JP2000237618A - 破砕機用の固定刃および回転刃 - Google Patents

破砕機用の固定刃および回転刃

Info

Publication number
JP2000237618A
JP2000237618A JP4278699A JP4278699A JP2000237618A JP 2000237618 A JP2000237618 A JP 2000237618A JP 4278699 A JP4278699 A JP 4278699A JP 4278699 A JP4278699 A JP 4278699A JP 2000237618 A JP2000237618 A JP 2000237618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
fixed blade
angle
fixed
rotary blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4278699A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Suzaki
正行 須崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority to JP4278699A priority Critical patent/JP2000237618A/ja
Publication of JP2000237618A publication Critical patent/JP2000237618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕機の固定刃および回転刃を超硬合金とした
ときの耐欠損性の改善を図ると同時に、研削の容易な刃
部形状とする。 【解決手段】固定刃具2の固定刃11は、回転刃具1の
回転刃4に対して傾斜角θの傾きを持って配設される。
固定刃11および回転刃4を超硬合金とするに当たり、
鋸歯状をなす固定刃11の刃底角度βを90゜のV字谷
に形成し、回転刃4はこの固定刃11に対し略一定幅と
なるクリアランスをもたせるために傾斜角θ分の補正を
加え、頂角αが90゜より大きな三角山に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は産業廃棄物などを
破砕する一軸式の破砕機に組み込まれる固定刃および回
転刃に関し、特に超硬合金としたときの刃部形状に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一軸式破砕機は二種類に大別される。一
つは、回転刃上面と固定刃上面とが噛み合い時に形成す
る食付き角をほぼ0゜として、被破砕物を剪断する方法
である。被破砕物は瞬時に引き裂かれるように分断され
る。もう一つは、前記食付き角に一定の大きさを持たせ
て、噛み合いに時間差を持たせる方法である。いわばハ
サミの原理で被破砕物の剪断を進行させるもので、この
方法は、破砕機の負荷が小さくなること、刃部の負荷が
小さくなって欠損等が抑制され工具寿命に有利となるこ
と、被破砕物が目標とする粒度になるまでの時間が短か
くて済むこと、などの点で前者より優れている。また、
被破砕物が噛み込まれやすくなることも大きな特長とし
て挙げられる。
【0003】固定刃や回転刃には、従来は耐摩耗性と耐
欠損性とが適度にバランスして具合のよい合金工具鋼や
高速度工具鋼などの合金鋼が利用されてきた。そして上
記後者の如き破砕機の場合、食付き角が一定の大きさに
設定されたことに原因する固定刃と回転刃との噛み合い
角度の狂いを補正するために、回転刃の頂角を90゜の
三角山形としたうえ、固定刃の方を刃底角度を90゜よ
り小さいV字谷に成形していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】超硬合金は前記の如き
合金鋼に比較して耐摩耗性に遥かに優れるので、超硬合
金に置き換えることができれば、刃部寿命の延長や、刃
部の交換回数減少によるランニングコストの低減などが
期待できる。しかしながら、超硬合金の採用に当たって
は、耐欠損性の点で問題を引き起こすことがないように
十分な注意を払う必要がある。この発明の第1の課題と
するところである。
【0005】超硬合金製とした固定刃は、固定刃具に鑞
付け接合されたあと研削により仕上げ加工される。また
破砕刃として使用して摩耗すれば再研削することにな
る。合金鋼の場合は被研削性が問題となることがなかっ
た。しかしながら、超硬合金は被研削性が悪いので、多
少なりとも研削しやすくすることを考える必要がある。
この発明の第2の課題とするところである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は以上のような
課題に鑑みなされたもので、鋸歯状の刃形を有する固定
刃具の固定刃と、回転可能な筒体の外周面に配設されて
前記固定刃と特定のクリアランスでもって噛み合うよう
に構成された回転刃具の回転刃とがなす剪断作用によ
り、被破砕物を破砕するようにした破砕機用の固定刃お
よび回転刃において、前記固定刃および回転刃は超硬合
金からなるとともに、この固定刃は刃底角度が90゜の
V字谷を有し、この回転刃は、前記固定刃に対して略一
定幅となるクリアランスが保たれるように、回転刃上面
と固定刃上面との噛み合い時に形成される傾斜角に応じ
てなされる補正に伴って、頂角が90゜より大きな三角
山となっていることを特徴とする。
【0007】このような構成とすることにより、一軸式
の破砕機用の固定刃および回転刃を超硬合金としたとき
に発生する上記2つの課題が同時に改善される。すなわ
ち、固定刃の刃底角度を90゜のV字谷とすることは山
の角度も90゜となることでもあり、従来のような鋭角
とならないので、耐欠損性は改善される。また前記角度
が90゜であることは、研削砥石の選択余地が広まると
ともに、段取りも簡単で済むことから、能率がよく精度
のよい研削加工が行えるようになる。
【0008】一方、回転刃の頂部は90゜を超える三角
山となり、これも耐欠損には有利に働く。回転刃の周面
は外面研削なので90゜でなくとも研削作用の困難性は
少なく、また素材は型押しによって容易に得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態に
ついて、図を参照しながら説明する。まず、図1はこの
発明の一実施形態である回転刃具1の一部を示し、図4
および図5は固定刃具2を示すものである。回転刃具1
は円板状をしていて、その何枚かが並列して破砕機の主
軸に組み込まれる。そして、両端から挟持するように固
定されることにより筒体として組み立てられ、全体とし
てホブのような姿となる。
【0010】円板状をなす回転刃具1本体の外周には、
放射状に突出する凸部3が配設される。凸部3の上面に
は回転刃取付座が凹設され、これに回転刃4が着脱自在
に装着される。本事例では、凸部3の背面より挿入され
た締付ボルト5が回転刃4と螺合して引き寄せ固定する
構成をとっている。回転刃具1本体の中央部には六角の
主軸取付穴6が設けられ、破砕機の主軸に挿入されるよ
うになっている。
【0011】図2は回転刃4の一形態を示し、菱形平板
状の外観を呈するものである。菱形の2箇所の鈍角のコ
ーナが破砕刃部7として使われる。鈍角コーナの大きさ
を角度αとして詳細は後述する。回転刃4の主体は超硬
合金からなり、その中心部には一部座繰り穴を含む穴が
穿設されている。この穴に断面T形をなす鋼製の埋め金
8が埋設されて鑞付け接合される。さらに埋め金8の中
心にはねじ穴9が設けられてねじ切りされ、これが締付
ボルト5のねじ部と螺合することになる。
【0012】破砕刃部7のコーナ先端には、面取りコー
ナ10が形成されて耐欠損性の向上が図られる。ここは
丸コーナとしてもよい。さらに、コーナ稜および破砕刃
稜はホーニングの施されたホーニング刃とされ、欠けの
発生を防ぐようにする。因みに、本発明者の経験では、
チャンファ幅は1〜2mm、ホーニング量は0.1〜
0.2mmが好適である。
【0013】図3は、回転刃4の他の実施形態を示すも
ので、前記と同一箇所には同符号を付してある。回転刃
4は外観略正方形平板を呈するが、4角のコーナが鈍角
に形成されて詳しくは八角形となっている。各コーナの
頂部は面取りコーナ10が備わり、ホーニング刃とさ
れ、4箇所利用可能な破砕刃部7を形成している。
【0014】図4および図5に示された固定刃具2は、
長尺の刃具本体と、その一辺に沿い鋸歯状に形成された
固定刃11とにより構成されたものである。固定刃11
は、筒体をなす回転刃具1の回転刃4と特定のクリアラ
ンスでもって噛み合うような刃形を有している。刃具本
体には座繰り穴を含む長穴12が穿設されていて、締付
ボルトを用いた破砕機本体への取付時の取付穴となって
いる。
【0015】固定刃11は超硬合金からなり、野球のホ
ームベース様の5角形の小片を並べて形成されている。
小片は、刃具本体に鑞付けにより接合されたあと、研削
により所定の刃形に成形される。この固定刃の刃底は角
度βのV字谷となっている。破砕刃部7に対しても、耐
欠損性を改善する目的で面取りコーナ10または丸コー
ナを付設し、また稜線をホーニング刃とするとよい。
【0016】図6および図7には、回転刃4の山の角度
αと固定刃11の谷の角度βとの関係が模式的に示され
ている。いま、回転刃4の上面13は回転刃具の回転半
径と一致するものとする。すなわち、回転刃4のすくい
角は0゜である。これに対し、固定刃11は、その上面
14と回転刃4の上面13とがなす角度θなる傾斜角を
有して配設される。回転刃4のすくい角は、心高の設定
を変えることがあったとしても0゜前後となり、この場
合、傾斜角θは20゜〜40゜に設定するとよい。これ
により、被破砕物は破砕刃部分に誘引されやすくなり、
またハサミのように時間差のある剪断が効果的に行われ
るようになる。
【0017】ところで、固定刃11が回転刃4に対して
傾斜して配置されることから、回転刃4と固定刃11の
間のクリアランスを一定とするためには、角度αと角度
βとの関係を補正する必要がある。すなわち、tan
(β/2)=tan(α/2)/cosθである。たと
えば、図6のように回転刃4の先端が固定刃11の上面
14に接する瞬間の傾斜角θを30゜とした場合、従来
は回転刃4の角度αを90゜としていたので、固定刃1
1の角度βは約81.5゜と計算される。この数値は9
0°と比較して、超硬合金にとっては、性能差として認
識されるほどの大きさであり、無視できない。
【0018】この発明は、固定刃11の角度βを90゜
とすることを特徴としている。傾斜角θが30゜の場合
には、回転刃4の角度αを約98゜としたときに略一定
幅のクリアランスが保たれることとなる。このクリアラ
ンスは、回転刃4の上面13と固定刃11の上面14と
の交点におけるものであって、厳密には交点は時々刻々
移動するものであるから、図7のようにある瞬間で図示
した場合、見た目には一定の幅を有するクリアランスと
しては表現されない。
【0019】なお、傾斜角θを決める位置であるが、回
転刃具1の半径が小さい場合には、固定刃11に対する
回転刃4の入り際で決めるか抜け際で決めるかによっ
て、傾斜角θの大きさが無視できないほど異なってく
る。前者の入り際での傾斜角θの大きさで角度αを決め
ると抜け際で固定刃11と干渉する心配が出てくるの
で、このような場合には後者のような抜け際での角度を
傾斜角θとするとよい。
【0020】
【発明の効果】この発明の破砕機用の固定刃は、鋸歯状
をなす刃形の刃底角度が90゜のV字谷であるので、超
硬合金を使用しても、製造時あるいは再研削時の研削作
業が行いやすく、また欠損に対しても従来のものより改
善されたものとなっている。この発明の破砕機用の回転
刃は、頂角が90゜より大きな三角山となっているの
で、超硬合金を使用しても耐欠損の向上が図られたもの
となる。回転刃は異形であっても型押しによる量産が可
能なので、研削性やコスト問題への影響は固定刃の場合
より小さく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転刃具の一部を示す斜視図である。
【図2】 本発明回転刃の一形態を示す(a)正面図と
(b)中心断面図である。
【図3】 本発明固定刃の一形態を示す(a)正面図と
(b)中心断面図である。
【図4】 固定刃具を示す正面図である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 回転刃と固定刃との関係を説明するための模
式図である。
【図7】 図6のA矢視図である。
【符号の説明】
1 回転刃具 2 固定刃具 4 回転刃 7 破砕刃部 10 面取りコーナ 11 固定刃 α (回転刃の山の)角度 β (固定刃の谷の)角度 θ 傾斜角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸歯状の刃形を有する固定刃具の固定刃
    と、回転可能な筒体の外周面に配設されて前記固定刃と
    特定のクリアランスでもって噛み合うように構成された
    回転刃具の回転刃とがなす剪断作用により、被破砕物を
    破砕するようにした破砕機用の固定刃および回転刃にお
    いて、前記固定刃および回転刃は超硬合金からなるとと
    もに、この固定刃は刃底角度が90゜のV字谷を有し、
    この回転刃は、前記固定刃に対して略一定幅となるクリ
    アランスが保たれるように、回転刃上面と固定刃上面と
    の噛み合い時に形成される傾斜角に応じてなされる補正
    に伴って、頂角が90゜より大きな三角山となっている
    ことを特徴とする破砕機用の固定刃および回転刃。
JP4278699A 1999-02-22 1999-02-22 破砕機用の固定刃および回転刃 Pending JP2000237618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278699A JP2000237618A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 破砕機用の固定刃および回転刃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278699A JP2000237618A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 破砕機用の固定刃および回転刃

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000237618A true JP2000237618A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12645658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4278699A Pending JP2000237618A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 破砕機用の固定刃および回転刃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000237618A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038061A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Hitachi Constr Mach Co Ltd 木材破砕機の破砕ビット組立体及びこれに用いるホルダ保護部材。
JP2007216187A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kubota Corp 解砕装置及び破砕処理設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038061A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Hitachi Constr Mach Co Ltd 木材破砕機の破砕ビット組立体及びこれに用いるホルダ保護部材。
JP2007216187A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kubota Corp 解砕装置及び破砕処理設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100250783B1 (ko) 볼 노우즈 앤드 밀용 인서트
EP1322424B1 (en) Striker bar for disintegrating breakable materials
US4618296A (en) Cutting tool and insert therefor
JP2004521766A (ja) 締付ネジ用のセンタ孔を有する焼結切削植刃
AU2001290453A1 (en) Striker bar for disintegrating breakable materials
US6769343B2 (en) Tree felling disc saw tooth and blade construction
CA2773195A1 (en) Cutter assembly for grinding and crushing machines
EP0620071A1 (en) Improved cutting tool and insert therefor
US20190232527A1 (en) Round tooth cutters
US20040217223A1 (en) Grinder cutter tooth and anvil assembly
JPS6141683B2 (ja)
CA3113140A1 (en) Saw tooth and insert therefor
JP4164811B2 (ja) 一軸剪断式破砕機
JP2000237618A (ja) 破砕機用の固定刃および回転刃
JP2007021621A (ja) チップおよび転削工具
JP3124509B2 (ja) 破砕機の固定刃
JP2850999B2 (ja) 剪断式破砕機用回転刃
JP2001259456A (ja) 破砕機用回転刃
GB2146276A (en) A cutting tool and an indexable insert therefor
JPH11244720A (ja) 一軸剪断式破砕機
JPH1157517A (ja) 破砕用の回転刃
JP3115558B2 (ja) 破砕機用切刃
WO1989005190A1 (en) Crushing roll blade
JP2001170511A (ja) 破砕機用回転刃
JP5917851B2 (ja) 一軸剪断式破砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02