JP5176043B2 - 破砕装置、固定刃、及び、回転刃 - Google Patents

破砕装置、固定刃、及び、回転刃 Download PDF

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Description

本発明は、破砕装置に関し、例えば電化製品、建築廃材、プラスチックなどの廃棄物を小サイズに破砕する一軸剪断破砕装置に関する。
一軸剪断破砕装置は、軸心方向に配列された複数の回転刃が周面に固定された破砕ロータと、前記破砕ロータの回転に伴なって前記回転刃と噛み合う複数の固定刃が、前記軸心に沿って対向配置された破砕処理部を備えている。
特許文献1には、図14に示すように、複数の回転刃90が周面に固定された破砕ロータ91と、破砕ロータ91の回転に伴なって回転刃90と噛み合う固定刃92が対向配置され、回転刃90が固定刃92対して刃先から噛み合い、被破砕物に対して鋏のように時間差をもって剪断する破砕装置が開示されている。
特開2000−237618号公報(段落0016、図6参照)
特許文献1に記載された破砕装置によれば、回転刃90が固定刃92に対して刃先から噛み合う際に、被破砕物に対して、対向する各刃部の二点で夫々鋏のように力が作用するため、円滑に破砕できるという利点があるが、各刃によって被破砕物が剪断される際に、振動による騒音が大きいという点で改良が望まれていた。
本発明は上述した問題点に鑑み、破砕のための動力コストを低減しながらも、破砕効率を向上させることができる破砕装置、固定刃、及び、回転刃を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明による破砕装置の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、軸心方向に配列された複数の回転刃が周面に固定された破砕ロータと、前記破砕ロータの回転に伴なって前記回転刃と噛み合う複数の固定刃が、前記軸心に沿って対向配置された破砕処理部を備えている破砕装置であって、前記回転刃を、所定の刃先角度で連なるように対をなした回転刃部を備えて構成するとともに、前記固定刃に前記対をなした回転刃部と噛み合うように対をなした固定刃部を備え、前記回転刃部の一方が前記固定刃部の一方に対して刃元から噛み合い、前記回転刃部の他方が前記固定刃部の他方に対して刃先から噛み合うように構成されている点にある。
上述した構成によれば、回転刃と固定刃が噛み合う際に、回転刃部の一方が固定刃部の一方に対して刃元から噛み合い、回転刃部の他方が固定刃部の他方に対して刃先から噛み合うため、各刃部によって被破砕物が剪断される際に、常に一点で鋏のように力が作用するため、小さなトルクで破砕ロータを回転しながらも、極めて円滑に破砕できるようになり、振動や騒音を低減できるばかりか動力コストも低減できるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記対をなした固定刃部の仰角が夫々異なる角度に設定されている点にある。
上述の構成によれば、先ず、仰角が大きな固定刃部に対して一方の回転刃部が刃元から噛み合い、次に、仰角が小さな固定刃部に対して他方の回転刃部が刃先から噛み合うようになるので、被破砕物に対して常に一点で力が作用する。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記固定刃は、所定の刃先角度で連なり第一の仰角に設定された対をなした第一固定刃部と、所定の刃先角度で連なり前記第一の仰角とは異なる第二の仰角に設定された対をなした第二固定刃部とを交互に配置して構成されている点にある。
上述した構成によれば、破砕ロータの軸心方向に配列された複数の回転刃に対応して、仰角が異なる対をなした固定刃部を容易に配列できるようになる。つまり、隣接する第一固定刃部の一方と第二固定刃部の他方の組合せ、及び、隣接する第一固定刃部の他方と第二固定刃部の一方の組合せにより、対をなした回転刃部と噛み合う対をなした固定刃部が構成されるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第三特徴構成に加えて、平板状の支持部に、複数の第一固定刃部が一体に形成されるとともに前記第一固定刃部の間に凹状の取付座が形成され、チップ部材で形成された前記第二固定刃部が前記取付座に固定されている点にある。
第一固定刃部と第二固定刃部を一体に形成する場合、工具鋼や超硬合金等の十分な強度を備えた板状体に切削する必要があり、切削加工等非常に手間がかかり、高価なものとなるが、上述の構成によれば、加工の手間が軽減されるようになる。例えば、第一固定刃部が材料となる板状体の面と面一に形成されるように加工する場合には、第二固定刃部を形成するために必要とされる広範囲にわたる板状体の切削加工が不要となり、凹状の取付座を形成するのみで済む。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第三特徴構成に加えて、平板状の支持部の端部に沿って凹状の取付座が複数形成され、チップ部材で形成された前記第一固定刃部及び前記第二固定刃部が、前記取付座に交互に嵌入されて締着されている点にある。
上述の構成によれば、支持部に工具鋼や超硬合金等の高価な材料を用いる必要がなく、第一固定刃部及び第二固定刃部を構成するチップ部材のみ工具鋼や超硬合金等を用いればよく、また、刃部が磨耗したときであっても、容易に交換することができるようになる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記対をなした回転刃部が側面視で前記破砕ロータの径方向に対して異なる角度に設定されている点にある。
固定刃部に替えて回転刃部が破砕ロータの径方向に対して異なる角度に設定される場合であっても、回転刃部の一方が固定刃部の一方に対して刃元から噛み合い、回転刃部の他方が固定刃部の他方に対して刃先から噛み合うように構成できる。
本発明による固定刃は、同請求項7に記載した通り、上述の第二から第五の何れかの特徴構成を備えた破砕装置に用いられるチップ状の固定刃である。
本発明による回転刃は、同請求項8に記載した通り、上述の第一または第六特徴構成を備えた破砕装置に用いられるチップ状の回転刃である。
以上説明した通り、本発明によれば、破砕のための動力コストを低減しながらも、破砕効率を向上させることができる破砕装置、固定刃、及び、回転刃を提供することができるようになった。
以下に本発明による破砕装置の好ましい実施形態を説明する。
図1から図4に示すように、破砕装置1は、電化製品、建築廃材、プラスチックなどの被破砕物を投入する受入ホッパ2と、ホッパ2に投入された被破砕物を破砕処理する破砕処理部100と、破砕処理部100に向けて水平方向から被破砕物を押圧する押込プッシャ3を備えている。
破砕処理部100の下部には、破砕処理部100で所定サイズ以下に破砕された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構8と、スクリーン機構8を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパ9が設けられている。
油圧ポンプ(図示せず)からの圧油により伸縮作動する油圧シリンダのピストンに連結されたアーム3aがプッシャ3の後端に連結され、以って、プッシャ3は台板4上を摺動かつ進退動自在に駆動される。
破砕処理部100は、受入ホッパ2の下方に配置され、周部に複数個の破砕刃5a(以下、「回転刃」とも記す。)が取り付けられた破砕ロータ5と、破砕ロータ5に対向配置された固定刃6,7を備えて構成されている。
図6に示すように、破砕ロータ5の周部には、所定のピッチで互いに平行な多数のV字状の溝5vが形成され、このV字溝5v内に形成された複数個の取付座5bの夫々に回転刃5aがボルト5cで締着されている。それぞれの回転刃5aは、隣り合うV字溝5vに設けられているもの同士がその頂点を連ねるとジグザグ状になるように配置されている。
台板4の端部に固定された第一固定刃6と、第一固定刃6と対向して本体フレーム10に基端側に固定された第二固定刃7との間に位置するように、破砕ロータ5が左右の本体フレーム10の間に設置されている。
押込プッシャ3により破砕処理部100に向けて押圧された被破砕物が、破砕ロータ5の回転に伴なって回転する回転刃5aと固定刃6,7との間で剪断破砕される。
破砕処理部100について詳述する。図7(a)に示すように、破砕ロータ5の周部には、所定のピッチで互いに平行な多数のV字状の溝5vが形成され、このV字溝5v内に形成された複数個の取付座5bの夫々に、所定の刃先角度、好ましくは90度で連なるように対をなした回転刃部5x,5yを備えた破砕刃(以下、「回転刃」とも記す。)5aがボルト5cで締着されている。
第一固定刃6は、図8(a)から(g)に示すように、破砕刃5aの備える一対の回転刃部5x,5yと噛み合うように対をなした固定刃部6x,6yを備え、固定刃部6xと刃先角度γで連なり仰角αに設定された一対の第一固定刃部6Aと、所定の刃先角度ηで連なり仰角βに設定された一対の第二固定刃部6Bとを交互に配置して構成されている。
刃先角度γは85度に設定され、刃先角度ηは90度に設定され、仰角αは、20度から25度の範囲、好ましくは23度に設定されている。仰角βは0度に設定されている。角度α、β、γ、ηは、角度αを0度とし、角度βを−15度と設定してもよく、具体的な角度は、破砕ロータ、破砕刃、固定刃等との位置関係で導かれるものであり、各刃部によって被破砕物を剪断する際に、常に一点で鋏のように力が作用し、小さなトルクで破砕ロータを回転しながらも、極めて円滑に破砕できる角度が適宜設定される。
破砕ロータ5の軸心方向に配列された複数の回転刃5aに対応して、仰角が異なる一対の固定刃部が配列されることとなる。つまり、隣接する第一固定刃部6Aの一方と第二固定刃部6Bの他方の組合せ、及び、隣接する第一固定刃部6Aの他方と第二固定刃部6Bの一方の組合せにより、一対の回転刃部5x,5yと噛み合う一対の固定刃部6x,6yが構成されるようになる。
なお、第一固定刃6は、超硬合金、工具鋼等を切削し、固定刃部6A,6B及び、ボルト孔6cが一体形成され、台板4の端部にボルト(図示せず)で固定されている。
図9(a),(b)に示すように、仰角が夫々異なる角度に設定された一対の固定刃部6x,6yを備えた固定刃6は、固定刃部6xの仰角αが、回転刃5aの刃が破砕ローラの中心となす角度θより大きくなるように、固定刃6の取り付け位置を設定することで、破砕ロータ5の回転に伴なって、先ず、仰角が大きな固定刃部6xに対して一方の回転刃部5xが刃元から噛み合い、次に、仰角が小さな固定刃部6yに対して他方の回転刃部5yが刃先から噛み合うこととなる。
上述の構成により、押込プッシャ3により破砕処理部100に向けて押圧された被破砕物が、破砕ロータ5の回転に伴なって回転する破砕刃5aと固定刃6との間で剪断破砕されるにあたり、被破砕物に対して常に一点で力が作用するため、小さなトルクで破砕ロータ5を回転しながらも、極めて円滑に破砕できるようになり、振動や騒音を低減できるばかりか動力コストも低減できるようになる。
以下に、別実施形態を説明する。
上述の実施形態では、第一固定刃部6A及び第二固定刃6Bを3対ずつ備えた第一固定刃6ユニットを、破砕ロータ5の軸心方向の破砕刃5aの個数に応じて適当なユニット数をボルト孔6cで台板4に締着する構成について説明したが、これに限らず、破砕ロータ5の軸心方向の破砕刃5aの個数と同じ個数の固定刃部を備えた第一固定刃であってもよい。
また、第一固定刃6を、超硬合金、工具鋼等を切削し固定刃部6A,6B及びボルト孔6cを一体成形する構成について説明したが、平板状の支持部に、複数の固定刃部6Bが一体に形成されるとともに固定刃部6Bの間に凹状の取付座を形成し、チップ部材で形成された固定刃部6Aが前記取付座に固定されているように構成してもよい。
さらに、図10(a)から(f)に示すように、平板状の支持部60の端部に沿って凹状の取付座61,62が複数形成され、図11(a)から(f)に示す、チップ部材で形成された第一固定刃部63及び図11(g)から(l)に示す、第二固定刃部64が、図12(a)から(f)に示すように、取付座61に交互に嵌入され、ボルト65で裏面側から締着され、支持体60が台板4にボルト66で締着されるように構成してもよい。
この場合、支持部60には工具鋼や超硬合金等の高価な材料を用いる必要がなく、固定刃部63,64を構成するチップ部材のみ工具鋼や超硬合金等を用いればよく、また、刃部が磨耗したときであっても、容易に交換することができるようになる。
なお、第一固定刃部63の刃先角度γは85度に設定され、第二固定刃部64の刃先角度ηは90度に設定され、取付座61の仰角αは、20度から25度の範囲、好ましくは23度に設定され、取付座62の仰角βは0度に設定されている。
角度α、β、γ、ηは、角度αを0度とし、角度βを−15度と設定してもよく、具体的な角度は、破砕ロータ、破砕刃、固定刃等との位置関係で導かれるものであり、各刃部によって被破砕物を剪断する際に、常に一点で鋏のように力が作用し、小さなトルクで破砕ロータを回転しながらも、極めて円滑に破砕できる角度が適宜設定される。
上述の実施形態では、破砕ロータ5の回転刃5aは、四角柱状である構成について説明したが、図13(a),(b)に示すように、一対の回転刃部が前記破砕ロータの回転方向に対して傾斜するように設定されていてもよい。
また、回転刃5aがチップ部材で形成されるものを説明したが、複数の回転刃が配列するように一体で形成されるものであってもよい。
つまり、固定刃部に替えて回転刃部が破砕ロータ5の径方向に対して異なる角度に設定される場合であっても、回転刃部55の一方が固定刃部66の一方に対して刃元から噛み合い、回転刃部の他方が固定刃部の他方に対して刃先から噛み合うように構成できる。このとき、対をなした固定刃部66の仰角が同角度に設定されていることが好ましい。図13では、仰角が0度に設定されている。
よって、押込プッシャ3により破砕処理部100に向けて押圧された被破砕物が、破砕ロータ5の回転に伴なって回転する破砕刃部55と固定刃66との間で剪断破砕されるにあたり、被破砕物に対して常に一点で力が作用するため、小さなトルクで破砕ロータ5を回転しながらも、極めて円滑に破砕できるようになり、振動や騒音を低減できるばかりか動力コストも低減できるようになる。
なお、上述の実施形態では、固定刃として第一固定刃6を用いて説明したが、上述の構成は第二固定刃7についても適用し得る。
スクリーン機構8は、破砕ロータ5の回転軌跡に沿った弧状に湾曲形成され、多数の小孔が形成されたパンチングメタルで構成され、破砕処理部100で破砕された被破砕物のうちスクリーン機構8の小孔より小径の被破砕物が、スクリーン機構8から落下して排出ホッパ9に収容される。
本体フレーム10と共通の架台に固定された、駆動機の一例である電動機Mからの動力が、本体フレーム10の一側部10aに組み付けた支持体の一例である取付架台11aに装着された、変速機構の一例である減速機構30を介して、破砕ロータ5の回転軸50に伝達される。
破砕ロータ5の回転軸50の一端側50aが、減速機構30の中空の出力軸37に嵌着され、他端側50bが本体フレーム10の他側部10bに組み付けた取付架台11bに装着された軸受12で支持されている。
電動機Mの出力軸と減速機構30の入力軸31がプーリ13,15を介してVベルト14で連結され、減速機構30により所定の回転速度に減速された電動機Mの動力が、減速機構30の出力軸37を介して破砕ロータ5の回転軸50に伝達される。
以下、減速機構30について詳述する。図5に示すように、減速機構30は、正面視が略台形状のケーシング39と、ケーシング39に収容された減速ギア機構300を備えている。
減速ギア機構300は、電動機Mからの動力を入力する入力軸31と、入力軸31の周面に形成された第一ギア32と、第一ギア32と噛合する第二ギア33と、第二ギア33に挿通された回転軸34と、回転軸34の周面に形成された第三ギア35と、第三ギア35と噛合する第四ギア36と、第四ギア36に挿通された出力軸37を備えて構成されている。なお、第一ギア32及び第三ギア35は回転軸の周部に歯が形成された構成であるが、夫々の回転軸に挿通されるものであってもよい。
入力軸31は、ケーシング39の内壁に固定された軸受40,41で支持され、回転軸34の両端は軸受42,43で支持され、出力軸37の両端は軸受44,45で支持されている。
出力軸37の一端側は中空に形成され、当該中空部に破砕ロータ5の回転軸50の一端側50aが嵌入される。当該回転軸50の端部に形成されたキー溝と出力軸37の中空部に形成されたキーが係合連結されるように構成されている。
ケーシング39は、上縁部39aと下縁部39bが中心線CLに対して対称で、且つ、一端側39cから他端側39dに間隔が次第に狭まるように形成され、当該中心線CL上に入力段のギア32の軸心、つまり入力軸31の軸心P1と、回転軸34の軸心P2と、出力段のギア36の軸心、つまり出力軸37の軸心P3が位置するように減速ギア機構300が収容されている。
ケーシング39の上縁部39aと下縁部39bに連なる前縁部39eに電動機Mからの動力を入力段のギア32に伝達する動力入力部31Aが設けられ、ケーシング39の後縁部39f側に出力段のギア36からの動力を破砕ロータ5の回転軸50に伝達する動力出力部37Aが設けられている。
入力段のギア32が動力入力部31A側に偏在するように構成されるとともに、出力段のギア36が動力出力部37A側に偏在するように配置されている。
入力段のギア32に連結された入力軸31を支持するようにケーシング39の内壁面に設けた軸受40,41のうち、入力段のギア32が偏在する側に他方の軸受41より耐軸荷重が大きな軸受40が装着され、出力段のギア36に連結された出力軸を支持するようにケーシング39の内壁面に設けた軸受44,45のうち、出力段のギア36が偏在する側に他方の軸受44より耐軸荷重が大きな軸受45が装着されている。
さらに、各段のギアが夫々はす歯ギアで構成され、出力段のギア36は、スラスト荷重が他方の軸受44に掛かるように歯の捩れ角が設定されている。従って、動力出力部側の軸受に掛かる軸荷重が軽減されるようになる。
つまり、破砕ロータ5からのラジアル方向の荷重を多く受ける軸受45に耐荷重が大きな軸受を使用するとともに、軸受44でスラスト荷重を多く受けるように構成することにより、軸受44,45に負荷される荷重を調整し、夫々の軸受44,45の耐久性がほぼ同等となるように構成されている。
これにより、負荷側の回転軸の軸受と兼用させることができ、コストの増大を招くことなく、より安定且つ信頼性の高い変速機構を実現できるようになる。
ケーシング39の一端側39c及び他端側39dが、外方に向けた凸状の曲面で上縁部39a及び下縁部39bの端部より内側に連なるように形成され、上縁部39a及び下縁部39bの端部近傍に、当該減速機構30を取付架台11aに取り付ける取付部46が形成され、当該取付部46にボルト孔が形成され、中央部に位置決め用のピン孔47が形成されている。
減速機構30は中心線CL周りに180度回転させることで、本体フレーム10の一側部10a側と反対側の他側部10b側に取り付けることができることができる。負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない減速機構を提供することができるようになった
従って、負荷側の機器の何れの側に取り付ける場合であっても兼用でき、且つ、部品コストを低減することが可能で、煩雑な在庫管理を要しない減速機構を提供することができるようになる。
当該減速機構30が、下端部39bと上端部39aの何れを底面にして設置されるのかが製造時に予め判明している場合には、上述した取付部46に形成されるボルト孔や位置決め用のピン孔47は、必要な一方のみが形成される。
上述した実施形態では、減速機構30を取り付ける取付架台11aを本体フレーム10の一側部10aに組み付ける構成について説明したが、減速機構は本体フレーム10と組み付けられていない支持体に取り付ける構成でもよい。
上述した実施形態では、破砕ロータ5の軸50を支持する軸受12及び軸受45について、特に明示しなかったが、玉軸受、ころ軸受、すべり軸受等適宜選択することができる。
上述した実施形態では、中空に形成された出力軸37に破砕ロータ5の回転軸50の一端を嵌入し、回転軸50の端部に形成されたキー溝と出力軸37の中空部に形成されたキーが係合連結される構成について説明したが、出力軸を中空にせず、破砕ロータの回転軸とカップリングにより接続する構成であってもよい。
上述した実施形態では、駆動機の一例として電動機を備えた構成について説明したが、駆動機としては電動機に限られず、エンジン等その他動力を生じるものを備えた構成であってもよい。
以上説明した破砕装置や、破砕処理部を構成する固定刃、固定刃部、回転刃及びその取付座等や、変速機構としての減速機構及びその軸受等の具体的構成は実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
本発明による破砕装置の概略図 本発明による破砕装置の正面図 本発明による破砕装置の平面図 本発明による破砕装置の左側面図 (a)は、減速機構の平断面図、(b)は、減速機構の正面図 破砕処理部の概略図 破砕刃の説明図 (a)は固定刃の斜視図、(b)は固定刃の上面図、(c)は固定刃の左側面図、(d)は固定刃の正面図、(e)は固定刃の右側面図、(f)は固定刃の背面図、(g)は固定刃の底面図 (a)は破砕ロータと固定刃の位置の説明図、(b)は破砕刃と固定刃の位置の説明図 (a)は固定刃支持部の上面図、(b)は固定刃支持部の左側面図、(c)は固定刃支持部の正面図、(d)は固定刃支持部の右側面図、(e)は固定刃支持部の背面図、(f)は固定刃支持部の底面図 (a)は第一固定刃部の上面図、(b)は第一固定刃部の左側面図、(c)は第一固定刃部の正面図、(d)は第一固定刃部の右側面図、(e)は第一固定刃部の背面図、(f)は第一固定刃部の底面図、(g)は第二固定刃部の上面図、(h)は第二固定刃部の左側面図、(i)は第二固定刃部の正面図、(j)は第二固定刃部の右側面図、(k)は第二固定刃部の背面図、(l)は第二固定刃部の底面図 (a)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の上面図、(b)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の左側面図、(c)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の正面図、(d)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の右側面図、(e)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の背面図、(f)は第一固定刃部及び第二固定刃部を取り付けた固定刃支持部の底面図 (a)は別実施形態による破砕ロータと固定刃の位置の説明図、(b)は別実施形態による破砕刃と固定刃の位置の説明図 従来の破砕装置の説明図
1:破砕装置
2:受入ホッパ
3:押込プッシャ
3a:アーム
4:台板
5:破砕ロータ
5b:取付座
5a:破砕刃
5c:ボルト
5v:溝
5x:回転刃部
5y:回転刃部
6:固定刃
6x:固定刃部
6y:固定刃部
6A:第一固定刃部
6B:第二固定刃部
7:固定刃
8:スクリーン機構
9:排出ホッパ
10:本体フレーム
10a:一側部
10b:他側部
11a:取付架台
11b:取付架台
12:軸受
13:プーリ
14:Vベルト
15:プーリ
30:減速機構
31:入力軸
31A:動力入力部
32:第一ギア
33:第二ギア
34:回転軸
35:第三ギア
36:第四ギア
37:出力軸
37A:動力出力部
39:ケーシング
39a:上縁部
39b:下縁部
39c:一端側
39d:他端側
39e:前縁部
39f:後縁部
40:軸受
41:軸受
42:軸受
43:軸受
44:軸受
45:軸受
46:取付部
47:ピン孔
50:回転軸
50a:一端側
50b:他端側
60:支持部
61:取付座
62:取付座
63:第一固定刃部
64:第二固定刃部
65:ボルト
66:ボルト
55:回転刃部
66:固定刃部
100:破砕処理部
300:減速ギア機構
CL:中心線
M:電動機
P1:軸心
P2:軸心
P3:軸心
α:仰角
β:仰角
γ:刃先角度
η:刃先角度

Claims (8)

  1. 軸心方向に配列された複数の回転刃が周面に固定された破砕ロータと、前記破砕ロータの回転に伴なって前記回転刃と噛み合う複数の固定刃が、前記軸心に沿って対向配置された破砕処理部を備えている破砕装置であって、
    前記回転刃を、所定の刃先角度で連なるように対をなした回転刃部を備えて構成するとともに、前記固定刃に前記対をなした回転刃部と噛み合うように対をなした固定刃部を備え、前記回転刃部の一方が前記固定刃部の一方に対して刃元から噛み合い、前記回転刃部の他方が前記固定刃部の他方に対して刃先から噛み合うように構成されている破砕装置。
  2. 前記対をなした固定刃部の仰角が夫々異なる角度に設定されている請求項1記載の破砕装置。
  3. 前記固定刃は、所定の刃先角度で連なり第一の仰角に設定された対をなした第一固定刃部と、所定の刃先角度で連なり前記第一の仰角とは異なる第二の仰角に設定された対をなした第二固定刃部とを交互に配置して構成されている請求項1または2記載の破砕装置。
  4. 平板状の支持部に、複数の第一固定刃部が一体に形成されるとともに前記第一固定刃部の間に凹状の取付座が形成され、チップ部材で形成された前記第二固定刃部が前記取付座に固定されている請求項3記載の破砕装置。
  5. 平板状の支持部の端部に沿って凹状の取付座が複数形成され、チップ部材で形成された前記第一固定刃部及び前記第二固定刃部が、前記取付座に交互に嵌入されて締着されている請求項3記載の破砕装置。
  6. 前記対をなした回転刃部が側面視で前記破砕ロータの径方向に対して異なる角度に設定されている請求項1から5の何れかに記載の破砕装置。
  7. 請求項2から5の何れかに記載の破砕装置に用いられるチップ状の固定刃。
  8. 請求項1または6記載の破砕装置に用いられるチップ状の回転刃。
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