JP2009244598A - 母基板の分断方法および液晶表示装置の製造方法並びに液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】抗折強度が高い液晶表示装置を安定して製造することができる液晶表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の液晶表示装置30が区画形成された、一対のガラス基板1・11が貼合わされてなる母基板に、ガラス基板1・11のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、母基板の分断用の第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、一対のガラス基板1・11を分断しない第2のレーザ光を、一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で第1のレーザ光の照射領域に照射して照射する。これにより、一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で、一対のガラス基板1・11を分断することなく、第1のレーザ光の照射領域における、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜を除去する。その後、母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して母基板を複数の液晶表示装置30に分断する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の液晶表示装置30が区画形成された、一対のガラス基板1・11が貼合わされてなる母基板に、ガラス基板1・11のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、母基板の分断用の第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、一対のガラス基板1・11を分断しない第2のレーザ光を、一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で第1のレーザ光の照射領域に照射して照射する。これにより、一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で、一対のガラス基板1・11を分断することなく、第1のレーザ光の照射領域における、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜を除去する。その後、母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して母基板を複数の液晶表示装置30に分断する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を、レーザ光によって複数の液晶表示装置に分断する母基板の分断方法および液晶表示装置の製造方法、並びに該製造方法によって製造される液晶表示装置に関するものである。
例えば液晶表示装置のように表示に必要な電子回路が形成された一対のガラス基板をシール材によって貼合わせてなる表示装置の製造方法としては、生産性向上のため、まず、表示に必要な電子回路が複数区画形成された一対の基板を貼合わせることにより、これら一対の基板に表示装置が複数区画形成された母基板を作成し、この母基板を分断することで個々の表示装置を形成するのが一般的である。
母基板の分断は、母基板を構成する各々のガラス基板を、機械的分断方法あるいはレーザスクライブ法により分断することで行われている。
ガラス基板の機械的分断方法は、例えばカッターホイール等の切断刃によりガラス基板の一方の面にスクライブ溝を形成した後、このスクライブ溝に応力を加えることによりガラス基板を割断(折断)する方法である(例えば、特許文献1参照)。
一方、レーザスクライブ法は、いわゆるCO2レーザ(炭酸レーザ)等のレーザスクライバを用いてスクライブ溝を形成後、応力を加えてガラス基板を割断(折断)する方法である(例えば、特許文献2参照)。
レーザスクライブ法では、CO2レーザのように、分断すべきガラス基板に対して吸収率が高いレーザを使用し、分断箇所を熱膨張させた後、例えば水冷して収縮させることにより局部的に歪みを発生させて基板表面にスクライブ溝を形成し、その後、このスクライブ溝に応力を加えてガラス基板を割断する。
特開2000−219527号公報(公開日:2000年8月8日)
特表平8−509947号公報(公開日:1996年10月22日)
しかしながら、従来のカッターホイール等を用いた機械的分断では、分断される基板の端面にクラックが残り、それが抗折強度低下の原因となっていた。
また、CO2レーザ等を用いたレーザスクライブ法についても、スクライブ溝形成後、このスクライブ溝に応力を加えてスクライブ溝に沿ってガラスを割断するブレイク工程を必要とするため、この分断工程で、分割される基板の端面同士が接触し、結果として高い抗折強度で安定的に液晶表示装置を生産するのは困難であった。
つまり、上記基板を分断する際に、できるだけ傷がない綺麗な状態となるようにガラス基板を割っておかないと、この傷が原因で後に基板にクラックが生じ、簡単に割れてしまうという問題が生じる。特に、携帯電話機等のモバイル機器用の液晶表示装置や曲面パネルを用いた液晶表示装置においては、強度の確保が重要であり、高い抗折強度が要求される。
また、これらの分断方法は、一枚のガラス基板を分断する方法であり、一対のガラス基板を貼合わせてなる母基板の分断においては、一方のガラス基板と他方のガラス基板の両方に上記スクライブ溝を形成する必要がある。このため、分断効率が悪いのみならず、ブレイク工程において、スクライブ溝から生じるクラックが、一方のガラス基板と他方のガラス基板とでずれると、高い抗折強度で安定的に液晶表示装置を生産することができなくなる。
なお、ブレイク工程を必要としないガラス基板の分断方法として、近年、Nd:YAG(neodymium-doped yttrium aluminium garnet)レーザのレーザ光をガラス基板に照射することによりガラス基板を分断する方法が提案されている。
しかしながら、本願発明者らが鋭意検討した結果、上記方法は、ガラス基板の分断には適しているが、母基板、特に液晶表示装置が複数区画形成された液晶表示装置の分断には適さないことが判った。
つまり、本願発明者らが検討した結果、上記方法では、上記母基板を安定的に分断することができない、あるいは、分断そのものができないという問題があることが判った。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、抗折強度が高い液晶表示装置を安定して得ることができる母基板の分断方法および液晶表示装置の製造方法、並びに抗折強度が高い液晶表示装置を提供することにある。
本発明にかかる母基板の分断方法は、上記課題を解決するために、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えていることを特徴としている。
また、本発明にかかる母基板の分断方法は、上記課題を解決するために、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における上記第1のレーザ光の照射領域に存在する金属膜および樹脂膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えていることを特徴としている。
本発明にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記母基板の分断方法により、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する工程を含むことを特徴としている。
上記第1および第2のレーザ光としては、200nm〜1200nmの波長領域のレーザを使用することができる。なお、上記第1のレーザ光と第2のレーザ光とは、出力が異なる同波長のレーザ光であってもよく、上記波長範囲内の異なる波長のレーザ光であってもよい。
200〜1200nmの波長領域のレーザ光は、ガラスに対して吸収され難く、例えば数%しか吸収されない。残りは透過する。すなわち、上記一対の基板に対して透過性を有するレーザ光、具体的には、上記波長領域のレーザを用いると、上記一対の基板の厚み方向に、局部的に温度が高い領域が形成される。そして、このとき、上記レーザ光のレーザ強度が弱いと、ガラス基板は分断されず、レーザ強度が強いとガラス基板を分断することができる。したがって、上記第2のレーザ光には、上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が弱く、上記一対の基板を分断しないレーザ光が用いられる。
このように、上記母基板、つまり、貼合わされた一対のガラス基板に対して透過性を有するレーザ光を用いれば、従来のように一方のガラス基板の表面だけでなく、貼合わされた一対のガラス基板の厚み方向全体に同時に熱をかけることができる。
しかしながら、このようなレーザ光の照射領域に、上記レーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜、特に、金属膜および樹脂膜が存在していると、上記レーザ光は、上記の膜によって吸収され、上記膜が急加熱される。このため、分断用のレーザ光である上記第1のレーザ光の照射領域に、上記の膜が存在していると、上記母基板を安定して切断できない、あるいは、場合によっては切断そのものができない。
そこで、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記第2のレーザ光を用いて、上記第1のレーザ光の照射領域から上記の膜を除去する。なお、CO2レーザのようにガラス基板を透過しないレーザ光では、一対のガラス基板間に形成された膜を除去することはできない。したがって、上記第2のレーザ光には、前記したように、ガラス基板に対して透過性を有するレーザ光、すなわち、上記一対のガラス基板間に形成された膜に到達して上記膜を除去することができる、上記一対のガラス基板のうち少なくとも一方のガラス基板に全ては吸収されないレーザ光が使用される。
すなわち、「上記母基板に、該母基板に対して透過性を有するレーザ光を照射する」とは、上記母基板に、該母基板に照射された光の一部が透過するレーザ光(つまり、上記母基板に全ては吸収されないレーザ光)を照射することを示す。また、「上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有するレーザ光を照射する」とは、上記したように、上記母基板に照射された光の一部が、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板を透過するレーザ光(つまり、上記一対のガラス基板のうち少なくとも一方のガラス基板に全ては吸収されないレーザ光)を照射することを示す。上記レーザ光としては、上記波長領域のレーザ光のように、その大部分(殆ど)が母基板を透過するレーザ光であることが好ましい。
本発明によれば、上記したように、上記母基板に上記第1のレーザ光を照射する前に、上記第1のレーザ光の照射領域から上記の膜を除去することで、これらの膜による発熱の影響を抑え、上記母基板の厚み方向(垂直方向)にクラックを伸長させることが可能となる。この結果、上記母基板を安定的に分断することが可能になる。
このように、本発明によれば、上記母基板を、ブレイク工程なしに上記第1のレーザ光によって分断することができる。このため、上記母基板の分断面は、機械的分断方法並びにレーザスクライブ法を用いた従来の分断方法で分断された母基板の分断面と比較して滑らかである。したがって、本発明によれば、高い抗折強度を有する液晶表示装置を、効率的かつ安定して製造することができる。
また、本発明によれば、上記一対の基板が貼合わされた状態で上記母基板に上記第2のレーザ光を照射して上記の膜を除去するので、上記液晶表示装置の製造方法においては、上記母基板の形成工程を変更する必要がなく、既存の母基板を使用することができる。
上記液晶表示装置の製造方法により製造された液晶表示装置は、抗折強度が高く、携帯電話機等のモバイル機器用の液晶表示装置に好適に使用することができる。
本発明にかかる母基板の分断方法は、以上のように、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えている方法である。
また、本発明にかかる母基板の分断方法は、以上のように、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における上記第1のレーザ光の照射領域に存在する金属膜および樹脂膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えている方法である。
さらに、本発明にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記母基板の分断方法により、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する工程を含む方法である。
上記したように、上記母基板の分断に、貼合わされた一対のガラス基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を用いれば、従来のように一方のガラス基板の表面だけでなく、貼合わされた一対のガラス基板の厚み方向全体に同時に熱をかけて分断することができる。
そして、上記したように、上記母基板に上記第1のレーザ光を照射する前に、上記第1のレーザ光の照射領域から、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜、特に、金属膜および樹脂膜を除去することで、これらの膜による発熱の影響を抑え、上記母基板の厚み方向(垂直方向)にクラックを伸長させることが可能となる。この結果、上記母基板を安定的に分断することができる。したがって、上記の方法によれば、高い抗折強度を有する液晶表示装置を、効率的かつ安定して製造することができる。
本発明の実施の一形態について図1(a)・(b)および図2に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施の形態にかかる母基板の分断方法は、複数の液晶表示装置(液晶表示パネル)が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板にレーザ光を照射して該母基板を、複数の液晶表示装置(例えば個別の液晶表示装置)に分断する方法である。
上記母基板は、一対のガラス基板上に、表示に必要な電子回路が複数区画形成されたアレイ基板と対向基板とを備え、上記一対のガラス基板間に、上記電子回路を含む複数の液晶表示装置が、分断予定線、すなわち、レーザ光の照射領域を挟んで区画形成された構成を有している。
本実施の形態にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記母基板の分断方法により、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断工程を含んでいる。
上記母基板の分断方法は、上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記第1のレーザ光の照射領域に第2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射工程とを備えている。
なお、本実施の形態において、「上記母基板に、該母基板に対して透過性を有するレーザ光を照射する」とは、上記母基板に、該母基板に照射された光の一部が透過するレーザ光を照射することを示す。つまり、本実施の形態において、レーザ光が母基板に対して透過性を有するとは、レーザ光が、母基板に全ては吸収されず、その一部(好適にはその大部分、より好適にはその殆ど)が、母基板、すなわち貼り合わされた一対のガラス基板を透過することを示す。
一方、上記第2のレーザ光は、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しないレーザ光である。つまり、本実施の形態において、「上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有するレーザ光を照射する」とは、上記母基板に照射された光の一部が、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板を透過するレーザ光を照射することを示す。つまり、本実施の形態において、レーザ光が母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有するとは、レーザ光が、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板(レーザ光照射側のガラス基板)に全ては吸収されず、その一部(好適にはその大部分、より好適にはその殆ど)が、上記少なくとも一方のガラス基板(レーザ光照射側のガラス基板)を透過することを示す。
上記第2のレーザ光照射工程では、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で、上記第1のレーザ光の照射領域に第2のレーザ光を照射することにより、上記第1のレーザ光の照射領域から、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜、特に、金属膜および樹脂膜を除去する。上記第1のレーザ光および第2のレーザ光は、具体的には、上記分断予定線に沿って照射される。
また、上記母基板の分断方法は、上記第2のレーザ光照射工程後、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板の分断開始位置(具体的には、各ガラス基板における上記分断予定線における分断開始側の端部)に初期クラックを形成する初期クラック形成工程を備え、上記第1のレーザ光照射工程では、上記初期クラックを起点(分断開始点、照射開始点)として上記母基板に上記第1のレーザ光を照射することにより、初期クラックを上記母基板の厚み方向に伸長させて、上記母基板を貫通するクラックを形成する。したがって、上記第1のレーザ光照射工程では、上記分断予定線に沿って上記母基板に上記第1のレーザ光を照射することにより、上記母基板を貫通するクラックが上記分断予定線に沿って形成される。これにより、上記母基板の分断が行われる。
なお、本実施の形態にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記母基板分断工程以外に、上記母基板を形成する母基板形成工程並びに上記液晶表示装置の端子部(端子領域)を露出させる端子部露出工程等のその他の工程を備えていてもよい。これらの工程については後で詳述する。
図1(a)・(b)は、本実施の形態にかかる母基板の分断工程を、工程順に示す母基板の断面模式図である。また、図2は、上記母基板の要部の概略構成を模式的に示す平面図である。なお、図1(a)・(b)は、図2に示す母基板のA−A線矢視断面図に相当する。なお、図1(a)・(b)および図2は、上記母基板に形成された各構成要素と分断予定線との位置関係を示すものであり、分断予定線上に存在する構成要素以外の構成要素については、図示を省略または簡略化している。
〔母基板〕
本実施の形態で分断される上記母基板は、液晶表示装置の製造に使用される従来の母基板の構成と同じである。したがって、その構造並びに製造方法に関する詳細な説明は省略する。以下に、本実施の形態で分断される上記母基板の概略構成について、図1(a)および図2を参照して説明する。
本実施の形態で分断される上記母基板は、液晶表示装置の製造に使用される従来の母基板の構成と同じである。したがって、その構造並びに製造方法に関する詳細な説明は省略する。以下に、本実施の形態で分断される上記母基板の概略構成について、図1(a)および図2を参照して説明する。
本実施の形態では、図1(a)および図2に示すように、上記母基板として、アレイ基板に薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と記す)基板10を使用し、対向基板にカラーフィルタ(以下、「CF基板」と記す)基板20を使用し、これらTFT基板10とCF基板20とが貼合わされてなる貼合基板を例に挙げて説明するが、上記アレイ基板および対向基板は、これに限定されるものではない。
図1(a)に示すように、本実施の形態で分断される母基板は、TFT(図示せず)を含む、表示に必要な電子回路が複数区画形成された大判のTFT基板10(アレイ基板、第1の基板)と、CF12を含む、表示に必要な電子回路が複数区画形成された大判のCF基板20(対向基板、第2の基板)とで構成されている。これら一対の基板間には、図2に示すように、母基板を個々の液晶表示装置30に分断するための分断予定線51(レーザ光照射領域)、つまり、上記母基板を分断したときに分断線上に相当する領域を挟んで、液晶表示装置30が、例えばマトリクス状に複数区画形成されている。
図1(a)に示すように、上記TFT基板10における上記CF基板20との対向面には、液晶表示装置形成領域毎、つまり、上記分断予定線51で区画された各領域50に、表示に必要な電子回路の一部として、TFTアレイ配線2、層間絶縁膜3、配向膜としてのポリイミド膜4が、ガラス基板1上に、ガラス基板1側からこの順に区画形成されている。
上記TFT基板10は、TFTアレイ配線2として、例えば、複数のゲート配線と、該ゲート配線に直交する複数のデータ配線とを備えている。また、これらゲート配線とデータ配線との各交点には、図示しないTFTが設けられているとともに、層間絶縁膜3を介して、図示しない画素電極が設けられている。上記ポリイミド膜4は、上記画素電極上に設けられている。上記ポリイミド膜4には、配向処理が施されており、配向膜として使用される。また、上記ゲート配線およびデータ配線は、表示領域32に信号を伝えるための金属配線33aを介して、各端子34aに各々電気的に接続されている(図2参照)。
一方、上記CF基板20におけるTFT基板10との対向面には、上記液晶表示装置形成領域毎に、上記電子回路として、R(赤),G(緑),B(青)の各色のCF12、遮光膜13、対向電極(共通電極)としてのITO膜14、配向膜としてのポリイミド膜15が、ガラス基板11上に、ガラス基板11側からこの順に区画形成されている。
なお、上記CF基板20は、上記ガラス基板11と上記CF12および遮光膜13からなる層との間に、例えば、上記CF12を形成するための材料の濡れ性を向上させるために、アンダーコート層等の図示しない機能性膜が形成されていてもよい。また、上記CF12および遮光膜13からなる層の上には、樹脂材料等からなる図示しないオーバーコート層(平坦化膜)が設けられていてもよい。
図1(a)に示すように、表示装置として液晶表示装置が複数形成された母基板では、図示しないゲート絶縁膜や層間絶縁膜3等の絶縁膜あるいは図示しないアンダーコート膜や平坦化膜等の樹脂膜は、一般的に、各々の基板における他方の基板との対向面全面に形成される。
また、図2に示すように、従来の母基板においては、分断予定線51上に、分断位置確認用のマーカ201が形成されることが一般的である。このようなマーカ201は、通常、金属材料によって少なくとも一方の基板上にパターン形成されている。
上記TFT基板10とCF基板20とは、図1(a)および図2に示すように、区画形成された上記電子回路の周囲を囲むように、液晶表示装置30毎に、シール材31を介して互いに貼合わされている。
上記シール材31は、上記母基板を個々の液晶表示装置30に分断したときに、各々、表示領域32の周囲の額縁領域となる部分に配置されている。上記シール材31よりも内側には表示領域32が形成されており、シール材31によって貼合わされた上記一対の基板間には、表示に使用される媒質として、液晶表示装置30毎に、液晶41が封止されている。なお、液晶41は、上記一対の基板を分断後に封入(封止)されてもよく、必ずしも分断前の母基板に液晶41が封止されている必要はない。
また、図2に示すように、上記TFT基板10における各領域50の内側の周縁部には、表示に必要な電子回路の一部として、上記表示領域32の外側の領域に、上記表示領域32に信号を伝えるための金属配線33aが設けられた回路領域33および端子領域34(端子部)が、上記分断予定線51から離間して設けられている。なお、上記シール材31は、上記金属配線33aの一部を覆っている。また、上記端子領域34に設けられた各端子34aは、上記回路領域33に設けられた金属配線33aを介して、上記TFTアレイ配線2と接続されている。
上記金属配線33aは、個々の液晶表示装置30に分断後、上記端子領域34に設けられた各端子34aを介して、図示しない外部回路と電気的に接続される。上記金属配線33aは、例えば、上記表示領域32における各画素と外部回路とを電気的に接続し、かつ電気信号の入出力を行うために設けられている。なお、上記層間絶縁膜3は、上記表示領域32におけるコンタクトホール等を除く上記TFTアレイ配線2全体を被覆するとともに、上記金属配線33aを被覆するように配置されていてもよい。
本実施の形態では、一例として、上記アレイ基板にTFT基板を使用していることから、上記ガラス基板1には、無アルカリガラスを使用している。しかしながら、上記母基板は必ずしもTFT基板を備えている必要はなく、上記母基板に用いられるガラス基板1・11としては、液晶表示装置の製造に一般的に用いられるガラス基板であれば、特に限定されるものではない。上記母基板に用いられるガラス基板としては、例えば、硼珪酸ガラス、アルカリ土類−アルミノ硼珪酸ガラス、アルカリ土類−亜鉛−鉛−アルミノ硼珪酸ガラス、アルカリ土類−亜鉛−アルミノ硼珪酸ガラス等、多種のガラスを用いることができる。
上記TFTアレイ配線2および該TFTアレイ配線2に接続された各電極および配線には、例えば、チタン、クロム、アルミニウム、モリブデン、タンタル、タングステン、銅等の金属膜、これらの合金膜、または、これらの積層膜等の導電性薄膜(金属膜)が使用される。
また、ゲート絶縁膜としては例えば窒化シリコンが使用される。層間絶縁膜3としては例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂等の透明なネガ型感光性樹脂;窒化シリコン等が使用される。
上記画素電極には、例えばITOが使用される。遮光膜13には、アルミニウム等の金属材料あるいは黒色樹脂等の、遮光性を有する材料が使用される。CF12には、各色の着色樹脂が使用される。その他の膜の材料は、前記した通りである。但し、何れも一例であって、上記例示にのみ限定されるものではない。
上記の各膜は、従来公知の方法により成膜あるいはパターン形成することができる。具体的には、上記の各膜のうち、例えば、金属パターンについてはスパッタリング法、半導体層についてはプラズマCVD(化学的気相成長)法で成膜を行った後、フォトレジストを塗布し、フォトマスクを介してフォトレジストを露光・現像して、所定のパターンのフォトレジストを形成し、その後、エッチングすることにより所要のパターンを形成することができる。
また、絶縁膜の場合には、例えば無機絶縁膜の場合はプラズマCVD法、有機絶縁膜の場合は、スピンコート等により、容易に成膜を行うことができる。CF12は、各色の着色層(着色樹脂膜)を、染色法、顔料分散法、電着法、印刷法、インクジェット法等の常用の方法によりパターン形成することができる。
本実施の形態では、上記母基板として、既存の母基板を使用してもよく、既存の方法によって形成されたアレイ基板と対向基板とを互いに貼合わせて使用してもよく、既存の方法を用いて上記母基板を形成してもよい。
すなわち、本実施の形態にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記母基板分断工程以外に、上記母基板を形成する母基板形成工程を備えていてもよい。また、上記母基板形成工程は、例えば、アレイ基板および対向基板を形成する基板形成工程と、これら基板を貼合わせる基板貼合工程とを備えていてもよい。
また、本実施の形態にかかる液晶表示装置の製造方法は、上記アレイ基板と対向基板との間(すなわち、上記一対のガラス基板間)に、表示に使用される媒質として液晶を注入する液晶注入工程を備えていてもよい。なお、液晶注入工程は、液晶滴下方式を用いることで、上記母基板の分断前、より具体的には、上記基板形成工程と基板貼合工程との間で行われてもよく、毛細管現象等を利用した注入方式を用いることにより、基板貼合工程の後で行われてもよい。また、液晶注入工程を、基板貼合工程の後で行う場合、液晶注入工程は、母基板分断工程の前に行われてもよく、母基板分断工程の後に行われてもよい。つまり、上記母基板を分断後に、個々に分断された一対の基板間に液晶を注入しても構わない。但し、製造効率の点からすれば、上記液晶注入工程は、液晶滴下方式を用いることにより、基板形成工程と基板貼合工程との間で行われることが好ましい。
〔母基板分断工程〕
次に、上記母基板の分断方法について以下に説明する。
次に、上記母基板の分断方法について以下に説明する。
上記母基板分断工程では、図1(a)・(b)に示すように、分断予定線51上に、ガラスに対して透過性を有する(つまり、照射された光の一部がガラスを透過する波長領域を有する)レーザ光を、レーザ強度を変えて2度照射する。
具体的には、まず、図1(a)に示すように、上記一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で、上記ガラス基板1・11のうち何れか一方のガラス基板側から、分断予定線51上に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、これらガラス基板1・11を分断しない強度のレーザ光(第2のレーザ光、膜除去用のレーザ光)を照射する(第2のレーザ光照射工程)。
次いで、図1(b)に示すように、上記一対のガラス基板1・11が貼合わされた状態で、上記ガラス基板1・11のうち何れか一方のガラス基板側から、上記ガラス基板1・11に対して透過性を有し、上記ガラス基板1・11を分断する強度のレーザ光(第1のレーザ光、分断用のレーザ光)を照射する(第1のレーザ光照射工程)。
上記したように母基板に上記第2のレーザ光を照射すると、図1(b)に示すように上記第2のレーザ光の照射領域に存在する膜が除去(具体的には、溶融あるいは昇華により除去)される。本実施の形態では、このように、上記第1のレーザ光を照射する前に上記第2のレーザ光を照射して、上記分断予定線51上に存在する上記第1のレーザ光に対する吸収係数が上記ガラス基板1・11よりも高い膜、例えば、少なくとも金属膜および樹脂膜を除去する。
なお、吸収係数の測定には、一般的な方法を用いればよいが、より正確な測定を行うためには、測定する物質に対してレーザ光を照射し、透過した光の強度と入射した光の強度との差を求めるに際し、この測定を、測定する物質の厚みを変更して複数回行い、厚みによって生じる差分を求め、この差分を吸収係数の測定(算出)に使用することが望ましい。
上記第1および第2のレーザ光は、レーザ加工用の載置台上に母基板を載置し、レーザ光に対し上記母基板を相対的に移動させるか、あるいは、上記母基板に対してレーザ光を相対的に移動させることで、上記分断予定線51に沿って照射される。
上記第1のレーザ光および第2のレーザ光には、前記したように、ガラス基板1・11に対して透過性を有するレーザ光が使用される。
本実施の形態では、上記第1および第2のレーザ光の照射に使用されるレーザ(第1および第2のレーザ)として、各々、波長200〜1200nmのレーザを使用する。上記レーザとしては、例えば、(1)Nd:YAG(neodymium-doped yttrium aluminium garnet)レーザの基本波、2倍高調波、3倍高調波、4倍高調波;(2)Nd:YVO4(neodymium-doped yttrium vanadate)レーザの基本波、2倍高調波、3倍高調波、4倍高調波;(3)フェムト秒レーザ;等が挙げられる。
上記第1のレーザ光と第2のレーザ光とは、出力が異なる同波長のレーザ光であってもよく、上記波長範囲内の異なる波長のレーザ光であってもよい。なお、上記第1のレーザ光と第2のレーザ光とに同じ波長のレーザを使用する場合、上記したように、第2のレーザ光には、第1のレーザ光よりも出力を小さくすればよい。各レーザの出力は、用いるレーザの種類に応じて、適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。上記したように上記第1のレーザ光と第2のレーザ光とに同じ波長のレーザ、つまり、同じレーザを使用することで、製造効率を向上させることができる。
なお、勿論、上記第1のレーザ光と第2のレーザ光とに異なる波長を使用し、第1のレーザ光としてガラス基板1・11の分断に最適な波長のレーザ光を使用する一方、第2のレーザに上記各膜の除去に最適な波長のレーザ光を使用してもよい。具体的には、上記第2のレーザ光の集光点を、除去すべき膜に合わせたり、上記第2のレーザ光に、除去すべき膜における吸収率が高いレーザ光を使用したりすることで、上記各膜を選択的に除去してもよい。本願発明者らが鋭意検討した結果、ゲート絶縁膜のような半導体層(無機膜)は、分断予定線51上にあっても問題はないことが判った。したがって、各膜を選択的に除去するに際しては、前記したように、金属膜および樹脂膜が除去されるように、これらの膜の分断に最適な波長のレーザ光を用いることが好ましい。
なお、上記第2のレーザ光の照射領域に存在する上記各膜は、上記第2のレーザ光を僅かでも吸収するものであれば、上記第2のレーザ光によって除去することができる。上記第2のレーザ光によって、第1のレーザ光の照射領域に存在する各膜(すなわちガラス基板1・11以外の構成要素)が全て除去されてもよいことは言うまでもない。
液晶表示装置30を構成する樹脂膜および金属膜(例えば、ITO膜、層間絶縁膜、ポリイミド膜、遮光膜、TFT配線に用いられているアルミニウム等の金属膜、シール材等)は、基本的に、上記ガラス基板1・11よりも、上記ガラス基板1・11に対して透過性を有するレーザ光に対する吸収係数が高い。
上記第1のレーザ光照射工程において、上記第1のレーザ光が上記各膜に接触しないためには、照射位置精度を考慮し、上記第1のレーザ光の照射領域と上記各膜とは、0.01mm〜1mm離間していることが望ましい。したがって、上記第2のレーザ光のビーム径は、上記第1のレーザ光のビーム径よりも、0.02mm〜2mm大きいことが望ましい。
本実施の形態では、図1(a)に示すように上記母基板に上記第2のレーザ光を照射することで、図1(b)に示すように、第1のレーザ光照射領域の周囲に、分断予定線51、すなわち上記第1および第2のレーザ光の移動方向に沿って、上記第1のレーザ光の照射領域を中心として、第1のレーザ光のビーム径(例えば0.01mm〜1mm)+左右のパターン離間分(0.02mm〜2mm)のパターン抜き領域52を形成する。なお、第1および第2のレーザ光のビーム径(レーザ光照射領域の幅)は、必要に応じて適宜設定すればよく、分断位置によって異なっていても構わない。
以下に、本実施の形態にかかるレーザ分断の原理について説明する。
前記したように、従来、ガラス基板を貼合わせてなる母基板の分断には、CO2レーザのように、分断すべきガラス基板に対して非常に吸収率が高い波長領域のレーザが使用されている。
このようにガラス基板に対し、吸収率が高いレーザ光を照射すると、ガラス基板の表面のみが加熱され、ガラス基板の表面近傍にだけ水平方向に引っ張ろうとする力がかかる。また、ガラス基板の表面に冷媒を接触させると、ガラス基板の表面近傍にだけ水平方向に収縮しようとする力がかかる。このため、上記従来の方法は、ガラス基板表面にのみスクライブ溝が発生する。
これに対し、200nm〜1200nmの波長領域のレーザ光は、ガラスに対して吸収され難く、数%しか吸収されない。残りはほぼ透過する。例えば、液晶表示装置用ガラス基板の一つであり、0.7mm厚のガラス基板である旭硝子株式会社製の「AN100」を使用した場合、波長1064nmのNd:YAGレーザの透過率は90%であり、吸収率は2%である。
このように、上記したようなレーザ光は、ガラス基板における吸収率が低いことから、CO2レーザとは異なり、ガラス基板に水平方向に対しては熱が広がらず、レーザ照射領域に対して局部的に熱がかかる。一方、ガラス基板に垂直方向に対しては、ガラス基板の厚み方向全体に同時に熱をかけることができる。
このとき、上記レーザ光のレーザ強度が弱いと、ガラス基板は分断されず、レーザ強度が強いとガラス基板を分断することができる。したがって、上記第2のレーザ光には、上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が弱く、ガラス基板を分断しないレーザ光が用いられる。
上記したように、上記レーザ光をガラス基板の分断が可能な高い出力に設定することで、ガラス基板の垂直方向には、ガラス基板の厚み方向全体に、局部的に温度が高い領域が形成される。なお、本実施の形態において、上記第1のレーザ光の照射強度は、上記したように、レーザ光の種類に応じて、上記ガラス基板を分断することができる強度に適宜設定されていればよく、特に限定されるものではないが、一例として、ビーム径(φ)0.1mmのNd:YAGレーザ(波長1064nm)による分断では、出力1kWとした。
本実施の形態によれば、上記母基板に上記第1のレーザ光を照射したときに、上記第1のレーザ光の照射領域に上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜、特に金属膜および樹脂膜が存在しないことで、これらの膜による発熱の影響を抑え、上記母基板の厚み方向(垂直方向)に初期クラックを伸長させて上記母基板を貫通するクラックを形成することが可能となる。この結果、上記母基板を安定的に分断することが可能になる。
近年、前記したように、ブレイク工程を必要としないガラス基板の分断方法として、近年、200nm〜1200nmの波長領域のレーザの一種であるNd:YAGレーザのレーザ光をガラス基板に照射することによりガラス基板を分断する新たなガラス基板の分断方法が提案された。
しかしながら、上記方法もまた、ガラス基板の分断を対象としたものであり、これを母基板の分断に適用しようとすると、安定して分断することができない、あるいは、場合によっては、分断そのものを行うことができない。
すなわち、上記波長領域のレーザ光の照射領域に、上記レーザ光に対する吸収係数が高い膜、特に金属膜および樹脂膜が設けられている場合、上記波長領域のレーザ光を垂直方向に透過させることができない。本願発明者らが検討した結果、この傾向は、レーザ光の出力が高いほど顕著であり、また、膜の吸収率が高いほど顕著であることが判った。
つまり、上記波長領域のレーザ光は、ガラスに対する吸収率が低いため、例えばガラス基板1・11よりも10倍程度吸収率が高いパターンが上記レーザ光の照射領域に存在すると、単純にクラックを伸長するのに必要な熱量の10倍程度高い熱量が上記膜の形成領域において発生する。このため、このような場合、上記パターンが急加熱されてしまい、ガラス基板1・11に垂直方向にうまく熱を伝えることができない。
このように、上記波長領域のレーザ光の照射領域に上記膜が形成されていると、上記膜にレーザ光が吸収されて上記膜が熱源となり、この膜面からの発熱の影響で上記母基板の分断そのものができない、あるいは、この熱源が存在する箇所でレーザ光の進行方向が曲げられる、あるいは、レーザ光の透過が阻害される等の問題が生じる。
上記表示装置が液晶表示装置である場合、上記ガラス基板1・11上に形成される金属膜および樹脂膜は、基本的に、上記波長領域のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い。
また、前記したように、従来の母基板、特に、表示装置として液晶表示装置が複数形成された母基板では、図示しない層間絶縁膜3あるいは図示しないアンダーコート膜や平坦化膜等の樹脂膜は、各々の基板における他方の基板との対向面全面に形成されることが一般的である。
したがって、既存の方法で形成された母基板に第1のレーザ光を照射するだけでは、該母基板を安定して分断することはできない。
本願発明者らは、上記問題点を見出すとともに、上記母基板に、分断用レーザである、波長200〜1200nmの第1のレーザ光を照射する前に、上記第1のレーザ光の照射領域、好適には、上記レーザ光の照射領域およびその近傍から上記の膜を除去することで、上記波長領域のレーザ光を用いて液晶表示装置30の分断を行う際に問題となる膜面からの発熱を抑え、安定的な分断を可能とすることを見出して本発明を完成させるに至った。
なお、一例として、前記したように、出力1kW、ビーム径(φ)0.1mmのNd:YAGレーザ(波長1064nm)を照射する場合、分断予定線51と各パターンとの間の距離は、少なくとも0.01mm(具体的には、前記したように0.01mm〜1mmの範囲内)とすることが好ましい。例えば、分断予定線51の左右0.3mmの層間絶縁膜3を除いた構造とし、従来ITOで形成されていた分断予定線51上の位置確認用マーカも上記第2のレーザ光照射工程において同時に除去することが望ましい。
以上のように、本実施の形態によれば、上記第1のレーザ光の照射領域に、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜、特に金属膜および樹脂膜が存在しないように、上記母基板に上記第1のレーザ光を照射する前に、上記第1のレーザ光の照射領域から上記の膜を除去することで、ブレイク工程なしに、かつ、安定してレーザ光によって分断することができる。このため、上記の方法で分断された母基板の分断面は、機械的分断方法並びにレーザスクライブ法を用いた従来の分断方法で分断された母基板の分断面と比較して滑らかである。また、機械的加工を行う場合のように、発生したガラスカレットによって母基板に傷が入るおそれもない。したがって、上記の方法によれば、高い抗折強度を有する液晶表示装置を安定して製造することができる。
また、上記したように、本実施の方法によれば、CO2レーザを用いた場合のように、一対のガラス基板を片側ずつ分断する必要があった従来方式に比べ、複数枚重ね合わされたガラス基板を同時に分断することができる。したがって、上記の方法によれば、ガラス基板1・11が貼合わされた母基板を、一度に分断することができる。
また、本実施の方法によれば、母基板の形成工程を変更する必要がなく、既存の母基板を使用することができる。また、上記したように、既存の方法により上記母基板を形成することができるので、母基板の形成工程を変更する必要がない。
さらに、本実施の形態によれば、分断位置確認用のマーカ201を、上記第2のレーザ光照射工程ではじめて除去することで、静電破壊を防止するショートリンク等を母基板分断工程の直前まで残しておくことができる。
なお、本実施の形態でも、上記第1のレーザ光照射工程の前には、初期クラックが形成される。すなわち、上記母基板の分断方法(母基板分断工程)は、上記第2のレーザ光照射工程後、上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板に初期クラックを形成する初期クラック形成工程を備えている。
上記初期クラック形成工程で形成される初期クラックは、例えば、レーザ照射による従来のガラス基板の分断方法で用いられる初期クラックの形成方法と同様の方法により形成することができる。
初期クラックは、上記母基板の分断開始位置(各ガラス基板における分断開始位置)に形成される。例えば、前記したように、上記母基板に複数の液晶表示装置30がマトリクス状に形成されている場合には、各ガラス基板1・11の隣り合う二辺における各分断予定線51の端部、並びに、各分断予定線51が交差する各交点に形成される。これは、先に形成された分断線による隙間で、基板の水平方向へのクラックの伸長が一旦停止するためである。
上記初期クラックは、既存の方法、例えばカッターホイールあるいは針等で、上記一方の基板の角を欠けさせる等することにより容易に形成することができる。
前記したように、第1のレーザ光照射工程では、母基板に第1のレーザ光を照射して上記初期クラックを上記母基板の厚み方向に伸長させることにより、上記母基板を貫通するクラックを形成し、上記母基板を、複数の液晶表示装置30に分断することができる。
すなわち、本実施の形態にかかる上記液晶表示装置30の製造方法は、上記母基板の分断方法方法により、複数の液晶表示装置30が区画形成された、一対のガラス基板1・11が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置30に分断する工程を含んでいる。
このようにして分断された液晶表示装置30の端子領域34は、外部の回路と接続するために露出させる必要がある。
したがって、本実施の形態にかかる液晶表示装置の分断方法は、上記液晶表示装置30の端子領域34(端子部)を露出させるために、上記TFT基板10の端子領域34上のCF基板20を分断して上記端子領域34を露出させる端子部露出工程を備えていることが望ましい。
より具体的には、上記端子部露出工程は、上記端子領域34に交差し、上記端子領域34を露出させるための分断予定線53に沿って、上記端子領域34を覆うCF基板20(対向基板)にスクライブ溝を形成するスクライブ溝形成工程と、上記CF基板20を上記スクライブ溝に沿って分断(割断、折断)することで上記端子領域34を露出させる対向基板分断工程とを備えている。
上記端子部露出工程には、従来公知の方法を適用することができる。すなわち、上記端子部露出工程では、上記CF基板20のみを分断するために、Nd:YAGレーザ等の、ガラス基板を照射光の一部が透過する波長領域のレーザではなく、カッターホイール等の機械的分断もしくはCO2レーザを用いたレーザスクライバ等により分断を行う。
なお、上記CF基板20の分断、つまり、上記スクライバ溝の形成にレーザ光を使用する場合、上記スクライバ溝の形成のための初期クラックは、母基板を複数の液晶表示装置30に分断するための母基板分断工程における初期クラックの形成と同じ工程にて行うことができる。勿論、別工程で行っても構わない。しかしながら、前記した初期クラック形成工程において、分断予定線51上の分断開始位置と、分断予定線53上の分断開始位置とに各々初期クラックを形成することで、上記端子部露出工程を含めた液晶表示装置の製造にかかる工程を簡略化し、処理時間を短縮化することができる。
上記スクライブ溝形成工程は、前記母基板分断工程におけるレーザ光照射工程後に行われてもよく、上記レーザ光照射工程の前、つまり、初期クラック形成工程とレーザ光照射工程との間で行われてもよい。何れの場合においても、母基板分断工程の後に上記対向基板分断工程を行うことで、分断された各液晶表示装置30から、上記端子領域34を覆う、CF基板20の一部を除去し、上記端子領域34を露出させることができる。
また、分断された上記液晶表示装置30には、上記ガラス基板1・11の外側(つまり、上記ガラス基板1・11における液晶層41との対向面とは反対側の面)に、必要に応じて位相差板、偏光板等が設けられる。すなわち、上記液晶表示装置の製造方法は、上記母基板分断工程の後に、例えば、上記母基板を構成する少なくとも一方のガラス基板上に偏光板を形成する偏光板形成工程(あるいは位相差板形成工程および偏光板形成工程)を含んでいてもよい。なお、これら位相差板形成工程、偏光板形成工程は、端子部露出工程の後、より具体的には対向基板分断工程の後で行われることが好ましい。
以上のように、本実施の形態にかかる液晶表示装置の製造方法によれば、高い抗折強度を有する液晶表示装置を安定して製造することができる。従って、上記液晶表示装置の製造方法は、曲面パネルあるいは高強度パネルの製造に特に適している。上記液晶表示装置の製造方法によって得られた液晶表示装置は、抗折強度が高く、携帯電話機等のモバイル機器用の液晶表示装置に好適に使用することができる。なお、上記液晶装置装置が本実施の形態にかかる方法を用いて製造されたものか否かは、上記母基板の分断面の形状および各膜のパターンを観察することで、容易に検証することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、高い抗折強度を有する液晶表示装置を安定して製造することができる。上記液晶表示装置の製造方法によって得られた液晶表示装置は、高い抗折強度が必要とされる携帯電話機等のモバイル機器用の液晶表示装置に好適に使用することができる。
1 ガラス基板
2 TFTアレイ配線
3 層間絶縁膜
4 ポリイミド膜
10 TFT基板
11 ガラス基板
12 CF
13 遮光膜
14 ITO膜
15 ポリイミド膜
20 CF基板
30 液晶表示装置
31 シール材
32 表示領域
33 回路領域
33a 金属配線
34 端子領域
34a 端子
41 液晶
50 領域
51 分断予定線
52 パターン抜き領域
53 分断予定線
100 TFT基板
200 CF基板
201 マーカ
2 TFTアレイ配線
3 層間絶縁膜
4 ポリイミド膜
10 TFT基板
11 ガラス基板
12 CF
13 遮光膜
14 ITO膜
15 ポリイミド膜
20 CF基板
30 液晶表示装置
31 シール材
32 表示領域
33 回路領域
33a 金属配線
34 端子領域
34a 端子
41 液晶
50 領域
51 分断予定線
52 パターン抜き領域
53 分断予定線
100 TFT基板
200 CF基板
201 マーカ
Claims (5)
- 複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、
上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、
上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における、上記第1のレーザ光に対する吸収係数がガラス基板よりも高い膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えていることを特徴とする母基板の分断方法。 - 複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する母基板分断方法であって、
上記母基板に、該母基板に対して透過性を有する第1のレーザ光を照射して該母基板を複数の液晶表示装置に分断する第1のレーザ光照射工程と、
上記第1のレーザ光照射工程の前に、上記母基板のうち少なくとも一方のガラス基板に対して透過性を有し、かつ上記第1のレーザ光よりもレーザ強度が小さく、上記一対のガラス基板を分断しない第2のレーザ光を、上記一対のガラス基板が貼合わされた状態で上記第1のレーザ光の照射領域に照射して、該領域における上記第1のレーザ光の照射領域に存在する金属膜および樹脂膜を除去する第2のレーザ光照射工程とを備えていることを特徴とする母基板の分断方法。 - 上記第1および第2のレーザ光が、200nm〜1200nmの波長領域のレーザであることを特徴とする請求項1または2記載の母基板の分断方法。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の母基板の分断方法により、複数の液晶表示装置が区画形成された、一対のガラス基板が貼合わされてなる母基板を複数の液晶表示装置に分断する工程を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
- 請求項4記載の液晶表示装置の製造方法によって製造された液晶表示装置。
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