JP2009243667A - 変速機構及び前記変速機構を用いた破砕装置 - Google Patents

変速機構及び前記変速機構を用いた破砕装置 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない変速機構を提供する。
【解決手段】電動機からの動力を負荷側の回転軸に伝達する変速機構であって、上縁部39aと下縁部39bが中心線CLに対して対称となるように形成されたケーシング39と、前記中心線CL上に入力段のギア32及び出力段のギア36の軸心が位置するように前記ケーシング39に収容された変速ギア機構300とを備え、前記ケーシング39の前記上縁部39aと下縁部39bの双方に当該変速機構を支持体に固定する取付部46を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動機からの動力を負荷側の回転軸に伝達する変速機構及び前記変速機構を用いた破砕装置に関する。
変速機構を介して駆動機からの動力を負荷側の回転軸に伝達する場合、通常、変速機構のケーシングの一側面から延出した入力軸に、駆動機の出力軸がベルトなどを介して連結されるとともに、ケーシングの他側面から延出した出力軸に、負荷側の回転軸がカップリングなどを介して連結される。
従って、負荷側の機器の回転軸との連結位置に対応して変速機構を設計する必要がある。例えば、図9(a)に示すように、負荷側の機器80のフレームの一側部81に負荷側の回転軸82が位置する場合と、図9(b)に示すように、負荷側の機器85のフレームの他側部86に負荷側の回転軸87が位置する場合とでは、変速機構84,88のケーシングから出力軸85,89が延出する面が反対となるため、迅速な納入を実現するために負荷側の機器に対応した変速機構を予め準備しておく必要がある。
しかし、夫々の変速機構を準備すると在庫管理が煩雑になり、また、部品の共通化が図り辛いためにコストが嵩むという問題があった。
そこで、特許文献1には、図10(a),(b)に示すように、原動機の駆動軸と作業機の従動軸との一方が嵌合される嵌合部91を有する第一のギア92と、第一のギア92と噛み合い、且つ、駆動軸と従動軸との他方が嵌合される嵌合部93を有する第二のギア94と、第二のギア94と第一のギア92とを夫々回転可能に支持した状態でこれらを被覆するケーシング95を備えた伝動機構90が提案されている。
このような伝動機構によれば、原動機の駆動軸と負荷側の従動軸との距離を大幅に縮めて装置のコンパクト化を図ることができる。
特開昭63−75644号公報
特許文献1に記載された変速機構は、ケーシングの何れの側面からでも駆動機及び負荷側の回転軸とも連結可能となるため、負荷側の機器のフレームの何れの側に回転軸が位置する場合であっても一種類の伝動機構で対応可能となる。
しかし、このような変速機構は、どのような姿勢で支持部に固定されるのかに対応して、別途の取付部材を介して固定する必要があり、そのための後加工等の煩雑な作業を強いられるという問題があった。
また、ケーシングの両側面に対してギアが中心線に対して左右対称に組み込まれているため、負荷側の機器に大きなトルクを伝達する必要がある場合等、大きな変速比を確保するために変速用のギアを増やすと、各ギアの連接方向に大型になるという問題がある。
そこで、各ギアを中心線に対して左右何れかに偏在するように配置して、多段にギア連結することにより小型化することも考えられるが、負荷側の回転軸に何れの側から変速機の出力軸に連結されるのかによって、ギアの回転軸の軸受にかかる軸荷重が異なるため、双方に備えて十分な耐軸荷重を備えた軸受を装着する必要があり、部品コストが嵩むという問題が内在していた。
特に、周部に複数の破砕刃が締着された破砕ロータの回転により、電化製品、建築廃材、などの廃棄物を小サイズに破砕する一軸剪断破砕装置になどに用いる変速機構では、非常に大きなトルクが要求され、非常に重い破砕ロータの回転軸の重量を出力軸側の軸受で支持する必要があるため、何れの側に取り付ける場合にも備えて夫々個別に変速機構を準備せざるを得ないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない変速機構を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による変速機構の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、駆動機からの動力を負荷側の回転軸に伝達する変速機構であって、上縁部と下縁部が中心線に対して対称となるように形成されたケーシングと、前記中心線上に入力段のギア及び出力段のギアの軸心が位置するように前記ケーシングに収容された変速ギア機構とを備え、前記ケーシングの前記上縁部と下縁部の双方に当該変速機構を支持体に固定する取付部を備えている点にある。
上述の構成によれば、変速機構を中心線周りに180度回転させることにより、負荷側の回転軸が何れの側に設けられていても取り付けることができるようになるが、その際に上縁部及び下縁部の何れにも取付部が設けられているため、当該変速機構を支持体に固定する際の自由度が増し、使い勝手が向上する。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記ケーシングの前記上縁部と下縁部に連なる一側面に前記駆動機からの動力を前記入力段のギアに伝達する動力入力部を設けるとともに、前記ケーシングの他側面に前記出力段のギアからの動力を前記回転軸に伝達する動力出力部を設けて、前記出力段のギアに連結された出力軸を支持するように前記ケーシングの両側面に設けた軸受のうち、前記動力出力部側に他方の軸受より耐軸荷重が大きな軸受が装着されている点にある。
上述の構成によれば、ケーシングの上縁部と下縁部が中心線に対して対称に形成され、当該中心線上に入力段のギア及び出力段のギアの軸心が位置するように構成された変速ギア機構がケーシングに収容され、一側面に駆動機からの動力を入力段のギアに伝達する動力入力部を設けるとともに、ケーシングの他側面に出力段のギアからの動力を回転軸に伝達する動力出力部を設けているため、当該中心線周りに180度回転させることにより、負荷側の回転軸が何れの側に設けられていても取り付けることができるようになる。
また、出力段のギアに連結された出力軸を支持するように前記ケーシングの両側面に設けた軸受のうち、前記動力出力部側に他方の軸受より耐軸荷重が大きな軸受が装着されているため、負荷側の回転軸が重量物であっても、ラジアル荷重を受けることができる。これにより、例えば、負荷側の回転軸の軸受と兼用させることができ、コストの増大を招くことなく、より安定且つ信頼性の高い変速機構を実現できるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記出力段のギアがはすばギアで構成され、スラスト荷重が前記他方の軸受に掛かるように歯の捩れ角が設定されている点にある。
スラスト荷重が前記他方の軸受に掛かるように、出力段のギアがはすばギアで構成されているため、動力出力部側の軸受に掛かる軸荷重を軽減させることができる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記出力軸が、負荷側の回転軸を嵌入支持する中空軸で構成されている点にある。
出力軸により負荷側の回転軸を嵌入支持することができるため、別途のカップリングを用いて連結する必要がなく、部品点数の削減と装置のコンパクト化を図ることができる。しかも、第二の特徴構成を備える場合には、負荷側の回転軸に軸受を設けることなく変速機構の軸受により負荷側の回転軸を支持することが可能となり、さらなる部品点数の削減を図ることができるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記ケーシングの前縁部及び後縁部が、外方に向けた凸状の曲面で前記上縁部及び下縁部の端部より内側に連なるように形成され、前記上縁部及び下縁部の端部近傍に、当該変速機構を支持体に取り付ける取付部が設けられている点にある。
上述したように、当該変速機構は、中心線周りに180度回転させることにより、負荷側の回転軸が何れの側に設けられていても取り付けることができるようになるが、その際に上縁部及び下縁部の何れにも取付部が設けられているため、より使い勝手が増す。しかも、前縁部及び後縁部が外方に向けた凸状の曲面で上縁部及び下縁部の端部より内側に連なるように形成され、且つ、取付部が上縁部及び下縁部の端部近傍に設けられているため、前縁部及び後縁部と上縁部及び下縁部が夫々接合する部位に形成される空間が、ケーシングを支持体に取り付ける際の作業空間として有効に利用できるようになり、変速機構をさらにコンパクトに構成できるようになる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記ケーシングの上縁部と下縁部が一端側から他端側に間隔が次第に狭まるように形成されている点にある。
上述の構成によれば、ケーシングの容積を小さくして、ケーシング内に封入する潤滑油の油糧を少なくすることができるようになる。
同第七の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成に加えて、前記ケーシングの両側内壁に渡って配置され、ギアの歯部でかき上げられた潤滑油を受けて、前記両側内壁夫々に案内する案内部材が、前記中心線に対して対称位置に夫々配置されている点にある。
上述の構成によれば、ギアの歯部でかき上げられた潤滑油が案内部材に受けられ、案内部材に受けられた潤滑油が、ケーシングの両側内壁に案内されて軸受に供給することができるので、ケーシングの形状を大きくすることなく、左右の軸受に十分な潤滑油を供給することができるようになる。
本発明による破砕装置の特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成を備えた変速機構を介して、駆動機からの出力が破砕ロータの回転軸に伝達されるように構成されている点にある。
当該変速機構は、非常に大きなトルクが要求され、非常に重い破砕ロータの回転軸の重量を出力軸側の軸受で支持する必要がある破砕装置に好適に採用することができ、信頼性の高い破砕装置を実現することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない変速機構を提供することができるようになった。
以下に本発明による破砕装置の好ましい実施形態を説明する。
図1から図4に示すように、破砕装置1は、電化製品、建築廃材、プラスチックなどの被破砕物を投入する受入ホッパ2と、ホッパ2に投入された被破砕物を破砕処理する破砕処理部100と、破砕処理部100に向けて水平方向から被破砕物を押圧する押込プッシャ3を備えている。
破砕処理部100の下部には、破砕処理部100で所定サイズ以下に破砕された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構8と、スクリーン機構8を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパ9が設けられている。
油圧ポンプ(図示せず)からの圧油により伸縮作動する油圧シリンダのピストンに連結されたアーム3aがプッシャ3の後端に連結され、以って、プッシャ3は台板4上を摺動かつ進退動自在に駆動される。
破砕処理部100は、受入ホッパ2の下方に配置され、周部に複数個の破砕刃5a(以下、「回転刃」とも記す。)が取り付けられた破砕ロータ5と、破砕ロータ5に対向配置された固定刃6,7を備えて構成されている。
破砕ロータ5の周部には、所定のピッチで互いに平行な多数のV字状の溝5vが形成され、このV字溝5v内に形成された複数個の取付座5bの夫々に回転刃5aがボルトで締着されている。それぞれの回転刃5aは、隣り合うV字溝5vに設けられているもの同士がその頂点を連ねるとジグザグ状になるように配置されている。
台板4の端部に固定された第一固定刃6と、第一固定刃6と対向して本体フレーム10に基端側に固定された第二固定刃7との間に位置するように、破砕ロータ5が左右の本体フレーム10の間に設置されている。
押込プッシャ3により破砕処理部100に向けて押圧された被破砕物が、破砕ロータ5の回転に伴なって回転する回転刃5aと固定刃6,7との間で剪断破砕される。
スクリーン機構8は、破砕ロータ5の回転軌跡に沿った弧状に湾曲形成され、多数の小孔が形成されたパンチングメタルで構成され、破砕処理部100で破砕された被破砕物のうちスクリーン機構8の小孔より小径の被破砕物が、スクリーン機構8から落下して排出ホッパ9に収容される。
本体フレーム10と共通の架台に固定された、駆動機の一例である電動機Mからの動力が、本体フレーム10の一側部10aに組み付けた支持体の一例である取付架台11aに装着された、変速機構の一例である減速機構30を介して、破砕ロータ5の回転軸50に伝達される。
破砕ロータ5の回転軸50の一端側50aが、減速機構30の中空の出力軸37に嵌着され、他端側50bが本体フレーム10の他側部10bに組み付けた取付架台11bに装着された軸受12で支持されている。
電動機Mの出力軸と減速機構30の入力軸31がプーリ13,15を介してVベルト14で連結され、減速機構30により所定の回転速度に減速された電動機Mの動力が、減速機構30の出力軸37を介して破砕ロータ5の回転軸50に伝達される。
以下、減速機構30について詳述する。図5に示すように、減速機構30は、正面視が略台形状のケーシング39と、ケーシング39に収容された減速ギア機構300を備えている。
減速ギア機構300は、電動機Mからの動力を入力する入力軸31と、入力軸31の周面に形成された第一ギア32と、第一ギア32と噛合する第二ギア33と、第二ギア33に挿通された回転軸34と、回転軸34の周面に形成された第三ギア35と、第三ギア35と噛合する第四ギア36と、第四ギア36に挿通された出力軸37を備えて構成されている。なお、第一ギア32及び第三ギア35は回転軸の周部に歯が形成された構成であるが、夫々の回転軸に挿通されるものであってもよい。
入力軸31は、ケーシング39の内壁に固定された軸受40,41で支持され、回転軸34の両端は軸受42,43で支持され、出力軸37の両端は軸受44,45で支持されている。
出力軸37の一端側は中空に形成され、当該中空部に破砕ロータ5の回転軸50の一端側50aが嵌入される。当該回転軸50の端部に形成されたキー溝と出力軸37の中空部に形成されたキーが係合連結されるように構成されている。
ケーシング39は、上縁部39aと下縁部39bが中心線CLに対して対称で、且つ、一端側39cから他端側39dに間隔が次第に狭まるように形成され、当該中心線CL上に入力段のギア32の軸心、つまり入力軸31の軸心P1と、回転軸34の軸心P2と、出力段のギア36の軸心、つまり出力軸37の軸心P3が位置するように減速ギア機構300が収容されている。
ケーシング39の上縁部39aと下縁部39bに連なる前縁部39eに電動機Mからの動力を入力段のギア32に伝達する動力入力部31Aが設けられ、ケーシング39の後縁部39f側に出力段のギア36からの動力を破砕ロータ5の回転軸50に伝達する動力出力部37Aが設けられている。
入力段のギア32が動力入力部31A側に偏在するように構成されるとともに、出力段のギア36が動力出力部37A側に偏在するように配置されている。
入力段のギア32に連結された入力軸31を支持するようにケーシング39の内壁面に設けた軸受40,41のうち、入力段のギア32が偏在する側に他方の軸受41より耐軸荷重が大きな軸受40が装着され、出力段のギア36に連結された出力軸を支持するようにケーシング39の内壁面に設けた軸受44,45のうち、出力段のギア36が偏在する側に他方の軸受44より耐軸荷重が大きな軸受45が装着されている。
さらに、各段のギアが夫々はすばギアで構成され、出力段のギア36は、スラスト荷重が他方の軸受44に掛かるように歯の捩れ角が設定されている。従って、動力出力部側の軸受に掛かる軸荷重が軽減されるようになる。
つまり、破砕ロータ5からのラジアル方向の荷重を多く受ける軸受45に耐荷重が大きな軸受を使用するとともに、軸受44でスラスト荷重を多く受けるように構成することにより、軸受44,45に負荷される荷重を調整し、夫々の軸受44,45の耐久性がほぼ同等となるように構成されている。
これにより、負荷側の回転軸の軸受と兼用させることができ、コストの増大を招くことなく、より安定且つ信頼性の高い変速機構を実現できるようになる。
ケーシング39の一端側39c及び他端側39dが、外方に向けた凸状の曲面で上縁部39a及び下縁部39bの端部より内側に連なるように形成され、上縁部39a及び下縁部39bの端部近傍に、当該減速機構30を取付架台11aに取り付ける取付部46が形成され、当該取付部46にボルト孔が形成され、中央部に位置決め用のピン孔47が形成されている。
図6及び図7に示すように、減速機構30は中心線CL周りに180度回転させることで、本体フレーム10の一側部10a側と反対側の他側部10b側に取り付けることができることができる。負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない減速機構を提供することができるようになった
さらに、減速機構30には、図8(a),(b)に示すように、ケーシング39の両側内壁に、上述した軸受40,41,42,43,44,45を凹部で支持するためのリブ60が連接するように突出形成され、リブ60の一部がケーシング39の上縁部39aに向けて延出形成された延出部61が形成されている。なお、ケーシング39内には、入力軸31の軸受40,41の一部が浸る程度の潤滑油が封入されている。
上縁部39aと下縁部39bが一端側39cから他端側39dに間隔が次第に狭まるようにケーシング39が形成されているため、ケーシングの容積を小さくして、ケーシング内に封入する潤滑油の油量を少なくすることができるようになる。
対向配置された延出部61間に渡って樋状の案内部材62が配置され、ギア36の歯部でかき上げられた潤滑油を受けて、延出部61に沿ってリブ60上に潤滑油を案内するように構成されている。案内部材62の長手方向の縁部のうち、潤滑油の受け側と反対側中央に取付板が溶着され、当該取付板を介してケーシング39の上縁部39a及び下縁部39b夫々の内壁に形成された取付部(取付孔等)にビス止め或は溶着されている。
案内部材62は、ギア36の歯部でかき上げられた潤滑油をケーシング39の両側内壁に均等量案内するように、ギア36の歯幅間の所定位置でケーシング39の前縁側39e、後縁側39fの内壁に向かって傾斜するように形成されていることが好ましいが、水平姿勢であってもよい。ギア36の歯幅間の所定位置とは、ギア36が平歯ギアである場合にはギア36のセンター位置、ギア36がはすばギアである場合にはギア36のセンター位置から潤滑油のかき上げられる方向に偏った位置である。
リブ60が連接された凹部には平板63が溶着され、案内部材62からリブ60に沿って流出した潤滑油を滞留させる油溜り64が形成され、油溜り64から軸受42,43,44,45に潤滑油を供給する供給経路65,66が形成されている。
従って、ギア36が回転軸37に沿って何れかに偏在するように配置される場合であっても、案内部材62に受けられた潤滑油が、リブ60に形成された油溜り64に滞留され、供給経路65,66に沿って軸受42,43,44,45に潤滑油が供給されるので、ケーシング39の形状を大きくすること無く、左右の軸受に十分な潤滑油を供給することができるようになる。
なお、リブ60、延出部61、案内部材62、油溜り64、供給経路65,66は、中心線CLに対して上縁部39a側と下縁部39b側が対称の形状に形成することで、上縁部39a、下縁部39bのどちらを底面にして設置しても、軸受42,43,44,45に潤滑油を供給することができる。
従って、負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない減速機構を提供することができるようになる。
当該減速機構30が、下端部39bと上端部39aの何れを底面にして設置されるのかが製造時に予め判明している場合には、上述した案内部材62、平板63は必要な一方のみが組み込まれるが、ケーシング39には、不要な他方の案内部材と平板の取付部、及び供給経路が形成されている。上述した取付部46に形成されるボルト孔や位置決め用のピン孔47も同様に、必要な一方のみが形成される。
上述した実施形態では、減速機構30を取り付ける取付架台11aを本体フレーム10の一側部10aに組み付ける構成について説明したが、減速機構は本体フレーム10と組み付けられていない支持体に取り付ける構成でもよい。
上述した実施形態では、破砕ロータ5の軸50を支持する軸受12及び軸受45について、特に明示しなかったが、玉軸受、ころ軸受、すべり軸受等適宜選択することができる。
上述した実施形態では、中空に形成された出力軸37に破砕ロータ5の回転軸50の一端を嵌入し、回転軸50の端部に形成されたキー溝と出力軸37の中空部に形成されたキーが係合連結される構成について説明したが、出力軸を中空にせず、破砕ロータの回転軸とカップリングにより接続する構成であってもよい。
上述した実施形態では、駆動機の一例として電動機を備えた構成について説明したが、駆動機としては電動機に限られず、エンジン等その他動力を生じるものを備えた構成であってもよい。
上述した実施形態では、変速機構として減速機構を例に説明したが、本発明の変速機構は増速機構にも適用可能である。
以上説明した破砕装置や、変速機構としての減速機構及びその軸受等の具体的構成は実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
本発明による破砕装置の概略図 本発明による破砕装置の正面図 本発明による破砕装置の平面図 本発明による破砕装置の左側面図 (a)は、減速機構の平断面図、(b)は、減速機構の正面図 本発明による破砕装置の平面図 本発明による破砕装置の左側面図 (a)は、減速機構内部の説明図、(b)は減速機構内部の説明図 (a)は、減速機構の取り付け位置の説明図、(b)は、減速機構の取り付け位置の説明図 従来の変速機構の説明図
符号の説明
1:破砕装置
2:受入ホッパ
3:押込プッシャ
3a:アーム
4:台板
5:破砕ロータ
5a:破砕刃
5b:取付座
5v:溝
6:第一固定刃
7:第二固定刃
8:スクリーン機構
9:排出ホッパ
10:本体フレーム
10a:一側部
10b:他側部
11a:取付架台
11b:取付架台
12:軸受
13:プーリ
14:Vベルト
15:プーリ
30:変速機構(減速機構)
31:入力軸
31A:動力入力部
32:第一ギア
33:第二ギア
34:回転軸
35:第三ギア
36:第四ギア
37:出力軸
37A:動力出力部
39:ケーシング
39a:上縁部
39b:下縁部
39c:一端側
39d:他端側
39e:前縁部
39f:後縁部
40:軸受
41:軸受
42:軸受
43:軸受
44:軸受
45:軸受
46:取付部
47:ピン孔
50:回転軸
50a:一端側
50b:他端側
60:リブ
61:延出部
62:案内部材
63:平板
64:油溜り
65:供給経路
66:供給経路
100:破砕処理部
300:減速ギア機構
CL:中心線
P1:軸心
P2:軸心
P3:軸心
M:電動機

Claims (8)

  1. 駆動機からの動力を負荷側の回転軸に伝達する変速機構であって、
    上縁部と下縁部が中心線に対して対称となるように形成されたケーシングと、前記中心線上に入力段のギア及び出力段のギアの軸心が位置するように前記ケーシングに収容された変速ギア機構とを備え、
    前記ケーシングの前記上縁部と下縁部の双方に当該変速機構を支持体に固定する取付部を備えている変速機構。
  2. 前記ケーシングの前記上縁部と下縁部に連なる一側面に前記駆動機からの動力を前記入力段のギアに伝達する動力入力部を設けるとともに、前記ケーシングの他側面に前記出力段のギアからの動力を前記回転軸に伝達する動力出力部を設けて、前記出力段のギアに連結された出力軸を支持するように前記ケーシングの両側面に設けた軸受のうち、前記動力出力部側に他方の軸受より耐軸荷重が大きな軸受が装着されている請求項1記載の変速機構。
  3. 前記出力段のギアがはすばギアで構成され、スラスト荷重が前記他方の軸受に掛かるように歯の捩れ角が設定されている請求項2記載の変速機構。
  4. 前記出力軸が、負荷側の回転軸を嵌入支持する中空軸で構成されている請求項1から3の何れかに記載の変速機構。
  5. 前記ケーシングの前縁部及び後縁部が、外方に向けた凸状の曲面で前記上縁部及び下縁部の端部より内側に連なるように形成され、前記上縁部及び下縁部の端部近傍に、当該変速機構を支持体に取り付ける取付部が設けられている請求項1から4の何れかに記載の変速機構。
  6. 前記ケーシングの上縁部と下縁部が一端側から他端側に間隔が次第に狭まるように形成されている請求項1から5の何れかに記載の変速機構。
  7. 前記ケーシングの両側内壁に渡って配置され、ギアの歯部でかき上げられた潤滑油を受けて、前記両側内壁夫々に案内する案内部材が、前記中心線に対して対称位置に夫々配置されている請求項1から6の何れかに記載の変速機構。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の変速機構を介して、駆動機からの出力が破砕ロータの回転軸に伝達されるように構成されている破砕装置。
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