JP2009243382A - 制御弁の作動検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御弁静止時における制御弁の状態、例えば制御弁が全閉されているか否か等を正確に検出することを可能にする手段を提供する。
【解決手段】補助ポートバルブ40の筒部材38は、非磁性体材料で形成されている。筒部材38には突起部81が形成されている。突起部81には磁性体材料で形成され、筒部材38とは別体である磁性体片82が装着されている。補助ポートバルブ40は全閉状態であるときにおける磁性体片82の位置と対応する位置において、フロントサイドハウジング26にセンサ取付穴部83が形成されている。そして、このセンサ取付穴部83内に、磁気抵抗タイプの作動検出センサ84が、その検出端が磁性体片82と近接して対向するように嵌入されている。作動検出センサ84は、補助ポートバルブ40が全閉状態であるときにおける磁性体片82の位置の上方に配置されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、回転可能な被検出体と、該被検出体の回転位相を検出する回転位相検出手段とを備えている制御弁の作動検出装置に関するものである。
弁体を回転させることにより流体の流れ等を制御する制御弁は従来用いられている。例えば自動車用のエンジンでは、スロットル弁、吸気通路開閉弁、排気通路開閉弁等の種々のバタフライ型の制御弁が設けられている。また、ロータリエンジンでは、補助吸気ポートを開閉する補助吸気ポート弁等のシリンダ型の制御弁が設けられている。そして、例えば、自動車用のエンジンでは、制御弁がコントロールユニットの指令どおりに確実に作動することが必要である。
しかしながら、制御弁はときには故障することがあり、例えば、ロータリエンジンにおいて、補助吸気ポート弁がコントロールユニットからの指令どおりに作動しないといった故障が発生した場合、エミッション性の低下を招くといった問題が生じる。そこで、例えばスロットル弁の回転軸にホール素子を配設し、スロットル弁の開度を検出して、スロットル弁が正常に作動しているか否かを監視するようにした自動車用のエンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−162708号公報(段落[0026]、図1)
しかしながら、例えば特許文献1に開示されているような従来の制御弁の開度の検出装置では、制御弁静止時における制御弁の状態、例えば制御弁が閉弁時に確実に全閉状態となっているか否かを正確に検出したり、あるいは制御弁が開弁時に確実に全開状態となっているか否かを検出したりすることは困難であるといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、制御弁静止時における制御弁の状態、例えば制御弁が全閉されているか否か、あるいは全開されているか否か等を正確に検出することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る制御弁の作動検出装置は、回転可能な被検出体と、該被検出体の回転位相を検出する回転位相検出手段とを備えている。ここで、被検出体は、その周方向の所定の位置に磁性体部を有していて、該被検出体の周方向にみて磁性体部が第1の位置に存在する第1の位相(例えば、弁全閉状態)と、該被検出体の周方向にみて磁性体部が第2の位置に存在する第2の位相(例えば、弁全開状態)との間で回転(回動)することができるよう構成されている。また、回転位相検出手段は、磁気抵抗タイプの磁界検出センサであって、被検出体が第1の位相となっているときに磁性体部と対向する位置に配置され、被検出体が第1の位相で静止しているときに磁性体部に起因する磁界の強さを検出し、検出した磁界の強さに基づいて被検出体が第1の位相にあるか否かを判定するよう構成されている。
本発明に係る制御弁の作動検出装置においては、被検出体が非磁性体材料で形成され、磁性体部は、上記所定の位置に形成された突起部に磁性体片が別体として装着されたものであって、該磁性体片に突起部に対する抜け止め部が設けられ、抜け止め部は被検出体の周方向にみて回転位相検出手段から遠い方の磁性体片端面にのみ形成されているのが好ましい。
本発明に係る制御弁の作動検出装置において、被検出体がエンジンの吸気ポートに配設される補助吸気バルブであり、エンジンがエンジン本体に接続された吸気マニホールドを有し、該吸気マニホールドがエンジン本体からエンジン本体側に凹状となるように湾曲しつつ上方に延び、補助吸気バルブがその一端がエンジン本体側に突出するように配置されている場合、回転位相検出手段は、吸気マニホールドの湾曲部の凹状となっている側の空間部に配設されているのが好ましい。ここで、回転位相検出手段は、補助吸気バルブの上方側に配置されているのが好ましい。
本発明に係る制御弁の作動検出装置によれば、回転位相検出手段として磁気抵抗タイプの磁界検出センサを用い、被検出体が第1の位相で静止しているときに磁性体部に起因する磁界の強さを検出し、この磁界の強さに基づいて被検出体が第1の位相にあるか否かを判定するので、制御弁静止時における制御弁の状態、例えば制御弁が全閉されているか否か、あるいは全開されているか否か等を正確に検出することができる。また、回転位相検出手段をコンパクトに配置させつつ、回転体である被検出体の回転位置の検出精度を確保することができる。
本発明に係る制御弁の作動検出装置において、非磁性体である被検出体内に磁性体片が装着され回転位相検出手段から遠い方の磁性体片の端面にのみ抜け止め部が形成されている場合は、磁性体片と回転位相検出手段との間の磁界の変化が急峻となるので、回転位相検出手段の信号安定性を高めることができる。
本発明に係る制御弁の作動検出装置において、回転位相検出手段が吸気マニホールドの湾曲部の凹状となっている側の空間部に配設されている場合は、吸気マニホールドの湾曲部内の空間部を有効に利用して回転位相検出手段を配置することができ、回転位相検出手段の配置が容易であり、部品のレイアウトの変更等を必要としない。このため、エンジンをコンパクトに維持したまま、補助吸気バルブの回転位相を検出することができる。ここで、回転位相検出手段は、補助吸気バルブの上方側に配置されている場合は、補助吸気バルブと回転位相検出手段との間のクリアランスを確保することができ、補助吸気バルブの位相検出精度を高めることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1に示すように、エンジン本体1の下部にはオイルパン2が取り付けられている。また、エンジン本体1の一方の側面部には、フランジ3を介して吸気マニホールド4が取り付けられるとともに、フランジ5を介して排気通路6が取り付けられている。ここで、エンジン本体1は、エンジンマウントブラケット7とエンジンマウント8とを介して、車体側のサスペンションクロスメンバ等にマウントされている。さらに、エンジン本体1には、電動式の2次エアポンプ9、2次エア供給パイプ10、フライホイール11等が設けられている。図1において、(F)は車両の前方を示し、(R)は車両の後方を示している。なお、後で説明する図2及び図4中の(F)及び(R)についても同様である。
図2は、図1に示すエンジンの吸気系を拡大して示した平面図である。図2に示すように、この吸気系には、吸入空気を浄化するエアクリーナ12が設けられている。このエアクリーナ12の吸気入口部には、第1フレッシュエアダクト13と第2フレッシュエアダクト14とが連通して接続されている。第1フレッシュエアダクト13は、平面視でほぼL字状に屈曲され、車両前方に延設されている。第1フレッシュエアダクト13から分岐して形成された第2フレッシュエアダクト14は、ほぼ直線的に車両前方部に延設されている。第2フレッシュエアダクト14内には、アクチュエータ15により開閉制御されるフレッシュエアバルブ16が設けられている。
エアクリーナ12の浄化された空気の出口部には、エアフローセンサ17が取り付けられるとともに、エアインテークホース18を介してスロットルボディ19が配設されている。そして、スロットルボディ19の下流側には、エクステンションマニホールド20が取り付けられている。エクステンションマニホールド20は、第1合流部21を介して2つの分岐通路22、23に分岐するよう形成されている。エクステンションマニホールド20は、吸気マニホールド4に取り付けられている。
図3は、ロータリエンジンの吸気装置を示す系統図である。また、図4は、図1の要部を拡大して示した図である。図3及び図4に示すように、エアクリーナ12の内部には、そのアッパケースとロアケースとによってエレメント24が挟持されている。また、スロットルボディ19内には、スロットル弁25が設けられている。図3から明らかなとおり、エンジン本体1は、フロントサイドハウジング26と、ロータハウジング27と、インタミディエイトハウジング(中間サイドハウジング)28と、ロータハウジング29と、リヤサイドハウジング30とを一体化したものである。2つのロータハウジング27、29内の各作動室31には、エキセントリックシャフト(偏心軸)により駆動されるロータ32、33が配設されている。すなわち、このエンジンは、2ロータ構造のロータリエンジン(2気筒のロータリピストンエンジン)である。
インタミディエイトハウジング28には、前後の各作動室31、31と連通するように、プライマリポート34、35(吸気ポート)が形成されている。フロントサイドハウジング26には、第1気筒の作動室31(フロント側の作動室)と連通するように、セカンダリポート36と、補助ポート37とが形成されている。補助ポート37内には、筒部材38に開口部39(窓部)が形成された補助ポートバルブ40が設けられている。
同様に、リヤサイドハウジング30には、第2気筒の作動室31(リヤ側の作動室)と連通するように、セカンダリポート41と、補助ポート42とが形成されている。補助ポート42内には筒部材43に開口部44が形成された補助ポートバルブ45が設けられている。エクステンションマニホールド20の第1合流部21の上流には、分岐部46から2つの補助吸気通路47、48が分岐して形成されている。
フロント側の第1気筒において、プライマリポート34とエクステンションマニホールド20の通路22とを連通する第1吸気通路49が設けられている。セカンダリポート36に連結された第2吸気通路50の上端は、上流部第1吸気通路49と合流させられ第2合流部51が形成されている。また、補助ポートバルブ40を介して補助ポート37と連通する第3吸気通路52が設けられている。第3吸気通路52は、フロント側の補助吸気通路47に連結されている。
同様に、リヤ側の第2気筒において、プライマリポート35とエクステンションマニホールド20の通路23とを連通する第1吸気通路53が設けられている。セカンダリポート41に連結された第2吸気通路54の上端は、上流部で第1吸気通路53と合流させられ第2合流部55が形成されている。また、補助ポートバルブ45を介して補助ポート42と連通する第3吸気通路56が設けられている。第3吸気通路56は、リヤ側の補助吸気通路48に連結されている。第2合流部51は長円形状に形成され、その下流側で、それぞれほぼ円形の第1吸気通路49と第2吸気通路50とに分岐されている。なお、リヤ側の合流部55も同様に構成されている。
図3から明らかなとおり、各作動室31、31の第1吸気通路49、53と第2吸気通路50、54とが合流する第2合流部51、55と、前後の作動室31、31の吸気通路の第1合流部(気筒間の合流部)21との間には、前後の作動室31、31の吸気通路(第2合流部51、55よりも上流側の第1吸気通路49、53の上端部相互間)を連通する連通路57と、この連通路57をエンジンの運転状態に応じて遮断又は開放するロータリバルブ型のVDI弁58とが設けられている。連通路57は、VDI弁58の内部に一体的に形成されている。VDI弁58は、図示していないが、クチュエータ及びソレノイド弁からなる連通制御手段を備えている。
第2合流部51、55よりも上流側にVDI弁58が設けられているので、図4に示すように、第1吸気通路49、53は、その曲率を大きくして可及的に一方向に延びるように構成することができる。また、各第1吸気通路49、53の上下方向のほぼ中間部において、各第2吸気通路50、55は互いに近接するように形成されている。この近接部には、2つの第2吸気通路50、55をエンジンの運転状態に応じて同時に開閉するシャッタ弁60が設けられている。詳しくは図示していないが、シャッタ弁60はロータリバルブであって、アクチュエータによって開閉駆動される。
図5は、図1の要部の底面図である。図5及び前記の図3に示すように、補助ポートバルブ40、45は、サイドハウジング26、30の内部に挿入され、サイドハウジング26、30により軸支された状態において、所定角度で回転するように構成されている。
図6及び図7は、2つの補助ポートバルブ40、45を単一の駆動手段により同時に駆動させる構造を示している。図6及び図7に示すように、吸気マニホールド4のフランジ3とエンジン本体1との間に介設されたプレート67が設けられている。プレート67には、補助ポートバルブ40、45が回転自在に配設されている。また、これらの各補助ポートバルブ40、45の外周には、突部40a、45aが一体形成又は一体的に形成されている。各突部40a、45aには、リンク68、69を介して、ラック部材70がピンにより連結されている。つまり、各リンク68、69の各端部が、突部40a、45aと、ラック部材70の端部とにピンを用いて連結されている。さらに、ラック部材70のラック71に噛合するピニオン72が設けられている。このピニオン72には、モータ73の回転軸74に嵌合された原動ギヤ75が噛み合っている。
図4及び図5から明らかなとおり、モータ73は、第1吸気通路49と第2吸気通路50との下流部に配置されている。さらに、各補助ポートバルブ40、45の外周近傍において、プレート67には、各バルブ40、45の回転量を規制するストッパ76、77、78、79が固定されている。補助ポートバルブ40、45は、吸気のポートタイミングを変更して出力を得るためのバルブであって、各補助ポートバルブ40、45は、単一のモータ73の駆動により、ラック・ピニオン機構を介して、同時に開閉駆動される。
図8は、補助ポートバルブ40、45を伴った排気マニホールドの側面図である。図8に示すように、補助ポート37、42(図3参照)に接続された第3吸気通路52、56は、おおむね半円状に湾曲して形成され、エンジン本体1側が凹状となるようにフランジ3に取り付けられている。すなわち、第3吸気通路52、56は、フランジ3から、エンジン本体1とは離間する方向におおむね45°の角度で上向きに延びた後、エンジン本体1に接近する方向に湾曲しつつ上向きに延びている。これにより、第3吸気通路52、56とエンジン本体1との間には空間部80が形成されている。
そして、この空間部80には、補助ポートバルブ40、45の閉弁時に、該補助ポートバルブ40、45が確実に閉弁されているか否かを検出ないしは判定する作動検出センサ84が設けられている。つまり、作動検出センサ84は、元々存在する空間部80を有効に利用ないしは活用してエンジンに装着されている。したがって、作動検出センサ84を設けるための格別のスペースを設ける必要はなく、またエンジンの構成部品の既存のレイアウトを変更する必要もない。このため、エンジンのコンパクト性を損なうことなく、作動検出センサ84を容易に配設することができる。
以下、図9〜図11を参照しつつ、作動検出センサ84の具体的な構成及び機能を説明する。なお、ここでは、フロントサイドハウジング26に配設された第1気筒用の補助ポートバルブ40に対して設けられた作動検出センサ84について説明を行うが、リヤサイドハウジング30に配設された第2気筒用の補助ポートバルブ45に対して設けられた作動検出センサ84も、第1気筒用の補助ポートバルブ40に対して設けられた作動検出センサ84と同様である。
図9及び図10に示すように、補助ポートバルブ40の筒部材38は、非磁性体材料であるアルミニウムないしはアルミニウム合金で形成されている。そして、筒部材38には、その周方向の所定の位置に、外向きにやや突出ないしは膨出する突起部81が形成されている。そして、突起部81には、磁性体材料である鉄ないしは鉄系合金で形成され、筒部材38とは別体である磁性体片82が装着されている。なお、筒部材38を非金属材料、例えば合成樹脂等で形成してもよい。
筒部材38は、両矢印A1で示す角度範囲で回転ないしは回動することができ、筒部材38が時計回り方向に最大限に回転したときには、補助ポートバルブ40は全閉状態となる。逆に、筒部材38が反時計回り方向に最大限に回転したときには、補助ポートバルブ40は全開状態となる。
図9に示す例では、補助ポートバルブ40は全閉状態であり、この状態においては、突起部81及び磁性体片82は、その周面がほぼ真上を向くように位置する。また、補助ポートバルブ40が全開状態であるときには、破線81’で示すように、突起部81及び磁性体片82はおおむね水平方向を向く位置に存在する。なお、図9に示す補助ポートバルブ40が全閉状態又は全開状態である場合における突起部81及び磁性体片82の位置は単なる例示である。
そして、補助ポートバルブ40が全閉状態であるときにおける磁性体片82の周面と対向する位置において、フロントサイドハウジング26にセンサ取付穴部83が形成されている。そして、このセンサ取付穴部83内に、作動検出センサ84が、その検出端面が磁性体片82の周面と近接して対向するように嵌入されている。図9から明らかなとおり、作動検出センサ84は、補助ポートバルブ40が全閉状態であるときにおける磁性体片82の位置の上方に配置されている。
図10から明らかなとおり、筒部材38とは別体である磁性体片82は、筒部材38の突起部81に、その外周面から内周面まで筒部材半径方向に貫通するように装着されている。したがって、磁性体片82を単純に突起部81に装着しただけでは、磁性体片82が突起部81から抜け落ちるおそれがある。そこで、このような磁性体片82の抜け落ちを防止するため、磁性体片82と突起部81とを堅固に結合させる必要がある。かくして、磁性体片82には、該磁性体片82と突起部81との間の結合性ないしは結合力を高めるための抜け止め部86が設けられている。
この抜け止め部86は、筒部材38周方向にみて、作動検出センサ84から遠い方の磁性体片端面に形成されている。なお、抜け止め部86は、磁性体片82の突起部81との当接面を波状にすることにより形成されている。これにより、磁性体片82が突起部81から抜け落ちるのを確実に防止することができる。なお、筒部材38の周方向にみて、作動検出センサ84に近い方の磁性体片端面85は平面状に形成されている(ここには抜け止め部は設けられていない)。
作動検出センサ84は磁気抵抗タイプのセンサ(MREセンサ)であって、補助ポートバルブ40が全閉状態である場合、すなわち磁性体片82が図9中に実線で示す位置に存在するときには、磁性体片82が静止していても該磁性体片82の磁界の強度を磁気抵抗素子で検知し、この磁界の強度に基づいて、磁性体片82が図9中に実線で示す位置に存在するか否か、すなわち補助ポートバルブ40が全閉状態にあるか否かを検出ないしは判定する。
これに対して、補助ポートバルブ40が全閉状態でない場合、例えば磁性体片82が図9中に実線で示す位置より若干反時計回り方向に回転した位置に存在するときには、磁性体片82が図9中に実線で示す位置に存在するときとは磁界の強度が異なる。このため、作動検出センサ84は、磁性体片82は図9中に実線で示す位置には存在しない、すなわち補助ポートバルブ40が全閉状態にないと判定する。つまり、作動検出センサ84は、補助ポートバルブ40が全閉状態であるか否かを確実に検出ないしは判定することができる。このため、例えば米国等における、補助ポートバルブの全閉位置を直接検出することを要求するといった厳しいエミッション規制(例えば、OBD要件)にも、十分に対処することができる。
図11は、補助ポートバルブ40が全閉状態と全開状態との間を回転ないしは回動するときに、作動検出センサ84から出力される電圧(グラフG)、すなわち作動検出センサ84の検出データを示している。図11に示す例では、回転角が0のとき、すなわち磁性体片82の中心線が作動検出センサ84の長手方向の中心線L1と一致するときは(図11中の右側の図)、補助ポートバルブ40は全閉状態である。また、磁性体片82の中心線が作動検出センサ84の長手方向の中心線L1から角度αだけ時計回り方向に回転した角度位置にあるときには(図11中の左側の図)、補助ポートバルブ40は全開状態である。
図11から明らかなとおり、補助ポートバルブ40が全閉状態にあるときにはセンサ出力電圧はローレベル(例えば、0.3V)であるが、補助ポートバルブ40が全閉状態から若干時計回り方向に回転すると、センサ出力電圧は、ほぼステップ状(階段状)にハイレベル(例えば、0.5V)に変化する。すなわち、作動検出センサ84は、補助ポートバルブ40が全閉状態にあるときにはローレベルの電圧を出力し、全閉状態から若干開いたときにはハイレベルの電圧を出力する。したがって、作動検出センサ84は、補助ポートバルブ40が全閉状態であるか否かを高精度で検出ないしは判定することができることが分かる。
前記のとおり、筒部材38の周方向にみて、作動検出センサ84に近い方の磁性体片端面85(図10参照)が平面状に形成されているので、筒部材38ないしは磁性体片82の回転に伴う磁界の強度変化が急峻なものとなり、筒部材38ないしは磁性体片82の回転に伴う作動検出センサ84の出力電圧の変化も非常に急峻となる。このため、作動検出センサ84による補助ポートバルブ40が全閉状態であるか否かの検出精度ないしは判定精度が非常に高くなる。
また、前記のとおり、作動検出センサ84が補助ポートバルブ40の筒部材38の上方に配置されているので、作動検出センサ84と突起部81ないしは磁性体片82との間のクリアランスを安定して確保することができる。すなわち、筒部材38はその自重によりわずかに下方に撓むので、作動検出センサ84を筒部材38の下方に配置した場合は、筒部材38の上方に配置した場合に比べて、筒部材38の撓みにより作動検出センサ84と磁性体片82との間のクリアランスを安定して確保することがむずかしくなる。
そこで、この実施の形態では、作動検出センサ84を筒部材38の上方に配置している。このように、作動検出センサ84と磁性体片82との間のクリアランスを確保することができるので、作動検出センサ84の検出端面を磁性体片82の外周面に非常に近い位置に配置することができる。このため、作動検出センサ84による補助ポートバルブ40が全閉状態であるか否かの検出精度ないしは判定精度をさらに高めることができる。
ところで、前記の実施の形態では、閉弁状態にあるか否かを検出ないしは判定する制御弁として、回転軸を有しない円筒状のないしはシリンダ状の補助ポートバルブ40を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、本発明はこのような回転軸を有しない円筒状の制御弁に限定されるものではなく、回転軸を有する制御弁、例えばバタフライ弁等についても同様に適用することができる。
例えば、図12に示すように、スロットルボディ19内に配置されたスロットル弁25に対して、本発明を適用してもよい。この場合は、スロットルボディ19の外部において、スロットル弁25の回転軸90の周面の、スロットル弁25が全閉状態であるときに上向きとなる部位に凸部91を設け、この凸部91の上方に作動検出センサ84を配置すればよい。なお、回転軸90は、その中心線L2のまわりに、両矢印A2で示すように、所定の角度範囲内で回転ないしは回動する。一般に、スロットル弁25の回転軸90は磁性体である鉄又は鉄系合金で形成されるので、凸部91の高さないしは突出長は、回転軸90によって惹起される磁界が作動検出センサ84に実質的に影響を及ぼさない程度の長さに設定する必要がある。
また、前記の実施の形態では、補助ポートバルブ40あるいはスロットル弁25の閉弁状態(全閉状態)を検出しているが、本発明は閉弁状態の検出に限定されるものではなく、磁性体片82あるいは凸部91の配置位置を変えることのより、任意の開弁状態、例えば全開状態を検出することができる。
以上、本発明の実施の形態によれば、補助ポートバルブ40等の円筒状の制御弁及びスロットル弁25等の回転軸を有する制御弁について、その静止時における制御弁の状態、例えば制御弁が全閉されているか否か、あるいは全開されているか否か等を正確に検出ないしは判定することができる。
本発明の実施の形態を示すロータリエンジンの側面図である。 図1に示すエンジンの吸気系の平面図である。 図1に示すエンジンの吸気装置のシステム構成を示す模式図である。 図1に示すエンジンの要部を拡大して示した側面図である。 図1に示すエンジンの吸気マニホールドの底面図である。 図1に示すエンジンにおける2つの補助ポートバルブを単一の駆動手段により同時に駆動させる機構を示す図である。 図1に示すエンジンにおける2つの補助ポートバルブを単一の駆動手段により同時に駆動させる機構を示す図である。 図1に示すエンジンの吸気マニホールドの側面図である。 図1に示すエンジンの補助ポートバルブ及び作動検出センサの構成を示す立面断面図である。 図9に示す補助ポートバルブの筒部材を拡大して示す断面図である。 作動検出センサの出力特性の一例を示す図である。 図1に示すエンジンのスロットル弁及び作動検出センサの構成を示す立面断面図である。
符号の説明
21 第1合流部
31 作動室
34、35、36、41 吸気ポート
37、42 補助ポート
40、45 補助ポートバルブ
49、53 第1吸気通路
50、54 第2吸気通路
51、55 第2合流部
52、56 第3吸気通路
57 連通路
58 VDI弁
60 シャッタ弁
73 モータ

Claims (4)

  1. 回転可能な被検出体と、該被検出体の回転位相を検出する回転位相検出手段とを備えている制御弁の作動検出装置であって、
    上記被検出体は、その周方向の所定の位置に磁性体部を有していて、該被検出体の周方向にみて上記磁性体部が第1の位置に存在する第1の位相と、該被検出体の周方向にみて上記磁性体部が第2の位置に存在する第2の位相との間で回転することができるよう構成され、
    上記回転位相検出手段は、磁気抵抗タイプの磁界検出センサであって、上記被検出体が上記第1の位相となっているときに上記磁性体部と対向する位置に配置され、上記被検出体が上記第1の位相で静止しているときに上記磁性体部に起因する磁界の強さを検出し、検出した磁界の強さに基づいて上記被検出体が上記第1の位相にあるか否かを判定するよう構成されていることを特徴とする制御弁の作動検出装置。
  2. 上記被検出体は非磁性体材料で形成されていて、
    上記磁性体部は、上記所定の位置に形成された突起部に磁性体片が別体として装着されたものであって、該磁性体片に上記突起部に対する抜け止め部が設けられ、
    上記抜け止め部は、上記被検出体の周方向にみて上記回転位相検出手段から遠い方の磁性体片端面にのみ形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の制御弁の作動検出装置。
  3. 上記被検出体は、エンジンの吸気ポートに配設される補助吸気バルブであって、
    上記エンジンは、エンジン本体に接続された吸気マニホールドを有し、該吸気マニホールドはエンジン本体から、エンジン本体側に凹状となるように湾曲しつつ上方に延び、
    上記補助吸気バルブは、その一端がエンジン本体側に突出するように配置され、
    上記回転位相検出手段は、上記吸気マニホールドの湾曲部の凹状となっている側の空間部に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の制御弁の作動検出装置。
  4. 上記回転位相検出手段は、上記補助吸気バルブの上方側に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の制御弁の作動検出装置。
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