JPH11244721A - 一軸剪断式破砕機 - Google Patents
一軸剪断式破砕機Info
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- JPH11244721A JPH11244721A JP4816798A JP4816798A JPH11244721A JP H11244721 A JPH11244721 A JP H11244721A JP 4816798 A JP4816798 A JP 4816798A JP 4816798 A JP4816798 A JP 4816798A JP H11244721 A JPH11244721 A JP H11244721A
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- blade
- rotary
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- crushing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 剪断破砕時において、回転刃によって被破砕
物が固定刃の表面を滑って回転軸側に引き込まれようと
するとき、係留部の係留作用により被破砕物を係留する
ことができ、被破砕物の滑りを抑制して滑り引き込まれ
現象をすることができ、それだけ被破砕物の剪断破砕効
率を向上することができる。 【解決手段】 破砕機体1内に破砕室2を形成し、破砕
室内に回転軸4を横設し、該回転軸に回転体5を配設
し、該回転体の外周部分に回転刃6を配設し、該破砕機
体に該回転刃と協働して被破砕物を剪断破砕する固定刃
7を備えてなり、上記固定刃のすくい面7bである表面
に被破砕物Wを係留可能な係留部16を形成してなる。
物が固定刃の表面を滑って回転軸側に引き込まれようと
するとき、係留部の係留作用により被破砕物を係留する
ことができ、被破砕物の滑りを抑制して滑り引き込まれ
現象をすることができ、それだけ被破砕物の剪断破砕効
率を向上することができる。 【解決手段】 破砕機体1内に破砕室2を形成し、破砕
室内に回転軸4を横設し、該回転軸に回転体5を配設
し、該回転体の外周部分に回転刃6を配設し、該破砕機
体に該回転刃と協働して被破砕物を剪断破砕する固定刃
7を備えてなり、上記固定刃のすくい面7bである表面
に被破砕物Wを係留可能な係留部16を形成してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば都市ゴミ、産
業廃棄物等を破砕する一軸剪断式破砕機に関するもので
ある。
業廃棄物等を破砕する一軸剪断式破砕機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の一軸剪断式破砕機として、
特開平8−103678号公報に示す如く、破砕機体内
に破砕室を形成し、該破砕室内に回転軸を横設し、該回
転軸にロール状の回転体を配設し、該回転体の外周部分
に複数個の回転刃を配設し、該破砕機体に該回転刃と協
働して被破砕物を剪断破砕する固定刃を備えてなる構造
のものが知られている。
特開平8−103678号公報に示す如く、破砕機体内
に破砕室を形成し、該破砕室内に回転軸を横設し、該回
転軸にロール状の回転体を配設し、該回転体の外周部分
に複数個の回転刃を配設し、該破砕機体に該回転刃と協
働して被破砕物を剪断破砕する固定刃を備えてなる構造
のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら従
来構造の場合、上記剪断破砕時において、回転してくる
回転刃によって、被破砕物が固定刃の表面を滑って回転
軸側に引き込まれることがあり、特に上記固定刃の表面
が上記回転軸の回転軸線に対してずらして配置されて上
記回転刃のすくい面と上記固定刃のすくい面とが剪断開
始時において或る剪断角度をなしている構造の場合に
は、その引き込まれ現象が大であり、このため被破砕物
の剪断破砕効率が低下することがあるという不都合を有
している。
来構造の場合、上記剪断破砕時において、回転してくる
回転刃によって、被破砕物が固定刃の表面を滑って回転
軸側に引き込まれることがあり、特に上記固定刃の表面
が上記回転軸の回転軸線に対してずらして配置されて上
記回転刃のすくい面と上記固定刃のすくい面とが剪断開
始時において或る剪断角度をなしている構造の場合に
は、その引き込まれ現象が大であり、このため被破砕物
の剪断破砕効率が低下することがあるという不都合を有
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決することを目的とし、本発明のうちで、請求項1記
載の発明は、破砕機体内に破砕室を形成し、該破砕室内
に回転軸を横設し、該回転軸に回転体を配設し、該回転
体の外周部分に回転刃を配設し、該破砕機体に該回転刃
と協働して被破砕物を剪断破砕する固定刃を備えてな
り、上記固定刃のすくい面である表面に被破砕物を係留
可能な係留部を形成してなる一軸剪断式破砕機にある。
解決することを目的とし、本発明のうちで、請求項1記
載の発明は、破砕機体内に破砕室を形成し、該破砕室内
に回転軸を横設し、該回転軸に回転体を配設し、該回転
体の外周部分に回転刃を配設し、該破砕機体に該回転刃
と協働して被破砕物を剪断破砕する固定刃を備えてな
り、上記固定刃のすくい面である表面に被破砕物を係留
可能な係留部を形成してなる一軸剪断式破砕機にある。
【0005】又、請求項2記載の発明は、上記係留部は
上記回転刃の回転方向に対して交差する方向に延びる凹
凸状に形成されていることを特徴とするものであり、
又、請求項3記載の発明は、上記固定刃を上記破砕機体
に表裏反転して着脱自在に設けると共に固定刃の表面及
び裏面に上記係留部を形成してなることを特徴とするも
のであり、又、請求項4記載の発明は、上記固定刃の表
面としてのすくい面が上記回転軸の回転軸線に対してず
らして配置され、上記回転刃のすくい面と上記固定刃の
すくい面とが剪断開始時において或る剪断角度をなして
いることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の
発明は、上記回転刃は正方形断面の角柱状に形成され、
該回転刃の表面の四個の稜線のうちの略V状をなして隣
り合う二つの稜線を刃部とすることを特徴とするもので
ある。
上記回転刃の回転方向に対して交差する方向に延びる凹
凸状に形成されていることを特徴とするものであり、
又、請求項3記載の発明は、上記固定刃を上記破砕機体
に表裏反転して着脱自在に設けると共に固定刃の表面及
び裏面に上記係留部を形成してなることを特徴とするも
のであり、又、請求項4記載の発明は、上記固定刃の表
面としてのすくい面が上記回転軸の回転軸線に対してず
らして配置され、上記回転刃のすくい面と上記固定刃の
すくい面とが剪断開始時において或る剪断角度をなして
いることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の
発明は、上記回転刃は正方形断面の角柱状に形成され、
該回転刃の表面の四個の稜線のうちの略V状をなして隣
り合う二つの稜線を刃部とすることを特徴とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明の実施の形
態例を示し、1は破砕機体であって、内部に破砕室2が
形成され、破砕室2の上側方位置に被破砕物Wの滞留部
分3及び図示省略の押し込み機構を配設し、破砕室2内
に回転軸4を横設し、回転軸4を回転させる図外の回転
機構を配設し、この回転軸4にロール状の回転体5を配
設し、回転体5の外周部分に複数個の回転刃6を一定の
位相差をもってつるまき状に配設し、破砕機体1に回転
刃6と協働して被破砕物Wを剪断破砕する固定刃7を配
設し、回転刃6の下方位置に排出穴8aをもつスクリー
ン板8を配置して構成している。
態例を示し、1は破砕機体であって、内部に破砕室2が
形成され、破砕室2の上側方位置に被破砕物Wの滞留部
分3及び図示省略の押し込み機構を配設し、破砕室2内
に回転軸4を横設し、回転軸4を回転させる図外の回転
機構を配設し、この回転軸4にロール状の回転体5を配
設し、回転体5の外周部分に複数個の回転刃6を一定の
位相差をもってつるまき状に配設し、破砕機体1に回転
刃6と協働して被破砕物Wを剪断破砕する固定刃7を配
設し、回転刃6の下方位置に排出穴8aをもつスクリー
ン板8を配置して構成している。
【0007】この場合、回転刃6は、正方形断面の角柱
状に形成され、その四個の稜線のうちの略V状をなして
隣り合う二つの稜線を刃部6aとしてなり、上記回転体
5の外周面に複数個の弧状溝5aを並列形成し、各弧状
溝5aの中央位置に嵌着凹溝5bを一定の位相差をもっ
てつるまき状に配列形成し、嵌着凹溝5bに取付ブロッ
ク9をボルト10により取付け、取付ブロック9に90
度のV状受面9aを形成し、V状受面9aに回転刃6の
隣る両側面を載置嵌着し、止着ボルト11により回転刃
6を取付ブロック9に着脱自在に固定すると共に回転刃
6を上記回転体5に取り付けた取付けブロック9に対し
て180度回転して他の隣る稜線を刃部6aとして使用
可能に構成している。
状に形成され、その四個の稜線のうちの略V状をなして
隣り合う二つの稜線を刃部6aとしてなり、上記回転体
5の外周面に複数個の弧状溝5aを並列形成し、各弧状
溝5aの中央位置に嵌着凹溝5bを一定の位相差をもっ
てつるまき状に配列形成し、嵌着凹溝5bに取付ブロッ
ク9をボルト10により取付け、取付ブロック9に90
度のV状受面9aを形成し、V状受面9aに回転刃6の
隣る両側面を載置嵌着し、止着ボルト11により回転刃
6を取付ブロック9に着脱自在に固定すると共に回転刃
6を上記回転体5に取り付けた取付けブロック9に対し
て180度回転して他の隣る稜線を刃部6aとして使用
可能に構成している。
【0008】又、固定刃7は、長尺板状に形成され、上
記複数個の回転刃6の略V状をなして隣り合う二つの稜
線からなる刃部6aに応じた略V状をなして隣り合う二
つの稜線からなる刃部7aからなり、この刃部7aを上
記複数個の回転刃6の数に応じた数の複数個形成して、
全体として鋸刃状に形成され、破砕機体1側に取付座体
12を取付け、取付座体12に載置凹部12aを形成
し、載置凹部12aに固定刃7を載置し、取付座体12
に調節ボルト13を螺着すると共に調節ボルト13に固
定ナット14を螺着し、固定刃7に長穴7cを形成し、
固定刃7を調節ボルトの進退により位置調節して取付ボ
ルト15により取付座体12に着脱自在に取付固定する
と共に固定刃7を表裏反転して使用可能に設けて構成し
ている。
記複数個の回転刃6の略V状をなして隣り合う二つの稜
線からなる刃部6aに応じた略V状をなして隣り合う二
つの稜線からなる刃部7aからなり、この刃部7aを上
記複数個の回転刃6の数に応じた数の複数個形成して、
全体として鋸刃状に形成され、破砕機体1側に取付座体
12を取付け、取付座体12に載置凹部12aを形成
し、載置凹部12aに固定刃7を載置し、取付座体12
に調節ボルト13を螺着すると共に調節ボルト13に固
定ナット14を螺着し、固定刃7に長穴7cを形成し、
固定刃7を調節ボルトの進退により位置調節して取付ボ
ルト15により取付座体12に着脱自在に取付固定する
と共に固定刃7を表裏反転して使用可能に設けて構成し
ている。
【0009】又、この場合、上記固定刃7の表面として
のすくい面7bは水平軸線Lに対して回転軸4に向かっ
て前下がり状に角度α分傾斜配置され、かつ上記固定刃
7の表面としてのすくい面7bが上記回転軸4の回転軸
線Oに対して距離E分ずらして配置され、これにより上
記回転刃6の図中下面としての回転方向前面であるすく
い面6bと上記固定刃7のすくい面7bとが剪断開始時
において或る剪断角度θをなすように配置構成されてい
る。
のすくい面7bは水平軸線Lに対して回転軸4に向かっ
て前下がり状に角度α分傾斜配置され、かつ上記固定刃
7の表面としてのすくい面7bが上記回転軸4の回転軸
線Oに対して距離E分ずらして配置され、これにより上
記回転刃6の図中下面としての回転方向前面であるすく
い面6bと上記固定刃7のすくい面7bとが剪断開始時
において或る剪断角度θをなすように配置構成されてい
る。
【0010】16は係留部であって、上記固定刃7のす
くい面7bである表面に形成され、この場合、係留部1
6は上記回転刃6の図中矢印方向の回転方向に対して交
差する方向に延びる凹凸状に形成され、かつ固定刃7の
表面及び裏面に上記係留部を形成している。尚、係留部
16の凹凸形状は台形溝状に限らず、湾曲波形状、矩形
波状、その他の凹凸状に形成され、又、凹部が点在する
形状とすることもあり、適宜選択して設計される。
くい面7bである表面に形成され、この場合、係留部1
6は上記回転刃6の図中矢印方向の回転方向に対して交
差する方向に延びる凹凸状に形成され、かつ固定刃7の
表面及び裏面に上記係留部を形成している。尚、係留部
16の凹凸形状は台形溝状に限らず、湾曲波形状、矩形
波状、その他の凹凸状に形成され、又、凹部が点在する
形状とすることもあり、適宜選択して設計される。
【0011】この実施の形態例は上記構成であるから、
図1の如く、人為的又は自動的に、破砕機体1内の破砕
室2に図外のホッパーを介して、フィルム、ランナ、プ
ラスチックラップ等の都市ゴミや産業廃棄物等の被破砕
物Wを投入し、滞留部分3の被破砕物Wは図示省略のシ
リンダ機構等からなる押し込み機構により回転軸4に向
けて押し込まれ、破砕室2内において、図示省略のモー
タ等からなる回転機構により回転軸4が回転し、ロール
状の回転体5は回転し、回転体5の回転により回転刃6
は図中矢印方向の時計廻りに回転し、この回転刃6の回
転により破砕機体1に取り付けられた固定刃との協働に
より被破砕物Wを剪断破砕することになり、破砕された
被破砕物Wはスクリーン板8の排出穴8aを介して落下
し、排出穴8aより大きな被破砕物Wは再び上方にまわ
ってから再度剪断破砕され、このようにして被破砕物W
の剪断破砕が行われることになる。
図1の如く、人為的又は自動的に、破砕機体1内の破砕
室2に図外のホッパーを介して、フィルム、ランナ、プ
ラスチックラップ等の都市ゴミや産業廃棄物等の被破砕
物Wを投入し、滞留部分3の被破砕物Wは図示省略のシ
リンダ機構等からなる押し込み機構により回転軸4に向
けて押し込まれ、破砕室2内において、図示省略のモー
タ等からなる回転機構により回転軸4が回転し、ロール
状の回転体5は回転し、回転体5の回転により回転刃6
は図中矢印方向の時計廻りに回転し、この回転刃6の回
転により破砕機体1に取り付けられた固定刃との協働に
より被破砕物Wを剪断破砕することになり、破砕された
被破砕物Wはスクリーン板8の排出穴8aを介して落下
し、排出穴8aより大きな被破砕物Wは再び上方にまわ
ってから再度剪断破砕され、このようにして被破砕物W
の剪断破砕が行われることになる。
【0012】この際、上記固定刃7のすくい面7bであ
る表面に被破砕物Wを係留可能な係留部16が形成され
ているので、上記剪断破砕時において、回転してくる回
転刃によって被破砕物Wが固定刃7の表面7bを滑って
回転軸側に引き込まれようとするとき、係留部16の引
っ掛け作用により被破砕物Wを係留し、従って、被破砕
物Wの滑りを抑制して滑り引き込まれ現象をすることが
でき、それだけ被破砕物Wの剪断破砕効率を向上するこ
とができる。
る表面に被破砕物Wを係留可能な係留部16が形成され
ているので、上記剪断破砕時において、回転してくる回
転刃によって被破砕物Wが固定刃7の表面7bを滑って
回転軸側に引き込まれようとするとき、係留部16の引
っ掛け作用により被破砕物Wを係留し、従って、被破砕
物Wの滑りを抑制して滑り引き込まれ現象をすることが
でき、それだけ被破砕物Wの剪断破砕効率を向上するこ
とができる。
【0013】又、この場合、上記係留部16は上記回転
刃6の回転方向に対して交差する方向に延びる凹凸状に
形成されているから、良好な係留作用をなし、それだけ
剪断破砕効率を高めることができ、又、この場合、上記
固定刃7を上記破砕機体1に表裏反転して着脱自在に設
けると共に固定刃7の表面及び裏面に上記係留部16を
形成しているから、固定刃7の摩耗時において、固定刃
7を表裏反転して使用することができ、固定刃7の表裏
両面に係留部16が形成されているので、上記同様の係
留作用を得ることができる。
刃6の回転方向に対して交差する方向に延びる凹凸状に
形成されているから、良好な係留作用をなし、それだけ
剪断破砕効率を高めることができ、又、この場合、上記
固定刃7を上記破砕機体1に表裏反転して着脱自在に設
けると共に固定刃7の表面及び裏面に上記係留部16を
形成しているから、固定刃7の摩耗時において、固定刃
7を表裏反転して使用することができ、固定刃7の表裏
両面に係留部16が形成されているので、上記同様の係
留作用を得ることができる。
【0014】又、この場合、上記固定刃7の表面として
のすくい面7bが上記回転軸4の回転軸線Oに対してず
らして配置され、上記回転刃6のすくい面6bと上記固
定刃7のすくい面7bとが剪断開始時において或る剪断
角度θをなしているので、略V状をなして隣り合う二つ
の稜線からなる刃部6aと略V状をなして隣り合う二つ
の稜線からなる刃部7aとが同時に近接してなす線状破
砕に伴う大きな破砕抵抗よりも小さな破砕抵抗とするこ
とができ、又、この場合、上記回転刃6は正方形断面の
角柱状に形成され、回転刃6の表面の四個の稜線のうち
の略V状をなして隣り合う二つの稜線を刃部6aとして
いるから、回転刃6の製作を容易に行うことができると
共に刃部6aの摩耗時において、回転刃6を180度回
転させ、又表裏反転させることにより、他の稜線を刃部
6aとして使用することができ、それだけ経済性を高め
ることができる。
のすくい面7bが上記回転軸4の回転軸線Oに対してず
らして配置され、上記回転刃6のすくい面6bと上記固
定刃7のすくい面7bとが剪断開始時において或る剪断
角度θをなしているので、略V状をなして隣り合う二つ
の稜線からなる刃部6aと略V状をなして隣り合う二つ
の稜線からなる刃部7aとが同時に近接してなす線状破
砕に伴う大きな破砕抵抗よりも小さな破砕抵抗とするこ
とができ、又、この場合、上記回転刃6は正方形断面の
角柱状に形成され、回転刃6の表面の四個の稜線のうち
の略V状をなして隣り合う二つの稜線を刃部6aとして
いるから、回転刃6の製作を容易に行うことができると
共に刃部6aの摩耗時において、回転刃6を180度回
転させ、又表裏反転させることにより、他の稜線を刃部
6aとして使用することができ、それだけ経済性を高め
ることができる。
【0015】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、例えば破砕機体1、回転刃6、固定刃7
の形状や構造並び材質等は適宜設計して変更される。
ものではなく、例えば破砕機体1、回転刃6、固定刃7
の形状や構造並び材質等は適宜設計して変更される。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発
明にあっては、破砕機体内の破砕室に被破砕物を供給
し、破砕室内において、回転刃の回転により固定刃との
協働により被破砕物は剪断破砕され、この際、固定刃の
すくい面である表面に被破砕物を係留可能な係留部が形
成されているので、上記剪断破砕時において、回転して
くる回転刃によって被破砕物が固定刃の表面を滑って回
転軸側に引き込まれようとするとき、係留部の係留作用
により被破砕物を係留することができ、従って、被破砕
物の滑りを抑制して滑り引き込まれ現象をすることがで
き、それだけ被破砕物の剪断破砕効率を向上することが
できる。
明にあっては、破砕機体内の破砕室に被破砕物を供給
し、破砕室内において、回転刃の回転により固定刃との
協働により被破砕物は剪断破砕され、この際、固定刃の
すくい面である表面に被破砕物を係留可能な係留部が形
成されているので、上記剪断破砕時において、回転して
くる回転刃によって被破砕物が固定刃の表面を滑って回
転軸側に引き込まれようとするとき、係留部の係留作用
により被破砕物を係留することができ、従って、被破砕
物の滑りを抑制して滑り引き込まれ現象をすることがで
き、それだけ被破砕物の剪断破砕効率を向上することが
できる。
【0017】又、請求項2記載の発明にあっては、上記
係留部は上記回転刃の回転方向に対して交差する方向に
延びる凹凸状に形成されているから、良好な係留作用を
なし、それだけ剪断破砕効率を高めることができ、又、
請求項3記載の発明にあっては、上記固定刃を上記破砕
機体に表裏反転して着脱自在に設けると共に固定刃の表
面及び裏面に上記係留部を形成しているから、固定刃の
摩耗時において、固定刃を表裏反転して使用することが
でき、固定刃の表裏両面に係留部が形成されているの
で、上記同様の係留作用を得ることができ、又、請求項
4記載の発明にあっては、上記固定刃の表面としてのす
くい面が上記回転軸の回転軸線に対してずらして配置さ
れ、上記回転刃のすくい面と上記固定刃のすくい面とが
剪断開始時において或る剪断角度をなしているので、略
V状をなして隣り合う二つの稜線からなる刃部と略V状
をなして隣り合う二つの稜線からなる刃部とが同時に近
接してなす線状破砕に伴う大きな破砕抵抗よりも小さな
破砕抵抗とすることができ、又、請求項5記載の発明に
あっては、上記回転刃は正方形断面の角柱状に形成さ
れ、回転刃の表面の四個の稜線のうちの略V状をなして
隣り合う二つの稜線を刃部としているから、回転刃の製
作を容易に行うことができると共に刃部の摩耗時におい
て、回転刃を180度回転させ、又表裏反転させること
により、他の稜線を刃部として使用することができ、そ
れだけ経済性を高めることができる。
係留部は上記回転刃の回転方向に対して交差する方向に
延びる凹凸状に形成されているから、良好な係留作用を
なし、それだけ剪断破砕効率を高めることができ、又、
請求項3記載の発明にあっては、上記固定刃を上記破砕
機体に表裏反転して着脱自在に設けると共に固定刃の表
面及び裏面に上記係留部を形成しているから、固定刃の
摩耗時において、固定刃を表裏反転して使用することが
でき、固定刃の表裏両面に係留部が形成されているの
で、上記同様の係留作用を得ることができ、又、請求項
4記載の発明にあっては、上記固定刃の表面としてのす
くい面が上記回転軸の回転軸線に対してずらして配置さ
れ、上記回転刃のすくい面と上記固定刃のすくい面とが
剪断開始時において或る剪断角度をなしているので、略
V状をなして隣り合う二つの稜線からなる刃部と略V状
をなして隣り合う二つの稜線からなる刃部とが同時に近
接してなす線状破砕に伴う大きな破砕抵抗よりも小さな
破砕抵抗とすることができ、又、請求項5記載の発明に
あっては、上記回転刃は正方形断面の角柱状に形成さ
れ、回転刃の表面の四個の稜線のうちの略V状をなして
隣り合う二つの稜線を刃部としているから、回転刃の製
作を容易に行うことができると共に刃部の摩耗時におい
て、回転刃を180度回転させ、又表裏反転させること
により、他の稜線を刃部として使用することができ、そ
れだけ経済性を高めることができる。
【0018】以上の如く、所期の目的を充分達成するこ
とができる。
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の側断面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の拡大側断面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の部分斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態例の部分平面図である。
【図5】本発明の実施の形態例の部分分解斜視図であ
る。
る。
【図6】本発明の実施の形態例の部分正面図である。
【図7】本発明の実施の形態例の部分正面図である。
W 被破砕物 θ 剪断角度 1 破砕機体 2 破砕室 4 回転軸 5 回転体 6 回転刃 6a 刃部 6b すくい面 7 固定刃 7a 刃部 7b すくい面 16 係留部
Claims (5)
- 【請求項1】 破砕機体内に破砕室を形成し、該破砕室
内に回転軸を横設し、該回転軸に回転体を配設し、該回
転体の外周部分に回転刃を配設し、該破砕機体に該回転
刃と協働して被破砕物を剪断破砕する固定刃を備えてな
り、上記固定刃のすくい面である表面に被破砕物を係留
可能な係留部を形成してなる一軸剪断式破砕機。 - 【請求項2】 上記係留部は上記回転刃の回転方向に対
して交差する方向に延びる凹凸状に形成されている請求
項1記載の一軸剪断式破砕機。 - 【請求項3】 上記固定刃を上記破砕機体に表裏反転し
て着脱自在に設けると共に固定刃の表面及び裏面に上記
係留部を形成してなる請求項1又は2記載の一軸剪断式
破砕機。 - 【請求項4】 上記固定刃の表面としてのすくい面が上
記回転軸の回転軸線に対してずらして配置され、上記回
転刃のすくい面と上記固定刃のすくい面とが剪断開始時
において或る剪断角度をなしていることを特徴とする請
求項1、2又は3記載の一軸剪断式破砕機。 - 【請求項5】 上記回転刃は正方形断面の角柱状に形成
され、該回転刃の表面の四個の稜線のうちの略V状をな
して隣り合う二つの稜線を刃部とすることを特徴とする
請求項1、2、3又は4記載の一軸剪断式破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4816798A JPH11244721A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 一軸剪断式破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4816798A JPH11244721A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 一軸剪断式破砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244721A true JPH11244721A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12795847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4816798A Pending JPH11244721A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 一軸剪断式破砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244721A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008284526A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Earth Technica:Kk | 剪断破砕機の固定刃および剪断破砕機の固定刃の製造方法 |
JP2009241035A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kubota Corp | 破砕装置、固定刃、固定刃部、及び、回転刃 |
JP2014104423A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Ueno Tekkusu Kk | 一軸剪断式破砕機 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4816798A patent/JPH11244721A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008284526A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Earth Technica:Kk | 剪断破砕機の固定刃および剪断破砕機の固定刃の製造方法 |
JP2009241035A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kubota Corp | 破砕装置、固定刃、固定刃部、及び、回転刃 |
JP2014104423A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Ueno Tekkusu Kk | 一軸剪断式破砕機 |
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