図4(F)に示す制限アダプターピースを炎
探知器の筐体の赤外線取込窓の収容部に装着する状態を
説明するための斜視図である。
【図16】従来の炎探知器の指向特性を側面から見て示
す特性図である。
【符号の説明】
10 炎探知器 11 筐体 11a 一面 11b 他面 12 赤外線センサー 13 紫外線センサー 14 処理回路 15,15a,15b,15c,15d,15e,15
f 制限アダプターピース 16 赤外線取込窓 16a 収容部 16b 赤外線透過部 17 紫外線センサー設置部 18 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 1/42 G01J 1/42 C (72)発明者 安永 勝宣 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川2丁目40 番地7 日本舶用エレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 濱田 英人 東京都品川区西五反田8丁目8番20号 沖 電気防災株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AB02 AB05 BA01 BA04 BB20 BB21 BB46 BB48 BC14 BC16 BD06 CA01 DA06 5C085 AA13 AA14 AB01 AB08 CA30 FA11 FA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に赤外線取込窓を設けた筐体と、前
    記筐体内部に設けられかつ前記赤外線取込窓から入射す
    る赤外線を検出する赤外線検出センサーとを少なくとも
    備えた炎探知器において、 前記筐体の赤外線取込窓は、前記筐体内部に向かって所
    定の深さに形成された有底円筒形状の収容部と、当該有
    底円筒形状の収容部の底部中央に設けた赤外線透過部と
    から構成されており、 前記筐体の赤外線取込窓の収容部に、所定の検知角度お
    よび検知形状にて前記赤外線検出センサーに赤外線を与
    えることができる制限アダプターピースを装着可能にし
    てなることを特徴とする炎探知器。
  2. 【請求項2】 一面に赤外線取込窓を設けた筐体と、前
    記筐体内部に設けられかつ前記赤外線取込窓から入射す
    る赤外線を検出する赤外線検出センサーとを少なくとも
    備えた炎探知器において、 前記筐体の一面であって前記赤外線取込窓の外周部の一
    部に紫外線センサー設置部を設け、かつ、前記紫外線セ
    ンサー設置部に紫外線センサーを配置し、 前記筐体の赤外線取込窓は、前記筐体内部に向かって所
    定の深さに形成された有底円筒形状の収容部と、当該有
    底円筒形状の収容部の底部中央に設けた赤外線透過部と
    から構成されており、 前記筐体の赤外線取込窓の収容部に、所定の検知角度お
    よび検知形状にて前記赤外線検出センサーに赤外線を与
    えることができる制限アダプターピースを装着可能にし
    てなることを特徴とする炎探知器。
  3. 【請求項3】 前記制限アダプターピースは、中空部を
    有する所定の長さの円柱に形成されており、前記中空部
    を円柱形状として赤外線を通過可能にすることにより円
    形状の視野を確保し、かつ、前記中空部の直径を所定の
    値に設定することにより検出すべき視野角を調整可能に
    してなることを特徴とする請求項1または2記載の炎探
    知器。
  4. 【請求項4】 前記制限アダプターピースは、中空部を
    有する円柱に形成されており、前記中空部を角柱形状と
    して赤外線を通過可能にすることにより方形状に視野を
    確保し、かつ、角柱の平面の寸法を所定の値に設定する
    ことにより検出すべき視野角を調整できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の炎探知器。
  5. 【請求項5】 前記制限アダプターピースは、円柱に形
    成されており、かつ、前記円柱のほぼ中心を中心として
    任意の切欠き部を設けて所定の形状の視野を確保し、か
    つ、切欠き部の形状に応じて検出すべき視野角を調整で
    きるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の炎探知器。
  6. 【請求項6】 前記制限アダプターピースは、赤外線を
    透過させない物質で形成したものであることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4または5記載の炎探知器。
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